JPH043759Y2 - - Google Patents

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JPH043759Y2
JPH043759Y2 JP9495987U JP9495987U JPH043759Y2 JP H043759 Y2 JPH043759 Y2 JP H043759Y2 JP 9495987 U JP9495987 U JP 9495987U JP 9495987 U JP9495987 U JP 9495987U JP H043759 Y2 JPH043759 Y2 JP H043759Y2
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valve
pressure
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chamber
valve opening
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Description

【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》 本考案は、機械式プレスの油圧式過負荷安全装
置の過負荷安全弁のうち、安全装置内の油圧の圧
力状態を検出するスイツチを付設したものに関
し、その圧力状態を休止圧・運転圧・過負荷圧の
3種類の状態に区別して検出できるようにする技
術である。 《前提となる基本構造》 この種の過負荷安全弁の基本的な構造は次のよ
うになつている。 例えば、第1図から第3図、第6図又は第7図
に示すように、 前後方向へ延びる弁箱11内で、圧油の入口孔
P1から圧油の出口孔R1までの間に、開弁開始用
加圧室17と弁座18とその加圧室17よりも大
径の開弁加速用加圧室28とを前後方向へ直列に
設け、 上記の開弁加速用加圧室28と上記の出口孔
R1とを連通する出口室30を、その開弁加速用
加圧室28の径方向の外側に設け、 その開弁加速用加圧室28に弁体14を前後方
向へ移動自在に挿入し、 上記弁体14の弁面23を上記の弁座18へ閉
止接当させる閉弁用押圧手段24をその弁体14
の後側に設け、 同上の弁体14に、上記の開弁開始用加圧室1
7に対面する開弁開始用受圧面14cと、上記の
開弁加速用加圧室28に対面する開弁加速用受圧
面14dとを形成し、 機械式プレス1の過負荷吸収用シリンダ室2に
過負荷油圧が発生した時に前記の入口孔P1から
開弁開始用加圧室17を経て開弁開始用受圧面1
4cに作用する油圧開弁力を、前記の閉弁用押圧
手段24の閉弁力よりも大きい値に設定し、 上記の弁体14から前記の弁箱11の外側空間
にスイツチ操作腕70を延出し、そのスイツチ操
作腕70の延出部に圧力状態検出用スイツチSの
作動入力部62を対面させて構成したものであ
る。 《従来技術》 上記基本構造において、油圧式過負荷安全装置
内の油圧の圧力状態を検出するための構造として
は、従来では第6図又は第7図に示すものがあ
る。 ◎従来例1(第6図参照、特公昭42−14430号公
報) これは、弁座18が弁箱11に固設され、スイ
ツチ操作腕70が弁体14の中央部から軸方向に
沿つて弁箱11の後壁外に固着延出されたもので
ある。 そして、油圧式過負荷安全装置から圧力が抜か
れた休止圧状態、及び運転圧が加えられた運転圧
状態では、弁体14がエアシリンダ式閉弁用押圧
手段24で前進させられて弁座18に閉止接当し
て受止められるとともに、圧力状態検出用スイツ
チSの作動入力部62がスイツチ操作腕70で休
止圧・運転圧検出位置に操作される(実線図)。 また、過負荷圧が加えられた過負荷圧状態で
は、開弁開始用受圧面14c及び開弁加速用受圧
面14dに作用する過負荷圧で弁体14が後退さ
せられるとともに、スイツチ操作腕70によつて
スイツチSの作動入力部62が過負荷圧検出装置
に操作される(二点鎖線図)。 ◎従来例2(第7図参照、特公昭54−23474号公
報) これは、本考案者が先に提案したものであつ
て、弁体14は、筒状の主弁体90とパイロツト
弁体91とを前後方向(図上左右方向)で直列に
突合わして構成される。上記の主弁体90の後寄
部に弁座18が、パイロツト弁体91の前面中央
部に開弁開始用受圧面14cが、同上主弁体90
の後面に開弁加速用受圧面14dがそれぞれ形成
され、スイツチ操作腕70はパイロツト弁体91
から径方向に向けて弁箱11外に固着延出され
る。 運転圧状態では、実線図で示すように、入口孔
P1の油圧力及び主弁体押圧ばね92の弾圧力と
で主弁体90とパイロツト弁体91が後退させら
れるとともに、スイツチSの作動入力部62がス
イツチ操作腕70で運転圧検出位置に操作され
る。 そして、過負荷圧がかかると、まずパイロツト
弁体91が弁座18からわずかに離間し、次いで
開弁加速用受圧面14dに作用する油圧力が主弁
体押圧ばね92に打ち勝つて主弁体90を急速に
前進させ、弁座18を開いて圧油を出口孔R1
ら排出する。これと同時に、パイロツト弁体91
が閉弁用押圧手段24で急速に前進して弁箱11
で受止められるとともに、二点鎖線図で示すよう
に、スイツチSの作動入力部62がスイツチ操作
腕70で過負荷圧・休止圧検出位置に操作され
る。 《考案が解決しようとする問題点》 上記各従来例では次の問題がある。 ◎従来例1(第6図参照) (イ) 油圧式過負荷安全装置内の油圧の圧力状態が
休止圧状態であつても運転圧状態であつても、
弁体14が同じ前進位置に位置するため、圧力
状態検出用スイツチSが同じ検出位置に操作さ
れて同じ検出信号しか発信できないため、機械
式プレス及びその付属装置を前記休止圧状態と
運転圧状態とで区別して制御することができな
い。 (ロ) 圧力状態検出用スイツチSが弁箱11の後側
に直列状に配置されるので過負荷安全弁4の全
長が長くなる。 ◎従来例2(第7図参照) (イ)′ 油圧式過負荷安全装置内の油圧の圧力状態
が過負荷圧状態であつても休止圧状態であつて
も、パイロツト弁体91が同じ前進位置に位置
するため、圧力状態検出用スイツチSが同じ検
出位置に操作されて同じ検出信号しか発信でき
ないため、機械式プレス及びその付属装置を前
記過負荷圧状態と休止圧状態とで区別して制御
することができない。 (ハ) パイロツト弁体91は図示の運転圧位置から
過負荷圧位置へ急速に切換わるので、スイツチ
操作腕70がスイツチSの作動入力部62を急
激に退入させ、その衝撃によつて、スイツチS
やスイツチ操作腕70が破損しやすい。 本考案は、上記の問題点(イ)、(イ)′、(ロ)、(ハ)を

て解消して、過負荷安全装置を休止圧、運転圧、
過負荷圧の3種類の状態に区別して検出できるよ
うにすること、過負荷安全弁の全長を短くするこ
と、及び圧力状態検出用スイツチやスイツチ操作
腕の破損を防止することを目的とする。 《問題点を解決するための手段》 本考案は、上記目的を達成するために、前記の
基本構造において、油圧式過負荷安全装置内の油
圧の圧力状態を検出するための構造を次のように
構成したものである。 例えば、第1図と第3図に示すように、 前記の開弁開始用加圧室17に弁座筒19を一
定範囲内で前後方向へ油密移動自在に挿入して、
その弁座筒19の後端面に前記の弁座18を形成
し、 その弁座18を前記の弁体14の弁面23に閉
止接当させる弁座筒押圧手段20を上記の弁座筒
19の前側に設け、 前記の開弁加速用加圧室28と前記の出口室3
0と間で、前記の弁箱11に前記の弁体14を前
後方向に嵌合させて、その嵌合隙間によつて絞り
部29を構成し、 上記の絞り部29の嵌合長さは、上記の弁体1
4の全開状態では嵌合が解除されるのに対して、
同上弁体14が全開状態から閉弁状態に至るまで
の途中状態では上記の嵌合が保持される長さに設
定し、 前記のスイツチ操作腕70を前記の弁体14か
ら径方向の外側へ向けて延出し、 そのスイツチ操作腕70の延出部に前記の作動
入力部62を前側から対面させて構成した。 《作用》 本考案の作用を第1図に基づいて説明する。 休止圧状態から運転圧状態を経て過負荷圧状態
への切換えは次の手順でなされる。 第1図aは、機械式プレスが停止して油圧式過
負荷安全装置から圧力が抜かれた休止圧状態を示
している。入口孔P1には油圧がかかつていない
ので、閉弁用押圧手段24で前進させられた弁体
14が弁座18に閉止接当して弁座筒19を前側
へ押圧移動するとともに、圧力状態検出用スイツ
チSの作動入力部62がスイツチ操作腕70で休
止圧検出位置に操作されている。 油圧ポンプの起動により入口孔P1の圧力が上
昇していくと、閉弁用押圧手段24によつて弁体
14が弁座18を押閉じた状態で、入口孔P1
油圧力によつて弁座筒19及び弁体14が後退
し、ついには、第1図bの運転圧状態で示すよう
に、弁座筒19がストツパー壁21に受止められ
てその位置で停止する。上記弁体14の後退に伴
つて、スイツチ操作腕70を介して圧力状態検出
用スイツチSが運転圧検出位置に操作される。 入口孔P1が過負荷圧力にまで上昇すると、そ
の油圧力により、まず弁体14の開弁開始用受圧
面14cが弁座18からわずかに離間し、次いで
開弁加速用受圧面14dに油圧力が作用する。こ
れに伴つて、第1図cの過負荷圧状態で示すよう
に、弁体14が急速に後退するとともにスイツチ
操作腕70も後退し、これに追従してスイツチS
の作動入力部62が過負荷圧検出位置に操作され
る。 上記過負荷安全作動により、入口孔P1内の圧
油が出口孔R1から排出されその入口孔P1の圧力
が低下していくと、閉弁用押圧手段24が弁体1
4を閉弁側へ前進させ始める。すると、その閉弁
作動の途中で、開弁加速用加圧室28と出口室3
0との連通路が絞り部29で絞られ始めるので、
圧油の排出量が規制される。これにより、弁体1
4の前進速度が遅くなり、スイツチ操作腕70が
スイツチSの作動入力部62を緩やかに操作して
運転圧検出位置に切換える。 《考案の効果》 本考案は、上記のように構成され作用すること
から次の効果を奏する。 (イ) 油圧式過負荷安全装置内の油圧の圧力状態が
休止圧、運転圧、過負荷圧の3種類の状態に変
化するのに対応して弁体が3種類の位置に切換
わり、これに伴つて、圧力状態検出用スイツチ
の作動入力部がスイツチ操作腕を介して3種類
の検出位置に切換操作されるので、上記各圧力
状態を区別して検出できる。 (ロ) 圧力状態検出用スイツチは弁箱と並列状に配
置され、弁箱の後側に突出しないので、過負荷
安全弁の全長が短かくなる。 (ハ) 過負荷圧状態から低圧状態に弁体が切換わる
ときには、絞り部の絞り作用によつて圧油の排
出量が規制されるので、弁体の前進速度が緩や
かなものとなる。このため、スイツチ操作腕で
スイツチの作動入力部を操作するときの衝撃力
が小さくてすみ、スイツチやスイツチ操作腕の
破損を防止できる。 《実施例》 以下、本考案の実施例を図面により説明する。
第1図から第3図はその一実施例を示している。 本考案の油圧式過負荷安全装置は、第2図の全
体系統図で示すように構成される。 機械式プレス1のスライド1aに形成した過負
荷吸収用シリンダ室2内には、油路2aを介して
油圧ポンプ3で圧油が所定の運転圧に注入され、
クランク軸1b、連結棒1cからピストン1dに
伝達されたプレス力が上記圧油を介して加工材料
に伝わるようになつている。 プレス作業中に、誤つて複数の材料が供給され
たり、上下金型間に異物がかみ込んだりして、ス
ライド1aに過負荷がかかつたときには、過負荷
吸収用シリンダ室2内の圧油が過負荷安全弁4を
急速に押開いて油タンク5へ排出されるので、ピ
ストン1dの下降力が過負荷吸収用シリンダ室2
の圧縮作動で吸収されてスライド1aに伝わらな
くなり、スライド1aのストロークlの範囲内で
過負荷安全作動が行なわれる。 また、6は圧力保障弁で、これは、過負荷吸収
用シリンダ室2内の圧油がプレス作業中にプレス
圧を受けて温度上昇し、体積膨張により油圧が微
速度で異常上昇したときに、その微速異常上昇圧
のみを逃して油タンク5へ圧油を排出するもので
ある。これにより、過負荷安全弁4が誤つて過負
荷作動することを防止するとともに、過負荷吸収
用シリンダ室2内の油圧が正常な運転圧力に保た
れる。 一方、スライド1aのストロークlの範囲を超
える過負荷がかかつた場合に、過負荷吸収用シリ
ンダ室2の底壁にピストン1dが衝突するのを防
止する手段が設けられる。即ち、上記の過負荷圧
状態を圧力状態検出用スイツチSで検出して、そ
の出力信号に基づき制御開閉器8を介して主電動
機Mを停止するとともに、クラツチCを切断し、
もしくは、これと同時にクランク軸1bに図外の
ブレーキを作動させるものである。 安全弁装置Aは、前記過負荷安全弁4に上記圧
力保障弁6を内設してなり、第3図で示すように
構成される。 まず、過負荷安全弁4について説明すると、こ
れは、弁箱11と弁蓋12とを図外の締結ボルト
で前後方向(図上左右方向、以下同じ)に固定し
てなる。上記弁箱11は、その右側中央寄部に側
面視で円形の弁室13が形成されるとともに、左
側中央寄部に圧油の入口孔P1が、下部に圧油の
出口孔R1がそれぞれ形成される。 上記弁室13の周壁に弁体14の大径部14a
が軸心方向に油密摺動自在に挿入され、同上弁体
14の小径部14bが弁蓋12の弁体ガイド孔1
5に挿入される。 上記弁室13は開弁開始用加圧室17及び弁座
18を介して入口孔P1に連通される。この開弁
開始用加圧室17は側面視で円形に形成されてお
り、その右寄部内に弁座筒19が一定範囲内で左
右方向に油密摺動可能に内嵌される。即ち、圧縮
ばねからなる弁座筒押圧手段20が開弁開始用加
圧室17内に装着され、弁座筒19を右方向へ押
圧するとともに、弁座筒19の段付部19aが開
弁開始用加圧室17のストツパー壁21に受止め
られる。上記弁座筒19の右端面に前記弁座18
が形成されている。 また、弁体14の弁面23は、閉弁用押圧手段
24を介して弁座18に閉止接当され、その接当
箇所の内側に開弁開始用受圧面14cが形成され
る。上記閉弁用押圧手段24は圧縮ばね25から
なり、そのばね左端部25aが弁体大径部14a
を押圧するとともに、ばね右端部25bがばね押
え筒26で受止められる。このばね押え筒26
は、弁蓋12に進退節可能に螺合されており、そ
の筒孔で前記の弁体ガイド孔15が構成される。 弁室13内では、弁体14の左側中央部を凹入
して開弁加速用加圧室28が形成され、その径方
向外側空間に絞り部29を介して出口室30が連
通される。この出口室30が出口孔R1に連通さ
れる。上記絞り部29は、開弁開始用加圧室17
の周壁17aの外周面と開弁加速用加圧室28の
周壁面との間に形成した環状流路で構成されてい
る。また、弁体14の凹入底壁面で開弁加速用受
圧面14dが構成される。 そして、過負荷圧状態(第1図c参照)では、
開弁開始用加圧室17と出口室30との両室が直
接連通するのに対して、休止圧状態(第1図a参
照)及び運転圧状態(第1図b参照)では、両室
17,30が絞り部29を介して連通するように
なつている。 次に前記の圧力保障弁6について説明する。 圧力保障弁6の弁箱Dは、過負荷安全弁4の弁
体14で構成されている。この弁箱Dの中央部内
に絞り弁室41とリリーフ弁室42とが左右に直
列に形成され、開弁開始用加圧室17の終端部で
構成した油圧の入口部P2に、絞り弁室41及び
リリーフ弁室42を介して出口部R2が連通され
る。この出口部R2が前記出口孔R1に連通されて
いる。 上記絞り弁室41は段付円形孔で構成されてお
り、絞り弁体44の小径部44a及び大径部44
bが左右方向一定範囲内で摺動自在に内嵌され
る。絞り弁体小径部44aと絞り弁室41との摺
動隙間で絞り通路47が構成される。 また、絞り弁体大径部44bは絞り弁室41の
周壁に油密摺動自在とされるとともに、絞り弁体
44の右端部(後端部)44cはリリーフ弁室4
2に進入、退出移動自在とされる。この絞り弁体
右端部44cに環状弁座48が形成され、弁座4
8の中央部に開口した逃し孔49を介して絞り弁
室41とリリーフ弁室42同士が連通される。 一方、リリーフ弁室42にはリリーフ弁体45
が挿入され、これを閉弁側(絞り弁室41側)へ
弾圧するリリーフ圧設定用押圧手段51が設けら
れる。これは、圧縮ばね52からなり、そのばね
左端部52aがリリーフ弁体45の右端面に押圧
接当されるとともに、ばね右端部52bが、弁体
14に進退調節可能に螺合したばね押え53で受
止められている。また、リリーフ弁室42の左側
端面(絞り弁室41側の端面)でリリーフ弁体4
4の受止面42aが構成される。 上記の圧力保障弁6は次のように作動する。 入口部P2の圧力が所定圧以下である低圧状態
においては、絞り弁体44の受圧力と、リリーフ
弁体45のリリーフ開始用受圧面45bに作用す
る開弁力との合力よりも圧縮ばね52の弾圧力が
大きくて、弁面45aを介して絞り弁体44が左
側へ押圧移動される。これにより、弁座48がリ
リーフ弁室42外に退出させられるとともに、リ
リーフ弁体45が受止面42aに受止められる。 一方、入口部P2の油圧が所定値以上である運
転圧状態においては、上記合力が圧縮ばね52の
弾圧力に打ち勝つて、絞り弁体44及びリリーフ
弁体45を右側へ押圧移動させる。これにより、
弁座48が、リリーフ弁体45の弁面45aに閉
止接当した状態でリリーフ弁室42内に進入す
る。 上記絞り弁体44の所定量以上の右方移動は、
絞り弁体大径部44bが絞り弁室41の右端面で
受止められることにより阻止される。圧油の温度
上昇により、入口部P2の圧力がさらに高まると、
リリーフ弁体45のリリーフ開始用受圧面45b
に作用する開弁力が圧縮ばね52の弾圧力に打ち
勝ち、弁座48が開かれる。これにより、入口部
P2と出口部R2とが連通して圧油が排出され、出
口部P2の圧力が運転圧に保たれる。 また、前記の過負荷安全弁4の弁箱11の上部
に圧力状態検出用スイツチSが設けられる。これ
は、第1図aの模式図に示すように構成される。 即ち、スイツチケース61に左右方向で摺動自
在に挿入した作動入力部62が突出用ばね63で
右側から突出可能とされる。この作動入力部62
の途中部に形成した接点操作溝62a内に接点
X,Yの各可動片64a,65aが向い合わせに
挿入され、両可動片64a,65a間に押圧ばね
66が装着される。そして、各可動片64a,6
5aは、接点X,Yの各固定子64b,65bで
それぞれ受止め可能とされる。 また、第3図で示すように弁体14の大径部1
4aと圧縮ばね25のばね左端部25aとの間に
スイツチ操作腕70が狭持固定される。このスイ
ツチ操作腕70が弁蓋12の上部開口71を貫通
して弁箱11の径方向上側へ延出され、その延出
端70aが、圧力設定調節ねじ72及び押圧具7
3を介してスイツチSの作動入力部62に接当さ
れる。 上記スイツチSの作動を第1図と第2図に基づ
いて説明する。 機械式プレス1の運転を休止した休止圧状態で
は、第1図aで示すように、過負荷安全弁4の弁
体14が休止圧位置に切換わり、スイツチ操作腕
70を介してスイツチSの作動入力部62を休止
圧検出位置に操作している。 これにより、接点XがON(オン)とされるとと
もに、接点YがOFF(オフ)とされており、両接
点の出力信号
【XON,YOFF】により第2図中の制
御開閉器8を介して主電動機Mの運転が停止され
るとともに、クラツチCが切断されている。 油圧ポンプ3の起動で入口孔P1の圧力が高ま
り、運転圧に達つすると、第1図bの運転圧状態
で示すように、弁体14が運転圧位置に切換り、
スイツチSの作動入力部62を運転圧検出位置に
操作する。これにより、両接点X,Yが共にON
(オン)となり、その出力信号
【XON,YON】によ
り、主電動機Mの運転とクラツチCの接続とが可
能となる。 機械式プレス1のスライド1aが過負荷を受け
ることにより、入口孔P1の圧力が過負荷圧にま
で高まると、第1図cの過負荷圧状態で示すよう
に、弁体14が過負荷圧位置に切換わり、スイツ
チSの作動入力部を過負荷圧検出位置に操作す
る。これにより、接点XがOFF(オフ)に切換わ
る一方、接点YがON(オン)に保たれ、両接点
の出力信号
【XOFF,YON】により、主電動機Mの
運転を停止するとともに、クラツチCを切断する
のである。 なお、上記実施例では、過負荷安全弁4に圧力
保障弁6を内設するとしたが、これら両弁4,6
はそれぞれ独立の弁として設けるものであつても
よい。 第4図は他の実施例を示し、閉弁用押圧手段2
4を単動形ばね復帰式空圧シリンダで構成したも
のである。即ち、弁蓋12に筒状ピストン80が
気密摺動自在に挿入され、ピストン80の右側に
空圧作動室81が、ピストン80の左側にばね室
82がそれぞれ形成される。ピストン80の筒孔
で形成した弁体ガイド孔15に弁体小径部14b
が気密摺動自在に案内される。スイツチ操作腕7
0は、ばね室82に装着した復帰ばね83の弾圧
力で弁体大径部14aに押圧固定される。 第5図は絞り部29の変形例を示している。こ
の場合、開弁加速用加圧室28と出口室30とを
連通する絞り部29は、弁体14の外周面と弁箱
11との間の流路で構成される。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図は本考案の実施例を示してい
る。第1図から第3図はその一実施例を示し、第
1図は作動説明図で、第1図aは休止圧状態を示
す図、第1図bは運転圧状態を示す図、第1図c
は過負荷圧状態を示す図、第2図は全体系統図、
第3図は安全弁装置の縦断面図、第4図は他の実
施例を示す部分図、第5図は変形例を示す部分図
で、第6図は従来例1を示す縦断面図、第7図は
従来例2を示す縦断面図である。 1……機械式プレス、2……過負荷吸収用シリ
ンダ室、11……弁箱、14……弁体、14c…
…開弁開始用受圧面、14d……開弁加速用受圧
面、17……開弁開始用加圧室、18……弁座、
19……弁座筒、20……弁座筒押圧手段、23
……弁面、24……閉弁用押圧手段、28……開
弁加速用加圧室、29……絞り部、30……出口
室、62……作動入力部、70……スイツチ操作
腕、P1……入口孔、R1……出口孔、S……圧力
状態検出用スイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前後方向へ延びる弁箱11内で、圧油の入口孔
    P1から圧油の出口孔R1までの間に、開弁開始用
    加圧室17と弁座18とその加圧室17よりも大
    径の開弁加速用加圧室28とを前後方向へ直列に
    設け、 上記の開弁加速用加圧室28と上記の出口孔
    R1とを連通する出口室30を、その開弁加速用
    加圧室28の径方向の外側に設け、 その開弁加速用加圧室28に弁体14を前後方
    向へ移動自在に挿入し、 上記弁体14の弁面23を上記の弁座18へ閉
    止接当させる閉弁用押圧手段24をその弁体14
    の後側に設け、 同上の弁体14に、上記の開弁開始用加圧室1
    7に対面する開弁開始用受圧面14cと、上記の
    開弁加速用加圧室28に対面する開弁加速用受圧
    面14dとを形成し、 機械式プレス1の過負荷吸収用シリンダ室2に
    過負荷油圧が発生した時に前記の入口孔P1から
    開弁開始用加圧室17を経て開弁開始用受圧面1
    4cに作用する油圧開弁力を、前記の閉弁用押圧
    手段24の閉弁力よりも大きい値に設定し、 上記の弁体14から前記の弁箱11の外側空間
    にスイツチ操作腕70を延出し、そのスイツチ操
    作腕70の延出部に圧力状態検出用スイツチSの
    作動入力部62を対面させて構成した、 機械式プレスの油圧式過負荷安全装置の圧力状
    態検出用スイツチ付き過負荷安全弁において、 前記開弁開始用加圧室17に弁座筒19を一定
    範囲内で前後方向へ油密移動自在に挿入して、そ
    の弁座筒19の後端面に前記の弁座18を形成
    し、 その弁座18を前記の弁体14の弁面23に閉
    止接当させる弁座筒押圧手段20を上記の弁座筒
    19の前側に設け、 前記の開弁加速用加圧室28と前記の出口室3
    0と間で、前記の弁箱11に前記の弁体14を前
    後方向に嵌合させて、その嵌合隙間によつて絞り
    部29を構成し、 上記の絞り部29の嵌合長さは、上記弁体14
    の全開状態では嵌合が解除されるのに対して、同
    上弁体14が全開状態から閉弁状態に至るまでの
    途中状態では上記の嵌合が保持される長さに設定
    し、 前記のスイツチ操作腕70を前記の弁体14か
    ら径方向の外側へ向けて延出し、 そのスイツチ操作腕70の延出部に前記の作動
    入力部62を前側から対面させて構成した、 ことを特徴とする、機械式プレスの油圧式過負荷
    安全装置の圧力状態検出用スイツチ付き過負荷安
    全弁。
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