JPH08141044A - 磁気足裏健康具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 足裏に十分な刺激効果とマッサージ効果が同
時に得られる、磁気足裏健康具を提供する。 【構成】 所定形状の基台に磁石を配設し、磁石上に足
裏を当接させて健康を維持する磁気足裏健康具におい
て、磁石を、表面に複数個の突起部を有する略球状に形
成すると共に、少なくとも磁石の突起部が、基台の表面
から突出する如く配設する。磁石は、例えば基台の凹部
に回転自在に配設され、基台は、例えば円弧状の曲面に
形成されたり、履き物の底形状に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、足の裏に磁気と刺激を
与えることにより、健康を維持する磁気足裏健康具に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の足裏健康具としては、例
えば実公平２−１５４８８号公報に示す足踏兼用足裏マ
ッサージ器が知られている。この足踏兼用足裏マッサー
ジ器は、地板上面中央に、少なくとも片足を載せ得る広
さを持つ平坦部を設け、この平坦部を囲む周囲の地板上
面に、先端を僅かに鈍らせた尖頭部を持つ突起を上向き
に多数突設した、ゴム状弾性体からなる足踏板と、上記
平坦部内で、足裏で踏まれて自由に転動し得る直径２ｃ
ｍ〜５ｃｍの転動球との組み合わせからなる。そして、
突起によって足裏に刺激を与え、転動球によって足裏を
マッサージするようにしたものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この足
裏健康具にあっては、足裏への刺激とマッサージ効果を
同時に得ることが困難である共に、十分な刺激及びマッ
サージ効果が得られないという問題点があった。即ち、
足裏への刺激は、地板上面周囲の突起上に足を載せるこ
とにより与えられ、足裏へのマッサージは、地板中央部
の転動球との接触によって行われるため、刺激効果とマ
ッサージ効果を同時に得ることはできない。

【０００４】また、突起はゴム製であるため、十分な刺
激効果が得難く、マッサージ効果も、単に球状の転動球
が、平坦な地板上で足裏と当接しつつ転動するのみであ
るため、十分とは言えない。また、転動球を、単に球状
の磁石で形成したとしても、磁石の表面に十分に磁力を
得ることが難しく、磁力による十分なマッサージ効果も
期待し得ないことになる。

【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、足裏に十分な刺激効果とマッサ
ージ効果が同時に得られる、磁気足裏健康具を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の磁気足裏健康具は、所定形状の基台に磁石
を配設して、磁石上に足裏を当接させて健康を維持する
磁気足裏健康具おいて、磁石が、表面に複数個の突起部
を有する略球状に形成されると共に、少なくとも磁石の
突起部が、基台の表面から突出する如く配設されている
ことを特徴とする。

【０００７】また、請求項２記載の磁気足裏健康具は、
基台が、円弧状の曲面を有し、曲面上に磁石を列状に配
設することを特徴とする。また、請求項３記載の磁気足
裏健康具は、磁石が、基台に設けた凹部に回転自在に配
設されていることを特徴とし、請求項４記載の磁気足裏
健康具は、磁石が、少なくとも異なる２方向に回転し得
る如く、基台に設けた凹部にそれぞれ配設されているこ
とを特徴とする。

【０００８】また、請求項５記載の磁気足裏健康具は、
基台が、履き物の底形状に形成され、基台の、少なくと
も足の土踏まずに相当する部分に、磁石が配設されてい
ることを特徴とする。また、請求項６記載の磁気足裏健
康具は、基台が、履き物の中敷きであることを特徴と
し、請求項７記載の磁気足裏健康具は、基台が、履き物
の底板であることを特徴とする。

【０００９】

【作用】まず、請求項１記載の磁気足裏健康具によれ
ば、球状の磁石の表面には、複数個の突起部が形成され
ているため、磁石を足裏で踏み付けた場合に、この磁石
の突起部によって、足裏に効果的な刺激が与えられる。
磁石の突起部は表面部分より磁力が高くなり、足裏に与
えられる磁力が大きくなるため、磁石の外周面との当接
によるマッサージ効果の共に、磁気によるマッサージ効
果も、刺激と同時に得られる。

【００１０】また、請求項２記載の磁気足裏健康具にあ
っては、基台を円弧状に形成することにより、足裏の形
状に対応させ得て、足裏全体を基台上のそれぞれの磁石
に当接させることができる。また、請求項３記載及び請
求項４記載の磁気足裏健康具にあっては、回転自在な磁
石によって、突起部の位置が足の移動と共に変化し、磁
石（突起部）を足裏の比較的広い範囲に当接させること
ができる。

【００１１】また、請求項５記載の磁気足裏健康具にあ
っては、基台を例えば靴等の履き物の底形状にし、例え
ば足裏の土踏まずに相当部分に磁石を配設することによ
り、靴を履いている間、土踏まずに磁石の突起部による
刺激及び磁力を与えることができる。また、請求項６記
載の磁気足裏健康具にあっては、例えば靴の中敷きとし
て使用することができ、請求項７記載の磁気足裏健康具
は、例えば靴の底板として使用することができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図１及び図２は、本発明に係わる磁気足
裏健康具を示し、図１が斜視図、図２が要部断面図であ
る。図１において、磁気足裏健康具１は、基台２を有
し、この基台２の表面には、多数の球状の磁石３が配設
されている。基台２は、合成樹脂、竹、木材、金属等の
材質で形成され、足裏が載置し易いように、断面略円弧
状に形成されている。

【００１３】この基台２の表面に配設される磁石３は、
例えば直径が５〜３０ｍｍを有し、図２に示すように、
基台２の球状の凹部４内に、その略下半球部分が嵌入さ
れ、接着剤５等によって固着されている。また、磁石３
には、複数個の突起部６が一体成形され、この突起部６
が磁石３の表面３ａから所定高さ突出している。そし
て、この磁石３は、基台２の長手方向に誘って一列状に
複数列（図１では５列）配設され、各列の磁石３は千鳥
状に配設されている。

【００１４】なお、磁石３の基台２への固着は、各磁石
３の突起部６が同一位置になる如く固着しても良いし、
少なくとも１個の突起部６が、基台２の表面から突出す
る如く、ランダムに固着しても良い。また、足裏の形状
に合わせて、基台２の位置に応じて所定のパターンで固
着するようにしても良い。

【００１５】このように、上記実施例によれば、円弧状
の基台２の表面に、突起部６を有する磁石３を複数個配
設しているため、この基台２上に両足を載せて足踏みす
ることができ、従来のいわゆる青竹踏み的に使用するこ
とができる。そして、その際、球状の磁石３が足裏に刺
激を与え、特に、磁石３の突起部６によって足裏に効果
的な刺激が与えられる。

【００１６】また、磁石３が球状に形成されているた
め、この球状の磁石３の表面３ａを押圧することによる
機械的なマッサージ効果と、磁石３の磁力による磁気的
なマッサージ効果とが同時に得られ、足裏にとって十分
なマッサージ効果が得られる。特に、磁石３には、その
表面３ａに突起部６が形成され、この突起部６によって
その磁力が高まるため、より効果的なマッサージ効果が
得られる。

【００１７】なお、磁石３の突起部６の表面磁束密度
は、例えば磁石３の直径が２０ｍｍ程度の場合、表面３
ａ部に対して７．５％向上することが確認されており、
突起部６を複数個適宜位置に設けることにより、足裏へ
与える磁気量を多くすることができる。これらにより、
足裏の血行が促進される等、健康維持を図ることができ
る。

【００１８】さらに、磁気足裏健康具１によって、足裏
の刺激効果とマッサージ効果を同時に行うことができる
と共に、基台２に磁石３を固着するだけで良く、構成簡
易にして、製品のコストダウンが図れる。

【００１９】図３は、本発明に係わる磁気足裏健康具の
他の実施例を示す要部の断面図である。なお、上記実施
例と同一箇所には同一符号を付して説明する。この実施
例の特徴は、一列状に配置される磁石３を回転自在に配
設した点にある。すなわち、磁石３の中心軸に沿って貫
通孔８を穿設すると共に、基台２に、各凹部４の中心間
を結ぶ溝９を形成する。

【００２０】そして、磁石３の貫通孔８に、例えばワイ
ヤー、合成樹脂製等の、比較的硬度が有りかつ可橈性を
有する連結部材１０を貫通させ、各磁石３が各凹部４に
嵌入した状態で、連結部材１０の両端を基台２の端面
に、適宜の手段で固定する。その際、連結部材１０に
は、磁石３が回転し得るように所定の張力を持たせる。

【００２１】このようにすれば、磁石３は、貫通孔８に
貫通している連結部材１０を軸として、連結部材１０の
周囲に回転し得る状態となる。これにより、例えば磁石
３上に足を載せ、この足を動かした場合に、足の動きに
追従して磁石３が回転することになり、足裏のマッサー
ジ効果を一層高めることができる。なお、連結部材１０
の各凹部４間の溝９に、例えば合成樹脂等を埋め込ん
で、連結部材１０を固定することもできる。

【００２２】なお、この実施例においては、基台２上の
磁石３を一方向（例えば基台２の長手方向と直行する方
向）のみに回転させ得るようにしたが、例えば図４に示
すように、各列の磁石３を異なる方向に回転し得るよう
に構成しても良い。すなわち、例えば列Ａの磁石３を、
連結部材１０ａで基台２の長手方向に連結し、列Ａ間に
位置する列Ｂの磁石３を、連結部材１０ｂで基台２の長
手方向と直行する方向に連結する。

【００２３】このようにすれば、列Ａの磁石３は、連結
部材１０ａを軸として矢印イ方向に回転し、列Ｂの磁石
３は、連結部材１０ｂを軸として矢印ロ方向に回転す
る。これにより、足裏で複数個の磁石３を踏み、足を移
動させた場合に、各磁石３が異なる方向に回転し、足裏
のマッサージ効果がより向上する。

【００２４】ところで、この実施例おいては、各列の磁
石３が直行する方向に回転し得るように構成したが、例
えば連結部材１０を斜めに交差する如く配設しても良い
し、連結部材１０を２方向のみでなく、３方向以上配設
して、各列の磁石３を３方向以上に回転させ得るように
構成することもできる。

【００２５】また、図３及び図４の各実施例において
は、紐状の連結部材１０で、一列状の複数個の磁石３を
連結させて回転自在に構成したが、例えば、図５に示す
ように、磁石３を基台２に単独で回転自在に配設するこ
ともできる。すなわち、各凹部４の中心位置の周囲に溝
１１を形成し、この溝１１内に、磁石３の貫通孔８に貫
通させた金属棒、合成樹脂棒等からなる軸棒１２の両端
を嵌入する。そして、この嵌入部を接着剤１３等で固着
すれば、磁石３が、軸棒１２の周囲に回転し得る状態
で、凹部４内に配設される。

【００２６】このようにすれば、溝１１の形成方向によ
って、個々の磁石３の回転方向を自在に設定でき、基台
２の位置よる磁石３の回転方向を自由に設定することが
できる。なお、この実施例において、図６に示すよう
に、溝１１の両側壁に突起１４を設ければ、この突起１
４によって、溝１１内に押し込まれた軸棒１２の抜けが
防止されると共に、磁石３の凹部４への取付け及び交換
作業等が容易になる。

【００２７】図７及び図８は、本発明に係わる磁気足裏
健康具のさらに他の実施例を示し、図７が平面図、図８
が図７のＤ−Ｄ線矢視断面図を示している。図７におい
て、磁気足裏健康具２１は、靴等の履き物の底形状に対
応した平板状の基台２２を有し、この基台２２の略中央
部には、２個の磁石２３が配設されている。

【００２８】磁石２３は、上記磁石３と同様の球状に形
成され、その表面には複数個の突起部２６が形成されて
いる。そして、図８に示すように、基台２２に固着され
ている。この磁石２３は、上記各実施例の磁石３と比較
して、例えば直径が３〜５ｍｍと小径に形成され、比較
的薄い基台２２の、足裏の土踏まずに対応する位置に固
着されている。

【００２９】この磁気足裏健康具２１は、図８の二点鎖
線で示すように、靴Ｋの中敷きとして使用され、靴Ｋを
履いた時に、磁石２３が足裏の土踏まず部分に当接し、
該部分を刺激及びマッサージする。この時も、磁石２３
に突起部２６が形成されているため、例えば歩行等に追
従して、足裏に良好な刺激効果とマッサージ効果が得ら
れる。

【００３０】ところで、この実施例においては、足の踏
まずに対応する部分に、磁石２３を２個固着したが、足
のかかとやつま先に対応する部分に配設しても良いし、
その個数も適宜に設定し得る。また、この実施例におい
ては、基台２２を中敷きとして使用したが、例えば、基
台２２として靴の底板２７（図８参照）を使用すれば、
使用する磁石２３の直径を大きくすることができて、各
効果の一層の向上が図れる。

【００３１】なお、上記各実施例においては、各磁気足
裏健康具に同一の大きさの球状の磁石を配設したが、例
えば異なる大きさの磁石を適宜に組み合わせて使用する
こともできるし、楕円球状の磁石を使用しても良い。ま
た、上記各実施例における基台の形状、磁石の配列位置
及び個数等は一例であって、それぞれ適宜に変更し得る
し、各実施例を適宜に組み合わせる等、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において、種々変更可能であることは言
うまでもない。

【００３２】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明の磁気足裏
健康具によれば、突起部を有する略球状の磁石によっ
て、足裏に十分な刺激効果と、磁石の押圧によるマッサ
ージ効果及び磁気によるマッサージ効果とを同時に得る
ことができ、足裏の血行が十分に促進されて健康維持が
図れる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる磁気足裏健康具の斜視図

【図２】同要部の拡大断面図

【図３】本発明に係わる磁気足裏健康具の他の実施例を
示す要部の断面図

【図４】同その変形例を示す一部破断した要部の平面図

【図５】同他の変形例を示す要部の断面図

【図６】同さらに他の変形例を示す要部の断面図

【図７】本発明に係わる磁気足裏健康具のさらに他の実
施例を示す平面図

【図８】同図７のＤ−Ｄ線矢視断面図

【符号の説明】

１、２１ 磁気足裏健康具 ２、２２ 基台 ３、２３ 磁石 ４ 凹部 ６、２６ 突起部 ８ 貫通孔 ９、１１ 溝 １０、１０ａ、１０ｂ 連結部材 １２ 軸棒 Ｋ 靴

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定形状の基台に磁石を配設して、該磁石
   上に足裏を当接させて健康を維持する磁気足裏健康具お
   いて、前記磁石が、表面に複数個の突起部を有する略球
   状に形成されると共に、少なくとも該磁石の突起部が、
   前記基台の表面から突出する如く配設されていることを
   特徴とする磁気足裏健康具。
2. 【請求項２】前記基台が、略円弧状の曲面を有し、該曲
   面上に前記磁石を列状に配設することを特徴とする、請
   求項１記載の磁気足裏健康具。
3. 【請求項３】前記磁石が、基台に設けた凹部に回転自在
   に配設されていることを特徴とする、請求項１もしくは
   請求項２記載の磁気足裏健康具。
4. 【請求項４】前記磁石が、少なくとも異なる２方向に回
   転し得る如く、前記基台に設けた凹部に、それぞれ配設
   されていることを特徴とする、請求項１もしくは請求項
   ２もしくは請求項３記載の磁気足裏健康具。
5. 【請求項５】前記基台が、履き物の底形状に形成され、
   該基台の、少なくとも足の土踏まずに相当する部分に、
   前記磁石が配設されていることを特徴とする、請求項１
   記載の磁気足裏健康具。
6. 【請求項６】前記基台が、履き物の中敷きであることを
   特徴とする、請求項５記載の磁気足裏健康具。
7. 【請求項７】前記基台が、履き物の底板であることを特
   徴とする、請求項５記載の磁気足裏健康具。