JP2996813B2 - 射出成形機のブースタラム式型締機構 - Google Patents

射出成形機のブースタラム式型締機構

Info

Publication number
JP2996813B2
JP2996813B2 JP4268179A JP26817992A JP2996813B2 JP 2996813 B2 JP2996813 B2 JP 2996813B2 JP 4268179 A JP4268179 A JP 4268179A JP 26817992 A JP26817992 A JP 26817992A JP 2996813 B2 JP2996813 B2 JP 2996813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
valve
ram
booster ram
surge valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4268179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0691712A (ja
Inventor
省二 浦野
Original Assignee
株式会社名機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社名機製作所 filed Critical 株式会社名機製作所
Priority to JP4268179A priority Critical patent/JP2996813B2/ja
Publication of JPH0691712A publication Critical patent/JPH0691712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2996813B2 publication Critical patent/JP2996813B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は射出成形機のブースタ
ラム式型締機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの射出成形機の型締装置に
求められる基本的機能は金型を閉じることであり、また
金型キャビティに射出される樹脂圧により金型が開かな
いように型を圧締することであるが、実際の成形におい
ては、この基本的機能のほかに、射出成形機の射出サイ
クルの短縮化の要求から金型の高速開閉が強く求められ
ており、この高速型開閉と高速圧締の両機能を満足させ
る機能のひとつとしてブースタラム式型締機構が多用さ
れている。
【0003】このブースタラム式型締機構の一例を図3
に示す。図示したように、この構造はシリンダ50の主
シリンダ室51内に図示しない可動盤を前後動せしめる
主ラム52を設け、該主ラム52の中心軸上後方に主ラ
ム52より小さな直径を有しかつ当該主ラム52を前記
高速前進させるためのブースタラム53が挿入されてな
るものである。上記構造においては、当該ブースタラム
53による高速型閉めの完了後に高圧圧締段階へ移るに
際して、主シリンダ室51と連通する吸込チャンバ55
を密閉する目的をもって、前記吸込チャンバ55と連通
するバルブチャンバ56にサージバルブ57が設けられ
る。
【0004】サージバルブ57は前記ブースタラム53
の外周に嵌挿されかつスプリングSによって常時前方に
付勢されている。このサージバルブ57の外周面には前
記バルブチャンバ56の内壁と摺接する外周フランジ部
58が形成されていて、チャンバ内に導入されたパイロ
ット用圧油によって当該外周フランジ部58が押圧され
るようになっている。それによって前記スプリングSが
圧縮または開放され、サージバルブ57が前記チャンバ
内を前後動する。このサージバルブ57は開位置Aから
閉位置Bまで急速に移動されなければならない。
【0005】しかしながら、前記サージバルブ57の前
進初期においては、前記スプリングSの復元力が大きい
ため前記サージバルブ57を素早く移動させることがで
きるが、前記主シリンダ室51の開口部シール面59と
当接する直前には前記スプリングSのバネ圧が弱まり、
サージバルブ57の前進速度も低下して、図3下側の矢
印で示されるように、増圧用圧油が前記吸込チャンバ5
5から機外のタンクに逃げることがある。
【0006】その際に、前記シール面59を通過して逃
げる増圧用圧油の油圧力と前記スプリングSのバネ圧と
が釣り合って、前記サージバルブ57の前進に時間がか
かったり、時に、前記吸込チャンバ55が開いたままと
なることがあった。そのため、チャンバ内の増圧時間が
長くなり金型の圧締開始時間が遅れ、その結果、射出成
形サイクル時間の増加につながるという問題が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記した
問題点に鑑み提案されたものであって、サージバルブの
前進を高速で行うことによって、チャンバ内の増圧時間
を短縮しもって、射出サイクルを短縮することのできる
射出成形機のブースタラム式型締機構を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
ブースタラムによる高速型閉め完了後高圧圧締段階へ移
るに際して、主シリンダ室と連通する吸込チャンバを密
閉する目的をもって、前記吸込チャンバと連通するバル
ブチャンバに、スプリングにより常時前方に付勢されか
つ圧油によって前後動するサージバルブが前記ブースタ
ラム外周に設けられてなるブースタラム式型締機構にお
いて、前記サージバルブは前記ブースターラムを嵌挿す
る開口を備えた前面部を有する略筒形状に形成されてい
るとともに、前記ブースタラムには鍔部が突設されてい
て、前記サージバルブの後退時には該サージバルブの前
面部の開口内面と前記ブースタラムの鍔部外面とが接し
て前記バルブチャンバを閉鎖し、かつ前記サージバルブ
の前進時には該サージバルブの前面部の開口と前記ブー
スタラムの鍔部とが離間して前記バルブチャンバと吸い
込みチャンバとを接続するに十分な流路が形成されるよ
うに構成されていることを特徴とする射出成形機のブー
スタラム式型締機構に係る。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の射出成形機のブースタラム式
型締機構の一例を示す断面図、図2はこの発明機構の他
の状態を示す断面図である。
【0010】図1にこの発明の射出成形機のブースタラ
ム式型締機構の一例を示す。図中の符号10はシリン
ダ、11は主シリンダ室、12は吸込チャンバ、13は
バルブチャンバ、14は主ラム、15は前記主シリンダ
室11と吸込チャンバ12との連通開口部、20はサー
ジバルブ、26はスプリング、30はブースタラムであ
る。
【0011】図示したように、この構造はシリンダ10
の主シリンダ室11内に図示しない可動盤を前後動せし
める主ラム14を設け、該主ラム14の中心軸上後方に
主ラム14より小さな直径を有しかつ当該主ラム14を
前記高速前進させるためのブースタラム30が挿入され
てなるものである。上記構造においては、前述したよう
に、当該ブースタラム30による高速型閉めの完了後に
高圧圧締段階へ移る際に、主シリンダ室11と連通する
吸込チャンバ12を密閉するために、前記吸込チャンバ
12と連通するバルブチャンバ13にサージバルブ20
が設けられる。
【0012】サージバルブ20は略筒形状のバルブ本体
21よりなり、その前面部22にはバルブ本体21の中
心軸方向に形成されたフランジ部23を有している。こ
のフランジ部23によって、後述するブースタラム30
が嵌挿される開口25が形成される。このサージバルブ
20は、ブースタラム30の外周に、前記開口25を吸
込チャンバ12側にして嵌挿されかつスプリング26に
よって常時前方に付勢されているとともに、圧油によっ
て前記バルブチャンバ13内を前後動するように構成さ
れている。
【0013】すなわち、前記バルブ本体21の外周に
は、前記バルブチャンバ13の内壁に摺接する外周フラ
ンジ部24が設けられていて、前記バルブチャンバ13
が前方チャンバ部13aと後方チャンバ部13bとに分
割される。前記サージバルブ20は、圧油を前側流路2
7より前方チャンバ13aに導入することによって、前
記外周フランジ部24が後方に押され、前記スプリング
26が圧縮されて後退する。また、前記流路27からの
油圧を解除し増圧流路28より圧油が後方チャンバ13
bおよびサージバルブ本体21内に導入されると、その
油圧力とスプリングのバネ圧とによって、前記サージバ
ルブ20が速やかに前進する。
【0014】ブースタラム30は略長筒形状のラム本体
31よりなり、内部は主ラム14のための圧油流路32
を構成し、略中央部外周には鍔部35が形成されてい
る。
【0015】前記ラム本体31の先端は前記主ラム14
の後端に設けられたブースタラムシリンダ室33に挿入
されていて、前記圧油流路32を介して圧油をブースタ
ラムシリンダ室33内に導入し前記主ラム14を高速で
前方に押し出す。
【0016】鍔部35は、前記サージバルブ20の後退
時において当該サージバルブ20の前面部22の開口2
5内面と接する位置に形成され、前記サージバルブ20
のフランジ部23と鍔部35とによって開口25を閉鎖
するように構成されている。
【0017】この実施例において、前記サージバルブ2
0の開口25内面とブースタラム30の鍔部35外周面
とのクリアランスは、約0.1〜0.2mmに形成され
ている。
【0018】また、図2に示されるように、前記サージ
バルブ20の前進時には、前記サージバルブの開口25
の内面とブースタラム30の鍔部35とが離間して、バ
ルブチャンバ13の後方チャンバ部13bと主シリンダ
室11とを接続して金型を増圧するのに十分な圧油の流
量を確保する幅を有する流路Rが形成される。それによ
って、前記増圧流路28からの圧油がサージバルブ20
から流路Rを経て主シリンダ室11に導入され、該主シ
リンダ室11の主ラム14背面を押圧し金型を圧締す
る。
【0019】主ラム14にはその外周に前記主シリンダ
室11の内壁と摺接するフランジ部16が形成されてい
て、前記流路Rから圧油が導入された時は当該圧油によ
って前記フランジ部16が押されて主ラム14が前進す
る。符号17は前記主ラム14を後退させるために前記
主シリンダ室11内に圧油を導入するするための圧油導
入口である。
【0020】図1および図2によって、この発明の型締
機構の作動について説明する。まず、前記ブースタラム
30によって高速型閉めが行われる。この高速型閉め
は、機外に設けられた油圧ポンプによって圧油が前記ブ
ースタラムシリンダ室33に導入され主ラム14を高圧
で前進させるものである。
【0021】その時、前記サージバルブ30は前側流路
27からバルブチャンバ13の前方チャンバ部13a内
に導入された圧油によって後方に押し下げられ、吸込チ
ャンバ12の開口部18を開放しているので、前記主ラ
ム14の前進によって負圧となる主シリンダ室11内に
タンクから吸込チャンバ12を経て油が導入され、主ラ
ム14を前進させもって可動盤を前進せしめ型閉めをな
す。
【0022】次に、前記ブースタラム30による高速型
閉め完了後の高圧圧締段階について説明する。図2に示
されるように、金型が閉じられると、前記サージバルブ
20を後退せしめている前記前側流路27からの油圧が
解除されスプリング26のバネ圧によってサージバルブ
20が前進するとともに、増圧流路28から圧油がバル
ブチャンバ13の後方チャンバ部13bおよびサージバ
ルブ20内に導入される。
【0023】サージバルブ20の作動初期において、該
サージバルブ20の開口25はブースタラム30の鍔部
35が接することにより閉鎖されているため、前記サー
ジバルブ20は前記増圧流路28からの圧油およびスプ
リング26の復元力によって高速で前進する。
【0024】前記サージバルブ20が前進すると、前記
バルブ本体21の外側面によって前記吸込チャンバ12
の開口部18が閉鎖されるとともに、その開口25内面
とブースタラム30の鍔部35外面とが離間して、前記
バルブチャンバ13の後部チャンバ部13bと主シリン
ダ室11とを接続する流路Rが形成される。
【0025】この流路Rは、前記主ラム14による金型
圧締のための増圧流量を確保して開口されるため、サー
ジバルブ20が前進して開口部シール面19と当接する
直前、すなわち、スプリング26の復元力が最も小さく
なった時にはその通路断面積が最も大きくなる。このよ
うに、前記増圧用圧油とスプリング力によって前記サー
ジバルブ20がすばやく閉鎖されるとともに、主ラム1
4の増圧のための増圧流量を十分確保されることができ
るのである。
【0026】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
射出成形機のブースタラム式型締装置によれば、圧締後
期のサージバルブの前進力を高めることによって、当該
バルブを速やかかつ確実に閉鎖して増圧時間を短縮し成
形サイクルを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の射出成形機のブースタラム式型締機
構の一例を示す断面図である。
【図2】この発明機構の他の状態を示す断面図である。
【図3】従来のブースタラム式型締機構の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 シリンダ 11 主シリンダ室 12 吸込チャンバ 13 バルブチャンバ 14 主ラム 20 サージバルブ 23 フランジ部 25 開口 30 ブースタラム 35 鍔部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースタラムによる高速型閉め完了後高
    圧圧締段階へ移るに際して、主シリンダ室と連通する吸
    込チャンバを密閉する目的をもって、前記吸込チャンバ
    と連通するバルブチャンバに、スプリングにより常時前
    方に付勢されかつ圧油によって前後動するサージバルブ
    が前記ブースタラム外周に設けられてなるブースタラム
    式型締機構において、 前記サージバルブは前記ブースターラムを嵌挿する開口
    を備えた前面部を有する略筒形状に形成されているとと
    もに、前記ブースタラムには鍔部が突設されていて、 前記サージバルブの後退時には該サージバルブの前面部
    の開口内面と前記ブースタラムの鍔部外面とが接して前
    記バルブチャンバを閉鎖し、かつ前記サージバルブの前
    進時には該サージバルブの前面部の開口と前記ブースタ
    ラムの鍔部とが離間して前記バルブチャンバと吸い込み
    チャンバとを接続するに十分な流路が形成されるように
    構成されていることを特徴とする射出成形機のブースタ
    ラム式型締機構。
JP4268179A 1992-09-09 1992-09-09 射出成形機のブースタラム式型締機構 Expired - Fee Related JP2996813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4268179A JP2996813B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 射出成形機のブースタラム式型締機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4268179A JP2996813B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 射出成形機のブースタラム式型締機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0691712A JPH0691712A (ja) 1994-04-05
JP2996813B2 true JP2996813B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=17455021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4268179A Expired - Fee Related JP2996813B2 (ja) 1992-09-09 1992-09-09 射出成形機のブースタラム式型締機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2996813B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0691712A (ja) 1994-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920009273B1 (ko) 형 체결 장치
JPH02281923A (ja) ガス閉鎖弁および該ガス閉鎖弁を備えたプラスチツク加工設備を制御する方法
JP2996813B2 (ja) 射出成形機のブースタラム式型締機構
US5374181A (en) Injection molding nozzle device
JPH0553613B2 (ja)
JPH09108728A (ja) 押出プレス方法および装置
JPH0548167B2 (ja)
JPH0356350Y2 (ja)
JP2622981B2 (ja) 型締シリンダーのための増圧機構を内蔵したプレフィル弁
JP2514873B2 (ja) 成形機の型締装置
JPS60228118A (ja) 射出成形方法
JP2012125831A (ja) 鋳造装置
JP2677907B2 (ja) バルブ式ノズル
JPH0743446Y2 (ja) プレフィル弁
JP2622300B2 (ja) 射出圧縮成形方法
JPS5945497B2 (ja) 射出圧縮成形方法
JPH0418816Y2 (ja)
JPH11151735A (ja) 射出成形品の突き出し装置
JPS6112316A (ja) 型締機構
JPS60165217A (ja) 射出成形機等の型締方法
JP2551413Y2 (ja) 射出成形機の型締装置
KR20230018686A (ko) 회전형 밸브를 적용한 고진공 다이캐스팅을 이용한 자동차 부품 제조 방법
JP2936282B2 (ja) ノズル装置
JP2808246B2 (ja) 成形機の型締装置
KR960004482Y1 (ko) 사출성형기의 형체 승압장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees