JPH08141679A - 金属線状体の形成方法および装置 - Google Patents

金属線状体の形成方法および装置

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JPH08141679A
JPH08141679A JP7190298A JP19029895A JPH08141679A JP H08141679 A JPH08141679 A JP H08141679A JP 7190298 A JP7190298 A JP 7190298A JP 19029895 A JP19029895 A JP 19029895A JP H08141679 A JPH08141679 A JP H08141679A
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roller
rollers
twisting
linear body
twist
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JP7190298A
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English (en)
Inventor
Kenichi Okamoto
賢一 岡本
Yoshiyuki Baba
芳之 馬場
Yasuo Sakai
康夫 酒井
Hirobumi Furuta
博文 古田
Satoru Kamitamari
悟 上玉利
Hirofumi Tokunaga
浩文 徳永
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/02Machine details; Auxiliary devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2207/00Rope or cable making machines
    • D07B2207/20Type of machine
    • D07B2207/204Double twist winding
    • D07B2207/205Double twist winding comprising flyer
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2207/00Rope or cable making machines
    • D07B2207/40Machine components
    • D07B2207/4072Means for mechanically reducing serpentining or mechanically killing of rope

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸線加工後の金属線や撚線加工前後の金属コ
ードなどの金属線状体の残留トーションの除去を初めと
する品質の安定化を図ることである。 【解決手段】 回転体1の入口側の軸芯から入線した金
属線状体6を方向転換ローラ7、8により軸芯から離
し、軸芯の片側の撚り又は捩れ伝播防止ローラ5の外側
を出口方向に向けて導く。その後、出口側のターンロー
ラ9でUターンさせて入口方向に進行させ、その際に軸
芯の両側の各撚り又は捩れ伝播防止ローラ5で交互に反
対方向に押え込む。そしてこの後、入口側ターンローラ
10により出口に向けて再度Uターンさせ、軸芯の他側
の撚り又は捩れ伝播防止ローラ5の外側を出口方向に向
けて、通過させ、出口側の方向転換ローラ11、12で
出口側の軸芯に戻して出線させるパスラインを組み、回
転体1を回転させながら線状体6を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は伸線加工後の金属線及
び撚線加工前後の金属コードなどの金属線状体の形成方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴム物品補強用の金属線状体を製
造する場合、伸線機または撚線機が盛んに用いられてい
る。このような撚線機、特に生産性の高い二度撚り撚線
機により、鋼素線などの弾性のある線状体を撚り合わせ
る場合、撚り合わせ前または撚り合わせ後に過撚する装
置を配置し、その装置で鋼素線に仕上がり撚りピッチ以
上の撚り(捩れ)を与えることにより、その撚り(捩
れ)によって生じる塑性変形を利用して残留トーション
のない金属線状体を作製している。
【0003】この過撚装置は一種の形成装置であって、
例えば、特公昭55−514号公報及び特開昭58−2
3525号公報では過撚ローラと称して一般にφ60mm
〜φ120mm程度の大径ローラが少なくとも2個使用さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置はロー
ラ軸にボールベアリングが使用されており、その回転半
径が比較的大きいため遠心力によりグリス抜け、回転部
の摩耗等のトラブルが多発し、ベアリングの寿命を短く
していた。また、このベアリング寿命に至る過程で金属
線状体への張力過大による断線や、残留トーションのば
らつきを招いていた。
【0005】これらの諸問題を解決するため、特開昭5
3−2644号公報では過撚装置を従来の一度の過撚か
ら二度の過撚が可能なパスラインを持つ過撚装置にする
ことにより、回転数を半減している。
【0006】しかしこの方法及び装置では、必然的に二
度撚り撚線機と同様な装置になっており、従って、外観
上二度撚り撚線機が2台連なる配置となるため、かえっ
て設備の大型化を招き、大幅なコストアップになるとと
もに、回転枠の先端に取り付けられたガイドローラは、
回転中心からの距離が従来装置以上に大きくなるため、
このローラ軸のベアリングが相変わらず遠心力の影響を
受け、そのベアリングの短命化が避けられない。また、
ベアリング寿命に至る過程に生ずる諸トラブルも、従来
同様発生するため、今のところ問題解決に至っていな
い。
【0007】この発明の課題は、上記の従来技術による
品質・コスト上の問題をなくし、同時に金属線状体の長
手方向で品質の均一化が長期に亘って保証できる金属線
状体の形成方法と形成装置を提供することであり、特開
昭53−2644公報に記載されている二度仮撚装置の
ガイドローラの回転半径を極力小さくし、装置自身も小
型化できる金属線状体の製造方法およびその装置につい
て鋭意検討した結果、この発明に至ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めにこの発明は、軸芯の両側に交互に千鳥状に配列した
ローラに金属線状体を掛け、その金属状体を各ローラで
交互の曲げ及び/又は圧縮を与えながら通過させて伸直
又は矯正していく形成装置に軸芯を中心にした回転を与
え、さらに、その装置のローラ群のうち、入口側と出口
側のローラを方向転換用として金属線状体を通過させる
ための逆S字又はS字に近いパスラインを組み、形成装
置の回転で入線及び出線位置の金属線状体に逆向きのひ
ねりを加えながら伸直又は矯正を行う金属線状体の形成
方法を提供する。
【0009】なお、かかる方法の実施に当たっては、上
記形成装置として回転体の回転軸芯を中心にしてその両
側に複数の撚り又は捩れ伝播防止ローラと方向転換ロー
ラを千鳥状に配置したものを用い、その装置に対し、金
属線状体を、上記回転体の入口側の軸芯から入線した直
後に入口側の一方の方向転換ローラにより軸芯から離れ
る方向に導かれ、上記各撚り又は捩れ伝播防止ローラの
外側を出口方向に向けて通過したのち出口側一方の方向
転換ローラによりUターンし、その後、軸芯の両側の上
記各撚り又は捩れ伝播防止ローラで交互に反対方向に押
え込まれて拘束を受けながら軸芯に沿って入口方向に進
み、入口側他方の方向転換ローラにより軸芯から離れる
方向にUターンして他方の各撚り又は捩れ伝播防止ロー
ラの外側を出口方向に向け通過したのち出口側他方の方
向転換ローラに導かれて出口側の軸芯から出線するパス
ラインを組んで通過させる方法(請求項2)や、この方
法のパスラインを、出口側一方の方向転換ローラに導か
れてUターンした金属線状体が、軸芯の両側にある上記
各撚り又は捩れ伝播防止ローラの外側を交互に大回りす
るように順次線掛けして入口側へ導かれものに変え、そ
のパスラインに金属線状体を通す方法を採るのがよい。
【0010】また、この発明では上記の方法を実施する
形成装置も提供する。その形成装置は、入口部と出口部
にそれぞれ回転軸心と同心の中空回転軸を設けた回転体
に、複数のローラを回転軸芯の両側に交互に千鳥状に配
列して設け、そのローラ群を、上記回転軸芯の両側に少
なくとも片側で4個、両側で8個設ける撚り又は捩れ伝
播防止ローラと下記の方向転換ローラで構成し、 ・入口側中空回転軸の中心孔から入線した直後の線状体
を回転軸芯から離れる方向に導く第1ローラ、 ・第1ローラ通過後の線状体を片側のローラ群の外側を
通って出口方向に向かわせる第2ローラ、 ・出口側において第2ローラからの線状体を入口側に向
かってUターンさせる第3ローラ、 ・入口側で他側のローラ群の外側を通って出口に向かう
ように再度Uターンさせる第4ローラ、 ・再Uターン後の線状体を出口側で回転軸芯方向に戻す
第5ローラ、 ・第5ローラからの線状体を出口側中空回転軸の中心孔
に導く第6ローラ、 上記第3、第4の方向転換ローラ間で線状体が回転軸芯
の両側の上記各撚り又は捩れ伝播防止ローラで交互に反
対方向に押え込まれて拘束を受けながら流れるパスライ
ン又は、各撚り又は捩れ伝播防止ローラの外側を交互に
大回りするように線掛けされて流れるパスラインを組
み、上記回転体を駆動手段で回転させながら伸直もしく
は矯正対象の金属線状体を入口から出口に向かって通過
させるように構成されている。
【0011】この装置は、撚り又は捩れ伝播防止ローラ
の最大設置数を回転体の回転軸芯の片側で9個、両側で
18個にするのが好ましい。
【0012】入口側から2番目の方向転換ローラ(第2
ローラ)と、出口側で金属線状体を入口側に向けてUタ
ーンさせるローラ(第3ローラ)と、入口側で出口側に
向けて再びUターンさせるローラ(第4ローラ)と出口
側から2番目の方向転換ローラ(第5ローラ)を他の方
向転換ローラや撚り又は捩れ伝播防止ローラより大径に
することや、回転軸芯の両側に配列されたローラのうち
少なくとも撚り又は捩れ伝播防止ローラは同一径とする
ことも好ましい。さらに、金属線状体を通過させるパス
ラインが請求項2に記載のものであるときには、撚り又
は捩れ伝播防止ローラの径Dm は、金属線状体の直径を
C として、金属線状体が単線の場合、16DC ≦Dm
≦60DC 、及び、撚線の場合、8DC ≦Dm ≦30D
C なる式を満たすのが好ましい。
【0013】請求項3のパスラインを組む場合には、上
記関係式はそれぞれ、単線の場合、24DC ≦Dm ≦9
0DC 、撚り線の場合、12DC ≦Dm ≦45DC に変
更される。
【0014】このほか、回転体の回転軸芯の両側に配列
される撚り又は捩れ伝播防止ローラの軸間距離Ln は、
当該ローラの径をDm とすると、1.25Dm ≦Ln
2.5Dm を満たし、且つ、回転軸芯の両側のローラ位
置が回転軸芯方向に交互に半ピッチづつずれているのが
望ましい。
【0015】
【作用】一般に知られている伸直ローラ又はローラ形式
の矯正装置は、図3又は図4の29に見られるように金
属線状体が千鳥状に配置したローラの間を交互の曲げ及
び/又は圧縮を受けながら一方向に通り抜けることで所
期の目的を果たしている。
【0016】本発明は、このローラ群を局部的に別の目
的、すなわち方向転換に使って、金属線状体を通過させ
るための逆Sの字又はSの字のパスラインを組むこと
と、ローラ群に回転を与えることにより、その前方部で
は二度の過撚(又は過捻)を、また、その後方部では二
度の解撚(又は解捻)をさせることができ、構造的には
ローラ形式の伸直装置、矯正装置が基本となっているた
めコンパクトで長寿命な二重過撚(又は過捻)とするこ
とができる。
【0017】なお、金属線状体を矯正による拘束を目的
としたローラで交互に反対方向に押し込む方法や、それ
らのローラの外側を大回りするように線掛けし、金属線
状体とローラとの接触角を大きくして接触抵抗を増大さ
せる方法を採用すると、過撚部と解撚部間での撚り(捩
れ)の伝播防止が確実化され、製品の品質がより安定す
る。
【0018】ここで、これ等の方法を採る場合、回転体
軸芯の両側に配列する撚り(捩れ)伝播防止用ローラの
数は片側で4個、両側で8個必要である。一方で、その
数が多くなり過ぎると回転体が長くなり、過撚及び解撚
部での遠心力による金属線状体の膨らみが生じたり、ロ
ーラ類の回転抵抗の増大により金属線状体の張力が大き
くなったりして断線する恐れがあり、結局、最大、片側
で9個、両側で18個が適正な範囲であった。
【0019】次に、このようなパスラインを作るために
は、金属線状体が通過するローラのうち、入口側から2
番目と3番目及び出口側から2番目と3番目の方向転換
ローラを他のローラに比べて大径にする必要があった。
一方、撚り(捩れ)伝播防止用ローラは上記ローラより
小さく、且つ、同一径にすることが均一な拘束力又は接
触抵抗を得る上で重要であった。
【0020】なお、これらの撚り(捩れ)伝播防止ロー
ラの径は、そのローラが回転体の中に組み込まれている
ため極力小径に抑えることが望ましいが、これは金属線
状体が単線であるのか撚線であるのかと、その直径を考
慮して決めるべきであり、また、金属線状体の拘束方法
によっても最適値が異なることも判った。
【0021】また、これらの撚り(捩れ)伝播防止ロー
ラの配列においてその軸間距離は金属線状体の拘束力及
び接触抵抗の他、作業性等を考慮するとローラ径の1.
25乃至2.5倍が適当であった。なお上下のローラピ
ッチは均一な拘束力及び接触抵抗を得るためには軸芯方
向に半ピッチづつずらすのが最適であった。
【0022】
【発明の実施の形態】先ず、図1に示す実施例1につい
て説明する。符号1は回転体であり、その一端に中空の
入口側回転軸2、他端に中空の出口側回転軸3が同芯に
固定してある。また、上記回転軸2には伝動用プーリ4
が固定してある。
【0023】上記回転体1にはその回転中心すなわち、
両端の回転軸2、3の中心を結ぶ中心線の両側に位置す
るように複数の撚り又は捩れ伝播防止ローラ5を配置し
て支軸により回転自在に回転体1に装着する。ローラ5
の支軸は、図示していない。これは他のローラについて
も同じである。
【0024】また、入口側において回転体1の片側には
回転軸2内を入線してくる金属線状体6を軸2の中心に
保ちながら回転体1の軸芯から離れる方向に導く方向転
換ローラ7と、そのローラ7を通過した線状体6を片側
の撚り、又は捩れ伝播防止ローラ5の群に接触しないよ
うにして出口側に導く方向転換ローラ8とを支軸により
回転自在に装着する。ローラ8は他のローラ5、7より
若干大径とする。
【0025】また、回転体1の出口側にはローラ5より
は若干大径のターンローラ9を支軸により回転自在に装
着する。
【0026】上記のローラ7、8で方向転換した線状体
6は回転体1の軸芯の片側にある各撚り又は捩れ伝播防
止ローラ5の外側を、ローラ5に対して非接触で出口側
に移動し、上記ターンローラ9により入口側に向けてU
ターンする。
【0027】Uターンした金属線状体6は両側の撚り又
は捩れ伝播防止ローラ5の間を通過する間に両側のロー
ラ5により交互に反対方向に押え込まれて波状に屈曲し
て拘束を受けながら入口の方向に進む。
【0028】回転体1の入口側には、回転軸芯の他側に
ターンローラ10が支軸により回転自在に装着されてい
る。このターンローラ10は前記ターンローラ9と同径
で、線状体6はこのターンローラ10で再びUターンし
て回転体1の軸芯の他側に並んだ各撚り又は捩れ伝播防
止ローラ5の外側を、ローラ5に触れることなく出口の
方向に移動し、出口側の2個の方向転換ローラ11、1
2により軸芯部に戻され、出口側回転軸3の中心を通っ
て外部に引出される。なお、出口側から2番目の方向転
換ローラ11の径も撚り又は捩れ伝播防止ローラ5より
若干大径とする。
【0029】図2に示す実施例2は回転体1の軸芯の両
側の撚り又は捩れ伝播防止ローラ5の間隔が拡大した点
以外は図1と同じ構造である。
【0030】この場合、ターンローラ9の部分でUター
ンした金属線状体6は隣接するローラ5の外周を大回り
し、その後他方に位置するローラ5の外周を大回りする
ように線掛けをしながら大きく屈曲して入口側へ向い、
入口側のターンローラ10で再びUターンして図1と同
様の系路で出口に向う。
【0031】図3は従来の二度撚り撚線機に上記実施例
の形成装置を用いた例を示している。この図において、
21は図示省略してある複数の供給リールから繰出され
た金属フィラメント、22は一つの供給リールから繰出
されるコアストランド(またはフィラメント)で、何れ
も目板ダイス23を通過し、集合ダイス24で集合され
て金属線状体6となって、図2に示す形成装置Aに入線
する。
【0032】装置Aは図示省略してある駆動装置に連動
する伝動ベルト13がプーリ4に係合し駆動されている
から、線状体6がこの装置Aの回転により過撚が与えら
れて仮のコードが形成され出線したあと、前後のターン
ローラ25および前後のフライヤー26を経て二度撚り
されたのち二つのキャプスタンローラ27間を往復し、
次に二つのトラバースローラ30に導かれて巻取リール
31に巻取られる。この二つのローラ27を往復する間
に複数個の小径ローラを千鳥状に配置した矯正器29を
通して矯正加工することにより残留トーションをはじめ
とする諸品質の最終調整が行われる。
【0033】同様に図4はターンローラ25およびフラ
イヤー26を経て2度撚りされたのちに図1の実施例に
示す装置Aを通す場合について示しているが、その作用
は図3と同様である。
【0034】また、図5は湿式伸線機に図1の形成装置
Aを利用したもので、この場合、伸線機32と巻取機3
3の間に装置Aを配置する。
【0035】供給リールから繰り出された金属素線34
は第1ダイス35を通り、第1段目のコーン式キャプス
タン36、37を往復しつつダイスホルダ39に固定し
た各ダイスを通過しながら徐々に伸線され、さらに第2
段目のコーン式キャプスタン40、41とダイスホルダ
42に固定した各ダイスによりさらに伸線されて所定の
径のフィラメント43となり、装置Aを通過し、巻取機
33の仕上げ用ディスク型キャプスタン44を経て巻取
スプール45に巻取られる。
【0036】従来の湿式伸線機の場合、線速が速いため
に従来型の仮撚装置は使用できない。このため、線速を
遅くして従来型の仮撚装置を設置していたが前述の装置
Aを使用すれば従来型の2倍の過撚量が得られるので線
速を遅くせずに伸線を行える。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の形成方
法及びその装置によれば、金属線状体のポストフォーム
として用いられている伸直或いは矯正ローラ装置をベー
スにしてローラ径を変え、入線側と出線側で撚り(捩
れ)が相互へ伝播しないように中間の複数の撚り又は捩
れ伝播防止ローラにより金属線状体を押し付けるか、接
触角が大きくなるように大きく線掛けして通過させる逆
S字状又はS字状のパスラインを組んで装置全体を回転
させることにより二度の過撚、解撚を可能ならしめたの
で、装置を小型化、簡素化でき、また、各ローラ軸のベ
アリングの回転半径を大幅に小さくできることにより従
来タイプに比べて格段の高速化が図れる。加えて2倍の
過撚量が得られるため、撚線機に適用すれば長期に亘っ
て残留トーションを初めとする品質の安定化が図れ、一
方、伸線機に適用すれば、線速を遅くすることなく真直
で残留応力のない高品質の製品が得られ、金属線状体製
品の生産性、製造並びに設備コスト面で有利になる。
【0038】従って、耐久性、安全性が重視される自動
車タイヤ、高圧ホース、コンベヤベルトなどの補強用金
属線状体の製造に利用すると特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の正面図
【図2】実施例2の正面図
【図3】実施例2を二度撚り撚線機に利用した状態の正
面図
【図4】実施例1を二度撚り撚線機に利用した状態の正
面図
【図5】実施例1を湿式伸線機に利用した状態の平面図
【符号の説明】
1 回転体 2 入口側回転軸 3 出口側回転軸 4 伝動用プーリ 5 撚り又は捩れ伝播防止ローラ 6 金属線状体 7 方向転換ローラ 8 方向転換ローラ 9 ターンローラ 10 ターンローラ 11 方向転換ローラ 12 方向転換ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 博文 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 上玉利 悟 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 徳永 浩文 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯の両側に交互に千鳥状に配列したロ
    ーラに金属線状体を掛け、その金属状体を各ローラで交
    互の曲げ又は圧縮もしくは曲げと圧縮を与えながら通過
    させて伸直又は矯正していく形成装置に軸芯を中心にし
    た回転を与え、さらに、その装置のローラ群のうち、入
    口側と出口側のローラを方向転換用として金属線状体を
    通過させるための逆S字又はS字に近いパスラインを組
    み、形成装置の回転で入線及び出線位置の金属線状体に
    逆向きのひねりを加えながら伸直又は矯正を行うことを
    特徴とする金属線状体の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記形成装置として回転体の回転軸芯を
    中心にしてその両側に複数の撚り又は捩れ伝播防止ロー
    ラと方向転換ローラを千鳥状に配置したものを用い、そ
    の装置に対し、金属線状体を、上記回転体の入口側の軸
    芯から入線した直後に入口側の一方の方向転換ローラに
    より軸芯から離れる方向に導かれ、上記各撚り又は捩れ
    伝播防止ローラの外側を出口方向に向けて通過したのち
    出口側一方の方向転換ローラによりUターンし、その
    後、軸芯の両側の上記各撚り又は捩れ伝播防止ローラで
    交互に反対方向に押え込まれて拘束を受けながら軸芯に
    沿って入口方向に進み、入口側他方の方向転換ローラに
    より軸芯から離れる方向にUターンして他方の各撚り又
    は捩れ伝播防止ローラの外側を出口方向に向け通過した
    のち出口側他方の方向転換ローラに導かれて出口側の軸
    芯から出線するパスラインを組んで通過させるようにし
    た請求項1記載の金属線状体の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパスラインを、出口側一
    方の方向転換ローラに導かれてUターンした金属線状体
    が、軸芯の両側にある上記各撚り又は捩れ伝播防止ロー
    ラの外側を交互に大回りするように順次線掛けして入口
    側へ導かれるものに変え、そのパスラインに金属線状体
    を通すようにした請求項1記載の金属線状体の形成方
    法。
  4. 【請求項4】 入口部と出口部にそれぞれ回転軸心と同
    心の中空回転軸を設けた回転体に、複数のローラを回転
    軸芯の両側に交互に千鳥状に配列して設け、そのローラ
    群を、上記回転軸芯の両側に少なくとも片側で4個、両
    側で8個設ける撚り又は捩れ伝播防止ローラと下記の方
    向転換ローラで構成し、 ・入口側中空回転軸の中心孔から入線した直後の線状体
    を回転軸芯から離れる方向に導く第1ローラ、 ・第1ローラ通過後の線状体を片側のローラ群の外側を
    通って出口方向に向かわせる第2ローラ、 ・出口側において第2ローラからの線状体を入口側に向
    かってUターンさせる第3ローラ、 ・入口側で他側のローラ群の外側を通って出口に向かう
    ように再度Uターンさせる第4ローラ、 ・再Uターン後の線状体を出口側で回転軸芯方向に戻す
    第5ローラ、 ・第5ローラからの線状体を出口側中空回転軸の中心孔
    に導く第6ローラ、 上記第3、第4の方向転換ローラ間で線状体が回転軸芯
    の両側の上記各撚り又は捩れ伝播防止ローラで交互に反
    対方向に押え込まれて拘束を受けながら流れるパスライ
    ン、又は、各撚り又は捩れ伝播防止ローラの外側を交互
    に大回りするように線掛けされて流れるパスラインを組
    み、上記回転体を駆動手段で回転させながら伸直もしく
    は矯正対象の金属線状体を入口から出口に向かって通過
    させるように構成されている金属線状体の形成装置。
  5. 【請求項5】 撚り又は捩れ伝播防止ローラの最大設置
    数を回転体の回転軸芯の片側で9個、両側で18個にし
    た請求項4記載の金属線状体の形成装置。
  6. 【請求項6】 上記第2、第3、第4、第5の各方向転
    換ローラをその他のローラより大径とした請求項4又は
    5に記載の金属線状体の形成装置。
  7. 【請求項7】 回転体の回転軸芯の両側に配置されるロ
    ーラのうち、少なくとも撚り又は捩れ伝播防止ローラは
    同一径とした請求項4、5又は6記載の金属線状体の形
    成装置。
  8. 【請求項8】 回転体の回転軸芯の両側に設ける撚り又
    は捩れ伝播防止ローラを接近させて配置し、出口側でタ
    ーンして入口方向に進む金属線状体を上記撚り又は捩れ
    伝播防止ローラで交互に反対方向に押え込んで拘束する
    構成にすると共に、この撚り又は捩れ伝播防止ローラの
    径Dm について、金属線状体の直径をDC として 16DC ≦Dm ≦60DC ……(1) 8DC ≦Dm ≦30DC ………(2) (ここで(1) 式は金属線状体が単線、(2) 式は撚線であ
    る場合)を満足させた請求項4乃至7の何れかに記載の
    金属線状体の形成装置。
  9. 【請求項9】 回転体の回転軸芯の両側に設けた撚り又
    は捩れ伝播防止ローラに、出口側でターンして入口方向
    に進む金属線状体を当該ローラの外側を交互に大回りす
    るように線掛けする構成にすると共に、その撚り又は捩
    れ伝播防止ローラの径Dm について、金属線状体の直径
    をDC として 24DC ≦Dm ≦90DC ……(3) 12DC ≦Dm ≦45DC ……(4) (ここで、(3) 式は金属線状体が単線、(4) 式は撚線で
    ある場合)を満足させた請求項4乃至7の何れかに記載
    の金属線状体の形成装置。
  10. 【請求項10】 回転体の回転軸芯の両側に配列された
    撚り又は捩れ伝播防止ローラの軸間距離Ln は、当該ロ
    ーラの径をDm として 1.25Dm ≦Ln ≦2.5Dm の条件を満たし、且つ、回転軸芯の両側のローラ位置が
    回転軸芯方向に交互に半ピッチづつずれている請求項4
    乃至9のいずれかに記載の金属線状体の形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111508667A (zh) * 2020-07-01 2020-08-07 南昌冠东科技有限公司 绞线旋转送出装置

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