JPS6234175A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、電子写真装置に装着され使用される電子写真
感光体の温度および湿度を制御し得る機構を内蔵した電
子写真装置に関する。

〔従来技術とその問題点〕

一般に、電子写真装置の使用される場所は非常に多岐に
わたっている。そのため、夏季、冬季など季節によシ、
また地域により低温から高温、それに湿度の変化も加わ
って多様な温度、湿度環境下で使用されることになる。

電子写真装置に装着して使用される電子写真感光体（以
下単に感光体とも称する）は、さらに装置の間欠的な使
用あるいは長時間にわたる使用などの影響を受け、温度
。

湿度的により変化の激しい環境条件下で使用されること
になる。

このような温度、湿度の変化は感光体の特性に影響をお
よぼし出力画像の品質を悪化させる要因となる。例えば
、セレン系光導電性材料を利用する感光体においては、
１５℃以下の低温になると、光導ｔＪｖＩにおけるトラ
ップのキャリアの捕獲および解放確率の温度依存性によ
り残留電位の上昇を引きおこし、出力画像に地汚れが発
生する。特に、近年電子写真装置の高速化に対応して多
用されてきているひ素−七しン系の感光体においては、
高速縁シ返し使用時にこの傾向が強くでる。一方、尚湿
雰囲気中に長期間置かれた場合、感光体は湿気を吸清し
帯電電位が低くなり、出力画像のａ度が低下する。この
ような温度、湿度による特性変動はセレン系以外の光導
電性材料を利用する感光体においても生じ、実用上問題
となる。

このような低温度あるいは高湿度の環境下で感光体を保
損し特性を正常に維持するために、１！子写真装置に装
着された感光体の近傍に熱源を設置し加熱することによ
シ、感光体を低温にならないようにし、また感光体を周
囲よシ高温にすることにより湿気の吸着を防ぐ方法が矧
られているが、この方法では装置内の感光体以外の部品
をも同時に加熱してしまい、その特性を損なう恐れがあ
る。

ほかに、円筒状導電性基体の内部空間を利用して基体内
部に熱源を配置する方法も見られるが、熱源と基体内周
面との接触などの事故が絶えない。

一方、電子写真装置において、トナー像を定着する方式
として熱定着方式が用いられることが多いが、定着部材
例えば紙上にトナー粒子を溶融接着するためには多量の
熱量を必要とし、必然的に定着部周辺の雰囲気温度が上
昇する。このような高温の熱気が装置内に留まると、装
置内温度が異常に高くなり、感光体をはじめ各構成部品
の特性を変動させ、あるいは各部品を損傷させる恐れが
あるので、速やかに装置外に排気しなければならない。

従来の装置ではこの熱気をそのまま直接装置外に排気し
ており、エネルギーを無駄にしていた。

〔発明の目的〕

本発明はこれらの欠点を除去し、従来無駄に捨てていた
熱気を活用し、低温度あるいは高湿度の劣悪な環境にお
いて使用される場合でも、地汚れがなく濃度低下も見ら
れない良好な出力画像を得ることのできる電子写真装置
を提供することを目的とする。

〔発明の要点〕

本発明の目的は、円筒状導電性基体とその上に設けられ
た感光１−とからなる感光体を用い、トナー＃Ｊ儂の定
着を熱定着方式で行なう電子写真装置内に、円筒状基体
の一端から円筒の内側へ装置外部の冷気と熱定着部より
発生する熱気とを感光体の温度に応じた混合比率で混合
して送風ｏＴ能な送風機構と、円筒状基体の内側の空気
を円筒状基体の他端から装置外部へ排気する機構とを設
け、円筒状基体内側を通過する空気の温度により感光体
温度を所要の範囲内に維持することにより達成される。

〔発明の実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示す原理図である。

図において、１は電子写真装置の筐体、２は円筒状感光
体、３は発熱源である熱定着部、４は熱定着部から装置
内への好ましくない熱気の散逸を防ぐ熱量へい板、５は
感光体２の内側への送風機構、６は熱定着部からの暖気
１０、装置外部からの冷気１１それぞれの風量を加減し
案内するプロワ−弁、７はプロワ−弁６を経て暖気と冷
気との混合した混合空気１２を感光体内側へ送り込む送
風ファン、８は感光体内側の空気を排気ファン９により
装置外へ排気１３として排出する排風機構、１４は感光
体温度センサ、１５は温度上／す１４からの信号を受け
てプロワ−弁６の傾きを調節する信号を発する温度制御
部である。

このような送・排風機構において、感光体温度がサーモ
スイッチ、サーミスタなどの感温素子からなる温度セン
サ１４により検出され温度制御部１５に伝えられる。こ
の感光体温度と感光体周囲１．ｑ度とを感知し、それに
基づいて結反制御部１５より発せらｎる制御信号に゛よ
りプロワ−弁６の傾きが調節され、暖気１０と冷気１１
とが適当量混合されて所要の温度の混合空気１２となり
、この混合空″ｆｉ１２が円筒状感光体２の内側を送風
ファン７詮よび排気ファン９により通過せしめられる間
に感光体を加熱しあるいは冷却し、その結果、感光体温
度が望ましい範囲に制御され維持される。

通常、感光体の温度は２０℃以下に下らないようにし、
２０〜２５℃に保つことが望゛ましい。しかし周囲の湿
匿が高い場合には、感光体への有害な湿気の吸着を防ぐ
ために感光体の温度を周囲温度より高くする必要がある
が、感光体温度を高くしすぎると感光体特性が大幅に変
動し出力画像の品質が悪くなシ、愼端な場合には感光体
の感光層が変質してその機能を失ってしまうこともあ）
得る。例えばセレン系光導電性材料を利用している場合
には、非晶質から結晶質への転移がすすんでしまうこと
もあるので好ましくない。従って、周囲温度が２０℃以
上の場合には、周囲温度に対する感光体温度の上昇幅は
湿気の吸着を防ぎ得る最小限におさえるべきである。感
光体温度は高くても３５℃以下に保つことが望ましい。

また、電子写真装置の使用を長期間停止した場合には感
光体の温度が低く冷えており湿気をおびていることが多
い。このような場合、ｔｊ像出しをスタートする前に定
着部からの熱気を前述のように感光体内側に送風するこ
とにより短時間に感光体の温度を上げ湿気を除くことが
でき、画像出し前の待ち時間を短縮することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、電子写真装置の熱定着部に発生する熱
気を利用し、この熱気に感光体の温度に応じて適切な量
の装置外の冷気を加えて所要の温度の混合空気とし、こ
れを送・排風機構により円筒状感光体の内側を通過させ
感光体の温度を制御する。かくして、低温度あるいは高
湿度の劣悪な使用環境下においても感光体の温度および
湿度を所要の範囲に維持し、感光体の特性の変動を実用
上許容される範囲におさえて、地汚れがなく濃度低下も
見られない良好な画像を得ることができる。

このようにして、従来、感光体の温度を制御するために
特別に設けていた熱源を省くことができ、しかもそれに
代わる熱源として従来は有害なものとして装置外に排気
し無駄に捨てていた熱定着部の熱気を活用し、さらにこ
の熱気を適切な送・排風機構により必要とする所にだけ
導くようにしたので、装置の他の部品あるいは機構に熱
的な悪影響をおよばずこともないなど本発明による効果
は多様で著しい。

【図面の簡単な説明】

オ１図は本発明の一実施例を示す原理図である。 １・・・電子写真装置筐体、２・・・電子写真感光体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）円筒状導電性基体とその上に設けられた感光層とか
   らなる電子写真感光体と、トナー画像の熱定着機構と、
   前記円筒状導電性基体の一端から円筒の内側へ装置外部
   の冷気と前記熱定着機構より発生する熱気とを前記電子
   写真感光体の温度に応じた混合比で送風可能な送風機構
   と、前記円筒状導電性基体の内側の空気を円筒状基体の
   他端から装置外部へ排気し得る機構とを具備することを
   特徴とする電子写真装置。