JP2023170808A - 水栓装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐水状態の切り替えを簡便に行うことが可能な水栓装置を提供すること。【解決手段】ハンドル4の回転操作により湯及び水の吐水状態を切り替え可能な水栓装置1であり、筒径方向に貫通する湯の供給口5Aと水の供給口5Bとを筒周方向に並んで有する円筒状の外筒部材5と、外筒部材5の筒内部に挿通され、ハンドル4の回転操作に伴い外筒部材5に対して筒周方向に相対回転する内筒部材6と、を有する。内筒部材6が、筒径方向に貫通する接続口6Dと、接続口6Dと連通して筒軸方向に貫通する吐出口6Eと、を有する。内筒部材6が、ハンドル4の一方向の回転操作に伴い、接続口6Dが外筒部材5の筒壁により塞がれる止水位置と、水の供給口5Bとのみ筒径方向に連通する水吐水位置と、湯の供給口5Aとのみ筒径方向に連通する湯吐水位置と、をこの順に通るように外筒部材5に対して相対回転する。【選択図】図5
Description
本発明は、水栓装置に関する。詳しくは、ハンドルの回転操作により湯及び水の吐水状態を切り替え可能な水栓装置に関する。
特許文献1には、レバーハンドルの操作により、湯及び水の混合割合の調節と吐水/止水の切り替えとを行うことが可能なシングルレバー水栓が開示されている。具体的には、シングルレバー水栓は、レバーハンドルを左右に回転させる操作により、吐水する湯水の混合割合を調節する構成とされる。また、シングルレバー水栓は、レバーハンドルを上下に動かす操作により、上記混合した湯水の吐水/止水の切り替えを行う構成とされる。
特許文献1に記載の構成では、湯水の混合割合の調節と吐水/止水の切り替えとを別々の操作で行うものとなっている。そのため、湯水を吐水する際には、先ず、レバーハンドルの操作により湯水を所望の混合割合に調節し、その後にレバーハンドルの別の操作により吐水に切り替える必要があり、操作が煩わしい。そこで、本発明は、吐水状態の切り替えを簡便に行うことが可能な水栓装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の水栓装置は、次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明は、ハンドルの回転操作により湯及び水の吐水状態を切り替え可能な水栓装置であって、筒径方向に貫通する湯の供給口と水の供給口とを筒周方向に並んで有する円筒状の外筒部材と、該外筒部材の筒内部に挿通され、前記ハンドルの回転操作に伴い前記外筒部材に対して筒周方向に相対回転する内筒部材と、を有し、前記内筒部材が、筒径方向に貫通する接続口と、該接続口と連通して筒軸方向に貫通する吐出口と、を有し、前記ハンドルの一方向の回転操作に伴い、前記接続口が前記外筒部材の筒壁により塞がれる止水位置と、前記水の供給口とのみ筒径方向に連通する水吐水位置と、前記湯の供給口とのみ筒径方向に連通する湯吐水位置と、をこの順に通るように前記外筒部材に対して相対回転する水栓装置である。
第1の発明によれば、ハンドルの一方向の回転操作のみにより、吐水状態を止水状態から水吐水状態、湯吐水状態へと順に切り替えることができる。したがって、初期の止水状態からハンドルが一方向に回転操作されることで、常に湯よりも先に水を吐水することができる。すなわち、水よりも先に湯が吐水されることがない。そして、水吐水状態からハンドルが更に一方向に回転操作されることで、吐水状態を水吐水状態から湯吐水状態に簡便に切り替えることができる。このような水栓装置により、吐水状態の切り替えを簡便に行うことができる。
本発明の第2の発明は、上記第1の発明において、前記内筒部材が、前記ハンドルに接続されて該ハンドルの回転操作により前記外筒部材に対して回転する水栓装置である。
第2の発明によれば、外部から湯及び水の供給を受ける外筒部材を回転させることなく、その内部でハンドルの回転操作により内筒部材を回転させる構成とすることで、その逆の関係となる構成と比べて、構成全体の簡素化を図ることができる。
本発明の第3の発明は、上記第2の発明において、前記内筒部材が、前記外筒部材により筒径方向の外側から相対回転可能なように支持され、前記外筒部材に筒径方向に貫通して形成されるクリップ嵌合孔と、前記内筒部材の外周部に沿って環状に窪むように形成される環状溝と、に筒径方向の外側から嵌合されて前記内筒部材を前記外筒部材に対して筒軸方向に抜け止めする抜止クリップを更に有する水栓装置である。
第3の発明によれば、内筒部材と外筒部材との嵌合構造を利用して、これらの間に嵌合される抜止クリップにより、内筒部材の外筒部材に対する筒軸方向の抜けを合理的に阻止することができる。
本発明の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明において、前記内筒部材が、前記ハンドルの前記一方向の回転操作に伴う前記水吐水位置から前記湯吐水位置への移行過程で、前記接続口が前記水の供給口と前記湯の供給口とに筒径方向に同時に連通する混合吐水位置を通る水栓装置である。
第4の発明によれば、水吐水状態から湯吐水状態への移行時に、水吐水状態を止めることなく維持しながら湯吐水状態に移行することができる。したがって、水栓装置の使い勝手をより向上させることができる。
本発明の第5の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記ハンドルの前記止水位置からの他方向の回転操作を当接により規制するストッパ構造を更に備える水栓装置である。
第5の発明によれば、ハンドルの止水位置からの回転操作を一方向にのみ許容する構成とすることができ、吐水状態の切り替え操作をより簡便にすることができる。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(水栓装置1の概略構成)
始めに、本発明の第1の実施形態に係る水栓装置1の構成について、図1~図11を用いて説明する。なお、以下の説明において、手前、奥、上、下、左、右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。各図中に示す方向は、それぞれ、水栓装置1の正面に立つ使用者から見た方向となっている。以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、図1~図11のいずれかの図を適宜参照するものとする。
(水栓装置1の概略構成)
始めに、本発明の第1の実施形態に係る水栓装置1の構成について、図1~図11を用いて説明する。なお、以下の説明において、手前、奥、上、下、左、右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。各図中に示す方向は、それぞれ、水栓装置1の正面に立つ使用者から見た方向となっている。以下の説明において、具体的な参照図を示さない場合、或いは参照図に該当する符号がない場合には、図1~図11のいずれかの図を適宜参照するものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る水栓装置1は、図示しない洗面化粧台の奥側の天板上に設置される、いわゆる台付きタイプの混合水栓として構成される。この水栓装置1は、上記天板上からグースネック状に延び出る吐水管2と、吐水管2の奥部に取り付く横向き円筒形状の本体ケース3と、本体ケース3から図示右方に延び出る横向き円筒形状のハンドル4と、を備える。
吐水管2は、不図示の天板上から図示上方に延び出た後、図示手前下方に湾曲して先端の吐水口2Aを下方へと向けるグースネック状の管形状とされる。本体ケース3は、図示左右方向に円筒状に延びる形状とされ、その図示左側の手前側部が、吐水管2の奥部に一体的に結合されている。本体ケース3は、吐水管2の管内を通る図示しない湯の供給管と水の供給管とにそれぞれ流路接続され、吐水管2の管内を通って供給される湯と水とを内部に取り込む構成とされる。
本体ケース3の内部には、ハンドル4の回転操作により開弁/閉弁に切り替えられる湯用及び水用の各弁機構を備えるカートリッジCが組み込まれている。それにより、本体ケース3は、ハンドル4の回転操作によるカートリッジCの作動に伴い、吐水管2への湯及び水の各供給経路が途中で遮断されたり、各供給経路が個別に開かれて湯と水とが個別に或いは所定量ずつ混合されて吐水されたりするよう切り替えられる構成とされる。
ハンドル4は、本体ケース3の図示右端部から、本体ケース3と連続した円筒形状を成すように図示右方に円筒状に延び出る構成とされる。ハンドル4は、本体ケース3に対して、本体ケース3の軸心と同心となる水栓幅方向(図示左右方向)に延びる軸線のまわりに回転可能なように連結されている。ハンドル4は、使用者がその外周部を手で掴んで図示奥側へと回転させることにより、本体ケース3の内部のカートリッジCを操作して、湯及び/又は水の吐水状態を切り替える。
具体的には、ハンドル4は、図示手前側に目一杯回された回転位置が初期の回転位置とされる。上記ハンドル4は、初期の回転位置にある状態では、本体ケース3内のカートリッジCを閉弁して、湯及び水の吐水状態をそれぞれ止めた「止水状態」に保持する。ハンドル4は、この初期の回転位置から図示奥側に回されることで吐水状態を切り替え、図示手前側に操作を戻されることで吐水状態を元に戻す構成とされる。
具体的には、ハンドル4は、初期の回転位置から図示奥側に回されることで、先ず、吐水状態を上記の止水状態から水のみを吐水する「水吐水状態」に切り替える。更に、ハンドル4は、上記水吐水状態となる位置から図示奥側に回されることで、次いで、吐水状態を湯と水との混合水を吐水する「混合吐水状態」に切り替える。更に、ハンドル4は、上記混合吐水状態となる位置から図示奥側に回されることで、次いで、吐水状態を湯のみを吐水する「湯吐水状態」に切り替える。
ハンドル4は、上記湯吐水状態となる位置まで回されることで、それ以上の図示奥側への回転操作が規制され、図示手前側に戻す回転操作のみが可能な状態となる。上記ハンドル4は、湯吐水状態となる位置から初期の回転位置へと戻されることで、吐水状態を混合吐水状態及び水吐水状態を経て止水状態に戻す。以下、本体ケース3及び本体ケース3の内部に組み込まれたカートリッジCの具体的な構成について詳しく説明する。
(本体ケース3)
図2~図3に示すように、本体ケース3は、その図示左側の筒端部が塞がれ、図示右側の筒端部が開口する有天円筒状の形に形成されている。図2に示すように、本体ケース3の筒壁には、湯の供給孔3Aと、水の供給孔3Bと、吐出孔3Cと、がそれぞれ形成されている。これら湯の供給孔3A、水の供給孔3B、及び吐出孔3Cは、それぞれ、本体ケース3の筒壁の各箇所において、筒径方向に丸孔状に貫通する形に形成されている。
図2~図3に示すように、本体ケース3は、その図示左側の筒端部が塞がれ、図示右側の筒端部が開口する有天円筒状の形に形成されている。図2に示すように、本体ケース3の筒壁には、湯の供給孔3Aと、水の供給孔3Bと、吐出孔3Cと、がそれぞれ形成されている。これら湯の供給孔3A、水の供給孔3B、及び吐出孔3Cは、それぞれ、本体ケース3の筒壁の各箇所において、筒径方向に丸孔状に貫通する形に形成されている。
湯の供給孔3Aには、図1で前述した吐水管2の管内を通る図示しない湯の供給管が接続され、湯の供給管から湯が供給されるようになっている。また、水の供給孔3Bには、図1で前述した吐水管2の管内を通る図示しない水の供給管が接続され、水の供給管から水が供給されるようになっている。吐出孔3Cには、図1で前述した吐水管2の管内を通る図示しない吐出管が接続され、本体ケース3の内部から吐出される湯及び/又は水を吐出管へと吐出するようになっている。
湯の供給孔3Aと水の供給孔3Bとは、それぞれ、本体ケース3の筒壁の筒軸方向(図示左右方向)の中間部に形成されている。詳しくは、湯の供給孔3Aと水の供給孔3Bとは、互いに筒軸方向の配置が重なる筒周方向の2箇所の上下対称位置に形成されている。湯の供給孔3Aと水の供給孔3Bとは、それぞれが図示手前側に真っ直ぐ開口する形に形成されている。
吐出孔3Cは、本体ケース3の筒壁における湯の供給孔3A及び水の供給孔3Bよりも図示左側の箇所に形成されている。詳しくは、吐出孔3Cは、その本体ケース3の筒壁における筒周方向の配置が、湯の供給孔3Aと水の供給孔3Bとの間に位置する配置とされている。吐出孔3Cは、本体ケース3の筒壁に対して、図示手前側に真っ直ぐ開口するように形成されている。
(カートリッジC)
図3~図4に示すように、カートリッジCは、本体ケース3の筒内部に一体的に組み込まれる円筒状の外筒部材5と、外筒部材5の筒内部に相対回転可能なように組み込まれる円筒状の内筒部材6と、を有する。また、カートリッジCは、内筒部材6の回動範囲を規制するストッパリング7と、内筒部材6の外筒部材5に対する筒軸方向の抜け止めをする抜止クリップ8と、を更に有する。
図3~図4に示すように、カートリッジCは、本体ケース3の筒内部に一体的に組み込まれる円筒状の外筒部材5と、外筒部材5の筒内部に相対回転可能なように組み込まれる円筒状の内筒部材6と、を有する。また、カートリッジCは、内筒部材6の回動範囲を規制するストッパリング7と、内筒部材6の外筒部材5に対する筒軸方向の抜け止めをする抜止クリップ8と、を更に有する。
外筒部材5は、その図示左右両側の筒端部が開口する円筒状の形に形成されている。外筒部材5は、上述した本体ケース3の筒内部に図示右側の開口から差し込まれることで、本体ケース3に対して回転方向に一体的となる状態に嵌合される構成とされる。
具体的には、外筒部材5は、本体ケース3の筒内部への差し込みにより、その外周部から突出する不図示の凸部が本体ケース3の内周部に形成された凹部に筒軸方向に嵌まり込んで、回転方向に一体的となる状態に嵌合される。上記構成により、外筒部材5は、本体ケース3の筒内部に対して、上記不図示の凸部と凹部とが嵌合する回転方向の所定の向きでのみ嵌合される構成とされる。
また、図3に示すように、外筒部材5は、本体ケース3に対して、本体ケース3の内周部に形成された段差形状により、本体ケース3の図示左側の筒端部との間に筒軸方向の隙間Sを空けた状態に嵌合される構成とされる。図4に示すように、外筒部材5の筒壁には、湯の供給口5Aと、水の供給口5Bと、が形成されている。
湯の供給口5Aと水の供給口5Bとは、それぞれ、外筒部材5の筒壁の各箇所において、筒径方向に矩形孔状に貫通する形に形成されている。湯の供給口5Aと水の供給口5Bとは、外筒部材5の筒壁の筒軸方向(図示左右方向)の中間部に形成されている。詳しくは、湯の供給口5Aと水の供給口5Bとは、互いに筒軸方向の配置が重なる筒周方向の2箇所の上下対称位置に形成されている。湯の供給口5Aと水の供給口5Bとは、それぞれが図示斜め前方を向くように筒径方向に真っ直ぐ開口する形に形成されている。
上述した湯の供給口5Aと水の供給口5Bとは、それぞれ、次のように区画形成されている。すなわち、外筒部材5の筒壁には、上述した湯の供給口5Aと水の供給口5Bとを開口形成するための筒周方向に長尺な矩形状の開口が筒径方向に貫通して形成されている。そして、この長尺な開口内に、湯の供給口5Aと水の供給口5Bとを個別にシールするための8の字形状のパッキン5Dが装着されている。更に、このパッキン5Dの8の字状に区切られた各開口内に、湯の供給口5Aと水の供給口5Bとを区画形成するための四角枠状のピースがそれぞれ嵌め込まれている。
このような構成により、外筒部材5の筒壁には、筒径方向に貫通する湯の供給口5Aと水の供給口5Bとが区画形成されている。更に、湯の供給口5Aと水の供給口5Bとのそれぞれの周囲には、これらを個別に取り巻くようにシールするパッキン5Dが、筒径方向の外側と内側とにそれぞれ膨出するように設けられている。
外筒部材5の図示左側の筒端部には、筒軸方向に丸孔状に貫通する吐出口5Cが形成されている。吐出口5Cは、外筒部材5の筒内部を介して、上述した湯の供給口5Aと水の供給口5Bとにそれぞれ連通する構成とされる。外筒部材5は、本体ケース3の筒内部に差し込まれて嵌合されることにより、湯の供給口5Aと水の供給口5Bとが、それぞれパッキン5Dによるシールを介して、本体ケース3の湯の供給孔3Aと水の供給孔3Bとに個別に流路接続されるように位置合わせされた状態にセットされる。
また、上記嵌合により、図3に示すように、外筒部材5は、その吐出口5Cが、本体ケース3の図示左側の筒端部との間の隙間Sに開口する。それにより、外筒部材5は、この隙間Sを介して、吐出口5Cと本体ケース3の吐出孔3C(図2及び図4参照)とが互いに流路接続された状態にセットされる。
図4に示すように、内筒部材6は、図示左右方向に段付き円筒状に延びる形に形成されている。具体的には、内筒部材6は、互いに外径の異なる円筒状の操作筒部6Aと拡径部6Bと嵌合筒部6Cとが筒軸方向に同心状に並ぶ段付き円筒状の形に形成されている。操作筒部6Aは、内筒部材6の図示左端側の円筒部を成す。拡径部6Bは、内筒部材6の筒軸方向の中間の円筒部を成す。嵌合筒部6Cは、内筒部材6の図示右端側の円筒部を成す。
操作筒部6Aの筒壁には、筒径方向に貫通する長円状の接続口6Dが形成されている。また、操作筒部6Aの図示左側の筒端部には、筒軸方向に丸孔状に貫通する吐出口6Eが形成されている。吐出口6Eは、操作筒部6Aの筒内部を介して、上述した接続口6Dと連通する構成とされる。
内筒部材6は、操作筒部6Aが外筒部材5の図示右側の開口端部から筒内部に差し込まれて嵌合されることにより、接続口6Dが外筒部材5の湯の供給口5A及び水の供給口5Bと筒軸方向の配置が重なる位置まで差し込まれる。それにより、吐出口6Eが本体ケース3の吐出口5Cと連通した状態となる。そして、この嵌合により、内筒部材6は、操作筒部6Aが外筒部材5の内周部により筒径方向の外側から筒周方向に回転可能なように支持された状態にセットされる。
上記組み付けにより、内筒部材6は、その回転に伴い、接続口6Dが外筒部材5の水の供給口5Bや湯の供給口5Aとパッキン5Dによるシールを介して順に流路接続されるようになっている。また、内筒部材6は、その回転に伴い、接続口6Dが外筒部材5の水の供給口5Bや湯の供給口5Aと重なる位置から筒周方向に外されて、その筒壁により水の供給口5Bや湯の供給口5Aをパッキン5Dによるシールを介して内側から閉鎖するようにもなっている。
具体的には、図8に示すように、内筒部材6は、図示手前側に目一杯回された初期の回転位置にある時には、接続口6Dが外筒部材5の水の供給口5Bや湯の供給口5Aと重なる位置から筒周方向(図示反時計回り方向)に外された回転位置の状態とされる。この状態では、内筒部材6は、その操作筒部6Aの筒壁が、外筒部材5の水の供給口5Bや湯の供給口5Aを筒径方向の内側から塞ぐように位置して、これらをパッキン5Dによるシールを介して内側から閉鎖した状態(止水状態)に保持する。すなわち、接続口6Dが外筒部材5の筒壁により塞がれて止水された状態となる。
内筒部材6は、上記止水位置にある状態から、図9に示すように、図示奥側に向かって筒周方向(図示時計回り方向)に回されることで、接続口6Dが外筒部材5の水の供給口5Bと筒周方向の配置が重なる状態、すなわち水の供給口5Bに筒径方向の内側から臨む状態へと切り替えられる。それにより、内筒部材6は、接続口6Dが外筒部材5の水の供給口5Bとのみ流路接続された状態となり、水の供給口5Bから供給される水のみを接続口6Dへと取り込んで吐出口6Eから吐出する状態(水吐水状態)となる。
詳しくは、内筒部材6は、その図示時計回り方向の回転に伴い、接続口6Dと水の供給口5Bとの開口の重なりが広くなるに連れて、水の供給口5Bから接続口6Dへと取り込まれる水の流量が増大するようになっている。その結果、吐出口6Eから吐出される水の流量も増大するようになっている。
内筒部材6は、上記水吐水位置にある状態から、図10に示すように、図示奥側に向かって更に筒周方向(図示時計回り方向)に回されることで、接続口6Dが外筒部材5の水の供給口5Bと湯の供給口5Aとに跨って筒径方向の内側から臨む状態へと切り替えられる。具体的には、内筒部材6は、その接続口6Dが、外筒部材5の水の供給口5Bと湯の供給口5Aとを個別にシールする8の字形状のパッキン5Dの中央の仕切りを筒周方向に跨ぐ状態となる。
それにより、内筒部材6は、接続口6Dが水の供給口5Bと湯の供給口5Aとに対面しなくても、これらと流路接続された状態となる。そして、それにより、内筒部材6は、外筒部材5の水の供給口5Bと湯の供給口5Aとから供給される水と湯とを接続口6Dへと取り込んで、混合した湯水を吐出口6Eから吐出する状態(混合吐水状態)となる。
内筒部材6は、上記混合吐水位置にある状態から、図11に示すように、図示奥側に向かって更に筒周方向(図示時計回り方向)に回されることで、接続口6Dが外筒部材5の湯の供給口5Aと筒周方向の配置が重なる状態、すなわち湯の供給口5Aに筒径方向の内側から臨む状態へと切り替えられる。それにより、内筒部材6は、接続口6Dが外筒部材5の湯の供給口5Aとのみ流路接続された状態となり、湯の供給口5Aから供給される湯のみを接続口6Dへと取り込んで吐出口6Eから吐出する状態(湯吐水状態)となる。
図4に示すように、拡径部6Bは、操作筒部6Aの図示右側の端部から筒径方向の外側にひと回り大きな円筒形状に張り出す形に形成されている。嵌合筒部6Cは、拡径部6Bの図示右側の端部から図示右側に有天円筒状に延び出す形に形成されている。
操作筒部6Aの湯の供給口5A及び水の供給口5Bよりも拡径部6Bに近い図示右端側の外周部には、筒周方向に環状に延びる形に窪む環状溝6Fが形成されている。この環状溝6Fは、操作筒部6Aが外筒部材5の図示右側の開口端部から筒内部に差し込まれて嵌合されることにより、外筒部材5の外周部に貫通して形成されたクリップ嵌合孔5Eと筒軸方向の配置が重なる位置まで差し込まれる。クリップ嵌合孔5Eは、外筒部材5の筒壁に沿って筒周方向に弓なりに延びる孔形状に形成されている。
上記操作筒部6Aを外筒部材5の筒内部に差し込んだ後、外筒部材5のクリップ嵌合孔5E内に、この孔形状に対応した弓なりの曲板形状とされた抜止クリップ8を筒径方向の外側から嵌合させる。それにより、抜止クリップ8が、クリップ嵌合孔5Eの内部に臨む操作筒部6Aの環状溝6F内にも嵌合されて、外筒部材5の筒壁と面一状を成す状態に嵌合される。この嵌合により、操作筒部6Aが、抜止クリップ8を介して外筒部材5に対する筒軸方向の抜けが阻止されつつ、環状溝6Fの環状形状により外筒部材5に対する回転が許容される状態となる(図5~図6参照)。
図4に示すように、拡径部6Bには、その図示右側部の筒周方向の一部から突出する被係止突起6Gが形成されている。被係止突起6Gは、内筒部材6の嵌合筒部6Cに通されて本体ケース3の筒内部に一体的に組み込まれるストッパリング7の係止突起7Aとの当接により、内筒部材6の回転を係止させる回転規制部として機能する。ストッパリング7の係止突起7Aは、ストッパリング7の図示左側部の筒周方向の一部から図示左方に向かってストッパリング7に沿って筒周方向に弓なりに延びる形に突出する形状とされる。
拡径部6Bから突出する被係止突起6Gは、具体的には、内筒部材6が図8で前述した初期の回転位置である止水位置へと図示手前側へ回されることで、ストッパリング7の係止突起7Aと回転方向に当接して内筒部材6の同方向の回転を規制する。また、被係止突起6Gは、内筒部材6が図11で前述した湯吐水位置へと図示奥側へ回されることで、ストッパリング7の係止突起7Aと回転方向に当接して内筒部材6の同方向の回転を規制する。ここで、被係止突起6Gと係止突起7Aとの当接による回転規制構造が、本発明の「ストッパ構造」に相当する。
図3に示すように、嵌合筒部6Cは、内筒部材6の操作筒部6Aが外筒部材5に差し込まれて外筒部材5と共に本体ケース3の筒内部にセットされた状態において、本体ケース3の筒内部から図示右側へと延出するように設けられる。嵌合筒部6Cは、その本体ケース3から図示右側へと延出する部分に、ハンドル4が図示右側から嵌め込まれて一体的に連結される。それにより、嵌合筒部6Cは、ハンドル4の回転操作に伴い、内筒部材6をハンドル4と一体的に回転させるようになっている。
嵌合筒部6Cの本体ケース3内に組み込まれる図示左側領域の筒壁には、クリックピン6Kを備えたクリック部6Jが収容される組付開口6Hが形成されている。図4に示すように、組付開口6Hは、嵌合筒部6Cの筒壁の一部を筒径方向の外側に長円状に開口させる形に形成されている。クリック部6Jは、組付開口6Hの内部に筒径方向に摺動可能なように緩やかに嵌合される長円板状の形に形成されている。クリック部6Jは、組付開口6Hの内部に組み込まれた不図示のばねにより、筒径方向の内側から弾性的に支持された状態に組み付けられている。
それにより、クリック部6Jは、上記不図示のばねの付勢力により、常時、筒径方向の外側に押し出される力を受けた状態とされる。それにより、クリック部6Jは、その中心部から筒径方向の外側に向かって突出するクリックピン6K(丸ピン)を、常時、嵌合筒部6Cの筒壁よりも筒径方向の外側に突出させるように作用力を受けた状態とされる。
図7に示すように、上記クリック部6Jのクリックピン6Kは、嵌合筒部6Cに通される前述したストッパリング7のリング内に配置される。ストッパリング7には、その内周部の筒周方向の3箇所の位置に、上記クリックピン6Kを筒径方向の内側から受け入れ可能な凹状の止水クリック溝7B、水吐水クリック溝7C及び湯吐水クリック溝7Dが形成されている。
クリックピン6Kは、内筒部材6が図8で前述した初期の回転位置である止水位置へと回されることにより、止水クリック溝7B内に弾性的に入り込む。それにより、クリックピン6Kは、内筒部材6がこの位置から図示奥側に向かって筒周方向(図示時計回り方向)に回される動きに対して、止水クリック溝7Bとの弾性的な係合に伴う抵抗力(節度感)を付与する。クリックピン6Kは、内筒部材6が上記止水位置から止水クリック溝7Bとの弾性的な係合力に抗して筒周方向(図示時計回り方向)に回されることにより、止水クリック溝7Bから抜け出てストッパリング7の内周部により筒径方向の内側に押し込まれる。
その後、クリックピン6Kは、内筒部材6が図9で前述した水吐水位置へと回されることにより、ストッパリング7の水吐水クリック溝7Cと筒周方向の配置が合わされて、水吐水クリック溝7C内に弾性的に入り込む。したがって、この位置においても、クリックピン6Kは、内筒部材6がこの位置から図示手前側や奥側に向かって筒周方向に回される動きに対して、水吐水クリック溝7Cとの弾性的な係合に伴う抵抗力(節度感)を付与する。
同様に、クリックピン6Kは、内筒部材6が図11で前述した湯吐水位置へと回されることにより、ストッパリング7の湯吐水クリック溝7Dと筒周方向の配置が合わされて、湯吐水クリック溝7D内に弾性的に入り込む。したがって、この位置においても、クリックピン6Kは、内筒部材6がこの位置から図示手前側に向かって筒周方向(図示反時計回り方向)に回される動きに対して、湯吐水クリック溝7Dとの弾性的な係合に伴う抵抗力(節度感)を付与する。
このような構成により、水栓装置1は、図1で前述したように、使用者がハンドル4を初期の止水位置から図示奥側へと回すのみで、常に湯よりも先に水を吐水する状態に切り替えることができる。そして、この水吐水位置から、使用者がハンドル4を更に図示奥側へと回すことで、その他の操作を要することなく、吐水状態を湯を吐水する状態へと簡便に切り替えることができる。
また、水栓装置1は、ハンドル4が湯を吐水する位置まで回されることでそれ以上の回転が規制されることから、使用者に対して、ハンドル4の操作を戻すことで吐水状態を水吐水状態に戻し、更に操作を戻すことで吐水状態を初期の止水状態に戻すことができることを感覚的に認識させやすくすることができる。
また、図3で示したように、内筒部材6の吐出口6Eと外筒部材5の吐出口5Cとが筒軸方向に貫通する形状とされることから、これらが筒径方向に貫通する構成と比べて、内筒部材6及び外筒部材5の構造強度を適切に確保しつつ、吐出口6Eと吐出口5Cとを適切に形成することができる。すなわち、吐出口6Eと吐出口5Cとが筒径方向に貫通する構成となる場合、内筒部材6が外筒部材5に対して回転する構成であることから、これらを筒周方向に広く開口させておく必要がある。しかし、吐出口6Eと吐出口5Cとが筒軸方向に貫通する構成であることから、これらを筒周方向に広く開口させなくても、これらを常に広く開口させた状態に維持することができる。
以上をまとめると、第1の実施形態に係る水栓装置1は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、水栓装置(1)は、ハンドル(4)の回転操作により湯及び水の吐水状態を切り替え可能な水栓装置(1)である。水栓装置(1)は、筒径方向に貫通する湯の供給口(5A)と水の供給口(5B)とを筒周方向に並んで有する円筒状の外筒部材(5)と、外筒部材(5)の筒内部に挿通され、ハンドル(4)の回転操作に伴い外筒部材(5)に対して筒周方向に相対回転する内筒部材(6)と、を有する。
内筒部材(6)が、筒径方向に貫通する接続口(6D)と、接続口(6D)と連通して筒軸方向に貫通する吐出口(6E)と、を有する。内筒部材(6)が、ハンドル(4)の一方向の回転操作に伴い、接続口(6D)が外筒部材(5)の筒壁により塞がれる止水位置(図8に示す位置)と、水の供給口(5B)とのみ筒径方向に連通する水吐水位置(図9に示す位置)と、湯の供給口(5A)とのみ筒径方向に連通する湯吐水位置(図11に示す位置)と、をこの順に通るように外筒部材(5)に対して相対回転する。
上記構成によれば、ハンドル(4)の一方向の回転操作のみにより、吐水状態を止水状態から水吐水状態、湯吐水状態へと順に切り替えることができる。したがって、初期の止水状態からハンドル(4)が一方向に回転操作されることで、常に湯よりも先に水を吐水することができる。すなわち、水よりも先に湯が吐水されることがない。そして、水吐水状態からハンドル(4)が更に一方向に回転操作されることで、吐水状態を水吐水状態から湯吐水状態に簡便に切り替えることができる。このような水栓装置(1)により、吐水状態の切り替えを簡便に行うことができる。
また、内筒部材(6)が、ハンドル(4)に接続されてハンドル(4)の回転操作により外筒部材(5)に対して回転する。このように、外部から湯及び水の供給を受ける外筒部材(5)を回転させることなく、その内部でハンドル(4)の回転操作により内筒部材(6)を回転させる構成とすることで、その逆の関係となる構成と比べて、構成全体の簡素化を図ることができる。
また、内筒部材(6)が、外筒部材(5)により筒径方向の外側から相対回転可能なように支持される。水栓装置(1)が、外筒部材(5)に筒径方向に貫通して形成されるクリップ嵌合孔(5E)と、内筒部材(6)の外周部に沿って環状に窪むように形成される環状溝(6F)と、に筒径方向の外側から嵌合されて内筒部材(6)を外筒部材(5)に対して筒軸方向に抜け止めする抜止クリップ(8)を更に有する。上記構成によれば、内筒部材(6)と外筒部材(5)との嵌合構造を利用して、これらの間に嵌合される抜止クリップ(8)により、内筒部材(6)の外筒部材(5)に対する筒軸方向の抜けを合理的に阻止することができる。
また、内筒部材(6)が、ハンドル(4)の一方向の回転操作に伴う水吐水位置から湯吐水位置への移行過程で、接続口(6D)が水の供給口(5B)と湯の供給口(5A)とに筒径方向に同時に連通する混合吐水位置(図10に示す位置)を通る。上記構成によれば、水吐水状態から湯吐水状態への移行時に、水吐水状態を止めることなく維持しながら湯吐水状態に移行することができる。したがって、水栓装置(1)の使い勝手をより向上させることができる。
また、水栓装置(1)が、ハンドル(4)の止水位置からの他方向の回転操作を当接により規制するストッパ構造(6G,7A)を更に備える。上記構成によれば、ハンドル(4)の止水位置からの回転操作を一方向にのみ許容する構成とすることができ、吐水状態の切り替え操作をより簡便にすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の水栓装置は、キッチンや浴室等の洗面化粧台以外の屋内環境の他、庭等の屋外環境に設置されるものであっても良い。水栓装置は、洗面化粧台やキッチンカウンタの天板上に取り付けられるいわゆる台付きタイプの他、洗面化粧台やキッチン、浴室の壁部に取り付けられるいわゆる壁付けタイプの構成であっても良い。
2.水栓装置は、外筒部材がハンドルと接続されて、ハンドルの回転操作により外筒部材が回転して内筒部材との間に相対回転を生じる構成であっても良い。ハンドルは、水栓幅方向に延びる軸まわりに回転操作されるものの他、水栓高さ方向或いは水栓前後方向に延びる軸まわりに回転操作されるものであっても良い。或いは、上記いずれかの方向を含む斜めの方向に延びる軸まわりに回転操作されるものであっても良い。ハンドルが水栓幅方向に延びる軸まわりに回転操作される場合において、ハンドルは、初期の回転位置から手前側に回されることで、止水位置から水吐水位置、湯吐水位置へと順に切り替えられるようになっていても良い。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…水栓装置、2…吐水管、2A…吐水口、3…本体ケース、3A…湯の供給孔、3B…水の供給孔、3C…吐出孔、4…ハンドル、5…外筒部材、5A…湯の供給口、5B…水の供給口、5C…吐出口、5D…パッキン、5E…クリップ嵌合孔、6…内筒部材、6A…操作筒部、6B…拡径部、6C…嵌合筒部、6D…接続口、6E…吐出口、6F…環状溝、6G…被係止突起(ストッパ構造)、6H…組付開口、6J…クリック部、6K…クリックピン、7…ストッパリング、7A…係止突起(ストッパ構造)、7B…止水クリック溝、7C…水吐水クリック溝、7D…湯吐水クリック溝、8…抜止クリップ、C…カートリッジ、S…隙間
Claims (5)
- ハンドルの回転操作により湯及び水の吐水状態を切り替え可能な水栓装置であって、
筒径方向に貫通する湯の供給口と水の供給口とを筒周方向に並んで有する円筒状の外筒部材と、
該外筒部材の筒内部に挿通され、前記ハンドルの回転操作に伴い前記外筒部材に対して筒周方向に相対回転する内筒部材と、を有し、
前記内筒部材が、筒径方向に貫通する接続口と、該接続口と連通して筒軸方向に貫通する吐出口と、を有し、前記ハンドルの一方向の回転操作に伴い、前記接続口が前記外筒部材の筒壁により塞がれる止水位置と、前記水の供給口とのみ筒径方向に連通する水吐水位置と、前記湯の供給口とのみ筒径方向に連通する湯吐水位置と、をこの順に通るように前記外筒部材に対して相対回転する水栓装置。 - 請求項1に記載の水栓装置であって、
前記内筒部材が、前記ハンドルに接続されて該ハンドルの回転操作により前記外筒部材に対して回転する水栓装置。 - 請求項2に記載の水栓装置であって、
前記内筒部材が、前記外筒部材により筒径方向の外側から相対回転可能なように支持され、
前記外筒部材に筒径方向に貫通して形成されるクリップ嵌合孔と、前記内筒部材の外周部に沿って環状に窪むように形成される環状溝と、に筒径方向の外側から嵌合されて前記内筒部材を前記外筒部材に対して筒軸方向に抜け止めする抜止クリップを更に有する水栓装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の水栓装置であって、
前記内筒部材が、前記ハンドルの前記一方向の回転操作に伴う前記水吐水位置から前記湯吐水位置への移行過程で、前記接続口が前記水の供給口と前記湯の供給口とに筒径方向に同時に連通する混合吐水位置を通る水栓装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の水栓装置であって、
前記ハンドルの前記止水位置からの他方向の回転操作を当接により規制するストッパ構造を更に備える水栓装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022082848A JP2023170808A (ja) | 2022-05-20 | 2022-05-20 | 水栓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2022082848A Pending JP2023170808A (ja) | 2022-05-20 | 2022-05-20 | 水栓装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023170808A (ja) |
-
2022
- 2022-05-20 JP JP2022082848A patent/JP2023170808A/ja active Pending
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