JP2000090135A - ユニット式建物の平面図作成用cadシステム - Google Patents

ユニット式建物の平面図作成用cadシステム

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JP2000090135A
JP2000090135A JP10253870A JP25387098A JP2000090135A JP 2000090135 A JP2000090135 A JP 2000090135A JP 10253870 A JP10253870 A JP 10253870A JP 25387098 A JP25387098 A JP 25387098A JP 2000090135 A JP2000090135 A JP 2000090135A
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unit
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plan
cad system
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Kazuki Kurita
一樹 栗田
Masaki Adachi
正樹 足立
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品の位置入力ミスが防止され、部品の位置入
力操作が迅速に行えるようになるユニット式建物の平面
図作成用CADシステムの提供。 【解決手段】直方体状の建物ユニットを複数組み合わせ
て形成されるユニット式建物の平面図作成用CADシス
テム1に、部品を建物ユニットの平面図に入力する際
に、その部品が設置可能な位置を示す部品位置案内手段
37を設ける。これにより、その部品の設置可能位置が表
示装置に示されるので、オペレータが表示装置の表示に
従って操作することで、入力すべき部品の位置が正確に
入力されるようになり、部品の位置入力ミスが防止され
るうえ、位置入力操作のやり直しがなくなり、部品の位
置入力操作が迅速に行えるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いてユニット式建物の平面図の設計を支援するユニット
式建物の平面図設計用CADシステムに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で製造した箱状の建物ユニ
ットを、建築現場で複数組み合わせて建築されるユニッ
ト式建物が利用されている。ユニット式建物の建物ユニ
ットは、図9に示されるように、四隅の柱11の上下端部
を上梁12および下梁13で連結した直方体状のフレーム14
を有するものである。このようなフレーム14に図示しな
い天井面材および床面材、並びに、外壁材および間仕切
壁を設け、これにより居室を形成するようになってい
る。このようなユニット式建物によれば、工場で建物ユ
ニットを製造する際に、従来建築現場で行っていた作業
がほとんど工場で行われることとなり、建築現場での作
業が著しく軽減され、高品質の建物を短期間で建築でき
るという利点を得ることができる。このユニット式建物
の利点を確保するために、顧客に提供する商品(ユニッ
ト式建物)を既製品化し、これにより、設計および製造
すべき商品の種類を限定し、設計作業および製造作業の
高効率化を図っていたが、これでは、顧客の多様な要望
に十分対応することが困難となる。そこで、一般的な注
文建築と同様に、顧客の要求に応じてユニット式建物を
一つずつ設計し、設計を行うにあたり、設計作業の効率
が十分確保されるように、設計作業を支援するCADシ
ステムを利用している。
【0003】このCADシステムでは、間取り設計が主
であり、また、住宅では、顧客が平面図を見ながら使い
勝手の善し悪しを判断することから、平面図が変更され
る場合が多く、基本的には建物の平面図上に、建物の各
階の内部に配置される間仕切壁、階段、ドア等の各部品
を入力しながら、間取りの設定を行っている。
【0004】ところで、部品によっては、他の部品等と
の関係で自由に配置できない場合がある。例えば、階段
の下に収納スペースを設けた場合に、この収納スペース
内に物を出し入れするためにドア(扉)を設ける必要が
ある。この際、階段の側面にドアを設ける場合、階段の
下側部分にドアを配置すると、ドアやその開口が階段の
ささらげたに干渉してしまいドアを取り付けることがで
きなかったり、開口が狭くなるので、階段の側面にドア
を設ける場合には、入力作業者が階段やドアの寸法等を
マニュアルを見て判断し、ドアの配置位置を決定してい
る。
【0005】このように、マニュアル等を参照しながら
部品の配置位置を決定するのでは、その決定作業に時間
がかかり、作図作業が煩雑になる。また、平面図以外に
側面図等を出力してドアの配置をチェックすることも考
えられるが、側面図を出力すると操作が複雑になり、か
つ時間もかかり、設計の作業性が低下する。このため、
本出願人は、部品を建物ユニットの平面図に入力する際
に、その部品がその位置に入力可能か否かをチェックす
る機能を有する平面図作成用CADシステムを提案して
いる(特願平9−113895号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような平面図作
成用CADシステムでは、部品の位置が入力可能な位置
から微妙にずれていても、位置入力操作がキャンセルさ
れてしまい、位置入力操作を再度行う必要があり、位置
入力操作を完了させるまでに時間がかかるうえ、部品の
位置入力ミスを防止することもできないという問題があ
る。
【0007】本発明の目的は、部品の位置入力ミスが防
止され、部品の位置入力操作が迅速に行えるようになる
ユニット式建物の平面図作成用CADシステムを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面をも参照
して説明すると、直方体状の建物ユニットを複数組み合
わせて形成されるユニット式建物の平面図を作成する作
業を支援するユニット式建物の平面図作成用CADシス
テム1であって、前記建物ユニットに取り付けられる部
品に関する部品データが蓄積された部品情報蓄積手段21
と、この部品情報蓄積手段21から入力された部品データ
を用いるとともに、前記建物ユニットの平面に前記部品
を配置して前記ユニット式建物の平面図を設計する平面
図設計手段31とを備え、前記平面図設計手段31は、前記
部品を前記建物ユニットの平面図に入力する際に、その
部品が設置可能な位置を示す部品位置案内手段37を備え
ていることを特徴とする。このような本発明では、部品
を建物ユニットの平面図に入力する際に、その部品が設
置可能な位置が、表示装置等に示されるので、オペレー
タは、入力すべき部品の位置を正確に入力するようにな
り、部品の位置入力ミスが防止される。また、部品の位
置入力ミスが防止されるので、入力ミス後に、位置入力
操作を再度行う必要がなく、再入力操作に要する時間が
短縮され、部品の位置入力操作が迅速に行えるようにな
る。
【0009】以上において、前記平面図設計手段31は、
前記部品の位置として、前記部品位置案内手段37が示す
位置とは異なる位置が入力された場合には、その入力を
キャンセルする入力位置検査手段39を備えていることが
望ましい。このようにすれば、部品の位置をマウスやキ
ーボードで入力する際に、マウスのポインタの移動が完
了する前に誤ってクリック操作を行った、あるいは、操
作すべきでないキーを誤って操作してしまった等の、マ
ウスやキーボードの誤操作が無視され、正しい操作へそ
のまま速やかに移行できるようになり、この点からも、
部品の位置入力操作が迅速に行えるようになる。
【0010】また、前記部品位置案内手段37は、前記部
品が設置可能な位置を点および線のいずれか一方で示す
とともに、複数の示したもののなかから適切な位置が選
択されると、前記部品の位置入力を許可するものである
ことが好ましい。このようにすれば、部品を設置すべき
位置が複数ある場合、あるいは、同一の部品を異なる位
置に複数配置する場合でも、部品の設置可能な位置を表
示装置等にすべて表示することが可能となり、部品の位
置を正しく入力する操作を行うための便宜が図られるよ
うになる。
【0011】さらに、前記部品情報蓄積手段21には、前
記部品として、壁面に沿って設けられる建具に関する部
品データが蓄積され、この建具は、その両端の点の一方
および他方がそれぞれ始点および終点とされ、これらの
始点および終点の位置設定が必要とされるものであり、
前記部品位置案内手段37の表示に従って前記建具の始点
を入力すると、当該建具を設置すべき壁面に沿った適切
な点を前記終点の位置として自動的に設定して入力する
の建具終点設定手段38A が設けられていることが望まし
い。このようにすれば、平面視で横方向に延びる壁と縦
方向に延びる壁とでは、取り付け方向が相違し、従来で
は、実際には同一の部品であるのにかかわらず、延出方
向の異なる壁毎に設定された別々の部品として取り扱わ
れた建具であっても、建具終点設定手段38A が建具の取
り付け方向を設定するので、同一の部品データで位置入
力可能となり、部品情報蓄積手段21が所有すべき記憶容
量が低減されるうえ、建具の部品情報蓄積手段21への登
録作業が軽減されるようになる。
【0012】また、前記部品情報蓄積手段21には、前記
部品として、それぞれ別個に位置の設定入力が必要とさ
れる親部品および子部品からなり、前記親部品の付属物
であり、当該親部品の位置に応じて子部品の位置を設定
入力する必要のある複合部品に関する部品データが蓄積
され、前記部品位置案内手段37には、前記親部品の位置
が決定すると、当該親部品の位置に応じて、前記子部品
が設置可能な位置を示す子部品位置案内手段38B が設け
られていることが好ましい。このようにすれば、親部品
および子部品の両方の位置が正しく入力されるようにな
り、親部品の位置は正しいが、子部品の位置が誤ってい
る等の操作ミスがなくなるうえ、親部品の位置を入力す
ると、子部品の位置入力操作が促され、子部品の位置入
力操作を忘れて、他の部品の位置入力操作へ移行するこ
とがなくなり、子部品の位置入力について、忘却ミスが
なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るC
ADシステム1が示されている。このCADシステム1
は、顧客の要求に応じてユニット式建物を設計する際
に、その設計作業を支援するものである。CADシステ
ム1には、本システム1の核となるコンピュータ本体10
と、設計している階の平面図等を表示するCRT表示装
置2と、コンピュータ本体10等の操作を行うための入力
装置3と、設計した平面図等を製図するX−Yプロッタ
装置4と、設計した建物についてのデータ等を印字する
プリンタ5とが設けられている。
【0014】コンピュータ本体10は、記憶装置であるハ
ードディスク装置20と、各種の処理を行う演算装置であ
るCPU30とを含んで構成されたものである。このう
ち、ハードディスク装置20には、記憶される情報の属性
毎に複数の記憶領域が設定されている。これらの記憶領
域としては、ユニット式建物を構築するための部品に関
する部品データが蓄積された部品情報蓄積手段21と、ユ
ニット式建物の基礎を形成する部位の要素に関する部位
データが蓄積された基礎情報蓄積手段22と、設計された
ユニット式建物の積算を行うために、ユニット式建物の
本体ならびにその基礎の部品、部材および工賃の価格等
に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段23と
が設けられている。
【0015】CPU30は、各種のソフトウェアがインス
トールされ、これらのソフトウェアを並列処理するマル
チタスク機能を有するものである。CPU30には、ソフ
トウェアにより、ハードディスク装置20の部品情報蓄積
手段21から入力された部品データを用いてユニット式建
物の平面図を設計する平面図設計手段31と、ハードディ
スク装置20の基礎情報蓄積手段22から入力された部位デ
ータを用いてユニット式建物の基礎伏図を設計する基礎
伏図設計手段32と、ハードディスク装置20の部品情報蓄
積手段21から入力された部品データを用いてユニット式
建物の屋根伏図を設計する屋根伏図設計手段33と、ハー
ドディスク装置20の積算情報蓄積手段23から入力された
価格データを用いて、設計したユニット式建物を積算す
る積算手段34とが設けられている。なお、CPU30に
は、以上の手段31〜34の他に、部品情報蓄積手段21、基
礎情報蓄積手段22および積算情報蓄積手段23に蓄積され
たデータの入出力を管理するとともに、ユニット式建物
の部品のうち、基礎の構造および形状に関連する部品の
部品データを平面図設計手段31へ入力させる際に、当該
部品と関連する基礎の部位に関する部位データを基礎伏
図設計手段32へ入力させる情報管理手段35が設けられて
いる。
【0016】ところで、CADシステム1では、設計を
行うにあたり、建物ユニットの各内部平面には、その内
部に設けられる部品の設置位置の基準線であるグリッド
モジュール心線が格子状に複数設定され、かつ、他の建
物ユニットとの接合作業のために必要となる接合領域が
建物ユニットの四隅に四箇所設定される。
【0017】そして、ユニット式建物の内部空間を仕切
る部品である間仕切壁は、建物ユニットのグリッドモジ
ュール心線に沿って配置される。また、階段も通常、間
仕切り壁に沿って配置されるため、グリッドモジュール
心線に沿って配置される。さらに、トイレ等の設備機器
や、ドア(扉)等の建具もグリッドモジュール心線等に
合わせて適宜配置される。ここで、部品情報蓄積手段21
には、間仕切壁、階段および空調機等の各部品に関する
部品データが蓄積されている。部品情報蓄積手段21に部
品データが蓄積された部品としては、それぞれ別個に位
置の設定入力が必要とされる親部品および子部品からな
る複合部品、および、壁面に沿って設けられる建具が含
まれている。ここで、複合部品は、親部品の位置に応じ
て、子部品の位置を設定入力する必要があるものであ
る。また、建具は、その両端の点がそれぞれ始点および
終点として設定され、これらの始点および終点の両方の
位置設定が必要となっているものである。なお、積算情
報蓄積手段23には、各部品の価格データが蓄積されてい
る。
【0018】平面図設計手段31には、図2に示されるよ
うに、間仕切壁や階段等の各部品を選択して平面図上に
入力する部品入力手段36と、この部品入力手段36で部品
を入力する際に、その部品が設置可能な位置を示す部品
位置案内手段37と、部品の位置として、部品位置案内手
段37が示す位置とは異なる位置が入力された場合に、そ
の入力をキャンセルする入力位置検査手段39とが設けら
れている。
【0019】部品入力手段36は、部品情報蓄積手段21に
蓄積された間仕切壁、階段、ドア等の各部品データを選
択し、その部品データを間取りに応じて平面図上の所定
の場所に入力するものである。部品位置案内手段37は、
部品が設置可能な位置を点および線のいずれか一方で示
すとともに、複数の示したもののなかから適切な位置が
選択されると、部品入力手段36に対して、部品の位置入
力を許可するものである。この部品位置案内手段37に
は、建具の入力を行うと起動される建具終点設定手段38
A と、親部品および子部品を備えた複合部品の入力を行
うと起動される子部品位置案内手段38B が設けられてい
る。建具終点設定手段38A は、部品位置案内手段37の表
示に従って建具の始点を入力すると、建具を設置すべき
壁面に沿った適切な点を終点の位置として自動的に設定
して入力するのものである。子部品位置案内手段38B
は、親部品の位置が決定すると、当該親部品の位置に応
じて、前記子部品が設置可能な位置を表示装置等に示す
ものである。
【0020】次に、ユニット式建物の設計についての具
体的な例を用いて、本実施形態の動作を説明する。前述
のCADシステム1でユニット式建物の平面図を設計す
る際には、 給気部品入力作業 照明器具入力作業 床下収納庫入力作業 建具入力作業 パイプファン入力作業 キッチンセット入力作業 等の部品が入力される。以下に、これらの部品入力につ
いて順に説明する。
【0021】[給気部品入力作業]給気ファン等の給気
部品は、鉄筋が埋め込まれた外壁に貫通孔を設ける必要
があり、鉄筋が通る位置には、貫通孔が形成できず、給
気部品の設置ができない。このため、給気部品を選択す
ると、その位置を入力する操作を行う際に、部品位置案
内手段37が画面上に直線状のグリッドを複数表示し、こ
れらのグリッドで設置可能な位置を示すようになってい
る。具体的には、平面図の設計中に、入力すべき部品と
して給気部品を選択した後、図3(A)に示されるよう
に、給気ファンを設置すべき建物ユニット40の外壁部分
である一辺41をポインタ42で指示すると、図3(B)に示
されるように、複数のグリッド43が一辺41に沿って表示
される。これらのグリッド43は、給気部品の設置可能な
位置を示すものである。これらのグリッド43うちから、
適切なものをポインタ42等で選択すると、給気部品の位
置が入力される。なお、給気部品が複数入力する必要が
あるときは、複数のグリッド43のうちから必要な数だけ
選択することが可能となっている。
【0022】[照明器具入力作業]天井に埋め込まれる
シーリングライトやダウンライト等の照明器具は、天井
面材を支持する天井小梁と干渉する位置には設置できな
い。このため、これらの照明器具を選択すると、その位
置を入力する操作を行う際に、部品位置案内手段37が画
面上に直線状のグリッドを表示し、このグリッドで設置
可能な位置を示すようになっている。具体的には、ダウ
ンライトをトイレに設置する場合、入力すべき部品とし
てダウンライトを選択した後、図4(A)に示されるよう
に、一の建物ユニット40の内部に形成されたトイレ44を
ポインタ42で指示すると、図4(B)に示されるように、
複数のグリッド43が表示される。これらのグリッド43
は、ダウンライトの設置可能な位置を示すものである。
これらのグリッド43のうちから、適切なものをポインタ
42等で選択すると、ダウンライトの位置が入力される。
【0023】[床下収納庫入力作業]床に埋め込まれる
床下収納庫は、床面材を支持する根太と干渉する位置に
は設置できない。このため、床下収納庫を選択すると、
その位置を入力する操作を行う際に、部品位置案内手段
37が画面上に複数の点を表示し、この点で設置可能な位
置を示すようになっている。具体的には、入力すべき部
品として床下収納庫を選択した後、図5(A)に示される
ように、床下収納庫を設置すべき建物ユニット40をポイ
ンタ42で指示すると、この建物ユニット40に設置可能と
なる床下収納庫を示すポップアップメニュー45が画面に
表示される。
【0024】このポップアップメニュー45には、複数種
類の床下収納庫が示され、このうち、単装の床下収納庫
をポインタ42で選択すると、図5(B)に示されるよう
に、縦3列、横4列に配列された複数の点46が示され
る。これらの点46は、単装の床下収納庫が設置可能な位
置を示すものである。これらの点46のうちから、適切な
ものをポインタ42等で選択すると、床下収納庫の位置が
入力される。なお、床下収納庫は、選択された点46が中
心点と一致する領域47を占めるように設置される。
【0025】一方、ポップアップメニュー45に示された
もののうち、最下段の床下収納庫を選択すると、図5
(C)に示されるように、縦2列、横4列に配列された複
数の点46が示される。ここで、最下段の床下収納庫は、
単装の床下収納庫を短辺方向に二つの連ねた連装床下収
納庫である。これらの点46は、連装床下収納庫が設置可
能な位置を示すものである。これらの点46のうちから、
適切なものをポインタ42等で選択すると、床下収納庫の
位置が入力される。なお、連装床下収納庫は、図中上側
の単装床下収納庫が占める領域48および下側の単装床下
収納庫が占める領域49のうち、上側の領域48の中心点
が、選択された点46と一致するように設置される。
【0026】[建具入力作業]建具は、外壁に形成され
た開口に取り付けられ、この開口は、建物ユニットに設
定されたグリッドに応じた位置以外には形成できないの
で、建具もグリッドに応じた位置以外には設置ができな
い。このため、建具を選択すると、その位置を入力する
操作を行う際に、部品位置案内手段37が画面上に直線状
のグリッドを複数表示し、これらのグリッドで設置可能
な位置を示すようになっている。具体的には、平面図の
設計中に、入力すべき部品として建具を選択した後、図
6(A)に示されるように、建具を設置すべき建物ユニッ
ト40をポインタ42で指示すると、図6(B)に示されるよ
うに、複数の案内グリッド43が表示される。これらの案
内グリッド43は、建具の設置可能な位置を示すものであ
り、建物ユニット40の外壁部分となる長辺51および短辺
52に沿って配列される。これらの案内グリッド43のうち
から、適切なものをポインタ42等で選択すると、建具の
位置が入力される。ここで、建具の両端の点のうち、各
辺51,52に向かって左側の点が始点53に設定され、右側
の点が終点54に設定されている。そして、案内グリッド
43を選択することにより、部品入力手段36により、建具
の始点53の位置の入力が行われる。部品入力手段36が始
点53の位置を入力すると、建具終点設定手段38A が、建
具を設置すべき壁面に沿った適切な点、換言すれば、画
面には表示されている案内グリッド43、または、画面に
は表示されない隠れグリッド43A に応じた位置を、終点
54の位置として自動的に設定して入力する。
【0027】[パイプファン入力作業]パイプファン
は、トイレ等に設置される小窓サッシとともに複合部品
を構成するものであり、親部品である小窓サッシの子部
品となっているので、パイプファンの位置は、小窓サッ
シの位置が決定しないと設定できない。このため、小窓
サッシの位置入力が完了して、その位置が決定すると、
子部品位置案内手段38B が起動され、小窓サッシの位置
に応じて、パイプファンの設置可能な位置が表示装置等
に示される。具体的には、前述の「建具入力作業」で説
明したように、小窓サッシの位置を入力し、小窓サッシ
の位置が決定すると、子部品位置案内手段38B は、小窓
サッシが占める領域55の内部に複数の十字線56を表示す
る。これらの十字線56は、パイプファンの設置可能な位
置を示すものである。これらの十字線56のうちから、適
切なものをポインタ42等で選択すると、パイプファンの
位置が入力される。
【0028】[キッチンセット入力作業]キッチンセッ
トは、その側端面に取り付けられる側板とともに複合部
品を構成するものであり、子部品である側板の親部品と
なっているので、キッチンセット本体の位置入力が完了
して、その位置が決定すると、側板の位置入力を行う必
要がある。このため、子部品位置案内手段38B が起動さ
れ、キッチンセット本体の位置に応じて、側板の設置可
能な位置が表示装置等に示される。具体的には、キッチ
ンセット本体57は、図8に示されるように、マウス等を
用いて十字線58で示される原点を、平面図の適切な位置
まで移動させることにより、その位置入力が行われる。
なお、キッチンセット本体57は、二つの建物ユニット40
A,40Bにまたがって、その位置が設定されている。キッ
チンセット本体57の位置が決定すると、子部品位置案内
手段38B は、側板59が設置可能な位置を十字線60を表示
する。ここで、側板59の入力が必要な場合は、十字線60
をクリックすることで、側板59の位置が入力されるとと
もに、二つの建物ユニット40A,40Bのうち、建物ユニッ
ト40B に側板59が設置されることが入力される。一方、
キッチンセット本体57の側端面が間仕切壁等に当接さ
れ、側板59の入力が不要な場合は、十字線60を消去する
ことで、側板59そのものがキャンセルされるようになっ
ている。
【0029】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果が得られる。すなわち、建物ユニットに設置さ
れる部品を建物ユニットの平面図に入力する際に、その
部品が設置可能な位置を示す部品位置案内手段37を、平
面図作成用CADシステム1に設けたので、表示装置等
の表示に従って、オペレータが入力操作をすれば、入力
すべき部品の位置が正確に入力されるようになり、部品
の位置入力ミスを未然に防止することができる。また、
部品の位置入力ミスが防止されるので、入力ミス後に、
位置入力操作を再度行う必要がなく、再入力操作に要す
る時間が短縮され、部品の位置入力操作を迅速に行うこ
とができる。
【0030】さらに、部品位置案内手段37が示す位置と
は異なる位置が入力された場合には、その入力をキャン
セルする入力位置検査手段39を平面図設計手段31に設け
たので、部品の位置をマウスやキーボードで入力する際
に、マウスのポインタの移動が完了する前に誤ってクリ
ック操作を行った、あるいは、操作すべきでないキーを
誤って操作してしまった等の、マウスやキーボードの誤
操作が無視され、正しい操作へそのまま速やかに移行で
きるようになり、この点からも、部品の位置入力操作を
迅速に行うことができる。
【0031】また、部品が設置可能な位置を点および線
のいずれか一方で示すとともに、複数の示したもののな
かから適切な位置が選択されると、部品の位置入力を許
可する機能を部品位置案内手段37に設けたので、部品を
設置すべき位置が複数ある場合、あるいは、同一の部品
を異なる位置に複数配置する場合でも、部品の設置可能
な位置を表示装置等にすべて表示することが可能とな
り、部品の位置を正しく入力する操作を行うための便宜
を図ることができる。
【0032】さらに、壁面に沿って設けられる建具に関
する部品データを部品情報蓄積手段21に蓄積するととも
に、この建具の両端の点の一方および他方をそれぞれ始
点および終点として設定し、部品位置案内手段37の表示
に従って前記建具の始点を入力すると、当該建具を設置
すべき壁面に沿った適切な点を終点の位置として自動的
に設定して入力するの建具終点設定手段38A を設けたの
で、従来では、実際には同一の部品であるのにかかわら
ず、延出方向の異なる壁毎に設定された別々の部品とし
て取り扱われた建具が、同一の部品データで位置入力可
能となり、部品情報蓄積手段21が所有すべき記憶容量を
低減できるうえ、建具の部品情報蓄積手段21への登録作
業を軽減することができる。
【0033】また、それぞれ別個に位置の設定入力が必
要とされる親部品および子部品からなり、前記親部品の
付属物であり、当該親部品の位置に応じて子部品の位置
を設定入力する必要のある複合部品に関する部品データ
を部品情報蓄積手段21に蓄積し、親部品の位置が決定す
ると、当該親部品の位置に応じて、子部品の設置可能な
位置を示す子部品位置案内手段38B を部品位置案内手段
37に設けたので、親部品および子部品の両方の位置が正
しく入力されるようになり、親部品の位置は正しいが、
子部品の位置が誤っている等の操作ミスを防止できるう
え、親部品の位置を入力すると、子部品の位置入力操作
が促され、子部品の位置入力操作を忘れて、他の部品の
位置入力操作へ移行することがなくなり、子部品の位置
入力についての忘却ミスを解消できる。
【0034】以上本発明について好適な実施形態を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施形態に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。例えば、部品情
報蓄積手段21、基礎情報蓄積手段22および積算情報蓄積
手段23を比較的大型の第1のコンピュータ内に構成し、
平面図設計手段31、基礎伏図設計手段32、屋根伏図設計
手段33および積算手段34を別の比較的小型の第2のコン
ピュータ内に構成するとともに、第2のコンピュータを
複数設け、かつ、第1のコンピュータと、複数の第2の
コンピュータとをインターネット等の通信手段で相互に
接続してもよい。このようにすれば、部品情報、基礎情
報および積算情報が収納されたファイルを著しく大きく
できるうえ、当該ファイルの管理およびメンテナンスを
一括して行うことができる。また、積算手段34は、平面
図設計手段31、基礎伏図設計手段32および屋根伏図設計
手段33とは別のコンピュータに設けてもよく、オンライ
ンまたはオフラインでデータの受け渡しを行っても、前
記実施形態と同様の動作が確保できる。
【0035】さらに、本発明においては、ハードディス
ク装置20に記録される前記部品情報蓄積手段21、基礎情
報蓄積手段22、積算情報蓄積手段23等の各種データは、
FD、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取
り可能な記録媒体に記録してCADシステム1を実現す
るコンピュータに提供したり、パソコン通信、インター
ネットなどのネットワークを介して各コンピュータに提
供してもよい。また、平面図設計手段31や、部品位置案
内手段37は、コンピュータ本体10で実現されるプログラ
ムであるため、コンピュータで読み取り可能な記録媒体
に記録して各コンピュータに提供したり、パソコン通
信、インターネットなどのネットワークを介して各コン
ピュータに提供して機能させてもよい。
【0036】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、部品の位
置入力ミスを未然に防止できるうえ、部品の位置入力操
作を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCADシステムを示
すブロック図である。
【図2】前記実施形態の平面図設計手段を示すブロック
図である。
【図3】前記実施形態における給気部品入力作業を説明
するための図である。
【図4】前記実施形態における照明器具入力作業を説明
するための図である。
【図5】前記実施形態における床下収納庫入力作業を説
明するための図である。
【図6】前記実施形態における建具入力作業を説明する
ための図である。
【図7】前記実施形態におけるパイプファン入力作業を
説明するための図である。
【図8】前記実施形態におけるキッチンセット入力作業
を説明するための図である。
【図9】ユニット式建物を形成する建物ユニットのフレ
ームを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 CADシステム 10 コンピュータ本体 21 部品情報蓄積手段 31 平面図設計手段 36 部品入力手段 37 部品位置案内手段 38A 建具終点設定手段 38B 子部品位置案内手 39 入力位置検査手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状の建物ユニットを複数組み合わせて形
    成されるユニット式建物の平面図を作成する作業を支援
    するユニット式建物の平面図作成用CADシステムであ
    って、 前記建物ユニットに取り付けられる部品に関する部品デ
    ータが蓄積された部品情報蓄積手段と、 この部品情報蓄積手段から入力された部品データを用い
    るとともに、前記建物ユニットの平面に前記部品を配置
    して前記ユニット式建物の平面図を設計する平面図設計
    手段と、を備え、 前記平面図設計手段は、 前記部品を前記建物ユニットの平面図に入力する際に、
    その部品が設置可能な位置を示す部品位置案内手段を備
    えていることを特徴とするユニット式建物の平面図作成
    用CADシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物の平面図
    作成用CADシステムにおいて、 前記平面図設計手段は、前記部品の位置として、前記部
    品位置案内手段が示す位置とは異なる位置が入力された
    場合には、その入力をキャンセルする入力位置検査手段
    を備えていることを特徴とするユニット式建物の平面図
    作成用CADシステム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のユニット
    式建物の平面図作成用CADシステムにおいて、 前記部品位置案内手段は、前記部品が設置可能な位置を
    点および線のいずれか一方で示すとともに、複数の示し
    たもののなかから適切な位置が選択されると、前記部品
    の位置入力を許可するものであることを特徴とするユニ
    ット式建物の平面図作成用CADシステム。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のユニット式建物の平面図作成用CADシステムにおい
    て、 前記部品情報蓄積手段には、前記部品として、壁面に沿
    って設けられる建具に関する部品データが蓄積され、 この建具は、その両端の点の一方および他方がそれぞれ
    始点および終点とされ、これらの始点および終点の位置
    設定が必要とされるものであり、 前記部品位置案内手段の表示に従って前記建具の始点を
    入力すると、当該建具を設置すべき壁面に沿った適切な
    点を前記終点の位置として自動的に設定して入力するの
    建具終点設定手段が設けられていることを特徴とするユ
    ニット式建物の平面図作成用CADシステム。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    のユニット式建物の平面図作成用CADシステムにおい
    て、 前記部品情報蓄積手段には、前記部品として、それぞれ
    別個に位置の設定入力が必要とされる親部品および子部
    品からなり、前記親部品の付属物であり、当該親部品の
    位置に応じて子部品の位置を設定入力する必要のある複
    合部品に関する部品データが蓄積され、 前記部品位置案内手段には、前記親部品の位置が決定す
    ると、当該親部品の位置に応じて、前記子部品が設置可
    能な位置を示す子部品位置案内手段が設けられているこ
    とを特徴とするユニット式建物の平面図作成用CADシ
    ステム。
JP10253870A 1998-09-08 1998-09-08 ユニット式建物の平面図作成用cadシステム Withdrawn JP2000090135A (ja)

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