JP3730677B2 - 設計支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物の設計を行うためのいわゆるCAD(computer aided design)システムとしての設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅の設計においても設計支援装置としてのCADシステムが用いられるようになった。
従来の住宅設計用のCADシステムにおいては、オペレータの指示のもとに、住宅の設計をアシストすることができ、住宅の設計の省力化を図ることができた。特に、設計された住宅を様々な図面として出力することができ、図面の製作等において、大きく省力化を図ることができた。
【0003】
また、住宅には、例えば、床、壁、屋根等が床パネルや壁パネルや屋根パネル等のパネルから構成されるパネル工法によって構築されるものがある。
上記パネル工法においては、柱や梁があまり用いられずに、主に上記各パネルにより住宅の強度を保つようになっている。
従って、上記パネル工法からなる住宅を設計する際には、住宅の強度を保つように壁等の配置を決める必要があるとともに、配置された壁に壁パネルを割り付けていく必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、住宅の設計においては、住宅の強度を保つために柱や梁や耐力壁等の躯体の強度を設計時に確保する必要があり、これら躯体の強度や配置を設定する必要がある。
【0005】
上記パネル工法においては、上述のように主に上記各パネルにより住宅の強度を保つようになっている。
従って、上記パネル工法からなる住宅を設計する際には、住宅の強度を保つように壁等の配置を決める必要があるとともに、配置された壁に壁パネルを割り付けていく必要がある。
【0006】
しかし、従来の住宅用のCADシステムにおいては、必ずしもパネル工法に対応したものではなく、CADシステム上におけるパネルの割り付けを可能としても、単に、設計された壁に所定の形状の壁パネルを割り付けただけでは、所定の強度を有する壁パネルの組み合わせから得られる最も高い強度を得られるとは限らなかった。
【0007】
また、上述のようにパネル工法においては、基本的に壁が上部構造物の荷重を受けることになるが、壁には、窓、出入口等の荷重を受けることができない開口部が設けられることになる。
しかし、開口部上においても上部構造物が存在するので、開口部の左右両側の壁パネルを支柱として、開口部上に梁として作用する壁パネル(以下、小壁パネルと称する)もしくは梁状の部材(以下、マグサと称する)を配置する必要があり、開口部のスパンや、開口部の設けられた壁の必要強度等に基づいて、上記小壁パネルや、マグサを配置する必要があり、上述のように単に、設計された壁に所定の形状の壁パネルを割り付けただけでは、開口部分での強度を確保することができない。
【0008】
さらに、本出願人らは、開口部の強度を向上するために、上記開口部分上に配置される小壁パネルやマグサ等の梁状部材を支持するのに、これら梁状部材の両端部を単に梁状部材の両サイドの壁パネルに接合するだけではなく、梁状部材の両端部の下側に柱状部材を配置して、梁状部材の両端部が両サイドの壁パネルに接合されて支持されるとともに、上記柱状部材により下からも支持される構成とすることにした。
しかし、これらの構成に対応するCADシステムがなかった。
特に、壁と該壁の開口部との配置においては、状況により柱状部材を配置できる場合とできない場合があり、これらの状況を容易に判断する方法がなかった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、開口部上に梁状部材を配置するに際し、梁状部材の両端部を支持する柱状部材を容易に割り付けることができる設計支援装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の設計支援装置は、建築物の設計において、壁に開口部を形成するとともに、該開口部上に梁状部材を配置するに際し、該梁状部材の両端部を支持する柱状部材を壁に割り付けるものであり、上記壁の上記開口部の上に、該開口部の両側縁からそれぞれ上記柱状部材の幅に対応した距離を延長した形状の梁状部材割付領域を生成する梁状部材割付領域生成手段と、上記壁の上記開口部の左右側方にそれぞれ上記柱状部材の幅を有する柱状部材割付領域を生成する柱状部材割付領域生成手段と、上記梁状部材割付領域に梁状部材を割り付け、上記柱状部材割付領域に柱状部材を割り付ける部材割付手段とを具備し、
第一の壁の一側面に第二の壁の端部が接合された壁の交点において、第一の壁の第二の壁が接合される部分に開口部が形成され、かつ、第二の壁に第一の壁との接合部から開口部が形成されている場合に、上記梁状部材割付領域生成手段が、第二の壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、上記梁状部材割付領域の一方の側縁を第一の壁の一側面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記第二の壁の開口部の第一の壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを上記課題の解決手段とした。
【0011】
また、本発明の請求項2記載の設計支援装置は、外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合に、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の側縁を上記外壁の内面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記内壁の開口部の上記外壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを上記課題の解決手段とした。
【0012】
また、本発明の請求項3記載の設計支援装置は、建築物の設計において、壁に開口部を形成するとともに、該開口部上に梁状部材を配置するに際し、該梁状部材の両端部を支持する柱状部材を壁に割り付けるものであり、上記壁の上記開口部の上に、該開口部の両側縁からそれぞれ上記柱状部材の幅に対応した距離を延長した形状の梁状部材割付領域を生成する梁状部材割付領域生成手段と、上記壁の上記開口部の左右側方にそれぞれ上記柱状部材の幅を有する柱状部材割付領域を生成する柱状部材割付領域生成手段と、上記梁状部材割付領域に梁状部材を割り付け、上記柱状部材割付領域に柱状部材を割り付ける部材割付手段とを具備し、外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合に、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の側縁を上記外壁の内面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記内壁の開口部の上記外壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを上記課題の解決手段とした。
【0013】
また、本発明の請求項4記載の設計支援装置は、各開口部の幅を認識する開口部幅認識手段を有し、L字状、T字状、十字状の壁の交点において、該交点を介して複数の開口部が隣接する場合に、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を上記残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記残りの開口部の上記交点側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを上記課題の解決手段とした。
また、本発明の請求項5記載の設計支援装置は、建築物の設計において、壁に開口部を形成するとともに、該開口部上に梁状部材を配置するに際し、該梁状部材の両端部を支持する柱状部材を壁に割り付けるものであり、上記壁の上記開口部の上に、該開口部の両側縁からそれぞれ上記柱状部材の幅に対応した距離を延長した形状の梁状部材割付領域を生成する梁状部材割付領域生成手段と、上記壁の上記開口部の左右側方にそれぞれ上記柱状部材の幅を有する柱状部材割付領域を生成する柱状部材割付領域生成手段と、上記梁状部材割付領域に梁状部材を割り付け、上記柱状部材割付領域に柱状部材を割り付ける部材割付手段とを具備し、各開口部の幅を認識する開口部幅認識手段を有し、L字状、T字状、十字状の壁の交点において、該交点を介して複数の開口部が隣接する場合に、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を上記残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記残りの開口部の上記交点側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを上記課題の解決手段とした。
【0014】
また、本発明の請求項記載の設計支援装置は、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除くとともに、幅が最も長い開口部と一直線上に配置された開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を上記残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記残りの開口部の上記交点側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを上記課題の解決手段とした。
【0015】
【作用】
上記請求項1記載の構成によれば、梁状部材割付領域生成手段が、梁状部材割付領域の長さを開口部の長さとせずに、開口部の両側縁からそれぞれ柱状部材の幅を足した長さとすることにより、梁状部材割付領域の両端部に柱状部材の上端に接合される部分を確保することができる。
【0016】
また、柱状部材割付領域生成手段が、壁の開口部の両側に柱状部材割付領域を確保することにより、壁に割り付けるべき部材、例えば壁パネルは、開口部の左右の柱状部材割付領域と開口部の上の梁状部材割付領域とを除く部分に割り付けられることになり、柱状部材及び梁状部材の割付領域が確保された状態となる。そして、部材割付手段が、柱状部材割付領域に柱状部材を割り付け、梁状部材割付領域に梁状部材を割り付けることになる。
【0017】
また、第一の壁の一側面に第二の壁の端部が接合されたT字状の壁の交点において、第一の壁の第二の壁が接合される部分に開口部が形成され、かつ、第二の壁に第一の壁との接合部からの開口部が形成されている場合に、上記柱状部材割付領域生成手段が、第二の壁に形成された開口部の第一の壁側の側方に柱状部材割付領域を生成し、部材割付手段が上記柱状部材割付領域に梁状部材を割り付けると、第一の壁の開口部を二つに分割するように、第一の壁の開口部に第二の壁の開口部上の梁状部材を支持する柱状部材が配置されてしまうことになる。
【0018】
そこで、上述のような場合には、上記梁状部材割付領域生成手段が、第二の壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、上記梁状部材割付領域の一方の端部を第一の壁の上記一側面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記第二の壁の開口部の第一の壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないようにすることで、第一の壁の開口部が第二の壁の開口部用の柱状部材により二つに分割されてしまうのを防止することができる。
また、上記第二の壁の開口部用の梁状部材の端部が第一の壁側に突出して、第一の壁の開口部上の梁状部材を二分割して第一の壁の開口部上の梁状部材の強度を低下させてしまう割り付けとなるのを防止できる。
【0019】
また、上記請求項記載の構成によれば、外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合には、上記交点において、両方の開口部用の柱状部材を配置することができないので、両方の開口部用の柱状部材のうちどちらの柱状部材を配置するかで取り合いが生じることになる。なお、この場合には、両方の開口部の梁状部材の交点側端部の割り付けにおいても取り合いが生じることになる。
【0020】
そこで、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の端部を上記外壁の内面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記内壁の壁の開口部の上記外壁の内面側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、上記交点には、外壁の開口部の柱状部材だけが割り付けられることになる。なお、外壁は内壁よりも強度的に重要であり、高い強度を確保することが容易な柱状部材を用いた構造を外壁側で使用する。
また、請求項3記載の構成によれば、梁状部材割付領域生成手段が、梁状部材割付領域の長さを開口部の長さとせずに、開口部の両側縁からそれぞれ柱状部材の幅を足した長さとすることにより、梁状部材割付領域の両端部に柱状部材の上端に接合される部分を確保することができる。
また、柱状部材割付領域生成手段が、壁の開口部の両側に柱状部材割付領域を確保することにより、壁に割り付けるべき部材、例えば壁パネルは、開口部の左右の柱状部材割付領域と開口部の上の梁状部材割付領域とを除く部分に割り付けられることになり、柱状部材及び梁状部材の割付領域が確保された状態となる。そして、部材割付手段が、柱状部材割付領域に柱状部材を割り付け、梁状部材割付領域に梁状部材を割り付けることになる。
また、外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合には、上記交点において、両方の開口部用の柱状部材を配置することができないので、両方の開口部用の柱状部材のうちどちらの柱状部材を配置するかで取り合いが生じることになる。なお、この場合には、両方の開口部の梁状部材の交点側端部の割り付けにおいても取り合いが生じることになる。
そこで、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の端部を上記外壁の内面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記内壁の壁の開口部の上記外壁の内面側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、上記交点には、外壁の開口部の柱状部材だけが割り付けられることになる。なお、外壁は内壁よりも強度的に重要であり、高い強度を確保することが容易な柱状部材を用いた構造を外壁側で使用する。
【0021】
また、請求項4記載の構成によれば、L字状、T字状、十字状の壁(基本的には内壁同士)の交点において、該交点を介して複数の開口部が隣接する場合に、上記交点で、上述の外壁と内壁との交点の場合のように複数の開口部用の柱状部材の割り付けの取り合いが生じることになる。
【0022】
この場合には、上記開口部幅認識手段により二つの開口部の幅を測定し、幅の長い方の開口部、すなわち、高い強度を保つのが比較的困難な方の開口部を高い強度を確保することが容易な柱状部材を用いた構造とするようになっている。
【0023】
従って、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記開口部幅認識手段により認識された最も幅の長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を幅が短い方の開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記幅が短い方の開口部の上記交点側側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、最も幅の長い開口部を梁状部材を用いた構造とし、他の幅の短い開口部を梁状部材を用いない構造とすることができる。
また、請求項5記載の構成によれば、梁状部材割付領域生成手段が、梁状部材割付領域の長さを開口部の長さとせずに、開口部の両側縁からそれぞれ柱状部材の幅を足した長さとすることにより、梁状部材割付領域の両端部に柱状部材の上端に接合される部分を確保することができる。
また、柱状部材割付領域生成手段が、壁の開口部の両側に柱状部材割付領域を確保することにより、壁に割り付けるべき部材、例えば壁パネルは、開口部の左右の柱状部材割付領域と開口部の上の梁状部材割付領域とを除く部分に割り付けられることになり、柱状部材及び梁状部材の割付領域が確保された状態となる。そして、部材割付手段が、柱状部材割付領域に柱状部材を割り付け、梁状部材割付領域に梁状部材を割り付けることになる。
また、L字状、T字状、十字状の壁(基本的には内壁同士)の交点において、該交点を介して複数の開口部が隣接する場合に、上記交点で、上述の外壁と内壁との交点の場合のように複数の開口部用の柱状部材の割り付けの取り合いが生じることになる。
この場合には、上記開口部幅認識手段により二つの開口部の幅を測定し、幅の長い方の開口部、すなわち、高い強度を保つのが比較的困難な方の開口部を高い強度を確保することが容易な柱状部材を用いた構造とするようになっている。
従って、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記開口部幅認識手段により認識された最も幅の長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を幅が短い方の開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記幅が短い方の開口部の上記交点側側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、最も幅の長い開口部を梁状部材を用いた構造とし、他の幅の短い開口部を梁状部材を用いない構造とすることができる。
【0024】
また、上記請求項記載の構成の場合には、例えば、交点において直線上に二つの開口部が並ぶ場合に、柱状部材の厚みを壁の厚みの半分とすれば、上記交点を境として二つの柱状部材を配置することも可能であり、ここでは、直線上に並ぶ二つの開口部間では、柱状部材の取り合いが生じないものとすることができる。
【0025】
そこで、上記梁状部材割付領域生成手段が、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除くとともに、幅が最も長い開口部と一直線上に配置された開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を対応する残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記残りの開口部の上記交点側側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、最も幅が長い開口部に容易に強度を高めることが可能な柱状部材を用い、最も幅が長い開口部の柱状部材と取り合いが生じない一直線上で隣接した開口部にも梁状部材を用い、残りの開口部には柱状部材を用いないものとすることができる。
【0026】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例の設計支援装置を図面を参照して説明する。
なお、この実施例の設計支援装置は、床、壁、屋根等がパネルから構築される住宅の設計に用いられるものである。
また、上記パネルは、木製の芯材を矩形枠状に組んで、枠体を形成し、該枠体の少なくとも一面に面材を貼設したものである。
【0027】
また、上記設計支援装置は、住宅の間取り、各種建具や各種仕上部材等の配置、屋根の形状等(住宅の意匠)を入力するための意匠入力機能と、上記意匠において入力された床、壁、屋根等にパネルを配置するとともに、その他の躯体となる部材や該部材及び上記パネルに付随する部材を配置し、かつ、住宅の必要強度をチェックする構造決定機能と、上記意匠入力及び構造決定において割り付けられた部材に基づいて、設計される住宅の見積りを求める積算機能とを有するものである。
【0028】
そして、本実施例の設計支援装置は、図1に示すように、いわゆる一般的なコンピュータシステムとしてのシステム構成を有するものであり、図示しないCPU(central processing unit)、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)等から構成される演算処理装置(コンピュータ本体)1と、ハードディスクドライブ等からなる記憶装置2と、キーボード及びマウス、タブレット、デジタイザーなどのポインティングデバイスからなる入力装置3と、CRTディスプレイ等のディスプレイからなる表示装置4と、プリンタやプロッター等からなるハードコピーの出力装置5とを有するものである。
【0029】
上記記憶装置2には、設計支援装置で用いられる各種プログラムや、該プログラムで用いられる各種データが記憶されている。
上記各種プログラムは、CADシステムとしてのものであり、設計支援装置上での住宅の設計を行うためのものである。
また、上記各種データとしては、上記設計支援装置上での住宅の設計に際して、住宅に割り付けられる各種部材のデータであり、例えば、各種部材の形状や、価格等の様々なデータが記憶されている。
【0030】
また、記憶装置2には、上記意匠、構造、積算等の各段階において行われた設計の操作により生じた設計データが設計データファイルとして記憶されている。
そして、この実施例においては、上記意匠入力機能により、住宅の各部屋の外周となる部分に壁を配置すべき位置を示す壁線が入力されて記憶されている。
【0031】
また、該壁線には、少なくとも以下のような種類が設定されている。
すなわち、壁線は、少なくとも垂直方向の荷重と横方向の力を受ける耐力壁を配置すべき耐力壁線と、垂直方向の荷重を受ける支持壁を配置すべき支持壁線と、間仕切りを配置すべき間仕切り壁線とに種類分けされている。
なお、耐力壁線や支持壁線上には、全て耐力壁や支持壁が配置される訳ではなく、例えば、窓、ドア、その他の開口部が形成される部分などには、耐力壁や支持壁が配置されない。
【0032】
また、上記記憶装置2には、上記壁線に基づいて演算処理装置1が求めた、高さ、厚み、幅を有する壁領域10(図2に図示)が壁線上に配置された状態で記憶されている。
【0033】
また、上記記憶装置2には、上記意匠入力機能において、壁に形成される窓、ドア、その他の開口部11の大きさや配置位置が上記壁領域上に入力されて記憶されている。
また、上記開口部11には、上記窓やドアとなる建具が填め込まれる建具開口(図示略)と、例えば廊下を跨いで配置される壁などに形成され、建具が填め込まれずに開口した状態とされる図2に図示した全開口12と図3に図示した半開口13とに分けられる。
【0034】
なお、この実施例において、設計支援装置により梁状部材及び柱状部材が配置される開口部11は、全開口12及び半開口13である。
また、この実施例においては説明しないが建具開口においても後述する梁状部材14及び柱状部材15(図4、図5に図示)が配置される。
【0035】
上記全開口12は、図2に示すように、壁領域10の床面から壁領域10の上端部まで開口するものであり、上記半開口13は、壁領域10の床面から壁領域10の天井部分(図示略)まで開口するものである。
【0036】
そして、この実施例の設計支援装置において割り付けられる梁状部材14とは、全開口12において、全開口12の両側方に設けられた壁パネル16、16の上端部間に掛け渡されるように配置されたマグサ(梁と同様の部材)17であり、半開口13において、半開口13の両側方に設けられた壁パネル16、16の上端部間に掛け渡されるように配置された下がり壁(上記パネルの構成を有する小壁パネル18からなる)である。
【0037】
また、図4及び図5に示すように、この実施例の設計支援装置において割り付けられる柱状部材15とは、上記マグサ17もしくは小壁パネル18からなる梁状部材14の両端部を柱のように支持する方立(四角柱状の部材)19である。
なお、図2及び図3は柱状部材15を割り付けなかった場合の開口部11を示すものであり、図4及び図5は柱状部材15を割り付けた場合の開口部11を示すものである。
【0038】
以下に、上記構成の設計支援装置による梁状部材14及び柱状部材15の割り付け方法についてフローチャートと図面を参照して説明する。
まず、基本的な上記梁状部材14及び柱状部材15、15の割り付け方法(以下、基本処理と称する)について説明する。
【0039】
図6のフローチャートに示すように、演算処理装置1は、記憶装置2から壁領域10及び壁領域10上の全開口12及び半開口13の開口部11の配置のデータを読み込む(ステップS1)。
そして、開口部11のデータを順次読み込んだ段階で、上記開口部11が全開口12か半開口13かを判断する(ステップS2)。
【0040】
そして、開口部11が全開口12の場合には、開口部11上に上記マグサ17を割り付けるマグサ領域20を生成する(ステップS3)。
この際には、マグサ領域20の左右側縁を全開口12の左右側縁より方立19の幅だけ延長した位置とする。
【0041】
また、マグサ領域20の上端は、上記壁領域10の上端と同じ高さとし、マグサ領域20の下端は、上記マグサ領域20の上端からのマグサ17自体の上下幅と同じ距離の位置とする。
【0042】
また、開口部11が半開口13の場合には、上記小壁パネル18を割り付ける小壁領域21を生成する(ステップS4)。
この際には、小壁領域21の左右側縁を半開口13の左右側縁より方立19の幅だけ延長した位置とする。
また、小壁領域21の上端は、上記壁領域10の上端までとし、小壁領域21の下端は、上記半開口13の上端までとする。
【0043】
次に、演算処理装置1は、上記開口部11の左右側方に開口部11に隣接する方立領域22を生成する(ステップS5)。
この際には、方立領域22の左右側縁のうちの開口部11側の一方の側縁を開口部11の側縁までとし、他方の側縁を上記一方の側縁から方立19自体の左右幅と同じ距離の位置とする。
【0044】
また、方立領域22の上端は開口部11の上端と同じ高さとし、方立領域22の下端は壁領域10の下端と同じ高さとする。
そして、壁領域10内に生成されたマグサ領域20、小壁領域21、方立領域22には、予め設定されたマグサ14、小壁18、方立19のうちの上記マグサ領域17、小壁領域18、方立領域19の大きさに対応するマグサ17、小壁18、方立19を割り付ける(ステップS6)。
【0045】
すなわち、上記マグサ17、小壁18、方立19を示すコードNo.が上記マグサ領域20、小壁領域21、方立領域22に対応して登録されて記憶装置2に記憶される。
上記基本的なマグサ17、小壁パネル18、方立19の割り付けでは、以下のような不具合が生じることになるので、本実施例の設計支援装置による梁状部材14及び柱状部材15の割り付け方法においては、後述する制限と条件とが設けられている。
【0046】
上記不具合の一つとしては、例えば、図7(A)、(B)に示すように第一の壁10aと第二の壁10bとのT字状の交点Kにおいて、第一の壁10aの交点Kの位置に開口部11aが形成されるとともに、第二の壁10bの第一の壁10aとの接合部から開口部11bが形成されている場合に、上述の基本処理に基づいて方立19を割り付けると第二の壁10bの第一の壁10aとの接合部分に方立19が形成されてしまうことになり、第一の壁10aの開口部11aが方立19により二分割された状態となってしまう。
【0047】
なお、図7(A)(B)においては、方立19を用いていない状態を図示した。
また、図7(B)は、壁の配置を示す平面図であり、開口部11が形成されている壁の部分を白抜きで図示し、開口部11が形成されている壁の部分をハッチングで図示した。
また、図7(B)において、符号23は、梁状部材14の端部を柱状部材15を用いずに壁側面に接合する際に用いられる接合部材を示すものである。
【0048】
また、壁のL字状、T字状、十字状の交点において(図8(A)(B)にT字状の交点Kを示す)、交点Kを介して二つ以上の開口部11、11が隣接する場合には、一つの交点Kに各開口部11、11の方立19が配置されることになってしまい、実質的には方立19が配置できない状態となる。
すなわち、上記交点Kにおいて各開口部11、11の方立19、19の間での取り合いが生じるので、その勝ち負けを決める必要がでてくる。
【0049】
なお、図8(A)(B)においては、方立19を用いていない状態を図示した。
また、図8(B)は、壁の配置を示す平面図であり、開口部11が形成されている壁の部分を白抜きで図示し、開口部11が形成されている壁の部分をハッチングで図示した。
【0050】
そこで、以下のような場合には、設計支援装置において方立19、19を割り付けないという制限を設けている。
まず、第一の制限としては、図7(A)(B)に示すように第一の壁10aと第二の壁10bとの交点Kにおいて、第一の壁10aの交点Kの位置に開口部11aが形成されるとともに、第二の壁10bの第一の壁10aとの接合部から開口部11bが形成されている場合には、第二の壁10bの開口部11bにおいて、第二の壁10bと第一の壁10aとの接合部には方立19を割り付けないというものである。
【0051】
そして、演算処理装置1では、上記梁状部材14及び柱状部材15の割り付けを行う処理において、マグサ領域20もしくは小壁領域21を生成する前の段階で以下の処理を行う。
すなわち、上記第一の壁10aと第二の壁10bとにおいて、図7(A)(B)に示すように二つ以上の開口部11が交差した状態に配置されているか否かを判定する。
【0052】
そして、交差した状態になっている場合には、上記演算処理装置1の処理において、第二の壁10aのマグサ領域17もしくは小壁領域18を設定するに際して、上記マグサ領域17もしくは小壁領域18の第一の壁10a側の側縁の位置を、開口部11bの側縁に方立19の左右幅の距離を加えた位置ではなく、開口部11bの側縁、すなわち、第一の壁10aの第二の壁10bと接合される側面までとする。
また、第二の壁10bの開口部11bの第一の壁10a側に方立領域22を生成しないものとする。
【0053】
従って、上記第二の壁10bの開口部11b上に生成されたマグサ領域20もしくは小壁領域21に割り付けられるマグサ17もしくは小壁パネル18は、その端部が第一の壁10aの開口部11a上のマグサ17もしくは小壁18の側面に接した状態とされるとともに、上記端部の下には、方立19が配置されない状態となる。
【0054】
なお、上記第一の壁10aのマグサ17もしくは小壁パネル18の側面と第二の壁10bのマグサ17もしくは小壁パネル18は、図示しない接合部材(符号23で示される記号を図7(B)に表示)により接合され、第二の壁10bのマグサ17もしくは小壁パネル18の一方の端部が、第二の壁10bのマグサ17もしくは小壁パネル18に支持された状態となる。
【0055】
この際には、方立19を用いてマグサ17もしくは小壁パネル18の端部が支持された状態に比較して強度が低くなる可能性があるが、住宅として必要充分な強度は確保することができる。
そして、上記第一の壁10aの開口部11aが第二の壁10bの開口部11b用の方立19によって分割されてしまうような構造となるのを防止することができる。また、第二の壁10bの開口部11b上の梁状部材14が、第一の壁10a内まで延出して割り付けられて、第一の壁10aの開口部11a上の梁状部材14に切り欠き等を設ける必要が生じる割り付けとなり、開口部11a上の梁状部材14の強度を低下させるような事態を防止できる。
【0056】
次に、第二の制限としては、図8(A)(B)に示すように、外壁10cの内面に内壁10dの端部が接合されて交点Kが形成され、かつ、上記交点Kにおいて外壁10cに形成された開口部11cと内壁10dに形成された開口部11dとが隣接する場合に、内壁10dの開口部11dの外壁10c側には方立19を割り付けないというものである。
【0057】
これは、上記交点Kにおいて外壁10cの開口部11cの方立19と内壁10dの開口部11dの方立19とで取り合いが生じた場合に、外壁10cの開口部11cを勝ちとするものであり、内壁10cに比較して高い強度が要求される外壁10cの開口部11dには、比較的高い強度とすることが容易な方立19を用いた構造とし、内壁10dの開口部11dにおいては、方立19を用いない構造とするものである。
なお、上述のように開口部11に方立19を用いない構造としても住宅に必要充分な強度を確保することができる。
【0058】
そして、演算処理装置1では、上記梁状部材14及び柱状部材15の割り付けを行う処理において、マグサ領域20もしくは小壁領域21を生成する前の段階で以下の処理を行う。
すなわち、上記外壁10cと内壁10dとの交点Kにおいて、図7(A)(B)に示すように二つの開口部11、11が隣接した状態に配置されているか否かを判定する。
【0059】
そして、交差した状態になっている場合には、上記演算処理装置1の処理において、内壁10dにマグサ領域20もしくは小壁領域21を生成するに際して、上記マグサ領域20もしくは小壁領域21の外壁10c側の側縁の位置を、開口部11dの側縁に方立19の左右幅の距離を加えた位置ではなく、開口部11dの側縁、すなわち、外壁10cの内面までとする。また、内壁10dの開口部11dの外壁10c側に方立領域22を生成しないものとする。
【0060】
従って、上記内壁10dの開口部11d上に生成されたマグサ領域20もしくは小壁領域21に割り付けられるマグサ17もしくは小壁パネル18は、その端部が外壁11dの内面に接した状態とされるとともに、上記端部の下には、方立19が配置されない状態となる。
すなわち、上記外壁10cと内壁10dとの交点Kにおいて、外壁10cの開口部11cの方立19が勝ちとされ、内壁10dの開口部11dが負けとされ、上記交点Kの位置に外壁10cの開口部11cの方立19が割り付けられ、上記内壁10dの開口部11dの方立19は割り付けられずに、上記内壁10dの開口部11d上のマグサ17もしくは小壁パネル18の外壁10c側の端部は、上述の接合部材により外壁10cに接合された状態とされる。
【0061】
そして、上述のような交点Kにおける方立19の取り合いが、内壁10c同士の交点Kにおいても生じることになり、内壁10c同士の交点Kにおいて方立19の取り合いが生じた場合には、以下の条件により処理を行う。
演算処理装置1では、上記梁状部材14及び柱状部材15の割り付けを行う処理において、マグサ領域もしくは小壁領域を生成する前の段階で、かつ、上記制限に該当しない場合に、以下の処理を行う。
【0062】
まず、演算処理装置1は、開口部11のデータを読み込んだ段階で、例えば、図9から図16までに示すように、該開口部11が内壁10cのL字状の交点K、T字状の交点K、十字状の交点Kを介して他の開口部11と隣接しているか否かを判定する。
【0063】
なお、図9から図16までには、内壁10cの交点K部分における平面を示した。そして、下に開口部11がある部分については、白抜きに図示し、下に開口部11がない部分については、ハッチングを施した。また、交差部分の白抜きの四角形は方立19もしくは方立領域22を示すものである。
なお、図10における符号24は、調整材である。
【0064】
ここでは、便宜的に内壁10cの白抜きの部分を開口部11(11e、11f、11g、11h)として符号を付している。
そして、他の開口部11と隣接していない場合には、上記基本処理によりマグサ17もしくは小壁パネル18と、方立19との割り付けを行う。
また、他の開口部11と隣接している場合には、上記開口部11と直交する状態で他の開口部11が隣接しているか否かを判定する。
【0065】
そして、図9に示すように、直交した状態で他の開口部11が隣接していない場合には、直線上に二つの開口部11が並んだ状態となっている。
この場合には、この実施例において、二つの開口部11、11の方立19、19間で勝ち負けを決めずに交点Kに二つの方立19、19を並べて配置することにより、両方の開口部11、11上のマグサ17もしくは小壁18パネルを、上記交点Kにおいて方立19受けとする。
すなわち、方立19の厚みを内壁11cの厚みの半分とするととともに、直線上に隣接して配置される二つの開口部11、11間の距離を少なくとも2本の方立19、19が配置可能な距離としている。
【0066】
この場合に演算処理装置1においては、上記基本処理によりマグサ領域20もしくは小壁領域21を生成するとともに、方立領域22を生成し、各領域にマグサ17もしくは小壁18と方立19とを割り付ける。
また、現在処理すべき開口部11に直交した状態で他の開口部11が隣接している場合には、交点において方立19の割り付けの勝ち負けが生じることになる。そこで、他の開口部11と比較して現在処理すべき開口部11の幅が長いか否かを判定する。
そして、他の開口部11と比較して現在処理すべき開口部11の幅が長い場合には、上記基本処理により処理し、マグサ17もしくは小壁18と方立19とを割り付ける。
【0067】
すなわち、図10から図16に示す開口部11eの場合にように交点K側の側方に、方立領域22が生成されて方立19が割り付けられる。
なお、図10から図16には、マグサ領域20もしくは小壁領域21とマグサ17もしくは小壁パネル18との符号を付していないが、開口部11e上には、方立19上までのマグサ領域20もしくは小壁領域21が生成され、方立19上に交点K側の端部が載るようにマグサ17もしくは小壁パネル18が割り付けられる。
【0068】
すなわち、複数の開口部11が交点Kで隣接する場合に、これらの開口部11の中に単独で最も長い幅を有する開口部11があれば、この開口部11が図中の開口部11eとされ、開口部11eの交点K側の側方に配置される方立19が勝ちとされて優先的に割り付けられる。従って、幅が長いことにより高い強度を保つことが比較的困難な開口部11e上の梁状部材14(マグサ17もしくは小壁パネル18)が柱状部材15(方立19)に支持される構造となる。
【0069】
また、比較される開口部11の中に同じ幅の開口部11があり、かつ、これら同じ幅の開口部11が他の残りの開口部11より幅が長い場合には、上記開口部11が形成された壁領域10が上記壁線の種類のうちのどの種類かを記憶装置2から読み込む。
そして、現在処理すべき開口部11の壁線の種類と、同じ幅の開口部の壁線の種類とを比較する。
【0070】
この際には、耐力壁線>支持壁線>間仕切り壁線の優先順位とし、現在処理すべき開口部11が単独で優先順位の最も高い壁線上に有るか否かを判定する。
現在処理すべき開口部11が最も優先順位が高い壁線上に有る場合には、現在処理すべき開口部11が図10から図16における開口部11eとなり、上記基本処理により処理し、マグサ17もしくは小壁18と方立19とを割り付ける。すなわち、開口部11の幅で差がつかなかった場合には、壁線の種類により強度的により重要な壁線上にある開口部11の方立19を勝ちとする。
【0071】
また、優先順位が同順の開口部11があり、かつ、現在処理すべき開口部11と該開口部11と同順の開口部11とが最も高い優先順位を有する場合には、現在処理すべき開口部11が設計支援装置内の平面図上においてX軸方向か否かを判定し、X軸方向の場合には、現在処理すべき開口部11を図面上の開口部11eとして上記基本処理により処理し、マグサ17もしくは小壁18と方立19とを割り付ける。
すなわち、開口部11の幅、開口部11が形成された壁の強度上の重要度においても差が付かなかった場合には、最終的に図面上の配置により方立19の勝ち負けを決定する。
【0072】
次に、上述までの処理において、現在処理している開口部11が勝ちの開口部11eとならなかった場合には、直線上で隣接する開口部11が有るか否かを判定する。
そして、直線上に隣接する開口部11が有る場合には、該開口部11に対して上述の処理を行い、直線上に隣接する開口部11が勝ちの開口部11eとなるか否かを判定する。
【0073】
そして、現在処理している開口部11に対して直線上に隣接する開口部11が勝ちの開口部11eの場合には、現在処理している開口部11を図面上の開口部11hとして、上記基本処理により処理し、マグサ17もしくは小壁18と方立19とを割り付ける。
すなわち、上述のように直線上に隣接する開口部11同士では、方立19の割り付けの勝ち負けが生じないものとしているので、勝ちの開口部11eに直線上で隣接する開口部11hにおいては、図13、図14及び図16に示すように方立19が割り付けられる。
【0074】
また、現在処理している開口部11が勝ちの開口部11eでないとともに、直線上に隣接する開口部11がない場合もしくは直線上に隣接する開口部11が勝ちの開口部11eでない場合には、演算処理装置1は、以下の処理を行う。
すなわち、マグサ領域20もしくは小壁領域21を設定する場合に、マグサ領域20もしくは小壁領域21の交点K側の側縁を開口部11(図面上において開口部11fもしくは開口部11g)の側縁までとする。
すなわち、基本的には、上記開口部11が形成された内壁10cの交点K側の端部を該内壁10cに接合される内壁10cの接合側側面までとし、上記マグサ領域20もしくは小壁領域21の交点K側の側縁を上記内壁10cの接合側側面までとする。
【0075】
また、上記マグサ領域20もしくは小壁領域21に対応する方立領域22を生成するに際して、上記マグサ領域20もしくは小壁領域21の交点K側の端部の下には、方立領域22の生成処理を行わない。
なお、上記開口部11の両側に上述のような内壁10cの交点Kが存在し、該交点Kを介して他の開口部11と隣接する場合には、開口部11の両側において上述のような処理を行う。
【0076】
以上のように、本発明の設計支援装置によれば、上記半開口12及び全開口13の開口部11において、これら開口部11上に配置される梁状部材(マグサ17、小壁パネル18)14の両端部に柱状部材(方立19)15を自動的に配置して、開口部11における強度を容易に保つことができる。
【0077】
なお、上記梁状部材14においては、両端を開口部11の左右に形成された壁部分に強固に接合することにより、強度を保つことが可能であるが、上述のように柱状部材15を配置することにより、比較的容易に強度を保つことができるとともに、単に梁状部材14の両端部を壁部分に接合した場合に比較してより高い強度を有する構造とすることも可能となる。
【0078】
また、上記柱状部材15は、壁と該壁上の開口部11の配置位置により配置できない場合があり、全ての開口部11において、上記柱状部材15を割り付けるようにした場合には、上述のように一つの開口部11用の柱状部材15が、他の開口部11を塞ぐよう(二分割するよう)に配置されたり、同じ位置に複数の柱状部材15が配置されてしまうことになるが、上記制限及び上記条件により、開口部11を塞ぐ位置に柱状部材15を配置できないようにしたり、一つの交点における柱状部材15の割り付けの取り合いの勝ち負けを設定することにより、上述のような問題を容易に防止することができる。
【0079】
従って、ほとんどの開口部11において、開口部11上の梁状部材14の両端部を柱状部材15、15により支持する構成とできるとともに、柱状部材15を配置不可能な位置に柱状部材15を配置してしまって、構築不可能な設計を行うことを防止することができる。
なお、上記演算処理装置1による処理は、一例であり、上記基本処理による柱状部材及び梁状部材の割り付け及び上記制限もしくは上記条件が満たされるならば、処理の一部を変更したり、処理の順番を変更したりしても良い。
【0080】
【発明の効果】
上記請求項1記載の設計支援装置によれば、梁状部材割付領域生成手段が開口部上に梁状部材割付領域を生成する際に、その側縁を開口部より左右側方に延ばして設定することにより、梁状部材の両端部に柱状部材に支持される部分を設けることができる。
【0081】
そして、柱状部材割付領域生成手段が柱状部材割付領域を開口部の左右に生成することにより、梁状部材の両端部を下から支持する柱状部材を配置する領域を確保することができる。
そして、部材割付手段が各領域に梁状部材もしくは柱状部材を割り付けることにより、開口部の周囲において、開口部上の梁状部材の両端部を柱状部材で支持した状態として、容易に高い強度を確保できる構成とすることができる。
【0082】
また、第一の壁の一側面に第二の壁の端部が接合された壁の交点において、第一の壁の第二の壁が接合される部分に開口部が形成され、かつ、第二の壁に第一の壁との接合部から開口部が形成されている場合に、そのまま第二の壁の開口部上に上述のように梁状部材割付領域を確保するとともに、左右に梁状部材割付領域を確保して梁状部材を割り付けると、第一の壁の開口部を遮るように梁状部材が割り付けられてしまうが、第二の壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、上記梁状部材割付領域の一方の端部を第一の壁の一側面までとし、上記第二の壁の開口部の第一の壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、第一の壁の開口部を遮るように梁状部材が割り付けられてしまうのを防止することができる。
【0083】
また、上記請求項記載の設計支援装置によれば、外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合に、上記交点において外壁の開口部の柱状部材と内壁の開口部の柱状部材とを一緒に配置できなければ、両者に取り合いが生じることになるが、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の端部を上記外壁の内面までとし、上記内壁の壁の開口部の上記外壁の内面側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、内壁側の柱状部材を負けとして、上記交点において外壁側の柱状部材が配置され、内壁上の梁状部材は上記交点において柱状部材を用いない方法で設置されることになる。
【0084】
従って、上記交点において、重複して二つの開口部用の梁状部材が配置されるのを防止するとともに、内壁よりも高い強度が要求される外壁の開口部上の梁状部材が柱状部材に支持された容易に高い強度を得られる構造とすることができる。
また、上記請求項3記載の設計支援装置によれば、梁状部材割付領域生成手段が開口部上に梁状部材割付領域を生成する際に、その側縁を開口部より左右側方に延ばして設定することにより、梁状部材の両端部に柱状部材に支持される部分を設けることができる。
そして、柱状部材割付領域生成手段が柱状部材割付領域を開口部の左右に生成することにより、梁状部材の両端部を下から支持する柱状部材を配置する領域を確保することができる。そして、部材割付手段が各領域に梁状部材もしくは柱状部材を割り付けることにより、開口部の周囲において、開口部上の梁状部材の両端部を柱状部材で支持した状態として、容易に高い強度を確保できる構成とすることができる。
また、外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合に、上記交点において外壁の開口部の柱状部材と内壁の開口部の柱状部材とを一緒に配置できなければ、両者に取り合いが生じることになるが、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の端部を上記外壁の内面までとし、上記内壁の壁の開口部の上記外壁の内面側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、内壁側の柱状部材を負けとして、上記交点において外壁側の柱状部材が配置され、内壁上の梁状部材は上記交点において柱状部材を用いない方法で設置されることになる。
従って、上記交点において、重複して二つの開口部用の梁状部材が配置されるのを防止するとともに、内壁よりも高い強度が要求される外壁の開口部上の梁状部材が柱状部材に支持された容易に高い強度を得られる構造とすることができる。
【0085】
また、上記請求項4記載の構成によれば、L字状、T字状、十字状の壁の交点において、該交点を介して複数の開口部が互いに直交する配置で隣接する場合に、上述のように、複数の開口部の柱状部材を上記交点に一緒に配置できなければ、複数の開口部で柱状部材の割り付けの取り合いが生じることになる。
ここで、上記開口部幅認識手段により幅を認識された各開口部のうちの最も幅が長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側端部を上記残りの開口部の交点側端部までとし、上記残りの開口部の上記交点側側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、幅の最も長い開口部上の梁状部材を上記交点において柱状部材に支持された構成とし、残りの幅の短い開口部上の梁状部材を上記交点において柱状部材を用いない方法で支持された構成とすることができる。
【0086】
従って、上記交点において、重複して二つの開口部用の梁状部材が配置されるのを防止するとともに、幅の短い開口部よりも強度を保つことが難しい幅の長い開口部上の梁状部材を柱状部材に支持された容易に高い強度を得られる構造とすることができる。
また、上記請求項5記載の設計支援装置によれば、梁状部材割付領域生成手段が開口部上に梁状部材割付領域を生成する際に、その側縁を開口部より左右側方に延ばして設定することにより、梁状部材の両端部に柱状部材に支持される部分を設けることができる。
そして、柱状部材割付領域生成手段が柱状部材割付領域を開口部の左右に生成することにより、梁状部材の両端部を下から支持する柱状部材を配置する領域を確保することができる。そして、部材割付手段が各領域に梁状部材もしくは柱状部材を割り付けることにより、開口部の周囲において、開口部上の梁状部材の両端部を柱状部材で支持した状態として、容易に高い強度を確保できる構成とすることができる。
また、L字状、T字状、十字状の壁の交点において、該交点を介して複数の開口部が互いに直交する配置で隣接する場合に、上述のように、複数の開口部の柱状部材を上記交点に一緒に配置できなければ、複数の開口部で柱状部材の割り付けの取り合いが生じることになる。ここで、上記開口部幅認識手段により幅を認識された各開口部のうちの最も幅が長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側端部を上記残りの開口部の交点側端部までとし、上記残りの開口部の上記交点側側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、幅の最も長い開口部上の梁状部材を上記交点において柱状部材に支持された構成とし、残りの幅の短い開口部上の梁状部材を上記交点において柱状部材を用いない方法で支持された構成とすることができる。
従って、上記交点において、重複して二つの開口部用の梁状部材が配置されるのを防止するとともに、幅の短い開口部よりも強度を保つことが難しい幅の長い開口部上の梁状部材を柱状部材に支持された容易に高い強度を得られる構造とすることができる。
【0087】
本発明の請求項記載の設計支援装置においては、例えば、交点において直線上に二つの開口部が並ぶ場合に、柱状部材の厚みを壁の厚みの半分とすれば、上記交点を境として二つの柱状部材を配置することも可能であり、ここでは、直線上に並ぶ二つの開口部間では、柱状部材の取り合いが生じないものとすることができる。
【0088】
そこで、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除くとともに、幅が最も長い開口部と一直線上に配置された開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を対応する残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段が、上記残りの開口部の上記交点側側方に柱状部材割付領域を生成しないことにより、最も幅が長い開口部に容易に強度を高めることが可能な柱状部材を用い、最も幅が長い開口部の柱状部材と取り合いが生じない一直線上で隣接した開口部にも梁状部材を用い、残りの開口部には柱状部材を用いないものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の設計支援装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記設計支援装置により処理される壁の開口部を示す側面図である。
【図3】上記設計支援装置により処理される壁の開口部を示す側面図である。
【図4】上記設計支援装置により処理される壁の開口部を示す側面図である。
【図5】上記設計支援装置により処理される壁の開口部を示す側面図である。
【図6】上記設計支援装置による基本的な処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】上記設計支援装置により処理される壁の開口部を示す要部斜視図及び開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図8】上記設計支援装置により処理される壁の開口部を示す要部斜視図及び開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図9】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図10】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図11】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図12】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図13】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図14】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図15】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【図16】上記設計支援装置により処理される開口部の部分の壁の配置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 演算処理装置(梁状部材割付領域生成手段、柱状部材割付領域生成手段、開口部幅認識手段、部材割付手段)
10 壁領域(壁)
10a 第一の壁領域
10b 第二の壁領域
10c 外壁
10d 内壁
11 開口部
K 交点

Claims (6)

  1. 建築物の設計において、壁に開口部を形成するとともに、該開口部上に梁状部材を配置するに際し、該梁状部材の両端部を支持する柱状部材を壁に割り付ける設計支援装置であって、上記壁の上記開口部の上に、該開口部の両側縁からそれぞれ上記柱状部材の幅に対応した距離を延長した形状の梁状部材割付領域を生成する梁状部材割付領域生成手段と、上記壁の上記開口部の左右側方にそれぞれ上記柱状部材を割り付ける柱状部材割付領域を生成する柱状部材割付領域生成手段と、上記梁状部材割付領域に梁状部材を割り付け、上記柱状部材割付領域に柱状部材を割り付ける部材割付手段とを具備し、
    第一の壁の一側面に第二の壁の端部が接合された壁の交点において、第一の壁の第二の壁が接合される部分に開口部が形成され、かつ、第二の壁に第一の壁との接合部から開口部が形成されている場合に、上記梁状部材割付領域生成手段は、第二の壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、上記梁状部材割付領域の一方の側縁を第一の壁の一側面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段は、上記第二の壁の開口部の第一の壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを特徴とする設計支援装置。
  2. 外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合に、上記梁状部材割付領域生成手段は、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の側縁を上記外壁の内面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段は、上記内壁の開口部の上記外壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを特徴とする請求項1記載の設計支援装置。
  3. 建築物の設計において、壁に開口部を形成するとともに、該開口部上に梁状部材を配置するに際し、該梁状部材の両端部を支持する柱状部材を壁に割り付ける設計支援装置であって、上記壁の上記開口部の上に、該開口部の両側縁からそれぞれ上記柱状部材の幅に対応した距離を延長した形状の梁状部材割付領域を生成する梁状部材割付領域生成手段と、上記壁の上記開口部の左右側方にそれぞれ上記柱状部材を割り付ける柱状部材割付領域を生成する柱状部材割付領域生成手段と、上記梁状部材割付領域に梁状部材を割り付け、上記柱状部材割付領域に柱状部材を割り付ける部材割付手段とを具備し、
    外壁の内面に内壁の端部が接合された壁の交点において、上記交点を介して上記外壁に形成される開口部と上記内壁に形成される開口部とが隣接して配置される場合に、上記梁状部材割付領域生成手段は、上記内壁の開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の一方の側縁を上記外壁の内面までとし、上記柱状部材割付領域生成手段は、上記内壁の開口部の上記外壁側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを特徴とする設計支援装置。
  4. 各開口部の幅を認識する開口部幅認識手段を有し、L字状、T字状、十字状の壁の交点において、該交点を介して複数の開口部が隣接する場合に、上記梁状部材割付領域生成手段は、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を上記残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段は、上記残りの開口部の上記交点側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の設計支援装置。
  5. 建築物の設計において、壁に開口部を形成するとともに、該開口部上に梁状部材を配置するに際し、該梁状部材の両端部を支持する柱状部材を壁に割り付ける設計支援装置であって、上記壁の上記開口部の上に、該開口部の両側縁からそれぞれ上記柱状部材の幅に対応した距離を延長した形状の梁状部材割付領域を生成する梁状部材割付領域生成手段と、上記壁の上記開口部の左右側方にそれぞれ上記柱状部材を割り付ける柱状部材割付領域を 生成する柱状部材割付領域生成手段と、上記梁状部材割付領域に梁状部材を割り付け、上記柱状部材割付領域に柱状部材を割り付ける部材割付手段とを具備し、
    各開口部の幅を認識する開口部幅認識手段を有し、L字状、T字状、十字状の壁の交点において、該交点を介して複数の開口部が隣接する場合に、上記梁状部材割付領域生成手段は、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を上記残りの開口部の交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段は、上記残りの開口部の上記交点側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを特徴とする設計支援装置。
  6. 上記梁状部材割付領域生成手段は、上記開口部幅認識手段により認識された幅が最も長い開口部を除くとともに、幅が最も長い開口部と一直線上に配置された開口部を除く残りの開口部上に梁状部材割付領域を生成するに際し、梁状部材割付領域の上記交点側の側縁を上記残りの開口部の上記交点側の側縁までとし、上記柱状部材割付領域生成手段は、上記残りの開口部の上記交点側の側方に柱状部材割付領域を生成しないことを特徴とする請求項4または5記載の設計支援装置。
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