JPH08143827A - 接着剤付きポリイミドフィルムおよび積層体 - Google Patents
接着剤付きポリイミドフィルムおよび積層体Info
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- JPH08143827A JPH08143827A JP28559794A JP28559794A JPH08143827A JP H08143827 A JPH08143827 A JP H08143827A JP 28559794 A JP28559794 A JP 28559794A JP 28559794 A JP28559794 A JP 28559794A JP H08143827 A JPH08143827 A JP H08143827A
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Abstract
する。 【構成】 ポリマ−が芳香族テトラカルボン酸成分と芳
香族ジアミン成分とからなり、弾性率が400kg/m
m2 以上であるポリイミドフィルムと接着剤とからなる
接着剤付きポリイミドフィルムであって、フィルムおよ
び接着剤のそれぞれの厚み、弾性率の間の以下の式で規
定されるXが0.7以上である。 X=(T12 ×E1)/(T22 ×E2×102 ) 〔但し、T1:ポリイミドフィルムの厚み(μm)、E
1:ポリイミドフィルムの弾性率(kg/mm2 )、T
2:硬化後の接着剤の厚み(μm)、E2:硬化後の接
着剤の弾性率(kg/mm2 )〕
Description
ドフィルムの改良に関するものである。更に詳しくは、
他の導体と張り合わせることができ、接着剤の硬化後で
も反りが小さく、種々の製造工程での寸法精度も高く、
他部品を実装する際の位置合わせが良好な接着剤付きポ
リイミドフィルムに関するものである。
香族ジアミン成分とからなる芳香族ポリイミドフィルム
の片面にエポキシ樹脂系、ポリアミド系、アクリル樹脂
系系等の接着剤を設けた接着性ポリイミドフィルムは、
優れた電気絶縁性、機械的強度、耐熱性、寸法安定性な
どを有しており、フレキシブルプリント配線銅張板やT
AB用などの製造に使用されている。
精度の要望は近年ますます強くなってきており、接着剤
付きポリイミドフィルムについても製造工程での寸法精
度、他部品を実装する際の位置合わせの改善が必要にな
っている。このため、特公平4−6213号公報に記載
されているように寸法安定なポリイミドフィルムが提案
されている。
を設けた接着剤付きポリイミドフィルムを使用して金属
箔と張り合わせた後、金属箔をエッチィンで除くと接着
剤を内側にして反りが生じる場合があり、依然として接
着剤付きポリイミドフィルムにおける前記問題点は完全
には解決されていなかったのである。
造工程での寸法精度も高く、接着剤の硬化後も反りが小
さいので加工性が良好で他部品を実装する際の位置合わ
せが良好な接着剤付きポリイミドフィルム、およびその
積層体を提供することである。
テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とからな
り、弾性率が400kg/mm2 以上であるポリイミド
フィルムと、その片面に設けた接着剤とからなり、下記
式によって規定されるXが0.7以上であることを特徴
とする接着剤付きポリイミドフィルムに関するものであ
る。 X=(T12 ×E1)/(T22 ×E2×102 ) 〔但し、T1:ポリイミドフィルムの厚み(μm)、E
1:ポリイミドフィルムの弾性率(kg/mm2 ),T
2:硬化後の接着剤の厚み(μm)、E2:硬化後の接
着剤の弾性率(kg/mm2 )〕
カルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とからなり、弾性
率が400kg/mm2 以上であるポリイミドフィルム
と、その片面に設けた接着剤とからなり、下記式によっ
て規定されるXが0.7以上である接着剤付きポリイミ
ドフィルムに、該接着剤を介して金属箔が積層されてい
ることを特徴とする積層体に関するものである。 X=(T12 ×E1)/(T22 ×E2×102 ) 〔但し、T1:ポリイミドフィルムの厚み(μm)、E
1:ポリイミドフィルムの弾性率(kg/mm2 ),T
2:硬化後の接着剤の厚み(μm)、E2:硬化後の接
着剤の弾性率(kg/mm2 )〕
化後の接着剤の弾性率(MD)は、ASTM−D−88
2に従って求めたものであり、硬化後の接着剤の弾性率
とは積層体とは別に、測定用に接着剤の両面に銅箔を重
ね合わせて硬化後銅箔をエッチングして除いたものにつ
いて求めた弾性率をいう。
ィルムは、芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミ
ン成分とからなり弾性率が400kg/mm2 以上、好
ましくは410kg/mm2 以上、特に好ましくは42
0kg/mm2 以上であって、好ましくは耐薬品性が優
れているものである。弾性率が400kg/mm2 より
小さいと、寸法変化率が小さく(従って寸法精度が高く
て)かつ反りの小さいというこの発明の効果を奏する積
層体を得ることが困難になる。
ば、以下の方法によって好適に製造することができる。
すなわち、5〜125μmの厚みのポリイミドフィルム
を製造する場合には、有機極性溶媒中芳香族テトラカル
ボン酸類と芳香族ジアミン類とから得られる芳香族ポリ
アミック酸の溶液組成物を濾過および脱泡し、ホッパ
−、Tダイより金属ドラム、金属ベルトなどの基体上に
均一の厚さに流延し、熱風、赤外線等で60〜160℃
に加熱し溶剤を徐々に除去し自己支持性になるまで前乾
燥を行い、次に金属ドラムまたは金属ベルトより自己支
持性フィルムを剥離し、ついでイミド化するとともに溶
媒等の揮発成分を蒸発・除去してポリイミドフィルムを
製造することができる。
には、3,3' ,4,4' −ビフェニルテトラカルボン
酸またはその酸二無水物、あるいはその酸の炭素数1〜
5の低級アルコ−ルエステル化物、2,3,3' ,4'
−ビフェニルテトラカルボン酸またはその酸二無水物、
あるいはその酸の炭素数1〜5の低級アルコ−ルエステ
ル化物などのビフェニルテトラカルボン酸類を、好まし
くは全テトラカルボン酸成分に対して、50モル%以
上、特に60モル%以上含有する芳香族テトラカルボン
酸を好適に挙げることができる。特に、3,3' ,4,
4' −ビフェニルテトラカルボン酸またはその酸二無水
物を50モル%以上、特に好ましくは60モル%以上含
有する芳香族テトラカルボンを用いると、最終的に得ら
れるポリイミドフィルムの弾性率、耐薬品性などの点に
おいて優れているので好適である。
として、ビフェニルテトラカルボン酸類の他にピロメリ
ット酸またはその酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸またはその酸二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)メタンまたはその酸二無水物、2,2
−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパンまた
はその酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)スルホンまたはそれらのの酸二無水物など、あるい
はそれらの炭素数1〜5の低級アルコ−ルエステルを使
用することができる。
−またはm−フェニレンジアミン、3,5−ジアミノト
ルエン、2,5−ジアミノトルエンなどフェニレンジア
ミン類を、好ましくは全芳香族ジアミン成分に対して、
50モル%以上、特に60モル%以上、さらに好ましく
は70モル%以上含有する芳香族ジアミン成分を好適に
挙げることができる。特に、p−フェニレンジアミンを
60モル%以上、特に70モル%以上の含有率で含有す
る芳香族ジアミン成分を好適に挙げることができる。p
−フェニレンジアミンを50モル%以上含有する芳香族
ジアミンを用いると、最終的に得られるポリイミドフィ
ルムの耐熱性、弾性率などの点において優れているので
好適である。
ェニレンジアミン類の他に4,4'−ジアミノジフェニ
ルエ−テル、3,4' −ジアミノジフェニルエ−テル、
3,3' −ジアミノジフェニルエ−テルなどのジアミノ
ジフェニルエ−テル類、4,4' −ジアミノジフェニル
メタン、4,4' −ジアミノジフェニルプロパン、4,
4' −ジアミノジフェニルスルホン、4,4' −ジアミ
ノジフェニルスルフィドなどを使用することができる。
うに芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分
とから10〜90℃程度の低温での重合で得られたポリ
イミド前駆体であると共に、下記の式で算出される対数
粘度(測定温度:30℃、濃度:0.5g/100ml
溶液、溶媒:N−メチル−2−ピロリドン)が0.1〜
7、特に0.2〜5程度であり、有機極性溶媒に約2〜
50重量%、特に5〜40重量%の濃度で均一に溶解し
ているポリマ−であることが好ましい。 対数粘度=自然対数(溶液粘度/溶媒粘度)/溶液の濃
度
アミック酸を均一に溶解することができるものであれば
よく、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミドなどのN,
N−ジ低級アルキルカルボキシルアミド類、N−メチル
−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジエチルス
ルホキシド、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ヘ
キサメチルスルホルアミドなどを挙げることができる。
は、例えば、前述の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香
族ジアミン成分との略等モルを、有機極性溶媒中、約1
00℃以下の低い温度で重合して得られた高分子量の芳
香族ポリアミック酸が、有機極性溶媒に約2〜50重量
%の濃度で均一に溶解している芳香族ポリアミック酸溶
液を、製膜用ド−プ液として使用し約160℃以下の流
延温度で支持体面上に液状の薄膜を形成し、その薄膜を
支持体上で約150℃以下の乾燥温度で約0.1〜1時
間乾燥する溶液流延法などの製膜法で形成される好まし
くは厚み9〜200μmの自己支持性の固化フィルム
を、加熱してイミド化・溶媒除去して得られる。
ィルムは、前述の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族
ジアミン成分との略等モルを、前記溶媒中、約100℃
以下の低い温度で重合して得られた高分子量の芳香族ポ
リアミック酸溶液に、ピリジン、β−ピコリンなどの第
3級アミン化合物や無水酢酸のような化学変換剤などを
加えて均一に混合して得られた組成物を、製膜用ド−プ
液として使用して約150℃以下の流延温度で、支持体
面上にキャストして液状の薄膜を形成する製膜法によっ
て得られる好ましくは厚み9〜200μmの自己支持性
の固化フィルムを、加熱処理して得られる。ポリイミド
フィルムは厚み10〜125μmのものが好適に使用さ
れる。得られたポリイミドフィルムは必要であればさら
にプラズマ処理、コロナ処理によって処理してもよい。
ィルムを製造するための前記の製膜用ド−プ液は、リン
含有化合物および微細の無機充填剤を配合したものが好
ましい。リン化合物としては特に制限はないが、例え
ば、モノステアリルリン酸エステル、モノカプロイルリ
ン酸エステル、モノオクチルリン酸エステル、モノラウ
リルリン酸エステル、モノミリスチルリン酸エステル、
ジオクチルリン酸エステル、ジステアリルリン酸エステ
ル等のリン酸エステルやこれらリン酸エステルのアミン
塩が好ましく、無機充填剤としては、コロイダルシリカ
が好ましい。これらの配合量は、芳香族ポリアミック酸
重合体100重量部に対してリン化合物が0.01〜1
重量部、微細の無機充填剤が0.02〜6重量であるこ
とが好ましい。
ミドフィルムは、自己支持性の固化フィルムを好適には
100〜400℃の温度で約0.2〜5時間加熱処理し
て、該フィルムを形成しているポリアミック酸を実質的
にアミド−酸結合の存在しないように、イミド化すると
ともに該フィルムから前記溶媒などの揮発成分を蒸発し
除去することによって製造することが好ましい。
較的低い温度で約1〜30分間第一次加熱処理し、次い
で170〜220℃の温度で約1〜30分間第二次加熱
処理して、そして220〜400℃の高温で約1〜30
分間第三次加熱処理するように段階的に行うことが好ま
しい。必要であれば400〜600℃の高い温度で第四
次高温加熱処理してもよい。また、250℃以上の連続
加熱処理においては、ピンテンタ−、クリップ、枠など
で行うことが好ましい。この高温加熱処理によって揮発
性成分の含有率を、フィルムの厚みが100μm以下の
場合は0.4%(重量%)以下、特に0.3%以下に、
フィルムの厚みが100μmより大きい場合でも1.1
%以下、特に0.9%以下にすることが好ましく、こう
することにより積層体にした場合の接着強度にバラツキ
がなく寸法精度・加工性の信頼性が高くなる。
率は、次の計算式によって算出される。 揮発性成分(重量%)=〔(W0 −W)/W0 〕×10
0 W0 :空気中150℃×10分乾燥後の重量(試料:1
00×100mm2 ) W :空気中450℃×20分乾燥後の重量(試料:1
00×100mm2 )
は、前記の弾性率が400kg/mm2 以上であるポリ
イミドフィルムと、その片面に設けた接着剤とからな
り、下記式によって規定されるXが0.7以上、好まし
くは1.0以上である接着剤付きポリイミドフィルムで
ある。 X=(T12 ×E1)/(T22 ×E2×102 ) 〔但し、T1:ポリイミドフィルムの厚み(μm)、E
1:ポリイミドフィルムの弾性率(kg/mm2 ),T
2:接着剤の厚み(μm)、E2:硬化後の接着剤の弾
性率(kg/mm2 )〕 前記の式で規定されるXが0.7より小さいと、接着剤
付きポリイミドフィルムの反りが大きくなるので望まし
くない。
は、例えば前記ポリイミドフィルムに液状の接着剤を塗
布した後乾燥して、あるいは前記ポリイミドフィルムに
接着剤シ−トを積層して得られる。一般的にはこの接着
剤層を設けたポリイミドフィルムは、前記の接着剤の塗
布乾燥後あるいはポリイミドフィルムと接着剤シ−トと
の積層と同時に金属箔を接着剤面と張り合わせ、接着剤
を硬化して積層体を形成する。
は前記の式で規定されるXを0.7以上とすることによ
って、硬化後の接着性ポリイミドフィルム、一般的には
金属箔を全面エッチングで除去しポリイミドフィルムと
接着剤(硬化)だけにしたフィルムの局率半径によって
評価される反りを小さくすることができるのである。す
なわち、この発明の接着剤付きポリイミドフィルムは硬
化後の平坦度を示す局率半径が好ましくは100mm以
上、特に好ましくは110mm以上であって平坦性が高
い、すなわち反りが小さい。
示された方法により、以下の計算式で算出された値であ
る。 局率半径=L2 /8h〔L:試料の長さ(mm)、h:
反りの高さ(mm)〕
は、エポキシ樹脂系、ポリアミド系、アクリル樹脂系、
ポリイミド系等の耐熱性の熱硬化性接着剤が挙げられ
る。接着剤は溶液タイプであってもよく、あるいはシ−
トタイプでもよい。接着剤は固化後の厚みが4〜60μ
mであることが好ましい。
はポリイミドフィルム本来の耐熱性、機械的物性を保持
したままで接着性を有しており、硬化後の反りが少な
く、金属箔との積層体(通常は回路)は反りが従来の積
層体に比較して大幅に改善される。
ドフィルムの接着剤面に金属を積層することによって得
ることができる。前記金属箔としては、電解銅箔、圧延
銅箔、42アロイなどの金属箔があげられる。
度が高く、高温の作業環境にさらされる用途に好適に使
用される。この発明の積層体は、例えば、FPC、TA
B等に好適に使用することができる。
において部は重量部を示す。以下の各例において硬化接
着剤の厚みは、別に接着剤の両面に銅箔を重ね合わせて
硬化後銅箔をエッチングして除いた試料の厚みを、厚み
測定器〔小野測器製作所株式会社製、デジタルダイヤル
ゲ−ジ DG−751〕を用いて測定した。
3' ,4,4' −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.33部とp−フェニレンジアミン108.14
部を加え約10時間反応させてポリアミック酸溶液を得
た。このポリアミック酸の対数粘度は2.66であり、
溶液の30℃での粘度は3100ポイズであった。
4,4' −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物14
7.2部、ピロメリット酸二無水100.1部、p−フ
ェニレンジアミン75.7部、4,4' −ジアミノジフ
ェニルエ−テル60.6部を加え約6時間反応してポリ
アミック酸溶液を得た。このポリアミック酸の対数粘度
は2.51であり、溶液の30℃での粘度は2900ポ
イズであった。
3' ,4,4' −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
294.22部と4,4' −ジアミノジフェニルエ−テ
ル200.24部を加え室温で約10時間反応させてポ
リアミック酸溶液を得た。このポリアミック酸の対数粘
度は2.71であり、溶液の30℃での粘度は2600
ポイズであった。
−ジアミノジフェニルエ−テル200.24部を添加
後、ピロメリット酸二無水物218.12部を加え約6
時間反応させてポリアミック酸溶液を得た。このポリア
ミック酸の対数粘度は1.60であり、溶液の30℃で
の粘度は300ポイズであった。
して、モノステアリルリン酸エステルトリエタノ−ルア
ミン塩0.1部およびコロイダルシリカ(シリカの平均
粒子径75nm)0.5部(固形分換算)を加え、室温
(25℃)で6時間攪拌してポリアミック酸組成物を得
た。この組成物をステンレスベルト上に流延塗布し、1
20℃で10分間乾燥したのち、ステンレスベルト面よ
り剥がし自己支持性フィルムを得た。得られた自己支持
性フィルムをピンテンタ−で把持して150℃で5分間
加熱し、次いで200℃に昇温してその温度で7分間加
熱し、その温度で7分間熱処理し、さらに250℃に昇
温し、その温度で9分間加熱し、最後に450℃にまで
昇温し、その温度で7分間熱処理して、ポリマ−のイミ
ド化およびフィルムの乾燥を行って、厚み125μmの
ポリイミドフィルムを製造した。このポリイミドフィル
ムの引張弾性率は780kg/mm2 で、揮発性成分の
含有率(重量%)は0.7%であった。
解銅箔(35μm)との間に、シ−ト状のポリイミド系
接着剤(硬化後の厚み20μm、ポリイミドシロキサ
ン、フェノ−ルノボラック樹脂およびエポキシ樹脂の重
量比5:2:3からなる組成、硬化後の接着剤の引張弾
性率220kg/mm2 )を挟み、130℃でラミネ−
ト(ロ−ル使用)して3層体とした。この3層体を10
0℃で2時間、120℃で1時間、180℃で6時間加
熱して接着剤を硬化して積層体を作製した。この積層体
の接着強度(180度剥離強度、ASTM−D−903
による。)を表1に示す。また、この積層体の銅を塩化
第2鉄水溶液(濃度30重量%)で全面エッチングし
て、ポリイミドフィルムに接着剤が接着したものを得
た。この局率半径を測定した。
トし、35mm幅のテ−プとし、その上に26mm幅の
テ−プ状のポリイミド系接着剤(厚み20μm、ポリイ
ミドシロキサン、フェノ−ルノボラック樹脂およびエポ
キシ樹脂の重量比5:2:3からなる組成、硬化後の接
着剤の引張弾性率220kg/mm2 )をポリイミドテ
−プ(ベルト面)の中央に120℃でラミネ−し、接着
剤付きポリイミドテ−プを作製した。この接着剤付きポ
リイミドテ−プにスプロケット穴やデバイスホ−ルをパ
ンチングで開け、銅箔(35μm)を130℃で張り合
わせ、接着剤を100℃で2時間、120℃で1時間、
180℃で6時間加熱して接着剤を硬化させた。続い
て、この銅張板のポリイミドテ−プの上にA、Bの2点
を刻印し、この間隔A、Bの長さを測定した。さらに、
常法に従いこの銅張板にパタ−ニングを行い、次にエッ
チング、水洗・乾燥工程を経た後、IL(インナ−リ−
ド)やOL(オウタ−リ−ド)等の回路を形成しTAB
用キャリアテ−プを作製した(工程中での最高操作温
度:90℃)。このTAB用キャリアテ−プにおいて上
記のA、B間の距離を測定した。
の値が小さいほど寸法の変化が小さく寸法精度が良い。 寸法変化率=〔(L0 −L)/L0 〕×100(%) L0 :エッチング前のA、B間の長さ L :エッチング後のA、B間の長さ 結果をまとめて表1および表2に示す。
厚み20μm、ポリイミドシロキサン、フェノ−ルノボ
ラック樹脂およびエポキシ樹脂の組成、硬化後の接着剤
の引張弾性率160kg/mm2 )を用いた他は実施例
1と同様に実施した。結果をまとめて表1および表2に
示す。
延塗布量を少なくして自己支持性の固化フィルムの厚み
を変えて得た弾性率810kg/mm2 、揮発性成分含
有率0.2%、厚み75μmのポリイミドフィルムを用
い、接着剤として厚みを10μmに変えた接着剤を用い
た他は実施例1と同様に実施した。結果をまとめて表1
および表2に示す。
厚み20μm、ポリイミドシロキサン、フェノ−ルノボ
ラック樹脂およびエポキシ樹脂の組成、硬化後の接着剤
の引張弾性率160kg/mm2 )を用いた他は実施例
3と同様に実施した。結果をまとめて表1および表2に
示す。
ミック酸溶液を用いた他は実施例1に記載の方法と同様
にして得た弾性率580kg/mm2 、揮発性成分含有
率0.9%、厚み125μmのポリイミドフィルムを用
い、接着剤として厚みを10μmに変えた接着剤を用い
た他は実施例1と同様に実施した。結果をまとめて表1
および表2に示す。
厚み20μm、ポリイミドシロキサン、フェノ−ルノボ
ラック樹脂およびエポキシ樹脂の組成、硬化後の接着剤
の引張弾性率160kg/mm2 )を用いた他は実施例
5と同様に実施した。結果をまとめて表1および表2に
示す。
延塗布量を少なくして自己支持性の固化フィルムの厚み
を変えて得た弾性率580kg/mm2 、揮発性成分含
有率0.3%、厚み75μmのポリイミドフィルムを用
い、接着剤として厚みを10μmに変えた接着剤を用い
た他は実施例6と同様に実施した。結果をまとめて表1
および表2に示す。
揮発性成分含有率0.2%、厚み75μmのポリイミド
フィルムを用いた他は実施例1と同様に実施した。結果
をまとめて表1および表2に示す。
ミック酸溶液を用い、ポリアミック酸組成物の流延塗布
量を少なくして自己支持性の固化フィルムの厚みを変え
て得た弾性率380kg/mm2 、揮発性成分含有率
0.5%、厚み75μmのポリイミドフィルムを用い、
接着剤としてシ−ト状のポリイミド系接着剤(固化後の
厚み10μm、ポリイミドシロキサン、フェノ−ルノボ
ラック樹脂およびエポキシ樹脂の組成、硬化後の接着剤
の引張弾性率160kg/mm2 )を用いた他は実施例
1と同様に実施した。結果をまとめて表1および表2に
示す。
ミック酸溶液を用い、ポリアミック酸組成物の流延塗布
量を少なくして自己支持性の固化フィルムの厚みを変え
て得た弾性率310kg/mm2 、揮発性成分含有率
1.2%、厚み75μmのポリイミドフィルムを用い、
接着剤としてシ−ト状のポリイミド系接着剤(硬化後の
厚み20μm、ポリイミドシロキサン、フェノ−ルノボ
ラック樹脂およびエポキシ樹脂の組成、硬化後の接着剤
の引張弾性率80kg/mm2 )を用いた他は実施例1
と同様に実施した。結果をまとめて表1および表2に示
す。
ているので、以下に記載のような効果を奏する。
は製造工程での寸法精度が高く、接着剤の硬化後の反り
が小さい。このため、加工性が良好で他部品を実装する
際の位置合わせが良好である。
た金属箔との積層体は、接着強度が実用的な範囲で大き
く、種々の製造工程を経て他部品を実装する際の位置合
わせが良好である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリマ−が芳香族テトラカルボン酸成分
と芳香族ジアミン成分とからなり、弾性率が400kg
/mm2 以上であるポリイミドフィルムと、その片面に
設けた接着剤とからなり、下記式によって規定されるX
が0.7以上であることを特徴とする接着剤付きポリイ
ミドフィルム。 X=(T12 ×E1)/(T22 ×E2×102 ) 〔但し、T1:ポリイミドフィルムの厚み(μm)、E
1:ポリイミドフィルムの弾性率(kg/mm2 ),T
2:硬化後の接着剤の厚み(μm)、E2:硬化後の接
着剤の弾性率(kg/mm2 )〕 - 【請求項2】 ポリイミドフィルムの厚みが7〜125
μmであり、接着剤の厚みが4〜60μmである請求項
1記載の接着剤付きポリイミドフィルム。 - 【請求項3】 ポリマ−が50モル%以上のビフェニル
テトラカルボン酸成分と50モル%以上のフェニレンジ
アミン成分とからなるものである請求項1記載の接着剤
付きポリイミドフィルム。 - 【請求項4】 接着剤がポリイミド系である請求項1記
載の接着剤付きポリイミドフィルム。 - 【請求項5】 ポリマ−が芳香族テトラカルボン酸成分
と芳香族ジアミン成分とからなリ、弾性率が400kg
/mm2 以上であるポリイミドフィルムと、その片面に
設けた接着剤とからなり、下記式によって規定されるX
が0.7以上である接着剤付きポリイミドフィルムに、
該接着剤を介して金属箔が積層されていることを特徴と
する積層体。 X=(T12 ×E1)/(T22 ×E2×102 ) 〔但し、T1:ポリイミドフィルムの厚み(μm)、E
1:ポリイミドフィルムの弾性率(kg/mm2 ),T
2:硬化後の接着剤の厚み(μm)、E2:硬化後の接
着剤の弾性率(kg/mm2 )〕
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