JP3857365B2 - ユニット式建物の平面図作成用cadシステム - Google Patents

ユニット式建物の平面図作成用cadシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを用いてユニット式建物の平面図の設計を支援するユニット式建物の平面図設計用CADシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、工場で製造した箱状の建物ユニットを、建築現場で複数組み合わせて建築されるユニット式建物が利用されている。
ユニット式建物の建物ユニットは、図26に示されるように、四隅の柱11の上下端部を上梁12および下梁13で連結した直方体状のフレーム14を有するものである。このようなフレーム14に図示しない天井面材および床面材、並びに、外壁材および間仕切壁を設け、これにより居室を形成するようになっている。
このようなユニット式建物によれば、工場で建物ユニットを製造する際に、従来建築現場で行っていた作業がほとんど工場で行われることとなり、建築現場での作業が著しく軽減され、高品質の建物を短期間で建築できるという利点を得ることができる。
このユニット式建物の利点を確保するために、顧客に提供する商品(ユニット式建物)を既製品化し、これにより、設計および製造すべき商品の種類を限定し、設計作業および製造作業の高効率化を図っていたが、これでは、顧客の多様な要望に十分対応することが困難となる。
そこで、一般的な注文建築と同様に、顧客の要求に応じてユニット式建物を一つずつ設計し、設計を行うにあたり、設計作業の効率が十分確保されるように、設計作業を支援するCADシステムを利用している。
CADシステムで建物の平面図の設計を行うにあたり、建物の各階の内部を仕切る間仕切壁を入力しながら、間取りの設定を行っている。
ここで、ユニット式建物では、隣接する二つの建物ユニットの境界線上に設けられる間仕切壁は、それ以外の部分に設けられる間仕切壁よりも厚さ寸法が大きくされるとともに、境界線に沿って縦に分割されるようになっている。これにより、工場で分割された各部分を二つの建物ユニットのそれぞれに組み付けられるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
建物の間取りの設定は、建物の使い勝手を左右する重要な設定事項であり、顧客の要望に応じて変更されることがある。
特に、住宅では、顧客が平面図を見ながら使い勝手の善し悪しを判断することから、平面図が変更される場合が多い。
ユニット式建物の間仕切壁としては、建物ユニットの境界線上の厚い間仕切壁と、それ以外の部分に設けられる薄い間仕切壁とが用意されている。
このため、CADシステムで平面図を設計するにあたり、厚さの異なる複数種類の間仕切壁の入力を行う必要があるので、間仕切壁の入力操作が煩雑となり、平面図の設計作業およびその変更作業に時間がかかるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、平面図の設計作業およびその変更作業が短時間で行えるようになるユニット式建物の平面図作成用CADシステムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面をも参照して説明すると、直方体状の建物ユニットを複数組み合わせて形成されるユニット式建物の平面図を作成する作業を支援するユニット式建物の平面図作成用CADシステム1であって、前記ユニット式建物を構築するための部品に関する部品データが蓄積された部品情報蓄積手段20と、この部品情報蓄積手段20から入力された部品データを用いるとともに、前記建物ユニットの各内部平面に予め格子状に複数設定され、当該建物ユニットの内部に設けられる部品の設置位置の基準線となるグリッドモジュール心線43を利用して、前記ユニット式建物の平面図を設計する平面図設計手段31とを備え、前記部品情報蓄積手段20には、前記ユニット式建物の内部空間を縦に仕切る部品である間仕切壁として、前記建物ユニットの一本のグリッドモジュール心線43を含んで配置されるシングルグリッド壁65に関する部品データと、相互に隣接する二つの前記建物ユニットの境界線の両側に設けられた二本のグリッドモジュール心線43を含んで配置されるダブルグリッド壁62に関する部品データとが蓄積され、前記平面図設計手段31には、室内に間仕切壁を設定する際に、設定箇所に応じて前記シングルグリッド壁の部品データおよび前記ダブルグリッド壁の部品データの一方を選択する間仕切壁選択手段36が備えられ、前記間仕切壁選択手段 36 は、設定されるべき間仕切壁の両端位置の入力により、その両端位置が、隣接配置された前記建物ユニット同士の境界線に対して最寄りのグリッドモジュール心線上の位置である場合には、ダブルグリッド壁の部品データを選択し、その両端位置が、前記境界線に対して最寄りのグリッドモジュール心線ではなくそのモジュール心線よりも前記建物ユニット内部側のグリッドモジュール心線の上の位置である場合には、シングルグリッド壁の部品データを選択することを特徴とする。
【0006】
以上において、前記部品情報蓄積手段には、前記ユニット式建物の内部に設けられるパイプシャフトを覆うパイプシャフト壁に関する部品データが蓄積され、前記平面図設計手段には、室内にパイプシャフトを設定する際に、オペレータの操作に応じて、前記パイプシャフト壁の部品データおよびその設置箇所の座標データの登録を行うパイプシャフト設定手段が設けられていることが好ましい。
また、前記オペレータの操作には、前記パイプシャフト壁の設置領域の外側に設けられて当該パイプシャフト壁の設置位置を示す指示点を入力する操作と、この指示点に対して前記パイプシャフト壁が設けられる方位を決定する方位点を入力する操作とが含まれていることが望ましい。
さらに、前記ユニット式建物を構築するための部品の価格およびその工賃に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段と、この積算情報蓄積手段から入力された価格データを用いて前記平面図設計手段が設計した平面図に基づいて積算を行う積算手段とを設け、前記積算情報蓄積手段には、前記シングルグリッド壁の価格データおよび前記ダブルグリッド壁の価格データの両方が別個に蓄積されていることが好ましい。
また、前記建物ユニットの各内部平面には、他の建物ユニットとの接合作業のために必要となる接合領域が所定数設定され、前記平面図設計手段には、前記建物ユニットの内部設置される前記部品を入力する際に、その設定領域と前記接合領域とが重なるか否かに応じて、当該部品を工場で組み付けられる工場組付部品および建築現場への出荷部品のいずれか一方に設定する出荷部品設定手段が備えられていることが望ましい。
【0007】
このような本発明では、建物ユニットの平面に格子状に設定されたグリッドモジュール心線を利用することにより、間仕切壁の位置決め操作および位置変更操作が容易に行えるようになる。
その上、平面図設計手段に備えられた間仕切壁選択手段が、室内に間仕切壁を設定する際に、設定箇所に応じてシングルグリッド壁およびダブルグリッド壁のうちの一方の部品データを選択するので、異なる複数種類の間仕切壁があっても、単一の入力操作で適切な間仕切壁が入力されるようになり、間仕切壁の入力操作が容易となる。
従って、間仕切壁の位置決め、位置変更、および、入力についての操作が容易となり、平面図の設計作業およびその変更作業が短時間で行えるようになり、これにより前記目的が達成される。
【0008】
また、部品情報蓄積手段に、ユニット式建物の内部に設けられるパイプシャフトを覆うパイプシャフト壁に関する部品データを蓄積しておき、平面図設計手段に、オペレータの操作に応じて、パイプシャフト壁の部品データおよびその設置箇所の座標データの登録を行うパイプシャフト設定手段を設けておけば、パイプシャフトの入力操作も容易に行えるようになり、この点からも平面図の設計作業が短時間で行える。
この際、パイプシャフト壁の設置領域の外側に設けられて当該パイプシャフト壁の設置位置を示す指示点を入力する操作と、この指示点に対して前記パイプシャフト壁が設けられる方位を決定する方位点を入力する操作とを行うことで、パイプシャフトの入力を行うようにすれば、入力操作が簡略化され、さらに、平面図の設計作業が短時間で行えるようになる。
【0009】
一方、ユニット式建物を構築するための部品の価格およびその工賃に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段と、この積算情報蓄積手段から入力された価格データを用いて前記平面図設計手段が設計した平面図に基づいて積算を行う積算手段とを設けておくとともに、積算情報蓄積手段に、シングルグリッド壁の価格データおよびダブルグリッド壁の価格データの両方を別個に蓄積しておけば、ユニット式建物の間取りが何度変更されても、変更前後の工費の差額が自動的に算出されるようになる。
【0010】
また、前記建物ユニットの各内部平面に、他の建物ユニットとの接合作業のために必要となる接合領域を所定数設定しておき、かつ、平面図設計手段に、建物ユニットの内部設置される部品を入力する際に、その設定領域と接合領域とが重なるか否かに応じて、当該部品を、工場で組み付けられる工場組付部品および建築現場への出荷部品のいずれか一方に設定する出荷部品設定手段を設けておけば、平面図上に配置されるドア等の建具およびクローゼット等の家具を含む各種の部品について、工場組付であるか、建築現場組付であるかが、入力操作後直ちに判定されるようになる。
これにより、工場組付または建築現場組付のいずれかで工賃が異なる部品が入力されても、平面図の完成後には、正確な積算が可能となり、平面図の変更があっても、平面図が完成すれば、そのまま積算作業に移行でき、積算までをも含む設計の作業全体がスムーズに行えるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態に係るCADシステム1が示されている。このCADシステム1は、顧客の要求に応じてユニット式建物を設計する際に、その設計作業を支援するものである。
CADシステム1には、本システム1の核となるコンピュータ本体10と、設計している階の平面図等を表示するCRT表示装置2と、コンピュータ本体10等の操作を行うための入力装置3と、設計した平面図等を製図するX−Yプロッタ装置4と、設計した建物についてのデータ等を印字するプリンタ5とが設けられている。
【0012】
コンピュータ本体1は、記憶装置であるハードディスク装置20と、各種の処理を行う演算装置であるCPU30とを含んで構成されたものである。
このうち、ハードディスク装置20には、記憶される情報の属性毎に複数の記憶領域が設定されている。
これらの記憶領域としては、ユニット式建物を構築するための部品に関する部品データが蓄積された部品情報蓄積手段21と、ユニット式建物の基礎を形成する部位の要素に関する部位データが蓄積された基礎情報蓄積手段22と、設計されたユニット式建物の積算を行うために、ユニット式建物の本体ならびにその基礎の部品、部材および工賃の価格等に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段23とが設けられている。
【0013】
CPU30は、各種のソフトウェアがインストールされ、これらのソフトウェアを並列処理するマルチタスク機能を有するものである。
CPU30には、ソフトウェアにより、ハードディスク装置20の部品情報蓄積手段21から入力された部品データを用いてユニット式建物の平面図を設計する平面図設計手段31と、ハードディスク装置20の基礎情報蓄積手段22から入力された部位データを用いてユニット式建物の基礎伏図を設計する基礎伏図設計手段32と、ハードディスク装置20の部品情報蓄積手段21から入力された部品データを用いてユニット式建物の屋根伏図を設計する屋根伏図設計手段33と、ハードディスク装置20の積算情報蓄積手段23から入力された価格データを用いて、設計したユニット式建物を積算する積算手段34とが設けられている。
なお、CPU30には、以上の手段31〜34の他に、部品情報蓄積手段21、基礎情報蓄積手段22および積算情報蓄積手段23に蓄積されたデータの入出力を管理するとともに、ユニット式建物の部品のうち、基礎の構造および形状に関連する部品の部品データを平面図設計手段31へ入力させる際に、当該部品と関連する基礎の部位に関する部位データを基礎伏図設計手段32へ入力させる情報管理手段35が設けられている。
【0014】
ところで、CADシステム1では、設計を行うにあたり、建物ユニットの各内部平面には、その内部に設けられる部品の設置位置の基準線であるグリッドモジュール心線が格子状に複数設定され、かつ、他の建物ユニットとの接合作業のために必要となる接合領域が建物ユニットの四隅に四箇所設定される。
そして、ユニット式建物の内部空間を縦に仕切る部品である間仕切壁としては、建物ユニットの一本のグリッドモジュール心線に沿って配置されるシングルグリッド壁と、相互に隣接する二つの建物ユニットの境界線の両側に設けられた二本のグリッドモジュール心線に沿って配置されるダブルグリッド壁と、ユニット式建物の内部に設けられるパイプシャフトを覆うパイプシャフト壁とが用意されている。
ここで、部品情報蓄積手段21には、シングルグリッド壁およびダブルグリッド壁のそれぞれに関する部品データ並びにパイプシャフト壁に関する部品データが蓄積されている。
また、積算情報蓄積手段23には、シングルグリッド壁の価格データおよびダブルグリッド壁の価格データの両方が別個に蓄積されている。
【0015】
平面図設計手段31には、図2に示されるように、シングルグリッド壁およびダブルグリッド壁の部品データの選択を行う間仕切壁選択手段36と、パイプシャフト壁のデータの登録を行うパイプシャフト設定手段37と、建物ユニットに設けられる部品について、工場組付部品および現場出荷部品の設定を行う出荷部品設定手段38とが設けられている。
間仕切壁選択手段36は、室内に間仕切壁を設定する際に、その設定箇所に応じてシングルグリッド壁およびダブルグリッド壁のいずれか一方の部品データを選択し、当該設定箇所にふさわしい部品データを登録するものである。
パイプシャフト設定手段37は、室内にパイプシャフトを設定する際に、オペレータの操作に応じて、パイプシャフト壁の部品データおよびその設置箇所の座標データの登録を行うものである。
なお、オペレータが行う操作としては、パイプシャフト壁の設置領域の外側に設けられて当該パイプシャフト壁の設置位置を示す指示点を入力する操作と、この指示点に対して前記パイプシャフト壁が設けられる方位を決定する方位点を入力する操作とを行うだけで、パイプシャフトの入力を行うようにすることが望ましい。
出荷部品設定手段38は、建物ユニットの内部設置される前記部品を入力する際に、その設定領域と接合領域とが重なるか否かに応じて、当該部品を工場で組み付けられる工場組付部品および建築現場への出荷部品のいずれか一方に設定するものである。
【0016】
次に、ユニット式建物の設計についての具体的な例を用いて、本実施形態の動作を説明する。
前述のCADシステム1でユニット式建物の平面図を設計する際には、
▲1▼外壁入力作業
▲2▼間仕切壁入力作業
▲3▼室内部品入力作業
▲4▼間仕切壁チェック作業
等の設計作業が行われる。以下に、これらの各作業について順に説明する。
【0017】
[外壁入力作業]
ユニット式建物の外壁を入力するにあたり、まず、顧客の要望した平面形状および寸法となるように、選択した建物ユニットを配置する。
例えば、長手方向の寸法が異なる二種類の建物ユニット40, 41を選択・入力し、図3に示されるように、CRT表示装置2の画面上においても、選択した建物ユニット40, 41を必要なだけ配置し、所定寸法の長方形に形成された平面形状を有する一階部分42を生成する。
ここで、建物ユニット40, 41の各々の内部には、グリッドモジュール心線43が格子状に多数設定されている。
ただし、CRT表示装置2の画面上においては、表示される線の数を低減するために、建物ユニット40, 41の周縁部についてのみ、縦横両方のグリッドモジュール心線43が表示され、建物ユニット40, 41の周縁部以外については、縦方向のグリッドモジュール心線43のみが表示されている。
建物ユニット40, 41の外周部分には、建物ユニット40, 41の実質的な境界を示すユニットモジュール心線44が表示されている。
【0018】
一階部分42の外周部分45には、図4にも示されるように、建物に取り付けられる外壁材の平断面の中心線である面積モジュール心線46が表示されて面積モジュール心線46が表示されている。なお、面積モジュール心線46の表示位置は、外壁材の厚さによって異なり、一階部分42の生成が完了すると、軽量気泡性コンクリート(以下、「PALC」という)製の外壁材に応じた位置に自動的に設定される。
一階部分42の生成が完了したら、次に、外壁材の種類を選択・入力する。ここでは、外壁材として、関東地方等の温暖地域用のPALC製の外壁材、および、北海道等の寒冷地用のサイディング製の外壁材の二種類のなかから選択するようになっている。
選択した外壁材の入力が完了すると、一階部分42の周縁部分には、外壁材47が表示される。この画面で、一階部分42の全体的な状態を確認し、良好であれば、確認完了の入力操作を行う。この操作を行うと、図6に示されるように、一階部分42の外側を囲むように、寸法線48が表示され、図中長方形の枠49により示される位置には、それぞれの寸法値が表示される。これにより、一階部分42の外壁入力作業が完了する。
【0019】
この後、ユニット式建物の二階以上の部分についは、一階部分と同様の外壁入力作業を行い、外壁を設定する。
ここで、二階以上の部分の外壁入力作業を行うと、各階の外壁表面の模様が上下に連続するように、各部に配置される外壁材が平面図設計手段31により自動的に選択される。
すなわち、図7に示されるように、短辺方向の寸法が異なる二種類の建物ユニット50, 51に、それぞれの短辺寸法に応じた幅の外壁材52, 53が取り付けられている。これらの外壁材52, 53の表面には、窓などの開口部54に対応した幅方向ピッチ毎に繰り返される基本模様55と、この基本模様55よりも幅の狭い調整模様56とが形成されている。
このような場合、図8にも示されるように、一階部分および二階部分に配置される外壁材52としては、幅方向の中央部分に調整模様56が形成されたものが自動的に選択される一方、外壁材53としては、幅方向の左端部分に調整模様が56が形成されたものが自動的に選択される。
なお、選択された外壁材52, 53は、手動操作により、調整模様56の位置が異なる他の外壁材と容易に置き換え可能となっている。
以上のようにして、全部の階について外壁材の設定が終了させることにより、外壁入力作業が完了する。
【0020】
[間仕切壁入力作業]
ユニット式建物の内部空間を仕切って間取りを行うために、間仕切壁を設定・入力する作業が行われる。この間仕切壁の入力作業は、設定されるべき間仕切壁の両端位置を入力することで行われる。
すなわち、CADシステム1を間仕切壁入力モードに切り替え、間仕切壁を設定すべき建物ユニットを選択する。これにより、図9に示されるように、選択された建物ユニット60の内部には、縦および横の両方向のグリッドモジュール心線43が表示される。
この状態で、カーソル6を移動して、同一グリッドモジュール心線43上の位置Aおよび位置Bを指示・入力することにより、間仕切壁の両端となる点を指定すると、指定された点が示す位置に応じて、シングルグリッド壁およびダブルグリッド壁の一方が選択・設定される。
ここでは、隣接配置された建物ユニット60, 61の境界線対して最寄りのグリッドモジュール心線43の上の位置A,Bが指定されたので、ダブルグリッド壁62が設定される。
同様に、隣接配置された建物ユニット60, 63の境界線対して最寄りのグリッドモジュール心線43の上の位置C,Dが指定されると、当該部分には、ダブルグリッド壁64が設定される。
一方、建物ユニットの境界線対して最寄りのグリッドモジュール心線43ではない、建物ユニット60の内部に表示されたグリッドモジュール心線43の上の位置E,Fが指定されると、当該部分には、シングルグリッド壁65が設定される。
このようにして、ユニット式建物全体の間取りが終了したら、間仕切壁入力作業が完了する。
【0021】
[室内部品入力作業]
間仕切壁入力作業が完了すると、ドア等の建具並びにキッチンユニット等の家具を含む室内部品の入力作業が行えるようになる。この室内部品の入力作業では、室内部品の選択操作およびその設置箇所の指定操作が行われる。
すなわち、室内部品を入力するにあたり、まず、室内部品を入力すべき建物ユニットを指定した後、入力する室内部品を選択・入力し、室内部品の設置位置を入力する。
最初に、図10に示されるように、建物ユニット70の内部に設けられたシングルグリッド壁71の中央部分にドアを設ける場合について説明する。
まず、カーソル6を建物ユニット70の内部まで移動し、当該建物ユニット70の指定を行う。指定された建物ユニット70の内部には、縦および横の両方向のグリッドモジュール心線43が表示される。この状態で、入力する室内部品として室内ドアを選択・入力する。
【0022】
次に、格子状の設定されたグリッドモジュール心線43の交点のうち、シングルグリッド壁71の中心軸となるグリッドモジュール心線43と、設置すべきドアの端縁近傍を通過するグリッドモジュール心線43との交点Gの上に、カーソル6を移動し、選択したドアを設置する位置を指定する設置位置の入力操作を行う。
また、建物ユニット70の境界Hに沿って設けられたダブルグリッド壁72にドアを設ける場合には、室内部品として室内ドアの選択・入力を行った後、格子状の設定されたグリッドモジュール心線43の交点のうち、建物ユニット70の境界Hに最も近いグリッドモジュール心線43と、設置すべきドアの端縁近傍を通過するグリッドモジュール心線43との交点Iの上に、カーソル6を移動し、選択したドアを設置する位置を指定する。
このような室内部品入力作業を行うと、ユニット式建物の指定箇所に指定した室内部品である室内ドアの部品データが登録されることとなる。
そして、図10に示されるように、シングルグリッド壁71およびダブルグリッド壁72には、指定した箇所に開口が形成されるとともに、当該開口の内部に室内ドア73, 74がそれぞれ表示される。
【0023】
続いて、図12に示されるように、建物ユニット80, 81の境界Jに沿って設けられたダブルグリッド壁82に単なる開口を設ける場合について説明する。
開口の設定は、室内部品として開口部品を選択するとともに、その位置を指定することにより行われる。
すなわち、まず、カーソル6を建物ユニット80の内部まで移動し、当該建物ユニット80の指定を行う。指定された建物ユニット80の内部には、縦および横の両方向のグリッドモジュール心線43が表示される。
この状態で、入力する室内部品としてダブルグリッド壁82に開口を形成するための開口部品83を選択・入力する。開口部品83の選択・入力を行うと、当該開口部品83が画面の左端部分に表示される。
この後、格子状の設定されたグリッドモジュール心線43の交点のうち、建物ユニット81の境界Jに最も近いグリッドモジュール心線43と、設置すべき開口の端縁近傍を通過するグリッドモジュール心線43との交点Kの上に、カーソル6を移動し、選択した開口部分83を設置する位置を指定する。
このような室内部品入力作業を行うと、ユニット式建物の指定箇所に指定した室内部品である開口部品83の部品データが登録されることとなる。
そして、図13に示されるように、ダブルグリッド壁82には、指定した箇所に開口部品83が表示され、これにより開口が形成される。
【0024】
次に、ユニット式建物の内部において上下方向に延びる配管を収納するパイプシャフトを設ける場合について説明する。
パイプシャフトの設定は、室内部品として、パイプシャフトを覆うパイプシャフト壁を選択するとともに、その位置を指定することにより行われる。
パイプシャフト壁としては、図14に示されるように、四種類のパイプシャフト壁91〜94が用意されている。
パイプシャフト壁91は、配管空間91A の図中上方および右方に壁面材95が配置された平面L字形状のものである。このパイプシャフト壁91の左斜め下方には、パイプシャフト壁の設置位置を示す指示点を示す十字形のマーク6Aが表示される。パイプシャフト壁91の位置設定は、マーク6Aを直交する二つのグリッドモジュール心線43の交点の上まで移動することで行う。
【0025】
パイプシャフト壁92は、配管空間92A の図中上方および左方に壁面材95が配置された平面L字形状のものである。このパイプシャフト壁92の位置設定用のマーク6Aは、当該パイプシャフト壁92の右斜め下方に表示される。パイプシャフト壁92の位置設定は、パイプシャフト壁91と同様に、マーク6Aを直交する二つのグリッドモジュール心線43の交点の上まで移動することで行う。
パイプシャフト壁93は、配管空間93A の図中上方、右方および左方に壁面材95が配置された平面コ字形状のものである。このパイプシャフト壁93の位置設定用のマーク6Aは、当該パイプシャフト壁93の左斜め下方に表示される。パイプシャフト壁93の位置設定は、パイプシャフト壁91と同様に、マーク6Aを直交する二つのグリッドモジュール心線43の交点の上まで移動することで行う。
パイプシャフト壁94は、配管空間94A の図中上方、右方および左方に壁面材95が配置された平面コ字形状のものである。このパイプシャフト壁94の位置設定用のマーク6Aは、当該パイプシャフト壁94の右斜め下方に表示される。パイプシャフト壁94の位置設定は、パイプシャフト壁91と同様に、マーク6Aを直交する二つのグリッドモジュール心線43の交点の上まで移動することで行う。
これらのパイプシャフト壁91〜94は、設置箇所に応じて、図15に示されるように、マーク6Aを中心にして90度毎に自動的に回転し、開口の向きが変更されるようになっている。
【0026】
次に、上記のパイプシャフト壁91〜94の位置を設定するための具体的な操作について説明する。ここでは、二つの間仕切壁が交差する部屋の角隅に、パイプシャフト壁91を設定する操作について説明する。
まず、パイプシャフト壁91を設ける建物ユニット96の内部までカーソル6を移動し、建物ユニットの指定操作を行う。指定された建物ユニット96の内部には、縦および横の両方向のグリッドモジュール心線43が表示される。この状態で、入力する室内部品としてパイプシャフト壁91を選択・入力する。
この後、図16に示されるように、格子状に設定されたグリッドモジュール心線43の交点のうち、シングルグリッド壁97およびダブルグリッド壁98の交差部分内の交点Lの上に、パイプシャフト壁91のマーク6Aを移動し、パイプシャフト壁91を設置する位置を指定する。
次に、指定した点Lを基準として、配管空間91A がどの方位に設置されるかを設定する操作を行う。この操作は、点Lに対して、右上、左上、左下、および、右下のいずれかの方向に、カーソル6を移動することにより行う。
例えば、点Lに対してカーソル6を右上方向に移動し、配管空間91A の配置方向を決定すると、図17に示されるように、点Lの右上部分にパイプシャフト壁91が、その配管空間91A を当該点L方向に向けて設定される。
これら一連の操作により、平面図設計手段31のパイプシャフト設定手段37が、所望のパイプシャフト壁の各々について、その部品データおよびその設置箇所の座標データを登録し、パイプシャフトの設定を行う。
【0027】
以上のような室内部品入力作業においては、天井収納庫の設定を行う場合がある。このような場合、屋根を支持する束が立設される中間梁の存在により、天井収納庫が設置できない箇所があるので、入力したい位置に天井収納庫の設定が可能か否かを確認するための機能が設けられている。
すなわち、天井収納庫を設定するにあたり、まず、天井収納庫設定モードに切り替え、天井収納庫の設定希望箇所に配置された建物ユニット100 を指定するために、図18に示されるように、カーソル6を当該建物ユニット100 の内部まで移動する。
次いで、屋根形状が決定していない場合には、中間梁の位置を決定する屋根形状を指定する操作を行う。
具体的には、図19に示されるように、建物101 の図中上方の辺102 の上にカーソル6を移動し、当該辺102 を桁方向と設定する。そして、図20に示されるように、建物101 の図中右方の辺103 の上にカーソル6を移動し、当該辺103 を妻方向と設定する。
【0028】
これにより、屋根の形状が切妻屋根として設定され、図21に示されるように、屋根の軒先端縁、妻側端縁および棟をそれぞれ示す軒先端縁線104 、妻側端縁線105 および棟線106, 107が表示されるとともに、天井収納庫の設定希望箇所の建物ユニット100 に設けられる二本の中間梁108 が表示される。
そして、これらの中間梁108 を避けるようにして、天井収納庫109 の位置を入力すると、図の如く、指定された位置に天井収納庫109 が設定される。
一方、図22に示されるように、建物101 の辺102 および辺103 の両方を桁方向と設定すると、屋根の形状が寄棟屋根として設定される。
すると、図の如く、軒先端縁線110、棟線111、稜線112 および屋根面が形成する谷の底を示す線113 が表示されるとともに、天井収納庫の設定希望箇所の建物ユニット100 に設けられる中間梁108 が表示される。そして、中間梁108 を避けるようにして、天井収納庫109 の位置を入力すると、図の如く、指定された位置に天井収納庫109 が設定される。
【0029】
ここで、室内部品を入力する際に、平面図設計手段31に設けられた出荷部品設定手段38が自動的に行う、出荷判定動作について説明する。この出荷判定動作は、入力された室内部品が、工場で建物ユニットに組み付けるべきものであるか、あるいは、建築現場へ輸送し、そこで建物に組み付けられるべきものであるかを判定するものである。
すなわち、図23に示されるように、図中上下方向に隣接する二つの建物ユニット121, 122にまたがって配置されるドア123 は、建物ユニット121, 122のいずれか一方に組み付けてしまうと、組み付けられた建物ユニットの輸送を困難にさせるので、建築現場へ輸送し、そこで建物に組み付けられるべき出荷部品であると判定される。
一方、図中左右方向に隣接する二つの建物ユニット122, 124の境界に沿って配置されるドア125 は、建物ユニット122, 124のいずれか一方に組み付けても、組み付けられた建物ユニットの輸送を困難にしないので、工場で組み付けられる工場組付部品であると判定される。
【0030】
また、各建物ユニットの四隅の柱の近傍は、建物ユニットを基礎や他の建物ユニットと緊結するために設定された緊結エリア126 とされている。この緊結エリア126 は、建築現場での接合作業のために、その近傍に設けられる壁に作業用の開口が必要となる接合領域である。この緊結エリア126 と、その設置領域が重なる室内部品は、作業用の開口を塞ぐこととなるので、工場で組み付けられず、建築現場へ運ばれる出荷部品となる。
例えば、図中6個の建物ユニットのうち、右側の中間部分に配置された建物ユニット127 に設置されたクローゼット128 は、部分的に緊結エリア126 に入っているので、出荷部品であると判定される。
ただし、前述のドア125 は、緊結エリア126 に入っているが、ドア125 を開けることで緊結作業用開口が確保されるので、出荷部品ではなく工場組付部品であると判定される。
なお、前述の緊結作業用開口は、緊結作業の完了後に、壁面材の張り付けにより塞がれる。
【0031】
[間仕切壁チェック作業]
以上のようにして、入力すべき室内部品の入力をすべて終了させることにより、室内部品入力作業が完了する。この室内部品入力操作が完了後に、間仕切壁チェック作業入力を行えば、間仕切壁が正しく設定されているか否かを確認することができる。
この間仕切壁チェックは、間仕切壁を入力した際に、二つの間仕切壁の交差部分において、互いの壁心線が確実に接しているか否かを確認するものである。
すなわち、図24(A)に示されるように、互いに交差する間仕切壁130, 131が設定され、設定された間仕切壁130, 131の交差部分において、互いの壁心線132, 133が点Mで確実に接している。このような状態が、間仕切壁が正しく設定されている一例である。
このような間仕切壁チェックをオペレータ自身が目視で行う場合には、間仕切壁チェックモードが起動可能となっている。
この間仕切壁チェックモードは、図24(B)に示されるように、間仕切壁130, 131の壁心線132, 133を、赤色等の色付太線で表示するモードである。このモードで、間仕切壁チェックを行えば、間仕切壁130, 131の設定が正しいことが一目瞭然となる。
一方、図25(A)に示されるように、互いに交差する間仕切壁140, 141が設定され、設定された間仕切壁140, 141の交差部分において、互いの壁心線142, 143が接していない。このような状態が、間仕切壁の設定が正しく行われていない一例である。
ここで、間仕切壁チェックモードを起動すれば、図25(B)に示されるように、間仕切壁140, 141の壁心線142, 143が、赤色等の色付太線で表示されるので、間仕切壁140, 141の設定が正しくないことが一目瞭然となる。
このような間仕切壁チェックモードを利用することにより、間仕切壁の設定についてのチェックが容易かつ確実に行えるようになる。
【0032】
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、建物ユニットの平面にグリッドモジュール心線43を格子状に設定し、これらのグリッドモジュール心線43を利用することにより、間仕切壁の位置決め操作および位置変更操作を容易としたうえ、平面図設計手段31に備えられた間仕切壁選択手段36が、室内に間仕切壁を設定する際に、設定箇所に応じてシングルグリッド壁およびダブルグリッド壁のうちの一方の部品データを選択するので、異なる複数種類の間仕切壁があっても、単一の入力操作で適切な間仕切壁が入力されるようになり、間仕切壁の入力操作を容易とでき、平面図の設計作業およびその変更作業を短時間で行うことができる。
【0033】
また、ユニット式建物を構築するための部品の価格およびその工賃に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段23と、この積算情報蓄積手段23から入力された価格データを用いて平面図設計手段31が設計した平面図に基づいて積算を行う積算手段34とを設けておくとともに、積算情報蓄積手段23に、シングルグリッド壁の価格データおよびダブルグリッド壁の価格データの両方を別個に蓄積しておいたので、ユニット式建物の間取りが何度変更されても、変更前後の工費の差額が自動的に算出され、積算作業を短時間で行うことができる。
【0034】
さらに、部品情報蓄積手段20に、ユニット式建物の内部に設けられるパイプシャフトを覆うパイプシャフト壁91〜94に関する部品データを蓄積しておき、平面図設計手段31に、オペレータの操作に応じて、パイプシャフト壁91〜94の部品データおよびその設置箇所の座標データの登録を行うパイプシャフト設定手段37を設けたので、パイプシャフトの入力操作が容易に行え、この点からも平面図の設計作業を短時間で行うことができる。
この際、パイプシャフト壁91〜94の設置領域の外側にマーク6Aを設け、このマーク6Aを用いてパイプシャフト壁91〜94の位置入力操作と、位置が決定したマーク6A に対するパイプシャフト壁91〜94の方位を決定する方位入力操作とを行うことで、パイプシャフトの入力を行うようにしたので、単一の簡単な入力操作でパイプシャフトの入力が的確に行えるようになり、平面図の設計作業を一層短時間で行うことができる。
【0035】
また、他の建物ユニットとの接合作業のために必要となる緊結エリア126 を各建物ユニットの平面に設定しておき、かつ、室内部品を入力する際に、その設定領域と緊結エリア126 とが重なるか否か等に応じて、当該室内部品が工場組付部品および出荷部品のいずれか一方に設定する出荷部品設定手段38を設けたので、ドア等の建具およびクローゼット等の家具を含む各種の室内部品について、工場組付部品および出荷部品のどちらであるかが、入力操作後直ちに判定されるようになる。
従って、工場組付または建築現場組付のいずれかで工賃が異なる部品が入力されても、平面図の完成後には、正確な積算が可能となり、平面図の変更があっても、平面図が完成すれば、そのまま積算作業に移行できることから、積算までをも含む設計の作業全体を円滑に行うことができる。
【0036】
さらに、PALC製の外壁材およびサイディング製の外壁材の二種類のなかから選択・入力すれば、選択された外壁材に応じて、建物の外周に沿った外壁材47が平面図に自動的に表示されるようにしたので、外壁材47の位置等を入力する等の操作が一切不要となり、外壁の入力作業を簡略化できる。
【0037】
また、一階部分に設けられる外壁材52および二階部分に設けられる外壁材52を選択するにあたり、その基本模様55および調整模様56とが上下方向に互いに揃うものを自動的に選択するようにしたので、この点からも、外壁の入力作業を簡略化できる。
【0038】
さらに、間仕切壁に単なる開口を形成する開口部品83を、室内部品として設定しておき、間仕切壁に開口を設定するにあたり、開口部品83を選択・入力するようにしたので、開口の枠等になる細かい部品を複数選択・入力する手間が省け、開口の設定操作を容易とできる。
【0039】
また、天井収納庫設定モードを設け、このモードにおいて、屋根を支持する束が立設される中間梁108 の位置を確認し、その後に、天井収納庫109 を設定するようにしたので、天井収納庫109 の設定が失敗することなく、確実に行えるようになり、天井収納庫109 の設定操作を短時間で完了できる。
【0040】
さらに、間仕切壁140, 141の壁心線142, 143が赤色等の色付太線で表示される間仕切壁チェックモードを設け、間仕切壁140, 141の設定の確認が一目瞭然で行えるようにしたので、間仕切壁の設定についてのチェックを容易かつ確実に行うことができる。
【0041】
以上本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
例えば、部品情報蓄積手段、基礎情報蓄積手段および積算情報蓄積手段を比較的大型の第1のコンピュータ内に構成し、平面図設計手段、基礎伏図設計手段、屋根伏図設計手段および積算手段を別の比較的小型の第2のコンピュータ内に構成するとともに、第2のコンピュータを複数設け、かつ、第1のコンピュータと、複数の第2のコンピュータと通信手段で相互に接続してもよい。
このようにすれば、部品情報、基礎情報および積算情報が収納されたファイルを著しく大きくできるうえ、当該ファイルの管理およびメンテナンスを一括して行うことができる。
また、積算手段は、平面図設計手段、基礎伏図設計手段および屋根伏図設計手段とは別のコンピュータに設けてもよく、オンラインまたはオフラインでデータの受け渡しを行うことにより、前記実施形態と同様の動作が確保できる。
【0042】
【発明の効果】
前述のように本発明によれば、平面図の設計作業およびその変更作業を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCADシステムを示すブロック図である。
【図2】前記実施形態の平面図設計手段を示すブロック図である。
【図3】前記実施形態で外壁入力操作を行う前の状態を示す平面図である。
【図4】図3の要部を示す拡大平面図である。
【図5】前記実施形態で外壁入力操作を行った後の状態を示す平面図である。
【図6】前記実施形態で外壁入力の確認操作を行った後の状態を示す平面図である。
【図7】前記実施形態で入力される外壁の模様を説明するための斜視図である。
【図8】前記実施形態で入力される外壁の模様を説明するための平面図である。
【図9】前記実施形態の間仕切壁の入力操作を説明するための平面図である。
【図10】前記実施形態のドアの入力操作の一手順を説明するための平面図である。
【図11】図10の次の手順を説明するための平面図である。
【図12】前記実施形態の間仕切壁の開口を入力する際の一手順を説明するための平面図である。
【図13】図12の次の手順を説明するための平面図である。
【図14】前記実施形態のパイプシャフト壁を示す平面図である。
【図15】前記実施形態でパイプシャフト壁を設定する際の動作を示す平面図である。
【図16】前記実施形態でパイプシャフト壁を入力する際の一手順を説明するための平面図である。
【図17】図16の次の手順を説明するための平面図である。
【図18】前記実施形態の天井収納庫を入力する際の事前確認操作の一手順を説明するための平面図である。
【図19】図18の次の手順を説明するための平面図である。
【図20】図19の次の手順を説明するための平面図である。
【図21】図20の次の手順を説明するための平面図である。
【図22】前記実施形態の天井収納庫を入力する際の事前確認操作を説明するための平面図である。
【図23】前記実施形態の出荷判定動作について説明するための平面図である。
【図24】前記実施形態の間仕切壁チェックモードで、正しく設定された間仕切壁についてのチェック操作を説明するための平面図である。
【図25】前記実施形態の間仕切壁チェックモードで、正しく設定されていない間仕切壁についてのチェック操作を説明するための平面図である。
【図26】本発明が適用されるユニット式建物の建物ユニットのフレームを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 CADシステム
6A パイプシャフト壁の設置位置を示す指示点であるマーク
20 部品情報蓄積手段
23 積算情報蓄積手段
31 平面図設計手段
34 積算手段
36 間仕切壁選択手段
37 パイプシャフト設定手段
38 出荷部品設定手段
40,41,50,51,60,61,70,80,96,100,121,122,124 建物ユニット
43 グリッドモジュール心線
62,64,72,82,98 ダブルグリッド壁
65,71,97 シングルグリッド壁
91〜94 パイプシャフト壁
126 接合領域としての緊結エリア

Claims (5)

  1. 直方体状の建物ユニットを複数組み合わせて形成されるユニット式建物の平面図を作成する作業を支援するユニット式建物の平面図作成用CADシステムであって、
    前記ユニット式建物を構築するための部品に関する部品データが蓄積された部品情報蓄積手段と、
    この部品情報蓄積手段から入力された部品データを用いるとともに、前記建物ユニットの内部平面に予め格子状に複数設定され、当該建物ユニットの内部に設けられる部品の設置位置の基準線となるグリッドモジュール心線を利用して前記ユニット式建物の平面図を設計する平面図設計手段とを備え、
    前記部品情報蓄積手段には、
    前記ユニット式建物の内部空間を縦に仕切る部品である間仕切壁として、前記建物ユニットの一本のグリッドモジュール心線を含んで配置されるシングルグリッド壁に関する部品データと、
    相互に隣接する二つの前記建物ユニットの境界線の両側に設けられた二本のグリッドモジュール心線を含んで配置されるダブルグリッド壁に関する部品データとが蓄積され、
    前記平面図設計手段には、室内に間仕切壁を設定する際に、設定箇所に応じて前記シングルグリッド壁の部品データおよび前記ダブルグリッド壁の部品データの一方を選択する間仕切壁選択手段が備えられ
    前記間仕切壁選択手段は、設定されるべき間仕切壁の両端位置の入力により、その両端位置が、隣接配置された前記建物ユニット同士の境界線に対して最寄りのグリッドモジュール心線上の位置である場合には、ダブルグリッド壁の部品データを選択し、その両端位置が、前記境界線に対して最寄りのグリッドモジュール心線ではなくそのモジュール心線よりも前記建物ユニット内部側のグリッドモジュール心線の上の位置である場合には、シングルグリッド壁の部品データを選択することを特徴とするユニット式建物の平面図作成用CADシステム。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物の平面図作成用CADシステムにおいて、
    前記部品情報蓄積手段には、前記ユニット式建物の内部に設けられるパイプシャフトを覆うパイプシャフト壁に関する部品データが蓄積され、
    前記平面図設計手段には、室内にパイプシャフトを設定する際に、オペレータの操作に応じて、前記パイプシャフト壁の部品データおよびその設置箇所の座標データの登録を行うパイプシャフト設定手段が設けられていることを特徴とするユニット式建物の平面図作成用CADシステム。
  3. 請求項2に記載のユニット式建物の平面図作成用CADシステムにおいて、
    前記オペレータの操作には、前記パイプシャフト壁の設置領域の外側に設けられて当該パイプシャフト壁の設置位置を示す指示点を入力する操作と、この指示点に対して前記パイプシャフト壁が設けられる方位を決定する方位点を入力する操作とが含まれていることを特徴とするユニット式建物の平面図作成用CADシステム。
  4. 請求項1に記載のユニット式建物の平面図作成用CADシステムにおいて、
    前記ユニット式建物を構築するための部品の価格およびその工賃に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段と、
    この積算情報蓄積手段から入力された価格データを用いて前記平面図設計手段が設計した平面図に基づいて積算を行う積算手段とを備え、
    前記積算情報蓄積手段には、前記シングルグリッド壁の価格データおよび前記ダブルグリッド壁の価格データの両方が別個に蓄積されていることを特徴とするユニット式建物の平面図作成用CADシステム。
  5. 請求項1に記載のユニット式建物の平面図作成用CADシステムにおいて、
    前記建物ユニットの各内部平面には、他の建物ユニットとの接合作業のために必要となる接合領域が所定数設定され、
    前記平面図設計手段には、前記建物ユニットの内部設置される前記部品を入力する際に、その設定領域と前記接合領域とが重なるか否かに応じて、当該部品を工場で組み付けられる工場組付部品および建築現場への出荷部品のいずれか一方に設定する出荷部品設定手段が備えられていることを特徴とするユニット式建物の平面図作成用CADシステム。
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