JP2563243Y2 - シングルレバー式湯水混合栓 - Google Patents

シングルレバー式湯水混合栓

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JP2563243Y2
JP2563243Y2 JP1991069583U JP6958391U JP2563243Y2 JP 2563243 Y2 JP2563243 Y2 JP 2563243Y2 JP 1991069583 U JP1991069583 U JP 1991069583U JP 6958391 U JP6958391 U JP 6958391U JP 2563243 Y2 JP2563243 Y2 JP 2563243Y2
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正寿 榎
修 徳永
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は一つのレバーハンドルの
操作で流量調整と温度調整を行って所望温度の湯水混合
水を吐出するシングルレバー式湯水混合栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、此の種の湯水混合栓は、混合栓本
体の上部にレバーハンドルを傾動且つ回動自在に設置す
ると共に、混合栓本体内には固定側と可動側の2枚のデ
ィスクを配してあり、前記レバーハンドルの傾動操作で
可動側のディスクが前後方向に摺動して吐出口から吐出
される混合水の流量を調整し、且つ同ハンドルの回動操
作で可動側のディスクが回動して前記混合水の温度を調
整するようになっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の湯水混
合栓によれば、レバーハンドルが無段階に傾動及び回動
するため混合水の流量,温度を所望に設定するための目
安がなく、それらの設定は専ら使用者の勘に頼っていた
ので、結果として混合水を無駄に吐出するようになり、
この点に改良の余地を残していた。本考案は、上述した
ような従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、レバーハンドルの傾動若しくは回動が
段階的に行われるようにして、混合水の流量,温度を所
望に設定する際の目安を設けることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の湯水混合栓は、混合栓本体の上部に傾動且
つ回動自在に支持されるレバーハンドルを有し、前記レ
バーハンドルの傾動操作で吐出口から吐出される混合水
の流量を調整し、且つ同ハンドルの回動操作で前記混合
水の温度を調整するよう形成する一方、上記レバーハン
ドルの傾動又は回動方向へ沿って所定間隔ごとに複数の
係合受部を設けると共に、該係合受部に係脱自在に係合
する係合部を備え、前記係合受部又は係合部をレバーハ
ンドルと一体に傾動若しくは回動可能に設けて、レバー
ハンドルの傾動方向と回動方向の何れか一方又は双方に
上記係合受部と係合部の係合点を複数設定したシングル
レバー式湯水混合栓であることを基本的構成とする。
【0005】そうして、本発明の請求項1では、混合栓
本体の上部にレバーハンドルの回動方向へ湾曲する突条
を設けて係合部を形成し、レバーハンドルの底部に前記
突条方向へ付勢される板状部材を設けると共に該板状部
材にはレバーハンドルの傾動方向へ沿って所定間隔ごと
に複数の溝を設けて係合受部を形成し、前記係合部と係
合受部とでレバーハンドルの傾動方向における係合点を
設定したことを特徴とする。 また本発明の請求項2で
は、レバーハンドルの底部にレバーハンドルの傾動方向
へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて流調側の係合
受部とし、混合栓本体内部にレバーハンドルの回動方向
へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて温調側の係合
受部とし、さらに混合栓本体の上部にはレバーハンドル
と一体に回動する中間部材を設け、且つ該中間部材に前
記夫々の係合受部方向へ付勢される流調側,温調側の突
出部材からなる係合部を各別に設け、前記各係合受部と
係合部とでレバーハンドルの傾動方向と回動方向におけ
る係合点を設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】以上の構成によれば、レバーハンドルを傾動若
しくは回動操作すると、係合部と係合受部の係合による
抵抗感が各係合点ごとに得られるので、その傾動方向に
おいては混合水流量の増減を、回動方向においては混合
水温度の高低を、夫々段階的に認識でき、これをもって
混合水の流量若しくは温度を所望に設定する際の目安と
する。
【0007】
【実施例】図1〜4は本考案の湯水混合栓、詳しくはレ
バーハンドルの傾動方向に複数の係合点を設定した場合
の一実施例で、図中aは混合栓本体、bはレバーハンド
ルを示している。混合栓本体aは上下面を開放する筒状
部材1の内部を区画して機能部収納室2と吐出流路3を
形成すると共に、その筒状部材1外周には前記吐出流路
3に連絡するスパウト部4を備えてなり、該スパウト部
4の先端には吐出口4aを開設して、シンクの周縁面な
どに設置される。また、前記筒状部材1の上部には機能
部収納室2の上面開口部を覆うカバー5を螺着してあ
り、そのカバー5上方にレバーハンドルbが支持され
る。カバー5の上端には機能部収納室2に連通する平面
円形の開口5aが開設され、その開口5aの口縁に沿っ
ては上端部分の断面が半球状となる突条5bからなる係
合部が形成される。
【0008】レバーハンドルbは前記カバー5の上端部
分を覆う基部b1と、その基部b1から一体に延出する
レバーb2からなり、後述する連係機構8により、傾動
且つ回動自在に支持される。
【0009】上記機能部収納室2の内底部には固定ディ
スク6が移動不能に配設され、さらにその固定ディスク
6上面には可動ディスク7が水密状に且つ滑動自在に摺
接している。固定ディスク6には水入口61,湯入口6
2,導出口63が貫通開穿され、前記水入口61は配管
f1で給水源に、湯入口62は配管f2で給湯源に、導
出口63は吐出流路3を介して吐出口4aに、夫々連絡
する。
【0010】前記可動ディスク7は、レバーハンドルb
の回動操作により周方向に回動し、且つレバーハンドル
bの傾動操作により前後方向に摺動するよう、同ディス
ク7の上方に収納される連係機構8を介してレバーハン
ドルbに連係する。また可動ディスク7の下面(固定デ
ィスク6との摺接面)には、同ディスク7の回動に伴っ
て前記水入口61と湯入口62の開度を調節する開口7
1と、同ディスク7の摺動に伴って導出口63の開度を
調節するか又は導出口63を閉じる通孔72が凹設され
る。さらに、可動ディスク7上面には前記開口71と通
孔72を連絡する凹部73を備えた蓋部材7aと、該蓋
部材7aを固定する蓋体7bが設けられ、この蓋体7b
の上面には係止凹部74が設けられる。
【0011】連係機構8は、前記蓋体7bの上方に回動
自在に設置される円筒部材8aと、該円筒部材8a内周
に下半部を挿入したレバー8bとを備え、該レバー8b
をピン8cで揺動自在に支持すると共に、同レバー8b
上端をレバーハンドルbの基部b1内に固定し、且つ下
端を上記係止凹部74に挿入して可動ディスク7の上面
に係合させ、レバーハンドルbと可動ディスク7を上記
の如く連係させる。而して、レバーハンドルbの傾動に
より吐出口4aからの混合水の吐水・止水及びその流量
調整が行われ、また、レバーハンドルbの回動により前
記混合水の温度調整が行われる。
【0012】上記レバーハンドルbの基部b1内には上
記突条5bに対向する凹部b3を設け、その凹部b3内
には板状部材9を出没自在に嵌入すると共に、該板状部
材9を突条5b方向に付勢するばね10を装填する。板
状部材9における突条5bとの対向面には、突条5bの
上端部分に係脱自在に係合し、且つ突条5bの周方向に
沿って湾曲する溝9a〜9dからなる係合受部を、レバ
ーハンドルbの傾動方向に所定間隔をおいて複数凹設す
る。これにより、前記突条5b(係合部)と各溝9a〜
9d(係合受部)の係合点が、レバーハンドルbの傾動
方向へ所定間隔ごとに複数設定される。
【0013】前記溝9a〜9dの本数及び夫々の溝を設
ける位置は多様であるが、本実施例においては図示の如
く四本とする。即ち、レバーハンドルbの傾動方向最下
段の溝9aは通孔72が導出口63に連絡しない状態
(止水状態)で突条5bに係合する位置に、その上の溝
9bは通孔72が導出口63に連絡し且つ導出口63の
開度が少程度の状態(混合水の吐出流量が少の状態)で
突条5bに係合する位置に、その上の溝9cは通孔72
が導出口63に連絡し且つ導出口63の開度が中程度の
状態(混合水の吐出流量が適度の状態)で突条5bに係
合する位置に、最上段の溝9dは通孔72が導出口63
に連絡し且つ導出口63の開度が最大の状態(混合水の
吐出流量が最大の状態)で突条5bに係合する位置に、
夫々設ける。
【0014】以上の構成によれば、レバーハンドルbが
図1の角度にあるとき可動ディスク7は図2の位置にあ
り、この状態で吐出口4aからの混合水の吐出は行われ
ない。この状態からレバーハンドルbを下方へ傾動操作
すると可動ディスク7が摺動して通孔72が導出口63
に連絡するをもって吐出口4から混合水が吐出され、同
時に導出口63の開度が次第に大きくなり混合水の流量
が増す。その際、板状部材9の溝9b若しくは9cが突
条5bに係合することで生ずる抵抗感により前記混合水
の流量が少程度、或いは中程度(適度)であることを認
識でき、さらに溝9dが突条5bに係合することで生ず
る抵抗感により前記混合水の流量が最大であることを認
識できる。
【0015】また、図2或いは4の状態においてレバー
ハンドルbはその回動範囲のほぼ中心に位置し、このと
き水入口61・湯入口62の開度はほぼ均等である。こ
の状態からレバーハンドルbを低温側C又は高温側Hへ
回動操作して、前記水入口61と湯入口62の開度比を
変えるをもって、混合水温度を所望(低温側若しくは高
温側)に設定する。この時、板状部材9は溝9a〜9d
の何れかと突条5bとの係合状態を保持してレバーハン
ドルbと一体に回動する。
【0016】尚、上記隣接する溝9a〜9d間にさらに
溝を設け、これにより上記係合点を増やすことは任意で
ある。また、本実施例においては図1示のように、混合
栓本体a内にロック機構cを設け、レバーb2の中途部
に出没自在に設けた安全ボタンdの操作でそのロック機
構cの解除が行えるようになっている。ロック機構c
は、カバー5の開口部5a内に回動不能に嵌入されるガ
イドリングc1と、そのガイドリングc1内周に装填さ
れレバーハンドルbと一体に回動する円盤状の弾性体c
2と、基端c31を前記弾性体c2の上面に当接し先端c
32をレバーb2の中途部に露呈してレバーハンドルb内
に進退自在に配される線材c3と、上記弾性体c2を上
方へ付勢するばねc4を備えてなり、ガイドリングc1
の上縁内周には弾性体c2を係止する鍔c11を設ける。
【0017】前記ガイドリングc1の内周には凸部を、
弾性体の外周にはその凸部に係合してレバーハンドルb
の回動を規制する凸片を夫々設け(共に不図示)、上記
湯入口62の開度が最大になる位置の手前で前記凸部と
凸片が係合するようにする。線材の先端c32は図示の如
く傾斜状に立ち上がると共に上記安全ボタンdに摺接
し、該安全ボタンdの没動により基端c31方向に移動し
て弾性体c2を押し下げ、前記凸部と凸片の係合を外す
ようになっている。而して、レバーハンドルbを高温側
Hに回動操作すると、混合水の設定温度が最高、即ち熱
湯になる手前でレバーハンドルbの回動が規制される。
よって、使用者が予期せずに熱湯が吐出される虞がな
く、使用時の安全性を向上し得る。
【0018】図5〜7はレバーハンドルの傾動方向と回
動方向の夫々に複数の係合点を設定した場合の一実施例
を示している。尚、これ以降に説明する実施例中、上記
した実施例と同様に構成される部分については図中に同
一の符号を付し、その説明については省略する。レバー
ハンドルbの傾動方向における係合点は、カバー5の開
口部5a内に設置した中間部材11の上面に流調側の突
出部材(ピン)12aからなる係合部を出没自在に設け
ると共に、レバーハンドルbにおける基部b1の内面に
溝13a〜13fからなる複数の係合受部を設けて形成
される。
【0019】中間部材11は上面が半円形状の起立部1
1aを左右に設けて両起立部11a間をレバー8bの上
半部挿入スペースとし、レバーハンドルbと一体に回動
するよう円筒部材8a上面に係止される。前記どちらか
一方の起立部11a上面には孔11bを凹設し、その孔
11b内にばね14aと上記突出部材12aを挿入す
る。突出部材12aはばね14aによって係合部材13
方向へ付勢される。係合部材13は、基部b1の内面に
おける突出部材12aと対面する部分に装着されてい
て、その下面には突出部材12aが係脱自在に係合する
溝13a〜13fが、レバーハンドルbの傾動方向に対
して並列状に凹設される。
【0020】レバーハンドルbの回動方向における係合
点は、中間部材11の下方に、多数の溝(係合受部)1
5a…を有する係合リング15を設置すると共に、上記
中間部材11の下面に温調側の突出部材(ピン)12b
からなる係合部を出没自在に設けて形成される。係合リ
ング15はその上面全長に亘って、任意なピッチをもっ
て連続状に溝15a…を設けてなり、それらの溝15a
…が中間部材11の下面に摺接するよう、カバー5の開
口部5a内に回動不能に設置される。突出部材12b
は、中間部材11の下面に前記溝15a…と対面するよ
う凹設した孔11c内にばね14bと共に挿入され、そ
のばね14bによって溝15a…方向に付勢される。
【0021】以上の構成によれば、レバーハンドルbが
図5の角度にあるとき可動ディスク7は図2の位置にあ
り、この状態で吐出口4aからの混合水の吐出は行われ
ない。この状態からレバーハンドルbを下方へ傾動操作
すると可動ディスク7が摺動して吐出口4から混合水が
吐出され、同時にその流量を調整する。その際、流調側
の突出部材12aが係合部材13の溝13b〜13fに
係合することで生ずる抵抗感により、前記混合水の流量
の増減を段階的に認識できる。
【0022】また、図5或いは6の状態においてレバー
ハンドルbはその回動範囲のほぼ中心に位置し、このと
き水入口61・湯入口62の開度はほぼ均等である。こ
の状態からレバーハンドルbを低温側C又は高温側Hへ
回動操作して、混合水温度を所望(低温側若しくは高温
側)に設定する(図2,4参照)。その際、温調側の突
出部材12bが係合リング15の溝15a…に係合する
ことで生ずる抵抗感により、前記混合水温度の低温側若
しくは高温側への移行を段階的に認識できる。この時係
合部材13は、溝13a〜13fの何れかと突出部材1
2aとの係合状態を保持してレバーハンドルbと一体に
回動する。
【0023】尚、上記係合リング15における各溝15
a…間のピッチを、レバーハンドルbの低温側C・高温
側Hへの回動方向に向けて漸次幅狭とすれば、混合水の
温度調整時(レバーハンドルbの回動操作時)において
生ずる抵抗感の間隔が低温側C,高温側Hへ行くにした
がって狭くなり、これをもって視力障害者などがレバー
ハンドルbを操作して温度調整する際のガイドとするこ
ともできる。
【0024】図8,9は本考案の請求項1又は2に係る
ものではないが、レバーハンドルの回動方向に複数の係
合点を設定した場合の参考例を示している。即ちこの例
においては、レバーハンドルbと一体に回動する円筒部
材8aの上面に孔20を凹設し、その孔20内にばね2
1を装填して突出部材(ボール)22からなる係合部を
出没自在に支持し、さらに前記円筒部材8aの上面に摺
接する係合リング23をカバー5の開口部5a内周に回
動不能に設置してある。係合リング23の下面(円筒部
材8a上面との摺接面)には、突出部材22が係脱自在
に係合する溝24a〜24cからなる複数の係合受部
を、レバーハンドルbの回動方向に所定間隔をおいて凹
設し、これによりレバーハンドルbの回動方向に所定間
隔をおいて複数の係合点が設定される。
【0025】前記溝24a〜24cを設ける数及び夫々
の溝の位置は多様であるが、この例においては図示の如
く三箇所とする。即ち、レバーハンドルbの回動方向中
間の溝24bは水入口61と湯入口62の開度が均等な
状態(混合水温度が適度の状態)で突出部材22が係合
する位置に、同高温側Hの溝24aは水入口61の開度
が大の状態(混合水温度が低めの状態)で突出部材22
が係合する位置に、同低温側Cの溝24cは湯入口62
の開度が大の状態(混合水温度が高め状態)で突出部材
22が係合する位置に、夫々設ける。尚、隣接する溝2
4a,b間、又は24b,c間にさらに溝を設け、これ
により上記係合点を増やすことは任意である。
【0026】以上の構成によれば、図8の状態において
レバーハンドルbはその回動範囲のほぼ中心に位置し、
このとき水入口61・湯入口62の開度はほぼ均等であ
る。この状態からレバーハンドルbを低温側C又は高温
側Hに回動操作して、混合水温度を所望(低温側若しく
は高温側)に設定する(図2,4参照)。その際、突出
部材22が係合リング23の溝24a〜24cに係合す
ることで生ずる抵抗感により、前記混合水温度が低め若
しくは高めさらには適度に設定されたことを認識でき
る。
【0027】図10,11においては、前記図8,9に
示す突出部材22を水平方向へ出没自在に支持した参考
を示す。即ちこの例においては、レバーハンドルbと
一体に回動する円筒部材8aの周面に孔20を凹設して
その孔20内にばね21と突出部材22を装填し、さら
に前記円筒部材8aの周面に摺接する円弧状の係合ガイ
ド23´をカバー5の開口部5a内周に回動不能に設置
してある。
【0028】係合ガイド23´の内面(円筒部材8a周
面との摺接面)には、突出部材(係合部)22が係脱自
在に係合する複数の溝(係合受部)24a〜24cを、
レバーハンドルbの回動方向に所定間隔をおいて凹設
し、これによりレバーハンドルbの回動方向に所定間隔
をおいて複数の係合点が設定される。前記溝24a〜2
4cを設ける数及び夫々の溝の位置は多様であるが、
の例においては前記参考例と同様に三箇所とする。以上
の構成によれば、突出部材22が係合ガイド23´の溝
24a〜24cに係合することで生ずる抵抗感により、
前記混合水温度が低め若しくは高めさらには適度に設定
されたことを認識できる。
【0029】図12,13においては、前記図10,1
1に示す突出部材22に代えて、板ばね等の弾性部材3
0を用いて係合部を形成した参考例を示す。即ちこの例
においては、レバーハンドルbと一体に回動する円筒部
材8aの周面に孔20を凹設してその孔20内に弾性部
材30を装填し、さらに前記円筒部材8aの周面に摺接
する円弧状の係合ガイド31をカバー5の開口部5a内
周に回動不能に設置してある。係合ガイド31の内面
(円筒部材8a周面との摺接面)には、弾性部材30の
先端部30aが係脱自在に係合する複数の溝(係合受
部)24a〜24cを、レバーハンドルbの回動方向に
所定間隔をおいて凹設し、これによりレバーハンドルb
の回動方向に所定間隔をおいて複数の係合点が設定され
る。
【0030】前記溝24a〜24cを設ける数及び夫々
の溝の位置は多様であるが、この例においては前記参考
と同様に三箇所とする。以上の構成によれば、弾性部
材30の先端30aが係合ガイド31の溝24a〜24
cに係合することで生ずる抵抗感により、前記混合水温
度が低め若しくは高めさらには適度に設定されたことを
認識できる。
【0031】図14,15においては、上述した混合栓
本体の変更例を示している。この混合栓本体a’は、筒
状部材1内に自動温度調節部(以下自動温調部という)
gと開閉兼流量調節部(以下開閉流調部という)hを装
備すると共に、同筒状部材1内に湯流路100、水流路
101、吐出流路102を形成し、湯流路100の熱
湯、水流路101の冷水は自動温調部g、開閉流調部h
を順次経由して吐出流路102に流れるように構成され
ている。また、本体a’には湯流路100、水流路10
1を自動温調部gを経由せずに直接開閉流調部h経由で
吐出流路102に連絡するバイパス湯路103、バイパ
ス水路104も内設されている。
【0032】自動温調部gは、基本的には従来のサーモ
スタットキミシングバルブにおけるそれであり、本体
a’に相対向して形成された湯用及び水用夫々の温度調
節弁座105,106と、これら両弁座105,106
間に配置され、一方で湯用温度調節弁座105に対応し
て湯用制御弁g1を、他方で水用温度調節弁座106に
対応して水用制御弁g2を夫々構成し、一方の弁を閉弁
する方向への作動が他方の弁を開弁する方向への作動と
なる温度調節弁体107と、温度調節弁体107背後に
形成されて開閉流調部hに連絡する適温水流路108中
に配置されて上記温度調節弁体107に連係し、内部に
収容したワックスの熱膨脹、収縮により設定位置から進
退して上記温度調節弁体107をその設定位置から進退
移動させる感温器109、該感温器109に連係しスピ
ンドル110の回転操作により感温器109を進退させ
てその位置を設定し、ひいては上記温度調節弁体107
の位置を設定する温度設定手段111により構成されて
いる。そして、この実施例では上記自動温調部gは本体
a’に対して横方向に設けられており、スピンドル11
0は本体a’側面に突出して温度調節ハンドル112を
取り付けている。
【0033】開閉流調部hは、本体a’に固定した円盤
状の固定弁体114と該固定弁体114に水密かつ摺動
自在に重ね合わせられた可動弁体115とにより構成さ
れ、上記固定弁体114にはこれを厚さ方向に貫通して
前記適温水流路108、バイパス湯路103、バイパス
水路104に夫々連絡する適温水流入孔116、熱湯流
入孔117、冷水流入孔118が開穿されている。上
記、各流入孔116,117,118は固定弁体114
上にこれと同心に描かれる同一の円の円周上にその円周
に沿う円弧状に形成されて、熱湯流入孔117、適温水
流入孔116、冷水流入孔118の順に配置されてお
り、適温水流入孔116と他の2つの流入孔117,1
18との間には僅かな間隔が設けられている。
【0034】可動弁体115は固定弁体114の径より
小径ではあるが、これを固定弁体114に重ね合わせた
とき該弁体114から食み出さない限りどの様な位置に
おいても固定弁体114の前記3つの流入孔116,1
17,118をカバーし得る程度の大きさの円盤状に形
成され、固定弁体114上にあらゆる方向への直線的進
退運動も円運動も可能な様に重ね合わせられる。可動弁
体115は、その下面、即ち固定弁体114との摺接面
に周縁部の一部を切欠いて吐出流路102に連絡するよ
うに形成した流出部119が設けられており、該流出部
119は固定弁体114の3つの流入孔116,11
7,118とほぼ同じ大きさか若干大きな円弧形状を有
している。また、可動弁体115はその背面において前
述の連係機構8を介して本体a’上部に設けたレバーハ
ンドルbと連絡する。
【0035】ここで、開閉流調部hの作動を図16
(a)〜(e)を参照して説明する。(a)において、
固定弁体114の3つの流入孔116,117,118
は可動弁体115により全て塞がれ、吐出は停止してお
り、この状態においてレバーハンドルbのレバーb2は
その回動方向中央部にあって、且つその傾動方向最も上
方の位置にある。上記(a)の状態からレバーb2をそ
の傾動方向最も下方位置にまで押し下げると可動弁体1
15は後退し(b)の状態になり、流出部119が適温
水流入孔116と整合して自動温調部gで設定した適温
の湯が吐出され、可動弁体115の後退過程において流
量が増加する。
【0036】続いてレバーb2を右(前述の低温側C)
へ回転させると、可動弁体115も右へ回転し、流出部
119は適温水流入孔116と冷水流入孔118の双方
に整合し、吐出流路102へは適温の湯に冷水が混合さ
れた低温の湯が流出する(c)。この可動弁体115の
回転の過程において流出部119の適温水流入孔116
と冷水流入孔118に対する整合割合が反比例的に変化
し、適温水流入孔116の整合割合が減少し、冷水流入
孔118の整合割合が増加する。そして、更に右に回転
させることにより(d)に示すように流出部119が冷
水流入孔118のみに整合するようになり、冷水のみが
吐出される。この状態でレバーb2を上方に引き上げれ
ば可動弁体115が前進し(e)に示すように流出部1
19と冷水流入部118の整合は外れ冷水の吐出は停止
される。
【0037】また(b)の状態からレバーb2を左に回
転させれば、熱湯流入孔117においても上記冷水流入
孔118に対するのと同様の作動が行なわれる。
【0038】そうして、上記のような構成からなる混合
栓本体a’に、上述した何れかの係合部と係合受部を設
けて、レバーハンドルの傾動方向と回動方向の一方若し
くは双方に複数の係合点を設定するようにする。尚、図
15では参考例になる図10,11の突出部材(ボー
ル)22と溝24a〜24cにより係合部と係合受部を
形成した例を示すが、本考案に係るシングルレバー式湯
水混合栓では図1〜4,図5〜7に示す係合部と係合受
部を形成し、レバーハンドルの傾動方向と回動方向の一
方若しくは双方に複数の係合点を設定するようにするこ
とはいうまでもない。
【0039】
【考案の効果】本考案のシングルレバー式湯水混合栓は
以上説明したように構成したので、レバーハンドルを傾
動若しくは回動操作する際、適宜間隔ごとに得られる抵
抗感を目安にして混合水の流量,温度を所望に設定でき
る。従って、所望流量,所望温度の混合水を得るための
設定時間を短縮して、その使い勝手を向上させると共
に、混合水が無駄に吐出されるような虞れをなくすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す湯水混合栓の要部切
欠図。
【図2】 図1における固定ディスクと可動ディスクの
平面図。
【図3】 図1の作動状態を示す一部切欠図。
【図4】 図3における固定ディスクと可動ディスクの
平面図。
【図5】 本考案他の実施例を示す湯水混合栓の要部切
欠図。
【図6】 図5の作動状態を示す一部切欠図。
【図7】 図5の要部分解斜視図。
【図8】 参考例を示す湯水混合栓の一部拡大切欠図。
【図9】 図8の要部分解斜視図。
【図10】 参考例を示す湯水混合栓の一部拡大切欠
図。
【図11】 図10の要部分解斜視図。
【図12】 参考例を示す湯水混合栓の一部拡大切欠
図。
【図13】 図12の要部分解斜視図。
【図14】 混合栓本体の他例を示す湯水混合栓の縦断
正面図。
【図15】 図14の縦断側面図。
【図16】 図14における固定弁体と可動弁体の作動
を示す平面図。
【符号の説明】
a:混合栓本体 b:レバーハンドル 4
a:吐出口5b :突条 9a〜9d:溝 12a:流調側の突出部材 12b:温調側の突出
部材 13a〜13f:溝 15a:溝 22:突出部材 24a〜24c:溝 30:弾性部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合栓本体の上部に傾動且つ回動自在に
    支持されるレバーハンドルを有し、該レバーハンドルの
    傾動操作で吐出口から吐出される混合水の流量を調整
    し、且つ同ハンドルの回動操作で前記混合水の温度を調
    整するよう形成する一方、 上記レバーハンドルの傾動又は回動方向へ沿って所定間
    隔ごとに複数の係合受部を設けると共に、該係合受部に
    係脱自在に係合する係合部を備え、前記係合受部又は係
    合部をレバーハンドルと一体に傾動若しくは回動可能に
    設けて、レバーハンドルの傾動方向と回動方向の何れか
    一方又は双方に上記係合受部と係合部の係合点を複数設
    定したシングルレバー式湯水混合栓であって、 上記混合栓本体の上部にレバーハンドルの回動方向へ湾
    曲する突条を設けて上記係合部を形成し、レバーハンド
    ルの底部に前記突条方向へ付勢される板状部材を設ける
    と共に該板状部材にはレバーハンドルの傾動方向へ沿っ
    て所定間隔ごとに複数の溝を設けて上記係合受部を形成
    し、 前記係合部と係合受部とでレバーハンドルの傾動方向に
    おける係合点を設定した ことを特徴とするシングルレバ
    ー式湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 混合栓本体の上部に傾動且つ回動自在に
    支持されるレバーハンドルを有し、該レバーハンドルの
    傾動操作で吐出口から吐出される混合水の流量を調整
    し、且つ同ハンドルの回動操作で前記混合水の温度を調
    整するよう形成する一方、 上記レバーハンドルの傾動又は回動方向へ沿って所定間
    隔ごとに複数の係合受部を設けると共に、該係合受部に
    係脱自在に係合する係合部を備え、前記係合受部又は係
    合部をレバーハンドルと一体に傾動若しくは回動可能に
    設けて、レバーハンドルの傾動方向と回動方向の何れか
    一方又は双方に上記係合受部と係合部の係合点を複数設
    定したシングルレバー式湯水混合栓であって、 上記レバーハンドルの底部にレバーハンドルの傾動方向
    へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて流調側の係合
    受部を形成し、混合栓本体内部にレバーハンドルの回動
    方向へ沿って所定間隔ごとに複数の溝を設けて温調側の
    係合受部を形成すると共に、 上記混合栓本体の上部にはレバーハンドルと一体に回動
    する中間部材を設け、且つ該中間部材に前記夫々の係合
    受部方向へ付勢される流調側,温調側の突出部材からな
    る係合部を各別に設け、 前記各係合受部と係合部とでレバーハンドルの傾動方向
    と回動方向における係合点を設定したことを特徴とする
    シングルレバー式湯水混合栓。
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