JP2021081799A - 設計支援装置及び設計支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】CADシステムによる設計支援において、構造物の構造上の強度を考慮した上での設計を支援し、作業性を向上させることが可能な設計支援装置及び設計支援プログラムを提供する。【解決手段】設計支援装置1は、選択された梁区画内において梁を追加する命令の入力を受け付け(ステップS2)、梁の追加の指示を受け付けた梁区画内に、既に補強材が配置されている場合には、配置されている補強材を消去し(ステップS5)、梁区画内に梁を追加し(ステップS6)、梁の追加により形成された区画内に補強材を配置する(ステップS11)。【選択図】図4

Description

本発明は、建築物に関する設計を支援する設計支援装置、及びそのような設計支援装置を実現するための設計支援プログラムに関する。
建築物の設計をコンピュータで支援するCAD(Computer Aided Design )システムが普及している。例えば、特許文献1では、平面図上に設定された間取りに対して、柱を自動配置して構造区画を生成し、更に水平構造材を配置した伏図を自動生成する建築物の構造設計装置を開示している。
特開2006−338143号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の装置では、建築物の意匠設計を支援することを考慮しているが、設計された建築物については、別途、構造上の強度を検討しなければならないという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、建築物の設計に際し、構造上の強度に係る設計支援をすることが可能な設計支援装置の提供を主たる目的とする。
また、本発明は、本発明に係る設計支援装置を実現するための設計支援プログラムの提供を更に他の目的とする。
上記課題を解決するために本願記載の設計支援装置は、建築物の水平方向の構造部材に囲われた梁区画に関する設計を支援する設計支援装置であって、建築物の梁区画内を区分する梁の追加の指示を受け付ける梁追加指示手段と、前記梁追加指示手段にて受け付けた指示により梁区画内に梁を追加する梁追加手段と、前記梁追加手段にて追加する梁にて区分される区分領域内への補強材の配置の可否を判定する補強材配置可否判定手段と、前記補強材配置可否判定手段にて、補強材の配置が可能と判定した場合に、補強材を配置する補強材配置手段とを備えることを特徴とする。
また、前記設計支援装置において、前記梁追加手段が梁の追加の指示を受け付けた梁区画内に、既に補強材が配置されている場合、既に配置されている補強材を消去する補強材消去手段を備えることを特徴とする。
また、前記設計支援装置において、前記補強材配置可否判定手段は、前記梁追加手段にて追加する梁にて区分される区分領域を形成する辺の長さに基づいて、補強材の配置の可否を判定することを特徴とする。
また、前記設計支援装置において、前記梁追加手段にて追加する梁にて区分される区分領域を形成する辺として、構造部材を補助する水平方向の補助構造部材が存在するか否かを判定する補助構造部材判定手段と、前記補助構造部材判定手段にて、補助構造部材が存在すると判定した場合、前記補強材配置可否判定手段は、補助構造部材に係る辺がないものとみなして補強材の配置の可否を判定し、かつ、前記補強材配置手段は、補助構造部材に係る辺がないものとみなして補強材を配置することを特徴とする。
また、前記設計支援装置において、前記梁区画及び区分領域は、略四角形状をなし、前記補強材は、対角線状に配置されるブレースであることを特徴とする。
また、前記設計支援装置において、建築物に関する設計を支援する設計支援装置であって、建築物の区画内を区分する梁柱の追加の指示を受け付ける手段と、受け付けた指示により区画内に梁柱を追加する手段と、追加する梁柱にて区分される区分領域内への補強材の配置の可否を判定する手段と、補強材の配置が可能と判定した場合に、補強材を配置する手段とを備えることを特徴とする。
更に、本願記載の設計支援プログラムは、建築物に関する設計を支援するコンピュータにて実行される設計支援プログラムであって、コンピュータに、建築物の水平方向の構造部材に囲われた梁区画内を区分する梁の追加の指示を受け付けた場合に、梁区画内に梁を追加するステップと、追加する梁にて区分される区分領域内への補強材の配置の可否を判定するステップと、補強材の配置が可能と判定したときに、補強材を配置するステップとを実行させることを特徴とする。
従って、本願記載の設計支援装置及び設計支援プログラムは、建築物の設計に際し、補強材の配置に関する設計を支援する。
本発明では、建築物に梁を追加する指示をした場合に、梁の追加だけで無く、適宜、補強材も自動配置する。これにより、建築物の構造上の強度を考慮した上での設計を支援することが可能となる等、優れた効果を奏する。
本願記載の設計支援装置を用いたシステム構成の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置の構成例を概念的に示すブロック図である。 本願記載の設計支援装置が備える構造情報データベースの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本願記載の設計支援装置の梁配置処理の一例を示すフローチャートである。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 本願記載の設計支援装置が備える表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術範囲を限定する性格のものではない。
<システム構成>
図1は、本願記載の設計支援装置1を用いたシステム構成の一例を示す説明図である。本願記載の設計支援システムは、住宅等の建築物に関する伏図等の図面を作成及び表示するCAD(Computer Aided Design )システム等のシステムを実行可能な設計支援装置1を備えるシステムである。設計支援装置1は、CAD設計システムを搭載したデスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等のコンピュータを用いて構成されている。設計支援装置1は、インターネット、WAN(Wide Area Network )、LAN(Local Area Network)、専用通信網等の通信網NWに接続されている。設計支援装置1は、図面作成用のCADシステムとして、建築物の設計担当者に使用される。
通信網NWには、CADシステムの基幹システムを構成する基幹装置2が接続されている。更に、通信網NWには、建築物に関する構造計算を行う構造設計部門で使用される構造設計支援装置3、商品開発部等の管理部門で使用される管理支援装置4、工場、倉庫等の生産物流部門で使用される生産支援装置5等の各種装置が接続されている。
基幹装置2は、サーバコンピュータとして用いられる汎用コンピュータ等のコンピュータを用いて構成されている。基幹装置2は、CAD情報データベースDB1、構造情報データベースDB2、物流情報データベースDB3等の各種データベースを記録又は通信可能に接続している。
CAD情報データベースDB1は、各建築物の構造を示すCADデータが記録されているデータベースである。構造情報データベースDB2は、CADデータに基づいて構造計算をするための規格、数式、設定事項等の各種データが記録されているデータベースである。物流情報データベースDB3は、在庫、会計、生産計画等の物流に関する情報が記録されているデータベースである。
設計支援装置1等の各種装置は、通信網NWを介して基幹装置2にアクセスし、各種データベースに記録されている情報を読み取り、また情報の書き込みを行うことができる。
<装置のハードウェア構成>
次に、設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の構成について説明する。図2は、本願記載の設計支援装置1の構成例を概念的に示すブロック図である。設計支援装置1は、制御部10、記録部11、記憶部12、入力部13、表示部14、通信部15等の各種構成を備えている。
制御部10は、情報処理回路、計時回路、レジスタ回路等の各種回路を備え、装置全体を制御する処理を実行するCPU(Central Processing Unit )等のプロセッサである。
記録部11は、ハードディスク、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks )、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び各種RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを用いて構成される回路であり、様々な情報を記録している。記録部11には、基本プログラム(OS:Operating System)、基本プログラム上で動作する応用プログラム(アプリケーションプログラム)等のプログラムが記録されている。応用プログラムとしては、CADシステムを実現するためのCADプログラム110、本願記載の設計支援装置1を実現するための設計支援プログラム111等の各種プログラムが記録されている。
また、記録部11の記録領域の一部は、CAD情報データベース112、構造情報データベース113、物流情報データベース114等の各種データベースとして用いられる。CAD情報データベース112、構造情報データベース113、物流情報データベース114等の各種データベースの記録内容は、通信網NWに接続されている同名のデータベースと実質的に同様又はその一部を抽出したローカル用のデータベースである。
例えば、構造情報データベース113には、基幹装置2を介して通信網NWに接続されている構造情報データベースDB2と同様に、CADデータに基づいて構造計算をするための規格、数式、設定事項等の各種データが記録されている。
図3は、本願記載の設計支援装置1が備える構造情報データベース113の記録内容の一例を概念的に示す説明図である。図3は、構造情報データベース113に記録されている設定事項のうちの一つとして、建築物の水平方向の構造部材に囲われた梁区画に対する辺の長さに基づいて、水平ブレースの配置可否の判定に用いるテーブルを例示している。図3に例示するテーブルのうち、縦及び横に記載した項目名として示す数値は、梁区画の辺の長さをメートル(m)単位で示しており、各セルの「○」及び「×」の記号は、水平ブレースの配置の可否を示している。例えば、縦横が0.75m×1.0mである梁区画に対しては、水平ブレースの配置は可能であり、縦横が0.5m×0.5mである梁区画に対しては、水平ブレースの配置は不可である。本願では、建築物の水平方向の構造部材、例えば、略水平に架けられた梁、大梁、小梁、妻梁、壁梁、小屋梁等の構造部材で囲われた区画を梁区画と定義し、以下の説明を行う。
図2のブロック図に戻り、記憶部12は、揮発性メモリを用いて構成される回路であり、各種プログラムの実行に際して発生するデータを一時的に記憶する。なお、便宜上、記録部11及び記憶部12を異なる回路として示しているが、一の回路で構成しても良く、また相互にその機能を補完することも可能である。
入力部13は、キーボード、マウス、タッチパネル、デジタイザ等のデバイスである。表示部14は、液晶ディスプレイ等のデバイスである。なお、入力部13及び表示部14を、例えば、薄板状をなす液晶ディスプレイ及びタッチパネルを積層した液晶タッチパネルとして備えるようにしてもよい。
通信部15は、LANアダプタ、アンテナ及び制御回路等のデバイスであり、有線通信又は無線通信にて通信網NWに接続し、各種データベースを含む各種装置と通信する。
以上例示した様々な構成を備えるコンピュータは、制御部10の制御により、記録部11に記録されているCADプログラム110、設計支援プログラム111等の各種プログラムを読み取り、適宜、記憶部12に各種情報を記憶させ、各種手順を実行することにより、設計支援装置1として動作する。
なお、各種データベースへのアクセスについては、制御部10及び通信部15をアクセス手段として、通信網NWを介して接続されている各種データベースにアクセスしてもよく、制御部10をアクセス手段として、記録部11に記録されているローカルの各種データベースにアクセスしてもよい。以降では、記録部11に記録されているローカルの各種データベースにアクセスする形態を例示して説明する。
<装置のソフトウェア処理>
次に、設計支援システムにて用いられる設計支援装置1の処理について説明する。図4は、本願記載の設計支援装置1の梁配置処理の一例を示すフローチャートである。梁配置処理は、CADシステムによる建築物の設計中に、梁区画内に梁を配置し、更に、自動的に補強材を配置する処理である。例えば、水平方向の構造部材で囲われた梁区画内に新たに梁を追加する場合、その梁区画内に既に補強材が配置されている場合等の状況下では、既に配置されている補強材を消去し、梁を追加した後、梁の追加により生じた新たな梁区画内に補強材の再配置が必要となる。
設計支援装置1が備える制御部10は、CADプログラム110、設計支援プログラム111等の各種プログラムを実行することにより、梁配置処理を実行する。設計支援装置1が備える制御部10は、CAD処理を実行する(ステップS1)。ステップS1のCAD処理とは、CADシステムによる設計支援処理を示している。CAD処理では、CAD情報データベース112にアクセスし、施主IDに対応付けて記録されているCADデータ、予め記録されている基本プランとなるCADデータ等のCADデータを抽出し、適宜、内容の追加、削除及び変更を行うことにより行われる。
図5は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図5は、ステップS101のCAD処理中に表示される画像の一例を示しており、CADデータに基づく建築物の図面が中央の図面表示領域に表示されている。図5に例示する図面表示領域には、複数の梁区画を有する建築物の図面として、指定した階の床に関する梁区画の配置を示す伏図が表示されている。伏図として示された建築物には、複数の梁区画が示されており、梁区画には、梁、補強材となる水平ブレース、主筋方向等の構成が示されている。ここで主筋方向とは、床の荷重がかかる方向を総称する表現として用いている。例えば、鉄筋が配筋されたデッキスラブにて形成された床に対して、主となる鉄筋の方向を主筋方向と定義することは言うまでもなく、鉄筋が配筋されていない床、例えば、ALC材を用いた床の場合は、床版長手方向のことを、主筋方向と定義する。また、図面表示領域の上方には、様々な命令を実行させるためのメニュー用アイコンが表示されている。図面表示領域の左方には、実行中の命令を表示可能な領域と、図面表示領域に表示されている図面の階層及び種類を表示可能な領域等の領域が示されている。設計支援装置1を使用して建築物の図面を作成する使用者は、入力部13を操作して、対象となる梁区画を選択し、選択した梁区画内を区分する梁の追加を命令する入力を行い、更に、追加する梁の位置を指定する入力を行う。追加する梁の位置の指定は、梁を配置する領域として梁配置領域を指定することにより行う。
図4のフローチャートに戻り、設計支援装置1の制御部10は、入力部13から、選択された梁区画内において梁を追加する命令の入力を受け付け(ステップS2)、更に、追加する梁の配置位置を示す梁領域を指定する入力を受け付ける(ステップS3)。
梁領域を指定する入力を受け付けた制御部10は、指定された梁領域が適正か否かを判定する(ステップS4)。
図6は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図6は、図5に例示した伏図から梁区画を選択し、ステップS2の処理として、梁を追加する命令を入力する状態を示している。
図7は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図7は、図6に例示した状態から、ステップS3の処理により、追加する梁の配置位置を示す梁領域が指定された状態を示している。図7において、斜線で示す矩形領域は、指定された梁領域を示している。矩形領域の指定は、入力部13であるマウスをドラッグ操作することによる横方向及び縦方向の指定、対角線の指定、入力部13であるキーボードからの入力による座標の指定等の様々な方法を適用することが可能である。梁領域として指定された矩形領域のうち、梁が配置される位置は、矩形領域の中心を通る位置、矩形領域の両辺又は片側の辺に外接する位置、矩形領域の中心を通る位置等、適宜設定することが可能である。ここでは、矩形領域の2辺に外接する位置に、2辺に沿って梁が配置されるように設定されているものとして説明する。
図8は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図8は、図7に例示した状態から後述する処理により、梁が配置された状態を示している。図7に例示した矩形領域は、他の2本の梁を渡すように指定されているため、ステップS4にて指定された梁領域が適正であると判定される。指定された梁領域が適正である場合、後述する処理により、予め設定されている配置パターン、ここでは、指定された矩形領域の2辺に沿って、他の2本の梁を渡す位置に所定幅の梁が配置される。配置された梁は、矩形領域の2辺に外接する。なお、梁の幅及び梁せい(鉄材の厚み)を指定する操作を行うことも可能である。
図9は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図9は、図6に例示した状態から、ステップS3の処理により、追加する梁の配置位置を示す梁領域が指定された状態を示している。図9は、ステップS4にて、適正ではないと判定される矩形領域の例を示している。図9に例示する矩形領域は、1本の梁にしか架かっておらず、この位置に梁を追加することは適正ではないと判定される。
図4のフローチャートを用いた説明に戻り、ステップS4にて、指定された梁領域が適正であると判定した場合(ステップS4:YES)、制御部10は、梁領域の指定により梁の追加の指示を受け付けた梁区画内に、既に補強材が配置されている場合には、配置されている補強材を消去し(ステップS5)、梁区画内に梁を追加する(ステップS6)。選択された梁区画内には、既に補強材として水平ブレースが配置されている場合がある。既に補強材が配置されている梁区画内に梁を追加すると適切な設計とならない可能性があるため、設計支援装置1は、ステップS5にて補強材を消去する処理を行った上で、梁区画内に梁を追加する。図6乃至図9を用いて説明したように、梁の追加の指示を受け付けた梁区画内に補強材が配置されていない場合は、ステップS5の処理は実行されない。
ステップS4にて、指定された梁領域が不適正であると判定した場合(ステップS4:NO)、梁を追加する処理は行わず、所定のエラー処理を実行する(ステップS7)。ステップS7のエラー処理は、例えば、指定された梁領域が不適正である旨のメッセージを表示し、ステップS1のCAD処理へ戻る処理、再度の梁領域の指定を要求する処理等の処理である。
梁区画内に梁を追加した後、制御部10は、梁を追加した梁区画内に梁つなぎが存在するか否かを判定し(ステップS8)、梁つなぎが存在すると判定した場合(ステップS8:YES)、梁つなぎは非存在であると擬製する(ステップS9)。ステップ8にて存否を判定する梁つなぎとは、水平方向の構造部材を補助する補助構造部材の一種であり、小屋梁間、小梁間等の水平方向の構造部材の間を繋いで固定し、補強材の配置に影響しない水平方向の構造部材を示している。補助構造部材、例えば、梁つなぎが梁区画間に存在する場合、梁つなぎは存在しないものとみなして以降の処理を実行する。なお、ステップS8において、梁つなぎが存在しないと判定した場合(ステップS8:NO)、ステップS9の処理は実行されずに、以降の処理を実行する。
ステップS5〜S9にて、梁区画内への梁の追加等の処理を実行後、制御部10は、補強材の配置の可否を判定する(ステップS10)。ステップS10では、構造情報データベース113にアクセスし、補強材の配置条件、禁則条件等の各種条件を読み取って、読み取った各種条件、梁を追加した梁区画内の状況等の要因に基づいて、補強材の配置の可否を判定する。例えば、補強材の配置の可否は、図3として例示したテーブルに記載されている禁則条件と照合することにより判定する。例えば、図3に例示したテーブルに基づいて、梁を追加することにより縦横が0.75m×1.0mとなった区画に対しては、補強材として水平ブレースの配置は可能であると判定し、縦横が0.5m×0.5mとなった区画に対しては、補強材として水平ブレースの配置は不可であると判定される。
図4のフローチャートを用いた説明に戻り、ステップS10にて、補強材の配置が可能であると判定した場合(ステップS10:YES)、制御部10は、梁の追加により形成された区画内に補強材を配置する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、梁の追加により形成された矩形の区画に対して、対角線となるように補強材として水平ブレースを配置する。ステップS11の処理を実行後、制御部10は、ステップS1のCAD処理に戻る。
ステップS10にて、補強材の配置が不可であると判定した場合(ステップS10:NO)、制御部10は、ステップS11の補強材の配置は行わず、ステップS1のCAD処理に戻る。
図4のフローチャートを用いて説明した梁配置処理について、表示部14に表示される画像の例を用いて説明する。図10乃至図12は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図10は、図5に例示した伏図から梁を追加するために選択された梁区画を示している。選択された梁区画内には、梁区画を区分する小梁が通っており、小梁により区分されるそれぞれの区画内には、既に補強材として水平ブレースが配置されている。なお、梁区画内の片羽根両矢印は、主筋方向を示している。
図11は、図10に例示した状態から梁領域が指定された状態を示している。図11では、ステップS3の処理にて指定された梁領域を斜線で示している。なお、図10乃至図12を用いた説明では、梁領域として指定された矩形領域のうち、他の2本の梁を渡す2辺に外接する所定幅の梁が配置されるように設定されているものとする。
図12は、図11に例示した状態から、ステップS5の処理による補強材の消去、ステップS6の処理による梁の追加、そして、ステップS11の処理による補強材の再配置が行われた状況を示している。図12に示すように、図11に示した梁領域の2辺に外接する位置に、それぞれ新たな梁が追加されており、追加により4箇所に区分された区画内のそれぞれに、補強材として水平ブレースが再配置されている。なお、図12に例示する状態から新たに追加した2本の梁を消去する操作を行った場合、設計支援装置1は、梁を消去後の区画に対して、補強材の消去及び再配置を行うため、図10に例示した状態に戻る。
図13は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図13は、選択された短辺方向の長さが0.25mの梁区画内に、ステップS6の処理により梁を追加した状態を示している。図3として例示したテーブルに記載されている禁則条件では、短辺が0.25mである場合、長辺の長さに関わらず、補強材の配置が不可となる。従って、図13に示す形態では、梁を追加した後、ステップS10の処理にて補強材の配置が不可と判定されるため、補強材が配置されずに梁配置処理が終了する。
図14は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図14は、ステップS6にて梁を追加した後の区画の一辺が2.0mを超える場合を示しており、ステップS10の処理により、予め設定されている条件に従って、補強材の配置が不可と判定された状態を示している。なお、図14中の破線は、配置が不可と判定された補強材の仮の配置位置を示している。
図15及び図16は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図15は、選択された梁区画内に、ステップS3の処理にて梁領域が指定された状態を示している。図16は、図15に例示した状態から、ステップS5の処理による補強材の消去、ステップS6の処理による梁の追加、そして、ステップS11の処理による補強材の再配置が行われた状態を示している。図15にて、梁領域として指定された矩形領域の長辺のうち、図に向かって右側の長辺は、既に配置されている梁と重なっているため、左側の長辺に外接する梁のみが配置の対象となる。設計支援装置1は、矩形領域の左側の長辺に外接する位置に新たな梁が追加した後、追加した梁により区分された両方の区画内に補強材として水平ブレースを追加するため、図16に例示した状態となる。
図17及び図18は、本願記載の設計支援装置1が備える表示部14に表示される画像の一例を示す説明図である。図17は、梁区画の中央に梁つなぎが配置された梁区画が選択され、ステップS3の処理にて梁領域が指定された状態を示している。梁領域として指定された矩形領域は、配置されている梁つなぎを含んでいる。図18は、図17に例示した状態から、ステップS5の処理による補強材の消去、ステップS6の処理による梁の追加、そして、ステップS11の処理による補強材の再配置が行われた状況を示している。梁区画には、梁つなぎが配置されているが、ステップS8及びステップS9の処理により、補助構造部材である梁つなぎは存在しないものとして補強材の再配置が実施されている。従って、配置された2本の梁にて区分された区画内には、梁つなぎを跨ぐ補強材が配置されている。
以上のように、本願記載の設計支援装置1は、梁の配置を指定する入力を受け付けた場合に、既に配置されている補強材を消去し、梁を追加配置し、そして補強材を再配置する一連の処理を自動的に実行する。従って、建築物の設計の際の作業工数を削減し、また、作業忘れを防止することが可能であり、更には、構造設計上のミスを防止することが可能である等、優れた効果を奏する。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形態で実施することが可能である。そのため、かかる実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、前記実施形態では、梁つなぎを存在しないものとして処理を実施する形態を示したが、本発明は適宜様々な条件を設定することが可能であり、梁つなぎ以外の構造部材に対して、梁の追加の規制、補強材の配置の規制等の条件を適宜追加することが可能である。
また、前記実施形態では、梁等の水平方向の構造部材の追加に関連して適用する形態を示したが、本発明はこれに限るものではなく、柱等の垂直方向の構造部材の追加に関連して適用する形態等、様々な形態に展開することが可能である。
更に、前記実施形態では、設計支援装置1を使用者が直接操作する形態を示したが、本発明はこれに限らず、設計支援装置1を通信網NW上のウェブサーバコンピュータとして設置し、使用者が操作する端末装置に対して設計支援装置1からウェブサービスを提供する形態等、様々な形態に展開することが可能である。
1 設計支援装置
10 制御部
11 記録部
110 CADプログラム
111 設計支援プログラム
112 CAD情報データベース(ローカル)
113 構造情報データベース(ローカル)
114 物流情報データベース(ローカル)
12 記憶部
13 入力部
14 表示部
15 通信部
2 基幹装置
DB1 CAD情報データベース
DB2 構造情報データベース
DB3 物流情報データベース
3 構造設計支援装置
4 管理支援装置
5 生産支援装置
NW 通信網

Claims (7)

  1. 建築物の水平方向の構造部材に囲われた梁区画に関する設計を支援する設計支援装置であって、
    建築物の梁区画内を区分する梁の追加の指示を受け付ける梁追加指示手段と、
    前記梁追加指示手段にて受け付けた指示により梁区画内に梁を追加する梁追加手段と、
    前記梁追加手段にて追加する梁にて区分される区分領域内への補強材の配置の可否を判定する補強材配置可否判定手段と、
    前記補強材配置可否判定手段にて、補強材の配置が可能と判定した場合に、補強材を配置する補強材配置手段と
    を備えることを特徴とする設計支援装置。
  2. 請求項1に記載の設計支援装置であって、
    前記梁追加手段が梁の追加の指示を受け付けた梁区画内に、既に補強材が配置されている場合、既に配置されている補強材を消去する補強材消去手段を備える
    ことを特徴とする設計支援装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の設計支援装置であって、
    前記補強材配置可否判定手段は、前記梁追加手段にて追加する梁にて区分される区分領域を形成する辺の長さに基づいて、補強材の配置の可否を判定する
    ことを特徴とする設計支援装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、
    前記梁追加手段にて追加する梁にて区分される区分領域を形成する辺として、構造部材を補助する水平方向の補助構造部材が存在するか否かを判定する補助構造部材判定手段と、
    前記補助構造部材判定手段にて、補助構造部材が存在すると判定した場合、
    前記補強材配置可否判定手段は、補助構造部材に係る辺がないものとみなして補強材の配置の可否を判定し、
    かつ、前記補強材配置手段は、補助構造部材に係る辺がないものとみなして補強材を配置する
    ことを特徴とする設計支援装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の設計支援装置であって、
    前記梁区画及び区分領域は、略四角形状をなし、
    前記補強材は、対角線状に配置されるブレースである
    ことを特徴とする設計支援装置。
  6. 建築物に関する設計を支援する設計支援装置であって、
    建築物の区画内を区分する梁柱の追加の指示を受け付ける手段と、
    受け付けた指示により区画内に梁柱を追加する手段と、
    追加する梁柱にて区分される区分領域内への補強材の配置の可否を判定する手段と、
    補強材の配置が可能と判定した場合に、補強材を配置する手段と
    を備えることを特徴とする設計支援装置。
  7. 建築物に関する設計を支援するコンピュータにて実行される設計支援プログラムであって、
    コンピュータに、
    建築物の水平方向の構造部材に囲われた梁区画内を区分する梁の追加の指示を受け付けた場合に、梁区画内に梁を追加するステップと、
    追加する梁にて区分される区分領域内への補強材の配置の可否を判定するステップと、
    補強材の配置が可能と判定したときに、補強材を配置するステップと
    を実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
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