JP2889489B2 - 住宅設備部材の配置設計評価方法及び配置設計支援方法 - Google Patents
住宅設備部材の配置設計評価方法及び配置設計支援方法Info
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- JP2889489B2 JP2889489B2 JP6057576A JP5757694A JP2889489B2 JP 2889489 B2 JP2889489 B2 JP 2889489B2 JP 6057576 A JP6057576 A JP 6057576A JP 5757694 A JP5757694 A JP 5757694A JP 2889489 B2 JP2889489 B2 JP 2889489B2
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Description
にあたっての配置設計の評価及び支援を行う住宅設備部
材の配置設計評価方法及び配置設計支援方法に関するも
のである。
位置に配置する場合には、その配置設計も別に問題とな
るようなことはないが、たとえば複数種の住宅設備部材
の組み合わせで構成されるシステムキッチンにおいて
は、各住宅設備部材を所定の空間に物理的に配置できる
かどうかだけでなく、各住宅設備部材がその機能を発揮
することができる状態にあるか、火気を扱う住宅設備部
材については防火の点で問題がないかというような評価
を配置設計に対して与えなくてはならないが、この配置
設計評価は、従来、専門家がその配置設計を検討するこ
とで行っていた。
の住宅設備部材の組み合わせが決定されているものであ
れば、その組み合わせに対して評価を与えるだけで済む
ものの、ユーザーが任意に選んだ複数種の住宅設備部材
を好みの組み合わせ配置で構成することができるシステ
ムキッチンの場合、配置設計がきわめて多様となるため
に、個々の配置設計を検討評価するには多くの専門家や
時間が必要となる。
れた場合、指摘された問題点を考慮した配置設計をやり
直して再度評価を行うことになるが、新たな問題点が生
じたために、評価と再設計とが繰り返されるという事態
を招くことが少なくなく、この場合、配置設計が完了す
るまで多大な時間を要することになる。本発明はこのよ
うな点に鑑み為されたものであり、その目的とするとこ
ろは住宅設備部材の配置設計及びその評価を低コストで
合理的に行うことができる住宅設備部材の配置設計評価
方法及び配置設計支援方法を提供するにある。
宅設備部材の配置設計評価方法は、入力部から入力され
た住宅設備部材の配置設計情報を、設備部材情報マスタ
ーに納められた住宅設備部材についての寸法データの情
報を参照して評価手段によって部材間の干渉及び全体と
しての整合性についての評価を行うとともに、設備部材
情報マスターに納められた住宅設備部材についての機能
データの情報を参照して評価手段によって部材が備える
機能の遂行上の問題点を評価し、この評価結果を出力手
段にて出力することに特徴を有しており、住宅設備部材
の配置設計支援方法は、入力部から入力された住宅設備
部材の配置設計情報を基に配置設計図面を作成するにあ
たり、上記住宅設備部材の配置設計情報を、設備部材情
報マスターに納められた住宅設備部材についての寸法デ
ータの情報を参照して評価手段によって部材間の干渉及
び全体としての整合性についての評価を行うとともに、
設備部材情報マスターに納められた住宅設備部材につい
ての機能データの情報を参照して評価手段によって部材
が備える機能の遂行上の問題点を評価することに特徴を
有している。
なくとも配置設計に対する的確な評価を迅速に得ること
ができる。この時、評価手段が参照する情報として、安
全規格等の規格情報を用いるならば、安全性についての
評価も行うことができ、ユーザーに関するユーザー属性
情報も参照するならば、ユーザーに合致した評価を得る
ことができ、住宅設備部材が配置される配置空間に関す
る配置空間情報も参照すれば、その配置空間独自の状態
を考慮した評価を得ることができる。
ている隣接する複数の住宅設備部材の組み合わせに対し
ては評価を省略したり、既に評価を行った配置設計を改
訂した改訂配置設計に対し、両者を比較して相違点を抽
出して、この相違点に対して評価を行うならば、評価に
要する処理時間の短縮を図ることができる。評価結果の
出力は、配置設計の図面化出力中に評価位置を指示する
とともに評価結果の詳細情報を呈示することで行うと、
評価結果の把握が容易となる。
ては、上記評価方法による評価を得られるために、問題
点の把握と修正が容易となり、評価手段による評価結果
と設備部材情報マスターに納められた情報とに基づいた
配置設計代替案が自動作成されるようになっておれば、
特に評価手段による評価結果と、ある住宅設備部材とこ
れに代替可能な住宅設備部材との情報を納めた部材置換
マスターから得た情報とに基づいた配置設計代替案を自
動作成し、この代替案について更に評価手段による評価
を行うようになっておれば、修正された配置設計を容易
に得ることができる。この時、評価の結果により複数の
案に順位付けを行うようになっている時には、各案の相
違や優劣を容易に認識することができ、順位付けがユー
ザー希望情報に基づくものである時にはユーザーにとっ
て各案の優劣がより明確となる。
設備部材の配置設計に対応する実施例に基づいて詳述す
ると、本発明においては、図1に示すように、入力部1
と評価部2と出力部3とを備えるとともに、住宅設備部
材についての各種データを納めた設備部材情報マスター
4が接続された評価システムを用いて、配置設計の評価
を行う。図中5はCRTディスプレーにて形成された出
力表示部である。
では、設計基準情報マスター41と部材属性情報マスタ
ー42との2種を用いている。設計基準情報マスター4
1は、各住宅設備部材が持つ機能を発揮させるための基
準を格納しているもので、機能区分、評価条件、設計基
準の3つの点をデータとして備えている。たとえば、引
き出し無しの扉有り(機能区分)について、壁との隣接
(評価条件)に対しては250mm以上の隙間が必要(設
計基準)であり、隣接する住宅設備部材との前後方向の
段差が100mm以上であれば(評価条件)、間に厚み5
0mm以上のスペーサが必要(設計基準)であるというデ
ータや、引き出し有りで且つ扉有り(機能区分)であれ
ば、壁との隣接(評価条件)に対しては300mm以上の
隙間が必要(設計基準)であり、隣接する住宅設備部材と
の前後方向の段差が100mm以上であれば(評価条
件)、間に厚み100mm以上のスペーサが必要(設計基
準)であるというデータから構成されている。部材属性
情報マスター42は、各住宅設備部材の持つ固有属性、
例えば品番、設置場所(床か壁か)、寸法(x,y,
z)、内面の色柄、外面の色柄、材質、扉の有無、扉の
開き方向、引き出しの有無、把手の種類といったデータ
で構成された情報が格納されている。
れた住宅設備部材の配置設計情報6を、設備部材情報マ
スター4に納められた住宅設備部材についての上記情報
を参照して評価を行う。入力部1から入力する住宅設備
部材の配置設計情報6としては、ここでは部材配置基準
面情報61と、部材配置情報62とを用いている。部材
配置基準面情報61は、住宅設備部材を配置する際に基
準とする面に関する情報であり、基準面番号、基準面座
標(X,Y,Z)、基準面長さ、基準面回転角で構成さ
れる。たとえば図3に示すように基準面S1と基準面S
2とがある場合、基準面S1について、基準面番号=
1、基準面座標=(X1,Y1,Z0)、基準面長さ=
L1、基準面回転角=0のデータが、基準面S2につい
て、基準面番号=2、基準面座標=(X2,Y2,Z
0)、基準面長さ=L2、基準面回転角=90のデータ
が納められる。
部材をどの基準面のどの座標に配置するかについてのも
ので、図4(a)に示すように基準面S1に2つの収納設
備部材E1,E2が配置され、基準面S2に1つの収納
設備部材E3が配置される場合、同図(b)に示すよう
に、基準面番号、部材配置数、部材番号、部材品番、配
置位置(x,y,z)のデータによって構成されてい
る。なお、ここにおける配置位置は各基準面に対する相
対座標であり、収納設備部材の左奥にとった基準点の座
標で示している。
要望に合わせて個々に手動入力して作成するのではな
く、寸法のデータを入力することで予め作成してある各
住宅設備部材ごとのパーツ図を、CRTディスプレー上
に表示させた基準面に沿って並べていくことによって作
成されるようにしておくとともに、この配置設計情報6
の作成システムは、配置設計評価システムと一体のシス
テムとしておくことが好ましい。
ける評価部2は、入力部1から配置設計情報6が入力さ
れたならば、図2に示すように、使用されている住宅設
備部材の品番及び配置位置を拾い出して、部材属性情報
マスター42から該当品番の住宅設備部材についての部
材属性情報を読み込み、隣接する住宅設備部材との間で
配置スペースが重なっていないかどうかの干渉(図5
(a))についての評価を行う。次に、並べられた各住宅
設備部材が全体として整合がとれているかどうか、たと
えば図5(b)に示すように、前面に不都合な段差はない
か、上面に不都合な段差はないか、色柄の統一はとれて
いるかといった点での評価を行う。そして、これらの評
価が済めば、更に使用されている住宅設備部材が持って
いる機能区分を拾い出して、設計基準情報マスター41
に納められている各機能区分毎に評価条件に合わせて設
計基準を満たしているかどうかの機能評価を行う。たと
えば、右開き扉を有する住宅設備部材と左開き扉を有す
る住宅設備部材とが図5(c)に示すように配置されてい
る時には両扉を同時に開くと互いに干渉してしまうこと
になるが、右開き扉を有するものにおいて(機能区
分)、右隣に左開き扉の住宅設備部材がある時(判定条
件)、間に所定の厚みのスペーサが必要という設計基準
を満足していないために、両住宅設備部材間において扉
の開閉に関する問題があるという評価を行う。このよう
にして得られた干渉評価結果や整合評価結果や機能評価
結果は、どの住宅設備部材において問題があるか、ある
いはどの住宅設備部材間において問題があるかの評価位
置情報を含めた状態で、出力部3に渡されて出力部3に
よって出力される。
配置設計情報6にあげられている全住宅設備部材の組み
合わせチェックリストを作成し、各組み合わせ毎に順に
処理をしていくものとしている。すなわち、基準面S1
に沿ってA,B,C,Dの住宅設備部材が並べられる配
置設計に対して、A−B,A−C,A−D,B−C,B
−D,C−Dの組み合わせをとって、これら組み合わせ
に対して干渉評価、整合評価並びに機能評価を行ってい
くものとしている。また、基準面が複数あるような場合
にも、ある基準面に沿って配される住宅設備部材と、他
の基準面に沿って配される住宅設備部材とは常に干渉し
たりしてしまう可能性があるために、やはり全組み合わ
せのチェックリストを作成し、リスト順に上記評価を行
っている。
るように、安全規格等の規格情報43や、ユーザーに関
するユーザー属性情報44や、住宅設備部材が配置され
る配置空間に関する商品配置空間情報45等も参照して
行うことが好ましい。すなわち、規格情報43として、
たとえばガスコンロ(機能区分)については、このガス
コンロが他の住宅設備部材の上面に設置される場合(判
定条件)、上面の材質は不燃材であるか(規格)、その
住宅設備部材上に他の部材もある場合(判定条件)、他
部材との間に水平距離が300mm以上あるか(規格)、
直上に天袋がある場合(判定条件)、天袋との間の垂直
距離が600mm以上あるか(規格)といったデータを収
めておくわけであり、このような規格情報43を参照し
た規格評価をたとえば図6に示すように行えば、安全性
についての評価もなされることになる。
住所や性別、年齢、電話番号といった通常の顧客データ
のほかに、身長、座高、腕の長さ、利き腕は右か左か、
希望の色柄、希望のデザインといったデータを含めてお
けば、このユーザー属性情報44を参照することで、た
とえば図7に示すように、配置設計情報6がユーザーの
希望の色柄やデザインを満足させているかという評価を
行うことができるほか、身長や腕の長さのデータを参照
することで、キッチンシンクの高さが適切かどうか、ユ
ーザーが背伸びしなくとも壁取付型住宅設備部材の扉を
開閉することができるかどうか、何らかの操作を行う部
分がユーザーの利き腕で操作しにくい位置にないかとい
った評価を行うことができる。
間、つまりはユーザーの家屋の台所のサイズは、前記基
準面情報に反映されているものの、壁面の材質や色柄、
水道やガスの配管位置、電源のコンセント位置といった
ものは無視されていることから、これらのデータを台所
のサイズデータと共に商品配置空間情報45としてお
き、評価に際して商品配置空間情報45も参照すれば、
サイズについての再チェックや、図8に示すように、設
置される住宅設備部材で電源コンセントが隠されて使用
不能にならないか、配管接続に問題が生じないかといっ
た配置空間との適合性の評価を行うことができる。ま
た、このような評価も行えば、設計案に対する見積もり
をより正確に行うことができる上に、施工業務の効率化
を図ることができることになる。
5を参照する評価は、ここではその評価内容に応じて、
図9に示すように、干渉評価や整合評価中において行う
ことで、つまりは前述のチェックリストの各組み合わせ
に対して順次各評価を行うものとしているが、前述の干
渉・整合・機能の各評価の後に行ってもよい。ユーザー
属性情報44を参照する評価についても同様である。
せの中には、セットになっているもの、つまり予め組み
合わせて使用されることが想定されて製作されているも
のがある。このような組み合わせに対してまでその組み
合わせについての整合評価や機能評価を行うことは時間
の無駄である。従って、このようなセットになったもの
がある場合には、セットとなる住宅設備部材の品番や並
び等を記述した標準商品情報を納めた標準商品情報マス
ター46を用意しておき、整合評価や機能評価に際し
て、標準商品情報を参照し、図9に示すように、該当す
る住宅設備部材が該当する並びで配置されている時には
その評価を省略するとよい。これは、いくつかの住宅設
備部材をある順番で並べた配置設計を標準の組み合わせ
として用意している場合にも適用することができる。標
準の組み合わせに更に付加されたものに対してのみ評価
を行うようにするわけである。セットとなっている複数
の住宅設備部材に対して、部材配置情報62において単
一の座標による配置位置データを与えることができるよ
うにしている時には、セットとなっている隣接する住宅
設備部材間の干渉評価も省略することができる。
合、出力される評価結果に基づいて配置設計に修正を加
えてもこの修正で問題点が無くなったかどうかの検証が
必要であり、この検証には再度評価システムを用いて評
価を行うことが好ましいが、修正が加えられた改訂配置
設計に含まれている住宅設備部材とその組み合わせに対
して一から評価を行うことは、同じ評価を繰り返すだけ
になる部分が多く、特に評価システムとして処理能力の
低いパーソナルコンピュータを利用するような時にはト
ータルの処理時間が無視できないものとなる。
評価部2が参照できるように、前回配置設計情報47を
残しておき、修正後の改訂配置設計の評価に際しては、
図11に示すように、既に評価を行った配置設計情報と
改訂配置設計情報とを比較して相違点を抽出し、この相
違点に対してのみ評価を行うことが好ましい。例えば、
図12(a)に示すような配置設計と、同図(b)に示すよう
な改訂配置設計とがあった場合、住宅設備部材Cに代え
て住宅設備部材Rが用いられただけであるために、チェ
ックリスト中でこの住宅設備部材Rと他の住宅設備部材
A,B,Dとの組み合わせに対してのみ評価を行うわけ
である。修正された箇所の関連のみの評価を行うだけで
済むために、当初の配置設計に対する評価に要した時間
に比して、極めて短時間で評価を完了することができ
る。
って出力されるが、ここではCRTディスプレーからな
る出力表示部5への配置設計の図面化出力中に、評価位
置を指示するとともに評価結果の詳細情報を呈示するこ
とで行っている。詳細情報は、評価結果の種類(不具合
コード)に対応させて詳細情報マスターに格納してお
き、評価部2での評価結果が出力部3に渡されれば、出
力部3は該当する詳細情報を詳細情報マスター30から
引き出して、画面上に示された配置図上の評価結果に含
まれる評価位置のところに詳細情報を表示するわけであ
る。
時にユーザーがその内容を容易に理解することができる
もの、たとえば図13に示すように、言葉と模式図とに
よって内容を表したものであることが最も好ましい。し
かし、評価によって多数の問題点(不具合)が見付けら
れた場合、これらを同時に画面上に表示することはでき
ないことから、詳細情報として、図13に示したような
形式のものと、より簡便な模式図のみからなる形式のも
のとの2種を用意しておき、評価部2からの評価結果を
受け取った出力部3は、図14に示すように、簡便な形
式の詳細情報を出力表示部5に表示するものとし、マウ
スカーソルのようなポインタで指示すれば、指示された
ものが図15に示すようにいわゆるバルーンヘルプのか
たちでより詳細な情報を表示するようにするとよい。
価結果における問題点としては、軽微なものから致命的
なものまであることから、致命的なものについては出力
表示部5への表示にあたり、軽微なものよりも注意を促
すことができるものとしておくことが好ましい。この点
をより明確にするために、各種問題点をその致命度に応
じて予めランク付けをしておいて、評価部2から出力部
3に渡される評価結果における問題点についての情報
に、致命度に関するデータを持たせておき、評価によっ
て同一の箇所に複数の問題点が見つかった場合、図16
に示すように、致命度によってソーティングを行うこと
で、問題点の表示を図17(a)に示すような発見された
順ではなく、図17(b)に示すように、致命度の順に表
示することができることになる。問題点の致命度の高さ
がより明確となるために、評価の結果に基づく配置設計
の修正を効率的に行えるわけである。
いては、問題点が見つかった住宅設備部材について代替
部材の有無を調べてその結果を同時に出力するようにす
ることも好ましい。すなわち、出力部3において部材属
性情報マスター42を参照できるようにしておき、評価
部2からの評価結果が出力部3に送られた時、図18に
示すように、問題点が示された住宅設備部材と問題点に
ついての属性を除いた属性が同一である住宅設備部材を
部材属性情報の中から検索抽出し、抽出された住宅設備
部材の数が2以上であれば、つまり代替可能な住宅設備
部材が1つ以上あれば、抽出した住宅設備部材のリスト
化処理を行って、これを評価結果と共に表示するのであ
る。図19は色柄についての問題点があった場合で且つ
色柄が異なるだけの住宅設備部材があった場合の表示の
一例を示しており、評価結果をパレットの図で示すとと
もに、変更可能な色柄リストを表示している。代替可能
なものが無い場合にも、その旨をメッセージとして表示
したり、図20に示すように他の住宅設備部材と区別す
ることができるように(ここでは太線で表示)する。
まれている場合には、図21に示すように、問題点があ
るとされた住宅設備部材だけでなく、配置設計に含まれ
ている全住宅設備部材の色柄に関する情報を部材属性情
報マスターから引き出して、評価結果(色柄に問題有
り)の表示と共に出力表示部5に図面化されて出力され
ている住宅設備部材を夫々の色柄で表示すれば、色柄に
ついての全体的なバランスの感覚的な把握ができるため
に、色柄に関する修正時の精度向上を期待することがで
きる。
への配置設計の図面化出力を、図22及び図23に示す
ように、パース図として行うとともにこのパース図に評
価結果を貼り付け表示する時には、平面図や立面図で表
示する場合に比して、より直感的に問題点のある箇所を
把握することができるようになるとともに、視点の設定
変更が可能としておくことで、問題点のある箇所が平面
図や立面図では表現しにくいところであっても適切に表
示することができる。
行う評価システムにおいて、評価結果として問題点が出
てきた時に前述のような代替可能な住宅設備部材の呈示
処理を行うものは、単なる評価システムではなく、配置
設計支援システムとして機能していることになる。これ
を発展させて、図24に示すように、問題点があるとさ
れた住宅設備部材を設備部材情報マスター4から得られ
る情報を参照して代替可能な住宅設備部材に置き換えた
改訂配置設計を自動的に出力するものとすれば、より強
力な支援システムとして機能する。このような支援シス
テムは、最終的に配置設計図等を出力する配置設計のた
めのシステムに組み込んでしまうことで、その効能が最
も発揮されることになる。
なく、図25に示しているように、作成した代替案につ
いても評価を行って代替案に問題点が無いかどうかの検
証がなされるようにしておくことが好ましい。なお、代
替案の作成は、前述のように部材属性情報を参照するこ
とで行ってもよいが、ある品番の住宅設備部材にこのよ
うな問題点がある時にはこれらの品番の住宅設備部材を
代替品として使用することができるという参照テーブル
として記述された部材置換マスター48を設けておき、
図25に示すように、問題有りとされた住宅設備部材の
代替品をこの部材置換マスター48から取り出して入れ
換えることで代替案の作成を行えるようにしておけば、
処理時間の短縮を図ることができる。
とを行うことで、更にはこれを繰り返すことで、最終的
に問題点の無い代替案が得られたとしても、この代替案
を最終案としてしまうのではなく、原案及び1個乃至複
数個の代替案を夫々の評価結果と共に設計者やユーザー
に呈示し、どのような案をとるか、あるいは全く別の配
置設計を行うかの判断を設計者なりユーザーに委ねる選
択処理を行うものとしておくとよい。問題点の無い代替
案が作成されたとしても、問題点が軽微な場合にはその
問題点の残っている案の方がユーザーにとって好ましい
場合も存在することからである。
設計者やユーザーに選択を促すに際しては、作成された
案の順に呈示してもよいが、各案を評価結果における問
題点の数(及び致命度)によってソーティングして、問
題点の数が少ない方から順に呈示するようにすれば、評
価システムによる評価ではどの案がより適切とされたか
を容易に認識することができることになる。そして、呈
示された案の中からいずれかの案が選択されたならば、
その案についての配置設計の保存及び設計図面の作成等
の処理に移るものとする。なお、致命的な問題点がある
案については、他の案と共に呈示するものの選択枝には
入れないようにしておいてもよい。また、代替案を作成
することができない問題点を有している原案に対して
は、その旨を表示して、新たな配置設計の入力を設計者
に促せばよい。
各代替案がすべて問題点を有していない時や、当初から
複数の配置設計が与えられるとともに各配置設計が問題
点を有していない時が考えられ、これらの場合、上記の
ような問題点の数による順位付けは行うことができない
が、たとえばコストを優先するか、納期を優先するかと
いったユーザーの希望に基づく順位付けは可能である。
また、このような順位付けは、順位付けのための条件が
複数(たとえばコストと納期)である時には、図26及
び図27に示すようにコストの点での順位付けと納期の
点での順位付けとを複数種の配置設計に対して個々に行
うようにしても、あるいは図28及び図29に示すよう
にコストと納期とについて重み付けを行って総合的な順
位付けを行うようにしてもよい。後者の場合、たとえば
コストによる順位に応じて各配置設計にポイントを与え
てコストによる重み付けを乗算するとともに納期による
順位に応じて各配置設計にポイントを与えて納期による
重み付けを乗算し、こうして得たコスト面でのポイント
と、納期面でのポイントとを加算して総合順位を出し
て、この総合順位の順で表示する。上記問題点がある場
合においても、その問題点の数によるソート結果をユー
ザーの希望条件でソートすることを妨げるものではな
く、この場合、問題点の数を同時に表示すればよい。
においては、入力部から入力された住宅設備部材の配置
設計情報を、設備部材情報マスターに納められた住宅設
備部材についての寸法データの情報を参照して評価手段
によって部材間の干渉及び全体としての整合性について
の評価を行うとともに、設備部材情報マスターに納めら
れた住宅設備部材についての機能データの情報を参照し
て評価手段によって部材が備える機能の遂行上の問題点
を評価し、この評価結果を出力手段にて出力することか
ら、配置設計情報を入力するだけで、専門家の手を借り
なくとも配置設計に対する的確な評価を迅速に得ること
ができるものであり、このような評価方法の存在は、確
定した配置設計を得られるまでのコストを大きく低減す
るとともに、ユーザーとの対話で配置設計を進めること
を容易とする。
や、ユーザーに関するユーザー属性情報、住宅設備部材
が配置される配置空間に関する配置空間情報も参照して
評価を行うならば、安全性についての評価や、ユーザー
に合致した評価、あるいは住宅設備部材が配置される配
置空間独自の状態を考慮した評価を同時に得ることがで
きることになり、このような極めて的確な評価を得られ
ることは、ユーザーに対して高い満足感を得られる住宅
設備部材の配置設計を提供することができるものとな
る。
ている隣接する複数の住宅設備部材の組み合わせに対し
ては評価を省略したり、既に評価を行った配置設計を改
訂した改訂配置設計に対し、両者を比較して相違点を抽
出して、この相違点に対して評価を行うならば、評価に
要する処理時間の短縮を図ることができるために、応答
性がよくて操作感に優れた評価システムを構築できる上
に、評価に要するコストの低減も図ることができる。
中に評価位置を指示するとともに評価結果の詳細情報を
呈示することで行うと、専門的知識のないユーザーでも
評価結果の把握が容易となるために、ユーザーに対する
説明の手間を省くことができて、ユーザーとの相談の上
での配置設計の修正作業をスムーズに進めることができ
るものとなる。
ては、入力部から入力された住宅設備部材の配置設計情
報を基に配置設計図面を作成するにあたり、上記住宅設
備部材の配置設計情報を、設備部材情報マスターに納め
られた住宅設備部材についての寸法データの情報を参照
して評価手段によって部材間の干渉及び全体としての整
合性についての評価を行うとともに、設備部材情報マス
ターに納められた住宅設備部材についての機能データの
情報を参照して評価手段によって部材が備える機能の遂
行上の問題点を評価することから、この評価結果によっ
て問題点を把握して修正することが容易となるために、
配置設計を的確に且つ円滑に行うことができる。
スターに納められた情報とに基づいた配置設計代替案が
自動作成されるようになっておれば、特に評価手段によ
る評価結果と、ある住宅設備部材とこれに代替可能な住
宅設備部材との情報を納めた部材置換マスターから得た
情報とに基づいた配置設計代替案を自動作成し、この代
替案について更に評価手段による評価を行うようになっ
ておれば、配置設計の修正に要する時間やコストを低減
することができる。この時、評価の結果により複数の案
に順位付けを行うようになっている時には、各案の相違
や優劣を容易に認識することができ、順位付けがユーザ
ー希望情報に基づくものである時にはユーザーにとって
各案の優劣がより明確となる。
図、(b)は整合評価によって検出する問題点の説明図、
(c)は機能評価によって検出する問題点の説明図であ
る。
は説明図、(b)はフローチャートである。
ャートである。
ャートである。
チャートである。
ーチャートである。
のフローチャートである。
計を、(b)は修正後の配置設計を示す。
る。
は致命度による順での出力例の説明図である。
際のフローチャートである。
である。
のフローチャートである。
合のフローチャートである。
チャートである。
る。
チャートである。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 入力部から入力された住宅設備部材の配
置設計情報を、設備部材情報マスターに納められた住宅
設備部材についての寸法データの情報を参照して評価手
段によって部材間の干渉及び全体としての整合性につい
ての評価を行うとともに、設備部材情報マスターに納め
られた住宅設備部材についての機能データの情報を参照
して評価手段によって部材が備える機能の遂行上の問題
点を評価し、この評価結果を出力手段にて出力すること
を特徴とする住宅設備部材の配置設計評価方法。 - 【請求項2】 評価手段が参照する情報として、安全規
格等の規格情報を用いることを特徴とする請求項1記載
の住宅設備部材の配置設計評価方法。 - 【請求項3】 評価手段が参照する情報として、ユーザ
ーに関するユーザー属性情報を用いることを特徴とする
請求項1記載の住宅設備部材の配置設計評価方法。 - 【請求項4】 評価手段が参照する情報として、住宅設
備部材が配置される配置空間に関する配置空間情報を用
いることを特徴とする請求項1記載の住宅設備部材の配
置設計評価方法。 - 【請求項5】 予め評価が決定されている隣接する複数
の住宅設備部材の組み合わせに対して、評価手段は評価
を省略することを特徴とする請求項1記載の住宅設備部
材の配置設計評価方法。 - 【請求項6】 既に評価を行った配置設計を改訂した改
訂配置設計に対し、評価手段は配置設計情報と改訂配置
設計情報とを比較して相違点を抽出して、この相違点に
対して評価を行うことを特徴とする請求項1記載の住宅
設備部材の配置設計評価方法。 - 【請求項7】 出力手段による評価結果出力は、配置設
計の図面化出力中に評価位置を指示するとともに評価結
果の詳細情報を呈示することで行うことを特徴とする請
求項1から6のいずれかの項に記載の住宅設備部材の配
置設計評価方法。 - 【請求項8】 入力部から入力された住宅設備部材の配
置設計情報を基に配置設計図面を作成するにあたり、上
記住宅設備部材の配置設計情報を、設備部材情 報マスタ
ーに納められた住宅設備部材についての寸法データの情
報を参照して評価手段によって部材間の干渉及び全体と
しての整合性についての評価を行うとともに、設備部材
情報マスターに納められた住宅設備部材についての機能
データの情報を参照して評価手段によって部材が備える
機能の遂行上の問題点を評価することを特徴とする住宅
設備部材の配置設計支援方法。 - 【請求項9】 評価手段による評価結果と設備部材情報
マスターに納められた情報とに基づいた配置設計代替案
を自動作成することを特徴とする請求項8記載の住宅設
備部材の配置設計支援方法。 - 【請求項10】 評価手段による評価結果と、ある住宅
設備部材とこれに代替可能な住宅設備部材との情報を納
めた部材置換マスターから得た情報とに基づいた配置設
計代替案を自動作成し、この代替案について更に評価手
段による評価を行うことを特徴とする請求項8記載の住
宅設備部材の配置設計支援方法。 - 【請求項11】 評価の結果に基づいて複数の案に順位
付けを行うことを特徴とする請求項10記載の住宅設備
部材の配置設計支援方法。 - 【請求項12】 複数種の配置設計情報に対してユーザ
ー希望情報に基づいて順位付けを行うことを特徴とする
請求項8記載の住宅設備部材の配置設計支援方法。
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---|---|---|---|
JP6057576A JP2889489B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 住宅設備部材の配置設計評価方法及び配置設計支援方法 |
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JP6057576A JP2889489B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 住宅設備部材の配置設計評価方法及び配置設計支援方法 |
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JP4748502B2 (ja) * | 2004-03-19 | 2011-08-17 | 旭化成ホームズ株式会社 | 異常値検出システムおよび異常値検出方法 |
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1994
- 1994-03-28 JP JP6057576A patent/JP2889489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Title |
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日本建築学会・情報システム技術委員会 第12回情報システム利用技術シンポジウム論文集 1989 145−150頁 奥田宗幸ほか「家具配置計画におけるエキスパートCADシステムの開発」 |
日本建築学会・情報システム技術委員会 第13回情報システム利用技術シンポジウム論文集 1990 169−174頁 奥田宗幸ほか「エスキース知的段階におけるCADの利用 −オフィスレイアウトに関する診断型CADシステム−」 |
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