JP2001317177A - 領域割付方法及び装置 - Google Patents

領域割付方法及び装置

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JP2001317177A
JP2001317177A JP2000136004A JP2000136004A JP2001317177A JP 2001317177 A JP2001317177 A JP 2001317177A JP 2000136004 A JP2000136004 A JP 2000136004A JP 2000136004 A JP2000136004 A JP 2000136004A JP 2001317177 A JP2001317177 A JP 2001317177A
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Kenichi Kokubu
謙一 國分
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CADシステムにおいて、パネルに胴縁や外
壁材を取り付けるための設定を行えるようにする。 【解決手段】 演算処理装置1は、記憶装置2の部品デ
ータ記憶領域6から部品ファイルを読み込み、記憶装置
2の減分データ記憶領域7から減分ファイルを読み込
み、かつ、設定データ記憶領域8から設定ファイルを読
み込む。そして、部品ファイルにおける部品の大きさや
形状と、設定ファイルにおける部品の三次元座標系の位
置と、減分ファイルにおける部品と減分領域の範囲とに
基づき、演算処理装置1は、減分領域を三次元座標系で
表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁パネルにサッシ
や庇などの部品と、胴縁や外壁材を取り付ける際に、部
品の外縁と胴縁や外壁材との間に所定の距離を離した線
によって形成される閉領域を三次元座標系によって割り
付ける領域割付方法及び装置に関するものである。
【0002】
【背景の技術】プレハブ住宅を施工する方法の一つとし
て、住宅の床、壁、天井、屋根等をパネルを用いて施工
する方法が知られている。この施工方法においては、予
め、工場等において、芯材を枠組みすることにより枠体
を形成し、該枠体の少なくとも一面に面材を貼設するこ
とにより床パネル、壁パネル、天井パネル、屋根パネル
等のパネルを製造し、建築現場において、これらのパネ
ルを組み付けていくことにより住宅を構築するものであ
る。このパネル工法では、近年、さらに工業化が進んで
きており、例えば、住宅の壁面を構成する壁パネルに、
工場等において予め石膏ボードや外壁材を取り付け、こ
のパネルどうしを施工現場で接合しながら設置するよう
になってきている。以下、外壁材などが予め工場で取り
付けられたパネルを艤装パネルと述べる。一方、複数の
壁パネルどうしを連結して構成される連結壁パネルに、
石膏ボードや外壁材を取り付けた艤装パネルもある。
【0003】壁パネルや連結壁パネルの表面には、長尺
な胴縁が、所定間隔で複数取り付けらている。そして、
壁パネルや連結壁パネルのほぼ全面を覆うように、上記
胴縁を介して外壁材が取り付けられている。このように
して、艤装パネルが構成される。
【0004】このような艤装パネルに、サッシ、窓、ド
ア、庇等といった建具や造作を取り付ける場合、壁パネ
ルや連結パネルに建具や造作などを接合し、壁パネルや
連結パネルと建具や造作との取付位置から所定距離を離
して胴縁が壁パネルや連結パネルに取り付けられている
場合がある。壁パネルや連結パネルと建具や造作との取
付位置から所定距離を離して、外壁材も取り付けられて
いる場合がある。これは、胴縁や外壁材を建具や造作に
ぴったり当接するようにして、パネルに取り付けること
が困難であるため、予め胴縁や外壁材が建具や造作の取
付位置から所定距離はなれるように、胴縁や外壁材が設
計されていることによる。
【0005】ところで、近年、各種の設計においては、
コンピュータシステムからなるCAD(compute
r aided design)システムが用いられて
おり、上記住宅においても、CADシステムを用いて設
計が行なわれる場合がある。一般的なCADシステムに
おいては、予め、設計要素となる部品の形状データやグ
ラフィックデータやその他のデータをデータベースとし
て記憶しておき、設計の際にこれらのデータを呼び出
し、ディスプレイの製図上に各部品を配置することによ
り製図が作成され、設計作業を省力化できるようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CADシス
テムにおいては、予め記憶されたパネル、建具、造作の
データを読み出し、ディスプレイの製図上でそれらパネ
ルを連結させ、連結したパネルに対して建具や造作など
の部品を取り付けることができるが、パネルに胴縁や外
壁材を取り付ける範囲の設計や、パネルと建具や造作と
の取付位置からの上記所定距離の範囲の設計を行うこと
ができなかった。そのため、工場においてパネルに取り
付けるため外壁材、胴縁の寸法等の計算を、パネルに外
壁材、胴縁を取り付ける際に行っていたため、艤装パネ
ルの製造効率が向上しないことがあった。そこで、本発
明の課題は、CADシステムにおいて、パネルに胴縁や
外壁材を取り付けるための設定を行えるようにすること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明は、建築用の壁パネルに部品を
取り付け、該部品の外縁から所定の距離を離して、前記
壁パネルの表面に胴縁または外壁材のうちの少なくとも
一方を取り付ける際に、前記部品の外縁から前記所定の
距離を離した線によって形成される閉領域を三次元座標
系によって割り付ける領域割付方法であって、前記壁パ
ネルの表面における前記部品の取付領域の外縁を三次元
座標系で設定し、前記所定の距離を設定し、三次元座標
系による前記部品取付領域の外縁と、前記所定の距離と
に基づき前記閉領域を三次元座標系によって表すことを
特徴としている。
【0008】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、CADシステムにおいて、壁パネルに部品を取り付
ける際に、壁パネルの表面における部品の取付領域の外
縁を三次元座標系で設定し、その外縁からの所定の距離
を設定することによって、閉領域を三次元座標系によっ
て表すことができる。したがって、パネルに胴縁や外壁
材を取り付けるための設定を行える。一方、CADシス
テムにおいて、この閉領域は、パネルの表面における胴
縁や外壁材をとりつけない部分となり、この閉領域以外
の表面に胴縁や外壁材を取り付ける。例えば、閉領域が
算出されれば、閉領域以外に表面部に胴縁や外壁材を取
り付けるため、この閉領域と壁パネルの寸法に基づき閉
領域以外の領域が算出することができる。そのため、C
ADシステムにおいて胴縁の寸法や外壁材の寸法を設定
することができ、製図上で設計することができる。した
がって、工場において、艤装パネルの製造効率が向上す
る。
【0009】また、請求項2記載の発明は、建築用の壁
パネルに部品を取り付け、該部品の外縁から所定の距離
を離して、前記壁パネルの表面に胴縁または外壁材のう
ちの少なくとも一方を取り付ける際に、前記部品の外縁
から前記所定の距離を離した線によって形成される閉領
域を三次元座標系によって割り付ける領域割付装置であ
って、前記壁パネルの表面における前記部品の取付領域
の外縁を三次元座標系で設定するための部品取付領域設
定手段(例えば、図3に示す、演算処理装置1、部品デ
ータ記憶領域6、設定データ記憶領域8)と、前記所定
の距離を設定するための距離設定手段(例えば、図3に
示す、演算処理装置1、減分データ記憶領域7)と、三
次元座標系による前記部品取付領域の外縁と、前記所定
の距離とに基づき前記閉領域を三次元座標系によって表
すように演算する三次元座標系演算手段(例えば、図
3、図8に示す、演算処理装置1:ステップS10)
と、を備えることを特徴としている。
【0010】以上のように、請求項2記載の発明によれ
ば、請求項1記載の発明と同様に、CADシステムにお
いて、壁パネルに部品を取り付ける際に、壁パネルの表
面における部品の取付領域の外縁を三次元座標系で設定
し、その外縁からの所定の距離を設定することによっ
て、閉領域を三次元座標系によって表すことができる。
したがって、CADシステムにおいて、この閉領域は、
パネルの表面における胴縁や外壁材をとりつけない部分
となり、この閉領域以外の表面に胴縁や外壁材を取り付
ける。例えば、閉領域が算出されれば、閉領域以外に表
面部に胴縁や外壁材を取り付けるため、この閉領域と壁
パネルの寸法に基づき閉領域以外の領域が算出すること
ができる。そのため、CADシステムにおいて胴縁の寸
法や外壁材の寸法を設定することができ、製図上で設計
することができる。したがって、工場において、艤装パ
ネルの製造効率が向上する。また、例えば、ディスプレ
イの製図上で壁パネルを連結させ、連結したパネルに対
して部品を取り付け、所定の距離を設定することによっ
て、閉領域が設定でき、ディスプレイの製図上で閉領域
以外に胴縁や外壁材を配置することができるようにな
る。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の領域割付装置において、前記部品取付領域設定手段
は、三次元座標系に配置すべき部品の位置情報(例え
ば、図3に示す、設定データ記憶領域6)と、三次元座
標系に配置すべき部品の形状と大きさとを含む部品情報
(例えば、図3に示す、部品データ記憶領域7)とに基
づいて部品の取付領域の外縁を三次元座標系で設定する
ことを特徴としている。
【0012】以上のように、請求項3記載の発明によれ
ば、三次元座標系に配置すべき部品の位置情報と、部品
の形状とに基づいて、部品の取付領域の外縁を三次元座
標系で設定するため、三次元座標系で表された外縁に基
づき、閉領域を三次元座標系で表すことができる。した
がって、請求項2記載の発明と同様の作用効果を奏す
る。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項2ま
たは3記載の領域割付装置において、前記距離設定手段
は、胴縁と外壁材とのそれぞれ対応して設定された複数
の距離情報(例えば、図3に示す、減分データ記憶領域
7)から所望の距離情報を選択することで前記所定の距
離を設定することを特徴としている。
【0014】以上のように、請求項4記載の発明によれ
ば、例えば、データベースとして蓄積された複数の距離
情報から、所望の距離情報を選択することで、前記所定
の距離を設定することができ、この所定の距離に基づ
き、閉領域を三次元座標系で表すことができる。したが
って、請求項2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項2か
ら4のいずれかに記載の領域割付装置において、前記三
次元座標系演算手段は、上記閉領域からさらに外側に離
れたオフセット領域を演算することを特徴としている。
【0016】以上のように、請求項5記載の発明によれ
ば、このオフセット領域を演算することによって、オフ
セット領域には外壁材や胴縁を取り付けない領域とな
る。すなわち、例えば、CADシステムの設計の段階に
おいて、オフセット領域を設定することにより、工場に
おいて艤装パネルの製造効率が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本実施形態では、コンピュータシステムにより構
成されるCADシステムに、本発明に係る領域割付装置
を応用したものであり、本実施形態において、領域割付
装置はCADシステムの一部として機能するようになっ
ている。
【0018】まず、本発明に係る領域割付装置を説明す
る前に、パネル工法について説明する。図1は、構築中
の住宅の一例を示すものである。図1に示すように、住
宅100は、床パネルからなる床110の端面に当接さ
れた半土台(図示略)とともに基礎上面(図示略)に台
輪(図示略)を介して設けられ、これら端部と半土台の
上部に胴縁艤装パネル102〜107、壁パネル108
及び艤装パネル109を取り付けてある状態である。壁
パネル108は、上下に延在する一組の縦框材と、左右
に延在する一組の横框材とを備えて構成されている。こ
れら横框材と縦框材とにより、矩形状の枠組を形成す
る。そして、この枠組みの内部に縦横の複数の補強棧材
を組み立て、枠組みの両側面(壁面となる部分)に面材
を取り付けて、壁パネル108を構成する。以下、上述
のように構成されたパネルを未艤装パネルと述べる。
【0019】胴縁艤装パネル102〜107は、上述の
壁パネル108と同様に構成された未艤装パネルの表面
に胴縁113が取り付けられたものである。即ち、左右
に長尺な胴縁113が、上下に所定間隔で複数取り付け
られている。これら胴縁は、各パネル毎に同じ厚さとな
っており、木質の合板などで構成される角材である。胴
縁は釘打ちやビス止めなどにより、パネルの面材に対し
て固定されている。なお、複数の未艤装パネルの端部ど
うしを連結して構成される連結パネルの表面に、胴縁を
取り付けても良い。以下、未艤装パネルや連結パネルの
表面に胴縁を取り付けたパネルを胴縁艤装パネルと述べ
る。
【0020】更に、艤装パネル109は、上述の胴縁艤
装パネル102〜107と同様に構成されたパネルの面
材を覆うように、胴縁を介して外壁材が取り付けられて
構成されているものである。外壁材は、例えば、窯業系
材料によって形成されたものであり、難燃性、断熱性の
機能を備えている。外壁材の表面には、縦横に凹状の目
地が形成され、模様が施されていても良い。以下、未艤
装パネルや連結パネルに胴縁を介して外壁材が取り付け
られたパネルを艤装パネルと述べる。
【0021】パネル工法においては、以上にように構成
される未艤装パネル、連結パネル、胴縁艤装パネル、艤
装パネルを用いて、これらを組み立てることにより住宅
を構築する。即ち、未艤装パネル、連結パネル、胴縁艤
装パネル、艤装パネルを予め工場で製造して、施工現場
においてこれらを組み立てる。
【0022】図1においては、艤装パネル109と胴縁
艤装パネル102とが壁の入隅の角部に配置されてお
り、艤装パネル109に対して胴縁艤装パネル102が
直角となるように接合されている。また、胴縁艤装パネ
ル104と胴縁艤装パネル105とが壁の出隅の角部に
なるように配置されており、胴縁艤装パネル104に対
して胴縁艤装パネル105が直角となるように接合され
ている。
【0023】胴縁艤装パネル102の上部と胴縁艤装パ
ネル104の上部との間に、小壁パネルとしての胴縁艤
装パネル103が介在している。胴縁艤装パネル103
は、胴縁艤装パネル102及び胴縁艤装パネル104に
接合されている。胴縁艤装パネル102〜104によ
り、開口部110を有する壁が形成している。
【0024】胴縁艤装パネル105の上部と壁パネル1
08の上部との間に、小壁パネルとしての胴縁艤装パネ
ル106が介在している。胴縁艤装パネル105の下部
と壁パネル108の下部との間に、小壁パネルとしての
胴縁艤装パネル107が介在している。胴縁艤装パネル
106及び胴縁艤装パネル107は、胴縁艤装パネル1
05及び壁パネル108に接合されている。胴縁艤装パ
ネル105〜107及び壁パネル108により、開口部
111を有する壁が形成されている。
【0025】開口部110,111にはサッシ、ドア、
窓等の建具が配置される。建具は、開口部110,11
1において胴縁艤装パネル102〜107や壁パネル1
08に接合される。また、胴縁艤装パネル106には、
庇等の造作112が配置されている。造作は、胴縁艤装
パネル106の面材に接合されている。
【0026】図2に示すように、建具を胴縁艤装パネル
102〜104に接合する場合、面材における開口部近
傍に、建具の枠材を取り付けるための領域Sを必要とす
る。この領域Sは、開口部110を形成する縁部110
aから面材に沿って所定の距離はなれた位置までの領域
である。したがって、胴縁艤装パネル102〜104を
製造する際に、領域Sには胴縁105を配置する必要が
なく、胴縁105は、側縁110aから上記所定の距離
はなれて配置されている。同様に、胴縁艤装パネル10
5〜107も、面材における建具の枠材を取り付けるた
めの領域に胴縁を配置する必要がなく、開口部111を
形成する縁部から所定の距離はなれて胴縁105が配置
されている。胴縁艤装パネル106に造作112を取り
付ける場合にも、造作112を取り付けるための領域を
必要とし、この領域には胴縁を配置する必要がない。
【0027】艤装パネル109に建具や造作を取り付け
る場合にも、面材に建具や造作を取り付けるための領域
を必要とする。更に、艤装パネル109に胴縁艤装パネ
ル102を接合する際に、艤装パネル109の面材に艤
装パネル102を取り付けるための領域を必要とする。
したがって、艤装パネル109にも、建具、造作、パネ
ルと部品を取り付けるための領域には、胴縁や外壁材を
配置する必要がない。
【0028】本実施形態の特徴は、CADシステムにお
いて、上述のように建具、造作といった建築部品を取り
付けるための領域を、CADシステムの三次元座標系の
座標情報で設定し、この領域をパネルに割り付けること
にある。以下、パネルの面材における部品の外縁から前
記所定の距離を離した線に囲まれたこのような領域をを
減分領域(閉領域)と述べる。
【0029】本発明に係る領域割付装置は、CADシス
テムに適用されている。CADシステムは、住宅の間取
りや各種建具や各種仕上げ部材の配置(住宅の意匠)を
入力するための意匠入力機能と、上記意匠において、
床、壁、屋根等にパネルを配置するとともに、その他の
躯体となる部材や該部材及び上記パネルに付随する部材
を配置し、かつ、上記住宅の必要強度をチェックする構
造決定機能と、上記意匠入力及び構造決定において割り
付けられた部品に基づいて、設計される住宅の見積もり
を求める積算機能とを有する。
【0030】次に、図3に示される領域割付装置の基本
構成を参照して、領域割付装置を説明する。図3に示す
領域割付装置を備えたCADシステムは、周知のように
中央演算処理ユニットや内部記憶装置となるRAM及び
ROM等のメモリなどを備えた演算処理装置(コンピュ
ータ)1と、ハードディスク、光磁気ディスク、磁気デ
ィスク等からなる記憶装置2と、カラーディスプレイ等
からなる表示装置3と、キーボード、マウス、タブレッ
ト、デジタイザー等からなる入力装置4と、プリンター
及びプロッタ等からなる出力装置5とを基本的構成とす
るものである。
【0031】上記記憶装置2には、CADシステムで用
いられる各種プログラムや該プログラムで用いられる各
種データが記憶されている。上記各種プログラムは、本
発明に関わる部分を除いては、基本的に周知のCADシ
ステムのものであり、住宅の設計を行うためのものであ
る。また、上記各種データとしては、上記CADシステ
ム上での住宅の設計に際して、住宅に割り付けられる各
種部品の部品データがデータベースとして蓄積されてい
る。部品データは、例えば、各種部品の形状、各種部品
のサイズ、各種部品の色、各種部品の柄、各種部品の性
能種別、各種部品の価格等のデータである。また、上記
記憶装置2には、上記意匠、見積等の各種段階において
行われた設計の操作により生じたデータが記憶される。
この場合、設計データは、データベースとして蓄積され
ても良い。
【0032】また、記憶装置2には、上記意匠、構造、
積算等の各段階において行われた設計の操作により生じ
た設計のデータが記憶されている。さらに、本実施形態
においては、上記意匠機能において、パネルの組み立
て、建具や造作を組み付け設計を行うに際して、上述の
ような減分領域を割り付けるものである。また、CAD
システムはこの割り付けられた減分領域に基づいて、艤
装パネルや胴縁艤装パネルの設計を行う機能を有する。
【0033】上記演算処理装置1は、記憶装置2に記憶
されている各種プログラムに基づき、所定の三次元座標
系を設定する処理を行う。更に、演算処理装置1は、上
記意匠入力機能に基づき、上記記憶装置2から各種パネ
ルや各種部品のデータを読み込んで、上記三次元座標系
で設定されるCAD空間に各種パネルや各種部品を配置
する処理を行う。即ち、各種部品は、独立した三次元の
ボディ座標系を用いてその三次元形状モデルを作成して
いる。そして、入力装置4からの入力信号に基づき、ボ
ディ座標系を用いて表された各種部品がCAD空間の三
次元座標系の中に配置される。演算処理装置1は、各種
パネルや各種部品が配置されたCAD空間を、当該CA
D空間内における所与の視点から見た画像として、上記
表示装置2において表示するための処理を行う。即ち、
上記視点を原点として、視線の方向を正方向にとった視
点座標系に座標変換し、透視投影面であるスクリーン座
標系へそれぞれの座標を透視投影変換する。このように
して、上記所与の視点から見えるCAD空間内の視野内
の画像を表示装置2に表示することができる。
【0034】図4は、演算処理装置1により設定された
CAD空間の一例を示すものである。即ち、演算処理装
置1によって、CAD空間に原点Oが設定されるととも
に、各々直交するX軸、Y軸、Z軸からなる三次元座標
系が設定される。そして、上記意匠入力機能に基づき、
各種パネルの三次元座標系における座標位置を定め、各
種パネルがCAD空間に配置される。図4においては、
CAD空間においてパネル13とパネル14とが入隅を
形成するように配置されており、パネル13に対してパ
ネル14が直角になるように連結されている。パネル1
4の一方の端部とパネル15の一方の端部とが連結され
ており、パネル15の他方の端部とパネル16の一方の
端部とが連結されて、連結パネルを構成している。更
に、パネル13の一方の端部が小壁パネル12の一方の
端部と連結されており、小壁パネル12の他方の端部と
パネル11の他方の端部が連結されている。そして、パ
ネル11,12及び小壁パネル12により開口部17が
形成されている。
【0035】また、上記意匠入力機能に基づき、サッシ
等の建具の枠材18が開口部17に配置されるととも
に、庇等の造作19がパネル15に配置される。枠材1
8が配置されると、パネル11〜13の表面における枠
材18の外周に、枠材18から所定距離はなれた線で囲
まれた減分領域a1がCAD空間の三次元座標系で設定
される。また、造作19が配置されると、パネル14〜
16の表面における造作19の外周に、建材19の外縁
から所定距離離れた線で囲まれる減分領域a2がCAD
空間の三次元座標系で設定される。
【0036】この減分領域a1,a2の設定は、以下の
ようにして行われる。先ず、各種データ構成について説
明する。
【0037】図5は、部品データが蓄積された部品デー
タベースのデータ構成と、データの一例とを示す図面で
ある。部品毎に部品ファイルが生成され、各部品ファイ
ルには、部品の品番、部品の名称、部品の種類、部品の
サイズ、部品の色、部品の柄、部品の性能種別、部品の
価格及び部品の形状などのデータが含まれている。即
ち、部品毎に部品の品番を付し、当該品番に対して、部
品の名称、部品の種類、部品のサイズ、部品の色、部品
の柄、部品の性能種別、部品の価格及び部品の形状等の
データが対応付けされている。そして、品番に対して各
種データが対応付けされた部品データが、部品毎に一つ
のファイル(部品データファイル)として記憶される。
この部品データファイルは、例えば、スペース区切りテ
キスト、タブ区切りテキスト或いはカンマ区切りテキス
トとして、保存されている。部品毎の部品データファイ
ルは、記憶装置2の部品データ記憶領域6に記憶され
る。この際、部品データベース50のように、部品毎の
ファイルをデータベースとして蓄積して、記憶しても良
い。例えば、「品番1」の部品データファイルでは、部
品名称が「引違サッシ1」、種類が「引違サッシ」、サ
イズが「Size1」、色が「Color1」、柄が
「Pattern1」、性能種別が「Capacity
1」、価格が「Price1」、形状が「Shape
1」となっている。各種データが、スペース、タブ或い
はカンマで区切られて、部品データファイルに含まれて
いる。なお、性能種別とは、例えば、部品の防水性、耐
火性、耐熱性等の部品の性能に係るデータである。ま
た、形状とは、上記CADシステムの表示に用いられる
部品の形状データであり、例えば、部品のボディ座標系
で示されている。
【0038】図6は、上記減分領域の範囲を示す減分デ
ータのデータ構成と、データの一例とを示す図面であ
る。図6に示すように、減分領域の範囲がファイル毎に
保存されており、各ファイル(減分ファイル)には、減
分区分、胴縁の減分範囲及び外壁材の減分範囲に係るデ
ータが含まれている。減分ファイルがデータベースとし
て蓄積されて、減分データベース51が構成される。即
ち、減分区分は例えばファイル名を示し、減分区分と胴
縁の減分範囲とが対応付けされているとともに、減分区
分と外壁材の減分範囲とが対応付けされている。減分領
域のデータファイルは、記憶装置2の減分データ記憶領
域7に記憶される。
【0039】ここで、減分範囲は、部品をパネルの面材
に取り付けた際の当該面材における部品の外縁からの左
右前後上下までの距離で示されている。例えば、減分区
分が「Rd1」である場合、胴縁の減分範囲は、部品の
左外縁からの距離が「L1」、部品の右外縁からの距離
が「R1」、部品の前外縁からの距離が「F1」、部品
の後外縁からの距離が「B1」、部品の上外縁からの距
離が「T1」、部品の下外縁からの距離が「U1」で囲
まれる範囲が減分領域となる。なお、左右方向はCAD
空間内のX方向であり(右が正方向、左が負方向)、前
後方向はCAD空間のY方向であり(前が正方向、後が
負方向)、上下方向右はCAD空間のZ方向である(上
が正方向、下が負方向)。例えば、図4に示す胴縁の減
分領域a1が、この減分区分「Rd1」で設定されるも
のとしたら、枠材18の右外縁からの距離が「R1」と
なり、枠材18の上外縁からの距離が「T1」となり、
枠材18の左外縁からの距離が「L1」となる。また、
例えば、図4に示す胴縁の減分領域a2が、この減分区
分「Rd1」で設定されるものとしたら、庇19の上外
縁からの距離が「T1」となり、庇19の下外縁からの
距離が「U1」となり、庇19の前外縁からの距離が
「F1」となり、庇19の後外縁からの距離が「B1」
となる。
【0040】図7は、設定データのデータベースを示す
ものであり、データベースのデータ構成とデータの一例
とを示す図面である。設定データは、減分データベース
51と部品データベース50とから減分領域をCAD空
間の三次元座標系で表すために用いられるものである。
設定データがファイル毎に保存されており、各ファイル
(設定ファイル)には、設定ID、部品の名称、部品の
サイズ、CD区分、矩形指定、減分区分、艤装区分に係
るデータが含まれている。設定ファイルがデータベース
として蓄積されて、設定データベース52が構成され
る。これらファイルは、スペース区切りテキストファイ
ル、タブ区切りテキストファイル、又は、カンマ区切り
テキストファイルとして記憶される。即ち、設定IDは
例えばファイル名を示し、設定IDに対して部品名称、
部品のサイズ、CD区分、矩形指定、減分区分及び艤装
区分が対応付けされて、各データがスペース、タブ或い
はカンマによって区切られている。
【0041】ここで、設定データベース52の部品名称
及びサイズは上記部品データベース50に対応してい
る。したがって、設定IDを決定することによって、上
記部品データベース50から対応する部品が決定され
る。また、設定データベース52の減分区分は、減分デ
ータベース51の減分区分に対応している。したがっ
て、設定IDを決定することによって、上記減分データ
ベース51から対応する減分区分が決定される。
【0042】CD区分とは、対応する部品に対して、胴
縁を取り付けたり、外壁材を取り付けたりするか否かの
情報である。CD区分のデータが「C」である場合は、
その部品に対して外壁材を取り付けることを意味する。
CD区分のデータが「D」である場合は、その部品に対
して胴縁を取り付けることを意味する。CD区分のデー
タが「CD」である場合は、その部品に対して胴縁を取
り付け、更に、外壁材を取り付けることを意味する。C
D区分のデータが空白である場合は、胴縁も外壁材も取
り付けないことを意味する。
【0043】また、矩形指定とは、その部品をパネルに
取り付けた際の、取り付け面における部品の対角となる
頂点の座標を示すものである。即ち、部品を三次元座標
系のCAD空間に設定し、その部品のサイズから、頂点
の座標が求まる。例えば、図4に示す枠材18の左下の
頂点P1の座標と右上の頂点P2の座標とが、矩形形状
のデータに対応するものである。例えば、図7に示すよ
うに、設定IDが「ID1」であるファイルの矩形指定
においては、一方の頂点のX座標が「x1」、Y座標が
「y1」、Z座標が「z1」となり、他方の頂点のX座
標が「X1」、Y座標が「Y1」、Z表が「Z1」とな
っている。なお、この矩形指定は、一方の頂点と他方の
頂点とにおいて、それぞれのX座標、Y座標、Z座標の
うちの一つの座標が同一となっている。即ち、この矩形
指定により設定される矩形形状は、XY平面、YZ平面
もしくはZX平面と平行である。
【0044】艤装区分とは、パネルに対して施工する艤
装の種別を表すものである。「艤装」である場合、CA
D空間内において減分領域外のパネルの面材に胴縁を設
定し、更に、外壁材を設定することを意味する。また、
「胴縁艤装」である場合、CAD空間内において減分領
域外のパネルの面材に胴縁を設定することを意味する。
また、「未艤装」である場合、CAD空間内において胴
縁及び外壁材を設定しないことを意味する。また、「艤
装2」は、胴縁及び外壁材を設定するが、減分領域から
所定の距離(オフセット)はなして、胴縁を設定するこ
とを意味する。なお、設定データベース52は、各設定
ID毎にスペース区切りテキストファイル、タブ区切り
テキストファイル、又は、カンマ区切りテキストファイ
ルとして、記憶装置2の設定データ記憶領域8に記憶さ
れる。そして、各ファイルは、各データ毎にスペース、
タブ、又はカンマによって区切られたテキストとして保
存されている。
【0045】次に、本実施形態のCADシステムにおけ
る、減分領域の割付方法を図8に示すフローチャートを
参照して説明する。先ず、例えば、図4に示すようなパ
ネルの配置を行う。即ち、演算処理装置1は、記憶装置
2に記憶されているプログラムに基づき、記憶装置2か
ら配置するパネルのデータを読み込み、その読み込んだ
パネルをCAD空間内に配置する(ステップS1)。次
に、演算処理装置1は、部品データベース50から配置
する部品及を読み込む(ステップS2)。また、演算処
理装置1は、その読み込んだ部品ファイルに対応する設
定ファイルを設定データベース52から読み込む(ステ
ップS3)。即ち、部品ファイルの部品名称、部品サイ
ズが一致し、CAD空間内に配置すべき位置の矩形指定
を含む設定ファイルを読み込む。
【0046】演算処理装置1が部品ファイル及び設定フ
ァイルを読み込むと、部品ファイル及び設定ファイルに
基づき、CAD空間内に部品を配置するととも(ステッ
プS4)に、図9に示すような中間ファイルを生成する
(ステップS5)。図9は、中間ファイルのデータ構成
とデータの一例とを示す図面である。読み込んだ部品フ
ァイルと、設定ファイルとが合成されることにより中間
ファイルが生成される。即ち、中間ファイルが生成され
る毎に中間IDを付す。この中間IDは、例えば、ファ
イルのファイル名となる。そして、当該中間ファイルに
は、中間ID、設定ID、部品の品番、部品の名称、部
品の種類、部品のサイズ、CD区分、矩形指定、減分区
分、艤装区分に係るデータが含まれている。各中間ファ
イルでは、中間IDに対して、読み込んだ設定ファイル
の設定IDと、読み込んだ部品ファイルの部品名称と、
読み込んだ部品ファイルの部品種類と、読み込んだ部品
ファイルの部品サイズと、読み込んだ設定ファイルのC
D区分と、読み込んだ設定ファイルの矩形指定と、読み
込んだ設定ファイルの減分区分と、読み込んだ設定ファ
イルの艤装区分との対応付けがなされている。
【0047】中間ファイルは、対応付けがなされた各デ
ータをスペース、タブ或いはカンマで区切ったテキスト
ファイルとして生成される。そして、演算処理装置1
は、生成された中間ファイルを記憶装置2に記憶させる
処理を行う(ステップS6)。図9においては、演算処
理装置1が、設定IDが「ID1」である設定ファイル
と、品番が「No.1」である部品ファイルとを読み込
んだ際に生成される中間ファイル53である。したがっ
て、中間ファイル53では「中間ID1」が付され、設
定IDが「ID1」、品番が「No.1」、名称が「引
違サッシ1」、種類が「引違サッシ」、サイズが「Si
ze1」、CD区分が「C」、矩形形状において一方の
頂点の座標が「(x1,y1,z1)」、矩形形状にお
いて他方の頂点の座標が「(X1,Y1,Z1)」、減
分区分が「Rd1」、艤装区分が「艤装」となってい
る。
【0048】次いで、演算処理装置1は、中間ファイル
または設定ファイルにおける、減分区分のデータに対応
する減分ファイルを読み込む(ステップS7)。演算処
理装置1は、中間ファイルまたは設定ファイルにおける
矩形指定のデータと、減分ファイルにおける胴縁の減分
のデータとに基づき、胴縁の減分領域をCAD空間内に
おける三次元座標系によって表す演算処理を行う。ま
た、演算処理装置1は、中間ファイルまたは設定ファイ
ルにおける矩形指定のデータと、減分ファイルにおける
外壁材の減分とに基づき、外壁材の減分領域をCAD空
間内における三次元座標系によって表す演算処理を行
う。そして、胴縁や外壁材の減分領域をCAD空間内に
おける三次元座標系によって表したファイル(以下、減
分座標ファイルと述べる。)を生成する処理を行う(ス
テップS8)。
【0049】この場合、演算処理装置1は、中間ファイ
ルまたは設定ファイルの艤装区分のデータを読み込み、
艤装区分のデータに基づき、胴縁の減分領域の演算を行
うか否か、外壁材の減分領域の演算を行うか否かを判断
する。即ち、艤装区分のデータが「艤装」及び「艤装
2」である場合、胴縁の減分領域をCAD空間内におけ
る三次元座標系によって表す演算を行うとともに、外壁
材の減分領域をCAD空間内における三次元座標系によ
って表す演算を行う。一方、艤装区分のデータが「胴縁
艤装」である場合は、胴縁の減分領域をCAD空間内に
おける三次元座標系によって表す演算のみを行う。ま
た、艤装区分のデータが「未艤装」である場合は、減分
領域をCAD空間内における三次元座標系によって表す
演算は行わない。なお、艤装区分のデータが「艤装2」
である場合、胴縁の減分領域の演算を行うとともに、減
分領域からのオフセットの範囲を設定する。オフセット
のデータは予め記憶装置2に記憶されており、演算処理
装置1は、そのオフセットデータを読み込む。
【0050】図10には、演算処理装置1により生成さ
れた減分座標ファイルの一例が示されている。上述した
ように、読み込んだ部品ファイル、設定ファイル及び減
分ファイルに基づき、減分領域が三次元座標系によって
表されるとともに、減分座標ファイルが生成される(ス
テップS8)。即ち、減分座標ファイルが生成される毎
に、当該減分座標ファイルのファイル名が付される。そ
して、各ファイルには、品番、名称、減分割当、頂点
数、頂点の座標、及び、offssetのデータが含ま
れる。ここで、品番は読み込んだ部品ファイルの品番に
対応するものである。名称は、読み込んだ部品ファイル
の部品名称に対応するものである。頂点数とは、部品フ
ァイルにおける形状のデータから求まるものである。頂
点数は、減分領域を形成する頂点の数であり、頂点を順
に結んで形成された閉じた領域が減分領域となる。各頂
点は、一つの平面上にあり、この平面はXY平面、YZ
平面もしくはZX平面に平行となる。
【0051】頂点座標とは、CAD空間における三次元
座標系で表せる各頂点の座標である。減分ファイルにお
ける胴縁の減分のデータと、矩形指定の座標データとに
基づき算出された座標が、胴縁の減分領域を形成する頂
点の座標となる。また、減分ファイルにおける外壁材の
減分データと、矩形指定の座標データとに基づき算出さ
れた座標が外壁材の減分領域を形成する頂点の座標とな
る。この際、頂点の座標を算出する際に、矩形指定で設
定される矩形形状がXY平面に平行である場合、各頂点
のZ座標は矩形指定のデータのZ座標のデータとなる。
同様に矩形指定で設定される矩形形状がYZ平面に平行
である場合、各頂点のX座標には矩形指定のデータのX
座標のデータとなる。同様に矩形指定で設定される矩形
形状がZX平面に平行である場合、各頂点のY座標は矩
形してのデータのY座標のデータとなる。
【0052】減分割当とは、その減分領域(頂点座標)
が胴縁に対して割り当てられたものか、それとも、外壁
材に対して割り当てられたものなのかを示すものであ
る。offsetは、減分領域からの外壁材もしくは胴
縁までのオフセットを示すものである。そして、各ファ
イルにおいて、減分割当に対して、頂点数と、頂点座標
と、offsetと、品番と、名称とが対応づけられて
いる。このように生成された減分座標ファイルは、記憶
装置2に記憶される(ステップS9)。
【0053】例をあげて詳細に説明する。例えば、演算
処理装置1が、図5の部品データベース50から品番
「No.1」の部品ファイルを読み込み、図6の減分デ
ータベース51から減分区分「Rd1」の減分ファイル
を読み込み、図7の設定データベース52から設定ID
「ID1」の設定ファイルを読み込んだものとする。
【0054】ここで、図7において、y1とY1が同じ
値になっており、矩形指定で設定される矩形形状はZX
平面に平行となっている。また、設定ファイルにおける
艤装区分が「艤装」となっている。したがって、図10
に示すように、生成される減分座標ファイルには、胴部
の減分領域に係るデータと、外壁材の減分領域に係るデ
ータとが含まれている。
【0055】外壁材の頂点座標は、頂点1のデータが
「座標1」、頂点2のデータが「座標2」、頂点3のデ
ータが「座標3」、頂点4のデータ「座標4」となって
いる。この場合、「座標1」のデータは、「(X1+r
1,Y1,Z1+t1)」となる。また、「座標2」の
データは、「(x1−l1,Y1,Z1+t1)」とな
る。また、「座標3」のデータは、「(x1−l1,Y
1,z1−u1)」となる。また、「座標4」のデータ
は、「(X1+r1,Y1,z1−u1)」となる。こ
れら各頂点の座標データに対して減分割当のデータ「外
壁材」が対応付けられている。
【0056】また、胴縁の頂点座標は、頂点1のデータ
が「座標5」、頂点2のデータが「座標6」、頂点3の
データが「座標7」、頂点4のデータ「座標8」となっ
ている。この場合、「座標5」のデータは、「(X1+
R1,Y1,Z1+T1)」となる。また、「座標6」
のデータは、「(x1−L1,Y1,Z1+T1)」と
なる。また、「座標7」のデータは、「(x1−L1,
Y1,z1−U1)」となる。また、「座標8」のデー
タは、「(X1+R1,Y1,z1−U1)」となる。
これら各頂点の座標データに対して減分割当のデータ
「胴縁」が対応付けられている。
【0057】以上のように、減分領域を三次元座標系で
表し、減分領域を三次元座標系で表したデータとして減
分座標ファイル54として生成する(ステップS8)。
生成された減分座標ファイル54は、記憶装置2に保存
される(ステップS9)。次いで、三次元座標系で表さ
れた減分領域をCAD空間内に設定し(ステップS1
0)、この減分領域より外のパネルの面材に胴縁や、外
壁材を配置する(ステップS11)。このように設定さ
れた、演算処理装置1は、CAD空間内を所与の視点か
ら見た画像として、表示装置2により表示したり(ステ
ップS12)、出力装置5から出力したりするための処
理を行う(ステップS13)。一方、演算処理装置1
は、生成された中間ファイルや減分座標ファイルも、出
力装置5から出力するための処理を行う。CAD空間に
パネルを配置し、部品をCAD空間に配置するごとに以
上を繰り返す(ステップS14)。
【0058】ところで、本実施形態では、演算処理装置
1は、部品データベースを参照して、図11に示すよう
なマトリクス表を生成する処理を行う。このマトリクス
表は、部品データベースに登録されている部品の種類毎
にまとめたものである。即ち、種類毎に部品データベー
スの項目のデータを縦に配列し、この項目とは別の項目
を横に配列する。そして、縦のデータと横のデータに対
応する部分に例えば「○」印のようなフラグがある場
合、その部品の種類には対応する縦のデータであり、か
つ、横のデータである部品が部品データベースに含まれ
ていることを意味する。
【0059】例えば、図11においては、「引違サッ
シ」について、サイズの項目のデータが縦に配列されて
おり、色の項目のデータが横に配列されている。そし
て、「サイズ1」及び「色2」に対応する部分に「○」
のフラグがあるため、部品データベースには「サイズ
1」でありかつ「色2」である「引違サッシ」が登録さ
れている。同様に、「サイズ2」でありかつ「色2」で
ある「引違サッシ」、「サイズ3」でありかつ「色3」
である「引違サッシ」、「サイズ4」でありかつ「色
4」である「引違サッシ」、が部品データベースに含ま
れている。
【0060】以上のように生成されたマトリクス表は、
記憶装置2に記憶されるとともに、表示装置2から表示
されたり、出力装置5から出力されたりする。このマト
リクス表から、各種類の部品がどのような色やサイズ等
を備えた部品として、記憶装置2に記憶されいるか否か
を容易に判断することができる。
【0061】以上のように、本実施形態によれば、パネ
ルにサッシ等の部品を取り付ける際に、パネルの表面に
おける部品の取付領域の外縁を三次元座標系で設定して
いる。ところで、部品の三次元座標系の位置情報(矩形
指定)を設定ファイルから読み込み設定し、部品ファイ
ルから部品の形状や大きさの情報を含む部品ファイルか
ら読み込み設定することによって、部品の外縁を三次元
座標系で表している(矩形指定で表している)。また、
減分領域の範囲は、胴縁と外壁材とのそれぞれ対応して
設定された減分データベースから設定ファイルに記憶さ
れた減分ファイルを読み込み選択している。そして、減
分ファイル、部品ファイル及び設定ファイルに基づき、
減分領域を三次元座標系によって表すことができる。し
たがって、パネルに胴縁や外壁材を取り付けるための設
定を行える。一方、CADシステムにおいて、減分領域
は、パネルの表面における胴縁や外壁材を配置しない部
分となり、減分領域以外の表面に胴縁や外壁材を配置す
る。減歩領域が算出されると、減分領域以外に表面部に
胴縁や外壁材を配置するため、この減分領域と壁パネル
の寸法に基づき減分領域以外の領域が算出することがで
きる。そのため、CADシステムにおいて胴縁の寸法や
外壁材の寸法を設定することができ、製図上で設計する
ことができる。したがって、工場において、艤装パネル
の製造効率が向上する。
【0062】なお、本実施形態では、部品の種類とし
て、引違サッシや庇などについて主に説明してきたが、
窓、雨戸等の部品でも良い。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、パネルに
胴縁や外壁材を取り付けるための設定を行える。一方、
CADシステムにおいて、この閉領域は、パネルの表面
における胴縁や外壁材をとりつけない部分となり、この
閉領域以外の表面に胴縁や外壁材を取り付ける。例え
ば、閉領域が算出されれば、閉領域以外に表面部に胴縁
や外壁材を取り付けるため、この閉領域と壁パネルの寸
法に基づき閉領域以外の領域が算出することができる。
そのため、CADシステムにおいて胴縁の寸法や外壁材
の寸法を設定することができ、製図上で設計することが
できる。したがって、工場において、艤装パネルの製造
効率が向上する。
【0064】請求項2記載の発明によれば、パネルに胴
縁や外壁材を取り付けるための設定を行える。一方、C
ADシステムにおいて、この閉領域は、パネルの表面に
おける胴縁や外壁材をとりつけない部分となり、この閉
領域以外の表面に胴縁や外壁材を取り付ける。例えば、
閉領域が算出されれば、閉領域以外に表面部に胴縁や外
壁材を取り付けるため、この閉領域と壁パネルの寸法に
基づき閉領域以外の領域が算出することができる。その
ため、CADシステムにおいて胴縁の寸法や外壁材の寸
法を設定することができ、製図上で設計することができ
る。したがって、工場において、艤装パネルの製造効率
が向上する。
【0065】請求項3記載の発明によれば、三次元座標
系に配置すべき部品の位置情報と、部品の形状とに基づ
いて、部品の取付領域の外縁を三次元座標系で設定する
ため、三次元座標系で表された外縁に基づき、閉領域を
三次元座標系で表すことができる。したがって、請求項
2記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0066】請求項4記載の発明によれば、例えば、デ
ータベースとして蓄積された複数の距離情報から、所望
の距離情報を選択することで、前記所定の距離を設定す
ることができ、この所定の距離に基づき、閉領域を三次
元座標系で表すことができる。したがって、請求項2記
載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0067】請求項5記載の発明によれば、このオフセ
ット領域を演算することによって、オフセット領域には
外壁材や胴縁を取り付けない領域となる。すなわち、例
えば、CADシステムの設計の段階において、オフセッ
ト領域を設定することにより、工場において艤装パネル
の製造効率が向上する。その他、請求項2記載の発明と
同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】施工されている住宅の概略図である。
【図2】施工されている住宅の壁を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態の構成の一例を示すブロック
図である。
【図4】本実施形態のCADシステムにより設定される
CAD空間を説明するための図面である。
【図5】部品データベースの一例を示す図面である。
【図6】減分データベースの一例を示す図面である。
【図7】設定データベースの一例を示す図面である。
【図8】本実施形態の動作の流れを示す図面である。
【図9】本実施形態により生成される中間ファイルのデ
ータ構成の一例を示す図面である。
【図10】本実施形態により生成される減分座標ファイ
ルのデータ構成の一例を示す図面である。
【図11】本実施形態により生成されるマトリクス表の
データ構成の一例を示す図面である。
【符号の説明】
1 演算処理装置 2 記憶装置 3 表示装置 4 入力装置 5 出力装置 6 部品データ記憶領域 7 減分データ記憶領域 8 設定データ記憶領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築用の壁パネルに部品を取り付け、該部
    品の外縁から所定の距離を離して、前記壁パネルの表面
    に胴縁または外壁材のうちの少なくとも一方を取り付け
    る際に、前記部品の外縁から前記所定の距離を離した線
    によって形成される閉領域を三次元座標系によって割り
    付ける領域割付方法であって、 前記壁パネルの表面における前記部品の取付領域の外縁
    を三次元座標系で設定し、 前記所定の距離を設定し、 三次元座標系による前記部品取付領域の外縁と、前記所
    定の距離とに基づき前記閉領域を三次元座標系によって
    表すことを特徴とする領域割付方法。
  2. 【請求項2】建築用の壁パネルに部品を取り付け、該部
    品の外縁から所定の距離を離して、前記壁パネルの表面
    に胴縁または外壁材のうちの少なくとも一方を取り付け
    る際に、前記部品の外縁から前記所定の距離を離した線
    によって形成される閉領域を三次元座標系によって割り
    付ける領域割付装置であって、 前記壁パネルの表面における前記部品の取付領域の外縁
    を三次元座標系で設定するための部品取付領域設定手段
    と、 前記所定の距離を設定するための距離設定手段と、 三次元座標系による前記部品取付領域の外縁と、前記所
    定の距離とに基づき前記閉領域を三次元座標系によって
    表すように演算する三次元座標系演算手段と、 を備えることを特徴とする領域割付装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の領域割付装置において、 前記部品取付領域設定手段は、三次元座標系に配置すべ
    き部品の位置情報と、三次元座標系に配置すべき部品の
    形状と大きさとを含む部品情報とに基づいて部品の取付
    領域の外縁を三次元座標系で設定することを特徴とする
    領域割付装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の領域割付装置にお
    いて、 前記距離設定手段は、胴縁と外壁材とのそれぞれ対応し
    て設定された複数の距離情報から所望の距離情報を選択
    することで前記所定の距離を設定することを特徴とする
    領域割付装置。
  5. 【請求項5】請求項2から4のいずれかに記載の領域割
    付装置において、 前記三次元座標系演算手段は、上記閉領域からさらに外
    側に離れたオフセット領域を演算することを特徴とする
    領域割付装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018055687A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 パネル設計システム、戸パネルの生産方法、パネル設計プログラムおよび記録媒体
JP2020113093A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 積水ハウス株式会社 設計支援装置、設計支援システム及び設計支援プログラム

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