JPH08142133A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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Publication number
JPH08142133A
JPH08142133A JP29111294A JP29111294A JPH08142133A JP H08142133 A JPH08142133 A JP H08142133A JP 29111294 A JP29111294 A JP 29111294A JP 29111294 A JP29111294 A JP 29111294A JP H08142133 A JPH08142133 A JP H08142133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
packing
mold
vacuum
die
Prior art date
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Pending
Application number
JP29111294A
Other languages
English (en)
Inventor
Daitoku Matsuo
大徳 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP29111294A priority Critical patent/JPH08142133A/ja
Publication of JPH08142133A publication Critical patent/JPH08142133A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形時に金型内を真空引きし、且つ、キャビ
ティ内の気密性の保持と解除が自由に制御でき、ガス焼
け不良がない品質が優れた成形品が得られる射出成形金
型を提供する。 【構成】 固定型1と可動型2よりなる射出成形金型1
0において、キャビティ3に連通する真空引き用の空気
の流路7が金型10の外部に開口して設けられ、固定型
1、或いは可動型2のいずれか一方のパーティング面4
に、キャビティ3を包囲して凹溝5と、この凹溝5にシ
ール用のパッキン6が嵌め込まれて設けられ、更に、こ
のパッキン6に対面する他方のパーティング面4に入子
8が設けられ、この入子8が作動手段により前進してパ
ッキン6を押圧することによりキャビティ3内の真空が
保持され、後退してパッキン6より離脱することによ
り、キャビティ3内の真空が解除されるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス焼け不良がなく品
質が優れた成形品が得られる射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形金型を用いて成形品を成
形する場合、特に精密成形であって、ガス焼け不良がな
く品質が優れた成形品を得ようとする場合には、射出成
形金型のキャビティと、このキャビティに至る溶融樹脂
の通路であるランナー、及びスプルーを真空状態にして
成形加工が行える射出成形金型が用いられる。例えば、
特開昭58−194523号公報において、上記射出成
形金型の例が記載されており、キャビティ内に外部より
空気が入らないようにするために、キャビティの周囲に
シールパッキンを設けて密封し、気密性を保つようにな
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭58−194523号公報に記載された金型を用
いて成形加工を行う場合、用いられる樹脂によっては、
例えば添加剤が含有されているような難燃材料において
はガスが発生するが、金型のキャビティが密封されてい
るので、所謂ガス抜きができないため、成形品にガス焼
けやウェルドラインが発生して成形不良となる問題があ
る。又、これらのガス焼けやウェルドラインの発生を防
止するためにガス溜まりを設ける方法があるが、成形後
の2次加工に手間がかかるといった問題が残されてい
る。
【0004】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、成形時に金型内を真空引きし、
且つ、キャビティ内の気密性の保持と解除が自由に制御
でき、ガス焼け不良がない品質が優れた成形品が得られ
る射出成形金型を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形金型に
おいては、固定型と可動型よりなる射出成形金型におい
て、キャビティに連通する真空引き用の空気の流路が金
型の外部に開口して設けられ、固定型、或いは可動型の
いずれか一方のパーティング面に、キャビティを包囲し
て凹溝と、この凹溝にシール用のパッキンが嵌め込まれ
て設けられ、更に、このパッキンに対面する他方側のパ
ーティング面に入子が設けられ、この入子が作動手段に
より前進してパッキンを押圧することによりキャビティ
内の真空が保持され、後退してパッキンより離脱するこ
とにより、キャビティ内の真空が解除されるようになさ
れていることを特徴とする。
【0006】本発明の射出成形金型のキャビティ内の気
密性を保持するために凹溝に設けられるパッキンは、耐
熱性のある材質によりできたものが好ましく、最低でも
70〜80℃の耐熱性が必要である。例えば、ゴム、ポ
リエチレン樹脂や軟質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂等が
好適に用いられる。
【0007】又、上記チューブに用いられる材質は、弾
性と柔軟性に富むものが好ましく、入子の押圧された際
に、圧縮されて入子の当接面に密着して良好なシールが
行われ、入子の押圧から解除された際、瞬間に元の形状
に復元するものが好適である。
【0008】本発明の射出成形金型において、固定型と
可動型の一方のパーティング面に設けられるパッキン用
の凹溝は、キャビティより外側へほぼ10ミリメートル
程度離れた位置の全周に設けられるのが好ましい。又、
パッキンを押圧するための入子のパッキンに対する当接
面、所謂押切り面の大きさは、凹溝の周囲10〜30m
m程度の範囲で設けられるのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の射出成形金型においては、溶融樹脂の
射出前に、作動手段により入子を前進させてパッキンを
押圧し、キャビティ内を密封した状態で真空引きし、溶
融樹脂の充填終了直前に入子を後退させてキャビティの
気密を解除し、パーティング面よりガス抜きを行うこと
により、ガス焼け不良やウェルドラインの発生がない品
質が優れた成形品が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の射出成形金型の一例を示す断面
図である。図1において、10は本発明の射出成形金型
であり、この射出成形金型10は、固定型1と可動型2
により構成されている。固定型1の中央には、固定型1
の取付板11を貫通してスプル12が設けられ、溶融樹
脂の射出が行われるようになっている。
【0011】3は固定型1と可動型2により形成された
キャビティであり、このキャビティ3のほぼ中央にスプ
ル12より溶融樹脂が射出されて成形品が成形されるよ
うになっている。
【0012】固定型1と可動型2により形成されたパー
ティング面4の固定型1側のキャビティ3の外周にに凹
溝5が設けられている。この凹溝5は、キャビティ3を
包囲するようにして、キャビティ3の外側よりほぼ10
ミリメートル程離れた位置にエンドレスに設けられてい
る。上記凹溝5の中にはチパッキン6が挿入されて設け
られている。
【0013】7は、可動型1内を貫通し、キャビティ3
に連通して設けられた真空引きのための空気の流路であ
り、この流路7の一方端は射出成形金型10の外部に設
けられた真空引装置に接続されている。
【0014】8は入子であり、この入子8はパーティン
面4の可動型2側の上記パッキン6と対面する位置に設
けられたシリンダー9内に挿入され、油圧等の手段によ
り前進、後退するようになっている。
【0015】21は可動型2の取付板であり、この取付
板21と固定型2との間にはスペーサー23が設けら
れ、この間に突出ピン22が設けられ、成形後の開型時
に、成形品を可動型2のキャビティ面より離型させるよ
うになっている。
【0016】本発明の射出成形金型において、実施例に
おいては、パーティング面4に設けられる凹溝56は固
定型1側であり、入子8は可動型2側となっているが、
これに限定されるものではなく、凹溝56と入子8の設
けられる側が入れ代わっても差し支えるものてはない。
【0017】〔実施例の作用〕図2、及び図3は、図1
のA部の拡大断面図である。図2において、射出成形の
準備が完了し、閉型が完了した時点で、パーティング面
4は型締めにより押圧されて密着した状態となる。この
状態で油圧作動によりシリンダー9内の入子が前進し、
パーティン面4より前に出っ張った状態のパッキン6を
押圧すると、パッキン6は圧縮されるとともに、入子の
当接面8a密着する。従って、パーティング面4におい
て、このパッキン6を境界にして内側のキャビティ3側
の気密が確保される。
【0018】一方、溶融樹脂の射出の前に、キャビティ
3内とスプル12内の不要な空気を真空引装置を作動さ
せて抜き去るようにする。
【0019】続いて、溶融樹脂を射出してキャビティ3
内に充填して成形を行う。この溶融樹脂の充填終了直前
に油圧作動により入子8を、図3に示すように、後退さ
せる。この入子8の後退により、それまで圧縮されてい
たパッキン6が元の形状に復帰し、パッキン6の内側の
キャビティ3側のシールが解除される。
【0020】従って、溶融樹脂より発生したガスは、パ
ーティング面より排出されることになり、成形品のガス
焼けを防止することとなり、外観品質が優れた良好な成
形品を成形することが可能となる。
【0021】本発明の射出成形金型の上記実施例におい
ては、入子の前進、後退の作動は、油圧により行われて
いるが、これに限定されるものではなく、空気圧により
行われてもよい。又、機構的な作動、例えば、傾斜ピン
等により前進、後退するようになされてもよい。
【0022】従来の方法による射出成形金型において
は、溶融樹脂の充填終了直前に発生するガス焼けは、ガ
スの排出ができないため、防止することができなかった
が、本発明の射出成形金型においては、キャビティ内の
真空引きと相まって、ガスの排出が行われるので、寸法
精度と外観品質が強く要求される精密成形においては、
特に優れた品質の成形品を成形することが可能となっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明の射出成形金型においては、溶融
樹脂の射出前に、入子を前進させてパッキンを押圧し、
キャビティ内を密封した状態で真空引きし、溶融樹脂の
充填終了直前に入子を後退させてキャビティの気密を解
除し、パーティング面よりガス抜きを行うことにより、
ガス焼け不良やウェルドラインの発生がない品質が優れ
た成形品が得られる。又、ガス溜まりを設けた成形の必
要がなく、2次加工の工数が必要なく、生産性を向上さ
せることができる。従って、射出成形金型として好適に
用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型の一例を示す断面図。
【図2】図1のA部の拡大断面図。
【図3】図1のA部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 固定型 2 可動型 3 キャビティ 4 パーティング面 5 凹溝 6 パッキン 7 流路 8 入子 8a 当接面 9 シリンダー 12 スプル 21 取付板 22 突出ピン 23 スペーサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型よりなる射出成形金型に
    おいて、キャビティに連通する真空引き用の空気の流路
    が金型の外部に開口して設けられ、固定型、或いは可動
    型のいずれか一方のパーティング面に、キャビティを包
    囲して凹溝と、この凹溝にシール用のパッキンが嵌め込
    まれて設けられ、更に、このパッキンに対面する他方側
    のパーティング面に入子が設けられ、この入子が作動手
    段により前進してパッキンを押圧することによりキャビ
    ティ内の真空が保持され、後退してパッキンより離脱す
    ることにより、キャビティ内の真空が解除されるように
    なされていることを特徴とする射出成形金型。
JP29111294A 1994-11-25 1994-11-25 射出成形金型 Pending JPH08142133A (ja)

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JP29111294A JPH08142133A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 射出成形金型

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JP29111294A JPH08142133A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 射出成形金型

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JPH08142133A true JPH08142133A (ja) 1996-06-04

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JP29111294A Pending JPH08142133A (ja) 1994-11-25 1994-11-25 射出成形金型

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