JPH0814422A - シングルレバーにおけるクリック機構 - Google Patents

シングルレバーにおけるクリック機構

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JPH0814422A
JPH0814422A JP17003094A JP17003094A JPH0814422A JP H0814422 A JPH0814422 A JP H0814422A JP 17003094 A JP17003094 A JP 17003094A JP 17003094 A JP17003094 A JP 17003094A JP H0814422 A JPH0814422 A JP H0814422A
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Akira Nishioka
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SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
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SANEI SUISEN SEISAKUSHO KK
SanEi Faucet Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出量の調整が容易でウォータハンマを発生
させることのないシングルレバーにおけるクリック機構
を提供すること。 【構成】カートリッジ2のケース体2aに固定された固
定弁体3と、可動弁体4と、可動弁体4上に上載された
ディスクガイド5と、レバー6と、ハンドル7を本体1
に対して上下(Aで示す矢印の方向)に旋回させるとレ
バー6の回動により可動弁体4が移動し、前記水、湯、
あるいは湯水混合水の吐水・止水状態を切換え、レバー
6はその中間部がディスクガイド5に設けられたピン軸
48に回動自在に枢支され、ディスクガイド5の上面5
a,5bと、その上面5a,5bと対応するレバー6側
のクリック部分8とには、ハンドル7の上下旋回作動時
にレバー6の回動動作を段階的に調整するための、係脱
自在な複数の凹凸係合を有するクリック機構が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は湯水混合栓用に設けら
れるシングルレバーにおけるクリック機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】レバー操作により湯水を適当な割合で混
合して所望の温度の温水を吐出させるようにした湯水混
合栓は、例えば実公昭63−2706号公報に開示され
ているように、湯、水の取入側にそれぞれ連通される
湯、水用の弁孔と、混合水の吐出側に連通される混合水
用の弁孔とが開設されたセラミックよりなる固定ディス
クに、水密状態に摺動自在に上載されたセラミックより
なる可動ディスクが、その上に載設された合成樹脂材よ
りなるサポート部材を介して、本体の上部に設けられた
レバーと連動連結され、かつ、その可動ディスクとサポ
ート部材とにわたり、前記湯、水用の弁孔から導入され
た湯、水を前記混合水用の弁孔に回流させるための内部
流路が形成され、そのレバーの操作によって、湯、水の
混合割合を適宜に調整できるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うな従来の湯水混合栓では、閉止時に吐水量がいきなり
変化してウォータハンマが発生することがあった。
【0004】この発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、ウォータハンマを発生させることのな
いシングルレバーにおけるクリック機構を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のシングルレバーにおけるクリック機構
は、湯導入口、水導入口および湯水混合水吐出口を有す
る湯水混合栓本体内に設けられたカートリッジのケース
体の底部に水密状態に固定された固定弁体に、湯水の混
合割合を調整するための可動弁体が水密状態で摺動自在
に上載され、その可動弁体には、前記固定弁体の湯用弁
孔、水用弁孔から導入した湯水を混合水用弁孔に回流さ
せるための内部流路が形成されるとともに、その可動弁
体上にディスクガイドが上載され、更に、前記湯水混合
栓本体の上部に上端を突出させたレバーの下端が前記可
動弁体と連動され、このレバーの前記上端に取り付けら
れたハンドルを前記湯水混合栓本体に対して左右に旋回
させるとレバーとともに旋回する前記ディスクガイドに
より可動弁体が回転し、この旋回操作に応じて水、湯、
あるいは湯水混合水が、前記内部流路内に流入し、前記
混合水用弁孔を介して前記水、湯、あるいは湯水混合水
が前記湯水混合水吐出口を通って吐出する一方、前記ハ
ンドルを前記湯水混合栓本体に対して上下に旋回させる
と前記レバーの回動により前記可動弁体が移動し、前記
水、湯、あるいは湯水混合水の吐水・止水状態を切換
え、前記レバーはその中間部が前記ディスクガイドに設
けられたピン軸に回動自在に枢支され、前記ディスクガ
イドの上面と、その上面と対応する前記レバー側のクリ
ック部分とには、前記ハンドルの上下旋回作動時に前記
レバーの回動動作を段階的に調整するための、係脱自在
な複数の凹凸係合を有するクリック機構が設けられてい
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】ハンドルの上下旋回作動によって吐水・止水を
行う時に、クリック機構の係脱によって固定弁体に対す
る可動弁体の対応位置を容易かつ確実に設定することが
でき、混合水の吐出量の調整が容易である。
【0007】また、止水する際にも、クリック機構によ
って段階的に吐出量が少なくなり、一度にいきなり閉止
されることがないため、ウォータハンマの発生が回避さ
れる。
【0008】また、この発明では、熱湯の吐出を防止す
る防止手段を前記ディスクガイドと湯水混合栓本体側に
設けたので、使用者が前記ハンドルを誤って熱湯の出る
方向に旋回作動させた場合には、前記ハンドルを熱湯が
吐出するかなり手前の、例えば、水と湯の混合比率が
5:5の適度の混合水が出る旋回時点で、これ以上前記
ハンドルを旋回させるのが危険であることを使用者に認
識させることができ、やけどを防止することができる。
【0009】その上で、前記熱湯が必要な時には、使用
者は前記ハンドルを熱湯の出る方向に全開させると熱湯
のみを吐出させることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、それによってこの発明は限定を受けるも
のではない。図1、図2において、湯導入口(図示せ
ず)、水導入口Wおよび湯水混合水吐出口Mを有する湯
水混合栓本体(以下、単に本体という)1内に設けられ
たカートリッジ2のケース体2aの底部に水密状態に固
定された固定弁体3に、湯水の混合割合を調整するため
の可動弁体4が水密状態で摺動自在に上載され、その可
動弁体4には、固定弁体3の湯用弁孔3a、水用弁孔3
bから導入した湯水を混合水用弁孔3cに回流させるた
めの内部流路dが形成されるとともに、その可動弁体4
上にディスクガイド5が上載され、更に、本体1の上部
に上端6aを突出させたレバー6の下端6bが可動弁体
4と連動され、このレバー6の上端6aに取り付けられ
たハンドル7を本体1に対して左右に旋回させるとレバ
ー6とともに旋回するディスクガイド5により可動弁体
4が回転され、この旋回操作に応じて水、湯、あるいは
湯水混合水が、内部流路d内に流入し、混合水用弁孔3
cを介して前記水、湯、あるいは湯水混合水が湯水混合
水吐出口Mを通って吐出する一方、ハンドル7を本体1
に対して上下(Aで示す矢印の方向)に旋回させるとレ
バー6の回動により可動弁体4が移動し、前記水、湯、
あるいは湯水混合水の吐水・止水状態を切換え、レバー
6はその中間部がディスクガイド5に設けられたピン軸
48に回動自在に枢支され、ディスクガイド5の上面5
a,5bと、その上面5a,5bと対応するレバー6側
のクリック部分(後述する)とには、ハンドル7の上下
旋回作動時にレバー6の回動動作を段階的に調整するた
めの、係脱自在な複数の凹凸係合を有するクリック機構
が設けられているものである。
【0011】更に、熱湯の吐出を防止する防止手段は、
図3、図4に示すように、本体1側に配置されたレバー
旋回止めリング片15と、ディスクガイド5の側面上部
に設けられた係止ピン16とからなる。このリング片1
5の上部周縁15aの一部分には係止ピン16の通過を
阻止するために上部周縁15aから突出した弾性当たり
部材17がリング片15と一体に形成されている。この
弾性当たり部材17は縦方向に複数の切欠き17aが形
成されている。これにより、図4に示すように、使用者
がハンドル7を誤って熱湯の出る方向(Bで示す矢印の
方向)に旋回作動させた場合には、ハンドル7を熱湯が
吐出するかなり手前の、例えば、水と湯の混合比率が
5:5の適度の混合水が出る旋回時点、すなわち、係止
ピン16が弾性当たり部材17に当たり始める地点C
で、これ以上ハンドル7を旋回させるのが危険であるこ
とを使用者に認識させることができるように負荷がかか
るように構成されている。すなわち、係止ピン16が弾
性当たり部材17に当たると、弾性当たり部材17には
複数の切欠き17aが形成されているので、弾性当たり
部材17は係止ピン16の押圧により弾性変形し、この
弾性変形による弾性当たり部材17の係止ピン16側へ
の付勢力によりB方向へのハンドル7の操作に負荷がか
かる訳である。
【0012】以下、図1、図2を用いて、詳細に説明す
ると、本体1は、仕切り壁20によって上方の弁室21
と下方の湯室、水室22および吐水孔23とに区画され
ており、その仕切り壁20には、湯導入口と水導入口W
および湯水混合水吐出口Mとがそれぞれ開設されてい
る。
【0013】上述の弁室21内には取り替え自在なカー
トリッジ2が、その弁室21と水密状態に装填され、前
記湯導入口には湯流通孔30を備えた湯連通用のアタッ
チメント24が、また水導入口Wには水流通孔25を備
えた水連通用のアタッチメント26が、それぞれ嵌合さ
れている。
【0014】そのカートリッジ2のケース体2aは底が
開放されているとともに、下端内周面には周方向に所定
の間隔をおいて周長の異なる複数個の係合凹入部31が
形成されており、そのケース体2aの底部には、合成樹
脂材により一体に形成された固定弁体3が水密状態に固
定して取り付けられ、その固定弁体3の上にセラミック
よりなる可動ディスク4aが密接して摺動自在かつ回動
自在に上載され、その可動ディスク4aの上に、合成樹
脂材よりなるサポート部材4bが回動不能に載設され、
さらにそのサポート部材4bの上に、合成樹脂材よりな
るディスクガイド5が摺動自在に上載され、この可動デ
ィスク4aとサポート部材4bとで可動弁体4が構成さ
れる。
【0015】上述のディスクガイド5には、金属材より
なるレバー6が枢着され、そのレバー6の下端がサポー
ト部材4bの凹部に係入し、その上端には合成樹脂材よ
りなる操作用のハンドル7が固定されている。また、カ
ートリッジ2の上方開口32下の肩部33には周方向所
定間隔を置いて外方に突設された係合突片34,34が
一体に形成されており、その係合突片34,34が、本
体1の開口1aに穿設された係合切欠き1b,1bに嵌
合されて両者の嵌合相対位置が規制されるようになって
いる。また、固定弁体3は、例えばポリフェレンサルフ
ァイド樹脂の炭素繊維強化タイプ等の硬質樹脂材により
一体に形成し、シール性を向上させ、かつ部品点数を少
なくし、リンギングの発生を防止し、操作性を向上させ
たものとしている。
【0016】上述のレバー6を枢支するピン48はディ
スクガイド5の下部に形成された軸孔40に挿通され、
かつディスクガイド5の上面5a,5bと、その上面5
a,5bと対応するレバー6側のクリック部分である筒
体8とには、ハンドル7の上下旋回作動時にレバー6の
回動動作を段階的に調整するための、係脱自在な複数の
凹凸係合を有するクリック機構が設けられている。
【0017】このクリック機構は、凸部8a,8bを有
し、レバー6に対して取り外し可能な筒体8と、この筒
体8をバネ41によってディスクガイド5の上面5a,
5bに付勢する筒体ガイド42と、ディスクガイド5の
上面5a,5bに形成された凹部9,10,11、1
2,13,14と、レバー6とから構成されている。な
お、100はリングである。
【0018】そして、そのレバー6の傾斜角を3段階に
わたり吐出量の調整ができるように構成されており、こ
れにより、ウォータハンマの発生を効果的に防止するこ
とができる。
【0019】前記筒体8は、ディスクガイド5と同じ材
料で形成されており、したがって、ディスクガイド5よ
り遙に固い金属、例えば、ステンレスからなる材料で形
成されたレバーに凸部を形成する比較例と、この実施例
のクリック機構とを比較するに、この実施例のクリック
機構においては、前記比較例のように、別途凹部をレバ
ーと同一材料のバネ鋼よりなる板バネでわざわざ形成す
る必要はなくなり、したがって、クリック機構を簡単に
成形できる利点を有する。
【0020】更に、前記比較例では前記板バネに形成さ
れた凹部の磨耗が激しいのに対して、この実施例ではク
リック機構の寿命を延ばすことができる利点を有する。
【0021】また、固定弁体3は、従来の固定ディスク
とロアーディスクを一体化したものであり、上述したよ
うに本体1の湯導入口と水導入口および湯水混合水吐出
口に、それぞれ連通する湯用弁孔3a、水用弁孔3bお
よび混合水用弁孔3cとが穿設形成されているととも
に、その各孔にはパッキン材が嵌挿されていて底壁の周
縁全長にわたり上方への立ち上がり壁50が一体に形成
され、固定弁体3が嵌合されている。また、立ち上がり
壁50の下端外周面にはケース体2aの係合凹入31に
嵌合されて両者の相対嵌合位置を規定するための突片5
1が一体に突設されている。
【0022】上述の湯用弁孔3aと水用弁孔3bおよび
混合水用弁孔3cの下面側の開口形状は、円形に形成さ
れているが、その上面側の開口形状は、長円形に形成さ
れ、本体1に形成された湯導入口、水導入口にアタッチ
メント24,26の湯流通孔30と水流通孔25を介し
て前記湯用弁孔3a、水用弁孔3bがそれぞれ連通さ
れ、また、湯水混合水吐出口には混合水用弁孔3cが連
通されている。
【0023】この固定弁体3は、前述のように、合成樹
脂材により型成形が容易であり、かつ機械加工も容易
で、部品点数の削減を図れて組付性がきわめて良好とな
り、製作容易でコスト安に得ることができる。また、そ
の硬度が、セラミックよりなる可動ディスク4aよりも
低いため、相互の摺接動作がスムーズとなり、リンギン
グの発生等の不具合が解消され、従来、セラミック同士
を摺接させていたときよりも、格段に操作性が向上され
る。
【0024】さらに、固定弁体3を一体的に形成したこ
とにより、シール性が格段に向上する。つまり、従来の
ように、固定ディスクとロアーディスクとにより固定弁
体を二枚合わせに構成した場合には、上面と下面および
縦方向のシールが必要とされるが、一体化された固定弁
体3は上面と下面のシールのみでよく、水漏れ要素が少
なくなっている。
【0025】固定弁体3に対応する可動弁体4の可動デ
ィスク4aは、固定弁体3と同様にセラミックを素材に
して形成され、中央部には固定弁体3の混合水用弁孔3
cに常に連通され、かつ、湯用弁孔3aと水用弁孔3b
とに選択的に連通される長孔60が穿設されているとと
もに、周縁には上方へ立ち上がった周壁61が一体に形
成されている。また、この周壁61上周面には周方向所
定の間隔を置いて(図例では該可動弁体4の軸芯線を中
心にした対象位置)切欠き段部62が形成されている。
【0026】可動弁体4のサポート部材4bは、プラス
チックを素材にして形成されるもので、中央部の下面に
可動ディスク4aの周壁61内部にパッキング63を介
して水密的に嵌合される円板状の嵌合体64が一体に突
設されている。さらにこの嵌合体64の中央部には可動
ディスク4aの長孔60と同様な大きさの凹陥部65が
形成され、この凹陥部65にはキャビテーションを防止
して消音を図る整流体の一例である整流フィン66が一
体に形成されている。この整流フィン66は、可動ディ
スク4aの長孔60の長軸方向に直交する方向に所定間
隔が開けられ、かつ、凹陥部65の長軸方向の全長にわ
たる長さを備えて複数枚(図例では5枚)配設される。
これら整流フィン66の下方突出縁は嵌合体64の裏面
よりも外方に突出される寸法に設定されていて、その突
出量の具体的な寸法は、サポート部材4bが可動ディス
ク4aに嵌合されたときに、整流フィン66が長孔60
内に嵌入され、かつその突出縁がこの長孔60の下約1
/4を残す程度に設定されている。従って、長孔60と
この凹陥部65とによって、可動弁体4が開弁位置にお
いて、湯流入流路、水流入流路の一方または双方が混合
水流出流路cに連通されるための内部流路dが形成さ
れ、この内部流路d内に整流フィン66が配置されるこ
とになる。
【0027】尚、この整流フィン66は、図例ではサポ
ート部材4bに形成された凹陥部65を介して配置され
る構成であるが、必要に応じて凹陥部65を形成するこ
となく嵌合体64の裏面から直接に突設される構成であ
っても良い。
【0028】また、サポート部材4bの表面側には凹陥
部65の長軸方向と平行で互いに所定の間隔を置いて一
対のガイド凸条70が、また周縁には可動ディスク4a
の周壁に形成された切欠き段部62に嵌合されてこの可
動ディスク4aとサポート部材4bとの所定の相対嵌合
位置を規制するための突子71がそれぞれ一体に設けら
れているとともに、ガイド凸条70の間で表面の中央部
には丸孔が陥設されている。
【0029】さらに、ディスクガイド5は、プラスチッ
クを素材にして形成されるもので、外周の適所に一体に
形成された係止突起80がカートリッジ2のケース体2
aの内面に形成された内溝に嵌合されて一定量回動自在
に構成されているとともに、下面には凹溝81が一体に
形成されていて、ここにサポート部材4bのガイド凸条
70が摺動自在に嵌挿される一方、その中央の貫通孔8
2内にレバー6が軸孔83に挿通されたピン48を介し
て軸支され、このレバー6の下端突子6bがサポート部
材4bの丸孔内に嵌合されるように構成され、そのレバ
ー6に固定されたハンドル7が図1に実線で示す位置に
あるときには、図3において凸部8a,8bが凹部9,
12と係合して全閉状態を形成し、凸部8a,8bが凹
部10,13と係合する状態を介して、さらにハンドル
7を上方に旋回させると、レバー6に固定されたハンド
ル7が図1に二点鎖線で示すように位置する。すなわ
ち、凸部8a,8bが凹部11,14と係合する全開の
状態に至り、逓増的に吐出量を増大できる(図5参
照)。
【0030】前記のように構成されたカートリッジ2は
本体1の弁室21(図1参照)内に挿入された後、本体
1の開口1aの内面に形成された雌ねじ部1cに螺合さ
れるカートリッジ押え90でその肩部33が下方に押さ
えられる(図2参照)ことによって、ロアーディスク5
0がアタッチメント24,26上面に圧接される。90
aはカートリッジ押え90の雄ねじ部である。
【0031】また、カートリッジ押え90の雄ねじ部9
0aの上方位置における本体1側には、本体1の弁室2
1内に嵌合された内部の弁要素を保護するとともに、ハ
ンドルの左右旋回作動時に、熱湯の吐出を防止するレバ
ー旋回止めリング片15が配置されている。
【0032】したがって、図4において、使用者がハン
ドル7を誤って熱湯の出る方向(B方向)に旋回作動さ
せた場合には、ハンドル7を熱湯が吐出するかなり手前
の、例えば、水と湯の混合比率が5:5の適度の混合水
が出る旋回時点Cで、これ以上ハンドル7を旋回させる
のが危険であることを使用者に認識させることができ
る。すなわち、ディスクガイド5の側面上部に設けられ
た係止ピン16の通過を弾性当たり部材17が阻止する
ことにより、使用者の旋回動作に負荷がかかり(図6参
照)、これ以上ハンドル7を旋回させるのが危険である
ことを使用者に認識させることができる。すなわち、係
止ピン16が弾性当たり部材17に当たると、弾性当た
り部材17には複数の切欠き17aが形成されているの
で、弾性当たり部材17は係止ピン16の押圧により弾
性変形し、この弾性変形による弾性当たり部材17の係
止ピン16側への付勢力によりB方向へのハンドル7の
操作に負荷がかかる訳である。したがって、使用者はハ
ンドル7を反対方向に旋回させることでやけどを防止す
ることができる。
【0033】その上で、前記熱湯が必要な時には、使用
者はハンドル7を熱湯の出る方向(B方向)に全開させ
ると熱湯のみを吐出させることができる。すなわち、弾
性当たり部材17の係止ピン16側への付勢力に抗し
て、使用者は、更に、B方向へハンドル7操作を行うと
熱湯が吐出する。
【0034】上記構成において、ハンドル7が本体1に
対して上下および左右に旋回作動されることによって、
固定弁体3上で可動弁体4の可動ディスク4aが摺動さ
れ、混合水の吐出が行われる。
【0035】ここで、操作用のハンドル7を上方に押し
上げると、レバー6が、図1における反時計方向に回動
されてディスクガイド5を介して可動弁体4が直線的に
前方側(図中右側)に押し動かされる。この可動弁体4
の移動により、可動ディスク4aの長孔60が固定弁体
3の湯、水用弁孔3a,3bの開口域に同時に達して
湯、水流入流路が開かれ、湯および水が湯、水用弁孔3
a,3bから内部流路d内に流入し、混合水用弁孔3c
から本体1の弁室21を介して湯水混合水吐出口を通っ
て吐出管(図外)から吐出される。その際、クリック機
構によってレバー6の回動動作が段階的に調整される。
従って、吐出量の設定がきわめて容易かつ確実となる。
また、逆に、ハンドル7を押し下げる際にも、レバー6
の回動動作が段階的に調整され、一気に全閉されること
がなく、ウォータハンマの発生が防止される。なお、ク
リック機構の切換段数は3段階に特定されることなく、
適宜に設定されてよい。
【0036】一方、操作用のハンドル7を一方に旋回
(B方向とは逆の方向)させると、ディスクガイド5に
より可動弁体4が回転され、固定弁体3の水用弁孔3b
のみが可動弁体4の可動ディスク4aの長孔60に整合
され、かつ、湯用弁孔3aは可動ディスク4aで閉止さ
れ水のみが内部流路d内に流入し、混合水用弁孔3cか
ら本体1の弁室21を介して湯水混合水吐出口を通って
吐出管(図外)から吐出される。
【0037】逆に、操作用のハンドル7を他方に旋回
(B方向)させると、ディスクガイド5により可動弁体
4が、先とは逆の方向に回転され、固定弁体3の湯用弁
孔3aのみが可動弁体4の可動ディスク4aの長孔60
に整合され、かつ、水用弁孔3bは可動ディスク4aで
閉止され湯のみが内部流路d内に流入し、混合水用弁孔
3cから本体1の弁室21を介して湯水混合水吐出口を
通って吐出管(図外)から吐出される。
【0038】また、湯または水のみの供給時に、操作用
のハンドル7を上方に適宜量を押し上げると、可動弁体
4が本体1の前方側に押し動かされ、可動ディスク4a
の長孔60と湯用弁孔3aまたは水用弁孔3bとの整合
開度が減少し、流量が低下される。
【0039】さらに、操作用のハンドル7の右および左
への旋回量を調整して、可動ディスク4aの長孔60と
固定弁体3の湯用弁孔3a並びに水用弁孔3bとのそれ
ぞれの整合開度を調整することによって、湯、水の供給
量が変わり混合水の温度が適宜に設定され、かつ、操作
用のハンドル7の上下方向(A方向)の回動操作によっ
て、可動ディスク4aの長孔60と固定弁体3の湯用弁
孔3a並びに水用弁孔3bとのそれぞれの整合開度の相
対的な比率は一定のままで、それぞれの整合開度量を調
整することによって、湯、水の流量が適宜に変更され
る。上述の各ハンドル操作は、セラミック材よりなる可
動ディスク4aと樹脂材よりなる固定弁体3との摺接に
より、常時スムーズにおこなえ、リンギングの発生等の
不具合が解消されていることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ハンドルの上下旋回作動によって吐水・止水を行う時
に、クリック機構の係脱によって固定弁体に対する可動
弁体の対応位置を容易かつ確実に設定することができ、
混合水の吐出量の調整が容易である。
【0041】また、止水する際にも、クリック機構によ
って段階的に吐出量が少なくなり、一度にいきなり閉止
されることがないため、ウォータハンマの発生が回避さ
れる。
【0042】また、この発明では、熱湯の吐出を防止す
る防止手段を前記ディスクガイドと湯水混合栓本体側に
設けたので、使用者が前記ハンドルを誤って熱湯の出る
方向に旋回作動させた場合には、前記ハンドルを熱湯が
吐出するかなり手前の、例えば、水と湯の混合比率が
5:5の適度の混合水が出る旋回時点で、これ以上前記
ハンドルを旋回させるのが危険であることを使用者に認
識させることができ、やけどを防止することができる。
【0043】その上で、前記熱湯が必要な時には、使用
者は前記ハンドルを熱湯の出る方向に全開させると熱湯
のみを吐出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】上記実施例における分解斜視図である。
【図3】上記実施例における要部分解斜視図である。
【図4】上記実施例における要部構成説明図である。
【図5】上記実施例におけるクリック動作を説明するた
めの図である。
【図6】上記実施例における熱湯の吐出を防止する手段
を説明するための図である。
【符号の説明】
1…湯水混合栓本体、2…カートリッジ、2a…カート
リッジのケース体、3…固定弁体、4…可動弁体、5…
ディスクガイド、5a,5b…ディスクガイドの上面、
6…レバー、7…ハンドル、8…筒体、8a,8b…凸
部、9,10,11、12,13,14…凹部、15…
レバー旋回止めリング片、16…係止ピン、17…弾性
当たり部材、17a…切欠き、W…水導入口、M…湯水
混合水吐出口、d…内部流路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯導入口、水導入口および湯水混合水吐
    出口を有する湯水混合栓本体内に設けられたカートリッ
    ジのケース体の底部に水密状態に固定された固定弁体
    に、湯水の混合割合を調整するための可動弁体が水密状
    態で摺動自在に上載され、その可動弁体には、前記固定
    弁体の湯用弁孔、水用弁孔から導入した湯水を混合水用
    弁孔に回流させるための内部流路が形成されるととも
    に、その可動弁体上にディスクガイドが上載され、更
    に、前記湯水混合栓本体の上部に上端を突出させたレバ
    ーの下端が前記可動弁体と連動され、このレバーの前記
    上端に取り付けられたハンドルを前記湯水混合栓本体に
    対して左右に旋回させるとレバーとともに旋回する前記
    ディスクガイドにより可動弁体が回転し、この旋回操作
    に応じて水、湯、あるいは湯水混合水が、前記内部流路
    内に流入し、前記混合水用弁孔を介して前記水、湯、あ
    るいは湯水混合水が前記湯水混合水吐出口を通って吐出
    する一方、前記ハンドルを前記湯水混合栓本体に対して
    上下に旋回させると前記レバーの回動により前記可動弁
    体が移動し、前記水、湯、あるいは湯水混合水の吐水・
    止水状態を切換え、前記レバーはその中間部が前記ディ
    スクガイドに設けられたピン軸に回動自在に枢支され、
    前記ディスクガイドの上面と、その上面と対応する前記
    レバー側のクリック部分とには、前記ハンドルの上下旋
    回作動時に前記レバーの回動動作を段階的に調整するた
    めの、係脱自在な複数の凹凸係合を有するクリック機構
    が設けられていることを特徴とするシングルレバーにお
    けるクリック機構。
  2. 【請求項2】 ハンドルの左右旋回作動時に、熱湯の吐
    出を防止する防止手段をディスクガイドと湯水混合栓本
    体側に設けた請求項1に記載のシングルレバーにおける
    クリック機構。
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