JPH0844778A - 基礎用アンカーボルト割付装置 - Google Patents

基礎用アンカーボルト割付装置

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JPH0844778A
JPH0844778A JP6181601A JP18160194A JPH0844778A JP H0844778 A JPH0844778 A JP H0844778A JP 6181601 A JP6181601 A JP 6181601A JP 18160194 A JP18160194 A JP 18160194A JP H0844778 A JPH0844778 A JP H0844778A
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anchor bolt
anchor bolts
anchor
load bearing
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JP6181601A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kokubu
謙一 國分
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルから構築される建物の耐力壁を立てる
基礎上に配置するアンカーボルトをCADシステムで設
定するに際して、アンカーボルトを無駄なく自動的に割
り付ける。 【構成】 基礎上の壁線に沿って壁パネルを立てること
により形成される耐力壁3を設計するに際し、その設計
すべき耐力壁3を形成する壁パネルを立てる基礎上に配
置されて壁パネルを基礎に緊結するアンカーボルト4を
割り付ける基礎用アンカーボルト割付装置であって、予
め入力された平面図上の壁線および耐力壁3を記憶する
形状記憶手段に記憶された平面図上の耐力壁3に沿っ
て、アンカーボルト割付手段によって、所定条件の基に
アンカーボルト4を配置するとともに、その配置対象位
置から4方向に所定寸法以内での重複チェックを行う。
さらに、基準寸法の半分の単独壁3aも認識条件に加え
てその両端部にアンカーボルト4,4を割り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ住宅を施工す
る際、布基礎上の耐力壁線に沿って立てる壁パネルを布
基礎に緊結するためのアンカーボルトを、布基礎上に配
置するための基礎用アンカーボルト割付装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プレハブ住宅を施工する方法の一つとし
て、住宅の床、壁、天井、屋根等をパネルを用いて施工
する方法が知られている。この施工方法においては、予
め、工場等において、芯材を枠組みすることにより枠体
を形成し、この枠体の少なくとも一面に面材を貼設する
ことにより床パネル、壁パネル、天井パネル、屋根パネ
ル等を製造し、建築現場において、これらのパネルを組
み付けていくことにより建物を構築するものである。
【0003】近年、各種の設計においては、コンピュー
タシステムからなるCAD(Computer−Aid
ed Design)システムが用いられており、プレ
ハブ住宅においても、CADシステムを用いて設計が行
われる場合がある。一般的なCADシステムにおいて
は、予め、設計要素となる部材の形状データやグラフィ
ックデータやその他のデータをデータベース(D/B)
として記憶しておき、設計の際にこれらのデータを呼び
出し、ディスプレイの製図上に各部材を配置することに
より製図が作成され、設計作業を省力化できるようにな
っている。
【0004】従って、従来の住宅のCADシステムのデ
ィスプレイ上においては、間取りを決めることにより、
壁や床や天井等のデータが読み出されて配置され、屋根
の形状(寄棟、切妻等)を決めることにより、屋根のデ
ータが読み出されて配置され、窓やドア等の部材と、そ
の位置を決めることにより、窓やドア等のデータが読み
出されて配置され、住宅の形状がディスプレイに図形
(三面図や斜視図)として示されるとともに、設計図と
して出力されるようになっている。
【0005】前述のようなパネルを用いたプレハブ住宅
の設計においては、床、壁、天井、屋根に、予め、サイ
ズや形状が決められたパネルを割り付ける必要がある。
また、CADシステム上において、床、壁、天井、屋根
は、必ずしも、パネルの形状に従って設計されるもので
はなく、発注先の設計要求に従って決められる。
【0006】さらに、前述のようなパネルを用いたプレ
ハブ住宅の設計の場合、布基礎上に布基礎用アンカーボ
ルトを割り付ける必要があり、この布基礎用アンカーボ
ルトによって、布基礎上に台輪を介して半土台および床
パネルを重ね、その上に耐力壁線に沿って立てた壁パネ
ルを布基礎に緊結する。このような布基礎用アンカーボ
ルトの割り付けについて従来は、例えば、図19のフロ
ーチャートに示すように、外周上の耐力壁両端部への配
置(ステップS101)、外周コーナー以外の耐力壁の
交点部への配置(ステップS102)、耐力壁の両端部
への配置(ステップS103)、耐力壁に4M(モジュ
ール)間隔に配置(ステップS104)の順で、布基礎
上へのアンカーボルトの割り付けを行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の布基礎用アンカーボルトの割り付け方法に
よっては、例えば、1/2Mの単独壁に対してはアンカ
ーボルトが配置されない欠点があった。また、前記図1
9のステップS102〜ステップS103の各処理にお
いては、重複チェックを行っているが、その各処理中に
行う重複チェックが同一線分上のみのため、交点部にお
いて余分なアンカーボルトが配置されてしまう。このた
め、割り付け操作を行うオペレータが、余分なアンカー
ボルトの配置を個々に除いていく面倒な作業を伴うとい
った欠点を有していた。
【0008】そこで、本発明の目的は、前述のようなパ
ネルから構築される建物の耐力壁を立てる基礎上に配置
するアンカーボルトを無駄なく自動的に割り付けられる
基礎用アンカーボルト割付装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、基礎上の壁線に沿って壁パネルを立てること
により形成される耐力壁を設計するに際し、その設計す
べき耐力壁を形成する壁パネルを立てる基礎上に配置さ
れて壁パネルを基礎に緊結するアンカーボルトを割り付
ける基礎用アンカーボルト割付装置であって、予め入力
された平面図上の壁線および耐力壁を記憶する形状記憶
手段と、この形状記憶手段に記憶された前記平面図上の
耐力壁に沿って所定条件の基に前記アンカーボルトを配
置するとともに、その配置対象位置から4方向に所定寸
法以内での重複チェックを行うアンカーボルト割付手段
と、を具備してなる構成を特徴としている。
【0010】なお、前記アンカーボルト割付手段は、例
えば、(1)外周上の耐力壁の両端部への配置、(2)
外周コーナー以外の耐力壁の交点部への配置、(3)外
周以外の耐力壁の両端部への配置、(4)耐力壁に4基
準寸法間隔に配置、の順にアンカーボルトの割付処理を
行うことを特徴としている。
【0011】また、前記アンカーボルト割付手段は、例
えば、基準寸法の半分の単独壁も認識条件に加えてアン
カーボルトの割付処理を行うことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明によれば、予め入力された平面図上の壁
線および耐力壁を記憶する形状記憶手段に記憶された平
面図上の耐力壁に沿って、アンカーボルト割付手段によ
って、所定条件の基にアンカーボルトを配置し、しか
も、その配置対象位置から4方向に所定寸法以内での重
複チェックを行うので、交点部等における余分なアンカ
ーボルトの配置を回避して、アンカーボルトを無駄なく
自動的に割り付けられる。
【0013】なお、アンカーボルトの割付処理を、
(1)外周上の耐力壁の両端部への配置、(2)外周コ
ーナー以外の耐力壁の交点部への配置、(3)外周以外
の耐力壁の両端部への配置、(4)耐力壁に4基準寸法
間隔に配置、の順に行うことで、外周上、外周コーナー
以外、外周以外の順に割り付けし、最後に、既に配置済
みのアンカーボルト間において、4基準寸法間隔にさら
に配置できて、効率良くアンカーボルトを割り付けられ
る。
【0014】また、アンカーボルトの割付処理を、基準
寸法の半分の単独壁も認識条件に加えて行うことで、1
/2Mの単独壁にもアンカーボルトを配置できる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係る基礎用アンカーボルト
割付装置の実施例を図1から図18に基づいて説明す
る。なお、この実施例の割付装置は、本発明の基礎用ア
ンカーボルト割付装置を、コンピュータシステムにより
構成されるCADシステムに応用したものであり、この
実施例において、割付装置は、CADシステムの一部と
して機能するようになっている。そして、CADシステ
ムの一部である割付装置は、前記CADシステムにより
設計された布基礎上に壁パネルを割り付けるものであ
る。また、前記CADシステムは、前記のように設計さ
れた布基礎上に壁線のうちの耐力壁に基づいて布基礎用
アンカーボルトを割り付けるものである。
【0016】ここで、前記割付装置を説明する前に、説
明を容易にするため、図1から図3を参照して、建物の
1階プラン例に基づく壁線、耐力壁、アンカーボルトの
配置について説明する。図1は1階プラン例における壁
線を示したものであり、図2はそのうちの耐力壁を示し
たもので、図3はその耐力壁に対応したアンカーボルト
の配置の一例を示したものである。
【0017】先ず、図1は本発明を適用した一例として
の建物の1階プラン例における壁線を示しており、実線
と点線により基礎用階層外周およびそれ以外の壁線1を
示している。また、図2は図1の壁線のうちの耐力壁を
示しており、図示の通り、斜線により耐力壁2を示して
いる。そして、図3は基礎用アンカーボルトの割り付け
例を壁パネルの割り付け例と併せて示しており、3は壁
パネル、4はアンカーボルトである。
【0018】次に、図4に示される割付装置の基本構成
を参照して、基礎用アンカーボルト割付装置を説明す
る。図4に示す前記基礎用アンカーボルト割付装置を備
えたCADシステムは、周知のように、中央演算処理ユ
ニットや内部記憶装置となるRAMおよびROM等のメ
モリなどを備えた演算処理装置(コンピュータ)11
と、ハードディスク、光磁気ディスク等からなる補助記
憶装置12と、カラーディスプレイ等からなる表示装置
13と、キーボード等からなる入力装置14と、マウ
ス、タブレット、デジタイザー等からなるポインティン
グデバイス(座標位置入力装置)15と、プリンターお
よびプロッター等からなる出力装置16とを基本的構成
とするものである。
【0019】補助記憶装置12には、住宅を構築するた
めの各種部材の内部コードNo.、グラフィックデー
タ、形状データ、発注用製品コードNo.、各種部材の
単価等がデータベースとして記憶されるとともに、CA
Dシステム上で設計されたデータが記憶されている。ま
た、補助記憶装置12は、CADシステムにより設計さ
れたデータとして布基礎の形状、壁線、耐力壁を示すデ
ータを記憶する。
【0020】演算処理装置11は、周知の住宅用のCA
Dシステムとしての機能を有するとともに、この演算処
理装置11を用いて設計された1階平面図に壁線を作成
し、この耐力壁に基づいて、布基礎上にアンカーボルト
を配置する機能を有する。即ち、演算処理装置11は、
補助記憶装置12から前記布基礎の形状、壁線、耐力壁
を読み出し、その耐力壁に沿って布基礎上にアンカーボ
ルトを以下のようにして配置する機能を有するものであ
る。
【0021】ここで、この実施例の割付装置による基礎
用アンカーボルトの割付方法を説明する前に、前記CA
Dシステム上での設計に際し、予め決められた規則につ
いて説明する。この規則は、予め形成された前記パネル
により構築される建物の設計を容易とするともに、設計
された建物の強度を、予め設定された基準以上のものと
するために設けられたものである。 「平面図上において基準長さ単位を用いる。」
【0022】即ち、この実施例の前記CADシステムに
おいては、建物を設計するに際して、平面図上における
基準長さ単位(モジュール)で設計されるものとなって
いる。そして、最低の単位としては、1/2もしくは1
/4モジュールのものを用いている。1モジュールの寸
法としては、例えば、910mmが挙げられる。なお、
モジュールは、建物を設計する上で、基本的な長さを1
単位としたことにより、1モジュールが最低の単位とな
らずに、1/2もしくは1/4モジュールが最低の単位
となっている。
【0023】そして、壁、床、天井等の縦横の長さは、
基本的に、前記1/2もしくは1/4モジュールの整数
倍となるように設計される。従って、前記壁、床、天井
等を前記モジュール単位で設計するとともに、壁、床、
天井等を構成する壁パネル、床パネル、天井パネル等
を、前記モジュール単位で設計すること、即ち、各パネ
ルの形状を前記モジュール単位で規格化することによ
り、パネルから構築される建物の設計を容易なものとす
ることができるようになっている。
【0024】なお、パネル同士やパネルと他の部材との
接合部の取り合いに勝ち負けがある場合には、パネルの
サイズは、前記モジュール単位から前記勝ち負けの分だ
けずれた形状となる。また、建物の設計は、必ずしも前
記モジュール単位で行う必要はなく、敷地の条件などに
よりモジュール単位では効率のよい建物設計が行えない
場合は、特注のパネルや、建築現場においてモジュール
からずれた部分を製作することにより対応することがで
きる。
【0025】次に、基礎用アンカーボルトの配置ルール
を列挙する。 (1)外周コーナー2本 (2)耐力壁両端 (3)外周コーナー以外の耐力壁の交点に1本(外周優
先) (4)耐力壁に4M(モジュール)以内 (5)袖壁の両端、控え壁の外周壁側 (6)幅3M(モジュール)以上の開口中央 (7)外周で土台の入るところ (8)カーポート
【0026】そして、実際のアンカーボルト割り付けに
際しては、耐力壁の認識条件に1/2M(モジュール)
の単独壁を加えて、図5のフローチャートに従って処理
を行う。ただし、1/2M(例えば、455mm)単独
壁の壁量算入は行わない。なお、図5のフローチャート
中、ステップS2〜ステップS3の処理中において、図
14に示す重複チェックを行う。
【0027】次に、図5のフローチャートを参照して、
割付装置による基礎用アンカーボルトの割付方法を説明
する。先ず、ステップS1において、布基礎の外周上の
耐力壁の両端部へのアンカーボルトの配置を行う。
【0028】即ち、前記補助記憶装置12には、データ
テーブルとして連続する耐力壁を合成した結果得られる
耐力壁の線分両端部から最近傍の1/4M(モジュー
ル)グリッドを基準とした所定寸法離れた位置にアンカ
ーボルトを1本ずつ配置する条件が記憶されており、そ
のデータテーブルから外周上の耐力壁の両端部に対応す
る条件を選択して読み出す。また、前記補助記憶装置1
2には、データテーブルとして基礎用階層外周のコーナ
ー部より所定寸法離れた位置にアンカーボルトを1本ず
つ配置する条件が記憶されており、そのデータテーブル
から外周コーナー部に対応する条件を選択して読み出
す。
【0029】続いて、ステップS2において、布基礎の
外周コーナー以外の耐力壁の交点部への配置を行う。即
ち、前記補助記憶装置12には、データテーブルとして
基礎用階層外周のコーナー部以外の耐力壁の交点より所
定寸法離れた位置にアンカーボルトを1本配置する条件
が記憶されており、そのデータテーブルから外周コーナ
ー以外の耐力壁の交点部に対応する条件を選択して読み
出す。
【0030】続いて、ステップS3において、布基礎の
外周以外の耐力壁の両端部への配置を行う。即ち、前記
補助記憶装置12には、前記ステップS1での処理で述
べたと同様、データテーブルとして連続する耐力壁を合
成した結果得られる耐力壁の線分両端部から最近傍の1
/4M(モジュール)グリッドを基準とした所定寸法離
れた位置にアンカーボルトを1本ずつ配置する条件が記
憶されており、そのデータテーブルから外周以外の耐力
壁の両端部に対応する条件を選択して読み出す。
【0031】続いて、ステップS4において、布基礎上
の耐力壁に4M(モジュール)間隔にアンカーボルトの
配置を行う。即ち、前記補助記憶装置12には、データ
テーブルとして耐力壁には4M間隔にアンカーボルトを
1本ずつ配置する条件が記憶されており、そのデータテ
ーブルから4M間隔以上の耐力壁に対応する条件を選択
して読み出す。
【0032】次に、以上の基礎用アンカーボルトの割付
方法におけるサブルーチンとして設定された各処理につ
いて詳細に説明する。先ず、外周上の耐力壁の両端部へ
の配置(前記ステップS1)の詳細について、図6のフ
ローチャートに従って説明する。即ち、ステップS11
で、基礎用階層外周に重なる耐力壁が無いかを判別し、
有る場合は、次のステップS12で、基礎用階層外周が
1/4M(モジュール)以下かを判別し、以下でない場
合は、次のステップS13で、基礎用階層外周のコーナ
ー部より125mm離れた位置にアンカーボルトを1本
ずつ配置した後、次のステップS15へ進む。
【0033】図7は外周コーナー部への配置例を示した
もので、このように、基礎用階層外周のコーナー部より
125mm離れた位置に1本ずつのアンカーボルト4,
4をそれぞれ配置する。また、前記ステップS11で、
基礎用階層外周に重なる耐力壁が無い場合、さらに、前
記ステップS12で、基礎用階層外周が1/4M以下の
場合には、何れもステップS14へ進んで、アンカーボ
ルトを配置しない。その後、ステップS15へ進む。
【0034】そして、ステップS15で、外周上におい
て、連続する耐力壁を合成した結果得られる耐力壁の線
分両端部から最近傍の1/4M(モジュール)グリッド
を基準とした125mmの位置にアンカーボルトを1本
ずつ仮配置する。そして、次のステップS16で、耐力
壁の長さが1/2M(モジュール)以上かを判別する。
これは、前述したように、耐力壁の認識条件として1/
2M(例えば、455mm)の単独壁を加えたことによ
るものである。
【0035】このステップS16で、耐力壁の長さが1
/2M以上である場合は、次のステップS17で、アン
カーボルトの配置基準芯間が1/4M(モジュール)以
外かを判別し、1/4M(例えば、227.5mm)以
外の場合は、次のステップS18で、アンカーボルトを
配置する。即ち、前記ステップS15で仮配置したよう
に、外周上の耐力壁の線分両端部から最近傍の1/4M
グリッドを基準とした125mmの位置にアンカーボル
トを1本ずつ配置する。その後、メインルーチンへ戻
る。
【0036】図8は耐力壁両端部への配置例を示したも
ので、縦横の細線は1/4Mグリッド位置を示し、太線
による長方形は連続する耐力壁を合成した結果得られる
耐力壁を示している。このように、外周上の耐力壁の線
分両端部から最近傍の1/4Mグリッドを基準とした1
25mmの位置に1本ずつアンカーボルト4,4をそれ
ぞれ配置する。ここで、耐力壁Aと耐力壁Bは最近傍の
グリッドが耐力壁端部の内側にある場合を、耐力壁Cと
耐力壁Dは耐力壁端部がグリッド上の場合を、耐力壁E
と耐力壁Fは耐力壁端部の外側45mm以内の位置がグ
リッド上の場合をそれぞれ示している。
【0037】また、前記ステップS16で、耐力壁の長
さが1/2M以上でない場合、さらに、前記ステップS
17で、アンカーボルトの配置基準芯間が1/4Mであ
る場合には、何れもステップS19へ進んで、アンカー
ボルトを配置しない。その後、メインルーチンへ戻る。
【0038】ところで、現実的には殆ど発生しないレア
ケースであるが、次のa.〜c.の場合にはアンカーボ
ルト配置不能である。 a.グリッド芯が耐力壁上に存在せず、グリッド芯が見
つからない場合 即ち、例えば、図9に示した耐力壁の場合であり、この
場合は、図示のように、基準となるグリッドが発見でき
ないため、アンカーボルトの配置を行うことができな
い。
【0039】b.耐力壁端部から同一グリッド芯を検出
する場合 即ち、例えば、図10に示した耐力壁の場合であり、こ
の場合は、図示のように、グリッドを基準として壁内側
に125mm移動して検出した仮配置位置P,Pは耐力
壁に重ならないため、アンカーボルトを配置できない。
【0040】c.アンカーボルト配置基準芯間隔が1/
4M(例えば、227.5mm)の場合 即ち、例えば、図11に示した耐力壁の場合であり、こ
の場合は、図示のように、処理ロジックで求めた仮配置
位置P,Pが結果として耐力壁端部から十分な距離を持
たなくなる。このため、アンカーボルトの配置対象とし
ない。
【0041】次に、外周コーナー以外の耐力壁の交点部
への配置(前記ステップS2)の詳細について、図12
のフローチャートに従って説明する。即ち、ステップS
21で、基礎用階層外周のコーナー部以外の耐力壁の交
点より125mm離れた位置にアンカーボルトを1本仮
配置する。そして、次のステップS22で、配置対象位
置から4方向に1/4M(モジュール)以内での重複が
無いか判別し、重複が無い場合は、次のステップS23
で、アンカーボルトを配置する。
【0042】即ち、前記ステップS21で仮配置したよ
うに、外周コーナー部以外の耐力壁の交点より125m
m離れた位置にアンカーボルトを1本配置した後、メイ
ンルーチンへ戻る。また、前記ステップS22で、配置
対象位置から4方向に1/4M(例えば、227.5m
m)以内での重複が有る場合は、ステップS24へ進ん
で、アンカーボルトを配置しない。その後、メインルー
チンへ戻る。
【0043】図13は外周コーナー以外の耐力壁の交点
部への配置例を示したもので、このように、外周コーナ
ー部以外の耐力壁の交点より125mm離れた位置に1
本のアンカーボルト4を配置する。ここで、X方向およ
びY方向の各外側辺については、そのそれぞれに1本の
アンカーボルト4が位置するように配置する。
【0044】また、図14は処理中における重複チェッ
ク(前記ステップS22)を示したもので、このよう
に、配置対象位置Pから4方向に1/4M(例えば、2
27.5mm)以内、即ち、1/2Mの矩形での重複チ
ェックを行う。この重複チェックは、特に、耐力壁がT
字交差する場合等のアンカーボルトの余分な配置を防ぐ
ために行うものである。つまり、既に配置されている箇
所にアンカーボルトを2重配置しないようにチェックを
行い、既に配置済みの箇所にはアンカーボルトを配置し
ないようにしている。なお、図15は重複チェック例を
示したもので、このような配置希望位置Pの場合は、既
に配置済みのアンカーボルト4が検出され、配置対象外
となる。
【0045】次に、外周以外の耐力壁の両端部への配置
(前記ステップS3)の詳細について、図16のフロー
チャートに従って説明する。即ち、ステップS31で、
外周以外において、連続する耐力壁を合成した結果得ら
れる耐力壁の線分両端部から最近傍の1/4M(モジュ
ール)グリッドを基準とした125mmの位置にアンカ
ーボルトを1本ずつ仮配置する。そして、次のステップ
S32で、耐力壁の長さが1/2M(モジュール)以上
かを判別し、1/2M(例えば、455mm)以上であ
る場合は、次のステップS33で、アンカーボルトの配
置基準芯間が1/4M(モジュール)以外かを判別し、
1/4M(例えば、227.5mm)以外の場合は、次
のステップS34へ進む。
【0046】このステップS34では、配置対象位置か
ら4方向に1/4M(モジュール)以内での重複が無い
か判別し(前記図14参照)、重複が無い場合は、次の
ステップS35で、アンカーボルトを配置する。即ち、
前記ステップS31で仮配置したように、外周以外の耐
力壁の線分両端部から最近傍の1/4Mグリッドを基準
とした125mmの位置にアンカーボルトを1本ずつ配
置する。その後、次のステップS37へ進む。
【0047】具体的には、前記図8に示したように、外
周以外の耐力壁の線分両端部から最近傍の1/4Mグリ
ッドを基準とした125mmの位置に1本ずつアンカー
ボルト4,4をそれぞれ配置する。また、前記ステップ
S32で、耐力壁の長さが1/2M以上でない場合、前
記ステップS33で、アンカーボルトの配置基準芯間が
1/4Mである場合、さらに、前記ステップS34で、
配置対象位置から4方向に1/4M以内での重複が有る
場合には、何れもステップS36へ進んで、アンカーボ
ルトを配置しない。その後、次のステップS37へ進
む。なお、前記a.〜c.の場合には、前記図9から図
11に示したように、アンカーボルト配置不能である。
【0048】そして、ステップS37では、土台の端部
には耐力壁、支持壁があるかを判別し、ある場合は、次
のステップS38で、土台の両端部にアンカーボルトを
1本ずつ仮配置する。そして、次のステップS39で、
配置対象位置から4方向に1/4M(モジュール)以内
での重複がないか判別し(前記図14参照)、重複がな
い場合は、次のステップS391で、アンカーボルトを
配置する。
【0049】即ち、前記ステップS37で仮配置したよ
うに、土台の両端部にアンカーボルトを1本ずつ配置し
た後、メインルーチンへ戻る。また、前記ステップS3
7で、土台の端部に耐力壁、支持壁がない場合、さら
に、前記ステップS39で、配置対象位置から4方向に
1/4M以内での重複がある場合には、何れもステップ
S392へ進んで、アンカーボルトを配置しない。その
後、メインルーチンへ戻る。
【0050】次に、耐力壁に4M(モジュール)間隔に
配置(前記ステップS4)の詳細について、図17のフ
ローチャートに従って説明する。即ち、ステップS41
で、既に耐力壁上に配置されたアンカーボルトの間隔が
4M(例えば、3640mm)以上であるかを判別し、
4M以上である場合は、次のステップS42で、4M間
隔にアンカーボルトを1本ずつ配置した後、メインルー
チンへ戻る。
【0051】図18は耐力壁に4M間隔での配置例を示
したもので、このように、既に耐力壁上に配置されたア
ンカーボルト4,4,…の間隔が4M以上である場合に
は、4M間隔に1本ずつのアンカーボルト4を配置して
いく。また、前記ステップS41で、既に耐力壁上に配
置されたアンカーボルトの間隔が4M以上でない場合
は、ステップS43へ進んで、アンカーボルトを配置し
ない。その後、メインルーチンへ戻る。
【0052】以上に説明したようにして基礎用アンカー
ボルト4を割り付けることにより、例えば、図3に示す
ように、1/2M(例えば、455mm)の単独壁3a
に対しても、その両端部から125mm離れた位置に1
本ずつのアンカーボルト4,4をそれぞれ配置すること
ができる。そして、図14に示すように、配置対象位置
Pから4方向に1/4M(例えば、227.5mm)以
内、即ち、1/2Mの矩形での重複チェックを行うこと
により、例えば、図15に示したように、既に配置され
ている箇所にアンカーボルトを2重配置しないようにし
て、特に、耐力壁がT字交差する場合等のアンカーボル
トの余分な配置を防ぐことができる。このように、CA
Dシステム上において、基礎用アンカーボルト4を無駄
なく自動的に効率良く割り付けることができる。
【0053】なお、以上の実施例においては、図1から
図3に示した1階プラン例について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、他のタイプの基礎用
階層プラン例であっても適用可能である。また、壁パネ
ルを含むパネルの構成やアンカーボルトの種類等も任意
であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に
変更可能であることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る基礎用アン
カーボルト割付装置によれば、予め入力されて記憶され
た平面図上の耐力壁に沿って所定条件の基にアンカーボ
ルトを配置し、しかも、その配置対象位置から4方向に
所定寸法以内での重複チェックを行うようにしたため、
交点部等における余分なアンカーボルトの配置を回避し
て、アンカーボルトを無駄なく自動的に割り付けること
ができる。
【0055】なお、請求項2記載のように、外周上、外
周コーナー以外、外周以外の順に割り付けし、最後に、
既に配置済みのアンカーボルト間において、4基準寸法
間隔にさらに配置することで、効率良くアンカーボルト
を割り付けることができる。
【0056】また、請求項3記載のように、アンカーボ
ルトの割付処理を、基準寸法の半分の単独壁も認識条件
に加えて行うことによって、1/2Mの単独壁にもアン
カーボルトを配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての建物の1階プラ
ン例における壁線を示す平面図である。
【図2】図1の壁線のうちの耐力壁を斜線で示した平面
図である。
【図3】本発明による基礎用アンカーボルトの割り付け
例を壁パネルの割り付け例と併せて示した平面図であ
る。
【図4】本発明に係る基礎用アンカーボルト割付装置の
基本構成を示すブロック図である。
【図5】本発明による基礎用アンカーボルトの割り付け
処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明による外周上の耐力壁の両端部への配置
処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明による外周コーナー部への配置例を示す
概略平面図である。
【図8】本発明による耐力壁の両端部への配置例を示す
概略平面図である。
【図9】グリッド芯が耐力壁上に存在せず、グリッド芯
が見つからない場合を例示した概略平面図である。
【図10】耐力壁端部から同一グリッド芯を検出する場
合を例示した概略平面図である。
【図11】アンカーボルト配置基準芯間隔が1/4Mの
場合を例示した概略平面図である。
【図12】本発明による外周コーナー以外の耐力壁の交
点部への配置処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明による外周コーナー以外の耐力壁の交
点部への配置例を示す概略平面図である。
【図14】本発明の処理中における重複チェックを示す
概略平面図である。
【図15】重複チェック例を示した概略平面図である。
【図16】本発明による外周以外の耐力壁の両端部への
配置処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明による耐力壁に4M間隔での配置処理
を示すフローチャートである。
【図18】本発明による耐力壁に4M間隔での配置例を
示す概略平面図である。
【図19】従来の布基礎用アンカーボルトの割り付け例
を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 壁線 2 耐力壁 3 壁パネル 4 アンカーボルト 11 演算処理装置(基礎用アンカーボルト割付手段) 12 補助記憶装置(形状記憶手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上の壁線に沿って壁パネルを立てる
    ことにより形成される耐力壁を設計するに際し、その設
    計すべき耐力壁を形成する壁パネルを立てる基礎上に配
    置されて壁パネルを基礎に緊結するアンカーボルトを割
    り付ける基礎用アンカーボルト割付装置であって、 予め入力された平面図上の壁線および耐力壁を記憶する
    形状記憶手段と、 この形状記憶手段に記憶された前記平面図上の耐力壁に
    沿って所定条件の基に前記アンカーボルトを配置すると
    ともに、その配置対象位置から4方向に所定寸法以内で
    の重複チェックを行うアンカーボルト割付手段と、を具
    備してなることを特徴とする基礎用アンカーボルト割付
    装置。
  2. 【請求項2】 前記アンカーボルト割付手段は、(1)
    外周上の耐力壁の両端部への配置、(2)外周コーナー
    以外の耐力壁の交点部への配置、(3)外周以外の耐力
    壁の両端部への配置、(4)耐力壁に4基準寸法間隔に
    配置、の順にアンカーボルトの割付処理を行うことを特
    徴とする請求項1記載の基礎用アンカーボルト割付装
    置。
  3. 【請求項3】 前記アンカーボルト割付手段は、基準寸
    法の半分の単独壁も認識条件に加えてアンカーボルトの
    割付処理を行うことを特徴とする請求項1または2記載
    の基礎用アンカーボルト割付装置。
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