JP3211131B2 - シングルレバー式水栓の弁体操作機構 - Google Patents

シングルレバー式水栓の弁体操作機構

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JP3211131B2
JP3211131B2 JP22236794A JP22236794A JP3211131B2 JP 3211131 B2 JP3211131 B2 JP 3211131B2 JP 22236794 A JP22236794 A JP 22236794A JP 22236794 A JP22236794 A JP 22236794A JP 3211131 B2 JP3211131 B2 JP 3211131B2
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兼太郎 増岡
秀治 本林
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つのレバーハンドル
を操作することにより、吐水・止水の切換、流量の制
御、及び水温調節等を行うシングルレバー式水栓におけ
る弁体操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図17〜図19は、従来のシングルレバ
ー式水栓(以下、従来水栓と言う)を示すものである。
図17に示すように、この従来水栓100は、水栓本体
101の底面に湯供給管102及び水供給管103が接
続され、水栓本体101の中央部の基部付近から前方へ
突出する吐出部104が一体形成され、頭部には操作用
のハンドルレバー105が取着されている。また図18
に示すように水栓本体101中央部の上方領域には弁操
作機構110が組み込まれている。
【0003】弁操作機構110は、図19の分解図に示
す如く、レバー軸120,ピン125,ストッパー13
0,ケース140,回転軸150,ディスクキャップ1
60,可動ディスク弁体170,固定ディスク弁体18
0,及び裏蓋190から構成される。これらの組み付け
手順の概略は次のとおりである。
【0004】まず、回転軸150をケース140内へ下
側から挿入して該ケース140の上端開口141から一
部を突出させ、該突出部分にレバー軸120を内装する
と共に、ストッパー130を外装した後、各々の挿通孔
121,131,151の位置を合わせてピン125を
挿通させ、上記三者を結合する。これにより、レバー軸
120が回転軸150に対して揺動可能となり、且つレ
バー軸120,ストッパー130及び回転軸150が一
体的に回転可能となる。なお、回転軸150の回動範囲
は、ストッパー130の側周面に設けた突起132とケ
ース140の上面部に形成した係止部142との係合に
より規制されている。また、ケース上面部の切欠143
は、レバー軸120,ストッパー130及び回転軸15
0を一体的に組み合わせた状態でピン125を側面から
挿通させるためのものである。
【0005】ケース140内には、回転軸150の下部
に、ディスクキャップ160,可動ディスク弁体170
及び固定ディスク弁体180が重なり合った状態で収納
され、裏蓋190によりケース140の底面が閉塞され
る(図18参照)。
【0006】ディスクキャップ160は、内表面が球面
状に形成された嵌合凹部161をその上面に有し、ここ
に前記レバー軸120の下端部に形成した球状の作用部
122が嵌挿される。このディスクキャップ160が嵌
着される可動ディスク弁体170は、中央に空隙部17
1を有しており、この空隙部171とディスクキャップ
160とにより湯水の混合室(図18参照)が形成され
る。固定ディスク弁体180は、湯流入ポート181,
水流入ポート182,混合温水の流出ボート183を有
し、固定ディスク弁体180の下面に配置される裏蓋1
90には、固定ディスク弁体180の前記各ポートに対
応する湯流入ポート191,水流入ポート192及び混
合温水流出ポート193が開設されている。
【0007】上述のようにケース140内に収納された
弁操作機構110は、水栓本体101の中央部に配設さ
れ、長尺のピス200によって固定される。なお、この
従来例では、図18に示すように、裏蓋190の湯流入
ポート191,水流入ポート192及び混合温水流出ポ
ート193それぞれに筒状のパッキン210を配設し、
該パッキン210を水栓本体101の隔壁106と固定
ディスク弁体180との間で弾性圧縮することにより、
各流出入ポートのシール性を保持している。それと同時
に、圧縮されたパッキン210が固定ディスク弁体18
0に対して弾性反発力を及ぼすので、固定ディスク弁体
180が可動ディスク弁体170に押しつけられ、両者
の接触面におけるシール性能を高めている。なお、レバ
ー軸120の上端部には、ハンドルレバー105が連結
される。
【0008】前記の如く構成された従来水栓100は、
ハンドルレバー105を上下方向に回動操作すると、レ
バー軸120の作用部122がピン125を中心にして
揺動し、可動ディスク弁体170を固定ディスク弁体1
80上を摺動させる。これにより、可動ディスク弁体1
70の空隙部171により形成される混合室と、固定デ
ィスク弁体180の湯流入ポート181,水流入ポート
182と流出ポート183とが重なり合う面積が変化す
るので、吐出流量を増減させることができる。
【0009】他方、ハンドルレバー105を、水平面内
で図17の矢印Y,Yで示す方向に回動操作する
と、レバー軸120を介して回転軸150がケース14
0の中心軸線回りに回動し、それと同時に可動ディスク
弁体170が、固定ディスク弁体180の上面において
回動する。これにより、可動ディスク弁体170の空隙
部171と重なり合う固定ディスク弁体180の湯流入
ポート181と水流入ポート182の面積比が変化し、
その結果、湯水の混合比率が変化するので、混合温水の
温度を昇降させることができる。
【0010】このように従来水栓は、ハンドルレバー1
05を、上下方向の回動と水平面内での回動とを適当に
組み合わせて操作することにより、吐出する混合温水の
流量制御及び温度調節を行っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記従来水栓の弁体操
作機構は、レバー軸120先端の操作部122が球状に
形成され、これが押圧力を作用させるディスクキャップ
160の嵌合凹部161の内表面も球面状に形成されて
いる。このため、レバー軸120の操作部122とディ
スクキャップ160の嵌合凹部161とが点的接触をす
るので、ハンドルレバー105を操作する際に大きいす
べり摩擦力が発生し、操作性を損なうおそれがある。し
かも、局部的に大きいすべり摩擦力が働くから、操作部
122又は嵌合凹部161の磨耗の進行が速いという欠
点が有り、磨耗の進行が著しい場合には、操作部122
と嵌合凹部161との間に隙間が生じてハンドルレバー
105にがたつきを招来する。
【0012】さらに、操作部122が嵌合凹部161に
対して点接触状態で押圧力を作用させるため、ピン12
5を中心として円弧運動をするレバー軸120の操作部
122から伝達される押圧力が、ディスクキャップ16
0の平面運動に効率良く変換されないという問題があ
る。これは、操作部122と嵌合凹部161とが球面ど
うしの点接触であるため、操作部122から嵌合凹部1
61に対して伝達される押圧力中に、上下方向の成分が
多く含まれるためである。その結果、レバー軸120の
操作部122が、ディスクキャップ160に対してこれ
をこじ上げたり逆に押しつけたりすることになり、可動
ディスク弁体170を上下動させるおそれがあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課
題に鑑みて創案したものであって、その特徴とするとこ
ろは、流入ポート及び流出ポートを備えた固定ディスク
弁体の上面に、該固定ディスク弁体の上面を摺動して前
記流入ポートと流出ポートとの連通及び各ポートの開口
面積の制御を行う可動ディスク弁体が載置され、該可動
ディスク弁体にこれを移動させるための押圧力を与える
操作部を備えたレバー軸が揺動可能に枢支されている弁
体操作機構において、前記レバー軸操作部における押
圧力作用面をインボリュート曲面又はサイクロイド曲面
に形成し、前記押圧力作用面補強用のリブを設け、前
記押圧力作用面が押圧力を作用させる被押圧面に前記リ
ブを収納可能な溝を形成して、該リブが被押圧面とは接
触しないように設定したことである。
【0014】あるいは、レバー軸における押圧力を作用
させる部位を二股状に形成した主操作部及び副操作部よ
り成るものとし、前記主操作部の軸線がレバー軸本体部
の軸線に対して傾斜するように設定すると共に、前記主
操作部及び副操作部の押圧力作用面をインボリュート曲
面又はサイクロイド曲面に形成し、前記押圧力作用面
補強用のリブを設け、前記押圧力作用面が押圧力を作用
させる被押圧面に前記リブを収納可能な溝を形成して、
該リブが被押圧面とは接触しないように設定するという
構成も採用可能である。
【0015】
【作用】レバー軸における操作部の押圧力作用面をイン
ボリュート曲面又はサイクロイド曲面に形成したので
押圧力の被作用面を例えば適当な勾配を持ったテーパ面
とすることにより、両者の接触状態を線接触状態とする
ことができ、しかもこの線接触状態は、レバー軸の揺動
に従って、接触部位を移動させつつ保持される。それ
故、接触面積が少ないから磨耗の進行が遅く、その上、
接触箇所が特定の部位に集中することがないので、磨耗
の局部的な発生も抑止される。そして、線接触なので、
レバー軸の円弧運動による押圧力が、被押圧部材の平面
運動に効率よく変換される。また、レバー軸における押
圧力作用面リブを設けたから、操作部が補強される。
【0016】
【実施例】本発明に係るシングルレバー式湯水混合水栓
(以下、本発明水栓と言う)の詳細を、実施例を示す図
面に基づいて説明すると以下のとおりである。図1に示
す如く、本発明水栓1の外観は従来水栓と共通し、水栓
本体2の基部付近から前方へ混合温水の吐出部3が突出
し、頭部に操作用のハンドルレバー4が取り付けられて
いる。また、水栓本体2の上方部内には、切り欠いて示
すように、弁操作機構10が収納されている。
【0017】本発明水栓1の弁操作機構10は、図2及
び図3に示す如く、レバー軸20,回転軸30,ディス
クキャップ40,可動ディスク弁体50,及び固定ディ
スク弁体60を主要な構成部材とし、これらが図4及び
図5に示す如く、ケース70内に組み込まれて収納さ
れ、底部が裏蓋80により閉塞される。
【0018】レバー軸20は、本体部21がほぼ四角柱状の
形態を持ち、やや下寄りの位置にピン孔22が形成され、
下端部に主操作部24と短い突起状の副操作部25とが二股
状に形成されている。さらに、本体部21における一側面
には、ピン孔22の開口の周囲の環状領域をわずかに突出
させたボス部23が形成されている。主操作部24の他に副
操作部25設けた理由は、後述のディスクキャップ40に対
する押圧作用を分担させることにより、主操作部24に過
度な力が集中しないようにするためである。なお図示す
る如く、主操作部24は本体部21に対してやや傾斜して設
けられており、本実施例では、本体部21の中心軸線と主
操作部24の中央軸線とは、ピン孔22の中心において約1
5°の角度で交差するように設定されている。また、こ
のレバー軸20における押圧力の作用面は、主操作部24の
ピン孔22の軸線に対して平行な2側面24a,24b及び副
操作部25のピン孔22の軸線と平行な1側面25aであり、
これらはいずれもインボリュート曲面又はサイクロイド
曲面に形成されている。ところで本発明は、レバー軸20
の主操作部24及び副操作部25に、図13に例示する如き
補強用のリブ26を形成したところに特色を有している。
そして、回転軸30及びディスクキャップ40それぞれに
は、リブ26が回転軸30やディスクキャップ40と直に接触
しないよう、対応する箇所に当該リブ26を収納可能な溝
等を形成しておくことが必要とされる。
【0019】回転軸30は、小径の筒状上半部31と大
径の下半部32とから成り、筒状上半部31には、側面
を貫通するピン挿通孔33と、上下方向に貫通する挿着
孔36とが設けられている。上記挿着孔36は、前記レ
バー軸20を下方から挿着するためのものであり、平面
視するとほぼ矩形であって、図6に示すピン挿通孔33
の軸線に垂直な断面図を見ると、ピン挿通孔33の位置
を基準として上方及び下方それぞれに拡開するテーパ部
分37,38を有している。このテーパ部分37,38
は、レバー軸20の回動範囲を規制するストッパ機能を
営む。さらに挿着孔36の内面には、レバー軸20が上
部へ抜け出ないようにするため、レバー軸20の前記ボ
ス部23と係合し得る案内溝39が軸方向に下端からピ
ン挿通孔33に至るまで形成されている。なお、筒状上
半部31の外周面には、ピン挿通孔33の一方の開口の
周囲に円弧状の浅い凹部34が形成されている。この凹
部34はグリース等の潤滑材を貯留させるためのもので
ある。また、筒状上半部31の上端面の縁部31aは湾
曲面に形成されている。一方、回転軸下半部32は、下
面に2本の湾曲面状のスライド溝32a,32aが平行
に形成され、その一端部に、後述するディスクキッャプ
40のストッパー32bが設けられている。このストッ
パー32bは、ディスクキャップ40に組み込まれるウ
ォーターハンマー緩和機構のピストン97の係止部をも
兼ねている。さらに回転軸下半部32の側周面には、後
述するケース70のガイド73と係合し得る係止凸部3
5が数箇所に突設されている。
【0020】ディスクキャップ40(図2,図3及び図
7参照)は、上面中央部にレバー軸20との係合領域を
有する。該係合領域は、上方に拡開する断面テーパ状の
ラック溝41と、上面からわずかに突出する曲面を備え
た歯状突起42とから成る。そして、ラック溝41の内
表面がレバー軸20の主操作部24と、歯状突起42の
外表面が副操作部25とそれぞれ係合し、これらの面が
押圧力の被作用面となる。なお、上記歯状突起42の基
部にはラック溝41と連絡する浅い溝43が設けられ、
ラック溝41の一方の側面中央部にも溝41aが設けら
れている。ラック溝41とこれらの溝41a,43には
グリース等の潤滑材が充填される。また上記係合領域の
両側を挟むように2本の平行な凸条44,44が設けら
れており、これらは前記回転軸30下面の各スライド溝
32a,32aに当接する。ディスクキャップ40の下
面には、図7(c)に示すように、平面形状が小判形又
は楕円形の凸部46が形成され、該凸部46の内側は凹
部47となされている。さらに、ディスクキャップ40
の側面にはウォーターハンマー緩和機構の収納室45が
直径方向に形成されており、該収納室45と前記凹部4
7とは小孔48を通じて連絡している。
【0021】可動ディスク弁体50は、図2及び図8に
示すように、上下面を貫通し且つ上面側と下面側とで開
口面積の異なる開口部51を有している。上面側開口部
52は開口面積の広い小判形又は楕円形に形成されてお
り、ここにストレーナ94及びパッキン95(図4及び
図5参照)を介装させて前記ディスクキャップ40の凸
部46を嵌合させることにより、両者は一体化する。こ
のとき、上記開口部51はディスクキャップ40底面の
凹部47と共に、湯水の混合室を形成する。
【0022】固定ディスク弁体60は、図2,図3及び図
9に示すとおり、上下面を貫通する3つの貫通孔を有し
ており、それぞれ湯流入ポート61,水流入ポート62及び
混合温水の流出ポート63となされている。上面には、グ
リース等の潤滑材を貯留させるための浅い大小の凹部6
4,65が適所に複数分散配置されている。また、前記各
ポート61,62,63における下面側の開口の周囲には凹部
66,67,68が形成されている。
【0023】ケース70は、内部に前記主要構成部材を
収納して裏蓋80により底部が閉塞されるものであっ
て、図10の(a)及び(b)に示すようにほぼ筒状に
形成され、上部開口71は底部開口72よりも小径に形
成される。また内周面には軸方向のガイド73が周方向
に適宜間隔を置いて適数個の突出形成されている。な
お、上部開口71の口径は、前記回転軸30の筒状上半
部31の直径とほぼ等しく設定される。また、ケース7
0の天井部内面には、上部開口71の周囲にグリース等
の潤滑材を貯留させるための環状の溝74が形成されて
いる。さらにケース70の天井壁には、当該ケース70
を水栓本体2へ固定するための長尺ビス挿通用の開孔7
5が設けられており、底面には、裏蓋80を装着させる
ための係止爪76が適数個突設されている。
【0024】裏蓋80は、図11に示す如く、上面に前
記固定ディスク弁体60が嵌合し得るほぼ同一平面形状
を有する凹部84が形成されていると共に、前記固定デ
ィスク弁体60の各ポート61,62,63と対応する
位置に、上下面を貫通する湯流入ポート81,水流入ポ
ート82及び混合温水の流出ポート83が形成されてい
る。しかも、各ポート81,82,83の上面側開口の
周囲にはそれぞれ、上記凹部84の底面から突出する凸
部86,87,88が形成されており、該凸部86,8
7,88の外周面は上方に向かって縮径するテーパ面と
なされている。これら各凸部86,87,88は、前記
固定ディスク弁体60を重ね置いた際、固定ディスク弁
体60下面に形成した各ポート61,62,63周囲の
前記凹部66,67,68内へパッキン96(図4参
照)を介して嵌合するように設定されている。なお、前
記上面側凹部84の周囲の適所には、固定ディスク弁体
60の位置ずれ防止用の凸条85が部分的に形成されて
いる。さらに裏蓋80には、前記ポート81,82,8
3のほか、ケース70を内部に収納した弁操作機構10
と共に水栓本体2へ組み付けるためのビスの挿通孔89
及び通気,通水用の流通孔90が貫設されている。ま
た、裏蓋80の側周面の適所に、ケース70の底面に設
けた係止爪76を係合させるための切欠段部91が形成
されている(図11(b)参照)。
【0025】次に、前述した各構成部材に組み付けて、
本発明水栓1の弁操作機構10を構築する手順について
説明する。組み付け手順は、はじめに、レバー軸20
を、回転軸30の下方からその挿着孔36へ挿入して、
レバー軸20の上端部を回転軸30の上面から突出させ
る。このとき、レバー軸20の側面に設けたボス部23
を、回転軸30の内周面に形成した案内溝39に嵌合さ
せることにより、レバー軸20を、そのピン孔22と回
転軸30のピン挿通孔33とが合致する位置で容易に停
止させることができる。そして、ピン25を回転軸30
のピン挿通孔33へ挿通することにより、レバー軸20
は揺動可能に回転軸30と一体化する。
【0026】続いて、レバー軸20を一体的に取り付け
た回転軸30をケース70の下側から挿入し、回転軸3
0の筒状上半部31をケース70の上部開口71から突
出させる。この作業は、ケース70を上下反転させ、底
部開口72を上向きにした状態で行えばよい。本実施例
では、図12に示すように(レバー軸20は省略)、ケ
ース70の内周面に設けたガイド73が、回転軸下半部
32の外周面に当接するように設定されていると共に、
筒状上半部31の縁部31aを湾曲面に形成したから、
回転軸30のケース70への上記装着作業が容易であ
る。また、回転軸30の外周面に設けた係止凸部35が
ケース70内面のガイド73と係合するため、回転軸3
0の回動可能範囲はガイド73,73間に規制される。
さらに図4,5に示す如く、ケース70の天井部内面7
7と回転軸下半部32の上面32cそれぞれを、上方へ
向かって縮径するテーパ面に形成しておけば、両者の密
接度合を高めることができる。
【0027】次いで、ケース70を上下反転させた状態
を保持したまま、回転軸30下面上に、ディスクキャッ
プ40及び可動ディスク弁体50を重ね置く。このと
き、ディスクキャップ40の2本の凸条44,44を、
回転軸30の平行なスライド溝32a,32aに当接さ
せると共に、ディスクキャップ40のラック溝41内に
レバー軸20の主操作部24を挿入せしめる。ディスク
キャップ40と可動ディスク弁体50とは、前者の凸部
46を後者の上面開口部52内へストレーナ94とパッ
キン95とを間に挟んで嵌合させることにより一体化さ
れているから、レバー軸20の揺動に従って、ディスク
キャップ40及び可動ディスク弁体50を一体的に移動
させることができる。なおディスクキャップ40の収納
室45には、ピストン97,弁98及び弁ケース99よ
りなるウォーターハンマー緩和機構が収納される。本実
施例では、ラック溝41の位置を中心からずらして形成
すると共に、レバー軸20の主操作部24の軸線を本体
部21に対して傾斜させるという構成を採用することに
より、該主操作部24とラック溝41との適切な嵌合状
態を損なわずに、ディスクキャップ40に上記収納室4
5を形成し得る領域を確保している。
【0028】引き続き、固定ディスク弁体60を可動デ
ィスク弁体50の上に載置したのち、パッキン96を介
して裏蓋80を固定ディスク弁体60上に配置すると共
に、ケース70の係止爪76を裏蓋80の切欠段部91
と係合せしめてケース70の底部を閉塞する。このと
き、固定ディスク弁体60が裏蓋80に設けた凹部84
内へ嵌合する一方で、裏蓋80の各ポート81,82,
83の周囲に設けた凸部86,87,88が固定ディス
ク弁体60の各ポート61,62,63の周囲に設けた
凹部66,67,68内へ嵌合する。かかる構成によ
り、固定ディスク弁体60は、裏蓋80に対して、位置
ずれを容易に起こすことなく装着される。
【0029】しかる後、このようにして弁体操作機構1
0を組み込んだケース70の上下を反転させて通常の状
態に戻し、これを水栓本体2上の所定位置に配置して、
従来と同様に、ケース70を上下に貫通する長尺のビス
を用いて固定すればよい。
【0030】本発明水栓1の使用態様は、従来水栓と共
通する。すなわち、レバー軸20の上端部に取り付けた
ハンドルレバー4を上下動させることにより、レバー軸
20の主操作部24をピン25を中心に回動させ、ディ
スクキャップ40と一体化している可動ディスク弁体5
0を図4に示す止水位置と図5に示す最大吐出量の位置
との間を移動させて、流量制御を行うことができる。こ
のとき、止水位置付近では主操作部24の中央部分でデ
ィスクキャップ40のラック溝41の内面を押圧する
が、最大吐出量位置の付近では、主操作部24の先端部
でディスクキャップ40を押圧しなくてはならないた
め、主操作部24に加わる負担が大きくなり、先端部の
磨耗も生じ易くなる。しかるに本発明では、副操作部2
5を設け、最大吐出量位置の付近ではこの副操作部25
をディスクキャップ40の上面に突出する歯状突起42
と係合させてこれに押圧力を与えるように構成したの
で、主操作部24の負担が軽減され、主操作部24の先
端部の磨耗を防止することができ、その上、ディスクキ
ャップ40に対し押圧力を確実に及ぼすことができると
いう利点が得られる。なお、副操作部25は長さを短い
ものとしたので強度が大きく、依って、強い力でディス
クキャップ40を移動させることができ、且つ、最大吐
出量位置に保持する能力に優れている。
【0031】ところで本発明においては、レバー軸20
の主操作部24におけるディスクキャップ40のラック
溝41と接する面及び副操作部25における歯状突起4
2と接する面を、それぞれインボリュート曲面に形成し
てある。これにより、主操作部24とラック溝41及び
副操作部25と歯状突起42とは線接触をし、ピン25
を中心にレバー軸20を回動させたときにも上記線接触
状態は維持される。このため、レバー軸20の回動によ
る操作力は、ディスクキャップ40及びこれと一体の可
動ディスク弁体50の水平方向の移動力に効率良く変換
され、ディスクキャップ40及び可動ディスク弁体50
を上方へこじ上げたり下方へ押しつけたりすることがな
い。依って、可動ディスク弁体50の円滑な水平方向の
移動が保証される。
【0032】また、インボリュート曲面としたことによ
り、主操作部24とラック溝41及び副操作部25と歯
状突起42それぞれが線接触する部位が、双方において
連続的に変化する。すなわち、接触箇所が特定部位に集
中することがなく、それ故、局部的な磨耗を生じさせる
ことがない。依って、従来の如き局部的磨耗によるハン
ドルレバー4のがたつきを招来するおそれもない。
【0033】なお、レバー軸20の主操作部24の曲面
を、サイクロイド曲面に形成しても、前記と同様の効果
が得られる。
【0034】ハンドルレバー4を回動操作することによ
り、混合温水の温度を調節できるのも、従来と同様であ
る。これは、ハンドルレバー4を回動させてレバー軸2
0を回動させると、回転軸30がケース70の上部開口
71内で回動するため、これと係合関係にあるディスク
キャップ40及び可動ディスク弁体50も回動する。す
ると、ディスクキャップ40と可動ディスク弁体50と
で形成されている混合室と重なり合う固定ディスク弁体
60の湯流入ポート61及び水流入ポート62の面積比
率が変化するため、湯水の混合比率も変化する。このよ
うにして、混合温水の温度を調節することができる。
【0035】ところで本実施例では、回転軸30とディ
スクキャップ40とを、前者のスライド溝32a,32
aと後者の凸条44,44とを当接させて係合状態を得
ており、また、ディスクキャップ40と可動ディスク弁
体50とを、前者の凸部46を後者の上面側開口52に
パッキン95等を介して嵌合させることにより一体化し
ている。つまり、回転軸30,ディスクキャップ40,
可動ディスク弁体50の相互間の回動方向における隙間
が排除されている。つまり、ハンドルレバー4で回動操
作をするにあたり、遊びがほとんど無いから、すこぶる
操作感が良い。
【0036】本発明の実施例は前記以外に、種々の応用
が可能である。まず、本発明の適用対象は、湯水混合水
栓に限られるのではなく、ディスク形弁体を用いる構造
のシングルレバー式水栓であれば適用が可能である。
【0037】レバー軸20については、構造上の条件によ
っては、副操作部を省略しても差し支えない。
【0038】レバー軸20の側面に形成するボス部23
についても、図14に例示する如く、一側面だけではな
く、表裏両面に形成してもよく(図(a))、この場
合、表裏面で各ボス部23a,23bの直径を変えたり
(図(b))、あるいは一方のボス部23を2段構成2
3cとすることにより、レバー軸20の取付姿勢が反対
になるのを防止することもできる。さらに、図15のよ
うに、レバー軸20のピン孔22の開口周囲のボス部に
代え、ピン孔22に対して平行な2側面に断面円弧状又
は半円形状の膨出部27,27を設けると共に、回転軸
30の挿着孔36にもこれと対応する湾曲面状の受け座
36aを形成する構造や、図16の如く、レバー軸20
の側面に上端から途中まで連続する溝28を形成する一
方で、回転軸30の挿着孔36の表面に係止突起36b
を突設するという凹凸関係を逆にした係合構造も考えら
れる。
【0039】その他、本発明の実施例は、状況に応じて
適宜変更することを妨げない。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、弁体操作機構のレバー
軸に設けられる操作部の押圧力作用面をインボリュート
曲面又はサイクロイド曲面に形成したことにより、ディ
スクキャップ等の被押圧部材に対し、常に線接触状態で
押圧力を作用させるから、レバー軸の円弧運動が、可動
ディスク弁体の平面運動へ効率良く変換される。依って
可動ディスク弁体をこじ上げたり押しつけたりすること
がなく、可動ディスク弁体が上下動するおそれがないか
ら、ハンドルレバーの操作性がきわめて良い。
【0041】また、レバー軸に設けた操作部の押圧力作
用面は、被押圧面に対し線接触状態を維持するから、磨
耗の進行が抑止される。しかも、接触部位が特定箇所に
集中することがないので、局部的な磨耗を生じさせるこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明水栓の一実施例を示す部分断面した側面
図である。
【図2】本発明水栓の弁体操作機構の主要構成部材を一
部断面して示す分解側面図である。
【図3】本発明水栓の弁体操作機構の主要構成部材を一
部断面して示す分解背面図である。
【図4】本発明水栓の弁体操作機構の側面断面図であっ
て、弁閉止状態を示すものである。
【図5】本発明水栓の弁体操作機構の側面断面図であっ
て、最大吐出量状態を示すものである。
【図6】本発明水栓に使用する回転軸を、図3における
(イ)─(イ)線において断面視した図面である。
【図7】本発明水栓に使用するディスクキャップを示す
ものであって、(a)は上面図、(b)は側面図、
(c)は底面図である。
【図8】本発明水栓に使用する可動ディスク弁体を示す
ものであって、(a)は上面図、(b)は図(a)の
(ロ)─(ロ)線において断面視した図、(c)は底面
図である。
【図9】本発明水栓に使用する固定ディスク弁体を示す
ものであって、(a)は上面図、(b)は図(a)の
(ハ)─(ハ)線において断面視した図、(c)は底面
図である。
【図10】本発明水栓に使用するケースを示すものであ
って、(a)は底面側から見た図、(b)は図(a)の
(ニ)─(ニ)線において断面視した図である。
【図11】本発明水栓に使用する裏蓋を示すものであっ
て、(a)は上面図、(b)は図(a)の(ホ)─
(ホ)線において断面視した図、(c)は底面図であ
る。
【図12】ケースに回転軸を装着した状態を底面側から
見た図であって、ケースのガイドによって回転軸の回動
可能範囲が規制されている2つの状態をそれぞれ示すも
のである。
【図13】本発明水栓に使用するレバー軸の実施例を示
すものであって、(a) は側面図、(b) は背面図である。
【図14】レバー軸のピン孔周囲に形成するボス部の構
造に関する各種変形実施例を示すものであって、側面図
と背面側からの断面図とを並列したものである。
【図15】レバー軸と回転軸との嵌合構造に関する異な
る実施例を示す側面図であって、回転軸については要部
のみの断面図を示すに止めたものである。
【図16】レバー軸と回転軸との嵌合構造に関するさら
に異なる実施例を示すものであって、(a)はレバー軸
の側面図、(b)はレバー軸の背面断面図、(c)は当
該レバー軸を回転軸に挿着した状態をレバー軸のみ断面
して示す平面図である。
【図17】従来水栓を一部断面して示す正面図である。
【図18】従来水栓の側面断面図である。
【図19】従来水栓の弁体操作機構を分解して示す斜視
図である。
【符号の説明】 1 本発明水栓 2 水栓本体 3 吐出部 4 ハンドルレバー 10 弁体操作機構 20 レバー軸 21 本体部 22 ピン孔 23 ボス部 24 主操作部 25 副操作部 26 リブ 30 回転軸 33 ピン挿通孔 34 凹部 36 挿着孔 40 ディスクキャップ 41 ラック溝 42 歯状突起 50 可動ディスク弁体 51 開口部 60 固定ディスク弁体 70 ケース 71 上部開口 74 環状溝 80 裏蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 邦昭 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス内 (56)参考文献 特開 平3−209074(JP,A) 実開 平4−95371(JP,U) 特公 平5−84334(JP,B2) 実公 平4−42610(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 11/00 - 11/24 F16K 3/00 - 3/36 F16K 31/44 - 31/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入ポート及び流出ポートを備えた固定
    ディスク弁体の上面に、該固定ディスク弁体の上面を摺
    動して前記流入ポートと流出ポートとの連通及び各ポー
    トの開口面積の制御を行う可動ディスク弁体が載置さ
    れ、該可動ディスク弁体を移動させるための押圧力を与
    える操作部を備えたレバー軸が揺動可能に枢支されてい
    る弁体操作機構において、前記レバー軸操作部におけ
    る押圧力作用面がインボリュート曲面又はサイクロイド
    曲面に形成され、前記押圧力作用面補強用のリブが
    けられ、前記押圧力作用面が押圧力を作用させる被押圧
    面に前記リブを収納可能な溝が形成され、該リブが被押
    圧面とは接触しないように設定されていることを特徴と
    するシングルレバー式水栓の弁体操作機構。
  2. 【請求項2】 流入ポート及び流出ポートを備えた固定
    ディスク弁体の上面に、該固定ディスク弁体の上面を摺
    動して前記流入ポートと流出ポートとの連通及び各ポー
    トの開口面積の制御を行う可動ディスク弁体が載置さ
    れ、該可動ディスク弁体を移動させるための押圧力を与
    えるレバー軸が揺動可能に枢支されている弁体操作機構
    において、前記レバー軸における押圧力を作用させる部
    位が二股状に形成された主操作部及び副操作部より成
    り、前記主操作部は軸線がレバー軸本体部の軸線に対し
    て傾斜するように設定され、前記主操作部及び副操作部
    押圧力作用面がインボリュート曲面又はサイクロイ
    ド曲面に形成され、前記押圧力作用面補強用のリブが
    設けられ、前記押圧力作用面が押圧力を作用させる被押
    圧面に前記リブを収納可能な溝が形成され、該リブが
    押圧面とは接触しないように設定されていることを特徴
    とするシングルレバー式水栓の弁体操作機構。
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