JP2631835B2 - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓

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JP2631835B2
JP2631835B2 JP30287894A JP30287894A JP2631835B2 JP 2631835 B2 JP2631835 B2 JP 2631835B2 JP 30287894 A JP30287894 A JP 30287894A JP 30287894 A JP30287894 A JP 30287894A JP 2631835 B2 JP2631835 B2 JP 2631835B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レバー操作により湯
水を適当な割合で混合して所望の温水を吐出させるよう
にした湯水混合栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種湯水混合栓では、閉弁時に
レバーを急に操作するとウォータハンマが発生すること
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この湯水混合
栓において、(1)流速を下げたり、(2)吸収機構を
設けたりしてウォータハンマの発生を防止することが提
案されているけれども、前者の(1)では、吐出量を低
下させることになり、また、後者の(2)では、吸収機
構を取り付けるためのスペースを確保する必要から混合
栓の容積が大きくなるという問題点がある。
【0004】一方、(3)閉弁速度を抑えて閉弁動作を
緩和し、ウォータハンマの発生を防止するようにした機
構が提案されている(特開平6−213340号公
報)。この装置では、可動弁板が閉じる向きに抵抗を与
えるピストン式の抵抗機構を設け、それによってレバー
を短時間で繰り返し開閉操作しても、閉弁操作のときに
は可動弁板を閉弁位置に緩やかに戻すようにして、閉弁
動作を緩和できる点で、前記(1),(2)の機構に比
して有利である。
【0005】しかし、前記抵抗機構は前記抵抗としてボ
ア内の水を排出するときの抵抗を利用して可動弁板を緩
やかに閉じさせるよう構成されているから、前記抵抗機
構が排出による水圧の影響を受けた場合には、閉弁時に
可動弁板の動きを常に遅くすることができるとは必ずし
も言えない。
【0006】また、前記抵抗機構は構造が複雑であり、
しかも各種部品の交換が不便であり、メンテナンスが悪
かった。
【0007】この発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、各種部品の交換を容易にして閉弁動作を常時緩和で
きる湯水混合栓を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の湯水混合栓は、湯導入口、水導入口およ
び湯水混合水吐出口を有する湯水混合栓本体内に設けら
れたカートリッジのケース体の底部に水密状態に固定さ
れた固定弁体に、湯水の混合割合を調整するための可動
弁体が水密状態で摺動自在に上載され、その可動弁体に
は、前記固定弁体の湯用弁孔、水用弁孔から導入した湯
水を混合水用弁孔に回流させるための内部流路が形成さ
れるとともに、その可動弁体上にディスクガイドが上載
され、前記湯水混合栓本体の上部に上端を突出させたレ
バーの下端が前記可動弁体と連動され、このレバーの前
記上端に取り付けられたハンドルを前記湯水混合栓本体
に対して左右に旋回させるとレバーとともに旋回する前
記ディスクガイドにより可動弁体が回転し、この旋回操
作に応じて水、湯、あるいは湯水混合水が、前記内部流
路内に流入し、前記混合水用弁孔を介して前記水、湯、
あるいは湯水混合水が前記湯水混合水吐出口を通って吐
出する一方、前記ハンドルを前記湯水混合栓本体に対し
て上下に旋回させると前記レバーの回動により前記可動
弁体が前記固定弁体上を移動し、前記水、湯、あるいは
湯水混合水の吐水・止水状態を切換え、更に、前記レバ
ーの中間部には前記ディスクガイドに形成された軸孔に
挿通されるピン軸が固定されてこのピン軸により前記レ
バーは前記ディスクガイドに回動自在に枢支され、前記
ピン軸の周りに、前記吐水状態から前記止水状態に切換
えるために前記可動弁体を閉弁方向へ移動させるときに
トルクを発生させるトルク発生機構が設けられているこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】レバーの中間部にはディスクガイドに形成され
た軸孔に挿通されるピン軸が固定されてこのピン軸によ
り前記レバーは前記ディスクガイドに回動自在に枢支さ
れ、前記レバーを回動することで、吐水・止水状態の切
換えが行われる。
【0010】そして、前記ピン軸の周りに、前記吐水状
態から前記止水状態に切換えて可動弁体を固定弁体に対
して閉弁方向へ移動させるときにトルクを発生させるト
ルク発生機構が設けられている。
【0011】したがって、止水状態へ切換えるために、
ハンドルを湯水混合栓本体に対して上または下に旋回さ
せて前記レバーを回動させようとした時、前記ハンドル
の旋回動作に伴い、前記レバーを緩やかに回動させるた
めのトルクがトルク発生機構により発生して前記ハンド
ルにはその旋回力に抗する荷重が働くことになる。
【0012】このように、前記トルク発生機構は可動弁
体を閉弁方向へ移動させるときに働く前記トルクを利用
して可動弁板を緩やかに閉じさせるよう構成されている
ので、ウォータハンマの発生を防止できる。
【0013】また、前記トルク発生機構は前記ハンドル
の旋回動作に伴い発生するトルクを利用しているので、
従来の抵抗を利用した抵抗機構のように、水圧の影響を
受けることはない。よって、この発明では、閉弁時に可
動弁板の動きを常に遅くすることができる。
【0014】また、前記トルク発生機構は必要な部品
を、前記レバーの中間部に固定された前記ピン軸の周り
に、例えば、圧入、固定するだけの作業で取り付けるこ
とが可能であり、そのため、各種部品の交換を容易にで
きる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、それによってこの発明は限定を受けるも
のではない。図1〜図3において、湯導入口(図示せ
ず)、水導入口Wおよび湯水混合水吐出口Mを有する湯
水混合栓本体(以下、単に本体という)1内に設けられ
たカートリッジ2のケース体2aの底部に水密状態に固
定された固定弁体3に、湯水の混合割合を調整するため
の可動弁体4が水密状態で摺動自在に上載され、その可
動弁体4には、固定弁体3の湯用弁孔3a、水用弁孔3
bから導入した湯水を混合水用弁孔3cに回流させるた
めの内部流路dが形成されるとともに、その可動弁体4
上にディスクガイド5が上載され、更に、本体1の上部
に上端6aを突出させたレバー6の下端6bが可動弁体
4と連動され、このレバー6の上端6aに取り付けられ
たハンドル7を本体1に対して左右に旋回させるとレバ
ー6とともに旋回するディスクガイド5により可動弁体
4が回転され、この旋回操作に応じて水、湯、あるいは
湯水混合水が、内部流路d内に流入し、混合水用弁孔3
cを介して前記水、湯、あるいは湯水混合水が湯水混合
水吐出口Mを通って吐出する一方、ハンドル7を本体1
に対して上下(Aで示す矢印の方向)に旋回させると吐
水状態と止水状態が切換えられる。
【0016】例えば、図4に示すように、レバー6のB
で示す矢印の方向への回動により可動弁体4が固定弁体
3(図3参照)上を移動し、前記水、湯、あるいは湯水
混合水を吐水する。また、レバー6のCで示す矢印の方
向への回動により可動弁体4が吐水状態のときとは反対
方向に移動し、前記水、湯、あるいは湯水混合水を止水
する。図4において、止水状態は、実線で描かれたレバ
ー6および可動弁体4で示されており、吐水状態は、二
点鎖線で描かれたレバー6および可動弁体4で示されて
いる。
【0017】更に、ディスクガイド5は左右の方向に二
つ割りに形成されており、レバー6の中間部には一方の
ディスクガイド5aに形成された軸孔85に挿通される
ピン軸48が固定されてこのピン軸48によりレバー6
は一方のディスクガイド5aに回動自在に枢支され、こ
のピン軸48の周りに、前記吐水状態から前記止水状態
に切換えるために可動弁体4を閉弁方向へ移動させると
きにトルクを発生させるトルク発生機構が設けられてい
る。なお、図2において、86は軸受けである。
【0018】また、他方のディスクガイド5bの軸孔8
6には、ピン軸48と同軸上に配置された固定軸87が
挿通、固定される。
【0019】一方、図2に示すように、トルク発生機構
が、ピン軸48を軸芯とし、レバー6の中間部に固着さ
れた筒状の有底本体ケース88と、この本体ケース88
を他方のディスクガイド5b側からカバーするととも
に、ピン軸48および本体ケース88と一体に回動する
キャップ体89と、本体ケース88内において、固定軸
87に外嵌する状態で設けられたローター90と、この
ローター90と固定軸87との間に設けられ、一端91
aがローター90に係止されたクラッチスプリング91
と、本体ケース88とローター90との間に入れられた
オイル(粘性材料)92とから構成されている。なお、
88aは本体ケース88の底部、88bは本体ケース8
8の筒部、88cは筒部88bの開口であり、これはキ
ャップ体89の封止部に対応する形状の段差を有する。
また、クラッチスプリング91は、後述するように、レ
バー6とともにピン軸48、本体ケース88ならびにキ
ャップ体89が一体的にC方向(図4参照)に回動する
ときには、内方(固定軸87を締めつける方向)に縮
み、よって、クラッチスプリング91を介してローター
90と固定軸87とが結合する。
【0020】以下、図1、図3を用いて、詳細に説明す
ると、本体1は、仕切り壁20によって上方の弁室21
と下方の湯室、水室22および吐水孔23とに区画され
ており、その仕切り壁20には、湯導入口と水導入口W
および湯水混合水吐出口Mとがそれぞれ開設されてい
る。
【0021】上述の弁室21内には取り替え自在なカー
トリッジ2が、その弁室21と水密状態に装填され、前
記湯導入口には湯流通孔30を備えた湯連通用のアタッ
チメント24が、また水導入口Wには水流通孔25を備
えた水連通用のアタッチメント26が、それぞれ嵌合さ
れている。
【0022】そのカートリッジ2のケース体2aは底が
開放されているとともに、下端内周面には周方向に所定
の間隔をおいて周長の異なる複数個の係合凹入部31が
形成されており、そのケース体2aの底部には、合成樹
脂材により一体に形成された固定弁体3が水密状態に固
定して取り付けられ、その固定弁体3の上にセラミック
よりなる可動ディスク4aが密接して摺動自在かつ回動
自在に上載され、その可動ディスク4aの上に、合成樹
脂材よりなるサポート部材4bが回動不能に載設され、
さらにそのサポート部材4bの上に、合成樹脂材よりな
るディスクガイド5が摺動自在に上載され、この可動デ
ィスク4aとサポート部材4bとで可動弁体4が構成さ
れる。
【0023】上述のディスクガイド5には、金属材より
なるレバー6が枢着され、そのレバー6の下端がサポー
ト部材4bの凹部に係入し、その上端には合成樹脂材よ
りなる操作用のハンドル7が固定されている。また、カ
ートリッジ2の上方開口32下の肩部33には周方向所
定間隔を置いて外方に突設された係合突片34,34が
一体に形成されており、その係合突片34,34が、本
体1の開口1aに穿設された係合切欠き1b,1bに嵌
合されて両者の嵌合相対位置が規制されるようになって
いる。また、固定弁体3は、例えばポリフェレンサルフ
ァイド樹脂の炭素繊維強化タイプ等の硬質樹脂材により
一体に形成し、シール性を向上させ、かつ部品点数を少
なくし、リンギングの発生を防止し、操作性を向上させ
たものとしている。
【0024】上述のことから明らかなように、レバー6
は固定軸87とピン48とで枢支される。
【0025】また、固定弁体3は、従来の固定ディスク
とロアーディスクを一体化したものであり、上述したよ
うに本体1の湯導入口と水導入口および湯水混合水吐出
口に、それぞれ連通する湯用弁孔3a、水用弁孔3bお
よび混合水用弁孔3cとが穿設形成されているととも
に、その各孔にはパッキン材が嵌挿されていて底壁の周
縁全長にわたり上方への立ち上がり壁50が一体に形成
され、固定弁体3が嵌合されている。また、立ち上がり
壁50の下端外周面にはケース体2aの係合凹入31に
嵌合されて両者の相対嵌合位置を規定するための突片5
1が一体に突設されている。
【0026】上述の湯用弁孔3aと水用弁孔3bおよび
混合水用弁孔3cの下面側の開口形状は、円形に形成さ
れているが、その上面側の開口形状は、長円形に形成さ
れ、本体1に形成された湯導入口、水導入口にアタッチ
メント24,26の湯流通孔30と水流通孔25を介し
て前記湯用弁孔3a、水用弁孔3bがそれぞれ連通さ
れ、また、湯水混合水吐出口には混合水用弁孔3cが連
通されている。
【0027】この固定弁体3は、前述のように、合成樹
脂材により型成形が容易であり、かつ機械加工も容易
で、部品点数の削減を図れて組付性がきわめて良好とな
り、製作容易でコスト安に得ることができる。また、そ
の硬度が、セラミックよりなる可動ディスク4aよりも
低いため、相互の摺接動作がスムーズとなり、リンギン
グの発生等の不具合が解消され、従来、セラミック同士
を摺接させていたときよりも、格段に操作性が向上され
る。
【0028】さらに、固定弁体3を一体的に形成したこ
とにより、シール性が格段に向上する。つまり、従来の
ように、固定ディスクとロアーディスクとにより固定弁
体を二枚合わせに構成した場合には、上面と下面および
縦方向のシールが必要とされるが、一体化された固定弁
体3は上面と下面のシールのみでよく、水漏れ要素が少
なくなっている。
【0029】固定弁体3に対応する可動弁体4の可動デ
ィスク4aは、固定弁体3と同様にセラミックを素材に
して形成され、中央部には固定弁体3の混合水用弁孔3
cに常に連通され、かつ、湯用弁孔3aと水用弁孔3b
とに選択的に連通される長孔60が穿設されているとと
もに、周縁には上方へ立ち上がった周壁61が一体に形
成されている。また、この周壁61上周面には周方向所
定の間隔を置いて(図3では該可動弁体4の軸芯線を中
心にした対象位置)切欠き段部62が形成されている。
【0030】可動弁体4のサポート部材4bは、プラス
チックを素材にして形成されるもので、中央部の下面に
可動ディスク4aの周壁61内部にパッキング63を介
して水密的に嵌合される円板状の嵌合体64が一体に突
設されている。さらにこの嵌合体64の中央部には可動
ディスク4aの長孔60と同様な大きさの凹陥部65が
形成され、この凹陥部65にはキャビテーションを防止
して消音を図る整流体の一例である整流フィン66が一
体に形成されている。この整流フィン66は、可動ディ
スク4aの長孔60の長軸方向に直交する方向に所定間
隔が開けられ、かつ、凹陥部65の長軸方向の全長にわ
たる長さを備えて複数枚(図3では5枚)配設される。
これら整流フィン66の下方突出縁は嵌合体64の裏面
よりも外方に突出される寸法に設定されていて、その突
出量の具体的な寸法は、サポート部材4bが可動ディス
ク4aに嵌合されたときに、整流フィン66が長孔60
内に嵌入され、かつその突出縁がこの長孔60の下約1
/4を残す程度に設定されている。従って、長孔60と
この凹陥部65とによって、可動弁体4が開弁位置にお
いて、湯流入流路、水流入流路の一方または双方が混合
水流出流路cに連通されるための内部流路dが形成さ
れ、この内部流路d内に整流フィン66が配置されるこ
とになる。
【0031】尚、この整流フィン66は、図3ではサポ
ート部材4bに形成された凹陥部65を介して配置され
る構成であるが、必要に応じて凹陥部65を形成するこ
となく嵌合体64の裏面から直接に突設される構成であ
っても良い。
【0032】また、サポート部材4bの表面側には凹陥
部65の長軸方向と平行で互いに所定の間隔を置いて一
対のガイド凸条70が、また周縁には可動ディスク4a
の周壁に形成された切欠き段部62に嵌合されてこの可
動ディスク4aとサポート部材4bとの所定の相対嵌合
位置を規制するための突子71がそれぞれ一体に設けら
れているとともに、ガイド凸条70の間で表面の中央部
には丸孔が陥設されている。
【0033】さらに、ディスクガイド5は、プラスチッ
クを素材にして形成されるもので、上述したように、左
右の方向に二つ割りに形成されており、一方のディスク
ガイド5aと他方のディスクガイド5bを合体し、外周
の適所に一体に形成された係止突起80がカートリッジ
2のケース体2aの内面に形成された内溝に嵌合されて
一定量回動自在に構成されているとともに、下面には凹
溝81が一体に形成されていて、ここにサポート部材4
bのガイド凸条70が摺動自在に嵌挿される一方、ディ
スクガイド5a,5bを合体してなるガイド5の中央に
形成される貫通孔82(図2参照)内にレバー6がピン
48および固定軸87を介して軸支され、このレバー6
の下端突子6bがサポート部材4bの丸孔内に嵌合され
るように構成されている。
【0034】前記のように構成されたカートリッジ2は
本体1の弁室21(図1参照)内に挿入された後、本体
1の開口1aの内面に形成された雌ねじ部1cに螺合さ
れるカートリッジ押え90でその肩部33が下方に押さ
えられる(図3参照)ことによって、ロアーディスク5
0がアタッチメント24,26上面に圧接される。90
aはカートリッジ押え90の雄ねじ部である。
【0035】上記構成において、ハンドル7が本体1に
対して上下および左右に旋回作動されることによって、
固定弁体3上で可動弁体4の可動ディスク4aが摺動さ
れ、混合水の吐出が行われる。
【0036】ここで、操作用のハンドル7を上方に押し
上げると、レバー6が、図4における時計方向(C方
向)に回動されて可動弁体4が図4中左側に押し動かさ
れる。この可動弁体4の移動により、可動ディスク4a
の長孔60が固定弁体3の湯、水用弁孔3a,3bの開
口域から遮断されて吐水状態から止水状態に切換えられ
る。
【0037】この実施例のものは上記構成を有し、レバ
ー6の中間部にはディスクガイド5aに形成された軸孔
85に挿通されるピン軸48が固定されるとともに、デ
ィスクガイド5bに形成された軸孔86に挿通される固
定軸87が固定されることにより、レバー6はディスク
ガイド5に回動自在に枢支され、レバー6とともにピン
軸48、本体ケース88ならびにキャップ体89が一体
的に回動する。
【0038】そして、ピン軸48の周りに、吐水状態か
ら止水状態に切換えて可動弁体4を固定弁体3に対して
閉弁方向へ移動させるときにトルクを発生させるトルク
発生機構が設けられている。
【0039】したがって、止水状態へ切換えるために、
ハンドル7を湯水混合栓本体1に対して上に旋回させて
レバー6をC方向に回動させようとした時、ハンドル7
の旋回動作に伴い、レバー6を緩やかに回動させるため
のトルクがトルク発生機構により発生してハンドル7に
はその旋回力に抗する荷重が働くことになる。
【0040】すなわち、図2において、吐水状態から止
水状態に切換えるときは、レバー6とともにピン軸4
8、本体ケース88ならびにキャップ体89が一体的に
C方向(図4参照)に回動する。そして、この回動に伴
って、ローター90と固定軸87との間に設けられ、一
端91aがローター90に係止されたクラッチスプリン
グ91が、固定軸87を締めつける方向に縮み、よっ
て、クラッチスプリング91を介してローター90と固
定軸87とが結合する。そして、本体ケース88とロー
ター90の間にオイル92が介装されているから、この
部分でレバー6を緩やかに回動させるためのトルクが発
生する。
【0041】その結果、ハンドル7にはその旋回力に抗
する荷重が働くことになる。
【0042】一方、図2において、吐水状態に切換える
ときは、トルク発生機構による開弁方向へのトルクは発
生しない。すなわち、レバー6とともにピン軸48、本
体ケース88ならびにキャップ体89が一体的にB方向
(図4参照)に回動する。そして、この回動に伴って、
クラッチスプリング91が、固定軸87への締めつけを
解除する方向に伸び、よって、ローター90と固定軸8
7間の結合が解除される。したがって、レバー6ととも
にピン軸48、本体ケース88、キャップ体89ならび
にローター90がトルクが働かない状態で一体的にB方
向に回動する。
【0043】このように、前記トルク発生機構による、
可動弁体を閉弁方向へ移動させるときに働くトルクを利
用して可動弁板を緩やかに閉じさせるよう構成されてい
るので、ウォータハンマの発生を防止できる。
【0044】また、前記トルク発生機構は前記ハンドル
の旋回動作に伴い発生するトルクを利用しているので、
従来の抵抗を利用した抵抗機構のように、水圧の影響を
受けることはない。よって、閉弁時に可動弁板の動きを
常に遅くすることができる。
【0045】また、前記トルク発生機構は必要な部品
を、前記レバーの中間部に固定された前記ピン軸の周り
に、例えば、圧入、固定するだけの作業で取り付けるこ
とが可能であり、そのため、各種部品の交換を容易にで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
レバーの中間部にはディスクガイドに形成された軸孔に
挿通されるピン軸が固定されてこのピン軸により前記レ
バーは前記ディスクガイドに回動自在に枢支され、前記
レバーを回動することで、吐水・止水状態の切換えが行
われる。
【0047】そして、前記ピン軸の周りに、前記吐水状
態から前記止水状態に切換えて可動弁体を固定弁体に対
して閉弁方向へ移動させるときにトルクを発生させるト
ルク発生機構が設けられている。
【0048】したがって、止水状態へ切換えるために、
ハンドルを湯水混合栓本体に対して上または下に旋回さ
せて前記レバーを回動させようとした時、前記ハンドル
の旋回動作に伴い、前記レバーを緩やかに回動させるた
めのトルクがトルク発生機構により発生して前記ハンド
ルにはその旋回力に抗する荷重が働くことになる。
【0049】このように、前記トルク発生機構は可動弁
体を閉弁方向へ移動させるときに働く前記トルクを利用
して可動弁板を緩やかに閉じさせるよう構成されている
ので、ウォータハンマの発生を防止できる。
【0050】また、前記トルク発生機構は前記ハンドル
の旋回動作に伴い発生するトルクを利用しているので、
従来の抵抗を利用した抵抗機構のように、水圧の影響を
受けることはない。よって、この発明では、閉弁時に可
動弁板の動きを常に遅くすることができる。
【0051】また、前記トルク発生機構は必要な部品
を、前記レバーの中間部に固定された前記ピン軸の周り
に、例えば、圧入、固定するだけの作業で取り付けるこ
とが可能であり、そのため、各種部品の交換を容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す全体構成説明図であ
る。
【図2】上記実施例における要部構成説明図である。
【図3】上記実施例における分解斜視図である。
【図4】上記実施例における吐水・止水状態の切換え動
作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…湯水混合栓本体、2…カートリッジ、3…固定弁
体、4…可動弁体、5…ディスクガイド、5a…一方の
ディスクガイド、5b…他方のディスクガイド、6…レ
バー、7…ハンドル、48…ピン軸、85,86…軸
孔、87…固定軸、88…有底本体ケース、89…キャ
ップ体、90…ローター、91…クラッチスプリング、
92…オイル(粘性材料)、B…吐水時のレバーの回動
方向、C…止水時のレバーの回動方向。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯導入口、水導入口および湯水混合水吐
    出口を有する湯水混合栓本体内に設けられたカートリッ
    ジのケース体の底部に水密状態に固定された固定弁体
    に、湯水の混合割合を調整するための可動弁体が水密状
    態で摺動自在に上載され、その可動弁体には、前記固定
    弁体の湯用弁孔、水用弁孔から導入した湯水を混合水用
    弁孔に回流させるための内部流路が形成されるととも
    に、その可動弁体上にディスクガイドが上載され、前記
    湯水混合栓本体の上部に上端を突出させたレバーの下端
    が前記可動弁体と連動され、このレバーの前記上端に取
    り付けられたハンドルを前記湯水混合栓本体に対して左
    右に旋回させるとレバーとともに旋回する前記ディスク
    ガイドにより可動弁体が回転し、この旋回操作に応じて
    水、湯、あるいは湯水混合水が、前記内部流路内に流入
    し、前記混合水用弁孔を介して前記水、湯、あるいは湯
    水混合水が前記湯水混合水吐出口を通って吐出する一
    方、前記ハンドルを前記湯水混合栓本体に対して上下に
    旋回させると前記レバーの回動により前記可動弁体が前
    記固定弁体上を移動し、前記水、湯、あるいは湯水混合
    水の吐水・止水状態を切換え、更に、前記レバーの中間
    部には前記ディスクガイドに形成された軸孔に挿通され
    るピン軸が固定されてこのピン軸により前記レバーは前
    記ディスクガイドに回動自在に枢支され、前記ピン軸の
    周りに、前記吐水状態から前記止水状態に切換えるため
    に前記可動弁体を閉弁方向へ移動させるときにトルクを
    発生させるトルク発生機構が設けられていることを特徴
    とする湯水混合栓。
  2. 【請求項2】 前記ディスクガイドが左右の方向に二つ
    割りに形成され、レバーのピン軸が一方のディスクガイ
    ドの軸孔に挿通され、他方のディスクガイドの軸孔に
    は、前記ピン軸と同軸上に配置された固定軸が挿通・固
    定される一方、トルク発生機構が、前記ピン軸を軸芯と
    し、レバーの中間部に固着された筒状の本体ケースと、
    この本体ケースを前記他方のディスクガイド側からカバ
    ーするとともに、前記ピン軸および本体ケースと一体に
    回動するキャップ体と、前記本体ケース内において、前
    記固定軸に外嵌する状態で設けられたローターと、この
    ローターと前記固定軸との間に設けられ、一端が前記ロ
    ーターに係止されたクラッチスプリングと、前記本体ケ
    ースとローターとの間に入れられた粘性材料とから構成
    されている請求項1に記載の湯水混合栓。
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