JP2964301B2 - シングルレバー式水栓のヘッドケースの取付構造 - Google Patents

シングルレバー式水栓のヘッドケースの取付構造

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JP2964301B2 JP20787394A JP20787394A JP2964301B2 JP 2964301 B2 JP2964301 B2 JP 2964301B2 JP 20787394 A JP20787394 A JP 20787394A JP 20787394 A JP20787394 A JP 20787394A JP 2964301 B2 JP2964301 B2 JP 2964301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つのハンドルレバー
を操作することにより、止水,吐水の切り換え、流量の
制御、混合水温度の制御等を行うシングルレバー式水栓
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシングルレバー式水栓を示せば、
図11〜図14の通りである。同図に示す如く、この水
栓にあっては、水栓本体1の底面側に湯供給管2と水供
給管3とが連通接続されており、中央部の前面には吐水
管4が一体成形されている。また水栓本体1の中央上部
側には、筒状のヘッド部5が組み込まれている。ヘッド
部5は、筒状のヘッドケース6を有し、その下部側に固
定ディスク弁体7と可動ディスク弁体8とが内嵌装着さ
れている。固定ディスク弁体7は、湯流入ポート7a及
び水流入ポート7bと、混合水の吐出ポート9とを有
し、可動ディスク弁体8は、湯と水とを混合する混合室
10を有している。
【0003】またヘッドケース6内の上部側には、回転
軸11が装着されている。この回転軸11には、上端側
をハンドルレバー12に連結されたレバー軸13が挿通
されており、上下方向の中間部をピン14によって上下
方向へ回動自在に支承されている。レバー軸13の下端
には、ボール状の操作部15が形成されており、該操作
部15はディスクキャップ16を介して可動ディスク弁
体8に係合し、連結されている。
【0004】更に、ヘッドケース6の上端面外周には、
図13で最もよく表されているように、回転軸11の水
平方向の回動角度を規制するためのストッパー筒体17
が配置されている。このストッパー筒体17は、前記回
転軸11の筒状部18へ外嵌装着され、前述したピン1
4によってレバー軸13及び回転軸11へ一体的に連結
結合されるようになっている。これにより、ヘッドケー
ス6の天井板をストッパー筒体17と回転軸11とが挟
持するようになる。尚、回転軸11の回動角度の規制
は、ストッパー筒体17の外周面に突出形成した係止爪
部19と、ヘッドケース6の上端側内周面に形成したス
トッパー20とによって行われるようになっている。
【0005】このように構成されたヘッド部5は、水栓
本体1内に裏蓋21を介して配設され、ヘッドケース6
の上下を貫通する長尺のビス22によって水栓本体1へ
連結固定されている。この場合に、裏蓋21に形成され
た湯,水の各流入ポート21a,21b及び混合水の流
出ポート23に筒状のゴムパッキン24を配設すること
により、水栓本体1の区画壁と固定ディスク弁体7との
間で前記ゴムパッキン24を弾性圧縮して両部材間のシ
ールを行っている。同時にゴムパッキン24は、その弾
性反発力により、固定ディスク弁体7を可動ディスク弁
体8に対して押圧し、これら両弁体7及び8間のシール
をも行うようにしている。
【0006】このように構成された従来のシングルレバ
ー式水栓にあって、ハンドルレバー12を上下方向に回
動操作すると、レバー軸13のボール状の操作部15が
ピン14を中心に揺動し、可動ディスク弁体8を図11
の左右方向へ移動させるようになる。これにより、可動
ディスク弁体8の混合室10と重なり合う固定ディスク
弁体7の湯及び水の各流入ポート7a,7bの開口面積
の大きさが変化し、吐出流量が変化することになる。
【0007】一方、ハンドルレバー12を、図12の矢
符で示す水平方向へ回動操作すると、レバー軸13を介
して回転軸11がヘッドケース6の中心軸線の回りに回
動し、可動ディスク弁体8も水平面内で回動するように
なる。そのため、可動ディスク弁体8の混合室10と重
なり合う固定ディスク弁体了の湯流入ポート7aの開口
面積と、水流入ポート7bの開口面積との比率が変化
し、結果的に湯と水の混合比率が変化し、混合水の温度
が変化する。
【0008】このように、シングルレバー式の水栓は、
ハンドルレバー12を上下方向及び水平方向へそれぞれ
単独又は複合的に回動操作することで、吐出される混合
水の温度と、流量とを制御するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】而して、前記従来のシ
ングルレバー式の水栓にあっては、固定ディスク弁体7
及び可動ディスク弁体8,ディスクキャップ16,更に
は回転軸11がヘッドケース6内へ嵌合装着されている
ため、ウォーターハンマーが発生すると、これらの全部
材が上方へ押し上げられてヘッドケース6内を移動し、
ヘッドケース6の天井を押し上げるという問題があっ
た。
【0010】このようなウォーターハンマーは、ハンド
ルレバー12を開閉操作する度に発生するものであり、
ウォターハンマーの繰り返し履歴によって、ヘッドケー
ス6はその天井が押し上げられたり、復元したりするこ
とになる。そのため、やがて裏蓋21と水栓本体1との
間に間隙が発生するようになり、該間隙から湯,水が漏
水するという重大な事故に至ることがあった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、ウォーター
ハンマーが発生してもヘッドケースの天井が持ち上げら
れることのないシングルレバー式水栓を提供せんとする
ものである。
【0012】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した手段は、上下を貫通するビスによって水栓本
体へ取り付けられたヘッドケースの下部側に、固定ディ
スク弁体と可動ディスク弁体とを配置し、ヘッドケース
の上部側に前記可動ディスク弁体を回動操作するための
回転軸を配置し、該回転軸に可動ディスク弁体を水平方
向へ移動させるためのレバー軸を挿通し、ヘッドケース
の上部側からハンドルレバーを操作することで、レバー
軸及び回転軸を介して可動ディスク弁体を固定ディスク
弁体に対して相対移動させ、これらのディスク弁体に設
けたポートを開閉制御するシングルレバー式水栓におい
て、ヘッドケースの内周面下部側に、固定ディスク弁体
の上端面に当接してこれを押圧固定するための保持段部
を設けたことを特徴とするシングルレバー式水栓のヘッ
ドケースの取付構造である。
【0013】
【作用】本発明の水栓にあっては、ヘッドケースの内周
面下部側に、固定ディスク弁体の上端面に当接してこれ
を押圧固定するための保持段部が形成されている。また
ヘッドケースは、その外周面寄りの円周等配位置の数カ
所を上下に貫通するビスを介して水栓本体へ取り付けら
れている。
【0014】従って、固定ディスク弁体は、ヘッドケー
スを介して水栓本体へ取り付け固定されたことになり、
ウォターハンマーは固定ディスク弁体の湯,水の流入ポ
ートを通じてその上面側の可動ディスク弁体へ作用する
ようになる。ここにおいて、前記固定ディスク弁体の
湯,水の流入ポートの開口面積は、固定ディスク弁体の
上流側の流路部分の開口断面積よりも小さく、その分だ
けウォターハンマーの影響を少なくすることが可能であ
る。
【0015】実験結果では、本発明のものは100Kg
f/cmでも漏水はなかったが、従来の他社製品では
40〜60Kgf/cmで漏水が発生した。このこと
からも、本発明品のものがウォターハンマーによる悪影
響を少なくできていることが明らかである。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。図1乃至図10
は、本発明の一実施例に係るシングルレバー式水栓を示
すものである。この実施例の水栓にあっては、シングル
レバー式水栓のヘッド部5を、ヘッドケース27、レバ
ー軸28、回転軸29、ディスクキャップ30、可動デ
ィスク弁体31、固定ディスク弁体32、裏蓋33とで
構成している。
【0017】ヘッドケース27は、図4の図(a)及び
図(b)に示すように、その内周面の円周方向数カ所
に、ガイド34が軸方向に沿って突出形成されている。
またヘッドケース27の内周面下部側の数カ所には、固
定ディスク弁体32の上端面側に当接してこれを押圧固
定するための保持段部27aが形成されている。レバー
軸28は、本体部分が四角柱状であり、その下端側にイ
ンボリュート曲面を備えたメイン操作部35及びサブ操
作部36が二股状に形成されている。
【0018】またレバー軸28のピン孔37の一端面側
には、ボス部38が突出形成されている。このボス部3
8は、レバー軸28の装着に際し、その向きを間違えな
いようにするためのものである。
【0019】回転軸29は、小径の上部筒状部39と、
大径の下部筒状部40とからなり、上部筒状部39の上
端面のエッジ部は、R面部になされている。また上部筒
状部39には、側面を貫通してピン14の挿通孔41が
形成されており、挿通孔41の一端側の外周面周囲に
は、グリス溜用の凹部42が穿設されている。
【0020】一方、下部筒状部40の下面側には、R面
状の二本のスライド溝43,43がその直径方向に形成
されている。また下部筒状部40の外周側面の数箇所に
は、前記ヘッドケース27の内周面側に形成されたガイ
ド34に係合し得る係止凸部44が突出形成されてい
る。
【0021】更に、この回転軸29には、上下部の筒状
部39及び40を上下方向に貫通するレバー軸28の装
着孔45が形成されている。装着孔45は、レバー軸2
8を下方から挿通して上部へ抜け出ないように、レバー
軸28のボス部38に係合しこれを案内する溝が装着孔
45の下面側から上端面側へ向けたその途中まで形成さ
れている。
【0022】ディスクキャップ30は、その上面側に回
転軸29の下面側に設けられた二本のスライド溝43,
43に係合し得る凸条46,46を有し、該凸条46,
46どうしの中間部に、レバー軸28のメイン操作部3
5及びサブ操作部36と係合し得るラック溝47及び凸
状歯48が形成されている。またディスクキャップ30
の下面側には、小判形又は楕円状の凸部49が形成され
ている。
【0023】更に、ディスクキャップ30の下面側に
は、湯と水の混合室を形成するための凹部50が形成さ
れており、該凹部50に連通してウォターハンマー緩和
用のピストン装着孔51が形成されている。ピストン装
着孔51の一端側は、ディスクキャップ30の側面に開
口している。
【0024】可動ディスク弁体31の上面側には、前記
ディスクキャップ30の小判形又は楕円状の凸部49と
嵌合する凹部52が形成されており(図8参照)、両者
間にはゴムパッキン53が装着されるようになってい
る。また可動ディスク弁体31の下面側には混合室形成
用の凹部54が形成されており、該凹部54と前記凹部
52とは連通している。
【0025】これに対して、固定ディスク弁体32は、
平面視した状態で金魚の形をしている。この固定ディス
ク弁体32には、図9の図(a)及び図(b)に示すよ
うに、湯の流入ポート55と、水の流入ポート56と、
混合水の流出ポート57とが上下面を貫通して形成され
ている。これらのポート55,56,57のディスク弁
体下面側には、それぞれ凹部58が形成されている。
【0026】また裏蓋33には、図10に示すように、
前記固定ディスク弁体32と同位置に同じ形状の湯水の
流入ポート59,60及び混合水の流出ポート61が形
成されており、これらの各ポートのディスク弁体上面側
には、上方に向かって縮径するテーパー面62が形成さ
れた凸部が設けられている。なお、このテーパー面62
と、各ポートの凹部58との間には、ゴムパッキン63
が装着されるようになっている。しかも、この裏蓋33
の上面側には、前記固定ディスク弁体32と同一形状且
つ同一大きさの凹部64が形成されている。この凹部6
4の周囲には、図10の図(a)に示すように、部分的
に凸部65が形成されている。
【0027】次に、このように構成されたシングルレバ
ー式水栓のヘッド部5の組付要領を説明する。組み付け
は、先ず、回転軸29の装着孔45へその下方側からレ
バー軸28を上方へ向けて挿通する。そして、レバー軸
28に設けたボス部38が装着孔45の一側面に形成し
た案内溝の奥部へ係止する位置で、ピン14を回転軸2
9及びレバー軸28へ挿通し、両者を一体的に且つ装着
孔45内でレバー軸45が前記ピン14を枢支点として
揺動できるように連結する。
【0028】このように本実施例にあっては、ピン14
による連結は、回転軸29とレバー軸28との二部材の
みであり、しかもヘッドケース27の外での連結である
ため、極めて容易である。
【0029】然る後は、ヘッドケース27の上下を反転
させた状態で、その装着孔66へ前記レバー軸28と回
転軸29とを装着する。装着は、回転軸29の外周面側
を図4の図(a)に示すヘッドケース27内周面のガイ
ド34へ当接させることにより、容易に行うことが可能
である。しかも、この場合に、回転軸29の上部筒状部
39の上端面のエッジ部はR面に形成されており、前記
装着孔66への装着は非常にスムーズである。
【0030】装着後の回転軸29は、その外周面の係止
凸部44が前記ガイド34に係止するようになり、回転
軸29の回動範囲を規制するようになる。図5の図
(a)及び図(b)は、回転軸29の係止凸部44がそ
れぞれの回動範囲の限界位置でガイド34に当接し、回
動が規制されている状態を示すものである。このように
回転軸29とガイド34とにストッパー機能を持たせる
ことにより、図11及び図13で示す、従来のストッパ
ー筒体17の部品を省略することが可能である。
【0031】然る後は、ヘッドケース27を逆さまにし
た状態で、回転軸29の下面側にディスクキャップ30
を載置し、更にディスクキャップ30の小判形又は楕円
状の凸部49に、可動ディスク弁体31の同形状の凹部
52を外嵌装着する。これにより、ディスクキャップ3
0と可動ディスク弁体31とは、水平面内でのあらゆる
方向へ隙間無く一体的に動作することが可能である。
【0032】そして、可動ディスク弁体31上に固定デ
ィスク弁体32を載置し、裏蓋33の固定ディスク弁体
32と同一形状の凹部64を、前記固定ディスク弁体3
2へ外嵌装着し、裏蓋33に対して固定ディスク弁体3
2が移動しないように両者を固定する。
【0033】最後に、このようにして組み込んだヘッド
ケース27の全体を、上下が元の状態へ復帰するように
反転させ、従来の場合と同要領で裏蓋33と共に、長尺
のビスを用いて水栓本体1へ固定すればよい。これによ
り、水栓本体1と裏蓋33とヘッドケース27とがビス
で一体的に連結されることになる。そのため、裏蓋33
の凹部64へ嵌合装着され且つ上端面側がヘッドケース
27の保持段部27aに押圧保持された固定ディスク弁
体32は、水栓本体1と一体化されることになり、可動
ディスク弁体31に対してむやみに、相対移動すること
はない。
【0034】而して、この実施例の水栓の使用態様は、
従来の場合と同じように、ハンドルレバー12を上げ下
げと、回動操作とによって、吐出流量と混合水温度とを
制御する。ハンドルレバー12を上げ下げすることによ
ってレバー軸28のメイン操作部35及びサブ操作部3
6を介してディスクキャップ30及びこれと一体的に動
作する可動ディスク弁休31が図1の止水状態から図2
の最大吐出流量の状態まで移動する。
【0035】このとき、前記メイン操作部35と、サブ
操作部36とは、インボリュート曲面を介してディスク
キャップ30と接合しており、その接合面が相互に変化
するので、局部的に摩耗が進行し、ガタツキの原因とな
る等のことはない。またインボリュート曲面を利用する
ことにより、レバー軸28のピン14を支点とする回動
動作があっても、ディスクキャップ30をこじあげるこ
となく、水平移動させることが可能であり、弁体の円滑
な動作を確保することが可能である。なお、前記インボ
リュート曲面は、サイクロイド曲面であっても同一の効
果を得ることが可能である。
【0036】またハンドルレバー12を回動操作するこ
とによって、回転軸29のスライド溝43,43とディ
スクキャップ30の凸条46,46との係合によって両
者が一体的に回動動作するようになる。ディスクキャッ
プ30の下面側には、小判形又は楕円状の凹凸部49,
52を介して可動ディスク弁体31が装着されているの
で、可動ディスク弁体31は、その混合室54へ連通開
口する固定ディスク弁体32の湯ポート55と、水ポー
ト56との開口面積比率を変更するようになり、混合水
の温度を変更する。
【0037】この場合にあっては、前記回転軸29とデ
ィスクキャップ30との係合を、スライド溝43,43
と凸状46,46にすることによって、両者間の回動方
向の間隙を除去することができる。またディスクキャッ
プ30と可動ディスク弁体31とを、小判形又は楕円形
状の凹凸部を介して嵌合させることにより、両者間の回
動方向の間隙を除去することが可能である。
【0038】従って、この実施例の水栓にあっては、ハ
ンドル操作の遊びを無くすことが可能であり、操作感が
よい。しかも、固定ディスク弁体32がむやみに移動す
ることがないので、可動ディスク弁体31の操作に対応
した混合水の温度制御を行うことができ、その制御が正
確である。
【0039】また本実施例の水栓にあっては、裏蓋33
及び固定ディスク弁体32が、ヘッドケース27の保持
段部27aと長尺のビスとにより水栓本体1へ一体的に
固定されているため、ウォーターハンマーは固定ディス
ク弁体32の湯,水の流入ポート55,56を通じて可
動ディスク弁体31へ作用し、これを押し上げようとす
る。
【0040】然しながら、固定ディスク弁体32の湯,
水の流入ポート55,56の開口断面積は、裏蓋33の
流入ポート59,60よりも小さく、その分だけウォタ
ーハンマーの悪影響を少なくすることができる。すなわ
ち、固定ディスク弁体32を水栓本体1と一体化しない
従来の場合は、前記裏蓋33の流入ポート59,60の
開口断面積に比例してウォターハンマーが固定ディスク
弁体32及び可動ディスク弁体31等へ作用していた
が、本実施例のように固定ディスク弁体32を水栓本体
1と一体化することにより、ウォターハンマーは固定デ
ィスク弁体32の流入ポート55,56の開口断面積に
比例して作用するようになる。この固定ディスク弁体3
2の流入ポート55,56の開口断面積は、裏蓋33の
流入ポート59,60の開口断面積よりも極めて小さ
く、結果としてウォターハンマーによる悪影響を少なく
することが可能である。
【0041】ところで、本発明は上述した実施例に限定
されるものではなく、例えば、ヘッドケース27の保持
段部27aの設置数等は適宜の変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ヘッドケースの内周面下部側に、固定ディスク弁体の上
端面に当接してこれを押圧固定するための保持段部を形
成したから、固定ディスク弁体は水栓本体に一体的に取
り付け固定されることになり、ウォーターハンマーの影
響を直接受けることがない。そのため、ウォターハンマ
ーは、固定ディスク弁体の湯,水の流入ポートで絞り込
まれて可動ディスク弁体側へ伝達されるようになり、ウ
ォターハンマーによる悪影響を前記絞り込んだ分だけ少
なくすることが可能である。
【0043】実験結果では、本発明のものは100Kg
f/cmでも漏水はなかったが、従来の他社製品では
40〜60Kgf/cmで漏水が発生した。このこと
からも、本発明品のものがウォターハンマーによる悪影
響を軽減でき、漏水防止に役立っていることが明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水栓の閉栓時のヘッド部を示す縦
断面図である。
【図2】本発明に係る水栓の最大吐出流量時のヘッド部
を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る水栓の全体を示す部分断面側面図
である。
【図4】本発明に係る水栓のヘッドケースを示すもの
で、図(a)は底面図、図(b)は図(a)のA−A線
断面図である。
【図5】本発明に係る水栓のヘッドケースと回転軸との
係合関係を示すもので、図(a)は湯のみの吐出状態を
示す底面図、図(b)は水のみの吐出状態を示す底面図
である。
【図6】本発明に係る水栓のヘッド部の主要部品を分解
して示す一部縦断面した正面図である。
【図7】本発明に係る水栓のヘッド部の主要部品を分解
して示す一部縦断面した側面図である。
【図8】本発明に係る水栓の可動ディスク弁体を示すも
ので、図(a)は平面図、図(b)は底面図である。
【図9】本発明に係る水栓の固定ディスク弁体を示すも
ので、図(a)は平面図、図(b)は底面図である。
【図10】本発明に係る水栓の裏蓋を示すもので、図
(a)は平面図、図(b)は底面図である。
【図11】従来のシングルレバー式水栓の全体を示す縦
断面側面図である。
【図12】従来のシングルレバー式水栓の全体を示す部
分断面正面図である。
【図13】従来のシングルレバー式水栓のヘッド部を示
す分解斜視図である。
【図14】従来のシングルレバー式水栓のヘッド部を示
す底面図である。
【符号の説明】
5…ヘッド部 12…ハンドルレ
バー 27…ヘッドケース 27a…ヘッドケ
ースの保持段部 28…レバー軸 29…回転軸 31…可動ディスク 32…固定ディス
ク 33…裏蓋
フロントページの続き (72)発明者 榊原 邦昭 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 11/00 - 11/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下を貫通するビスによって水栓本体へ取
    り付けられたヘッドケースの下部側に、固定ディスク弁
    体と可動ディスク弁体とを配置し、ヘッドケースの上部
    側に前記可動ディスク弁体を回動操作するための回転軸
    を配置し、該回転軸に可動ディスク弁体を水平方向へ移
    動させるためのレバー軸を挿通し、ヘッドケースの上部
    側からハンドルレバーを操作することで、レバー軸及び
    回転軸を介して可動ディスク弁体を固定ディスク弁体に
    対して相対移動させ、これらのディスク弁体に設けたポ
    ートを開閉制御するシングルレバー式水栓において、ヘ
    ッドケースの内周面下部側に、固定ディスク弁体の上端
    面に当接してこれを押圧固定するための保持段部を設け
    たことを特徴とするシングルレバー式水栓のヘッドケー
    スの取付構造。
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