JP2601673B2 - レーザーユニット - Google Patents

レーザーユニット

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JP2601673B2 JP849888A JP849888A JP2601673B2 JP 2601673 B2 JP2601673 B2 JP 2601673B2 JP 849888 A JP849888 A JP 849888A JP 849888 A JP849888 A JP 849888A JP 2601673 B2 JP2601673 B2 JP 2601673B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえばデジタル信号により画像を形成す
るデジタル複写機、レーザービームプリンタ、CDプレイ
ヤ等に適用されるレーザーユニットに関する。
(従来の技術) 従来、この種のレーザーユニットとしては、たとえば
第8図に示すようなものがある。すなわち、レーザーユ
ニット100は、組付部材101を介して半導体レーザーチッ
プ102とコリメータレンズ103とを所定のギャップG′で
もって一体に組付けることによって構成されている。組
付部材101は、レーザーチップ102を保持するチップ基台
104を備えたケーシングであるキャン105と、キャン105
をレーザー基板106との間で保持する第1ホルダ107と、
コリメータレンズ103を保持するコリメータ鏡筒108と、
第1ホルダ107に固定されてコリメータ鏡筒108を保持す
る第2ホルダ109とから構成されている。そして、これ
らの各構成部材は金属製としてレーザー駆動時の発熱を
効率よく放熱するようになっていた。
上記コリメータ鏡筒108は光軸方向に移動可能となっ
ていて、組付時のレーザーチップ102とコリメータレン
ズ103間のギャップG′の調整は、コリメータ鏡筒108を
光軸方向に移動させることによりなされ、調整完了後に
接着剤等によって第2ホルダ109に対して固定してい
た。このギャップG′調整時のコリメータ鏡筒108の把
持方法としては、コリメータ鏡筒108を磁性体の鉄製と
し、治具を用いて磁気吸着する方法が採られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来例にあっては、組付部材101
がすべて金属製で熱伝導率が高いために、気温低下等の
環境温度の急激な変化が生じた場合、コリメータ鏡筒10
8の温度も急激に変化し、コリメータ鏡筒108に保持され
るコリメータレンズ103に結露が生じるおそれがある。
コリメータレンズ103に結露が生じるとレーザービーム
が散乱し、例えばプリンタ等に適用した装置にあって
は、画質が劣化してしまうという問題点を有していた。
このようなコリメータレンズ103の結露を防止するた
めには、コリメータ鏡筒108、第2ホルダー109および第
1ホルダー107を、たとえば樹脂等の断熱部材で形成す
ることが考えられる。
しかし、すべての構成部材を断熱部材とすると、結露
防止効果は高まるものの、レーザー発光時の放熱がなさ
れなくなり、レーザー特性が大きく変化してしまう。ま
た、コリメータ鏡筒108を樹脂等の断熱部材とすると、
ギャップ調整時のコリメータ鏡筒108の把持手段として
磁石を使用できなくなってしまう。その他の把持方法と
しては、たとえば機械的にチャッキングする方法、エア
で吸引する方法、あるいはギャップを過大に組付けてお
いて、所定寸法になるまでコリメータ鏡筒108を押し込
んで調整する方法等が考えられる。
しかしながらコリメータ鏡筒108を機械的にチャッキ
ングする方法は把持力によってコリメータ鏡筒108に歪
が生じ、光軸がずれるおそれがある。またコリメータ鏡
筒108をエアで吸引する方法は、エアミストやオイルミ
ストがコリメータレンズに付着しやすいという問題があ
る。さらにコリメータ鏡筒108を押し込むだけの調整で
は高精度の調整をできないという問題がある。
そこで、本発明は上記従来技術の問題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、ユニット
の良好な放熱性を維持しつつ、環境温度に急激な変化が
生じた場合でも、コリメータレンズ表面の結露を防止し
得、さらにレーザー発光素子とコリメータレンズ間のギ
ャップの調整を容易にできるレーザーユニットを提供す
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にあっては、半導
体レーザーチップとコリメータレンズとを所定のギャッ
プを設けて一体に組付けた組立体であって、上記コリメ
ータレンズを保持するコリメータ鏡筒を備え、該コリメ
ータ鏡筒を光軸方向に移動させることによりギャップを
調整可能としたレーザーユニットにおいて、前記コリメ
ータ鏡筒を磁性材が添加された断熱部材にて構成すると
共に、前記レーザーチップ近傍を放熱部材にて構成した
ことを特徴とする。
(作用) 上記構成を有する本発明であっては、環境温度に急激
な変化が生じた場合でも、温度変化が断熱部材のコリメ
ータ鏡筒により遮断されてコリメータレンズに伝わりに
くく、コリメータレンズの急激な温度変化が防止され
る。また、前記保持組立体のレーザーチップを保持する
部分近傍は、放熱部材にて構成されているので、レーザ
ービーム放射時の熱は該放熱部材により外部へ放出され
る。
また、コリメータ鏡筒は磁性材を含んでいるので、ギ
ャップ調整時にはコリメータ鏡筒を磁気吸着することに
より把持できる。
(実 施 例) 以下に、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
本発明の一実施例に係るレーザーユニットを示す第1図
乃至第5図において、1はレーザーユニット全体を示し
ている。このレーザーユニット1は組付部材2によって
半導体レーザーチップ3とコリメータレンズ4とが所定
のギャップGを設けて一体に組付けられている。
組付部材2は、概略レーザーチップ3を備えたレーザ
ー素子5をレーザー基板6との間で保持する第1ホルダ
7と、コリメータレンズ4を保持するコリメータ鏡筒8
と、第1ホルダ7とコリメータ鏡筒8とを連結する第2
ホルダ9とから構成されている。
上記レーザーチップ3は銅等の熱伝導率の高い金属製
の基台10先端に保持され、断面ハット形状のケーシング
であるキャン11内に収納されたレーザー素子5としてユ
ニット化されている。キャン11の先端面にはレーザービ
ーム出射用の開口部11aが設けられており、この開口部1
1aはカバーガラス11bによって覆われている。一方キャ
ン11の基端部には半径方向外方に向って環状のフランジ
部11cに張り出している。
一方、第1ホルダ7はその中央にレーザー素子5のキ
ャン11を挿通する孔7aが穿設された亜鉛ダイキャスト製
の板状部材で、レーザー素子5を光軸に対して直角に保
持してレーザーチップ3から出射されるレーザービーム
の出射角度を光軸方向に位置決めするようになってい
る。すなわち第1ホルダ7の孔7aのレーザー基板6側の
開口部にレーザー素子5のキャン11のフランジ部11cが
嵌合する基準段部12が設けられ、この段部12にフランジ
部11cを突き当ててレーザー素子5の取付角度を位置決
めしている。そしてレーザー素子5とレーザー基板6と
の間にフランジ部11cを段部12に圧接するためのスプリ
ングワッシャ13が介装されている。
また、第2ホルダ9は筒状部材で、第1ホルダ7と同
様の亜鉛ダイキャスト製で、上記コリメータ鏡筒8が内
周側に嵌合される円筒状の鏡筒保持部91と、上記第1ホ
ルダ7に固定するための固定フランジ部92とから構成さ
れている。この第2ホルダ9を光軸に対して直交方向に
移動させることにより、レーザーチップ3から出射され
るビームの発光中心軸とコリメータレンズ4の光軸の軸
ずれを調整するようになっている。
この第1ホルダ7と第2ホルダ9およびレーザー基板
6の組付けは、第5図に示すようにビス14,15を用いて
なされている。まず第1ホルダ7に設けた第1ねじ孔14
aにレーザー基板6側からビス14をねじ込むことにより
レーザー基板6と第1ホルダ7とを締結する。一方、第
2ホルダ9に設けたねじ孔15aに、第1ホルダ7の第1
ねじ孔14aとは別個に設けた挿通孔15bを介してレーザー
基板6側からビス15をねじ込むことにより、第2ホルダ
9を第1ホルダ7に対して締付固定するようになってい
る。ここで軸ずれの調整は第1ホルダ7に設けた挿通孔
15bとビス15との隙間分によって調整可能としている。
さらにこのレーザーユニット1の組付はビス17を用いて
レーザー基板6側から取付部材18に締付固定されてい
る。
一方、コリメータ鏡筒8は断熱部材としての樹脂素材
に磁性充填剤Fを充填した樹脂材料により成形されてい
る。
このコリメータ鏡筒8は上記第2ホルダ9の鏡筒保持
部91に軸方向に摺動可能に嵌合され、鏡筒保持部91の先
端部近傍に穿設された接着用穴81を介して流し込まれる
接着剤により、第2ホルダ9に対して接着固定される。
コリメータ鏡筒8の長さは鏡筒保持部91の長さよりも若
干長く、レーザー素子5と対面する側の端部内周は厚肉
のレンズ固定部82になっていて、このレンズ固定部82に
コリメータレンズ4が嵌着固定されている。而してコリ
メータレンズ4とレーザー素子5のレーザーチップ3と
のギャップGは、コリメータ鏡筒8を軸方向に動かすこ
とにより調整され、調整した後にコリメータ鏡筒8を第
1ホルダ7に接着固定するものである。
コリメータ鏡筒8の樹脂素材としては、非晶性のポリ
エーテルサルホン(芳香族サルホン系樹脂)(以下PES
と略記する)や、結晶性のポリフェニレンサルファイド
(以下PPSと略記する)、その他熱伝導率の低い各種の
樹脂材料が用いられる。このうち、PES等の非晶性樹脂
の場合には、温度上昇に対する物性の劣化が少ないため
に、急激な温度変化や、苛酷な使用条件にも耐えること
ができる利点がある。
因みに、このPESは熱伝導率がλ=1.5×10-1Kcal/mh
℃程度であり、従来の装置のコリメータ鏡筒に用いられ
ていた鉄(熱伝導率λ=50Kcal/mh℃程度)に比べ熱伝
導率がかなり低く、環境温度に急激な変化が生じた場合
でも、その変化がコリメータレンズ5に伝わりにくい。
一方、磁性充填剤Fとしてはフェライト粉末等が用い
られ、コリメータ鏡筒8に磁性を持たせている。
コリメータ鏡筒8の材料としては、樹脂の他に熱伝導
率の低いセラミックスを用いるようにしてもよく、その
場合にセラミックスにフェライト粉末を充填したような
構成とすればよい。
上記構成のレーザーユニットにあっては、コリメータ
鏡筒8を樹脂あるいはセラミックス等の断熱部材とした
ので、環境温度が急激に低下してもコリメータレンズ4
の温度変化が抑えられ、コリメータレンズ4表面の結露
を防止することができる。しかもレーザーチップ3を保
持するチップ基台10および第1,第2ホルダ7,9が熱伝導
率のよい金属製となっているので、レーザー駆動時に発
生する熱が効率よく放熱さ、発熱によるレーザーの特性
変化等を可及的に抑えることができる。
また、本実施例では第1,第2ホルダ7,9を亜鉛ダイキ
ャスト製としたが、アルミニウム製としてもよくその他
の材料を用いてもよい。もっとも本実施例のように亜鉛
ダイキャスト製とすると加工精度に優れ、後加工の必要
もなく、加工コストを大幅に下げることができる。
一方、第2図には、レーザーユニット1の組立時にお
けるレーザーチップ3とコリメータレンズ4間のギャッ
プGの調整作業状態を示している。すなわち第1ホルダ
7とスプリングワッシャー13とによってレーザービーム
Lの出射角度を規定し、第2ホルダ9によってレーザー
チップ3とコリメータレンズ4との光軸合せを完了した
状態で、調整台Aに取付ける。調整台Aにはレーザーユ
ニット1を取付けるレーザー取付部A1とレーザーユニッ
ト1とある距離だけ離して対向配置されるカメラ取付部
A2が設けられており、レーザーユニット1およびCCDカ
メラCが同一直線上に配置されている。そしてCCDカメ
ラCに受像されたレーザービームLのビーム形状を、CC
DカメラCに接続されるモニターテレビTに映し出して
ギャップGの微調整を行なうようになっている。
コリメータ鏡筒8を把持する把持手段としては、先端
に電磁石Sが設けられたレバーHが用いられる。而して
レバー先端の電磁石Sをオンしてコリメータ鏡筒8を磁
気吸着し、レバーHを押し引きしながらコリメータ鏡筒
8を光軸方向に移動させ、ギャップGを調整する。調整
の確認は、レーザービームLをCCDカメラCでモニター
することによって行ない、ベストビーム位置を探し出
す。レーザービームLが所定のスポット径となると、第
2ホルダ9に設けた接着穴81から瞬間接着剤を流し込
み、コリメータ鏡筒8を第2ホルダ9に対して固定し、
完全に固定された時点で電磁石SをオフしてレバーHを
外す。こうしてレーザーユニット1の組立調整が完了
し、レーザーユニット1を調整台Aから取り外す。
もちろん通常使用環境と調整を行うふん囲気環境とが
大きく異なる場合にはより高精度調整を行うために、前
記調整時に本来のベストピント位置から計算上決定され
る微少量だけ調整位置をずらして温度変化によるピント
ズレをより小さくする事もできる。
ところでコリメータ鏡筒8の断熱部材としては、上記
したように樹脂だけでなくセラミックス等を用いてもよ
いが、温度変化による組付部材2各部の熱膨張差に起因
するギャップGの変化を抑えるという点では、線膨張係
数の大きい樹脂製とすることが望ましい。熱膨張につい
て説明すると、コリメータレンズ4とレーザーチップ3
とのギャップGは温度変化により上記した組付部材2の
各構成部、本実施例では、チップ基台10、第1ホルダ
7、第2ホルダ9およびコリメータ鏡筒8の熱膨張差に
よって変化する。すなわち、第1,第2ホルダ7,9はギャ
ップGを拡げる方向に熱膨張し、チップ基台10とコリメ
ータ鏡筒8はギャップGを狭める方向に熱膨張し、この
熱膨張差がギャップGの変化分として現われる。
第3図には、各構成部分の熱膨張状態を模式的に示し
ている。ギャップGの変化に影響するのは第1ホルダ7
の基準段部12が基準面となり、この基準段部12から第2
ホルダ9の取付面までの寸法l1と、第2ホルダ9の取付
面から接着穴81までの寸法l2と、コリメータ鏡筒8の接
着穴81からレーザー側端面までの長さl3と、チップ基台
10の上記基準面からレーザーチップ3までの長さl4であ
る。そして所定の温度変化に対応する各部の熱膨張量を
Δl1,Δl2,Δl3,Δl4とすると、ギャップGの変化量Δ
xは、Δx=(Δl1+Δl2)−(Δl3+Δl4)と表わさ
れることになる。本実施例の場合には、ギャップGを狭
める方向に熱膨張するコリメータ鏡筒8とチップ基台10
の寸法(l3+l4)が、ギャップGを拡げる方向に熱膨張
する第1,第2ホルダ7,9の寸法(l1+l2)より小さいの
で、ギャップGは温度上昇によって拡がり勝手となる。
したがってコリメータ鏡筒8を線膨張係数の大きい樹脂
部とすることがギャップGの変化分を吸収する効率が最
も高い。
さらに、樹脂材料に充填剤を充填すると、その樹脂材
料の線膨張係数が変化し、その線膨張係数は充填剤の含
有率によって変化する。したがって上記したフェライト
粉末等の磁性充填剤Fの量を適宜選択することによりコ
リメータ鏡筒8の熱膨張量を任意の値に設定できる。し
たがって、上記したギャップGの変化量Δxをコリメー
タレンズ4の焦点深度内に収まるようにコリメータ鏡筒
8の熱膨張量l3を選択することが可能であり、このよう
にすれば、ギャップG精度を確保するためのペルチェ素
子やヒータ等の温調素子が不要となる。
ここで、第1,第2ホルダ7,9を亜鉛ダイキャスト製、
チップ基台10を銅製、コリメータ鏡筒8をPESとフェラ
イト粉末の複合材料とした場合の実験データを示す。
亜鉛製の第1,第2ホルダ7,9の線膨張係数をα1,
α、コリメータ鏡筒8の線膨張係数をα、チップ基
台10の線膨張係数をαとすると、ギャップGの変化量
Δxは Δx={(α1l1+α2l2)−(α3l3+α4l4)}Δt で示される。そして各部の寸法等を、 l1=1.7mm,l2=9.3mm,l3=6.8mm,l4=2.55mm,α1
=2.74×10-5〔1/℃〕,α=3.8×10-5〔1/℃〕,
α=1.65×10-51/℃〕,Δt=40゜とすると、 Δx={2.74×(1.7+9.3)−(3.8×6.8+1.65×2.
55)}×10-5×40=0.000037〔mm〕=0.037〔μm〕と
なる。
通常ギャップ変化量(Δx)に対する許容値は2〔μ
m〕程度であり、所定のビーム形状を得られる。
第6図および第7図は、本発明のレーザーユニット1
を適用した画像形成装置の一例を示すものであり、図に
おいて20は第1光学系、21は第2光学系であるレーザー
スキャナユニット、22は感光体ドラムである。
第1光学系20は原稿台23上に載置された原稿を照明す
るランプ24と、ミラー25,26,27と、レンズ28と、ミラー
29,30,31とを有しており、原稿からの反射光をミラー2
5,26,27を介し、レンズ28を通過させ、さらにミラー29,
30,31を介して感光体ドラム22上に導く。
第2光学系21は第7図に示すようにレーザーユニット
1と、シリンドリカルレンズ32aと、モータ32と、モー
タ32に直結され矢印G方向に回転するポリゴンミラー33
と、トーリックレンズ(fθレンズ)34を有しており、
レーザーユニット1から出射されたレーザービームをポ
リゴンミラー33で走査して、fθレンズ34を介して感光
体ドラム22上に導く。
上記構成において第2光学系であるレーザースキャナ
ユニット21の働きと構成について説明すると、先ず第1
にはコンピュータやワードプロセッサー等の出力に接続
することによってユニット21を潜像形成手段として機能
させ、第1光学系20によって形成される画像との合成画
像を形成する用い方がある。また、第2には画像の先端
部の余白形成や、転写紙と次の転写紙の間に対応する感
光体ドラム22上の領域の不要な電荷の消去を行なう用い
方がある。さらに、第3にはデジタイザー等の座標入力
手段と組合せて第1光学系20によって形成される原稿画
像の不要部分を消去するマスキング機能やトリミング機
能を果すために用いる場合がある。さらにまた、第4に
は第1光学系20の光路の一部を遮断してその部分に日付
やページ等の原稿画像に記されていない情報を付加する
アドオン機能を用いる場合もある。
レーザースキャナユニット21は第5図に示すように支
持板35の下面に図示しない固定ビスにより吊り下げ固定
されている。また、本実施例においてはレーザービーム
を感光体ドラム22上に導くミラー39も支持板35の下面に
吊り下げ固定されている。従って、レーザースキャナユ
ニット21の位置調整に際しては感光体ドラム22の母線方
向対して上記第1光学系1の光路Bを平行に設定すると
共に、レーザースキャナユニット21の主走査方向を母線
方向に平行に設定するようにミラー39の位置を調整して
行なわれる。
本発明のレーザーユニット1を、このような画像形成
装置に適用した場合には、使用環境温度が急激に低下し
ても、コリメータ鏡筒8の断熱効果によってコリメータ
レンズ4の結露が防止され、冬場の朝一番の使用や、温
度変化の激しい地域での使用にあたっても常に良好な画
像を得ることができる。またレーザーチップ4駆動時に
発生する熱は、熱伝導率の高いチップ基台10、第1ホル
ダ7、第2ホルダ9を介して放熱されて、レーザーの特
性変化を可及的に小さくすることができ、良好な画質を
維持できる。
尚、本発明のレーザーユニットは、このようなレーザ
ー複写機等の画像形成装置に限定されるものではなく、
その他CDプレイヤ等の各種装置に適用することができ
る。
(発明の効果) 本発明は、以上の構成および作用から成るもので、レ
ーザーチップの近傍を放熱部材にて構成すると共に、コ
リメータ鏡筒を断熱部材にて構成したことにより、レー
ザーユニットの良好な放熱性を維持しつつ、環境温度に
急激な変化が生じた場合でも、コリメータレンズ表面の
結露を防止してビームを正確に照射できる。この結果、
デジタル複写機等に適用した場合に常時質の高い画像を
形成することができるという効果を奏する。
また、コリメータ鏡筒には磁性材が含まれているの
で、レーザー発光素子とコリメータレンズ間のギャップ
を調整する際に、コリメータ鏡筒を磁石でもって保持し
てギャップの調整を行なうことができるので、コリメー
タレンズの機械的な歪やエアミスト等の付着等の不具合
はなく、ギャップの調整を迅速かつ高精度に行なうこと
ができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るレーザーユニットの縦
断面図、第2図は第1図のレーザーユニットのギャップ
調整用の調整装置の一例を示す配置構成図、第3図は第
1図の装置の各構成部の熱膨張の状態を示した模式的構
成図、第4図は第1図の装置の側面図、第5図は第1図
の装置の概略分解斜視図、第6図は第1図のレーザーユ
ニットが適用された画像形成装置の概略構成図、第7図
は第6図の装置のレーザースキャナユニットの平面図、
第8図は従来のレーザーユニットの縦断面図である。 符号の説明 1……レーザーユニット、2……組付部材 3……レーザーチップ、4……コリメータレンズ 5……レーザー素子、7……第1ホルダ 8……コリメータ鏡筒、9……第2ホルダ 10……チップ基台、12……基準段部 G……ギャップ、F……磁性充填剤

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザーチップとコリメータレンズ
    とを所定のギャップを設けて一体に組付けた組立体であ
    って、上記コリメータレンズを保持するコリメータ鏡筒
    を備え、該コリメータ鏡筒を光軸方向に移動させること
    によりギャップを調整可能としたレーザーユニットにお
    いて、 前記コリメータ鏡筒を磁性材が添加された断熱部材にて
    構成すると共に、前記レーザーチップ近傍を放熱部材に
    て構成したことを特徴とするレーザーユニット。
  2. 【請求項2】前記断熱部材が樹脂であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のレーザーユニット。
  3. 【請求項3】前記断熱部材がセラミックであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のレーザーユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記磁性材が磁性粉末であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項乃至第3項のいづれかの項に
    記載のレーザーユニット。
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