JP3015323U - 建物のプラン展開シート - Google Patents
建物のプラン展開シートInfo
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- JP3015323U JP3015323U JP1995001285U JP128595U JP3015323U JP 3015323 U JP3015323 U JP 3015323U JP 1995001285 U JP1995001285 U JP 1995001285U JP 128595 U JP128595 U JP 128595U JP 3015323 U JP3015323 U JP 3015323U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 多様な建物プラン展開を系統的に表示して互
いの関連を明瞭に把握できる建物のプラン展開シートを
提供する。 【構成】 プラン展開シート400は、表面に複数の建
物ユニットが所定のユニット構成とされた基本プランR
を表示する基本プラン表示欄413と、基本プランRに
おける建物ユニットの置換、追加、削除によりユニット
構成が異なる応用プランDD2、WD2,DE2、WE
2等を表示する応用プラン表示欄とを有している。応用
プラン表示欄は基本展開欄411、412と組み合わせ
展開欄414〜417とを有し、基本展開欄には一つの
属性に関して展開された応用プランDD2〜DE2、W
E2〜WD2が展開の程度順に配列されている。組み合
わせ展開欄には二つの属性に関して展開された応用プラ
ンDDWD1等がそれぞれ関連する属性の基本展開欄に
沿って配列されている。
いの関連を明瞭に把握できる建物のプラン展開シートを
提供する。 【構成】 プラン展開シート400は、表面に複数の建
物ユニットが所定のユニット構成とされた基本プランR
を表示する基本プラン表示欄413と、基本プランRに
おける建物ユニットの置換、追加、削除によりユニット
構成が異なる応用プランDD2、WD2,DE2、WE
2等を表示する応用プラン表示欄とを有している。応用
プラン表示欄は基本展開欄411、412と組み合わせ
展開欄414〜417とを有し、基本展開欄には一つの
属性に関して展開された応用プランDD2〜DE2、W
E2〜WD2が展開の程度順に配列されている。組み合
わせ展開欄には二つの属性に関して展開された応用プラ
ンDDWD1等がそれぞれ関連する属性の基本展開欄に
沿って配列されている。
Description
【0001】
本考案は建物のプラン展開シートに関し、住宅等に利用されるプレハブユニッ ト式建物の設計などに利用できる。
【0002】
従来より、住宅などの建物には、高性能高品質かつ安価で施工期間が短いユニ ット式のプレハブ建物が利用されている。 このようなユニット式建物としては、所定形状寸法に工場生産されたパネルや 軸材を組み立てる比較的在来建築に近いものもあるが、近年では工場で直方体状 の箱形に組み立てられた建物ユニットを組み合わせて建物を形成する箱形ユニッ ト方式が普及されている。
【0003】 このうち、箱形ユニット方式としては、鉄骨材等を柱や梁として直方体状に組 み合わせたフレームに内外装パネルを張ったフレームパネル方式と、直方体の各 面にパネルを組み立ててパネル自体で構造強度を確保するパネルモノコック方式 が用いられている。
【0004】 これらの各種のユニット式建物においては、現場組立する各部品を工場生産す るのに先だって、各ユニット部品の詳細に至る設計が必要である。 そして、各部品の詳細な設計に先だって、建築すべき建物の形状寸法、間取り 、内部造作、内外装等の仕様を定め、これらを考慮して各ユニット部品の割付け が必要である。 例えば、箱形ユニット方式では、建物の形状寸法に応じてユニット配置および 各ユニットの形状寸法を決め、さらに各ユニットが配置される位置に設置すべき 間取りの内外装、設備等を各ユニットに組み込むようにする。
【0005】 ところで、前述のようなユニット式建物において、内外装や設備等の仕様の変 更は比較的容易であるが、建物の形状寸法、間取り等が異なる場合には部品割付 けから各部品の性能確認等に至る再設計が必要となる。 このため、ユニット式建物で様々な種類の建物を建築しようとすると設計の労 力および時間が膨大になるうえ、各部品がそれぞれ異なるため量産効果によるコ スト低減がはかれないという問題がある。
【0006】 従って、現状では建物メーカーが標準的な形状および仕様を有する企画プラン を提示し、ユーザーの要望に応じた簡単な仕様等の変更程度で変化を持たせるこ とが一般的である。 しかし、近年ではライフスタイルの多様化や個性を重要視するために、建物に 対しても多様化が要求され、前述のような企画プランに仕様変更を加えた程度で は対応が難しくなっている。 一方で、多様化に応じて個別に設計を行ったとすると、設計期間が長くなり、 建物のコスト増大を招くという問題があった。
【0007】 これに対し、本願出願人により、建物ユニットの置換、追加、削除により設計 の簡素化を図るユニット式建物の設計方法が提案されている。 この設計方法は、工場生産された複数の建物ユニットを組み合わせて建設され る際に、複数の建物ユニットが所定のユニット構成とされた基本プランを設定し ておき、前記基本プランにおける建物ユニットの置換、追加、削除によりユニッ ト構成が異なる応用プランを設定することで、個別のプラン毎の設計を解消する というものである。
【0008】
しかし、属性変更による各種の応用プランを設定しても、各応用プランが互い に関連のない状態で、つまり未整理状態であると、顧客要望に最適な応用プラン を選択することが難しいという問題がある。 また、任意の属性を変更するために着目しても、設定した応用プランが未整理 であると、その先の応用プラン設定が効率よく行えないという問題がある。 さらに、他の属性との組み合わせによる応用プランを設定しようとする場合、 各属性の変更程度毎に組み合わせることが望ましいが、前述のような未整理状態 では系統的な応用プラン設定ができないという問題がある。 このような問題は、ユニット式建物に限らず、多数の建物部品を組み立てて建 築される各種の建物に共通する問題である。
【0009】 本考案の目的は、多様な建物プラン展開を系統的に表示して互いの関連を明瞭 に把握できる建物のプラン展開シートを提供することにある。
【0010】
本考案は、シートの表面に、複数の建物部品が所定の構成で配置された基本プ ランを表示する基本プラン表示欄と、前記基本プランにおける建物部品の置換、 追加、削除により構成が異なる応用プランを表示する応用プラン表示欄とを有し 、前記応用プラン表示欄に表示された応用プランは基本プラン表示欄から当該応 用プランの構成の変更の程度順に配列されていることを特徴とする。
【0011】 前記応用プランは前記基本プランから任意の属性について変更されたものであ り、前記応用プラン表示欄は前記属性についての拡張または縮小の程度順に配列 されていることが望ましい。 前記応用プラン表示欄は前記属性についての拡張および縮小をしたものが前記 基本プラン表示欄を挟んで一列に配列されていることが望ましい。
【0012】 前記応用プランは異なる二つの属性について変更されたものであり、前記応用 プラン表示欄は各々二つの属性のうちの一方および他方についての応用プランが 配列された二つの基本展開欄を有し、前記基本展開欄は互いに交差配置され、こ の交差部分には基本プラン表示欄が配置されていることが望ましい。 前記応用プラン表示欄は前記二つの基本展開欄に挟まれた領域に前記二つの属 性についての変更を組み合わせた応用プランを表示する組み合わせ展開欄を有す ることが望ましい。
【0013】 前記応用プラン表示欄には展開する属性を示す属性表示欄を有することが望ま しい。 前記属性表示欄は属性の名称を表示する属性名称表示欄を有することが望まし い。 前記属性表示欄は基本プラン表示欄に対応する位置に属性名称表示欄を有し、 この属性名称表示欄を挟んで該当する属性の展開方向両側に当該属性の増減を示 すマークを有することが望ましい。
【0014】 前記基本展開欄は二つが交差配置され、この基本展開欄を囲うように各基本展 開欄の端部と交差する属性表示欄が配置されていることが望ましい。 前記応用プラン表示欄には各応用プランの展開前のプランから当該応用プラン に向かう展開経路表示用の矢印が表示されていることが望ましい。
【0015】 前記建物部品は各々直方体状の箱形建物ユニットであり、前記各プラン上では 長方形に表示されることが望ましい。 前記建物ユニットは各々高さが一定だが奥行き寸法および間口寸法が基準寸法 の所定倍率の複数種類であり、前記長方形の表示は前記建物ユニットの平面形状 に対応した形状で表示されていることが望ましい。
【0016】
このような本考案においては、基本プランと応用プランとが同じシート上に表 示され、かつ各応用プランは変更の程度順に配列されるため、基本プランから応 用プランが順次展開されてゆく経緯までが明瞭に把握できる。
【0017】 ここで、前記応用プラン表示欄は前記属性についての拡張または縮小の程度順 に応用プランが配列されたもの、ないしは前記属性についての拡張および縮小を したものが前記基本プラン表示欄を挟んで一列に配列されたものとすることで、 多数の応用プランが変更する属性に関して系統的かつ明瞭に把握できる。
【0018】 また、前記応用プラン表示欄は各々二つの属性のうちの一方および他方につい ての応用プランが配列された二つの基本展開欄を有し、前記基本展開欄の交差部 分には基本プラン表示欄が配置されているもの、ないしは前記二つの基本展開欄 に挟まれた領域に前記二つの属性についての変更を組み合わせた応用プランを表 示する組み合わせ展開欄を有するとすることで、二つの属性変更に関する多数の 応用プランを相関関係を含めて系統的かつ明瞭に把握できる。
【0019】 さらに、前記応用プラン表示欄に、展開する属性を示す属性表示欄、属性の名 称を表示する属性名称表示欄を設けることで、展開する属性を明瞭に把握できる ようになる。 また、前記属性表示欄は基本プラン表示欄に対応する位置に属性名称表示欄を 有し、この属性名称表示欄を挟んで該当する属性の展開方向両側に当該属性の増 減を示すマークを有するもの、ないしは前記基本展開欄は二つが交差配置され、 この基本展開欄を囲うように各基本展開欄の端部と交差する属性表示欄が配置さ れた構成とすることで、属性の展開状態を明瞭に把握できるようになる。
【0020】 さらに、前記応用プラン表示欄には各応用プランの展開前のプランから当該応 用プランに向かう展開経路表示用の矢印が表示されるようにすれば、各応用プラ ンの展開経路や系統が一層明瞭に把握できるようになる。
【0021】 一方、前記建物部品が各々直方体状の箱形建物ユニットであれば、前記各プラ ン上では長方形に表示することで、直感的かつ明瞭な把握が可能となる。 また、前記建物ユニットは各々高さが一定だが奥行き寸法および間口寸法が基 準寸法の所定倍率の複数種類であれば、前記長方形の表示は前記建物ユニットの 平面形状に対応した形状で表示することで、実体に即した直感的かつ明瞭な把握 が可能となる。
【0022】
【実施例】 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1に示すように、本実施例は、基礎1上に直方体箱形の建物ユニット2を組 み合わせて建物本体部分3を形成するとともに、その上に屋根パネルユニット4 を組み合わせて屋根5を形成し、これらにより建物6を建設する箱形ユニット式 建物の設計を行うものである。
【0023】 ここで、各建物ユニット2は所定の基準寸法(モジュール=910mm等)の4、5、6 倍の長さ、1.5、2、2.5倍の幅を有するものとして規格化されている。 また、これらの建物ユニット2は、本実施例では一階部分に2個×3列が配列 され、二階部分にも同数が重ねられ、建物6はいわゆる総二階の住宅用建物とな っている。
【0024】 図2(A)には、建物6の一階部分のユニット構成および内部の間取りが示され ている。このユニット構成が本実施例における基本プランRである。 同図において、一階に配置された建物ユニット21〜26は、それぞれ長さ5M ×幅2.5M(M=モジュール)とされている。
【0025】 これらの建物ユニット21〜26の内部には、それぞれ次のような内部造作が 設定されている。 建物ユニット21(図中左上):ユニットバス101、洗面ユニット102、 トイレユニット103。 建物ユニット22(図中左中):玄関111、廊下112、和室121の入口 および押入。 建物ユニット23(図中左下):玄関ポーチ113、和室121。
【0026】 建物ユニット24(図中右上):キッチンユニット104、階段114。 建物ユニット25(図中右中):廊下112の一部、和室121の床の間、リ ビングルーム122の中間部。 建物ユニット26(図中右下):リビングルーム122の一部、和室121の 一部。 これらの内部造作により、図2(A)に示すような間取りが形成されている。
【0027】 図2(B)には、建物6の応用プランDE1のユニット構成が示されている。 この応用プランDE1は、図2(A)の基本プランRにおける建物ユニット22 、23、25、26を同形状だが内部造作が異なる別の建物ユニット221、2 31、251、261に置換し、かつ図中下方に建物ユニット271、281を 追加したものである。 このうち、追加された建物ユニット271、281は長さ5Mは同じであるが、 幅1.5Mとされている。
【0028】 これらの建物ユニットの内部には、それぞれ次のような内部造作が設定されて いる。 建物ユニット21 :基本プランRと同じ。 建物ユニット221:廊下112、和室121の押入。基本プランRとは、玄 関111、和室121の入口が無い点が異なる。 建物ユニット231:玄関111、和室121の中間部。基本プランRとは、 玄関ポーチ113が玄関111に変更、和室121の窓部が無い点が異なる。 建物ユニット271:玄関ポーチ113、和室121の窓側部分。このユニッ トは基本プランRには無い。
【0029】 建物ユニット24 :基本プランRと同じ。 建物ユニット251:廊下112の一部、和室121の押入の一部、リビング ルーム122の中間部。基本プランRとは和室121の床の間が押入に変わった 点が異なる。 建物ユニット261:リビングルーム122の中間部、和室121の一部およ び入口。基本プランRとは和室121およびリビングルーム122の窓側部分が 無い点、和室121への入口が増えた点が異なる。 建物ユニット281:和室121およびリビングルーム122の窓側部分。こ のユニットは基本プランRには無い。
【0030】 これらの内部造作により、図2(B)に示すような間取りが形成されている。こ の応用プランDE1の間取りは、基本プランRに対して次のような変更点を有す るものとなる。 玄関111が図中下方へ移動し、廊下112が広くなっている。 リビングルーム122、和室121が広くなっている。 和室121への通行が廊下112からではなくリビングルーム122からにな っている。 和室121の押入が広くなっている。
【0031】 図2(C)には、建物6の応用プランDE2のユニット構成が示されている。 この応用プランDE2は、図2(B)の応用プランDE1のユニット構成に対し 、図中下方の建物ユニット271、281を幅が異なる建物ユニット272、2 82に変更したものである。 このうち、変更された建物ユニット272、282は長さ5Mは同じであるが、 幅2.5Mとされている。
【0032】 これらの建物ユニットの内部には、それぞれ次のような内部造作が設定されて いる。 建物ユニット21 :応用プランDE1と同じ(基本プランRと同じ)。 建物ユニット221:応用プランDE1と同じ。 建物ユニット231:応用プランDE1と同じ。 建物ユニット272:玄関ポーチ113、和室121の窓側部分。応用プラン DE1より奥行き(幅)が増している。
【0033】 建物ユニット24 :応用プランDE1と同じ(基本プランRと同じ)。 建物ユニット251:応用プランDE1と同じ。 建物ユニット261:応用プランDE1と同じ。 建物ユニット282:和室121およびリビングルーム122の窓側部分。応 用プランDE1より奥行き(幅)が増している。
【0034】 これらの内部造作により、図2(C)に示すような間取りが形成されている。こ の応用プランDE2の間取りは、応用プランDE1よりも図中下側部分の奥行き 寸法が広くなったものとなっている。
【0035】 これらの基本プランR、応用プランDE1、DE2は、奥行き方向(図中上下 方向)の延長および内部造作の変更により展開されるものである。この展開は、 建物6の間口方向(図中横方向)に並ぶ建物ユニットの追加および変更によって 行われている。 一方、建物6の間口方向(図中横方向)に並ぶ建物ユニットの変更および削除 によって、図3のような平面寸法を縮小する応用プラン展開が行われる。なお、 図3(A)は、前述した図2(A)と同じ基本プランRである。
【0036】 図3(B)には、建物6の応用プランDD1のユニット構成が示されている。 この応用プランDD1は、図3(A)の基本プランRにおける建物ユニット22 、23、25、26を形状および内部造作が異なる別の建物ユニット223、2 33、253、263に置換したものである。 このうち、建物ユニット223、253は長さ5Mは同じであるが、幅2Mとされ ている。
【0037】 これらの建物ユニットの内部には、それぞれ次のような内部造作が設定されて いる。 建物ユニット21 :基本プランRと同じ。 建物ユニット221:廊下112、和室121の押入。基本プランRとは、奥 行き寸法、玄関111、和室121の入口が無い点が異なる。 建物ユニット231:玄関111、和室121の一部。基本プランRとは、玄 関ポーチ113が玄関111に変更されている点が異なる。
【0038】 建物ユニット24 :基本プランRと同じ。 建物ユニット251:廊下112の一部、和室121の押入の一部、リビング ルーム122の中間部。基本プランRとは奥行き寸法、和室121の床の間が押 入に変わった点が異なる。 建物ユニット261:リビングルーム122の一部、和室121の一部および 入口。基本プランRとは和室121への入口が増えた点が異なる。
【0039】 これらの内部造作により、図3(B)に示すような間取りが形成されている。こ の応用プランDE1の間取りは、基本プランRに対して次のような変更点を有す るものとなる。 玄関111が図中下方へ移動し、玄関11に面した廊下112が広くなってい る。但し、廊下112のリビングルーム122に至る通路部分は狭くなっている 。 リビングルーム122、和室121が狭くなっている。 和室121への通行が廊下112からではなくリビングルーム122からにな っている。
【0040】 図3(C)には、建物6の応用プランDD2のユニット構成が示されている。 この応用プランDD2は、図3(A)の基本プランRにおける建物ユニット22 、23、25を同形状だが内部造作が異なる別の建物ユニット224、234、 254に置換し、かつ建物ユニット26を削除したものである。
【0041】 これらの建物ユニットの内部には、それぞれ次のような内部造作が設定されて いる。 建物ユニット21 :基本プランRと同じ。 建物ユニット224:玄関111、廊下112、和室121の一部。基本プラ ンRとは和室121の床の間が無い点および押入の位置が異なる。 建物ユニット234:玄関ポーチ113、和室121の一部。基本プランRと は、和室121の押入の位置が異なる。
【0042】 建物ユニット24 :基本プランRと同じ。 建物ユニット254:廊下112の一部、和室121の一部、リビングルーム 122の窓側部分。基本プランRとは図中下方側の窓部が増えた点、和室121 への入口が増えた点が異なる。
【0043】 これらの内部造作により、図3(C)に示すような間取りが形成されている。こ の応用プランDD2の間取りは、基本プランRに対して次のような変更点を有す るものとなる。 リビングルーム122が狭くなっている。これにより建物外形にはリビングル ーム122に面した凹部が形成されている。 和室121の押入配置等が変わり、通行が廊下112からではなくリビングル ーム122からになっている。
【0044】 これらの基本プランR、応用プランDD1、DD2は、奥行き方向(図中上下 方向)の縮小および内部造作の変更により展開されるものである。この展開は、 建物6の間口方向(図中横方向)に並ぶ建物ユニットの変更および削除によって 行われている。
【0045】 前述した図2および図3の応用プラン展開は、何れも建物6の間口方向(図中 横方向)に並ぶ建物ユニットの変更、追加および削除による建物平面形状を奥行 き方向に拡張または縮小するものであったが、以下の図4および図5は建物6の 奥行き方向に並ぶ建物ユニットの変更、追加および削除により建物間口方向の建 物平面形状の拡張または縮小を行うものである。なお、図4(A)、図5(A)はそれ ぞれ、前述した図2(A)と同じ基本プランRである。
【0046】 図4(B)には、建物6の応用プランWE1のユニット構成が示されている。 この応用プランWE1は、図2(A)の基本プランRにおける建物ユニット24 、25、26を内部造作が略同じだが長さ寸法が異なる別の建物ユニット245 、255、265に置換したものである。 ここで、建物ユニット21、22、23は、形状および内部造作ともに基本プ ランRと同じである。 一方、建物ユニット245、255、265は、内部造作は基本プランRと略 同じだが長さが5Mから6Mに延長されている。
【0047】 これらにより、建物6内には図4(B)に示すような間取りが形成されている。 この応用プランWE1の間取りは、基本プランRに対してキッチン部分、リビン グルーム122が間口方向へ広くなっている。
【0048】 図4(C)には、建物6の応用プランWE2のユニット構成が示されている。 この応用プランWE1は、図4(B)の応用プランWE1における建物ユニット 24、25、26を同形状だが内部造作が異なる別の建物ユニット246、25 6、266に置換するとともに、建物ユニット21、22、23を内部造作が略 同じだが長さ寸法が異なる別の建物ユニット216、226、236に置換した ものである。
【0049】 ここで、建物ユニット216、226、236は、内部造作は基本プランRと 略同じだが長さが5Mから5.5Mに延長されている。そして、各ユニット内の造作は 基本プランRに対して次のように変更されている。 建物ユニット216:洗面ユニット102を含む洗面室が間口方向に拡張。 建物ユニット226:玄関111が間口方向に拡張。和室121の押入位置の 変更。 建物ユニット236:玄関ポーチ113が間口方向に拡張。和室121の押入 が追加。
【0050】 一方、建物ユニット246、256、266は、長さが応用プランWE1と同 じ6Mであり、内部造作は基本プランRおよび応用プランWE1と略同じである。 各ユニット内の造作は基本プランRに対して次のように変更されている。 建物ユニット246:キッチンユニット104を含むキッチン室の幅は基本プ ランRと同じ(応用プランWE1より狭くなっている)。階段114横に物入れ 115が追加。 建物ユニット256:リビングルーム122の幅は基本プランRと同じ(応用 プランWE1より狭く、和室121が広くなっている)。和室121の床の間は 削除。 建物ユニット266:リビングルーム122の幅は基本プランRと同じ(応用 プランWE1より狭く、和室121が広くなっている)。
【0051】 これらにより、建物6内には図4(C)に示すような間取りが形成されている。 この応用プランWE2の間取りは、基本プランRに対してリビングルーム122 およびキッチン部分は同じであるが和室121、玄関111等が間口方向へ広く なり、建物6全体として間口方向へ拡張されている。一方、応用プランWE1に 対してはリビングルーム122およびキッチン部分が狭くなっているが、和室1 21や洗面部分、玄関111等が広くなり、建物6全体の間口が更に広くなって いる。
【0052】 図5(B)には、建物6の応用プランWD1のユニット構成が示されている。 この応用プランWD1は、図2(A)の基本プランRにおける建物ユニット24 、25、26を内部造作が略同じだが長さ寸法が異なる別の建物ユニット247 、257、267に置換したものである。 ここで、建物ユニット21、22、23は、形状および内部造作ともに基本プ ランRと同じである。 一方、建物ユニット247、257、267は、内部造作は基本プランRと略 同じだが長さが5Mから4Mに縮小されている。
【0053】 これらにより、建物6内には図5(B)に示すような間取りが形成されている。 この応用プランWD1の間取りは、基本プランRに対してキッチン部分、リビン グルーム122が間口方向へ狭くなっている。
【0054】 図5(C)には、建物6の応用プランWD2のユニット構成が示されている。 この応用プランWD1は、図5(B)の応用プランWD1における建物ユニット 247、257はそのままに、建物ユニット267を外壁部分が一部異なる建物 ユニット268に置換するとともに、建物ユニット21、22、23を内部造作 が略同じだが長さ寸法が異なる別の建物ユニット216、226、236に置換 し、さらに図中下方側に建物ユニット278、288を追加したものである。
【0055】 ここで、建物ユニット218、228、238は、内部造作は基本プランRと 類似だが長さが5Mから4Mに縮小されている。そして、各ユニット内の造作は基本 プランRに対して次のように変更されている。 建物ユニット218:バスユニット101の縮小、洗面ユニット102および トイレユニット103の配置変更による小型化。 建物ユニット228:廊下112および和室121の縮小。 建物ユニット238:和室121の縮小。図中下方側の窓部削除。
【0056】 一方、建物ユニット267は、建物ユニット288が取り付けられる部分の外 壁が削除されている以外は、応用プランWD1の建物ユニット267と同じであ る。 さらに、建物ユニット278は、長さ4M×幅1.5Mとされ、内部造作として建物 ユニット238に連続する玄関ポーチ113の一部、和室121の一部が形成さ れている。 また、建物ユニット288は、長さ1M×幅1.5Mとされ、内部造作として建物ユ ニット268、278に連続する和室121の一部が形成されている。
【0057】 これらにより、建物6内には図5(C)に示すような間取りが形成されている。 この応用プランWD2の間取りは、基本プランRに対してリビングルーム122 、和室121、玄関111等が間口方向へ狭くなり、建物6全体として間口方向 へ縮小されているが、和室121および玄関ポーチ113が図中下方へ延長され 、建物6全体として奥行き方向へ長い形状となっている。 一方、応用プランWE1に対しては、リビングルーム122およびキッチン部 分は略同じだが、和室121や洗面部分、玄関111等が狭くなり、建物6全体 の間口が狭くなっているが、和室121および玄関ポーチ113が図中下方へ延 長され、やはり建物6全体として奥行き方向へ長い形状となっている。。
【0058】 前述した各応用プランの展開は、それぞれ建物6の奥行き方向あるいは間口方 向への拡張あるいは縮小であったが、これらを組み合わせた展開も行える。
【0059】 図6(D)に示す応用プランDEWE1は、前述した図2(B)の応用プランDE1 (奥行き方向の拡張)と、図4(B)の応用プランWE1(間口方向の拡張)との 組み合わせである。 建物ユニット211、221、231、271は、図2(B)の応用プランDE 1で用いるものと同じである。 建物ユニット245、255は、図4(B)の応用プランWE1で用いるものと 同じである。
【0060】 建物ユニット361、381は、図2(B)の応用プランDE1で用いる長さ5M の建物ユニット261、281を、図4(B)の応用プランWE1と同様な間口方 向拡張で6Mとしたものである。 これらにより、建物6内には図6(D)のような間取りが形成される。この間取 りは基本プランRに対して奥行き方向および間口方向ともに拡張されたものとな っている。
【0061】 図6(D)に示す応用プランDDWE1は、前述した図3(B)の応用プランDD1 (奥行き方向の縮小)と、図4(B)の応用プランWE1(間口方向の拡張)との 組み合わせである。 建物ユニット21、223、233は、図3(B)の応用プランDD1で用いる ものと同じである。 建物ユニット245、265は、図4(B)の応用プランWE1で用いるものと 同じである。
【0062】 建物ユニット355は、図4(B)の応用プランWE1で用いる幅2.5Mの建物ユ ニット255を、図3(B)の応用プランDD1と同様な奥行き方向縮小で2Mとし たものである。 これらにより、建物6内には図7(D)のような間取りが形成される。この間取 りは基本プランRに対して奥行き方向には縮小され、間口方向には拡張され、全 体として間口方向へ長い形状となっている。
【0063】 図8(D)に示す応用プランDDWD1は、前述した図3(B)の応用プランDD1 (奥行き方向の縮小)と、図5(B)の応用プランWD1(間口方向の縮小)との 組み合わせである。 建物ユニット21、223、233は、図3(B)の応用プランDD1で用いる ものと同じである。 建物ユニット247、267は、図5(B)の応用プランWD1で用いるものと 同じである。
【0064】 建物ユニット357は、図5(B)の応用プランWD1で用いる幅2.5Mの建物ユ ニット257を、図3(B)の応用プランDD1と同様な奥行き方向縮小で2Mとし たものである。 これらにより、建物6内には図8(D)のような間取りが形成される。この間取 りは基本プランRに対して奥行き方向および間口方向ともに縮小された形状とな っている。
【0065】 図9(D)に示す応用プランDEWD1は、前述した図2(B)の応用プランDE1 (奥行き方向の拡張)と、図5(B)の応用プランWD1(間口方向の縮小)との 組み合わせである。 建物ユニット211、221、231、271は、図2(B)の応用プランDE 1で用いるものと同じである。 建物ユニット247、257は、図5(B)の応用プランWD1で用いるものと 同じである。
【0066】 建物ユニット367、387は、図2(B)の応用プランDE1で用いる幅2.5M の建物ユニット261、281を、図5(B)の応用プランWD1と同様な奥行き 方向縮小で2Mとしたものである。 これらにより、建物6内には図9(D)のような間取りが形成される。この間取 りは基本プランRに対して奥行き方向が延長され、間口方向には縮小され、全体 として奥行きが増して平面正方形に近い形状となっている。
【0067】 以上のような各種の応用プランの展開は、間口方向の拡張や縮小、奥行き方向 の拡張や縮小、あるいはこれらの二方向の拡張縮小の組み合わせで得られる。こ れらは、互いに関連を有するものであり、図10のようなプラン展開シートの利 用により関連等の一覧性を高めることができる。 なお、以上の説明では建物6の一階部分のみ説明したが、二階部分においても 同様の展開が可能である。
【0068】 図10において、プラン展開シート400は紙、合成紙、プラスチックフィル ム等を用いたものであり、表面には基本プランRおよび各種応用プランを記入、 印刷、貼り付け可能である。 シート400の交差する二辺に沿って変更する属性を表示する属性表示欄40 1、402が形成されている。
【0069】 属性表示欄401、402の略中央からシート400の対向辺縁に向けて所定 幅の基本展開欄411、412が形成されている。 基本展開欄411、412は平行な点線403で他の領域から区画されている 。むろん、実線や破線、鎖線等で区画したり、当該欄を網掛け表示等としてもよ く、要するに他の領域と区別できればよい。
【0070】 各属性記入欄401、402と基本展開欄411、412との交差部分は属性 名称記入欄404、405となっており、展開する属性(「奥行変化」、「間口 変化」等)が記入される。 各基本展開欄411、412には、各属性名称記入欄404、405を挟んで 属性の増減(「+」「−」)を示すマーク406が表示されている。
【0071】 各基本展開欄411、412が交差する部分は基本プラン表示欄413となっ ており、この基本展開欄413には基本プラン(前述した基本プランR等)が表 示される。 そして、各基本展開欄411、412には、基本プランRから一つの属性を中 心に展開される応用プラン(前述した応用プランDE1,DE2,DD1,DD 2、WE1,WE2,WD1,WD2)が表示される。
【0072】 各基本展開欄411、412の外側の部分は組み合わせ展開欄414、415 、416、417とされ、ここには基本展開される応用プランを組み合わせて展 開される応用プラン(前述した応用プランDEWE1,DDWE1,DDWD1 ,DEWD1)が基本展開欄411、412と関連させた所定の領域に表示され る。 さらに、基本展開欄411、412および組み合わせ展開欄414〜417に は、基本プランRからの応用プランの展開流れを示す矢印407や、奥行き寸法 や間口寸法その他の説明408などが適宜記入されるようになっている。 これらの基本展開欄411、412、組み合わせ展開欄414〜417、属性 表示欄401、402により応用プラン表示欄が構成されている。
【0073】 このような本実施例においては、先ず、市場動向や展開の柔軟性等を考慮して 基本プランRを設定する。基本プランRについては、必要な建物ユニット21〜 26の設計を行っておく。 設定した基本プランRは、プラン展開シート400の基本プラン表示欄413 に表示する。
【0074】 次に、基本プランRにおいて、展開可能な属性(奥行き寸法、間口寸法、平面 形状等)に着目し、各属性毎の展開を行って各種応用プランDE1〜WD2等を 設定する。応用プランに用いる建物ユニット211〜387の設計は、直ちに詳 細な具体的部分まで行わなくてもよい。
【0075】 この応用プランの展開にあたっては、プラン展開シート400を用い、着目し た属性に基づいて基本展開欄411、412を埋めてゆくように設定してもよい 。あるいは、属性に基づいて設定される応用プランのうち、適当なものを選択し て基本展開欄411、412に表示させていってもよい。 何れにしても基本展開欄411、412には一つの属性を展開した応用プラン DE1〜WD1が配列され、属性名称記入欄404、405には着目した属性の 二つが表示されることになる。
【0076】 続いて、二つの基本展開欄411、412に表示された応用プランから、その 組み合わせによる応用プランDEWE1〜DDWD1等を展開し、プラン展開シ ート400の組み合わせ展開欄414〜417に表示させる。あるいは組み合わ せ展開した応用プランのうち適当なものを選択して組み合わせ展開欄414〜4 17に表示させていってもよい。
【0077】 以上によりプラン展開シート400には基本プランRと各種の応用プランが属 性の増減変化等に応じて系統的に表示される。 このようなプラン展開シート400は、変更しうる属性の数、その組み合わせ の数だけ作成することができる。
【0078】 顧客注文に応じて建物の設計を行う場合、先ず建物6の基本プランRを検討す る。 検討した結果、変更したい属性があれば、この属性を展開したプラン展開シー ト400を取り出し、各応用プランを順次検討してゆく。 そして、所望の応用プランがあれば、その応用プランに設定されたユニット構 成で詳細な設計に入る。
【0079】 このような本実施例によれば、先ず基本プランを設計し、各種属性変更による 応用プランを展開してゆくことで、多様な建物プランを簡単に設計することがで きる。 このため、プランの多様化に応じて個別に設計を行う必要がなく、多様なプラ ンに対しても設計期間を短縮でき、建物のコスト低減を図ることができる。
【0080】 また、各建物ユニットの形状寸法、内外装の種別、内部設備の種別を建物ユニ ットの種別としてまとめ、建物における建物ユニットの平面配置および配置され る各建物ユニットの種別をユニット構成としてまとめることで基本プランおよび 応用プランを定めるようにしたため、各プランにおいては建物ユニットの指定に より所定の形状や内部造作等を簡単に指定することができる。
【0081】 さらに、プラン展開シート400により、ユニット構成で指定される属性のう ち、任意の属性を順次変更し、この変更により得られる一連の応用プランを並べ て表示し、表示された複数の応用プランの中から所望の応用プランを選択するよ うにしたため、プランの展開も視覚的に容易に行えるとともに、所望のプランの 選択も容易に行うことができる。
【0082】 また、応用プランの展開にあたって、奥行き方向あるいは間口方向の一列の建 物ユニットを増減することで、建物の外形を大きく変えずに全体寸法の拡張ある いは縮小を行うことができる。 さらに、建物ユニット寸法を基準寸法(モジュール)に準拠させることで、各 ユニットの置換性を高められるとともに、寸法を0.5単位で増減させるようにし たため、細かな寸法変更が行える。 そして、箱形の建物ユニットとしたため、ユニットを置換することで内部造作 も一括して入れ替えられることになり、間取りの変更を容易にできる。
【0083】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、本考案の目的を逸脱し ない範囲内での変形等は本考案に含まれるものである。 すなわち、前記実施例では建物の一階部分について説明したが、二階部分も同 様に処理することができる。 そして、屋根部分も同様であり、寄せ棟や切り妻等の屋根形状の設計に利用す ることができる。
【0084】 また、前記実施例では箱形ユニットを用いたが、パネルで居室空間等を区画形 成する方式にも適用することができる。この場合、各パネルユニット自体を個々 に置換、追加、削除してもよいし、一つの区画を形成する一組のパネルを一セッ トにして取り扱ってもよい。 このようなパネル式においても建物の奥行きおよび間口方向の一連の部分を一 括して置換、削除、追加することで全体としての形状を大きく変えずに拡張や縮 小を容易に行うことができる。
【0085】 さらに、建物ユニットの基準寸法は適宜設定すればよく、前述した1モジュー ルの8分の1の長さ等を基準にその整数倍の規格にする等としてもよい。 また、建物ユニットは各々が基準寸法に必ずしも対応している必要はなく、出 窓等の付属ユニット等については、その取り付け部分が共通規格化されていれば 置換等が可能である。
【0086】 さらに、前記実施例では変更する属性として間口方向寸法と奥行き方向寸法を 中心に、建物全体の平面形状が変わるような展開を加えて行ったが、特定の属性 をより純粋に抽出して展開してもよい。 また、属性の展開をより細分化して展開してもよい。但し、ある程度大まかな 展開を示したほうが展開自体の概略が把握しやすい。 さらに、展開する属性は間口方向寸法や奥行き方向寸法に限らず、専ら内部の 間取りに関連するもの、窓等の開口部分に関するもの等、任意に選択できるすべ ての事項について属性とすることができる。
【0087】 一方、前記実施例では、プラン展開シート400を用いて基本プランおよび応 用プランを表示するようにしたが、その表示媒体は紙等のシートに限らず他の材 質のシートや厚みのある板に表示してもよい。 また、表示形態は二つの属性を二方向に配列し、各属性の増減による応用プラ ンと、両者の組み合わせによる応用プランとを併せて表示するものに限らず、組 み合わせの応用プランは別シート表示にしてもよい。 また、一つの属性の増減による応用プランを表示し、各々応用プランについて 別の属性に関する二次的な展開を行った応用プランを表示するツリー式の展開表 示を行うようにしてもよい。
【0088】 さらに、前記実施例のプラン展開400において、属性表示欄401、402 、属性名称記入欄404、405、基本展開欄411、412等の配置や形状、 線の太さ、色彩、模様等は適宜選択すればよい。 また、「+」「−」のマーク406、展開経路を示す矢印407等も適宜変更 してよく、これらは省略も可能である。
【0089】 そして、本考案は前述のような箱形建物ユニットを組み立てて建設されるユニ ット式建物に限らず、パネルモノコック式建物、あるいは軸組に面材を張る形式 の建物、その他の在来工法の建物にも適用することができる。 この場合、各建物部品はその概略形状を表示することが望ましい。そして、建 物ユニットの置換等ではなく、各建物部品の置換、あるいは複数の建物部品のセ ット毎の置換等とすればよい。
【0090】
以上に述べたように、本考案によれば、基本プランと応用プランとが同じシー ト上に表示され、かつ各応用プランは変更の程度順に配列されるため、基本プラ ンから応用プランが順次展開されてゆく経緯までが明瞭に把握できる。
【0091】 そして、前記応用プラン表示欄は前記属性についての拡張または縮小の程度順 に応用プランが配列されたもの、ないしは前記属性についての拡張および縮小を したものが前記基本プラン表示欄を挟んで一列に配列されたものとすることで、 多数の応用プランが変更する属性に関して系統的かつ明瞭に把握できる。
【0092】 また、前記応用プラン表示欄は各々二つの属性のうちの一方および他方につい ての応用プランが配列された二つの基本展開欄を有し、前記基本展開欄の交差部 分には基本プラン表示欄が配置されているもの、ないしは前記二つの基本展開欄 に挟まれた領域に前記二つの属性についての変更を組み合わせた応用プランを表 示する組み合わせ展開欄を有するとすることで、二つの属性変更に関する多数の 応用プランを相関関係を含めて系統的かつ明瞭に把握できる。
【0093】 さらに、前記応用プラン表示欄に、展開する属性を示す属性表示欄、属性の名 称を表示する属性名称表示欄を設けることで、展開する属性を明瞭に把握できる ようになる。 また、前記属性表示欄は基本プラン表示欄に対応する位置に属性名称表示欄を 有し、この属性名称表示欄を挟んで該当する属性の展開方向両側に当該属性の増 減を示すマークを有するもの、ないしは前記基本展開欄は二つが交差配置され、 この基本展開欄を囲うように各基本展開欄の端部と交差する属性表示欄が配置さ れた構成とすることで、属性の展開状態を明瞭に把握できるようになる。
【0094】 さらに、前記応用プラン表示欄には各応用プランの展開前のプランから当該応 用プランに向かう展開経路表示用の矢印が表示されるようにすれば、各応用プラ ンの展開経路や系統が一層明瞭に把握できるようになる。
【0095】 一方、前記建物部品が各々直方体状の箱形建物ユニットであれば、前記各プラ ン上では長方形に表示することで、直感的かつ明瞭な把握が可能となる。 また、前記建物ユニットは各々高さが一定だが奥行き寸法および間口寸法が基 準寸法の所定倍率の複数種類であれば、前記長方形の表示は前記建物ユニットの 平面形状に対応した形状で表示することで、実体に即した直感的かつ明瞭な把握 が可能となる。
【図1】本考案の一実施例の建物構成を示す概略斜視
図。
図。
【図2】前記実施例の基本プランと奥行き方向拡張した
応用プランを示す平面図。
応用プランを示す平面図。
【図3】前記実施例の基本プランと奥行き方向縮小した
応用プランを示す平面図。
応用プランを示す平面図。
【図4】前記実施例の基本プランと間口方向拡張した応
用プランを示す平面図。
用プランを示す平面図。
【図5】前記実施例の基本プランと間口方向縮小した応
用プランを示す平面図。
用プランを示す平面図。
【図6】前記実施例の基本プランと奥行き方向拡張およ
び間口方向拡張した応用プランを示す平面図。
び間口方向拡張した応用プランを示す平面図。
【図7】前記実施例の基本プランと奥行き方向縮小およ
び間口方向拡張した応用プランを示す平面図。
び間口方向拡張した応用プランを示す平面図。
【図8】前記実施例の基本プランと奥行き方向縮小およ
び間口方向縮小した応用プランを示す平面図。
び間口方向縮小した応用プランを示す平面図。
【図9】前記実施例の基本プランと奥行き方向拡張およ
び間口方向縮小した応用プランを示す平面図。
び間口方向縮小した応用プランを示す平面図。
【図10】前記実施例の基本プランと各種応用プランの
展開を表示するプラン展開シートを示す平面図。
展開を表示するプラン展開シートを示す平面図。
2 箱形の建物ユニット 6 ユニット式建物 21〜26 基本プランの建物ユニット 211〜387 応用プランの建物ユニット R 基本プラン DE1〜WD2 属性に関して展開した応用プラン DEWE1〜DDWD1 組み合わせ展開した応用プラ
ン 400 プラン展開シート 401、402 属性表示欄 404、405 属性名称記入欄 406 属性の増減を示すマーク 407 プラン展開経路を示す矢印 411、412 基本展開欄 413 基本プラン表示欄 414〜417 組み合わせ展開欄
ン 400 プラン展開シート 401、402 属性表示欄 404、405 属性名称記入欄 406 属性の増減を示すマーク 407 プラン展開経路を示す矢印 411、412 基本展開欄 413 基本プラン表示欄 414〜417 組み合わせ展開欄
Claims (12)
- 【請求項1】 シートの表面に、複数の建物部品が所定
の構成で配置された基本プランを表示する基本プラン表
示欄と、前記基本プランにおける建物部品の置換、追
加、削除により構成が異なる応用プランを表示する応用
プラン表示欄とを有し、前記応用プラン表示欄に表示さ
れた応用プランは基本プラン表示欄から当該応用プラン
の構成の変更の程度順に配列されていることを特徴とす
る建物のプラン展開シート。 - 【請求項2】 請求項1に記載された建物のプラン展開
シートにおいて、前記応用プランは前記基本プランから
任意の属性について変更されたものであり、前記応用プ
ラン表示欄は前記属性についての拡張または縮小の程度
順に前記応用プランが配列されていることを特徴とする
建物のプラン展開シート。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された建
物のプラン展開シートにおいて、前記応用プラン表示欄
は前記属性についての拡張および縮小をしたものが前記
基本プラン表示欄を挟んで一列に配列されていることを
特徴とする建物のプラン展開シート。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3までの何れかに記
載された建物のプラン展開シートにおいて、前記応用プ
ランは異なる二つの属性について変更されたものであ
り、前記応用プラン表示欄は各々二つの属性のうちの一
方および他方についての応用プランが配列された二つの
基本展開欄を有し、前記基本展開欄は互いに交差配置さ
れ、この交差部分には基本プラン表示欄が配置されてい
ることを特徴とする建物のプラン展開シート。 - 【請求項5】 請求項4に記載された建物のプラン展開
シートにおいて、前記応用プラン表示欄は前記二つの基
本展開欄に挟まれた領域に前記二つの属性についての変
更を組み合わせた応用プランを表示する組み合わせ展開
欄を有することを特徴とする建物のプラン展開シート。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までの何れかに記
載された建物のプラン展開シートにおいて、前記応用プ
ラン表示欄には展開する属性を示す属性表示欄を有する
ことを特徴とする建物のプラン展開シート。 - 【請求項7】 請求項6に記載された建物のプラン展開
シートにおいて、前記属性表示欄は属性の名称を表示す
る属性名称表示欄を有することを特徴とする建物のプラ
ン展開シート。 - 【請求項8】 請求項7に記載された建物のプラン展開
シートにおいて、前記属性表示欄は基本プラン表示欄に
対応する位置に属性名称表示欄を有し、この属性名称表
示欄を挟んで該当する属性の展開方向両側に当該属性の
増減を示すマークを有することを特徴とする建物のプラ
ン展開シート。 - 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載された建
物のプラン展開シートにおいて、前記基本展開欄は二つ
が交差配置され、この基本展開欄を囲うように各基本展
開欄の端部と交差する属性表示欄が配置されていること
を特徴とする建物のプラン展開シート。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9までの何れかに
記載された建物のプラン展開シートにおいて、前記応用
プラン表示欄には各応用プランの展開前のプランから当
該応用プランに向かう展開経路表示用の矢印が表示され
ていることを特徴とする建物のプラン展開シート。 - 【請求項11】 請求項1または請求項10までの何れ
かに記載された建物のプラン展開シートにおいて、前記
建物部品は各々直方体状の箱形建物ユニットであり、前
記各プラン上では長方形に表示されることを特徴とする
建物のプラン展開シート。 - 【請求項12】 請求項11に記載された建物のプラン
展開シートにおいて、前記建物ユニットは各々高さが一
定だが奥行き寸法および間口寸法が基準寸法の所定倍率
の複数種類であり、前記長方形の表示は前記建物ユニッ
トの平面形状に対応した形状で表示されていることを特
徴とする建物のプラン展開シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001285U JP3015323U (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 建物のプラン展開シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001285U JP3015323U (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 建物のプラン展開シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015323U true JP3015323U (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=43150893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995001285U Expired - Lifetime JP3015323U (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 建物のプラン展開シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015323U (ja) |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP1995001285U patent/JP3015323U/ja not_active Expired - Lifetime
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