JPH0814387A - 自在継手用ブーツ - Google Patents
自在継手用ブーツInfo
- Publication number
- JPH0814387A JPH0814387A JP16482494A JP16482494A JPH0814387A JP H0814387 A JPH0814387 A JP H0814387A JP 16482494 A JP16482494 A JP 16482494A JP 16482494 A JP16482494 A JP 16482494A JP H0814387 A JPH0814387 A JP H0814387A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bellows
- boot
- universal joint
- elastic deformation
- peripheral side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自在継手の角度変位に伴って断面略円弧形の
ベロー５が弾性変形する自在継手用ブーツについて、ベ
ロー５が弾性変形時に折り曲げられるのを防止し、もっ
てベロー５が破損するのを防止する。 【構成】 ベロー５の谷底部７の外周側と内周側とに、
ベロー５の弾性変形時に互いに当接する一対の突起部
８，９を設けて、ベロー５が所定量、弾性変形した段階
で、突起部８，９同士が互いに当接して、折り曲げ防止
のストッパとして作用するようにした。
ベロー５が弾性変形する自在継手用ブーツについて、ベ
ロー５が弾性変形時に折り曲げられるのを防止し、もっ
てベロー５が破損するのを防止する。 【構成】 ベロー５の谷底部７の外周側と内周側とに、
ベロー５の弾性変形時に互いに当接する一対の突起部
８，９を設けて、ベロー５が所定量、弾性変形した段階
で、突起部８，９同士が互いに当接して、折り曲げ防止
のストッパとして作用するようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自在継手用ブーツに係
り、特に、内燃機関のプロペラシャフト等の高速回転機
器に用いられるのに適した自在継手用ブーツに関する。
り、特に、内燃機関のプロペラシャフト等の高速回転機
器に用いられるのに適した自在継手用ブーツに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、図８に示すように、ブーツア
ダプタａとブーツ本体ｂとを有し、ブーツ本体ｂに断面
略円弧形のベローｃを設けた自在継手用ブーツが知られ
ている。しかしながら、この従来の自在継手用ブーツに
おいては、図９に示すように、自在継手ｅの作動角度θ
1 が大きくなったときに、ベローｃの谷底部ｄが円周上
の一部において完全に折り曲げられてしまい、よってベ
ローｃが屈曲疲労により破損したり、低温始動時に破損
したりすることがある。
ダプタａとブーツ本体ｂとを有し、ブーツ本体ｂに断面
略円弧形のベローｃを設けた自在継手用ブーツが知られ
ている。しかしながら、この従来の自在継手用ブーツに
おいては、図９に示すように、自在継手ｅの作動角度θ
1 が大きくなったときに、ベローｃの谷底部ｄが円周上
の一部において完全に折り曲げられてしまい、よってベ
ローｃが屈曲疲労により破損したり、低温始動時に破損
したりすることがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、ベローが弾性変形時に折り曲げられるのを防止し、
もってベローが破損するのを防止するようにした自在継
手用ブーツを提供することを目的とする。
み、ベローが弾性変形時に折り曲げられるのを防止し、
もってベローが破損するのを防止するようにした自在継
手用ブーツを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の自在継手用ブーツは、自在継手の角度変位
に伴って断面略円弧形のベローが弾性変形する自在継手
用ブーツにおいて、前記ベローの谷底部の外周側と内周
側とに、前記ベローの弾性変形時に互いに当接する一対
の突起部を設けることにした。
め、本発明の自在継手用ブーツは、自在継手の角度変位
に伴って断面略円弧形のベローが弾性変形する自在継手
用ブーツにおいて、前記ベローの谷底部の外周側と内周
側とに、前記ベローの弾性変形時に互いに当接する一対
の突起部を設けることにした。
【０００５】
【作用】ベローの谷底部の外周側と内周側とに、ベロー
の弾性変形時に互いに当接する一対の突起部が設けられ
ていると、ベローが所定量、弾性変形した段階で、突起
部同士が互いに当接して、折り曲げ防止のストッパとし
て作用する。したがってベローがそれ以上、折り曲げ方
向に弾性変形するのが抑えられることになる。
の弾性変形時に互いに当接する一対の突起部が設けられ
ていると、ベローが所定量、弾性変形した段階で、突起
部同士が互いに当接して、折り曲げ防止のストッパとし
て作用する。したがってベローがそれ以上、折り曲げ方
向に弾性変形するのが抑えられることになる。
【０００６】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【０００７】第一実施例・・・図１に示すように、当該
実施例に係る自在継手用ブーツは、環状を呈する板金等
の剛材製のブーツアダプタ１と、環状を呈するゴム状弾
性材製または樹脂材製のブーツ本体３とを有しており、
ブーツ本体３に、ブーツアダプタ１の軸方向端部に設け
たカシメ部２に抱持された外周端部４と、断面略円弧形
のベロー５と、内周端部６とが一体に設けられており、
ベロー５の谷底部７の外周側と内周側とに、ベロー５が
自在継手の角度変位に伴って弾性変形したときに互いに
当接する一対の突起部８，９が一体に設けられている。
実施例に係る自在継手用ブーツは、環状を呈する板金等
の剛材製のブーツアダプタ１と、環状を呈するゴム状弾
性材製または樹脂材製のブーツ本体３とを有しており、
ブーツ本体３に、ブーツアダプタ１の軸方向端部に設け
たカシメ部２に抱持された外周端部４と、断面略円弧形
のベロー５と、内周端部６とが一体に設けられており、
ベロー５の谷底部７の外周側と内周側とに、ベロー５が
自在継手の角度変位に伴って弾性変形したときに互いに
当接する一対の突起部８，９が一体に設けられている。
【０００８】上記構成を備えた自在継手用ブーツは、図
２に示すように、自在継手のアウターレース１０の外周
側にブーツアダプタ１を嵌着するとともに、シャフト１
１の外周側にブーツ本体３の内周端部６を固定バンド１
２によって嵌着することにより、自在継手に装着され、
自在継手の内部に充填したグリースを密封するととも
に、自在継手の内部にダストまたは泥水等が侵入するの
を防止する。
２に示すように、自在継手のアウターレース１０の外周
側にブーツアダプタ１を嵌着するとともに、シャフト１
１の外周側にブーツ本体３の内周端部６を固定バンド１
２によって嵌着することにより、自在継手に装着され、
自在継手の内部に充填したグリースを密封するととも
に、自在継手の内部にダストまたは泥水等が侵入するの
を防止する。
【０００９】しかして、自在継手の作動角度θ2 が所定
値に達してベロー５が所定量、弾性変形すると、突起部
８，９同士が円周上の一部において互いに当接して一種
のストッパとして作用する。したがってベロー５がそれ
以上、折り曲げ方向に弾性変形するのが防止され、従来
例のように完全に折り曲げられるのが防止されることに
なる。したがってベロー５が屈曲疲労により破損した
り、低温始動時に破損したりするのを有効に防止するこ
とができる。
値に達してベロー５が所定量、弾性変形すると、突起部
８，９同士が円周上の一部において互いに当接して一種
のストッパとして作用する。したがってベロー５がそれ
以上、折り曲げ方向に弾性変形するのが防止され、従来
例のように完全に折り曲げられるのが防止されることに
なる。したがってベロー５が屈曲疲労により破損した
り、低温始動時に破損したりするのを有効に防止するこ
とができる。
【００１０】第二実施例・・・図３に示すように、当該
実施例に係る自在継手用ブーツは、環状を呈する板金等
の剛材製のブーツアダプタ１と、環状を呈するゴム状弾
性材製または樹脂材製のブーツ本体３とを有しており、
ブーツ本体３に、ブーツアダプタ１の軸方向端部に設け
たカシメ部２に抱持された外周端部４と、断面略円弧形
のベロー５と、内周端部６とが一体に設けられており、
ベロー５の谷底部７の外周側と内周側とに、ベロー５が
自在継手の角度変位に伴って弾性変形したときに互いに
当接する一対の突起部８，９が一体に設けられている。
またベロー５の肉厚が谷底部７、すなわち一対の突起部
８，９の間の部分において他の部分より薄く成形されて
いる。
実施例に係る自在継手用ブーツは、環状を呈する板金等
の剛材製のブーツアダプタ１と、環状を呈するゴム状弾
性材製または樹脂材製のブーツ本体３とを有しており、
ブーツ本体３に、ブーツアダプタ１の軸方向端部に設け
たカシメ部２に抱持された外周端部４と、断面略円弧形
のベロー５と、内周端部６とが一体に設けられており、
ベロー５の谷底部７の外周側と内周側とに、ベロー５が
自在継手の角度変位に伴って弾性変形したときに互いに
当接する一対の突起部８，９が一体に設けられている。
またベロー５の肉厚が谷底部７、すなわち一対の突起部
８，９の間の部分において他の部分より薄く成形されて
いる。
【００１１】上記構成を備えた自在継手用ブーツは、図
４に示すように、自在継手のアウターレース１０の外周
側にブーツアダプタ１を嵌着するとともに、シャフト１
１の外周側にブーツ本体３の内周端部６を固定バンド１
２によって嵌着することにより、自在継手に装着され、
自在継手の内部に充填したグリースを密封するととも
に、自在継手の内部にダストまたは泥水等が侵入するの
を防止する。
４に示すように、自在継手のアウターレース１０の外周
側にブーツアダプタ１を嵌着するとともに、シャフト１
１の外周側にブーツ本体３の内周端部６を固定バンド１
２によって嵌着することにより、自在継手に装着され、
自在継手の内部に充填したグリースを密封するととも
に、自在継手の内部にダストまたは泥水等が侵入するの
を防止する。
【００１２】しかして、自在継手の作動角度θ2 が所定
値に達してベロー５が所定量、弾性変形すると、突起部
８，９同士が円周上の一部において互いに当接して一種
のストッパとして作用する。したがってベロー５がそれ
以上、折り曲げ方向に弾性変形するのが防止され、従来
例のように完全に折り曲げられるのが防止されることに
なる。したがってベロー５が屈曲疲労により破損した
り、低温始動時に破損したりするのを有効に防止するこ
とができる。またベロー５の肉厚が谷底部７において他
の部分より薄く成形されているために、ベロー５が弾性
変形し易く、それにも拘らず突起部８，９によるストッ
パ作用により折り曲げられてしまうことがなく、自在継
手の角度変位に対する追従性と耐久性の双方に優れたブ
ーツ製品を提供することができる。
値に達してベロー５が所定量、弾性変形すると、突起部
８，９同士が円周上の一部において互いに当接して一種
のストッパとして作用する。したがってベロー５がそれ
以上、折り曲げ方向に弾性変形するのが防止され、従来
例のように完全に折り曲げられるのが防止されることに
なる。したがってベロー５が屈曲疲労により破損した
り、低温始動時に破損したりするのを有効に防止するこ
とができる。またベロー５の肉厚が谷底部７において他
の部分より薄く成形されているために、ベロー５が弾性
変形し易く、それにも拘らず突起部８，９によるストッ
パ作用により折り曲げられてしまうことがなく、自在継
手の角度変位に対する追従性と耐久性の双方に優れたブ
ーツ製品を提供することができる。
【００１３】上記第一および第二実施例に共通して、一
対の突起部８，９は、双方が共に環状に成形されている
が、何れか一方が複数の突起を円周上に並べた突起群か
らなるものとしても良い。また円周上、同数が等角度に
並べられる等して作動時に互いに当接することが確保さ
れていれば、双方が共に複数の突起を円周上に並べた突
起群からなるものとしても良い。
対の突起部８，９は、双方が共に環状に成形されている
が、何れか一方が複数の突起を円周上に並べた突起群か
らなるものとしても良い。また円周上、同数が等角度に
並べられる等して作動時に互いに当接することが確保さ
れていれば、双方が共に複数の突起を円周上に並べた突
起群からなるものとしても良い。
【００１４】また各突起部８，９はその断面形状を、図
５に示すように、略半円形に成形されているが、図６に
示すように、突起部８，９同士が広い面積に亙って互い
に当接するように、突起部８，９に、断面において直線
的な平坦面８ａ，９ａを設けることにしても良い（この
場合は、当接時、平坦面８ａ，９ａ同士が面接触するこ
とになる）。また図７に示すように、このような平坦面
８ａ（９ａ）を設けた角状の突起部８（９）を内外周の
一方に成形するとともに、断面略半円形の突起部９
（８）を内外周の他方に成形することにして、双方を組
み合わせるようにしても良い。
５に示すように、略半円形に成形されているが、図６に
示すように、突起部８，９同士が広い面積に亙って互い
に当接するように、突起部８，９に、断面において直線
的な平坦面８ａ，９ａを設けることにしても良い（この
場合は、当接時、平坦面８ａ，９ａ同士が面接触するこ
とになる）。また図７に示すように、このような平坦面
８ａ（９ａ）を設けた角状の突起部８（９）を内外周の
一方に成形するとともに、断面略半円形の突起部９
（８）を内外周の他方に成形することにして、双方を組
み合わせるようにしても良い。
【００１５】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【００１６】すなわち、ベローの谷底部の外周側と内周
側とに、ベローの弾性変形時に互いに当接する一対の突
起部を設けて、ベローが所定量、弾性変形した段階で、
突起部同士が互いに当接して、折り曲げ防止のストッパ
として作用するようにしたために、ベローがそれ以上、
折り曲げ方向に弾性変形するのが抑えられる。したがっ
てベローが屈曲疲労により破損したり、低温始動時に破
損したりするのを有効に防止することができ、耐久性に
優れた、この意味で信頼性の高いブーツ製品を提供する
ことができる。
側とに、ベローの弾性変形時に互いに当接する一対の突
起部を設けて、ベローが所定量、弾性変形した段階で、
突起部同士が互いに当接して、折り曲げ防止のストッパ
として作用するようにしたために、ベローがそれ以上、
折り曲げ方向に弾性変形するのが抑えられる。したがっ
てベローが屈曲疲労により破損したり、低温始動時に破
損したりするのを有効に防止することができ、耐久性に
優れた、この意味で信頼性の高いブーツ製品を提供する
ことができる。
【図１】本発明の第一実施例に係る自在継手用ブーツの
断面図
断面図
【図２】同ブーツの作動状態を示す断面図
【図３】本発明の第二実施例に係る自在継手用ブーツの
断面図
断面図
【図４】同ブーツの作動状態を示す断面図
【図５】突起部の拡大断面図
【図６】突起部の他の例を示す断面図
【図７】突起部の他の例を示す断面図
【図８】従来例に係る自在継手用ブーツの断面図
【図９】同ブーツの作動状態を示す断面図
１ ブーツアダプタ ２ カシメ部 ３ ブーツ本体 ４ 外周端部 ５ ベロー ６ 内周端部 ７ 谷底部 ８，９ 突起部 ８ａ，９ａ 平坦面 １０ アウターレース １１ シャフト １２ 固定バンド
Claims (1)
- 【請求項１】 自在継手の角度変位に伴って断面略円弧
形のベロー（５）が弾性変形する自在継手用ブーツにお
いて、前記ベロー（５）の谷底部（７）の外周側と内周
側とに、前記ベロー（５）の弾性変形時に互いに当接す
る一対の突起部（８）（９）を設けたことを特徴とする
自在継手用ブーツ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16482494A JPH0814387A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 自在継手用ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16482494A JPH0814387A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 自在継手用ブーツ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0814387A true JPH0814387A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15800619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16482494A Withdrawn JPH0814387A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 自在継手用ブーツ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814387A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6443845B1 (en) * | 1999-05-18 | 2002-09-03 | Showa Corporation | Boot mounting structure and method of mounting boot |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP16482494A patent/JPH0814387A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6443845B1 (en) * | 1999-05-18 | 2002-09-03 | Showa Corporation | Boot mounting structure and method of mounting boot |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |