JPH01172809A - レーザーユニット - Google Patents

レーザーユニット

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JPH01172809A
JPH01172809A JP33155887A JP33155887A JPH01172809A JP H01172809 A JPH01172809 A JP H01172809A JP 33155887 A JP33155887 A JP 33155887A JP 33155887 A JP33155887 A JP 33155887A JP H01172809 A JPH01172809 A JP H01172809A
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JP
Japan
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collimator lens
resin
laser
filler
gap
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JP33155887A
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Akiyoshi Kimura
木村 彰良
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえばデジタル信号により画像を形成する
デジタル複写機、レーザービームプリンタ、CDプレイ
ヤ等に適用されるレーザーユニットに関する。
(従来の技術) 従来、この種のレーザーユニットとしては、たとえば第
8図に示すようなものがある。すなわち、レーザーユニ
ット100は、組付部材101を介して半導体レーザー
チップ102とコリメータレンズ103とを所定のギャ
ップG′でもって一体に組付けることによって構成され
ている0組付部材101は、レーザーチップ102を保
持するチップ基台104を備えたキャン105と、キャ
ン105をレーザー基板106との間で保持する第1ホ
ルダ107と、コリメータレンズ103を保持するコリ
メータ鏡筒108と、第1ホルダ107に固定されてコ
リメータ鏡筒108を保持する第2ホルダ109とから
構成されている。そして、これらの各構成部材は金属製
としてレーザー駆動時の発熱を効率よく放熱するように
なっていた。
一方、環境温度変化やレーザー駆動時のレーザーチップ
102の発熱により、組付部材101の各構成部材が熱
膨張すると、レーザーチップ102とコリメータレンズ
103間のギャップG′が変動して、コリメータレンズ
103を通過後のレーザービームの形状が変化してしま
う。その結果、レーザービームプリンタ等のレーザービ
ームにより感光体上に潜像を形成する装置においては、
感光体に照射するビーム形状の変化によって所望の形状
が得られなかった。そこで従来から組付部材101のう
ちギャップG′を拡げる方向に熱膨張する第1.第2ホ
ルダ107.109と、ギャップG′を狭める方向に熱
膨張するチップ基台104とコリメータ鏡筒108との
8膨張差でもって温度変化によるギャップG′の変化分
を吸収するように組付部材101の各構成部の材質や形
状等を設定していた(たとえば特開昭55−43577
号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら斯かる従来技術の場合には、第1.第2ホ
ルダ107,109、コリメータ鏡筒108およびチッ
プ基台104は、その線膨張係数が材料特有の物性値に
よって特定値に定まっているので、温度変化によるギャ
ップG′の変化分を吸収するためにはその形状、寸法を
適宜選択することになる。しかし各構成部材の形状、寸
法は材料コストや使用箇所のスペース等に制約されるの
で、上記ギャップG′の温度変化分をある程度までしか
吸収することができず、許容できる温度変化エリアが狭
かった。そのため、高精度を要求される装置に使用する
場合には、ヒータやベルチェ素子等の温調手段を用いて
組付部材の温度を制御する必要があった。このようなヒ
ータやベルチェ素子を用いるとなると、取付スペースが
必要となって装置の大型化を招くと共に、コストも嵩む
という問題が生じる。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、組付部材各
部の温度変化による熱膨張差に起因するレーザーチップ
とコリメータレンズ間のギャップの変化をより効率的に
吸収し得るようにして、温調手段を用いなくとも許容で
きる温度変化エリアを大きく設定できるレーザーユニー
/ トを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にあっては、組付部
材を介して半導体レーザーチップとコリメータレンズと
を所定のギャップを設けて一体に組付けたレーザーユニ
ットにおいて、前記組付部材の一部を、樹脂素材に該樹
脂素材の線膨張係数を前記組付部材の構成部分の熱膨張
差に起因するギャップの変化量を略吸収可flな値に合
わせる量の充填剤を添加した樹脂部により構成すると共
に、該樹脂部に含有される充填剤及び樹脂の分子の流れ
の方向性をレーザービームの光軸方向に並べて成ること
を特徴とする。
(作   用) 而して組付部材の樹脂部は、樹脂素材に充填する充填剤
の含有率によって任意の値を選択できる。したがって組
付部材の樹脂部具外の構成部分の形状、材質等とは無関
係に樹脂部の線膨張係数を変えるだけで組付部材の各構
成部分の熱膨張差に起因するギャップの変化分を吸収で
きる。
また充填剤(ガラス・フェライト等)の方向性及び樹脂
の分子の流れ方向を光軸方向に並べたので、樹脂部の光
軸方向の線膨張係数は充填剤によって大きく変化する。
(実 施 例) 以下に、本発明を図示の実施例に基づいて説明する0本
発明の一実施例に係るレーザーユニットを示す第1図乃
至第5図において、1はレーザーユニット全体を示して
いる。このレーザー二二ットlは組付部材2によって半
導体レーザーチップ3とコリメータレンズ4とが所定の
ギャップGを設けて一体に組付けられている。
組付部材2は、概略レーザーチップ3を備えたレーザー
素子5をレーザー基板6との間で保持する第1ホルダ7
と、コリメータレンズ4を保持するコリメータ鏡筒8と
、第1ホルダ7とコリメータ鏡筒8とを連結する第2ホ
ルダ9とから構成されている。
上記レーザーチップ3は銅等の熱伝導率の高い金属製の
基台lO先端に保持され、断面ハツト形状のキャン11
内に収納されたレーザー素子5としてユニット化されて
いる。キャン11の先端面にはレーザービーム出射用の
開口部11aが設けられており、この開口部11aはカ
バーガラスllbによって覆われている。一方キャン1
1の基端部には半径方向外方に向って環状のフランジ部
11cが張り出している。
一方、第1ホルダ7はその中央にレーザー素子5のキャ
ン11を挿通する孔7aが穿設された亜鉛ダイキャスト
製の板状部材で、レーザー素子5を光軸に対して直角に
保持してレーザーチップ3から出射されるレーザービー
ムの出射角度を光軸方向に位置決めするようになってい
る。すなわち第1ホルダ7の孔7aのレーザー基板6側
の開口部にレーザー素子5のキャン11のフランジ部1
1cが嵌合する基準段部12が設けられ、この段部12
にフランジ部11cを突き当ててレーザー素子5の取付
角度を位置決めしている。そしてレーザー素子5とレー
ザー基板6との間にフランジ部11cを段部12に圧接
するためのスプリングワッシャ13が介装されている。
また、第2ホルダ9は筒状部材で、第1ホルダ7と同様
の亜鉛グイキャスト製で、上記コリメータ鏡筒8が内周
側に嵌合される円筒状の鏡筒保持部91と、上記第1ホ
ルダ7に固定するための固定フランジ部92とから構成
されている。この第2ホルダ9を光軸に対して直交方向
に移動させることにより、レーザーチップ3から出射さ
れるビームの発光中心軸とコリメータレンズ4の光軸の
軸ずれを調整するようになっている。
この第1ホルダ7と第2ホルダ9およびレーザー基板6
の組付けは、第4図に示すようにビス14.15を用い
てなされている。まず第1ホルダ7に設けた第1ねじ孔
14aにレーザー基板6側からビス14をねじ込むこと
によりレーザー基板6と第1ホルダ7とを締結する。一
方。
第2ホルダ9に設けたねじ孔15aに、第1ホルダ7の
第1ねじ孔14aとは別個に設けた挿通孔15bを介し
てレーザー基板6側からビス15をねじ込むことにより
、第2ホルダ9を第1ホルダ7に対して締付固定するよ
うになっている。ここで軸ずれの調整は第1ホルダ7に
設けた挿通孔15bとビス15との隙間分によって調整
可使としている。さらにこのレーザーユニット1の取付
はビス17を用いてレーザー基板6側から取付部材18
に締付固定される。
一方、コリメータ鏡筒8は円筒状部材で本発明の樹脂部
を構成するもので、樹脂素材にこの樹脂素材の線膨張係
数を変化させるため充填剤Fを添加した樹脂材料により
成形されている。そして第2ホルダ9の鏡筒保持部91
に軸方向に摺動可能に嵌合され、鏡筒保持部91の先端
部近傍に穿設された接着用穴81を介して流し込まれる
接着剤により、第2ホルダ9に対して接着固定される。
コリメータ鏡筒8の長さは鏡筒保持部91の長さよりも
若干長く、レーザー素子5と対面する側の端部内周は厚
肉のレンズ固定部82になっていて、このレンズ固定部
82にコリメータレンズ4が嵌着固定されている。而し
てコリメータレンズ4とレーザー素子5のレーザーチッ
プ3とのギャップGは、コリメータ鏡筒8を軸方向に動
かすことにより調整され、調整した後にコリメータ鏡筒
8を第1ホルダ7に接着固定するものである。
コリメータ鏡筒8の樹脂素材としては、非品性のポリエ
ーテルサルホン(芳香族サルホン系樹脂)(以下PES
と略記する)や、結晶性のポリフェニレンサルファイド
(以下PPSと略記する)、その他線膨張係数の大きい
各種の樹脂材料が用いられる。このうち、PES等の非
品性樹脂の場合には、温度上昇に対する物性の劣化が少
ないために、急激な温度変化や、苛酷な使用条件にも耐
えることができる利点がある。
一方、充填剤Fとしては、その線膨張係数が樹脂素材の
線膨張係数より小さいものが好ましく用いられ、含有率
を高めることによって全体の線膨張係数が小さくなるよ
うに変化させている。充填剤としては炭素繊維、ガラス
繊維、無機フィラー等、樹脂素材の線膨張係数を変化さ
せ得る種々の材料を用いることができる0本実施例にあ
っては、樹脂素材にPESを用い充填剤Fとしてフェラ
イト粉末等の磁性フィシを充填してコリメータ鏡筒8に
磁性を持たせている。
そして線膨張係数は樹脂材料の分子の流れの方向性、及
び充填剤Fの方向性によって異なる値となる。第1表に
は各種充填剤を添加した各種樹脂材料についての、樹脂
の流れ方向MDと、流れ方向に直交する方向(TD丈方
向の線膨張係数を示している。
第  1  表 本実施例では樹脂の分子の流れおよび充填剤Fの方向性
をコリメータ鏡筒8の軸方向、すなわち出射されるレー
ザービームの光軸方向に並べている。ここで充填剤Fの
方向性とは、充填剤Fが炭素繊維やガラス繊維等の繊維
状のものの場合には、その繊維の方向であり樹脂の流れ
方向に並ぶ、一方、フェライト等の粉末の場合にも、樹
脂材料自体の繊維の方向に沿って並ぶことになる。
そしてコリメータ鏡筒8の熱膨張は充填剤Fによって阻
害されるが、充填剤Fが並ぶ方向、本実施例ではコリメ
ータ鏡筒8の軸方向に沿う熱膨張が最も阻害されること
になり、コリメータ鏡筒8の軸方向の線膨張係数が大き
く低下する。すなわち第1表に示したように、MD力方
向線膨張係数がTD丈方向線膨張係数よりも小さく、充
填剤Fを少量添加するだけで線膨張係数を大きく変化さ
せることができる。
第2図(a)には上記したコリメータ鏡筒8の成形加工
の一例を示している。すなわち、コリメータ鏡筒8は射
出成形あるいはトランスファ成形により成形されるもの
で、樹脂の流れおよび充填剤Fの方向性は成形型のキャ
ビティ内に注入される溶融樹脂材料の流れ方向によって
定まる。この流れ方向はゲート位置によって決まるもの
であり、第2図(a)ではゲートAをコリメータ鏡筒8
の一端部に配置し、樹脂材料を中心軸に対して直交方向
に向けて注入するようにしている。而してゲートAから
キャビティ内に注入された樹脂材料は円周方向に拡がり
つつコリメータ鏡筒8他端側に向って流れ、充填剤も樹
脂材料の流線に沿って軸方向に並ぶことになる。
第2図(b)にはゲートをコリメータ鏡筒8の一方側の
端面にディスクゲー)Bとして設けたものである。この
ようにすれば樹脂材料は筒状のコリメータ鏡筒8端部か
ら軸方向に均一に流れるので、充填剤の方向性をより均
一にすることが可fIである。
ここで、コリメータレンズ4とレーザーチップ3とのギ
ャップGは温度変化により上記した組付部材2の各構成
部、本実施例では、チップ基台lO1第1ホルダ7、第
2ホルダ9およびコリメータ鏡筒8の熱膨張差によって
変化する。すなわち、第1.第2ホルダ7.9はギャッ
プGを拡げる方向に熱膨張し、チップ基台10とコリメ
ータ鏡筒8はギャップGを狭める方向に熱膨張し、この
熱膨張差がギャップGの変化分として現われる。
第3図には、各構成部分の熱膨張状態を模式的に示して
いる。ギャップGの変化に影響するのは第1ホルダ7の
基準段部12が基準面となり、この基準段部12から第
2ホルダ9の取付面までの寸法見1 と、第2ホルダ9
の取付面から接着穴81までの寸法!Lz と、コリメ
ータ鏡筒8の接着穴81からレーザー側端面までの長さ
文3と、チップ基台10の上記基準面からレーザーチッ
プ3までの長さlaである。そして所定の温度変化に対
応する各部の熱膨張量をΔ11 .6文2 。
Δ13 、Δla とすると、ギャップGの変化量ΔX
は、Δx=(ΔfLl +Δlz ) −(ΔfL3+
Δ見4)と表わされることになる。
そして上記した樹脂部としてのコリメータ鏡筒8の線膨
張係数α3を、使用温度範囲を考慮して、ΔXがコリメ
ータレンズ4の焦点深度内におさまるような熱膨張量Δ
J13 となるように選択する。
上記構成のレーザーユニットにあっては、ある範囲の温
度変化Δtに対応する第1.第2ホルダ7.9の熱膨張
量Δlr  +Δ交2の和からチップ基台lOの熱膨張
量ΔfL4を差し引いた残りの熱膨張差を吸収するよう
に、線膨張係数α3を選択し、この線膨張係数α3とな
るように充填剤Fの含有率を変化させる。このようにす
れば、温度変化に対してギャップGの変化量ΔXをコリ
メータレンズ4の焦点深度内に収めることができギャッ
プGの精度を確保することができる。したがってギヤツ
ブG精度を確保するためのペルチェ素子やヒータ等の温
調素子は不要となる。
ここで、第1.第2ホルダ7.9を亜鉛グイキャスト製
、チップ基台lOを銅製、コリメータ鏡筒8をPESと
フェライト粉末の複合材料とした場合の実験データを示
す。
亜鉛製の第1.第2ホルダ7.9の線膨張係数をαl 
、α2、コリメータ鏡筒8の線膨張係数をαs、チップ
基台lOの線膨張係数をα4とすると、ギャップGの変
化量ΔXは ΔX−((c+ Ml +Q212 )−(αs 13
+α4!14))Δt で示される。そして各部の寸法等を。
見1=1.7−s、  文2  =9.3m層 、  
9.3  =8.8m層 。
交s = 2.55mm 、αl 、α2  = 2.
74X 10−5(1/”O) 、α3=3.8 X 
10−5(1/”O) 。
αs = 1.85X 10−5 (1/”C) 、Δ
t=40’とすると、 Δx= (2,74X(1,7+ 9.3)−(3,8
Xl11.8 +1.1l15X2.55)  )  
XIO〜5 X 40= 0.000037  (層温
〕=0.037  (ILm)となる。
通常ギャップ変化量(ΔX)に対する許容値は2 (I
Lm)程度であり、所定のビーム形状を得られる。
これに対して、第8図に示した従来例の場合には、第1
.第2ホルダ7.9がアルミニウムダイキャスト酸、チ
ップ基台lOが銅製、コリメータ鏡筒8が鉄製で、それ
ぞれの線膨張係数αl ′〜α4′は α1 ′、α2  ’ =2.39X 10−5 (1
/”C)αs ′は1.17X 10−5(1/”O)
αa  ’ = 1.85X 10−5(1/”C)と
なる。
ここで各部の寸法fB−U4を同一としてΔXIを計算
すると Δ’x=  (2,39x(1,7+9.3)−(1,
17Xf3.8 +1.85X 2.55) ) X 
40 = 0.0057 (ms) =5.7〔ルm〕 となり、許容値の±2 (ILm)を越えてしまう。
この場合に許容値内に収めようとすると、線膨張係数は
一定なので、各部の寸法関係で調整しなければならず、
設計自由度が制約され、また各部に使用する材質も制約
されてしまう、また寸法関係で調整できない場合には許
容温度範囲は小さくせざるを得す、温度範囲を越える場
合には温調の必要が生じる。
これに対して、本発明によれば、コリメータ鏡筒8の線
膨張係数α3を変化させることにより、ギャップGの変
化量ΔXを許容値内に収めることができるので、第1.
第2ホルダ7.9等の形状、寸法を自由に設定でき、ま
た材料選択の自由度が格段に向上する。さらに許容温度
範囲Δtについても拡大することができ、温調制御の必
要もなくなる。
ここで、コリメータ鏡筒8内部の樹脂及び充填剤Fの方
向性を、コリメータ鏡f38の軸方向に並べているので
、コリメータ鏡筒8の軸方向の熱膨張は阻害されて軸と
直交する方向等の他の方向に比べて線膨張係数は低くな
る。このことは、少量の充填剤によってコリメータ鏡筒
8の軸方向の熱膨張の量を大きく変えることができると
いう゛ことであり、温度変化によるギャップGの変化を
より効率的に吸収することができる。
このように充填剤Fが少量ですむので、樹脂素材自体の
良好な成形性が維持される。すなわち充填剤の量が増大
すると、成形時の樹脂の流動性が悪くなったりして成形
品に欠陥が生じるおそれがある。この点充填剤Fの量が
少量で済むために成形性が損われることはない。
また、本実施例ではコリメータ鏡筒8を樹脂部としたが
、第1.第2ホルダ7.9等の他の構成部材を樹脂部と
してもよく、また複数の構成部材を樹脂部としてもよい
、もっとも本実施例の場合には、ギャップGを狭める方
向に熱膨張するコリメータ鏡筒8とチップ基台lOの寸
法(13+文4)が、ギャップGを拡げる方向に熱膨張
する第1.第2ホルダ7.9の寸法(文l十交2)より
小さいので、ギャップGは温度上昇によって拡がり勝手
となる。したがってコリメータ鏡筒8を線膨張係数の大
きい樹脂部とすることがギャップGの変化分を吸収する
効率が最も高い、また、他の構成部についての材料は金
属に限定されず、第2ホルダ9を樹脂等により成形して
もよい、ただ、本実施例の場合にはコリメータ鏡筒8が
第2ホルダ9に保持されているので、コリメータ鏡筒8
の線膨張係数は第2ホルダ9の線膨張係数より高くする
必要があるため、コリメータ鏡筒8を樹脂で成形するこ
とが一番好ましい。
また、本実施例のようにコリメータ鏡筒8を樹脂素材と
しておけば、その断熱性によってコリメータレンズ4の
結露を防止することができる。
さらにチップ基台10および第1.第2ホルダ7.9を
熱伝導率のよい金属製としておくことにより、レーザー
の放熱性を高めることができる。
したがってレーザー駆動時の発熱による組付部材の温度
上昇を抑えることができ、より一層ギャップGの変化を
抑えることができる。また、レーザー自体の発熱による
特性変化等も可及的に抑えることができ、レーザーの品
質向上を図ることができる。
本実施例では充填剤として熱伝導率の高い金属製のフェ
ライト粉末を用いた場合について説明したが、充填剤の
量は少量で済むので、樹脂素材の断熱性を損なうことは
ない。
また、本実施例では第1.第2ホルダ7.9を亜鉛ダイ
キャスト製としたが、アルミニウム製としてもよく、そ
の他の材料を用いてもよい0本実施例のように亜鉛グイ
キャスト製とすると加工精度に優れ、後加工の必要もな
く、加工コストを大幅に下げることができる。
第6図および第7図は1本発明のレーザーユニット1を
適用した画像形成装置の一例を示すものであり、図にお
いて20は第1光学系、21は第2光学系であるレーザ
ースキャナユニット、22は感光体ドラムである。
第1光学系20は原稿台23上に載置された原稿を照明
するランプ24と、ミラー25,26゜27と、レンズ
28と、ミラー29,30゜31とを有しており、原稿
からの反射光をミラー25.26.27を介し、レンズ
28を通過させ、さらにミラー29,30.31を介し
て感光体ドラム22上に導く。
第2光学系21は第7図に示すようにレーザーユニット
lと、シリンドリカルレンズ32aと。
モータ32と、モータ32に直結され矢印G方向に回転
するポリゴンミラー33と、トーリックレンズ(fOレ
ンズ)34を有しており、レーザーユニットlから出射
されたレーザービームをポリゴンミラー33で走査して
、fOレンズ34を介して感光体ドラム22上に導く。
上記構成において第2光学系であるレーザースキャナユ
ニツ)21の働きと構成について説明すると、先ず第1
にはコンピュータやワードプロセッサー等の出力に接続
することによってユニット21を潜像形成手段として機
71させ、第1光学系20によって形成される画像との
合成画像を形成する用い方がある。また、第2には画像
の先端部の余白形成や、転写紙と次の転写紙の間に対応
する感光体ドラム22上の領域の不要な電荷の消去を行
なう用い方がある。さらに、第3にはデジタイザー等の
座標入力手段と組合せて第1光学系20によって形成さ
れる原稿画像の不要部分を消去するマスキング41!詣
やトリミング機能を果すために用いる場合がある。さら
にまた、第4には第1光学系20の光路の一部を遮断し
てその部分に日付やページ等の原稿画像に記されていな
い情報を付加するアドオン機能を用いる場合もある。
レーザースキャナユニット21は第7図に示すように支
持板35の下面に図示しない固定ビスにより吊り下げ固
定されている。また1本実施例においてはレーザービー
ムを感光体ドラム22上に導くミラー39も支持板35
の下面に吊り下げ固定されている。従って、レーザース
キャナユニット21の位置調整に際しては感光体ドラム
22の母線方向対して上記第1光学系lの光路Bを平行
に設定すると共に、レーザースキャナユニット21の主
走査方向を母線方向に平行に設定するようにミラー39
の位置を調整して行なわれる。
本発明のレーザーユニット1を、このような画像形成装
置に適用した場合には、温度変化に対してレーザービー
ムの形状は変化せず、使用温度環境に拘わらず常に良好
な画像品質を確保することができる。また、温調制御用
の素子を組み込むスペースも不要となり、さらに装置内
取付スペースに合わせてレーザーユニット1の形状、寸
法を選択することができるので、スペース効率が高まっ
て装置の小型化を図ることができる。
尚、画像形成装置に限定されるものではなく、その他C
Dプレイヤ等の各種装置に適用することができることは
もちろんである。
(発明の効果) 本発明は以上の構成および作用から成るもので、組付部
材の一部を樹脂素材に充填剤を添加した樹脂部として物
性値である線膨張係数を任意に設定できるようにしたの
で、組付部材の各構成部の熱膨張差に対応させて線膨張
率を選択することによりレーザーチップとコリメータレ
ンズ間のギャップの変化量を吸収することができ、温度
変化に拘わらず高精度のビーム形状を得ることができる
。また、このように物性値である線膨張係数を任意に設
定できるので、組付部材の形状、寸法の制約は無くなり
設計自由度が増大する。さらに組付部材の形状、寸法等
の制約は無くなるので、許容し得る温度変化エリアを大
きくとることができる。さらにまたビーム形状を高精度
に保つためにペルチェ素子等による温調制御が不要とな
って省スペースを図ることができると共にコスト低減を
図ることができる。また樹脂及び樹脂部に充填する充填
剤の方向性を光軸方向に向けたので、温度変化によるギ
ャップの変化を吸収するようIX線膨張係数とするため
に要する充填剤の量を可及的に少なくすることができる
。したがって樹脂部の良好な成形性、を維持することが
できる等の種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るレーザーユニットの縦
断面図、第2図(a)、(b)は第1図のコリメータ鏡
筒を成形する際の樹脂の流れ状態を示す模式図、第3図
は第1図の装置の各構成部の熱膨張の状態を示した模式
的構成図、第4図は第1図の装置の側面図、第5図は第
1図の装置のa略分解斜、親図、第6図は第1図のレー
ザーユニットが適用された画像形成装置の概略構成図、
第7図は第6図の装置のレーザースキャナユニットの平
面図、第8図は従来のレーザーユニットの縦断面図であ
る。 符号の説明 l・・・レーザーユニット ?・・・組付部材3・・・
レーザーチップ  4・・・コリメータレンズ5・・・
レーザー素子   7・・・第1ホルダ8・・・コリメ
ータ鏡筒(線膨張係数可変部)9・・・第2ホルダ  
  10・・・チップ基台12・・・基準段部    
G・・・ギャップ特許出願人 ′″“/yaj″6 ’
pk 、′ン代理人 弁理士  世  良  和  信
代理人 弁理士  奥  1) 規  之 〆(□゛ゞ ′、−・・ k”″ 第2図 (a) (bン D 第4図 \ 7       ソ 第7図 第8図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組付部材を介して半導体レーザーチップとコリメ
    ータレンズとを所定のギャップを設けて一体に組付けた
    レーザーユニットにおいて、 前記組付部材の一部を、樹脂素材に該樹脂素材の線膨張
    係数を前記組付部材の構成部分の熱膨張差に起因するギ
    ャップの変化量を略吸収可能な値に合わせる量の充填剤
    を添加した樹脂部により構成すると共に、該樹脂部に含
    有される充填剤及び樹脂の分子の流れの方向性をレーザ
    ービームの光軸方向に並べて成ることを特徴とするレー
    ザーユニット。
  2. (2)前記樹脂部は前記コリメータレンズを保持するコ
    リメータ鏡筒であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載のレーザーユニット。
  3. (3)前記コリメータ鏡筒成形時の成形型のゲート位置
    をコリメータ鏡筒端部位置としたことを特徴とする特許
    請求の範囲第2項に記載のレーザーユニット。
JP33155887A 1987-12-02 1987-12-26 レーザーユニット Pending JPH01172809A (ja)

Priority Applications (4)

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JP33155887A JPH01172809A (ja) 1987-12-26 1987-12-26 レーザーユニット
US07/277,545 US4918702A (en) 1987-12-02 1988-11-29 Laser unit
DE88120001T DE3884767T2 (de) 1987-12-02 1988-11-30 Laserelement.
EP88120001A EP0318970B1 (en) 1987-12-02 1988-11-30 A laser unit

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