JPH0519749U - シングルレバー式湯水混合栓 - Google Patents

シングルレバー式湯水混合栓

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JPH0519749U
JPH0519749U JP6958391U JP6958391U JPH0519749U JP H0519749 U JPH0519749 U JP H0519749U JP 6958391 U JP6958391 U JP 6958391U JP 6958391 U JP6958391 U JP 6958391U JP H0519749 U JPH0519749 U JP H0519749U
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正寿 榎
修 徳永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】混合栓本体の上部に傾動且つ回動自在に支持さ
れるレバーハンドルの傾動操作で吐出口から吐出される
混合水の流量を調整し、且つ同ハンドルの回動操作で前
記混合水の温度を調整するシングルレバー式湯水混合栓
において、レバーハンドルの傾動若しくは回動が段階的
に行われるようにして、混合水の流量,温度を所望に設
定する際の目安を設ける。 【構成】機能部収納室2の上面開口部を覆うカバー5の
開口5aの口縁に沿って、上端部分の断面が半球状とな
る突条5bを設ける。レバーハンドルbの基部b1内に
は上記突条5bに対向する板状部材9を出没自在に嵌入
する。板状部材9における突条5bとの対向面には、突
条5bの上端部分に係脱自在に係合し、且つ突条5bの
周方向に沿って湾曲する溝9a〜9cを、レバーハンド
ルbの傾動方向に所定間隔をおいて凹設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は一つのレバーハンドルの操作で流量調整と温度調整を行って所望温度 の湯水混合水を吐出するシングルレバー式湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、此の種の湯水混合栓は、混合栓本体の上部にレバーハンドルを傾動且つ 回動自在に設置すると共に、混合栓本体内には固定側と可動側の2枚のディスク を配してあり、前記レバーハンドルの傾動操作で可動側のディスクが前後方向に 摺動して吐出口から吐出される混合水の流量を調整し、且つ同ハンドルの回動操 作で可動側のディスクが回動して前記混合水の温度を調整するようになっていた 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の湯水混合栓によれば、レバーハンドルが無段階に傾動及び回動 するため混合水の流量,温度を所望に設定するための目安がなく、それらの設定 は専ら使用者の勘に頼っていたので、結果として混合水を無駄に吐出するように なり、この点に改良の余地を残していた。 本考案は、上述したような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的と するところは、レバーハンドルの傾動若しくは回動が段階的に行われるようにし て、混合水の流量,温度を所望に設定する際の目安を設けることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の湯水混合栓は、混合栓本体の上部に傾動 且つ回動自在に支持されるレバーハンドルを有し、前記レバーハンドルの傾動操 作で吐出口から吐出される混合水の流量を調整し、且つ同ハンドルの回動操作で 前記混合水の温度を調整するシングルレバー式湯水混合栓において、上記レバー ハンドルの傾動又は回動方向へ沿って所定間隔ごとに複数の係合受部を設けると 共に、該係合受部に係脱自在に係合する係合部を備え、前記係合受部又は係合部 をレバーハンドルと一体に傾動若しくは回動可能に設けて、レバーハンドルの傾 動方向と回動方向の何れか一方又は双方に上記係合受部と係合部の係合点を複数 設定したことを特徴とする。
【0005】 尚、上記レバーハンドルの傾動方向における係合点は、混合栓本体の上部にレ バーハンドルの回動方向へ湾曲する突条を設けてなる係合部と、レバーハンドル の底部に前記突条方向へ付勢される板状部材を設けると共に該板状部材にはレバ ーハンドルの傾動方向へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けてなる係合受部と で形成される。 また、上記レバーハンドルの傾動方向または回動方向における係合点は、レバ ーハンドルの底部にレバーハンドルの傾動方向へ沿って所定間隔ごとに複数の溝 を設けて流調側の係合受部とし、混合栓本体内部にレバーハンドルの回動方向へ 沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて温調側の係合受部とし、さらに混合栓本 体の上部にはレバーハンドルと一体に回動する中間部材を設け、且つ該中間部材 に前記夫々の係合受部方向へ付勢される流調側,温調側の突出部材からなる係合 部を各別に設けて形成しても良い。 また、上記レバーハンドルの回動方向における係合点は、レバーハンドルの回 動方向へ沿って所定間隔ごとに設けた複数の溝からなる係合受部と、前記溝方向 へ付勢される突出部材からなる係合部とで形成しても良い。 さらに、前記の突出部材に代えて、溝に係脱自在に係合する弾性部材からなる 係合部を用いても良い。
【0006】
【作用】
以上の構成によれば、レバーハンドルを傾動若しくは回動操作すると、係合部 と係合受部の係合による抵抗感が各係合点ごとに得られるので、その傾動方向に おいては混合水流量の増減を、回動方向においては混合水温度の高低を、夫々段 階的に認識でき、これをもって混合水の流量若しくは温度を所望に設定する際の 目安とする。
【0007】
【実施例】
図1〜4は本考案の湯水混合栓、詳しくはレバーハンドルの傾動方向に複数の 係合点を設定した場合の一実施例で、図中aは混合栓本体、bはレバーハンドル を示している。 混合栓本体aは上下面を開放する筒状部材1の内部を区画して機能部収納室2 と吐出流路3を形成すると共に、その筒状部材1外周には前記吐出流路3に連絡 するスパウト部4を備えてなり、該スパウト部4の先端には吐出口4aを開設し て、シンクの周縁面などに設置される。また、前記筒状部材1の上部には機能部 収納室2の上面開口部を覆うカバー5を螺着してあり、そのカバー5上方にレバ ーハンドルbが支持される。カバー5の上端には機能部収納室2に連通する平面 円形の開口5aが開設され、その開口5aの口縁に沿っては上端部分の断面が半 球状となる突条5bからなる係合部が形成される。
【0008】 レバーハンドルbは前記カバー5の上端部分を覆う基部b1と、その基部b1 から一体に延出するレバーb2からなり、後述する連係機構8により、傾動且つ 回動自在に支持される。
【0009】 上記機能部収納室2の内底部には固定ディスク6が移動不能に配設され、さら にその固定ディスク6上面には可動ディスク7が水密状に且つ滑動自在に摺接し ている。 固定ディスク6には水入口61,湯入口62,導出口63が貫通開穿され、前 記水入口61は配管f1で給水源に、湯入口62は配管f2で給湯源に、導出口 63は吐出流路3を介して吐出口4aに、夫々連絡する。
【0010】 前記可動ディスク7は、レバーハンドルbの回動操作により周方向に回動し、且 つレバーハンドルbの傾動操作により前後方向に摺動するよう、同ディスク7の 上方に収納される連係機構8を介してレバーハンドルbに連係する。 また可動ディスク7の下面(固定ディスク6との摺接面)には、同ディスク7 の回動に伴って前記水入口61と湯入口62の開度を調節する開口71と、同デ ィスク7の摺動に伴って導出口63の開度を調節するか又は導出口63を閉じる 通孔72が凹設される。さらに、可動ディスク7上面には前記開口71と通孔7 2を連絡する凹部73を備えた蓋部材7aと、該蓋部材7aを固定する蓋体7b が設けられ、この蓋体7bの上面には係止凹部74が設けられる。
【0011】 連係機構8は、前記蓋体7bの上方に回動自在に設置される円筒部材8aと、 該円筒部材8a内周に下半部を挿入したレバー8bとを備え、該レバー8bをピ ン8cで揺動自在に支持すると共に、同レバー8b上端をレバーハンドルbの基 部b1内に固定し、且つ下端を上記係止凹部74に挿入して可動ディスク7の上 面に係合させ、レバーハンドルbと可動ディスク7を上記の如く連係させる。 而して、レバーハンドルbの傾動により吐出口4aからの混合水の吐水・止水 及びその流量調整が行われ、また、レバーハンドルbの回動により前記混合水の 温度調整が行われる。
【0012】 上記レバーハンドルbの基部b1内には上記突条5bに対向する凹部b3を設 け、その凹部b3内には板状部材9を出没自在に嵌入すると共に、該板状部材9 を突条5b方向に付勢するばね10を装填する。 板状部材9における突条5bとの対向面には、突条5bの上端部分に係脱自在 に係合し、且つ突条5bの周方向に沿って湾曲する溝9a〜9dからなる係合受 部を、レバーハンドルbの傾動方向に所定間隔をおいて複数凹設する。これによ り、前記突条5b(係合部)と各溝9a〜9d(係合受部)の係合点が、レバー ハンドルbの傾動方向へ所定間隔ごとに複数設定される。
【0013】 前記溝9a〜9dの本数及び夫々の溝を設ける位置は多様であるが、本実施例 においては図示の如く四本とする。 即ち、レバーハンドルbの傾動方向最下段の溝9aは通孔72が導出口63に 連絡しない状態(止水状態)で突条5bに係合する位置に、その上の溝9bは通 孔72が導出口63に連絡し且つ導出口63の開度が少程度の状態(混合水の吐 出流量が少の状態)で突条5bに係合する位置に、その上の溝9cは通孔72が 導出口63に連絡し且つ導出口63の開度が中程度の状態(混合水の吐出流量が 適度の状態)で突条5bに係合する位置に、最上段の溝9dは通孔72が導出口 63に連絡し且つ導出口63の開度が最大の状態(混合水の吐出流量が最大の状 態)で突条5bに係合する位置に、夫々設ける。
【0014】 以上の構成によれば、レバーハンドルbが図1の角度にあるとき可動ディスク 7は図2の位置にあり、この状態で吐出口4aからの混合水の吐出は行われない 。この状態からレバーハンドルbを下方へ傾動操作すると可動ディスク7が摺動 して通孔72が導出口63に連絡するをもって吐出口4から混合水が吐出され、 同時に導出口63の開度が次第に大きくなり混合水の流量が増す。その際、板状 部材9の溝9b若しくは9cが突条5bに係合することで生ずる抵抗感により前 記混合水の流量が少程度、或いは中程度(適度)であることを認識でき、さらに 溝9dが突条5bに係合することで生ずる抵抗感により前記混合水の流量が最大 であることを認識できる。
【0015】 また、図2或いは4の状態においてレバーハンドルbはその回動範囲のほぼ中 心に位置し、このとき水入口61・湯入口62の開度はほぼ均等である。この状 態からレバーハンドルbを低温側C又は高温側Hへ回動操作して、前記水入口6 1と湯入口62の開度比を変えるをもって、混合水温度を所望(低温側若しくは 高温側)に設定する。この時、板状部材9は溝9a〜9dの何れかと突条5bと の係合状態を保持してレバーハンドルbと一体に回動する。
【0016】 尚、上記隣接する溝9a〜9d間にさらに溝を設け、これにより上記係合点を 増やすことは任意である。 また、本実施例においては図1示のように、混合栓本体a内にロック機構cを 設け、レバーb2の中途部に出没自在に設けた安全ボタンdの操作でそのロック 機構cの解除が行えるようになっている。 ロック機構cは、カバー5の開口部5a内に回動不能に嵌入されるガイドリン グc1と、そのガイドリングc1内周に装填されレバーハンドルbと一体に回動 する円盤状の弾性体c2と、基端c31を前記弾性体c2の上面に当接し先端c32 をレバーb2の中途部に露呈してレバーハンドルb内に進退自在に配される線材 c3と、上記弾性体c2を上方へ付勢するばねc4を備えてなり、ガイドリング c1の上縁内周には弾性体c2を係止する鍔c11を設ける。
【0017】 前記ガイドリングc1の内周には凸部を、弾性体の外周にはその凸部に係合し てレバーハンドルbの回動を規制する凸片を夫々設け(共に不図示)、上記湯入 口62の開度が最大になる位置の手前で前記凸部と凸片が係合するようにする。 線材の先端c32は図示の如く傾斜状に立ち上がると共に上記安全ボタンdに摺 接し、該安全ボタンdの没動により基端c31方向に移動して弾性体c2を押し下 げ、前記凸部と凸片の係合を外すようになっている。 而して、レバーハンドルbを高温側Hに回動操作すると、混合水の設定温度が 最高、即ち熱湯になる手前でレバーハンドルbの回動が規制される。よって、使 用者が予期せずに熱湯が吐出される虞がなく、使用時の安全性を向上し得る。
【0018】 図5〜7はレバーハンドルの傾動方向と回動方向の夫々に複数の係合点を設定 した場合の一実施例を示している。尚、これ以降に説明する実施例中、上記した 実施例と同様に構成される部分については図中に同一の符号を付し、その説明に ついては省略する。 レバーハンドルbの傾動方向における係合点は、カバー5の開口部5a内に設 置した中間部材11の上面に流調側の突出部材(ピン)12aからなる係合部を 出没自在に設けると共に、レバーハンドルbにおける基部b1の内面に溝13a 〜13fからなる複数の係合受部を設けて形成される。
【0019】 中間部材11は上面が半円形状の起立部11aを左右に設けて両起立部11a 間をレバー8bの上半部挿入スペースとし、レバーハンドルbと一体に回動する よう円筒部材8a上面に係止される。前記どちらか一方の起立部11a上面には 孔11bを凹設し、その孔11b内にばね14aと上記突出部材12aを挿入す る。 突出部材12aはばね14aによって係合部材13方向へ付勢される。 係合部材13は、基部b1の内面における突出部材12aと対面する部分に装 着されていて、その下面には突出部材12aが係脱自在に係合する溝13a〜1 3fが、レバーハンドルbの傾動方向に対して並列状に凹設される。
【0020】 レバーハンドルbの回動方向における係合点は、中間部材11の下方に、多数 の溝(係合受部)15a…を有する係合リング15を設置すると共に、上記中間 部材11の下面に温調側の突出部材(ピン)12bからなる係合部を出没自在に 設けて形成される。 係合リング15はその上面全長に亘って、任意なピッチをもって連続状に溝1 5a…を設けてなり、それらの溝15a…が中間部材11の下面に摺接するよう 、カバー5の開口部5a内に回動不能に設置される。 突出部材12bは、中間部材11の下面に前記溝15a…と対面するよう凹設 した孔11c内にばね14bと共に挿入され、そのばね14bによって溝15a …方向に付勢される。
【0021】 以上の構成によれば、レバーハンドルbが図5の角度にあるとき可動ディスク 7は図2の位置にあり、この状態で吐出口4aからの混合水の吐出は行われない 。この状態からレバーハンドルbを下方へ傾動操作すると可動ディスク7が摺動 して吐出口4から混合水が吐出され、同時にその流量を調整する。その際、流調 側の突出部材12aが係合部材13の溝13b〜13fに係合することで生ずる 抵抗感により、前記混合水の流量の増減を段階的に認識できる。
【0022】 また、図5或いは6の状態においてレバーハンドルbはその回動範囲のほぼ中 心に位置し、このとき水入口61・湯入口62の開度はほぼ均等である。この状 態からレバーハンドルbを低温側C又は高温側Hへ回動操作して、混合水温度を 所望(低温側若しくは高温側)に設定する(図2,4参照)。その際、温調側の 突出部材12bが係合リング15の溝15a…に係合することで生ずる抵抗感に より、前記混合水温度の低温側若しくは高温側への移行を段階的に認識できる。 この時係合部材13は、溝13a〜13fの何れかと突出部材12aとの係合状 態を保持してレバーハンドルbと一体に回動する。
【0023】 尚、上記係合リング15における各溝15a…間のピッチを、レバーハンドル bの低温側C・高温側Hへの回動方向に向けて漸次幅狭とすれば、混合水の温度 調整時(レバーハンドルbの回動操作時)において生ずる抵抗感の間隔が低温側 C,高温側Hへ行くにしたがって狭くなり、これをもって視力障害者などがレバ ーハンドルbを操作して温度調整する際のガイドとすることもできる。
【0024】 図8,9はレバーハンドルの回動方向に複数の係合点を設定した場合の一実施 例を示している。 即ちこの実施例においては、レバーハンドルbと一体に回動する円筒部材8a の上面に孔20を凹設し、その孔20内にばね21を装填して突出部材(ボール )22からなる係合部を出没自在に支持し、さらに前記円筒部材8aの上面に摺 接する係合リング23をカバー5の開口部5a内周に回動不能に設置してある。 係合リング23の下面(円筒部材8a上面との摺接面)には、突出部材22が 係脱自在に係合する溝24a〜24cからなる複数の係合受部を、レバーハンド ルbの回動方向に所定間隔をおいて凹設し、これによりレバーハンドルbの回動 方向に所定間隔をおいて複数の係合点が設定される。
【0025】 前記溝24a〜24cを設ける数及び夫々の溝の位置は多様であるが、この実 施例においては図示の如く三箇所とする。 即ち、レバーハンドルbの回動方向中間の溝24bは水入口61と湯入口62 の開度が均等な状態(混合水温度が適度の状態)で突出部材22が係合する位置 に、同高温側Hの溝24aは水入口61の開度が大の状態(混合水温度が低めの 状態)で突出部材22が係合する位置に、同低温側Cの溝24cは湯入口62の 開度が大の状態(混合水温度が高め状態)で突出部材22が係合する位置に、夫 々設ける。 尚、隣接する溝24a,b間、又は24b,c間にさらに溝を設け、これによ り上記係合点を増やすことは任意である。
【0026】 以上の構成によれば、図8の状態においてレバーハンドルbはその回動範囲の ほぼ中心に位置し、このとき水入口61・湯入口62の開度はほぼ均等である。 この状態からレバーハンドルbを低温側C又は高温側Hに回動操作して、混合水 温度を所望(低温側若しくは高温側)に設定する(図2,4参照)。その際、突 出部材22が係合リング23の溝24a〜24cに係合することで生ずる抵抗感 により、前記混合水温度が低め若しくは高めさらには適度に設定されたことを認 識できる。
【0027】 図10,11においては、前記図8,9に示す突出部材22を水平方向へ出没自 在に支持した例を示す。 即ちこの実施例においては、レバーハンドルbと一体に回動する円筒部材8a の周面に孔20を凹設してその孔20内にばね21と突出部材22を装填し、さ らに前記円筒部材8aの周面に摺接する円弧状の係合ガイド23´をカバー5の 開口部5a内周に回動不能に設置してある。
【0028】 係合ガイド23´の内面(円筒部材8a周面との摺接面)には、突出部材(係 合部)22が係脱自在に係合する複数の溝(係合受部)24a〜24cを、レバ ーハンドルbの回動方向に所定間隔をおいて凹設し、これによりレバーハンドル bの回動方向に所定間隔をおいて複数の係合点が設定される。 前記溝24a〜24cを設ける数及び夫々の溝の位置は多様であるが、この実 施例においては前記実施例と同様に三箇所とする。 以上の構成によれば、突出部材22が係合ガイド23´の溝24a〜24cに 係合することで生ずる抵抗感により、前記混合水温度が低め若しくは高めさらに は適度に設定されたことを認識できる。
【0029】 図12,13においては、前記図10,11に示す突出部材22に代えて、板 ばね等の弾性部材30を用いて係合部を形成した例を示す。 即ちこの実施例においては、レバーハンドルbと一体に回動する円筒部材8a の周面に孔20を凹設してその孔20内に弾性部材30を装填し、さらに前記円 筒部材8aの周面に摺接する円弧状の係合ガイド31をカバー5の開口部5a内 周に回動不能に設置してある。 係合ガイド31の内面(円筒部材8a周面との摺接面)には、弾性部材30の 先端部30aが係脱自在に係合する複数の溝(係合受部)24a〜24cを、レ バーハンドルbの回動方向に所定間隔をおいて凹設し、これによりレバーハンド ルbの回動方向に所定間隔をおいて複数の係合点が設定される。
【0030】 前記溝24a〜24cを設ける数及び夫々の溝の位置は多様であるが、この実 施例においては前記実施例と同様に三箇所とする。 以上の構成によれば、弾性部材30の先端30aが係合ガイド31の溝24a 〜24cに係合することで生ずる抵抗感により、前記混合水温度が低め若しくは 高めさらには適度に設定されたことを認識できる。
【0031】 図14,15においては、上述した混合栓本体の変更例を示している。 この混合栓本体a’は、筒状部材1内に自動温度調節部(以下自動温調部とい う)gと開閉兼流量調節部(以下開閉流調部という)hを装備すると共に、同筒 状部材1内に湯流路100、水流路101、吐出流路102を形成し、湯流路1 00の熱湯、水流路101の冷水は自動温調部g、開閉流調部hを順次経由して 吐出流路102に流れるように構成されている。 また、本体a’には湯流路100、水流路101を自動温調部gを経由せずに 直接開閉流調部h経由で吐出流路102に連絡するバイパス湯路103、バイパ ス水路104も内設されている。
【0032】 自動温調部gは、基本的には従来のサーモスタットキミシングバルブにおける それであり、本体a’に相対向して形成された湯用及び水用夫々の温度調節弁座 105,106と、これら両弁座105,106間に配置され、一方で湯用温度 調節弁座105に対応して湯用制御弁g1を、他方で水用温度調節弁座106に 対応して水用制御弁g2を夫々構成し、一方の弁を閉弁する方向への作動が他方 の弁を開弁する方向への作動となる温度調節弁体107と、温度調節弁体107 背後に形成されて開閉流調部hに連絡する適温水流路108中に配置されて上記 温度調節弁体107に連係し、内部に収容したワックスの熱膨脹、収縮により設 定位置から進退して上記温度調節弁体107をその設定位置から進退移動させる 感温器109、該感温器109に連係しスピンドル110の回転操作により感温 器109を進退させてその位置を設定し、ひいては上記温度調節弁体107の位 置を設定する温度設定手段111により構成されている。 そして、この実施例では上記自動温調部gは本体a’に対して横方向に設けら れており、スピンドル110は本体a’側面に突出して温度調節ハンドル112 を取り付けている。
【0033】 開閉流調部hは、本体a’に固定した円盤状の固定弁体114と該固定弁体1 14に水密かつ摺動自在に重ね合わせられた可動弁体115とにより構成され、 上記固定弁体114にはこれを厚さ方向に貫通して前記適温水流路108、バイ パス湯路103、バイパス水路104に夫々連絡する適温水流入孔116、熱湯 流入孔117、冷水流入孔118が開穿されている。 上記、各流入孔116,117,118は固定弁体114上にこれと同心に描 かれる同一の円の円周上にその円周に沿う円弧状に形成されて、熱湯流入孔11 7、適温水流入孔116、冷水流入孔118の順に配置されており、適温水流入 孔116と他の2つの流入孔117,118との間には僅かな間隔が設けられて いる。
【0034】 可動弁体115は固定弁体114の径より小径ではあるが、これを固定弁体1 14に重ね合わせたとき該弁体114から食み出さない限りどの様な位置におい ても固定弁体114の前記3つの流入孔116,117,118をカバーし得る 程度の大きさの円盤状に形成され、固定弁体114上にあらゆる方向への直線的 進退運動も円運動も可能な様に重ね合わせられる。 可動弁体115は、その下面、即ち固定弁体114との摺接面に周縁部の一部 を切欠いて吐出流路102に連絡するように形成した流出部119が設けられて おり、該流出部119は固定弁体114の3つの流入孔116,117,118 とほぼ同じ大きさか若干大きな円弧形状を有している。 また、可動弁体115はその背面において前述の連係機構8を介して本体a’ 上部に設けたレバーハンドルbと連絡する。
【0035】 ここで、開閉流調部hの作動を図16(a)〜(e)を参照して説明する。 (a)において、固定弁体114の3つの流入孔116,117,118は可 動弁体115により全て塞がれ、吐出は停止しており、この状態においてレバー ハンドルbのレバーb2はその回動方向中央部にあって、且つその傾動方向最も 上方の位置にある。 上記(a)の状態からレバーb2をその傾動方向最も下方位置にまで押し下げ ると可動弁体115は後退し(b)の状態になり、流出部119が適温水流入孔 116と整合して自動温調部gで設定した適温の湯が吐出され、可動弁体115 の後退過程において流量が増加する。
【0036】 続いてレバーb2を右(前述の低温側C)へ回転させると、可動弁体115も 右へ回転し、流出部119は適温水流入孔116と冷水流入孔118の双方に整 合し、吐出流路102へは適温の湯に冷水が混合された低温の湯が流出する(c )。この可動弁体115の回転の過程において流出部119の適温水流入孔11 6と冷水流入孔118に対する整合割合が反比例的に変化し、適温水流入孔11 6の整合割合が減少し、冷水流入孔118の整合割合が増加する。そして、更に 右に回転させることにより(d)に示すように流出部119が冷水流入孔118 のみに整合するようになり、冷水のみが吐出される。この状態でレバーb2を上 方に引き上げれば可動弁体115が前進し(e)に示すように流出部119と冷 水流入部118の整合は外れ冷水の吐出は停止される。
【0037】 また(b)の状態からレバーb2を左に回転させれば、熱湯流入孔117にお いても上記冷水流入孔118に対するのと同様の作動が行なわれる。
【0038】 そうして、上記のような構成からなる混合栓本体a’に、上述した何れかの係 合部と係合受部(図面では図10,11の突出部材(ボール)22と溝24a〜 24cを示す)を設けて、レバーハンドルの傾動方向と回動方向の一方若しくは 双方に複数の係合点を設定するようにする。
【0039】
【考案の効果】
本考案のシングルレバー式湯水混合栓は以上説明したように構成したので、レ バーハンドルを傾動若しくは回動操作する際、適宜間隔ごとに得られる抵抗感を 目安にして混合水の流量,温度を所望に設定できる。 従って、所望流量,所望温度の混合水を得るための設定時間を短縮して、その 使い勝手を向上させると共に、混合水が無駄に吐出されるような虞れをなくすこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す湯水混合栓の要部切
欠図。
【図2】 図1における固定ディスクと可動ディスクの
平面図。
【図3】 図1の作動状態を示す一部切欠図。
【図4】 図3における固定ディスクと可動ディスクの
平面図。
【図5】 本考案他の実施例を示す湯水混合栓の要部切
欠図。
【図6】 図5の作動状態を示す一部切欠図。
【図7】 図5の要部分解斜視図。
【図8】 本考案他の実施例を示す湯水混合栓の一部拡
大切欠図。
【図9】 図8の要部分解斜視図。
【図10】 本考案他の実施例を示す湯水混合栓の一部
拡大切欠図。
【図11】 図10の要部分解斜視図。
【図12】 本考案他の実施例を示す湯水混合栓の一部
拡大切欠図。
【図13】 図12の要部分解斜視図。
【図14】 本考案他の実施例を示す湯水混合栓の縦断
正面図。
【図15】 図14の縦断側面図。
【図16】 図14における固定弁体と可動弁体の作動
を示す平面図。
【符号の説明】
a:混合栓本体 b:レバーハンドル 4
a:吐出口 5a:突条 9a〜9d:溝 12a:流調側の突出部材 12b:温調側の突出
部材 13a〜13f:溝 15a:溝 22:突出部材 24a〜24c:溝 30:弾性部材

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合栓本体の上部に傾動且つ回動自在に
    支持されるレバーハンドルを有し、該レバーハンドルの
    傾動操作で吐出口から吐出される混合水の流量を調整
    し、且つ同ハンドルの回動操作で前記混合水の温度を調
    整するシングルレバー式湯水混合栓において、 上記レバーハンドルの傾動又は回動方向へ沿って所定間
    隔ごとに複数の係合受部を設けると共に、該係合受部に
    係脱自在に係合する係合部を備え、前記係合受部又は係
    合部をレバーハンドルと一体に傾動若しくは回動可能に
    設けて、レバーハンドルの傾動方向と回動方向の何れか
    一方又は双方に上記係合受部と係合部の係合点を複数設
    定したことを特徴とするシングルレバー式湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 混合栓本体の上部にレバーハンドルの回
    動方向へ湾曲する突条を設けて係合部を形成し、レバー
    ハンドルの底部に前記突条方向へ付勢される板状部材を
    設けると共に該板状部材にはレバーハンドルの傾動方向
    へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて係合受部を形
    成し、 前記係合部と係合受部とでレバーハンドルの傾動方向に
    おける係合点を設定したことを特徴とする請求項1記載
    のシングルレバー式湯水混合栓。
  3. 【請求項3】 レバーハンドルの底部にレバーハンドル
    の傾動方向へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて流
    調側の係合受部を形成し、混合栓本体内部にレバーハン
    ドルの回動方向へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設け
    て温調側の係合受部を形成すると共に、 混合栓本体の上部にはレバーハンドルと一体に回動する
    中間部材を設け、且つ該中間部材に前記夫々の係合受部
    方向へ付勢される流調側,温調側の突出部材からなる係
    合部を各別に設け、 前記各係合受部と係合部とでレバーハンドルの傾動方向
    と回動方向における係合点を設定したことを特徴とする
    請求項1記載のシングルレバー式湯水混合栓。
  4. 【請求項4】 レバーハンドルの回動方向へ沿って所定
    間隔ごとに設けた複数の溝からなる係合受部と、前記溝
    方向へ付勢される突出部材からなる係合部を有し、前記
    係合受部と係合部とでレバーハンドルの回動方向におけ
    る係合点を設定したことを特徴とする請求項1記載のシ
    ングルレバー式湯水混合栓。
  5. 【請求項5】 突出部材に代えて、溝に係脱自在に係合
    する弾性部材からなる係合部を備えたことを特徴とする
    請求項4記載のシングルレバー式湯水混合栓。
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