JPH0743446Y2 - プレフィル弁 - Google Patents

プレフィル弁

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JPH0743446Y2
JPH0743446Y2 JP1988104621U JP10462188U JPH0743446Y2 JP H0743446 Y2 JPH0743446 Y2 JP H0743446Y2 JP 1988104621 U JP1988104621 U JP 1988104621U JP 10462188 U JP10462188 U JP 10462188U JP H0743446 Y2 JPH0743446 Y2 JP H0743446Y2
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JP
Japan
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valve
piston
decompression
main
valve body
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JP1988104621U
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Inventor
弘昌 佐野
Original Assignee
廣瀬バルブ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はプレフィル弁に関するものである。
詳しくは、大形プレスや射出成形機においてその成形に
使用されるシリンダへ向ってタンクから大流量の作動油
を流したり、またシリンダからタンクへ作動油を戻した
りする時に使用される謂ゆる満油弁(プレフィル弁)に
関するものである。
[従来の技術] 従来よりプレフィル弁は、大形プレスや射出成形機に使
用されるシリンダが急速前進行程を行なう場合にはタン
クからシリンダへ向って大流量の作動油を低圧損で流
し、シリンダが加圧加工行程を行なっている間はその作
動油の逆流を阻止し、シリンダが戻る行程ではパイロッ
ト圧をかけて弁が強制的に開きシリンダからタンクへと
作動油を戻す、という機能が必要とされているのであ
る。
このプレフィル弁において加圧加工行程から戻り行程に
移る際、圧抜きをしないで弁を開くことは困難であり、
また圧抜きなしで弁を開くと大きなショックを伴ない耐
久性にも支障が生じる。
したがって、従来のプレフィル弁においても圧抜き行程
ができる様に構成されており、この圧抜きを別回路によ
って行なう弁を直動形プレフィル弁と称し、一方、一連
のパイロット操作の中で圧抜きも行なえる様に機能を持
たせたものをデコンプレッション形プレフィル弁と称し
ている。
[考案が解決しようとする課題] 従来のデコンプレッション形プレフィル弁は、直動形プ
レフィル弁のバルブ本体にデコンプレッション弁を組み
込んだものであり、非常に複雑な構造であってその部分
の加工や部品には多数の手間や工数を要し大幅なコスト
アップになり、製品が高価になるという欠点を有してい
た。
本考案はこの問題点を解決することを目的としてなされ
たもので、コスト低減を図れるデコンプレッション機構
を持ったプレフィル弁を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために種々検討した結果、従来バル
ブ本体に組込んでいた圧抜きのためのデコンプレッショ
ン弁を、バルブ本体ではなく主弁体の中に設けて主弁体
と一体形に組込むことによって、バルブ本体を直動形と
共用にし圧抜き性能を保ちつつ、コスト低減が達成でき
るように改良した。
すなわち本考案は、バルブ本体の主弁座に主弁体を着脱
させてタンク側とシリンダ側との間に大流量の作動油を
主流路に流すバルブであって、前記主弁体の中に圧抜き
路を備えたデコンプレッション弁室を設け、前記弁室の
デコンプレッション弁座にデコンプレッション弁を着脱
させて圧抜き作動を行なわしめ、前記バルブ本体の後部
にピストン室を設けて前記デコンプレッション弁に一体
となっている弁棒を前記主弁体から前記ピストン室に貫
通させて弁棒用スプリングにより支持し、前記ピストン
室にパイロット圧とピストン用スプリングにより作動す
るピストンを設け、かつ前記主流路と前記ピストン室と
の間に油経路を設けて前記ピストンや弁棒の作動に応じ
て油を出入させる様にしたことを特徴とするプレフィル
弁、を要旨とするものである。
第1図は本考案プレフィル弁の1実施例の断面図であ
る。
この図の様に本考案は、バルブ本体(1)の主弁座
(2)に着脱する主弁体(3)があり、タンク側とシリ
ンダ側とを連通する主流路(4)を開閉して大流量の作
動油をタンク側→シリンダ側、及びシリンダ側→タンク
側の様に流すものとなっている。
そしてこの主弁体(3)内にはデコンプレッション室
(5)が設けられており、このデコンプレッション室
(5)には主流路(4)のタンク側とシリンダ側とにそ
れぞれ連通する圧抜き路(6)(7)が備えられてい
る。
また、このデコンプレッション室(5)にはそのデコン
プレッション弁座(8)に着脱するデコンプレッション
弁(9)が設けられており、このデコンプレッション弁
(9)の後部は弁棒(10)となっている。
一方、バルブ本体(1)には後部にピストン室(11)が
備えられており、このピストン室(11)にはピストン
(12)が設けられている。
前記デコンプレッション弁(9)の後部である弁棒(1
0)は、主弁体(3)から突出して主流路(4)を通っ
てさらに前記のピストン室(11)まで貫通し、このピス
トン室(11)にて弁棒用スプリング(13)によって支持
されている。
ピストン室(11)は、ピストン(12)の背面からパイロ
ット圧(p)がかかる様にパイロット経路(14)と連通
しており、さらに、ピストン(12)や弁棒(10)の作動
に応じて主流路(4)に対して油が出入するための油経
路(15)とも連通している。
このピストン(12)にはピストン用スプリング(16)が
取付けられており、常にピストン(12)を押し戻そうと
している。
[作用] 本考案の構成は以上の様なものであり、その作用につい
て以下に説明する。
大形プレスなどの急速前進がそのシリンダによって行な
われると、本考案プレフィル弁のシリンダ側が負圧にな
り主弁体(3)が外力を受けて主弁座(2)から離脱し
主弁が開いて大流量の作動油がタンク側からシリンダ側
に吸込まれて流れる。
第2図はその様子を示したもので、第1図の実施例が吸
込み行程に入ったときの断面図である。
この図の様に主弁体(3)はデコンプレッション弁
(9)と共に、弁棒(10)の弁棒用スプリング(13)に
抗して突出し、主弁を開放する。
この時、油経路(15)を通ってピストン室(11)へ油が
流入する。
なお、通常、大形プレスなどに使用されるシリンダ機構
は、他の油圧を受けて急速前進するキッカーシリンダが
あって、このキッカーシリンダとプレス型を介して一体
になって動くラムシリンダを有しており、本考案にいう
シリンダとはこのラムシリンダのことであり、他の油圧
によって前進するキッカーシリンダと一体になって前進
するため、このラムシリンダの背面側が負圧になり作動
油を吸込むことが必要となる。
この負圧力によって突出した本考案の主弁体(3)は、
タンク側から油が流れてシリンダ背面に入ってシリンダ
がストロークエンドし圧力がバランスすると、負圧力が
なくなるので弁棒用スプリング(13)の押圧力により主
弁座(2)まで戻り、第1図の状態になって加圧加工行
程に入る。
つまり、シリンダがストロークエンドに至るとキッカー
シリンダにかかっていた他の油圧がラムシリンダにも連
通してプレス型に大きな加圧力がかかるのであるが、こ
の加圧行程中には本考案プレフィル弁は第1図の状態と
なって、主弁もデコンプレッション弁も完全に閉じてお
り、油のリークはなく加圧の圧力を保持する。
なお、第2図から第1図に戻るとき油経路(15)を通っ
てピストン室(11)から油が出る。
この加圧加工行程が終了すれば、シリンダを後退させる
ために作動油をタンク側へ戻す必要があるが、加圧力が
あるためにこのまま主弁体(3)を開くことは困難であ
り、その前にまず圧抜き行程を行なう必要が生じる。
第3図はこの様子を示したもので、第1図の実施例の圧
抜き行程の断面図である。
この図の様にパイロット経路(14)からパイロット圧
(p)の油をピストン室(11)へピストン(12)の背面
から送り出してやれば、ピストン(12)はピストン用ス
プリング(16)に抗して前進し、弁棒(10)の端面に当
接してこれを押下げ、デコンプレッション弁(9)を作
動させてデコンプレッション弁座(8)から離脱させデ
コンプレッション弁を開き、シリンダ側の加圧された作
動油が圧抜き路(7)からデコンプレッション室(5)
に入りさらに圧抜き路(6)からタンク側の主流路
(4)へと連通し、加圧力が抜けるのである。そして更
にパイロット圧(p)をかけてピストン(12)を押圧し
て行けば主弁体(3)が主弁座(2)から離脱して作動
油がシリンダ側からタンク側へと大量に戻って行くので
ある。
第4図はその様子を示したもので、第1図の実施例の戻
り行程の断面図である。
この図の様に、前記の圧抜きが終了してもさらにパイロ
ット圧(p)をかけ続けると、ピストン(12)の作動力
が、流体による主弁体の押上げ力及び両スプリング(1
3)(16)の押上げ力を上回わり、ピストン(12)が押
下げられて主弁体(3)は全開されシリンダ側の作動油
をタンク側へと戻すのである。
そして、作動油がタンクに戻ればパイロット圧(p)を
停止することにより、両スプリング(13)(16)の作用
によって、ピストン(12)もデコンプレッション弁
(9)も第1図の状態に戻り、次のプレス加工の態勢が
整うのである。
なお、このピストン(12)の作動や、弁棒(10)の作動
に応じてピストン室(11)の油が油経路(15)を通って
出入する。
[考案の効果] 本考案は以上の様なものであり、デコンプレッション弁
の機構をバルブ本体ではなく主弁体の中に組込み主弁体
と一体形に作動させることができ非常にシンプルな構造
になっていると言う効果を有する。
したがって従来のデコンプレッション機構の様な複雑な
ものとは異なり部品点数も少なく、また加工面、組立面
においても工数削減が図れるのでそのコストも低減化
し、経済的にきわめてすぐれた効果を発揮する。
また、本考案プレフィル弁は上記の様にシンプルな構造
であるにもかかわらず、圧抜き機構はピストンを作動さ
せるパイロット圧をかけてやれば良く、主弁体を開放す
るための一連の作動中に組込まれており、圧抜きが終了
しなければ主弁体は開かず、したがって圧抜き性能や安
全性・耐久性においても非常にすぐれた効果を有してい
る。
この様に本考案プレフィル弁は大幅なコストダウン達成
とすぐれた性能を有するため、大形プレスや射出成形機
のプレフィル回路用のバルブとしてきわめて高度な有用
性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案プレフィル弁の1実施例の断面図であ
る。 なお、この第1図は加圧加工行程の場合と同じものであ
る。 第2図は、第1図の実施例のプレフィル弁が吸込行程に
入ったときの断面図である。 第3図は、第1図の実施例の圧抜き行程の断面図であ
る。 第4図は、第1図の実施例の戻り行程の断面図である。 (1)…バルブ本体、(2)…主弁座、(3)…主弁
体、(4)…主流路、(5)…デコンプレッション室、
(6)・(7)…圧抜き路、(8)…デコンプレッショ
ン弁座、(9)…デコンプレッション弁、(10)…弁
棒、(11)…ピストン室、(12)…ピストン、(13)…
弁棒用スプリング、(14)…パイロット経路、(15)…
油経路、(16)…ピストン用スプリング
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16K 15/18 E

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブ本体の主弁座に主弁体を着脱させて
    タンク側とシリンダ側との間に大流量の作動油を主流路
    に流すバルブであって、前記主弁体の中に圧抜き路を備
    えたデコンプレッション弁室を設け、前記弁室のデコン
    プレッション弁座にデコンプレッション弁を着脱させて
    圧抜き作動を行なわしめ、前記バルブ本体の後部にピス
    トン室を設けて前記デコンプレッション弁に一体となっ
    ている弁棒を前記主弁体から前記ピストン室に貫通させ
    て弁棒用スプリングにより支持し、前記ピストン室にパ
    イロット圧とピストン用スプリングにより作動するピス
    トンを設け、かつ前記主流路と前記ピストン室との間に
    油経路を設けて前記ピストンや弁棒の作動に応じて油を
    出入させる様にしたことを特徴とするプレフィル弁。
JP1988104621U 1988-08-08 1988-08-08 プレフィル弁 Expired - Lifetime JPH0743446Y2 (ja)

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JP1988104621U JPH0743446Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08 プレフィル弁

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JPH0225702U JPH0225702U (ja) 1990-02-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645140B2 (ja) * 1990-11-07 1994-06-15 日精樹脂工業株式会社 型締装置のプレフィルバルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS623584U (ja) * 1985-06-22 1987-01-10
JPS6391777U (ja) * 1986-12-05 1988-06-14

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