JPH08146819A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH08146819A
JPH08146819A JP6288080A JP28808094A JPH08146819A JP H08146819 A JPH08146819 A JP H08146819A JP 6288080 A JP6288080 A JP 6288080A JP 28808094 A JP28808094 A JP 28808094A JP H08146819 A JPH08146819 A JP H08146819A
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JP
Japan
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image
toner
ceramic plate
oxide
pigment
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Application number
JP6288080A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kimura
凱昭 木村
Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
Hiroko Furusawa
広子 古沢
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電子写真方式を用いて形成された画像を、転
写紙等を用いずに転写し、焼き付けし、簡便にセラミッ
ク板上へ画像を形成する方法を開発し、更に本方法によ
りセラミック板上に画質の高い画像を形成する。 【構成】 少なくとも樹脂と窯業用顔料からな静電荷像
現像用トナーを用いてベルト状の感光体2からセラミッ
ク板7に転写するか、感光体2上にトナー画像を形成し
た後、トナー画像を押圧転写体4・又は帯電されたベル
ト状転写体を用いてセラミック板7上へ転写し、次いで
トナー像が転写されたセラミック板7を焼成して窯業用
顔料を定着・発色させることを特徴とする画像形成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器等各種セラミッ
クに着色画像を形成する新しい技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック類に対して無機顔料を
固着し画像を形成する方法は陶磁器等で知られている。
また、近年になりセラミック板上へスクリーン印刷によ
り顔料を含有するインクを用いて印刷し、その後に焼き
付けを行い画像を形成する方法が知られてきた。しか
し、本方法では画像を形成する際にスクリーン印刷を用
いることから4色の版が必要となる。このために印刷の
工程が複雑となり画像の乱れを生ずる。
【0003】一方、電子写真の方法に於いて、カラート
ナーを用いてカラー画像を形成する方法が知られてい
る。この方法では4色のトナーを用いてフルカラー画像
を容易に形成することが可能である。
【0004】しかし、本画像形成方法で形成された画像
は、例えばフタロシアニン顔料、アゾ系顔料、キナクリ
ドン系顔料等の有機顔料やカーボッブラック等を使用し
ていることから、セラミック板上へ画像を形成した後に
焼き付けを行った場合では高温度での焼き付けのため、
顔料の変色等が発生し目的とする画像を得ることができ
ない。また、高温に耐え得る無機顔料のみを添加したト
ナーを用いた場合にはこの点を改善出来る可能性はある
が、トナーバインダー自体も焼き付けの熱で分解されて
しまう。従って無機顔料自体をセラミック板へ定着する
ことができない。この様にセラミック板上へカラー画像
を形成する方法については種々の問題により実現されて
いないのが現状である。
【0005】一方、セラミック板は従来の電子写真方式
に用いられている転写材である紙やOHP(オーバーヘ
ットプロジェクター)シートと比較して硬度が高いこと
から直接転写することができない。このために、セラミ
ック板へ焼き付けを行うためには転写体としてスクリー
ン印刷で用いられる転写紙、例えばデキストリン膜を有
する転写紙やポリエステルシートの薄膜を有する転写紙
等へ画像を感光体より転写し、その後にセラミック板へ
デキストリン膜やポリエステルシートを転写或いは接着
させ、その後に熱を加えて発色及び定着する方法が行わ
れる必要がある。しかし、この場合には転写工程が複数
回なされ、更に転写紙に対してトナー像を一時的に接着
させるための工程が必要となる等、工程が複雑になる。
この結果、トナー像の転写に於ける乱れが発生し、文字
チリや画像欠陥の発生等の問題を引き起こす。
【0006】このため、特殊な転写紙を用いずにセラミ
ック板上に電子写真画像を形成する好適な方法は、まだ
提案されていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
写真方式を用いて形成された画像を、転写紙等を用いず
に転写し、焼き付けし、より簡便にセラミック板上へ画
像を形成する方法を提案することにある。更に別の目的
は、本方式によりセラミック板上に画質の高い画像を形
成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記の
発明により達成される。
【0009】(1) 感光体表面上に静電荷潜像を形成す
る工程、形成された前記静電荷潜像を、樹脂及び窯業用
顔料を含有する静電荷像現像用トナーで顕像化する工
程、顕像化されたトナー像を中間転写体に押圧転写する
工程、押圧転写された中間転写体上のトナー像をセラミ
ック板上へ転写する工程、並びに、セラミック板上のト
ナー像を焼成する工程を含むことを特徴とする画像形成
方法。
【0010】(2) 上記感光体がエンドレスベルト状感
光体である(1)記載の画像形成方法。
【0011】(3) 上記中間転写体がエンドレスベルト
状転写体である(1)又は(2)記載の画像形成方法。
【0012】(4) 上記静電荷像現像用トナーが、更に
ガラス質の物質を含有することを特徴とする(1),(2)
又は(3)記載の画像形成方法。
【0013】(5) フレキシブルなエンドレスベルト状
感光体表面上に静電荷像潜像を形成する工程、形成され
た前記静電荷潜像を樹脂及び窯業用顔料を含有する静電
荷像現像用トナーで顕像化する工程、顕像化されたトナ
ー像をセラミック板上に転写する工程、並びにセラミッ
ク板上のトナー像を焼成する工程を含むことを特徴とす
る画像形成方法。
【0014】即ち、本発明では、スクリーン印刷を用い
ることがないため、簡便に画像を形成することができ
る。更に、転写紙を用いずに直接セラミック板に対して
トナーを転写する方式であることから、画像の乱れも発
生せず、細線の再現性が良好で、更に、転写紙に対する
定着工程が無いことから、簡便に画像を形成することが
可能となる。更に、窯業用顔料を顔料として用いること
から、焼き付け(焼成ともいう)により容易にセラミッ
ク板に対して接着させ、発色した後も熱等による変色の
問題が無い。しかも、窯業用顔料とガラス質とを同時に
存在させることにより、窯業用顔料の発色及びセラミッ
ク板に対する接着性の向上を行うことが可能となる。
【0015】
【作用】以下本発明の構成要素を、より具体的に述べ
る。
【0016】最初に、本発明のトナーに使用される窯業
用顔料、樹脂及びガラス質の物質につき述べる。
【0017】(窯業用顔料)本発明の窯業用顔料は、陶
磁器に着色する顔料を指し、更には陶磁器に使用される
釉薬に対して溶解又は反応して発色する顔料を指す。こ
こで釉薬とは、陶磁器表面に施すガラス室の物質を示
す。
【0018】窯業用顔料の例としては、酸化ジルコニウ
ム、ウラン酸ウラン、酸化鉄、酸化マンガン、酸化モリ
ブデン、酸化ニッケル、酸化トリウム、酸化コバルト、
酸化銅、酸化クロム、酸化チタン、酸化タングステン、
酸化バナジン、金、酸化アンチモン、酸化スズ、硫化カ
ドミウム、セレニウムなどが本発明の無機顔料として使
用される。本発明では、これら顔料を用いて高温で焼き
付けを行い発色させるものである。例えば、セラミック
板が陶磁器の場合、白色に着色するには酸化ジルコニウ
ム、黒はウラン酸ウラン(還元焔)、青は酸化鉄、酸化
マンガン(酸化焔)、酸化モリブデン(酸化焔)、酸化
ニッケル、(酸化焔)、酸化トリウム、酸化コバルト、
酸化銅、酸化クロム(還元焔)、酸化チタン、酸化タン
グステン、酸化バナジンなどがあり、緑は酸化鉄(還元
焔)、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化トリウム(還
元焔)、酸化コバルト(酸化焔)、酸化銅、酸化チタ
ン、酸化クロム、酸化バナジンなどがあり、黄色は酸化
鉄、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化銅(酸化焔)、
酸化クロム、酸化バナジン(酸化焔)などがあり、赤は
酸化鉄(酸化焔)、酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化
銅(還元焔)、酸化クロム、酸化チタン、酸化タングス
テン、酸化バナジン、金(還元焔)などがあり、紫は酸
化マンガン、酸化モリブデン、酸化ニッケル、酸化クロ
ム、酸化チタン、酸化タングステン、金などがあり、茶
は酸化ニッケル(還元焔)、酸化マンガンなどがあり、
桃色は酸化コバルト(還元焔)、橙色は酸化クロムなど
がある。これらは、後述するガラス質の材料である珪
酸、アルミナなどと反応し珪酸塩、アルミ酸塩、アルミ
珪酸塩などを形成し発色し定着される。これらは組み合
わせて使用することにより好ましい結果が得られる。
尚、発色の色は加熱する際の条件、即ち、還元雰囲気或
いは酸化雰囲気によっても変化する。
【0019】更に、酸化アルミニウム、酸化亜鉛などを
添加し、色調を調整してもよい。
【0020】一方、セラミック板がガラス質の場合は、
白色にするには酸化チタン、酸化アンチモン、酸化ジル
コニウム、酸化スズなどがあり、黒は酸化鉄と二酸化マ
ンガンと酸化コバルトの混合物を高温下に焼成したもの
があげられ、赤はセレニウムに少量の硫化カドミウムを
加えたものがあげられ、紺色は酸化コバルト、黄色は硫
化カドミウム、橙色は硫化カドミウムに少量のセレニウ
ムを加えたものなどがあげられる。この場合は下地自体
がガラス質であるため、特にガラス質を添加する必要が
無いが、添加する場合にはホウ珪酸ガラスがよい。
【0021】これら窯業用顔料の粒径は最終的な画像に
対する解像度に影響を与える。このため顔料の粒径は、
数平均粒子径で0.1〜8μmであることが好ましい。この
粒子径が小さい場合には発色性が低下し、画像の濃度が
低下する。また、粒子径が大きい場合には窯業用顔料が
トナー粒子表面へ露出し、その硬度が高いことから、感
光体にキズを引き起こす原因となり、白スジや黒ポチな
どの問題を発生する。
【0022】尚、ここで、数平均粒径の測定方法は、レ
ーザー散乱方式の粒度分布測定装置「HELOS」(S
IMPATIC社製)により測定された数平均粒径を示
す。尚、測定の試料は測定前に超音波により界面活性剤
を含有した水溶液に分散させたものである。
【0023】また、窯業用顔料のトナーに対する添加量
は、トナー全体に対して5〜80重量%であることが好ま
しい。この理由は、添加量が過小であると画像濃度が低
下し、添加量が過多であると、顔料がトナー粒子表面に
露出するという問題が発生し、帯電性に影響をあたえ好
ましくない。
【0024】(ガラス質の物質)特に限定されるもので
はないが、ホウ珪酸ガラス、鉛ガラス、アルカリガラス
などがよい。特に酸化鉛を添加するとガラス質の融点が
低下し、接着性が向上し良好な皮膜を形成し好適であ
る。
【0025】ガラス質の物質は接着性を向上する観点及
び色調の調整の観点で添加される。
【0026】このものの添加量はトナー全体に対して5
〜60重量%が好ましい。添加量が過小であると、セラミ
ックに対する接着性が低下し、得られたトナー画像の耐
久性の低下を引き起こす。添加量が過多であると、ガラ
ス質のトナー表面に対する露出が発生し、感光体などに
対するキズの発生原因となり、白スジや黒ポチを発生す
る問題を引き起こすことがある。
【0027】また、窯業用顔料とガラス質の物質両者の
添加量は両者併せて10〜80重量%までが好ましい。この
量を越えると窯業用顔料或いはガラス質の物質のトナー
中への保持が困難となり、遊離が発生し、更にトナー表
面に対する露出が発生し、感光体等に対するキズの発生
原因となり、白スジや黒ポチを発生する問題を引き起こ
すことがある。
【0028】ガラス質の物質自体は、単体でトナー中に
添加する方法或いは窯業用顔料とガラス質の物質とを熔
融させ、いわゆる色ガラスとした後に添加してもよい。
【0029】(トナー等の現像剤の構成)本発明で用い
られるトナーは結着樹脂と窯業用顔料と必要に応じて使
用されるその他の添加剤とを含有した粒子である。その
平均粒径は体積平均粒径で4〜20μm、好ましくは5〜1
5μmである。着色粒子を構成する結着樹脂としては特に
限定されず、従来公知の種々の樹脂が用いることができ
る。しかし、焼き付けを行う工程が必須であることか
ら、熱分解により残留するものが無い樹脂を用いること
がよい。
【0030】このためには、例えば、スチレン系樹脂・
アクリル系樹脂・スチレン/アクリル系樹脂・ポリエス
テル樹脂等が挙げられる。特に転写紙へ定着する必要は
無く、樹脂のガラス転移点以上軟化点以下の温度で加熱
し転写体等へ一時的に付着させるのみでよい。
【0031】尚、樹脂としてはガラス転移点が50〜70
℃、軟化点が100〜200℃のものがよい。ここで、ガラス
転移点は示差熱分析により測定されたもので、より具体
的には、示差熱分析による吸熱ピークに於けるベースラ
インと吸熱カーブの交点、いわゆるon−set温度にて示
される。樹脂の軟化点は、高化式フローテスターにて測
定された値をいい、具体的には島津製作所製高化式フロ
ーテスターにて測定された値である。
【0032】その他の添加剤としては例えばサリチル酸
誘導体・アゾ系金属錯体等の荷電制御剤、低分子量ポリ
オレフィン・カルナウバワックス等の定着性改良剤等が
挙げられる。また、トナーの流動性改善及び帯電性の改
善のために、無機微粒子を添加混合してもよい。無機微
粒子の例としてはシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム等の数
平均一次粒子径が5〜1000nmのものが使用され、これら
は疎水化されていてもよい。
【0033】更に、トナーにはクリーニング助剤として
数平均一次粒子径が0.1〜2.0μmのスチレン-アクリル樹
脂微粒子やステアリン酸亜鉛の様な高級脂肪酸金属塩を
添加してもよい。
【0034】無機微粒子の添加量としては着色粒子に対
して0.1〜5.0重量%添加するとよい。また、クリーニン
グ助剤は着色粒子に対して0.01〜1.0重量%程度がよ
い。
【0035】本発明には、後述するごとく二成分現像方
式を用いるのが望ましいが、この現像方式に使用される
二成分現像剤は静電荷像現像用キャリアと本発明のトナ
ーとから成り、キャリアとしては鉄・フェライト等の磁
性材料粒子表面を樹脂等によって被覆した樹脂被覆キャ
リア或いは、樹脂と磁性粉とを混合して得られる樹脂分
散型キャリアの何れを使用してもよい。このキャリアの
平均粒径は体積平均粒径で20〜150μmが好ましく、更に
好ましくは30〜100μmである。また、本発明で使用され
るキャリアは体積抵抗が1010Ωcm以上のものが好適に使
用される。これは、交番電界を作用して現像する方式等
では、キャリアの抵抗の低い場合には抵抗の低い磁性粒
子と同様に画像欠陥を発生する原因となり、上記程度の
抵抗のものが必要となる。
【0036】(画像形成方法)本発明の画像形成方法
は、通常の電子写真方式で感光体上、或いは感光体上か
ら中間転写体等へ画像を転写して、通常はカラー重ね合
せ画像を形成し、転写紙を用いることなく直接セラミッ
ク板へ転写する方式である。セラミック板へ転写するた
めには、セラミックは硬度の高いことから感光体へのキ
ズ等の影響があるため、従来使用されているドラム状感
光体から通常の方法で直接転写することは困難である。
【0037】この困難を解消する第一の方法としては、
中間に転写体を使用して転写する方式がある。この場
合、感光体上に形成されたトナー画像を、いわゆる押圧
転写方式により一旦押圧転写体へ転写させ、この押圧転
写されたトナー像をセラミック板に対して熱的に押圧転
写しセラミック板へトナー像を転写・接着する。この後
に、トナーが転写し接着されたセラミック板を焼成する
ことによりセラミック板へ窯業用顔料を定着・発色させ
るものである。
【0038】本方式に於ける構成図を図1及び2に示
す。この構成を説明すると、図1ではドラム状の感光体
2の表面に潜像形成手段1により形成された潜像は、本
発明のトナーを有する現像手段3により現像を行いトナ
ー像とし、次いで感光体2上のトナー像はドラム状に形
成された押圧転写体4により押圧転写され、更に押圧転
写体4上のトナー像は押圧ローラ6との間を通過するセ
ラミック板7に対して転写される。その後トナー像を担
持したセラミック板は加熱30で高温に加熱焼成し、画像
を得る。この場合、押圧転写体からの転写部の直前に配
置された加熱源5によりトナーを加熱し、軟化させて押
圧ローラ6にてセラミック板へ接着させるのが好適であ
る。押圧転写体4にはブレードクリーニング装置等のク
リーニング機構15を設置することが好ましい。押圧転写
体へトナー像と転写した後の感光体2は、クリーニング
部8でクリーニングされ、次の画像形成のために帯電極
9でその表面と一様に帯電される。
【0039】図2では、エンドレスベルト状に形成され
た押圧転写体を用いた画像形成方法の構成例を示す。こ
こではベルト状に形成された押圧転写体4は10,11,12
に示すベルト状転写体、駆動ローラに掛け渡され駆動し
ており、図1と同様に転写部位直前に加熱源5によりト
ナーが加熱され軟化された状態でセラミック板に対して
転写されその後、トナー像を担持したセラミック板は加
熱ヒータで焼成される。また、押圧転写体にはクリーニ
ング機構15を設置しておくことが好ましい。ここで、加
熱源5としては赤外線ヒーターが好ましい形態である。
一方、加熱源を押圧転写体4の内部に設置する方法も好
適な方法として示すことができる。
【0040】押圧転写体としては特に限定されないが、
図1に示すドラム状であっても、図2に示すベルト状で
あってもその表面層が少なくともゴム状弾性体を有して
いる押圧転写体が好ましい。この弾性体としては、天然
ゴム、ウレタンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、シリ
コンゴム、エチレン-プロピレンゴム、フッ素ゴム等が
好ましい材料としてあげられる。天然ゴムとしてはポリ
シス-1,4-イソプレン主体のものであり、ウレタンゴム
は多価イソシアネートと多価アミン或いは多価アルコー
ルとの反応でウレアまたはウレタン結合を構成するゴム
であり、例えばバルコラン(住友バイエルウレタン社
製)、ハイプレン(三井東圧化学社製)等が市販品とし
てあげられる。シリコンゴムは、メチルビニルシリコン
ゴム、メチルフェニルシリコンゴムなどがあげられ、フ
ッ素ゴムはトリフルオロエチレン-フッ化ビニリデン共
重合体、ペンタフロオロプロピレン-フッ化ビニリデン
共重合体、ヘキサフロオロプロピレン-フッ化ビニリデ
ン共重合体、塩化トリフルオロエチレン-フッ化ビニリ
デン共重合体、含フッ素ニトロソゴム、1,1-ジヒドロパ
ーフルオロブチルアクリレートゴム等があげられる。更
に、合成天然ゴム(カリフレックスIR:シェル化学社
製)、エチレン-プロピレンゴム(ノーデル:デュポン
社製)、アクリロニトリル-ブタジエンゴム(ハイカ
ー:日本ゼオン社製)、有機ポリサルファイトゴム(チ
オコール:チオコール社製)、アクリル酸エステル共重
合体ゴム(ハイカー4021:グッドリッチ社製)、有機ポ
リシロキサンゴム(信越シリコンゴム:信越化学社製)
等があげられる。
【0041】これらの材料は、ゴム硬度で5〜70°のも
のが好ましい。この範囲よりも小さい値のものである
と、硬度が高いために変形が少なくなり、転写効率が低
下し、更に、セラミック板との接触で傷が発生する場合
がある。一方で値が過多である場合には、変形が過多と
なり、セラミック板に対する接着性の低下の問題を発生
する場合がある。
【0042】中間の押圧転写体へ感光体からトナーを転
写する方法としては、転写体を感光体に接着させて転写
する方法が好ましい。この場合に用いられる転写体の圧
力として概ね0.05〜0.2kg/cm2である。また、転写体か
らセラミック板に対する転写圧力は加熱によりトナー自
体が軟化していることから特に高い圧力は必要無いが、
概ね0.05〜0.2kg/cm2である。
【0043】転写体は基体としてステンレススチール、
アルミ、ニッケル等の金属やポリエステル、ポリイミ
ド、ポリスルフォン等の耐熱性高分子材料等の上に前記
ゴム状弾性体層を形成したものである。これらの形状は
いわゆるベルト状、ドラム状の何れでも好適に使用する
ことができるが、エンドレスベルト状の転写体か好まし
い。
【0044】また、セラミック板に対してトナーを転写
し同時に接着させるための構成としては、加熱部を転写
位置の近傍に設置することが好ましい。転写部での温度
はトナーは一時的に接着するための熱エネルギーの付与
でよいことから、トナーのガラス転移点以上の温度を付
与すればよい。いわゆる熱ロール定着等で使用されるト
ナーの軟化点以上の熱まで付与する必要は無い。このた
め、加熱温度としてはトナーのガラス転移点〜ガラス転
移点+80℃程度、好適にはガラス転移点〜ガラス転移点
+50℃である。この温度が低い場合にはセラミック板に
対するトナーの接着性が低下し、この温度よりも高い場
合には転写体の熱が感光体へ移行し、感光体の劣化を発
生する問題であるとか、トナーの変形が過多に発生し、
画像の乱れを発生する問題を引き起こすことがある。
【0045】更に第二の方法としては、感光体としてフ
レキシブルな形状を有するものを用い、中間転写体を使
用せずに転写する方式である。この場合を図3に示す
と、ベルト状感光体2上にトナー画像を形成した後、感
光体上に形成されたトナー画像を帯電されたセラミック
板7へ直接転写し、次いでトナー像が転写されたセラミ
ック板を加熱ヒータ30で焼成することによりセラミック
板へ窯業用顔料を定着・発色させるものである。本構成
では転写部でベルト状の感光体の裏面にゴムローラ32を
設置しフレキシブルな構成とすることでセラミック板と
の接触による傷の発生を防止することが好適である。
【0046】この場合、セラミック板自体にはコロナ放
電等で帯電させる帯電極33を設けて、転写を行うことが
好ましい。ここで、ゴムローラ32としてはシリコンゴム
やウレタンゴム等が好適に使用される。これらのゴム硬
度は5〜70°がよい。この値が小さい場合には硬度が高
いためにセラミック板に対する密着性が低下し、転写効
率が低下する問題や、傷の発生等の問題を生じることが
ある。一方、値が大きい場合には密着性が過多となり、
画像の乱れを起こすことがある。
【0047】また、第三の方法としては感光体上にトナ
ー画像を形成した後、帯電されたベルト状転写体へトナ
ー画像を転写し、ベルト状転写体へ形成されたトナー画
像を帯電されたセラミック板へ転写し、次いでトナーが
転写されたセラミック板を焼成することによりセラミッ
ク板へ窯業用顔料を定着・発色させるものであり、本発
明に係わる第三の画像形成方法の構成である。この構成
を図4に示す。
【0048】この構成では、前述したと同じく感光体2
に形成された画像を帯電極41により帯電されたベルト状
の転写体43へ転写し、次いで帯電極42により帯電された
セラミック板7に対して転写される。この場合、転写部
位ではベルト状転写体43の裏面よりゴムローラ32により
密着され転写される。ここで、ゴムローラとしてはシリ
コンゴムやウレタンゴム等が好適に使用される。これら
のゴム硬度は5〜70°がよい。この値が小さい場合には
硬度が高いためにセラミック板に対する密着性が低下
し、転写効率が低下する問題や、傷の発生等の問題を生
じることがある。一方、値が大きい場合には密着性が過
多となり、画像の乱れを発生する問題を生じることがあ
る。
【0049】転写工程が終了し、トナー像を担持したセ
ラミック板は、加熱ヒータ30で高温で焼き付けされ、こ
の段階でトナーバインダーが除去され、窯業用顔料がセ
ラミック板へ定着される。
【0050】これらすべての転写方法において、セラミ
ック板に対する接着性の向上及び色調の改善のために、
ガラス質の物質をトナー画像の上に添加することが好ま
しい。この場合、ガラス質として特に限定されるもので
はないが、ホウ珪酸ガラス、鉛ガラス、アルカリガラス
などがよい。特に酸化鉛を添加するとガラス質の融点が
低下し、接着性が向上し良好な皮膜を形成し好適であ
る。これらガラス質は焼き付けを行う前のトナー画像が
付着したセラミック板上にガラス質の粉体を添加する方
法が好適である。
【0051】画像を感光体上へ形成する方式としては上
述した他各種の静電荷像の現像法が用いられる。例えば
接触現像で画像を形成する方法でもよいが、カラー画像
を形成する場合には、現像剤を非接触状態で感光体上へ
繰り返し現像を行い、重ね合わせ画像を形成し、フルカ
ラー画像を形成する方式がよい。又、第一,第三の画像
形成方法においては、接触或いは非接触状態で1色ずつ
感光体上へ画像を形成し、逐次感光体より中間転写体へ
転写し、その中間転写体でフルカラー画像を形成する方
法でもよい。
【0052】(焼き付け方法)図1〜4において、焼き
付けはセラミック板7にトナー像を転写直後に加熱ヒー
タにより行ってもよいが、焼き付け装置を画像形成装置
と分離させて、使用することが好ましい。
【0053】トナー像を担持したセラミック板の焼き付
け(焼成)を行う方法は、先ず100℃程度に保持した後
に200〜400℃までゆっくり昇温し、次いで400〜1200℃
の温度にて焼き付けを行い、セラミック板上へ定着させ
る。この時点で窯業用顔料がセラミック板へ定着すると
同時に発色する。また、ガラス質を添加した場合には、
この時点でガラス質が熔解し、窯業用顔料が発色すると
同時にガラス質によりセラミック板へより強固に定着さ
せることができる。
【0054】(セラミック板)セラミック板とは、素地
の多孔質のものとして土器や陶器等があり、素地が密の
ものとして炉器、磁器などがある。更に、ガラス、琺瑯
鉄器等があげられる。これらは完全な平板状でもよい
し、多少の凹凸や、湾曲等があるものであってもよい。
更に、これらについては組み合わせた構成のものであっ
てもよい。
【0055】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、「部」
とは特に断りの無い限り「重量部」を表す。
【0056】トナー製造例1 ポリエステル樹脂(ガラス転移点=56℃・軟化点=125
℃)100部と酸化コバルト(数平均粒子径=1.0μm)20
部とホウ珪酸ガラス20部を常法に従い予備混合した後に
溶融混練し、粉砕した後に体積平均粒径が13.1μmの着
色粒子を得た。次いで、このものに、疎水性シリカを0.
5%添加し、本発明のトナーを得た。これを「青トナー
1」とする。
【0057】トナー製造例2 ポリエステル樹脂(ガラス転移点=56℃・軟化点=125
℃)100部と酸化マンガン(数平均粒子径=2.1μm)30
部とホウ珪酸ガラス25部を常法に従い予備混合した後に
溶融混練し、粉砕した後に体積平均粒径が12.7μmの着
色粒子を得た。次いで、このものに、疎水性シリカを0.
5%添加し、本発明のトナーを得た。これを「赤トナー
1」とする。
【0058】トナー製造例3 ポリエステル樹脂100部(ガラス転移点=56℃・軟化点
=125℃)と酸化ニッケル(数平均粒子径=1.6μm)10
部とホウ珪酸ガラス15部を常法に従い予備混合した後に
溶融混練し、粉砕した後に体積平均粒径が13.1μmの着
色粒子を得た。次いで、このものに、疎水性シリカを0.
5%添加し、本発明のトナーを得た。これを「黄トナー
1」とする。
【0059】トナー製造例4 ポリエステル樹脂100部と(ガラス転移点=56℃・軟化
点=125℃)ウラン酸ウラン(数平均粒子径=1.6μm)1
5部とホウ珪酸ガラス20部を常法に従い予備混合した後
に溶融混練し、粉砕した後に体積平均粒径が12.8μmの
着色粒子を得た。次いで、このものに、疎水性シリカを
0.5%添加し、本発明のトナーを得た。これを「黒トナ
ー1」とする。
【0060】トナー製造例5 酸化コバルト(数平均粒子径=0.5μm)30部とホウ珪酸
ガラス15部と酸化鉛15部とを混合し、900℃で熔融した
後に粗粉砕し、ボールミルで粉砕した後に分級し、体積
平均粒径が0.8μmの熔融物を得た。これを「熔融顔料
1」とする。
【0061】ポリエステル樹脂(ガラス転移点=56℃・
軟化点=125℃)100部と「溶融顔料1」25部とを常法に
従い予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積平
均粒径が13.1μmの着色粒子を得た。次いで、このもの
に、疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを得
た。これを「青トナー2」とする。
【0062】トナー製造例6 酸化マンガン(数平均粒子径=2.1μm)30部とホウ珪酸
ガラス25部と酸化鉛35部とをトナー製造例5と同様に熔
融し、粉砕・分級した後に体積平均粒径が1.2μmの熔融
物を得た。これを「熔融顔料2」とする。
【0063】ポリエステル樹脂(ガラス転移点=56℃・
軟化点=125℃)100部と「溶融顔料2」30部とを常法に
従い予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積平
均粒径が12.7μmの着色粒子を得た。次いで、このもの
に、疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを得
た。これを「赤トナー2」とする。
【0064】トナー製造例7 酸化ニッケル(数平均粒子径=1.6μm)60部とホウ珪酸
ガラス25部と酸化鉛35部とをトナー製造例5と同様に熔
融し粉砕・分級した後に、体積平均粒径が1.5μmの熔融
物を得た。これを「熔融顔料3」とする。
【0065】ポリエステル樹脂100部(ガラス転移点=5
6℃・軟化点=125℃)と「熔融顔料3」40部を常法に従
い予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積平均
粒径が13.1μmの着色粒子を得た。次いで、このもの
に、疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを得
た。これを「黄トナー2」とする。
【0066】トナー製造例8 ウラン酸ウラン(数平均粒子径=1.6μm)60部とホウ珪
酸ガラス25部と酸化鉛35部とをトナー製造例5と同様に
熔融し粉砕・分級した後に、体積平均粒径が1.7μmの熔
融物を得た。これを「熔融顔料4」とする。
【0067】ポリエステル樹脂100部(ガラス転移点=5
6℃・軟化点=125℃)と「熔融顔料4」50部を常法に従
い予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積平均
粒径が12.8μmの着色粒子を得た。次いで、このもの
に、疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを得
た。これを「黒トナー2」とする。
【0068】トナー製造例9 スチレン/アクリル樹脂(ガラス転移点=54℃・軟化点
=135℃)500部と酸化コバルト(数平均粒子径=2.2μ
m)20部と酸化アルミニウム(数平均粒子径=2.3μm)2
0部とホウ珪酸ガラス25部と酸化鉛35部とを常法に従い
予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積平均粒
径が12.7μmの着色粒子を得た。次いで、このものに、
疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを得た。
これを「青トナー3」とする。
【0069】トナー製造例10 スチレン/アクリル樹脂500部(ガラス転移点=54℃・
軟化点=135℃)と硫化カドミウムとセレニウム混合物
(硫化カドミウム:セレニウム=99:1)(数平均粒子
径=2.1μm)60部とホウ珪酸ガラス25部と酸化鉛35部と
を常法に従い予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後
に体積平均粒径が12.7μmの着色粒子を得た。次いで、
このものに、疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のト
ナーを得た。これを「赤トナー3」とする。
【0070】トナー製造例11 スチレン/アクリル樹脂(ガラス転移点=54℃・軟化点
=135℃)500部と硫化カドミウム(数平均粒子径=1.9
μm)60部とホウ珪酸ガラス25部と酸化鉛35部とを常法
に従い予備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積
平均粒径が12.7μmの着色粒子を得た。次いで、このも
のに、疎水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを
得た。これを「黄トナー3」とする。
【0071】トナー製造例12 スチレン/アクリル樹脂(ガラス転移点=54℃・軟化点
=135℃)500部と酸化鉄とに酸化マンガンと酸化コバル
トとを高温で焼成した粒子(数平均粒子径=2.4μm)45
部とホウ珪酸ガラス25部と酸化鉛35部とを常法に従い予
備混合した後に溶融混練し、粉砕した後に体積平均粒径
が12.7μmの着色粒子を得た。次いで、このものに、疎
水性シリカを0.5%添加し、本発明のトナーを得た。こ
れを「黒トナー3」とする。
【0072】比較用トナー製造例1 トナー製造例1に於いて酸化コバルトの代わりに銅フタ
ロシアニンを10部を用いた他は、同様にして比較用トナ
ーを得た。これを「比較用青トナー1」とする。
【0073】現像剤調整例 上記トナーをフェライト粒子表面をスチレン/アクリル
樹脂で被覆した体積平均粒径が45μmの樹脂被覆フェラ
イトキャリアに添加してトナー濃度が7%の現像剤を調
整した。下記表に現像剤の一覧表を示す。
【0074】
【表1】
【0075】評価条件等 評価は、コニカ製カラー複写機Konica 9028を改造して
使用した。条件は下記に示す条件である。感光体として
は下記に示す評価1及び3ではドラム状積層型有機感光
体を使用した。一方、評価2では積層型有機感光体で構
成されたベルト状感光体を用いた。
【0076】尚、画像の形成方法は半導体レーザーによ
り画像様に記録を行い、いわゆる反転現像方式による画
像形成方法を用いた。
【0077】感光体表面電位=−550V DCバイアス =−250V ACバイアス =Vp-p:−50〜−450V 交番電界周波数=1800Hz Dsd =300μm 押圧規制力 =10gf/mm 押圧規制棒 =SUS416(磁性ステンレス製)/直径3
mm 現像剤層厚 =150μm 現像スリーブ =20mm (画像形成1)押圧転写方式として図1に示す構成の装
置を使用した。押圧転写体として表面にゴム硬度が45°
のシリコンゴムを3mmの厚さで被覆したステンレスシリ
ンダーを用い、加熱源として赤外線ヒーターを用いた。
トナー用樹脂のガラス転移点が54〜56℃であることから
トナーを赤外線ヒーターにて75℃まで加熱する様に赤外
線ヒーターの条件を調整して用いた。感光体に対する押
圧転写体の接触圧力は0.1kg/cm2とし、セラミック板に
対する押圧転写体の接触圧力は0.1kg/cm2とした。
【0078】(画像形成2)感光体としてベルト感光体
を用いて実施した。用いた構成は図3に示すものであ
る。ベルト感光体としてセラミック板に接触する部位に
於いてはベルト感光体内部に硬度が45°のウレタンゴム
で構成されたシリンダーを設置し、ベルト感光体とセラ
ミック板が接触できる条件としてある。又、セラミック
板に対しては事前にコロナ放電装置を用いて正帯電性を
付与した。
【0079】(画像形成3)評価として図4に記載した
構成の方式を用いた。感光体としては前述の評価−1と
同様にドラム状の感光体を使用し、ウレタンゴムで構成
されたベルト状の転写体に対してコロナ放電極により正
帯電性を付与して転写を行った。更に、セラミック板に
対しても同様に正帯電性のコロナ放電により帯電させ、
転写ベルト上に形成されたトナー画像を転写することで
画像を形成した。
【0080】(比較用画像形成方法)比較用として直接
セラミック板に対する転写方式ではなく、一旦トナー画
像をデキストリン膜が表面に形成された紙に対して転写
を行い、このものをセラミック板に張り付ける方式によ
る画像形成を行った。
【0081】画像評価 前記画像形成方法にて画像形成を高温高湿環境下(33℃
/70%RH)にて実施した。解像力を見るため1本/mm
・2本/mm・3本/mm・4本/mm・5本/mm・6本/mm
・7本/mmの細線のある画像を露光・現像した。
【0082】現像剤1〜8及び比較用現像剤1を用いて
形成されたトナー像は磁器の板へ付着させ、現像剤9〜
12及び比較用現像剤1についてはガラス板に対して付着
させた。
【0083】焼き付けは、先ずトナーが付着しているセ
ラミック板を100℃の条件で10分間焼き、次いで0.5℃/
分の条件で300℃まで加熱する。次いで、1℃/分の昇
温条件で850℃の温度まで昇温し、15分間焼いたのち、
室温まで冷却し画像を形成させた。この状態ではトナー
に用いたポリエステル樹脂及びスチレン/アクリル樹脂
は分解して、窯業用顔料のみが残留して発色した。
【0084】目視にて細線の再現性について評価を行
い、目視で判定できる細線の本数を記録した。結果を下
記表に示す。
【0085】
【表2】
【0086】以上の結果に示す様に、本発明の画像形成
方法に於いては細線の再現性が良好な画像を形成するこ
とができる。
【0087】
【発明の効果】本発明により、電子写真方式を用いて形
成された画像を、転写紙等を用いずに転写し、簡便にセ
ラミック板上へ画像を形成することが出来る。更に本方
式によりセラミック板上に画質の高い画像を形成するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成方法の概念図。
【図2】本発明に係わる画像形成方法の概念図。
【図3】本発明に係わる画像形成方法の概念図。
【図4】本発明に係わる画像形成方法の概念図。
【符号の説明】
1 潜像形成手段 2 感光体(静電荷像担持体) 3 現像手段 4 押圧転写体 5 加熱源 7 セラミック板 8 クリーニング部 9 帯電極 10 ベルト状転写体駆動ローラ 11 ベルト状転写体駆動ローラ 12 ベルト状転写体駆動ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/00 101 9/08 9/09 13/08 15/01 J 114 A 15/08 502 F 507 L 15/16 G03G 9/08 368 391 13/08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体表面上に静電荷潜像を形成する工
    程、 形成された前記静電荷潜像を、樹脂及び窯業用顔料を含
    有する静電荷像現像用トナーで顕像化する工程、顕像化
    されたトナー像を中間転写体に押圧転写する工程、 押圧転写された中間転写体上のトナー像をセラミック板
    上へ転写する工程、並びに、 セラミック板上のトナー像を焼成する工程を含むことを
    特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 上記感光体がエンドレスベルト状感光体
    である請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 上記中間転写体がエンドレスベルト状転
    写体である請求項1又は2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 上記静電荷像現像用トナーが、更にガラ
    ス質の物質を含有することを特徴とする請求項1,2又
    は3記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 フレキシブルなエンドレスベルト状感光
    体表面上に静電荷像潜像を形成する工程、形成された前
    記静電荷潜像を樹脂及び窯業用顔料を含有する静電荷像
    現像用トナーで顕像化する工程、顕像化されたトナー像
    をセラミック板上に転写する工程、並びにセラミック板
    上のトナー像を焼成する工程を含むことを特徴とする画
    像形成方法。
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