JPH08147335A - 設計支援装置 - Google Patents

設計支援装置

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JPH08147335A
JPH08147335A JP6285330A JP28533094A JPH08147335A JP H08147335 A JPH08147335 A JP H08147335A JP 6285330 A JP6285330 A JP 6285330A JP 28533094 A JP28533094 A JP 28533094A JP H08147335 A JPH08147335 A JP H08147335A
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Terufusa Oshima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 住宅の壁パネルから構成される壁を設計する
に際し、壁パネルを割り付けるべき壁領域を最適な壁パ
ネルの割り付けが可能なように分割する。 【構成】 上記設計データ記憶手段aには、壁領域の形
状及び配置と該壁領域内の開口領域の形状及び配置が記
憶されている。また、上記壁領域は、基準単位長さ毎の
格子状のグリッド線に沿って配置されている。調整領域
生成手段bが、開口領域の左右に開口調整領域を生成す
る。小壁領域生成手段cが、上記開口領域とその左右の
開口調整領域を一体に覆うように小壁領域を生成する。
上記調整領域調整手段dが、開口調整領域の外側の側縁
を移動して上記グリッド線上に配置する。上述のように
することで、開口領域と該開口領域の左右両側の開口調
整領域とを合わせた領域の配置が、上記壁領域に直交す
る二つのグリッド線の間となる。従って、基準単位長さ
に基づいた壁パネルの割り付けを容易なものとできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁が壁パネルから構成
される住宅を設計するための設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の設計においても設計支援装
置としてのCAD(computer aided design) システム
が用いられるようになった。従来の住宅設計用のCAD
システムにおいては、オペレータの指示のもとに、住宅
の設計をアシストすることができ、住宅の設計の省力化
を図ることができた。特に、設計された住宅を様々な図
面として出力することができ、図面の製作等において、
大きく省力化を図ることができた。
【0003】また、住宅の設計においては、予め、慣習
や人間の身長等に基づいた基本単位長さを設定するとと
もに、該基本単位長さの整数分の一毎に縦横に引かれた
グリッド線に沿って壁の配置等を決めることが一般に行
われている。上記グリッド線に沿った設計を行うことに
より、CADシステムにおける設計を省力化することが
できる。
【0004】また、住宅には、例えば、床、壁、屋根等
が床パネルや壁パネルや屋根パネル等のパネルから構成
されるパネル工法によって構築されるものがある。上記
パネル工法においては、柱や梁があまり用いられずに、
主に上記各パネルにより住宅の強度を保つようになって
いる。従って、上記パネル工法からなる住宅を設計する
際には、住宅の強度を保つように壁等の配置を決める必
要があるとともに、配置された壁に壁パネルを割り付け
ていく必要がある。
【0005】そして、上記グリッド線に沿った設計と、
上記基本単位長さの整数分の1の長さに基づいた形状の
パネルを用いることとによりCADシステムにおけるパ
ネルの割り付けを省力化することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、住宅の設計
においては、住宅の強度を保つために柱や梁や耐力壁等
の躯体の強度を設計時に確保する必要があり、これら躯
体の強度や配置を設定する必要がある。
【0007】上記パネル工法においては、上述のように
主に上記各パネルにより住宅の強度を保つようになって
いる。従って、上記パネル工法からなる住宅を設計する
際には、住宅の強度を保つように壁等の配置を決める必
要があるとともに、配置された壁に壁パネルを割り付け
ていく必要がある。
【0008】しかし、従来の住宅用のCADシステムに
おいては、必ずしもパネル工法に対応したものではな
く、CADシステム上におけるパネルの割り付けを可能
としても、単に、設計された壁に所定の形状の壁パネル
を割り付けただけでは、所定の強度を有する壁パネルの
組み合わせから得られる最も高い強度を得られるとは限
らなかった。
【0009】また、単に、壁に所定の形状の壁パネルを
割り付けただけでは、施工性の面で問題がでる可能性が
あり、最悪の場合には、建築現場で壁パネルの割り付け
を変更しなければ、実際に施工できない可能性もある。
また、上述のようにパネル工法においては、基本的に壁
が上部構造物の荷重を受けることになるが、壁には、
窓、出入口等の荷重を受けることができない開口部が設
けられることになる。
【0010】しかし、開口部上においても上部構造物が
存在するので、開口部の左右両側の壁パネルを支柱とし
て、開口部上に梁として作用する壁パネル(以下、小壁
パネルと称する)もしくは梁状の部材(以下、マグサと
称する)を配置する必要があり、開口部のスパンや、開
口部の設けられた壁の必要強度等に基づいて、上記小壁
パネルや、マグサを配置する必要があり、上述のように
単に、設計された壁に所定の形状の壁パネルを割り付け
ただけでは、開口部分での強度を確保することができな
い。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、パネル工法により構築される住宅を設計するに
際し、開口部の配置を考慮して、壁パネルを割り付ける
べき壁の領域を設定することができる設計支援装置を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
設計支援装置は、図1に示すように、壁が主にパネル状
の部材から構成される建築物を設計するための設計支援
装置であって、建築物の壁が設置され、かつ壁パネルが
割り付けられる領域を示す壁領域の形状及び配置と、上
記壁領域上の窓、出入口等の開口部が配置される開口領
域の形状及び配置とを記憶した設計データ記憶手段a
と、上記設計データ記憶手段aの上記開口領域の左右の
壁領域内に所定幅の開口調整領域を設定する調整領域生
成手段bと、上記開口領域及び開口調整領域の上に、こ
れら開口領域及び開口調整領域上を一体に覆うように壁
領域内に小壁領域を設定する小壁領域生成手段cとを具
備してなり、上記開口領域上の小壁領域に所定の強度を
有する一体の小壁部材を配置し、上記開口調整領域に上
記小壁部材の端部を支持する支持部材を配置することを
上記課題の解決手段とした。
【0013】また、本発明の請求項2記載の設計支援装
置は、上記設計データ記憶手段における壁領域が、基準
単位長さ毎に縦横に引かれたグリッド線に沿って配置さ
れるとともに、上記壁領域に割り付けられる壁パネル等
の部材は、壁領域の交点部に割り付けられる部材を除い
て、その両側縁が上記壁領域に直交するグリッド線上に
配置可能な形状に形成され、かつ、上記調整領域生成手
段cに設定された開口調整領域の上記開口領域の反対側
の側縁が、上記壁領域に直交する上記グリッド線上に配
置されていない場合に、上記開口調整領域の水平方向に
沿った幅を延長して、上記開口領域の上記側縁を上記壁
領域に直交する上記グリッド線上に配置する調整領域調
整手段dを有することを上記課題の解決手段とした。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、建築物の壁
が設置され、かつ壁パネルが割り付けられる領域を示す
壁領域の形状及び配置が予め決められて設計データ記憶
手段aに記憶されている。また、壁に配置される窓、出
入口等の開口部を示す開口領域の形状及び配置が予め設
計データ記憶手段aに記憶されている。
【0015】そして、調整領域生成手段bが、上記設計
データ記憶手段aのデータを用いて、上記開口領域の左
右の壁領域内に所定幅の開口調整領域を設定する。ま
た、小壁領域生成手段cが、上記開口領域とその左右の
調整領域を一体に覆うように、壁領域内に小壁領域を設
定する。
【0016】そして、上記開口領域は、そのまま開口部
とされるか、窓サッシ、ドアサッシ等の建具が填め込ま
れる。また、上記小壁領域には、上記開口領域とその左
右の調整領域を一体に覆う小壁パネル(小壁部材)が配
置される。また、開口調整領域には、上記小壁パネルの
両端部を支持する支持部材が配置されることになる。
【0017】上記小壁パネルは、その両端部を隣接する
壁パネルに接合させることで、梁として機能することが
可能であるが、上述のように小壁パネルを開口領域より
開口調整領域分だけ、左右に延出させ、小壁パネルの延
出された端部を開口調整領域に配置される支持部材に下
から支持させるようにすることで、その強度を高めるこ
とができ、比較的大きな外力がかかる外壁においては、
好ましいパネルの割り付け配置となる。
【0018】すなわち、上記設計支援装置によれば、壁
の開口部周囲において、高い強度を有する壁パネルの割
り付けが容易にできるように、壁領域内に各部材を配置
する領域を自動的に設定することができる。
【0019】また、上記請求項2記載の設計支援装置に
よれば、上記設計データ記憶手段aにおける壁領域が、
基準単位毎に縦横に引かれたグリッド線に沿って配置さ
れるとともに、上記壁領域に割り付けられる壁パネル等
の部材は、壁領域の交点部に割り付けられる部材を除い
て、その両側縁が上記壁領域に直交するグリッド線上に
配置される形状に形成されている。
【0020】すなわち、上記グリッド線に基づいて壁の
配置を決めれば、上記グリッド線の間隔に基づいて形成
された部材を容易に割り付けることができるようになっ
ている。なお、壁領域の交点部においては、壁の部材の
取り合いに勝ち負けが生じ、グリッド線から壁の厚みに
基づく長さだけずれる場合がある。
【0021】ところで、上記開口領域は、開口領域内に
窓サッシ、ドアサッシ等の建具を設置する場合には、こ
れら建具の大きさに対応して設定されているので、必ず
しも、上記グリッド線(上記基準単位長さ)に基づいた
大きさとなっていない。従って、開口領域の左右に所定
幅の調整領域を設定した場合に、開口領域の左右の調整
領域のそれぞれの外側の側縁が壁領域に直交するグリッ
ド線上に配置されるとは限らない。
【0022】そこで、上記調整領域調整手段dが、開口
調整領域の幅を延長して開口調整領域の外側の側縁を上
記壁領域に直交する上記グリッド線上に配置するように
なっている。上述のようにすることで、開口領域と該開
口領域の左右両側の開口調整領域とを合わせた領域の配
置が、上記壁領域に直交する二つのグリッド線の間とな
る(上記グリッド線間の距離は上記基準単位長さの整数
倍)。また、開口領域と該開口領域の左右両側の開口調
整領域との上に配置される小壁領域も上記二つのグリッ
ド線の間に納まることになる。
【0023】従って、これら開口領域と開口調整領域と
小壁領域との左右両側に壁パネルを配置する場合には、
壁パネルの側縁を壁領域に直交するグリッド線上に配置
することができ、上述のように両側縁が上記壁領域に直
交するグリッド線上に配置することが可能な形状の壁パ
ネルを使用することができる。また、小壁に配置される
小壁パネルも同様に両側縁が上記壁領域に直交するグリ
ッド線上に配置されることになる。
【0024】従って、開口部の大きさ(上記建具の大き
さ)によって、異なった幅の壁パネルや小壁パネルを必
要とせず、使用される壁パネルや小壁パネルは、基準単
位長さの整数倍の長さのもので良い。なお、上記「課題
を解決するための手段」及び「作用」の欄においては、
図1の符号を参照して説明したが、本発明が図1によっ
て限定されるものではない。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の一実施例の図面を参照して
説明する。なお、この実施例の設計支援装置は、床、
壁、屋根等がパネルから構築される住宅の設計に用いら
れるものである。また、上記パネルは、木製の芯材を矩
形枠状に組んで、枠体を形成し、該枠体の一面に面材を
貼設したものである。
【0026】また、上記設計支援装置は、住宅の間取り
や各種建具や各種仕上部材等の配置や屋根の形状等(住
宅の意匠)を入力するための意匠入力機能と、上記意匠
において入力された床、壁、屋根等にパネルを配置する
とともに、その他の躯体となる部材や該部材及び上記パ
ネルに付随する部材を配置し、かつ、住宅の必要強度を
チェックする構造決定機能と、上記意匠入力及び構造決
定において割り付けられた部材に基づいて、設計される
住宅の見積りを求める積算機能とを有するものである。
【0027】そして、本実施例の設計支援装置は、図2
に示すように、CAD システムとしていわゆる一般的
なコンピュータシステムとしてのシステム構成を有する
ものであり、図示しないCPU(central processing u
nit)、RAM(random access memory)、ROM(rea
d only memory)等から構成される演算処理装置(コン
ピュータ本体)1と、ハードディスクドライブ等からな
る記憶装置2と、キーボード及びマウス、タブレット、
デジタイザーなどのポインティングデバイスからなる入
力装置3と、CRTディスプレイ等のディスプレイから
なる表示装置4と、プリンタやプロッター等からなるハ
ードコピーの出力装置5とを有するものである。
【0028】上記記憶装置2には、設計支援装置で用い
られる各種プログラムや、該プログラムで用いられる各
種データが記憶されている。上記各種プログラムは、基
本的に、周知のCADシステムとしてのものであり、設
計支援装置上での住宅の設計を行うためのものである。
また、上記各種データとしては、上記設計支援装置上で
の住宅の設計に際して、住宅に割り付けられる各種部材
のデータであり、例えば、各種部材の形状や、価格等の
様々なデータが記憶されている。
【0029】また、記憶装置2には、上記意匠、構造、
積算等の各段階において行われた設計の操作により生じ
た設計のデータが記憶されている。さらに、この実施例
においては、上記意匠機能において、間取りを決定する
に際して、設計すべき住宅の部屋の領域(居間、食堂、
台所、トイレ、バス、居室、収納、その他基本的に壁で
囲まれる領域が含まれる)が入力されるとともに、上記
部屋の外周線が壁線10(図3に図示)とされ、また、
壁線10上には、窓、出入口、通路等の開口部が配置さ
れ、該開口部を含む壁線10の配置が記憶されている。
【0030】また、この実施例においては、図3に示す
ように、上記構造機能において、予め設定されたロジッ
クにより、壁線10を、耐力壁線10a、支持壁線10
b、間仕切り壁線10c等に種類分けするようになって
おり、上記壁線10の配置には、上記開口部11や壁線
10の種類が記憶されている。
【0031】ここで、上記壁線10の種類について説明
する。壁線10は、該壁線10上に配置される壁の構造
的分類に基づいて、耐力壁線10a、支持壁線10b、
間仕切り壁線10c等に分類される。上記耐力壁線10
a上には、基本的に水平荷重及び垂直荷重を支持する耐
力壁が配置される。なお、耐力壁は、耐力壁線10a上
の全ての部分に配置されるものではない。例えば、耐力
壁線10a上に窓、出入口、通路等のような開口部が配
置される場合には、該開口部の部分が耐力壁とされるこ
とはない。
【0032】また、上記支持壁線10b上には、基本的
に垂直荷重を支持する支持壁が配置される。また、耐力
壁線10aの場合と同様に、支持壁線10b上の全ての
部分に支持壁が配置されるとは限らない。間仕切り壁線
10c上には、特に荷重を支持しない間仕切り壁が配置
される。また、部屋の領域の外周となる壁線10以外
に、以下に説明する場合には、図4に示す直上壁線10
dが作成され、該直上壁線10dも、上述の壁線10の
一種として扱う。
【0033】直上壁線10dは、例えば、二階の壁線配
置と一階の壁線配置との間取りが異なり、二階の耐力壁
線10aもしくは支持壁線10bの下の一階部分に壁線
10が配置されていない場合に、一階に上記二階の耐力
壁線10aもしくは支持壁線10bに沿って配置される
ものである。
【0034】なお、上記直上壁線10d部分には、通常
の壁線10が配置されないので、この直上壁線10dに
より部屋が区切られることはないが、該直上壁線10d
の天井裏部分には、梁、もしくはマグサ(パネルからな
る梁状の部材)が配置され、直上の耐力壁線10aもし
くは支持壁線10bの荷重を受けるようになっている。
そして、この部分は、後述するように全開口領域11a
(図18に図示)とされる。
【0035】なお、これらの壁線の配置においては、1
m前後の基準単位長さ(以下、1M(モジュール)と称
する)の1/4の長さ毎に縦横に引かれたグリッド線上
に各壁線を配置するようになっている。また、これら壁
線上に配置される壁パネルは、壁線の後述する交点部分
に配置される壁パネルを除いて、上記1Mの1/4長さ
の整数倍の水平方向に沿った幅を有するものとされてい
る。
【0036】なお、例外的に、壁線がグリッド線上に配
置されない場合もあり、また、壁パネルや壁パネルに代
わる部材として、水平方向の長さが上記1/4Mの整数
倍とならない部材が用いられる場合もある。また、上述
のように1Mの1/4が基本的に最低単位として扱われ
るので(例外的に1/8を最低単位とする場合もあ
る)、実質的には、1Mの1/4が基準単位長さとな
る。
【0037】また、これらの壁線10は、端点、L字
状、T字状、十字状の交点において分割され、それぞれ
を別個の壁線10とされる。また、上記交点で交差する
各壁線10は、所定の壁の厚みを有するものとして、上
記各端点及び各交点での壁同士の取り合いの勝ち負けが
設定され、交点における壁の端面の位置、すなわち分割
された各壁線10の端点が決定されている。
【0038】また、上記耐力壁線10aもしくは支持壁
線10b上の壁は、その上部構造物となる床や屋根を支
持する壁であり、その上端部が床や屋根に接合された状
態となっている必要があり、上記壁の上端の高さが上記
床や屋根に規制されることになる。
【0039】また、間仕切り壁線10c上の間仕切り壁
においては、上部構造物を支持しないので、その上端が
上部構造物に接する必要がない。従って間仕切り壁の上
端部は、上部構造物より下ならば任意に決めることがで
きるが、この実施例では、上部構造物の下端を越えない
所定の高さに設定されるようになっている。
【0040】そして、上述のような規制に基づいて各壁
の高さが予め設定され、さらに、上記壁線10に沿うと
ともに上記高さを有し、壁が配置される領域として壁領
域12(図4等に図示)が設定され、これら壁領域の形
状及び配置が、上記記憶装置2に、設計データファイル
2aとして記憶されている。
【0041】そして、上記記憶装置2に、設計データフ
ァイル2aのデータとして記憶される壁領域12は、上
記壁の所定の厚みと、上述の高さと、上記壁線10の両
端点間の長さとを有する立体としての形状を有するもの
である。また、上記記憶装置2には、上記意匠機能にお
いて割り付けられた窓、出入口等の壁領域12に設けら
れる開口部を示す上記開口領域11の形状及び配置が同
じく設計データファイル2aとして記憶されている。ま
た、上述のように壁領域12及び開口領域11のデータ
が登録された設計データファイル2aは、一つの住宅に
対して一つのファイルが作成されるようになっている。
【0042】上記演算処理装置1は、周知のCAD シ
ステムとしての機能を有するとともに、この実施例にお
いては、図4及び図5に示すように、上記記憶装置2に
記憶された壁領域12と開口領域11との形状及び配置
に基づき、壁領域12において、開口領域11の左右に
開口調整領域13をそれぞれ設定し、これら開口領域1
1と開口調整領域13、13とをあわせた領域の上に小
壁領域14を設定し、また、上記開口領域11と開口調
整領域13とをあわせた領域の下に腰壁領域15を設定
する機能を有する。
【0043】また、演算処理装置1は、上記開口領域1
1と開口調整領域13、13と小壁領域14と腰壁領域
15とを合わせた領域の左右両側縁の位置が、上記壁領
域12に直交するグリッド線の位置と一致しない場合に
は、上記開口調整領域13、13、小壁領域14、腰壁
領域15の領域幅を左右に延長して上記開口領域11と
開口調整領域13、13と小壁領域14と腰壁領域15
とを合わせた領域の左右両側縁の位置を上記壁領域12
に直交するグリッド線の位置と一致させる機能を有す
る。なお、図4の壁領域12は、一般的な矩形状の壁領
域12を示し、図5の壁領域は、屋根の妻面に沿った屋
根裏面に接する上辺が斜辺となった壁領域12を示すも
のである。
【0044】次に、以上のような構成の設計支援装置に
おける壁領域12内の分割領域生成方法を説明する。な
お、この実施例の設計支援装置による壁領域12内の分
割領域生成方法は、上述のように壁線10の交点で分割
されるとともに、取り合いの勝ち負けにより交点におけ
る端部の位置が決められ、かつ、高さが決められた壁領
域12が設定され、かつ、壁領域12内に開口領域11
が設定され、これら設定されたデータが設計データファ
イル2aに記憶された状態で行われるものである。そし
て、壁パネルの施工性の向上及び壁の強度の確保を図り
ながら、壁領域12に壁パネルを割り付けられるよう
に、壁領域12内にさらに各種分割領域を生成するもの
である。
【0045】そして、上記壁領域内の分割領域生成方法
は、図6のフローチャートに示すようにして行われる。
すなわち、壁領域12上辺の形状に基づく壁領域分割処
理(ステップS1)、直上壁線10d上の壁領域12へ
のマグサ配置位置生成処理(ステップS2)、妻壁の壁
領域12対しての妻壁補強材位置生成処理(ステップS
3)、上記妻壁の壁領域12における妻壁分割領域生成
処理(ステップS4)、隣接する妻壁の壁領域12にお
ける妻壁補強材位置合成処理(ステップS5)、各壁領
域12における開口領域認識処理(ステップS6)、各
壁領域12内の開口領域11周囲への開口調整領域生成
処理(ステップS7)、生成された開口調整領域13に
対しての開口調整領域調整処理(ステップS8)、各壁
領域12内の各開口領域11周囲への小壁、腰壁領域生
成処理(ステップS9)、生成された小壁領域14に対
する小壁領域合成処理(ステップS10)、生成された
腰壁領域15に対する腰壁領域合成処理(ステップS1
1)、生成された小壁領域14に対する小壁領域延長処
理(ステップS12)が順次行われる。
【0046】以下に、各処理について詳細に説明する。
まず、図7に示すフローチャートを参照して、形状によ
る壁領域分割処理について説明する。なお、壁領域12
は、各階毎に上下に分割されており、各階の床領域(図
示略)の上面から上階の床領域もしくは屋根領域(図示
略)の下面までとされている。
【0047】そして、屋根領域の下方に配置される壁領
域12は、場合によって図8に示すように、壁領域12
の上辺が複雑な形状となる場合がある。なお、図8は、
説明しやすいように極端な例を示したものである。そこ
で、壁パネルの割り付けを容易なものとするために、上
述のように壁領域12の上辺が複雑な形状の場合には、
上述のように分割された各壁線10毎に生成された壁領
域12をさらに分割することになる。
【0048】まず、上記設計データファイル2aから、
一つの住宅に対して設定された各壁領域12のデータを
一つずつ順次読み込む(ステップA1)。次に、読み込
まれた一つの壁領域12のデータにおいて壁領域12上
辺の角度が変わる点(変更点17)を検索する(ステッ
プA2)。そして、上記壁領域12の上辺に変更点17
が有るか無いかを判定する(ステップA3)。
【0049】そして、変更点17が無い場合には、ステ
ップA7に進む。また、図8に示すように、壁領域12
の上辺に角度の変わる変更点17がある場合には、一つ
の変更点17において、(図8の変更点17aのよう
に)変更点17を通る左右の上辺が、上に凸となる同一
の勾配(方向は逆)か否かを判定する(ステップA
4)。
【0050】そして、変更点17の左右の上辺の傾斜が
同一の勾配でない場合には、上記壁領域12を上記変更
点17で垂直な分割線18により分割する(ステップA
5)。また、変更点17の左右の上辺の傾斜が同一の勾
配の場合には、上記変更点17aにおける分割を行わな
いものとし、ステップA6に進む。
【0051】すなわち、上記変更点17aが屋根の棟と
一致する場合には、壁領域12の分割を行なわない。そ
して、上記壁領域に上記処理をしていない残りの変更点
17が有るか否かを判定し(ステップA6)、更に変更
点17がある場合には、ステップA2に戻る。残りの変
更点17が無い場合には、変更点17の有無を判定して
いない残りの壁領域12が有るか否かを判定する(ステ
ップA7)。そして、残りの壁領域12が有る場合に
は、続けて変更点17における壁領域12の分割処理を
行うためにステップA1に戻る。また、残りの壁領域1
2が無い場合には、形状による壁領域分割処理を終了す
る。
【0052】次に、図9に示すフローチャートを参照し
て上記マグサ配置位置生成について説明する。まず、上
記設計データファイル2aに記憶された各壁領域12の
データを順次読み込む(ステップB1)。なお、この際
に、読み込まれる壁領域12は、上記壁領域分割処理が
行われた後の壁領域12である。
【0053】次に、読み込まれた壁領域12が直上壁線
10d上に設定されたか否かを判定する(ステップB
2)。そして、読み込まれた壁領域12のデータにおい
て、壁領域12が直上壁線10d上のものでなければ、
ステップB4に進む。また、上記壁領域12が直上壁線
10d上のものならば、図10に示すように、壁領域1
2の上端部に梁状のマグサ配置位置19を生成する(ス
テップB3)。なお、直上壁線10d上の壁領域12
は、部屋の区切りとなる壁が配置されない部分なので、
マグサの下は、壁の無い全開口の開口領域11となる。
【0054】次に、上記設計データファイル2aに上記
処理を行っていない残りの壁領域12が有るか否かを判
定する(ステップB4)。そして、未処理の壁領域12
が有る場合には、順次上記処理を行うためにステップB
1に戻る。また、設計データファイル2aの全ての壁領
域12について上記処理を行い残りの壁領域12が無い
場合には、マグサ配置位置生成処理を終了する。
【0055】次に、妻壁補強材位置生成処理について、
図11に示すフローチャートを参照して説明する。な
お、上記妻壁の壁領域12は、図12に示すように上述
のように屋根の妻面に沿った壁領域12であり、その上
部に屋根の棟を頂点とする三角形の小屋部分を有する。
また、妻壁を示す壁領域12は、上記壁領域分割処理に
おいて変更点17の左右の勾配が同一のために分割され
ずに、壁領域12の上辺に変更点17を有する壁領域1
2である。
【0056】また、上記妻壁補強材は、妻壁の天井面に
沿った位置に水平に配置される梁状の部材であり、妻壁
を補強するとともに、天井用パネルを支持する天井支持
材に接続されるものである。まず、上記設計データファ
イル2aから順次各壁領域12のデータを読み込む(ス
テップC1)。
【0057】次に、読み込まれた壁領域12のデータに
おいて、壁領域12の上辺に上記変更点17があるか否
かを判定する(ステップC2)。そして、壁領域12の
上辺に上記変更点17が無い場合には、ステップC7に
進む。また、壁領域12の上辺に上記変更点17が有る
場合には、上記設計データファイル2aに記憶された天
井高さを読み込む(ステップC3)。そして、上記壁領
域の天井高さの位置に壁領域の左側縁から右側縁まで妻
壁補強材位置20を生成する(ステップC4)。
【0058】次に、設定された妻壁補強材位置20の端
点が、図12に示すように屋根の傾斜面(壁領域12の
傾斜した上辺)と接するか否かを判定する(ステップC
5)。そして、接していない場合には、ステップC7に
進む。また、接している場合には、妻壁補強材位置20
の端点の位置が、上記壁領域12に直交するグリッド線
(グリッド線位置21)からずれている可能性があるの
で、妻壁補強材位置20の端点を距離l1だけ後退させ
て端点と上記グリッド線の位置を一致させる(ステップ
C6)。
【0059】次に、上記処理を行っていない残りの壁領
域12が有るか否かを判定する(ステップC7)。そし
て、上記処理を行っていない残りの壁領域12が有る場
合には、続けて妻壁補強材位置生成処理を行うためにス
テップC1に戻る。また、残りの壁領域12が無い場合
には、妻壁補強材位置生成処理を終了する。
【0060】次に妻壁分割領域生成処理を、図13に示
すフローチャートを参照して説明する。なお、妻壁分割
領域生成処理は、上述のように小屋部分を有するために
矩形状の壁領域12に比較して、複雑な形状の壁領域1
2における壁パネルの割り付けを容易にするために行わ
れるものである。まず、上記設計データファイル2aか
ら順次各壁領域12のデータを読み込む(ステップD
1)。
【0061】次に、読み込まれた壁領域12のデータに
おいて、壁領域12の上辺に上記変更点17があるか否
かを判定する(ステップD2)。そして、壁領域12の
上辺に上記変更点17が無い場合には、ステップD10
に進む。また、壁領域12の上辺に上記変更点17が有
る場合には、図14及び図15に示すように、上記妻壁
補強材位置生成処理により生成された妻壁補強材位置2
0を読み込む(ステップD3)。
【0062】次に、上記妻壁補強材位置20の端点が妻
壁の壁領域12の左右の側縁と接しているか否かを判定
する(ステップD4)。そして、図14に示すように、
上記端点が妻壁の壁領域12の左右の側縁と接していな
い場合には、接していない端点を分割点22とする(ス
テップD5)。また、上記端点が妻壁の壁領域12の左
右の側縁と接している場合には、図15に示すように上
記妻壁補強材位置20が屋根の傾斜面に接するかどうか
を判定する(ステップD6)。
【0063】すなわち、上記妻壁補強材位置生成処理に
おいて、妻壁補強材位置20の端点と屋根の斜面とが接
するとともに、上記端点の位置が壁領域12に直交する
グリッド線と一致している場合には、妻壁補強材位置2
0の端点が屋根の傾斜面に接した状態のままとなる。
【0064】そして、妻壁補強材位置20が屋根の傾斜
面に接している場合には、妻壁補強材位置20の壁の厚
みに基づく長さl2だけ上記端点から後方の位置を分割
点22とする(ステップD7)。また、妻壁補強材位置
20が屋根の傾斜面に接していない場合には、ステップ
D9に進む。
【0065】また、妻壁補強材位置20において、分割
点22が設定されたものについては、分割点22におけ
る垂線を分割線23とし、該分割線23により妻壁の壁
領域12を左右の分割壁領域12a、12bに分割する
(ステップD8)。また、左右に分割された分割壁領域
12a、12bのうちの変更点17を含む分割壁領域1
2bと、左右に分割されていない妻壁の壁領域12にお
いては、妻壁補強材位置20で上下の分割壁領域12
c、12dに分割する(ステップD9)。
【0066】次に、上記処理が行われていない残りの壁
領域12が設計データファイル2aに有るか否かを判定
する(ステップD10)。そして、残りの壁領域12が
有る場合には、上記ステップD1に戻り上記処理を全て
の壁領域12で行うまで繰り返し行う。また、残りの壁
領域12が無い場合には、妻壁分割領域生成処理を終了
する。
【0067】次に、妻壁補強材位置合成処理について図
16のフローチャートを参照して説明する。妻壁補強材
位置合成処理においては、まず、上記設計データファイ
ル2aから、一つの住宅に対して設定された各壁領域1
2のデータを一つずつ順次読み込む(ステップE1)。
【0068】次に、読み込まれた壁領域12に上記妻壁
補強位置20が生成されているか否かを判定する(ステ
ップE2)。そして、妻壁補強材位置20が無い場合に
は、ステップE8に進む。また、妻壁補強材位置20が
有る場合には、直線上で隣接する壁領域12のデータを
読み込む(ステップE3)。
【0069】次に、直線上で隣接する壁領域12が有る
か否か判定する(ステップE4)。そして、隣接する壁
領域12が無い場合には、ステップE8に進む。また、
隣接する壁領域12が有る場合には、次に、隣接する壁
領域12に妻壁補強材位置20が生成されているか否か
を判定する(ステップE5)。
【0070】そして、妻壁補強材位置20が無い場合に
は、ステップE8に進む。また、妻壁補強材位置20が
有る場合には、最初の壁領域12と該壁領域12に隣接
する壁領域12の妻壁補強材位置20が互いに一直線上
で接触するか否かを判定する(ステップE6)そして、
二つの妻壁補強材位置が接触していない場合には、ステ
ップE8に進む。
【0071】また、二つの妻壁補強材位置20が接触し
ている場合には、二つの妻壁補強材位置20を合成し
て、一つの妻壁補強材位置20とする(ステップE
7)。次に、上記設計データファイル2aに上記処理を
行っていない残りの壁領域12が有るか否かを判定する
(ステップE8)。そして、未処理の壁領域12が有る
場合には、順次上記処理を行うためにステップE1に戻
る。そして、設計データファイル2aの全ての壁領域1
2について上記処理を行い残りの壁領域12が無い場合
には、妻壁補強材位置合成処理を終了する。
【0072】次に、開口領域認識処理について図17の
フローチャートを参照して説明する。なお、上述のよう
に設計データファイル2aには、既に壁領域12におけ
る開口領域11の位置と形状が記憶されている。そこ
で、まず、設計データファイル2aから開口領域11の
データを順次読み込む(ステップF1)。
【0073】なお、開口領域11の種類には、図18、
図19及び図20に示すように、上記直上壁線10d上
の開口領域11のように上下に壁パネル(小壁パネル
(小壁領域14)及び腰壁パネル(腰壁領域15))が
全く配置されない(マグサが配置される)全開口の開口
領域11aと、開口領域11の上部に小壁パネル(小壁
領域14)が配置される半開口の開口領域11bと、窓
サッシ等の建具が填め込まれる建具開口の開口領域11
cとがある。
【0074】次に、上記開口領域の上述の種類を認識す
るために、上記開口領域の種類が直上壁線10d上の開
口領域11か否かを判定する(ステップF2)。そし
て、直上壁線10d上の開口領域11の場合には、開口
領域11を全開口の開口領域11aとみなし(ステップ
F3)、ステップF13に進む。
【0075】また、直上壁線10d上の開口領域11a
でない場合には、開口領域11に建具が設定されている
か否かを判定する(ステップF4)。そして、建具が設
定されていない場合には、開口領域11を半開口の開口
領域11bとみなし(ステップF5)、ステップF9に
進む。また、建具が設定されている場合には、開口領域
11を建具開口の開口領域と11cみなし(ステップF
6)、次に、開口領域11が、矩形か否かを判定する
(ステップF7)。
【0076】なお、窓サッシの形状が特殊な場合など
に、例えば、図21に示すような矩形以外の開口領域1
1dが形成される。そして、開口領域11が矩形の場合
には、ステップF9に進む。また、開口領域11が矩形
でない場合には、該開口領域に外接する矩形領域を仮開
口領域11eとする(ステップF8)。また、矩形以外
の開口領域11dに外接する仮開口領域11e内の開口
領域11d以外の部分11fは、現場で施工するものと
する。
【0077】次に、上記開口領域11を含む壁領域12
内に他の開口領域11が有るか否かを判定する(ステッ
プF9)。そして、他の開口領域が無い場合には、ステ
ップF13に進む。また、他の開口領域11がある場合
には、上記開口領域11と他の開口領域11との位置関
係において、図22に示すように開口領域11同士の水
平方向の座標位置が重なるか否かを判定する(ステップ
F10)。
【0078】そして、他の開口領域11の水平方向の座
標位置が重ならない場合には、ステップF13に進む。
また、重なっている場合には、これら重なった開口領域
11、11のうちの最も右側の開口の右辺と、最も左側
の開口の左辺と、最も上側の開口の上辺と、最も下側の
開口の下辺とに囲まれた領域を仮開口領域11gとする
(ステップF11)。
【0079】また、図23に示すように、該仮開口領域
11g内の開口領域11以外の部分を全て小壁領域14
a…とする(ステップF12)。次に、上記設計データ
ファイル2aに上記処理を行っていない残りの開口領域
11が有るか否かを判定する(ステップF13)。そし
て、未処理の開口領域11がある場合には、順次上記処
理を行うためにステップF1に戻る。また、設計データ
ファイル2aの全ての開口領域11について上記処理を
行い残りの開口領域11が無い場合には、開口領域認識
処理を終了する。
【0080】次に開口調整領域生成処理について図24
のフローチャートを参照して説明する。なお、開口調整
領域生成処理は、建具開口の開口領域11c及び半開口
の開口領域11bにおいて行われるものであり、上記開
口領域認識処理において、全開口とされた開口領域11
aは除かれる。また、上記開口領域認識処理において、
仮開口領域11e、11gが設定された場合には、仮開
口領域11e、11gを開口領域11として扱い、仮開
口領域11e、11g内の開口領域11においては、開
口領域生成処理を行わない。
【0081】まず、上記設計データファイル2aから順
次各壁領域12のデータを読み込む(ステップG1)。
次に、読み込まれた壁領域12のデータに開口領域11
が有るか否かを判定する(ステップG2)。そして、壁
領域12に開口領域11が無い場合には、ステップG1
1に進む。また、開口領域11が有る場合には、上記壁
領域12内の開口領域11のデータを順次読み込む(ス
テップG3)。
【0082】次に、上記開口領域11が、図25及び図
26該開口領域11を含む壁領域12の左右どちらかの
端部に有るものか否かを判定する(ステップG4)。そ
して、壁領域12の端部の開口領域11ではない場合に
は、ステップG9に進む。また、壁領域12の端部の開
口領域11の場合には、開口領域11が支持柱(図示
略)に隣接しているか否かを判定する(ステップG
5)。
【0083】そして、開口領域11が支持柱に隣接して
いない場合には、図27に示すように開口領域11の左
右に所定幅の開口調整領域13、13を設定する(ステ
ップG6)。なお、この開口調整領域13、13には、
後述する小壁領域14の小壁パネルを支持する支持部材
が配置されるので、支持部材の基本的な幅を開口調整領
域13、13の所定幅とする。また、後述するように支
持部材の幅は状況により変更することができる。
【0084】また、開口調整領域13、13の上辺と下
辺の高さは、開口領域11の上辺と下辺の高さに合わせ
る。そして、開口領域11が支持柱に隣接する場合に
は、次に、開口領域11の幅が所定の幅以内か否かを判
定する(ステップG7)。なお、開口領域11の幅が長
いほど、開口領域11上に配置される小壁パネルにかか
る負荷が大きくなる。
【0085】そして、開口領域11の幅が所定幅以内の
場合には、図26に示すように開口領域11の支持柱の
反対側の側面に接して一つの開口調整領域13aを設定
する(ステップG8)。該開口調整領域13aは、予め
設定された幅を有するとともに、下辺が開口領域11の
下辺の高さと一致し、上辺が壁領域12の上辺の高さと
一致するようにされている。
【0086】また、開口領域11の幅が所定幅より大き
い場合には、開口領域11の支持柱の反対側の側縁に上
述のように開口調整領域13b、13cを形成するとと
もに、図25に示すように上記開口調整領域13b,1
3cを左右二つに二分割して二つの開口調整領域13
b、13cを生成する。また、開口領域11側の分割さ
れた開口調整領域13bの上辺を開口領域11の上辺と
同じ高さとする。
【0087】なお、上述のように開口調整領域13bの
高さを開口領域11の上辺までとすることにより、開口
領域11上に配置される小壁領域14の小壁パネルの一
端を開口調整領域13bに配置される支持部材が下から
支持することになり、開口領域11の幅が長いことによ
り負荷が大きくなった小壁パネル部分の強度を高めるこ
とができる。
【0088】そして、全ての開口領域11に上記処理を
行い残りの開口領域11がまだ有るか否かを判定する
(ステップG10)。そして、残りの開口領域11があ
る場合には、ステップG3に戻り上記処理を残りの開口
領域11がなくなるまで行う。また、残りの開口領域1
1が無くなった場合には、次の壁領域12において同様
の処理を行うために、上記処理を行っていない壁領域1
1が有るか否かを判定する(ステップG11)。そし
て、まだ、上記処理を行っていない壁領域11が有る場
合には、その壁領域11で上記処理を行うためにステッ
プG1に戻る。また、全ての壁領域11で上記処理を行
い、残りの壁領域11が無い場合には、開口調整領域生
成処理を終了する。
【0089】次に、開口調整領域調整処理について図2
8のフローチャートを参照して説明する。なお、開口調
整領域調整処理には、後処理があり、後処理については
後述する。また、上述のように住宅自体の設計は、上記
グリッド線に沿って行われることになるが、建具のサイ
ズは、必ずしも上記基準単位長さに基づいたものではな
いので、上記建具開口の開口領域11cもグリッド線か
らずれたものとなる。
【0090】そして、開口領域11がグリッド線からず
れたまま設計の処理を進めた場合には、壁領域11に壁
パネルを割り付ける際にもずれが生じることになり、上
記基準単位長さに基づいて製造されたパネルではなく、
規格外のパネルを用いなければならなくなったり、ずれ
を修正する修正部材を現場施工等で配置する必要がでて
くる。
【0091】そこで、この実施例においては、上記グリ
ッド線に対するずれを開口調整領域13、13を用いて
調整するようになっている。まず、上述のように開口調
整領域13を生成された壁領域12のデータを順次読み
込む(ステップH1)。
【0092】次に、読み込まれた壁領域12に開口調整
領域13が生成されているか否かを判定する(ステップ
H2)。そして、壁領域12に開口調整領域13が無い
場合には、ステップH14に進む。また、開口調整領域
13が有る場合には、次に、読み込まれた壁領域12の
左側の開口領域11から順次、開口領域11及び開口調
整領域13のデータを読み込む(ステップH3)。
【0093】次に、上記開口領域の左側の開口調整領域
13の左辺が壁領域12に直交するグリッド線の位置と
一致するか否かを判定する(ステップH4)。そして、
一致する場合は、ステップH6に進む。また、一致しな
い場合には、上記左側の開口調整領域13の左辺を左方
にずらすことにより、開口調整領域13の左辺とグリッ
ド線とを一致させる(ステップH5)。
【0094】次に、上記開口領域11の右側の開口調整
領域13の右辺が壁領域12に直交するグリッド線の位
置と一致するか否かを判定する(ステップH6)。そし
て、一致する場合は、ステップH13に進む。ここで、
基本的には、上記右側の開口調整領域13の右辺を右方
に移動することになるが、右辺を右に移動した場合に、
上記開口領域11の右側にある開口領域11の開口調整
領域13に重複したり、壁領域12の右側縁を越える可
能性がある。
【0095】そこで、上記右辺が上記グリッド線の位置
に一致しない場合には、上記右側の開口調整領域13の
更に右側に開口領域11が有り、該開口領域11の左側
の開口調整領域13の左辺を越えなければ、上記右辺を
グリッド線に一致させることができないかどうかを判定
する(ステップH7)。
【0096】そして、上記右辺をグリッド線に一致させ
ると右側の開口領域11の開口調整領域13の左辺を越
えてしまう場合には、上記右辺を右側の開口調整領域1
3の左辺と一致させる(ステップH8)。すなわち、上
記右側の開口調整領域13と該開口調整領域13のさら
に右側にある開口領域11の左側の開口調整領域13と
を隣接して配置させる。
【0097】この場合には、開口調整領域13同士の間
に壁パネルが割り付けられることがないので、開口調整
領域13の側縁が壁領域12に直交するグリッド線に一
致しなくとも、基準単位長さに基づかない規定外の壁パ
ネルが用いられることがない。また、開口調整領域13
の長さにより小壁パネルの長さが決まり、開口調整領域
13の側縁が上記壁領域12に直交するグリッド線と一
致しない場合には、やはり、基準単位長さに基づかない
規定外の小壁パネルが必要となるが、後述するように隣
接する小壁領域14、14同士を合成することにより、
規定外の小壁パネルを用いる可能性を最小限のものとす
ることができる。
【0098】そして、上述のように右側の開口調整領域
13の右辺を決定した場合には、さらに右側にある開口
領域11の左側の開口調整領域13の左辺の位置も決定
されてしまうので、後述するように、順次左側の開口領
域11から開口調整領域13のデータを読み込み上記処
理を行う際に、上記左辺の処理を必要としないので、次
の右側の開口領域11及び該開口領域11の左右の開口
調整領域13、13のデータを読み込む(ステップH
9)ととともに、上記左辺の処理を飛ばして、ステップ
H6に進む。
【0099】また、上記ステップH7において、右側の
開口調整領域13の右辺がさらに右側の開口領域11の
開口調整領域13の左辺を越えない場合には、次に、上
記右側の開口調整領域13の右辺が壁領域12の右側縁
を越えなければ、壁領域12に直交するグリッド線と上
記右辺を一致できないかどうかを判定する(ステップH
10)。
【0100】そして、上記右側の開口調整領域13の右
辺を右方に移動してグリッド線と一致させた場合に、上
記右辺が壁領域の右側縁を越える場合には、上記右側の
開口調整領域13の右辺を壁領域11の右側縁に一致さ
せる(ステップH11)。この場合には、開口調整領域
13の右辺で壁領域12が終わってしまうので、右辺と
グリッド線が一致していなくとも壁領域11内の壁パネ
ルに上記規定外の壁パネルを用いる必要がない。
【0101】また、上記右側の開口調整領域13の右辺
をグリッド線と一致するまで、移動しても壁領域12の
右側縁を越えない場合には、上記右辺を右方に移動して
上記右辺とグリッド線とを一致させる(ステップH1
2)。以上のように処理した場合には、基本的に、図2
9に示すように、開口領域11の左側の開口調整領域の
左辺がグリッド線(グリッド線位置21)と一致し、右
側の開口調整領域の右辺が同じくグリッド線(グリッド
線位置21)と一致することになり、開口領域11の左
右の壁領域内には、グリッド線からグリッド線までの距
離(1/4Mの整数倍)が空き、また、開口領域とその
左右の開口調整領域とを合わせた幅もグリッド線からグ
リッド線までの距離(1/4Mの整数倍)となる。従っ
て、壁パネル、小壁パネル、腰壁パネルの幅は、基本的
に1/4Mの整数倍となる。
【0102】そして、上記開口領域11に対応する左右
の開口調整領域13、13において上記処理を終了した
場合には、上記開口領域11の右側にさらに上記処理を
行っていない残りの開口領域11があるか否かを判定す
る(ステップH13)。そして、残りの開口領域11が
ある場合には、ステップH3に進む。また、残りの開口
領域11が無い場合には、次に上記処理を行っていない
残りの壁領域12が上記設計データファイル2aにある
か否かを判定する(ステップH14)。そして、残りの
壁領域がある場合には、ステップH1に進み、無い場合
には、開口調整領域調整処理を終了する。
【0103】次に、上記開口調整領域調整処理の後処理
について、図30のフローチャートを参照して説明す
る。なお、この後処理は、開口領域11と該開口領域1
1の左右に接する開口調整領域13、13の幅の和が、
上記基準単位長さの1/4の奇数倍になるのをなるべく
防止するためのものである。また、開口領域11と該開
口領域11の左右に接する開口調整領域の幅の和は、後
述するように小壁領域14及び腰壁領域15の幅とな
る。
【0104】また、上述のように上記グリッド線は、基
準単位長さの1/4の間隔で引かれているので、該グリ
ッド線の間隔毎にパネルの種類を設けた場合は、例え
ば、幅が、1/4M、1/2M、3/4M、1と1/4
M…となるパネルを用意する必要があるが、これを1/
2M毎にすれば、使用するパネルの種類を減らし、パネ
ルの生産及びパネルを用いた住宅の施工の省力化を図る
ことができる。
【0105】そこで、小壁領域14及び腰壁領域15の
幅が1/2M毎になるようにすれば、小壁領域14に割
り付けられる小壁パネル及び腰壁領域15に割り付けら
れる腰壁パネルにおいて省力化を図ることができる。ま
ず、壁領域12のデータを順次読み込む(ステップI
1)。次いで、開口領域11及び該開口領域11に対応
する開口調整領域13、13のデータを読み込む(ステ
ップI2)。
【0106】次いで、開口領域11の幅とその左右の開
口調整領域13、13の幅との和が、上記基準単位長さ
の1/4の奇数倍となるか否かを判定する(ステップI
3)。すなわち、1/4Mの奇数倍となっていれば、上
記小壁パネル及び腰壁パネルの長さが、1/2Mの整数
倍足す1/4Mとなり、上述のようにパネルの生産及び
住宅の施工の省力化の妨げとなる。
【0107】そして、上記幅の和が基準単位長さの1/
4の奇数倍となっていなければ、小壁パネル及び腰壁パ
ネルの幅は、1Mの整数倍もしくはこれに1/2Mを足
したものとなるので、以下の処理を行わずに、ステップ
I8に進む。また、上記幅の和が基準単位長さの奇数倍
となっていた場合には、次に開口調整領域幅が1/4M
以上となっているか否かを判定する(ステップI4)。
【0108】もし、1/4Mより小さい場合には、開口
調整領域13により、1/4Mの長さを調整することが
できないので、ステップI8に進む。また、開口調整領
域13の幅が1/4M以上の場合には、開口領域11の
左右両方の開口調整領域13のうちの片側だけが、1/
4M以上か否かを判定する(ステップI5)
【0109】そして、片側の開口調整領域13の幅だけ
が1/4M以上の場合には、図31に示すように、1/
4M以上の幅を有する開口調整領域13の開口領域11
と反対側の側縁を基準単位長さの1/4だけ後退させ
て、開口調整領域13の幅を縮める(ステップI6)。
【0110】また、開口領域11の左右の開口調整領域
13、13の両方の幅が1/4M以上の場合には、左側
の開口調整領域13の幅を上述のように縮める(ステッ
プI7)。なお、両方の開口調整領域13、13の幅を
1/4Mずつ縮めてしまうと、開口領域11の幅と開口
調整領域13、13の幅との和が再び1/4Mの奇数倍
となってしまう。
【0111】次に上記壁領域12に上記処理を行ってい
ない残りの開口領域11があるか否かを判定する(ステ
ップI8)。そして、残りの開口領域11がある場合に
は、ステップI2に進む。また、残りの開口領域11が
無い場合には、次に上記処理を行っていない残りの壁領
域12が上記設計データファイル2aに有るか否かを判
定する(ステップI9)。そして、残りの壁領域12が
ある場合には、ステップI1に進み、無い場合には、開
口調整領域調整後処理を終了する。
【0112】次に、小壁、腰壁領域生成処理を図32の
フローチャートを参照して説明する。まず、上記設計デ
ータファイル2aから壁領域12のデータを順次読み込
む(ステップI1)。次いで、開口領域11及び該開口
領域11に対応する(左右に接する)開口調整領域1
3、13のデータを読み込む(ステップI2)。
【0113】そして、小壁、腰壁領域14、15の幅
は、図33及び図34に示すように開口領域11の幅と
その左右の開口調整領域13、13の幅とを合わせた長
さとなり、小壁、腰壁領域14、15の右辺及び左辺
は、右側の開口調整領域13の右辺及び左側の開口調整
領域13の左辺と一致させる(ステップJ3)。
【0114】次に壁領域12が、図34に示すように上
辺に斜辺を有する屋切りの領域か、図33に示すように
矩形状の領域かを判定する(ステップJ4)。そして、
壁領域12が矩形の場合には、小壁領域14の上辺の高
さを、壁領域12の高さとする(ステップJ5)。ま
た、壁領域12が屋切りの場合には、予め設定された壁
領域下辺から一枚目の壁パネルの高さを小壁領域14の
上辺の高さとする(ステップJ6)。
【0115】また、小壁領域14の下辺の高さは、開口
領域11の上辺の高さと一致するものとされる(ステッ
プJ7)。また、腰壁領域15の上辺の高さは、開口領
域11の下辺の高さと一致するものとされる(ステップ
J8)。さらに、腰壁領域15の下辺の高さは、壁領域
12の下辺の高さと一致するものとされる(ステップJ
9)。
【0116】次に上記壁領域12に上記処理を行ってい
ない残りの開口領域11が有るか否かを判定する(ステ
ップJ10)。そして、残りの開口領域11がある場合
には、ステップJ2に進む。また、残りの開口領域11
が無い場合には、次に上記処理を行っていない残りの壁
領域12が上記設計データファイル2aにあるか否かを
判定する(ステップJ11)。そして、残りの壁領域1
2がある場合には、ステップJ1に進み、無い場合に
は、小壁・腰壁領域生成処理を終了する。
【0117】次に、上記小壁領域合成処理について図3
5のフローチャートを参照して説明する。まず、上述の
ように生成された小壁領域14を含む壁領域12のデー
タを読み込む(ステップK1)。次に、上記壁領域12
において、互いに隣接する小壁領域14が有るか否かを
判定する(ステップK2)。そして、隣接する小壁領域
14が無い場合には、ステップK9に進む。また、図3
6及び図37に示すように隣接する小壁領域14が有る
場合には、隣接する小壁領域14のデータを読み込む
(ステップK3)。
【0118】また、データが読み込まれた隣接する小壁
領域14の下辺の高さを比較し、隣接する小壁領域1
4、14同士の下辺の高さが一致するか否かを判定する
(ステップK4)。そして、図37に示すように、小壁
領域14、14同士の下辺の高さが一致しない場合に
は、まず、下辺の低い方の小壁領域14をもう一方の小
壁領域14の下辺の高さで上下の小壁領域14a、14
bに分割する(ステップK5)。
【0119】次に、もう一方の小壁領域14と分割され
た小壁領域14の上方の小壁領域14aを一つの小壁領
域14に合成する(ステップK6)。また、図36に示
すように、小壁領域14、14同士の下辺の高さが一致
する場合には、二つの小壁領域14、14を一つの小壁
領域14に合成する(ステップK7)。
【0120】次に、上記壁領域12に上記処理を行って
いない隣接する小壁領域14が有るか否かを判定する
(ステップK8)。そして、残りの隣接する小壁領域1
4が有る場合には、ステップK3に進む。また、隣接す
る小壁領域14が無い場合には、次に、上記設計データ
ファイル2aに上記処理を行っていない壁領域12が有
るか否かを判定する(ステップK9)。そして、残りの
壁領域12がある場合には、ステップK1に進む。ま
た、残りの壁領域12が無い場合には、小壁領域合成処
理を終了する。
【0121】次に、腰壁領域合成処理について図38の
フローチャートを参照して説明する。まず、上述のよう
に生成された腰壁領域15を含む壁領域12のデータを
読み込む(ステップL1)。次に、上記壁領域12にお
いて、互いに隣接する腰壁領域15、15が有るか否か
を判定する(ステップL2)。そして、隣接する腰壁領
域15、15が無い場合には、ステップL7に進む。ま
た、図36及び図37に示すように、隣接する腰壁領域
15、 15が有る場合には、隣接する腰壁領域1
5、15のデータを読み込む(ステップL3)。
【0122】また、データが読み込まれた隣接する腰壁
領域15、15の上辺の高さを比較し、隣接する腰壁領
域15、15同士の上辺の高さが一致するか否かを判定
する(ステップL4)。そして、図37に示すように腰
壁領域15、15同士の上辺の高さが一致しない場合に
は、ステップL6に進む。また、図36に示すように、
腰壁領域15、15同士の上辺の高さが一致する場合に
は、二つの腰壁領域15、15を一つの腰壁領域に合成
する(ステップL5)。
【0123】次に、上記壁領域12に上記処理を行って
いない隣接する腰壁領域 15が有るか否かを判定する
(ステップL6)。そして、残りの隣接する腰壁領域が
ある場合には、ステップL3に進む。また、隣接する腰
壁領域15が無い場合には、次に、上記設計データファ
イル2aに上記処理を行っていない残りの壁領域12が
有るか否かを判定する(ステップL7)。そして、残り
の壁領域12がある場合には、ステップL1に進む。ま
た、残りの壁領域12が無い場合には、腰壁領域合成処
理を終了する。
【0124】次に、小壁領域14の延長について図39
のフローチャートを参照して説明する。まず、設計デー
タファイル2aから壁領域12のデータを順次読み込む
(ステップM1)。次に、上述の支持柱に隣接する開口
領域11が有るか否かを判定する(ステップM2)。そ
して、支持柱に隣接する開口領域11が無い場合には、
ステップM6に進む。
【0125】また、支持柱に隣接する開口領域11が有
る場合には、該開口領域11のデータを読み込み、開口
領域11の幅が所定の長さ以上か否かを判定する(ステ
ップM3)。なお、この所定の長さは、上記開口調整領
域生成処理において用いられた支持柱に隣接する開口領
域の所定の幅と等しいものである。
【0126】そして、上記開口領域11の幅が所定以下
の場合は、ステップM5に進む。また、図40に示すよ
うに、上記開口領域11の幅が所定以上の場合には、小
壁領域14を壁領域12から支持柱側に延出させる。す
なわち、支持柱の高さを縮めて、小壁領域14に割り付
けられる小壁パネルの一方の端部の下端を支持柱上に支
持させることにより、単に支持柱の側面と小壁パネルの
側面を接合した場合よりも高い強度を得ることができる
ようにする。
【0127】なお、上記開口調整領域生成処理におい
て、支持柱に隣接する開口領域11の幅が所定以上の場
合には、開口調整領域13を二分割し、一方の開口調整
領域13b上に小壁領域 14を配置するように
しているので、上記小壁パネルは、一方の端部を支持柱
上に支持され、他方の端部を開口調整領域13bに割り
付けられる支持部材上に支持され、充分な強度を有する
ものとすることができる。
【0128】以上のように、この実施例の設計支援装置
は、壁パネルを割り付けるべき壁領域12において、壁
パネルを割り付ける際に、壁の強度の確保及び生産性の
向上を図ることができるように、上記壁領域12を複数
の分割領域に分割することができる。
【0129】特に、壁領域12の開口領域11の左右に
開口調整領域13、13を設け、上記開口領域11及び
開口調整領域13、13上に渡って小壁領域14を設け
るようにすることで、小壁領域14の端部が開口調整領
域13、13上に架かることになる。従って、小壁領域
14に小壁パネルを割り付け、開口調整領域13、13
に支持部材を割り付けるようにした場合に、単に小壁パ
ネルの両側縁を開口領域11の左右両サイドの壁パネル
に接合した場合よりも、強固な構造とすることができ
る。
【0130】すなわち、上述のように開口領域11の周
囲に開口調整領域13、13と小壁領域14とを設ける
ことにより、壁領域12へ壁パネルを自動的に割り付け
る際に、壁の開口部周囲において、壁の強度を確保する
ことができる。
【0131】また、建具が割り付けられる開口部におい
ては、建具の形状が必ずしも、上記基準単位長さに基づ
いたものとならないが、上記開口調整領域13、13の
幅を調整して、開口領域11及び開口調整領域13、1
3を合わせた領域が、グリッド線間にちょうど納まるよ
うにすることで、開口領域11の左右両サイドにおい
て、基準単位長さに基づいた壁パネルを用いることがで
き、また、基本的に小壁パネル及び、腰壁パネルもその
幅が、上記基準単位長さに基づいたものを用いることが
できる。
【0132】従って、壁パネルや小壁パネルや腰壁パネ
ルを製造する際に、予め決められた規格外のパネルを生
産する可能性が低く、パネルの生産性を向上することが
できる。また、住宅の施工現場において、上記グリッド
線に基づいていない部分を現場施工によりカバーしなけ
ればならなくなる可能性が低く、住宅の建築においても
生産性を向上することができる。なお、上記実施例にお
いて、フローチャートにより示された工程は、本発明の
一例であって、上述のように開口調整領域及び小壁領域
を壁領域上に生成できれば、工程の順番や、工程の内容
を変更してもかまわない。
【0133】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1記載の設計支援装置によれば、上記調整領域生成
手段が、上記設計データ記憶手段のデータを用いて、上
記開口領域の左右の壁領域内に所定幅の開口調整領域を
設定し、小壁領域生成手段が、上記開口領域とその左右
の調整領域を一体に覆うように、壁領域内に小壁領域を
設定する。そして、上記小壁領域には、上記開口領域と
その左右の調整領域を一体に覆う小壁パネル(小壁部
材)が配置される。また、開口調整領域には、上記小壁
パネルの両端部を支持する支持部材が配置されることに
なる。
【0134】上述のように小壁パネルを開口領域より開
口調整領域分だけ、左右に延出させ、小壁パネルの延出
された端部を開口調整領域に配置される支持部材に下か
ら支持させるようにすることで、その強度を高めること
ができ、比較的大きな外力がかかる外壁においては、好
ましいパネルの割り付け配置となる。
【0135】すなわち、上記設計支援装置によれば、壁
の開口部周囲において、高い強度を有する壁パネルの割
り付けが容易にできるように、壁領域内に各部材を配置
する領域を自動的に設定することができる。
【0136】また、上記請求項2記載の設計支援装置に
よれば、上記調整領域調整手段が、開口調整領域の幅を
延長して開口調整領域の外側の側縁を上記壁領域に直交
する上記グリッド線上に配置するようになっている。上
述のようにすることで、開口領域と該開口領域の左右両
側の開口調整領域とを合わせた領域の配置が、上記壁領
域に直交する二つのグリッド線の間となる。また、開口
領域と該開口領域の左右両側の開口調整領域との上に配
置される小壁領域も上記二つのグリッド線の間に納まる
ことになる。
【0137】従って、これら開口領域と開口調整領域と
小壁領域との左右両側に壁パネルを配置する場合には、
壁パネルの側縁を壁領域に直交するグリッド線上に配置
することができ、上述のように両側縁が上記壁領域に直
交するグリッド線上に配置することが可能な形状の壁パ
ネルを使用することができる。また、小壁に配置される
小壁パネルも同様に両側縁が上記壁領域に直交するグリ
ッド線上に配置されることになる。
【0138】従って、開口部の大きさ(上記建具の大き
さ)によって、異なった幅の壁パネルや小壁パネルを必
要とせず、使用される壁パネルや小壁パネルは、基準単
位長さの整数倍の長さのものを用いることができ、パネ
ルの生産性及びパネルを用いた住宅の生産性を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計支援装置を説明するためのブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例の設計支援装置を説明するた
めのブロック図である。
【図3】上記実施例の設計支援装置に記憶された壁線の
配置及び壁線の種類を説明するための図面である。
【図4】上記設計支援装置による壁領域内の分割領域を
説明するための図面である。
【図5】上記設計支援装置による壁領域内の分割領域を
説明するための図面である。
【図6】上記設計支援装置による壁領域の分割方法の概
略を説明するためのフローチャートである。
【図7】上記設計支援装置による壁領域分割処理を説明
するためのフローチャートである。
【図8】上記設計支援装置による壁領域分割処理を説明
するための図面である。
【図9】上記設計支援装置によるマグサ配置位置生成処
理を説明するためのフローチャートである。
【図10】上記設計支援装置によるマグサ配置位置生成
処理を説明するための図面である。
【図11】上記設計支援装置による妻壁補強材位置生成
処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】上記設計支援装置による妻壁補強材位置生成
処理を説明するための図面である。
【図13】上記設計支援装置による妻壁分割領域生成処
理を説明するためのフローチャートである。
【図14】上記設計支援装置による妻壁補強材位置生成
処理を説明するための図面である。
【図15】上記設計支援装置による妻壁補強材位置生成
処理を説明するための図面である。
【図16】上記設計支援装置による妻壁補強材位置合成
処理を説明するためのフローチャートである。
【図17】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するためのフローチャートである。
【図18】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するための図面である。
【図19】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するための図面である。
【図20】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するための図面である。
【図21】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するための図面である。
【図22】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するための図面である。
【図23】上記設計支援装置による開口領域認識処理を
説明するための図面である。
【図24】上記設計支援装置による開口調整領域生成処
理を説明するためのフローチャートである。
【図25】上記設計支援装置による開口調整領域生成処
理を説明するための図面である。
【図26】上記設計支援装置による開口調整領域生成処
理を説明するための図面である。
【図27】上記設計支援装置による開口調整領域生成処
理を説明するための図面である。
【図28】上記設計支援装置による開口調整領域調整処
理を説明するためのフローチャートである。
【図29】上記設計支援装置による開口調整領域調整処
理を説明するための図面である。
【図30】上記設計支援装置による開口調整領域調整後
処理を説明するためのフローチャートである。
【図31】上記設計支援装置による開口調整領域調整後
処理を説明するための図面である。
【図32】上記設計支援装置による小壁・腰壁領域生成
処理を説明するためのフローチャートである。
【図33】上記設計支援装置による小壁・腰壁領域生成
処理を説明するための図面である。
【図34】上記設計支援装置による小壁・腰壁領域生成
処理を説明するための図面である。
【図35】上記設計支援装置による小壁領域合成処理を
説明するためのフローチャートである。
【図36】上記設計支援装置による小壁領域合成処理を
説明するための図面である。
【図37】上記設計支援装置による小壁領域合成処理を
説明するための図面である。
【図38】上記設計支援装置による腰壁領域合成処理を
説明するためのフローチャートである。
【図39】上記設計支援装置による小壁領域延長処理を
説明するためのフローチャートである。
【図40】上記設計支援装置による小壁領域延長処理を
説明するための図面である。
【符号の説明】
1 演算処理装置(調整領域生成手段b、小壁領
域生成手段c、調整領域調整手段d) 2 記憶装置(設計データ記憶手段a) 2a 設計データファイル 11 開口領域 12 壁領域 14 小壁領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁が主にパネル状の部材から構成される
    建築物を設計するための設計支援装置であって、 建築物の壁が設置され、かつ壁パネルが割り付けられる
    領域を示す壁領域の形状及び配置と、上記壁領域内の
    窓、出入口等の開口部が配置される開口領域の形状及び
    配置とを記憶した設計データ記憶手段と、 上記設計データ記憶手段の上記開口領域の左右の壁領域
    内に所定幅の開口調整領域を設定する調整領域生成手段
    と、 上記開口領域及び開口調整領域の上に、これら開口領域
    及び開口調整領域上を一体に覆うように壁領域内に小壁
    領域を設定する小壁領域生成手段とを具備してなり、 上記開口領域上の小壁領域に所定の強度を有する一体の
    小壁部材を配置し、上記開口調整領域に上記小壁部材の
    端部を支持する支持部材を配置することを特徴とする設
    計支援装置。
  2. 【請求項2】 上記設計データ記憶手段における壁領域
    は、基準単位長さ毎に縦横に引かれたグリッド線に沿っ
    て配置されるとともに、上記壁領域に割り付けられる壁
    パネル等の部材は、壁領域の交点部に割り付けられる部
    材を除いて、その両側縁が上記壁領域に直交するグリッ
    ド線上に配置可能な形状に形成され、かつ、上記調整領
    域生成手段に設定された開口調整領域の上記開口領域の
    反対側の側縁が、上記壁領域に直交する上記グリッド線
    上に配置されていない場合に、上記開口調整領域の水平
    方向に沿った幅を延長して、上記開口領域の上記側縁を
    上記壁領域に直交する上記グリッド線上に配置する調整
    領域調整手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    設計支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018055686A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 パネル設計システム、戸パネルの生産方法、パネル設計プログラムおよび記録媒体
JP2021081799A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 積水ハウス株式会社 設計支援装置及び設計支援プログラム

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JP2018055686A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 パネル設計システム、戸パネルの生産方法、パネル設計プログラムおよび記録媒体
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