JPH08146332A - ポリゴンミラーモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】レーザビームを透過するミラーガラス６を断熱
材を介してミラーカバー１に設置することにより、カバ
ー１への放熱を無くすことができ、ミラーガラス６を高
温に保つことができる。即ち、モータ内部で気化した物
質は、より低温の方で結露する。 【効果】ミラーガラスが曇らないため、レーザビームを
鮮明に入射及びポリゴンミラーで反射することができ、
デジタル化やカラー化等の繊細な画像を要求されるコピ
ーやプリンタには、最適なポリゴンミラーモータを提供
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリンタ
用ポリゴンミラーモータに係り、特に、耐環境性におい
て精密回転を維持し、レーザビームの透過に影響を与え
ない光学系を寄与するモータに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術では、ポリゴンミラーモータの
ミラーガラス設置方法は、直接ポリゴンミラーカバーに
接着又は、ばね鋼板により押圧して取付けていた。

【０００３】このため、モータの温度上昇と共にモータ
内部の水分等の液体が気化しガラス内面が曇るという現
象が発生し、レーザビームの透過に強弱が現われた。

【０００４】このように、従来方法ではガラス曇りにつ
いて考慮されておらず、また印字に関しても仕様がラフ
で問題とはなっていなかった。

【０００５】しかし、最新ではデジタル化，カラー化の
仕様に伴い印字精度及び繊細な画像が要求されるように
なり、微妙なレーザビームの強弱が問題視されるように
なってきた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来ポリゴンミラーモ
ータで、レーザビームを透過するミラーガラスの曇りに
ついては考慮されておらず、モータの温度上昇と共に内
部の水分等が気化し外気と接するミラーカバー或いは、
ミラーガラス面に曇りとなる現象があった。

【０００７】このため、ミラーガラスを透過するレーザ
ビームは曇りによりビームの強弱となり、ひいては印字
濃度にも影響を与えるものであった。

【０００８】そこで、モータの温度上昇により気化され
た物質がミラーガラス内面には付着しないように考慮す
る必要がある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】モータ内部に含まれる水
分等の液体が、モータの温度上昇により気化しモータ内
部の一番温度の低い箇所に結露する。

【００１０】現在、モータ上部のミラーカバーが外気に
接しており一番冷却が速い部分である。前記ミラーカバ
ーには、レーザビームを透過するミラーガラスがあり、
ミラーガラスでカバーと接する部分より曇りが発生す
る。

【００１１】このため、ミラーガラスとカバー取付面の
間に断熱材を設け、カバーの冷却がガラスに伝わらない
ようにした。

【００１２】これにより、モータ内部で気化した物質
は、ガラス面に付着することなく、ガラス面より温度の
低いカバー内面に付く。

【００１３】

【作用】ポリゴンミラーモータのミラーカバーとミラー
ガラスの取付面間に断熱材を設けることにより、カバー
の冷却がガラス面に伝わらず、ガラスが高温に保たれ
る。

【００１４】これにより、気化した物質が高温のガラス
面には付着せず、従って、曇りは発生しない。

【００１５】

【実施例】本発明の実施例を図１により説明する。

【００１６】図１は、ポリゴンミラーモータの断面図
（上半分のみ）を示しモータ本体４の回転子３にポリゴ
ンミラー（多面鏡）が固定されている。

【００１７】ポリゴンミラー２は、カバー１でおおわれ
ており、レーザビーム透過の窓が、カバー１には設けら
れている。

【００１８】レーザビーム透過窓には、断熱材５を介し
てミラーガラス６が設置されている。

【００１９】従来は、断熱材５を付加せず、カバー１に
直接ミラーガラス６を設置しており、このため直ちに伝
熱作用があり、ガラス曇りが発生した。

【００２０】本発明では、断熱材を付加することによ
り、モータ温度上昇に伴うモータ内部の気化物質がガラ
スが高温に保たれているため、カバー内側で液化するこ
とになる。

【００２１】このようにガラスの曇りを無くすことによ
り、図３に示すようにレーザビームは、減衰することな
く入射かつポリゴンミラーで反射されるため、高度で鮮
明な画像を感光性ドラムに転写することができる。

【００２２】例えば、ガラス曇りが発生すると図３よ
り、１ラインのレーザビームに強弱が現われ、印字その
ものにそのまま濃淡が現われることになる。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、デジタル化及びカラー
化に対応して、より繊細で鮮明なコピー又はプリンタが
得られる。

【００２４】また、高温時のミラーガラスの曇りがない
ことより実用的なポリゴンミラーモータを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例のポリゴンミラーモータの断面
図。

【図２】図１において、ミラーカバーのレーザビーム透
過窓部の断面材とミラーガラスの組み立て斜視図。

【図３】レーザビームプリンタの光学系の説明図。

【符号の説明】

１…ミラーカバー、２…ポリゴンミラー、３…回転子、
４…モータ本体、５…断熱材、６…ミラーガラス。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】レーザ装置からのレーザビームを入射し、
   ポリゴンミラーが回転することによって前記レーザビー
   ムをスキャニングするとともに、スキャニングされた前
   記レーザビームを被走査体に入射するポリゴンミラーモ
   ータにおいて、ポリゴンミラーのカバーと前記レーザビ
   ームを透過するミラーガラスの間に断熱材を付加したこ
   とを特徴とするポリゴンミラーモータ。
2. 【請求項２】請求項１において、レーザ発光装置や前記
   レーザの反射光調節レンズを含む光学ユニット内に設置
   されるミラーガラスと前記ミラーガラスの取付面との間
   に断熱材を付加したポリゴンミラーモータ及び光学ユニ
   ット、又はポリゴンミラーモータ、及び光学ユニットを
   有するレーザプリンタ。