JPH04253012A - 合成樹脂レンズの取付方法 - Google Patents

合成樹脂レンズの取付方法

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JPH04253012A
JPH04253012A JP2934591A JP2934591A JPH04253012A JP H04253012 A JPH04253012 A JP H04253012A JP 2934591 A JP2934591 A JP 2934591A JP 2934591 A JP2934591 A JP 2934591A JP H04253012 A JPH04253012 A JP H04253012A
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jig
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタ等に
用いられる合成樹脂レンズの取付方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、レーザープリンタ等に用いられる
走査光学系のレンズ群には、合成樹脂レンズを利用する
ことが一般化しつつある。図5は走査光学系を示し、レ
ーザー光発生部1から入射したレーザー光はシリンドリ
カルレンズ2を介し回転多面鏡3で偏向走査され、fθ
レンズ4を透過して等速光となって感光ドラム5上で結
像する。ここで使用されるfθレンズ4等のレンズ群は
、従来までは光学ガラスにより製作されていたが、コス
ト高と複雑な形状を有するレンズ製作の困難さから、低
コストでかつ成形が容易な合成樹脂が素材として普及し
てきている。
【0003】合成樹脂レンズの固定方法としては、板金
を介したねじ止め或いは接着剤による接着が一般的であ
るが、現在のところ最も効果的な合成樹脂レンズの固定
方法は紫外線硬化接着剤を用いた接着である。その多く
は、合成樹脂レンズ4の側面を取付基板6に設けられた
位置決め用突起部7に突き当てた状態で、全面或いは複
数の小接着面での接着を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、合成樹脂レンズ4の位置決めのために
突起7を設ける必要がある。この突起7は位置決め以外
の目的を持たず、レンズ4の光学的性能における利点は
ない。しかも、走査光学系全体の小型化を考えると、レ
ンズ4の小型化を妨げる障害となる場合もある。
【0005】更に、レンズ4と取付基板6の材質の相違
は、部材間の熱膨張率の差に伴う膨張量の差を生じさせ
て、レンズ4の下面を複数個所或いは全面で接着すると
、レンズ4に歪や変形を発生させることになり、光学系
の性能を著しく低下させる。また、広い接着面は接着剤
の使用量を増加させ、接着剤の硬化時間を長くするので
、接着剤を硬化させるための装置の性能を大にする必要
が生じて、コスト高にもつながってくる。
【0006】本発明の目的は、上述の欠点を解消し、走
査光学系の小型化を可能とし、レンズの接着に際して、
レンズの性能を低下させない合成樹脂レンズの取付方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る合成樹脂レンズの取付方法は、合成樹
脂レンズを治具により保持し、取付部材の所定位置に前
記治具によって押圧しながら前記合成樹脂レンズのほぼ
中央部の底部の一部のみを接着剤によって前記取付部材
に固着し、前記接着剤の固化後に前記治具を退去するこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の構成を有する合成樹脂レンズの取付方法
においては、合成樹脂レンズの取付位置の決定に位置決
め突起を用いずに治具により正確に取り付けるため、位
置決め突起による取付部材の大型化や、合成樹脂レンズ
に位置決め突起と嵌合する部位を設ける必要がなくなり
、レンズはそれ自体の機能さえ有するもので十分であり
、走査光学装置の小型化を可能にする。
【0009】
【実施例】本発明を図1〜図4に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。
【0010】図1は第1の実施例の方法を説明するため
の斜視図、図2は取付基板、合成樹脂レンズの断面図で
ある。図1において、取付基板10上には略板体状の合
成樹脂レンズ11を配置し、合成樹脂レンズ11の上方
に自動工作機に取り付けた治具12を配する。治具12
は合成樹脂レンズ11を搬送し、正確な位置決めを行い
、合成樹脂レンズ11を圧着するためのものであり、治
具12は合成樹脂レンズ11を保持するためのレンズ保
持部13、レンズ圧着部14を有している。
【0011】治具12は合成樹脂レンズ11をレンズ保
持部13により保持しながら、取付基板10上の所定の
位置まで自動的に移動する。取付基板10と合成樹脂レ
ンズ11を接着する接着面15に少量の紫外線硬化接着
剤を塗布する。紫外線硬化接着剤の塗布後に、合成樹脂
レンズ11を取付基板10上に正確に載置し、治具12
のレンズ圧着部14により取付基板10に圧着する。こ
の状態で紫外線の照射を行い、治具12による合成樹脂
レンズ11の圧着は、紫外線硬化接着剤が完全に硬化す
るまで持続する。そして、紫外線硬化接着剤の硬化後に
、治具12を上方に持ち上げることにより治具12を退
去する。
【0012】この実施例では、従来例と違って取付基板
10にレンズの位置決め突起を設ける必要がなく、合成
樹脂レンズ11自体にも固定のための構造が不要となり
、コンパクトなレンズを設計できる。また、接着面15
は合成樹脂レンズ11の下部の総面積の2〜3割程度と
し、接着剤の厚さも数μm程度とし、接着による合成樹
脂レンズ11の傾き等を極力抑えることができる。接着
面15の面積を小さくし、接着剤の厚さを薄くすること
により、温度変化による熱膨張、伸縮の影響を小さく抑
えることが可能となる。また、接着剤の厚さを薄くする
ために、粘性の低い接着剤を使うことが望まれる。
【0013】図3は第2の実施例における取付基板10
、合成樹脂レンズ11の断面図である。取付基板10と
合成樹脂レンズ11の取付方法は第1の実施例と殆ど同
じである。この第2の実施例においては、取付基板10
のレンズ取付面が第1の実施例においては平面であった
のに対して凹凸を有している。即ち、取付基板10の合
成樹脂レンズ11を接着する接着面15を、取付基板1
0の基準の高さよりも僅かに突出させ、更に合成樹脂レ
ンズ11の両端を支える部分支持面16を接着面15よ
りも更に僅かだけ突出するように成型する。部分支持面
16は単に合成樹脂レンズ11を支えるだけの役割を有
しているので、部分支持面16に紫外線硬化接着剤が塗
布されないように注意する必要がある。
【0014】接着面15だけに塗布した紫外線硬化接着
剤により合成樹脂レンズ11を取付基板10に取り付け
ると、紫外線硬化接着剤は硬化によって僅かに収縮する
性質を有するので、紫外線硬化接着剤の硬化により合成
樹脂レンズ11は取付基板10に引き付けられ、部分支
持面16において応力を生ずる。この応力は取付基板1
0と合成樹脂レンズ11の固着を強力にするので、接着
面15の面積は小さくすることができる。
【0015】紫外線硬化接着剤の収縮によって、取付基
板10と合成樹脂レンズ11の間に応力が生ずるが、接
着面15における紫外線硬化接着剤の厚さは非常に薄い
ので、接着面15の収縮に起因する合成樹脂レンズ11
の変形による光学性能の低下は無視できる。ただし、接
着工程上では紫外線硬化接着剤の塗布量管理や部分支持
面16等の加工精度管理は重要となってくる。
【0016】合成樹脂レンズ11の接着面方向の熱膨張
の影響は、部分支持面16が接着されていないために、
取付基板10と合成樹脂レンズ11は独自の熱膨張が可
能となり無視できる。このため、高精度で高品質を要求
する走査光学系においては、第2の実施例の方法は有効
である。また、この第2の実施例において、部分支持面
16は取付基板10に設けられているが、反対に合成樹
脂レンズ11に設けても全く同様の効果が得られる。
【0017】図4は本発明の第3の実施例の斜視図であ
り、第1、第2の実施例とは異なって合成樹脂レンズ1
1の接着面15を合成樹脂レンズ11の中央下部に突設
した薄肉突出部17の底面とする。合成樹脂レンズ11
は先の実施例と同様に治具12によって位置決めし、紫
外線硬化接着剤を薄肉突出部17の底面に塗布する。
【0018】この第3の実施例においても、合成樹脂レ
ンズ11の取付基板10への固着は接着面15のみの狭
範囲の接着によるものになるため歪が生ずることはない
。また、薄肉突出部17と有効レンズ部との距離を大き
くとることにより、接着による有効レンズ部への歪の波
及を小さく抑えることができる。なお、薄肉突出部17
は薄肉にすることにより、紫外線の透過率を高めて接着
工程時間を短縮することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る合成樹
脂レンズの取付方法は、合成樹脂レンズの取付位置を治
具を用いて決定するため、取付部材、合成樹脂レンズに
位置決め突起を設ける必要がなく、合成樹脂レンズを小
型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付方法を説明する斜視図である。
【図2】取付状態の断面図である。
【図3】第2の実施例の断面図である。
【図4】第3の実施例の斜視図である。
【図5】従来の走査光学系の斜視図である。
【符号の説明】
10  取付基板 11  合成樹脂レンズ 12  治具 13  レンズ保持部 14  レンズ圧着部 15  接着面 16  部分支持面 17  薄肉突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  合成樹脂レンズを治具により保持し、
    取付部材の所定位置に前記治具によって押圧しながら前
    記合成樹脂レンズのほぼ中央部の座面の一部のみを接着
    剤によって前記取付部材に固着し、前記接着剤の固化後
    に前記治具を退去することを特徴とする合成樹脂レンズ
    の取付方法。
  2. 【請求項2】  前記合成樹脂レンズ又は前記取付部材
    には、前記接着剤を塗布する部位よりも僅かに突出した
    複数の部分支持面を設けた請求項1に記載の合成樹脂レ
    ンズの取付方法。
  3. 【請求項3】  前記合成樹脂レンズの中央下部に薄肉
    の突出部を設け、該突出部の底面に前記接着剤を塗布し
    、前記合成樹脂レンズを固着するようにした請求項1に
    記載の合成樹脂レンズの取付方法。
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