JP3013593U

JP3013593U - 健康器具

Info

Publication number: JP3013593U
Application number: JP1995000055U
Authority: JP
Inventors: 伊都子阿部
Original assignee: 伊都子阿部
Priority date: 1995-01-12
Filing date: 1995-01-12
Publication date: 1995-07-18
Anticipated expiration: 2001-01-12

Abstract

(57)【要約】【目的】足の指の間のつぼを刺激することにより、血
行の促進やストレス及び疲労の解消を図る健康器具を提
供すること。【構成】嵌挿部材１及び本体２からなり、嵌挿部材１
を指の間に嵌挿して使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は健康器具に関し、詳細には足のツボを刺激する健康器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

人体には、無数のいわゆるツボが存在し、とりわけ足には多数のツボが存在すると言われている。これを刺激せんとする健康器具は、これまでにも数々提案されており、例えば昔から、半分に割った竹の上で足踏みを行う、いわゆる青竹踏みなどがある。また、近年ではサンダルの底に多数の突起を設けた健康サンダルなどもある。これらは、いずれも日常生活において刺激を受けることが少ない足の裏のツボを刺激することによって、血行を促進し、疲労やストレスの解消、あるいは病気の治療を図るものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、これらの健康器具は総じて足の裏を刺激することを目的としているが、実は足の指と指の間、特に足の指の根元付近にも多くのツボが存在する。しかし、日常生活において、足の裏以上に足の指と指の間にはほとんど刺激が加わることがない。

【０００４】本考案は、上記の点に着目したものであり、その目的は従来行われなかった足の指と指の間を刺激することにより、健康を享受せんとする健康器具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、足の指と指の間に嵌挿し、この指の間に位置させる少くとも２つの嵌挿部材と、これら嵌挿部材の基端を連結し支持する本体とからなる健康器具が提供される。ここで、前記嵌挿部材を足の各指と指の間全てに嵌挿すべく４本設けると好適である。また、前記嵌挿部材とは別に、親指及び小指の外側にあてがうガイドを設けることもできる。さらに、本体の外形が一般的なスリッパやサンダルなどの履物の一部又は一体化した形状であっても良い。

【０００６】また、本考案によれば、前記嵌挿部材と本体とを着脱自在に固定しうるアダプタを設けることもできる。

【０００７】さらに、前記嵌挿部材を、前記本体に立設する方向を回転軸として、そのまわりに回転自在とする軸ユニットを設けることもできる。

【０００８】また、本考案によれば、前記嵌挿部材が前記本体に対して、指の左右方向へ平行移動しうるスライド機構を設けることもできる。

【０００９】

【作用】

本考案では、本体に支持された嵌挿部材を人間の足の指の間に嵌挿し、指に位置させることによって、足のいわゆるつぼを刺激する。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１１】図１は本考案の健康器具Ａの斜視図であり、また、図２は健康器具Ａの使用図である。図１において、１は足の指と指の間に嵌挿し、その指の間に位置させる嵌挿部材である。そして、この嵌挿部材１の基端は、足指を含む爪先下面を受けるための本体２に固定されている。嵌挿部材１及び本体２の材質および形成方法としては、ゴムあるいはプラスチックにより、両部品を一体に成形しても良いし、また、木材あるいは金属等によりそれぞれ別途に製作した後、組み立て、固定することによって形成しても良い。また、本実施例においては、嵌挿部材１を各指の間すべてに嵌挿するために４本設けているが、刺激を受けたい指の間のみに使用する場合は２本或いは３本だけ設けても良い。

【００１２】嵌挿部材１を形成するにあたって、その太さを細めにすれば、使用時に指の付け根に食い込みやすくなるため、指の付け根に大きな刺激を与えることができる。一方、その太さを太めにすると、骨が出っ張っている関節部分に嵌挿部材１が挾まれやすくなり、関節部分への刺激を強くすることができる。また、嵌挿部材１を木材、硬質プラスチックあるいは軽金属などの固い材料で形成すると刺激がより強くなり、逆にゴムやウレタンなどのやわらかい材料で形成すれば刺激を和らげることができる。あるいは、固い材料を芯として、その周囲にやわらかな材料で包含することによって嵌挿部材１を形成しても良い。

【００１３】嵌挿部材１に上記のような工夫を凝らすのみならず、本体２にもその裏面に、図示していないが摩擦力を高めるために、運動靴などの裏面に施されるパターンなどを形成すると、歩行時に使用者が足を滑らせることを防げると共に、指の間への刺激を高めることもできる。

【００１４】以上の点から、使用者の足の大きさや使用目的により、各部品の種類、とりわけ嵌挿部材１の太さ、および固さを適宜定めると好適である。なお、嵌挿部材１の太さをかなり細くした場合には、健康器具が足から外れやすくなるので、別途にバンドを設けて、足に括り付けるように固定するか、あるいは本体２をもう１つ追加し、この２つの本体２によって、嵌挿部材１をサンドイッチするように形成して、足を本体２の間に挿入して使用するといった構成にすると良い。

【００１５】つづいて、使用形態図について説明する。健康器具Ａを足に装着すると図２の態様となる。図２では、左足に装着した場合の図のみを図示しているが、もちろん右足にも使用することができる。そして、図２の例では健康器具Ａを足にはめた状態で、更にスリッパ３を履いた状態を表わす。健康器具Ａはそれ単体でも利用することができるが、図２の様に健康器具Ａとスリッパ３を併用して用いれば、日常の生活において常時足の指を刺激することができるし、また、外観も良い。併用する履物はスリッパに限らず、嵌挿部材１及び本体２の形状をその履物の形状に合わせて適宜選択することにより、サンダルやカジュアルシューズのような通常の履物の中敷きとして、同様に健康器具Ａを利用することができる。また、図３に示すように本体２の形状をサンダル５として嵌挿部材１を設ければ、散歩や、ちょっとした外出時にも手軽に利用することができる。サンダルに５に限らず、カジュアルシューズ等の履きものに一体に成形しても良い。

【００１６】ここで、図４の斜視図および図５の使用図に示すとおり、健康器具Ａに親指および小指の外側にあてがうガイド６を設ければ、このガイド６によって上記２つの指の側面を刺激できると共に、器具のフィット性を向上できる。

【００１７】次に、本考案の健康器具に関して、更に効果的に刺激を受けるための実施例について説明する。図６は嵌挿部材１の形状の１例である。（ア）は、円柱の軸方向の両端部から中央部に向かって徐々に短径させ、なだらかな起伏を設けてある。この起伏は、その度合いにより上述した嵌挿部材の太さによる効力と同様の効果が得られ、中央部が太いと、特に指の関節部に大きな刺激を与えることができる。（イ）は、数個の球を直線的に、すなわち数珠状に形成したものである。健康器具Ａを足に装着して歩行すると、嵌挿部材１と足の指とが、嵌挿部材の長手方向に多少擦れ合う。従って、嵌挿部材１をこの数珠状の形状とすれば、数珠の起伏にそって指に変則的な刺激が与えられることになり、指が刺激に慣れてしまって感じなくなるといったことがなく、常時新鮮な刺激を受けられる。（ウ）は指の長手方向に伸びる略楕円柱を形成しており、健康器具を装着したときに、足の指はその自由度を大きく奪われる。指が動きづらく、常時同じ箇所に刺激が加わるので、一箇所に集中して刺激を欲する場合に好適である。最後に、（エ）では（イ）の形状を指の長手方向に複数配した形状のものであって、前記（イ）と（ウ）の効果を同時に得ることができる。

【００１８】上述したとおり、本考案の健康器具Ａは使用目的或いは足の大きさに従い、嵌挿部材１の形状及び材質を適宜選択することにより、様々な効果を得ることができる。したがって、嵌挿部材１が着脱自在に交換可能であることが望まれる。本実施例では、嵌挿部材１を交換可能とするため、図７における嵌挿部材１ａと本体２の結合部分の断面図に示すように、雌ねじ７を有する嵌挿部材１ａと、この雌ねじ７に適合する雄ねじ７’を有するアダプタ８とにより、本体２を両部品に挾んだ状態で、前記ねじを締めることにより着脱自在に固定することができる。なお、アダプタとしては、ねじを用いた締結方法には限らず嵌挿部材１を着脱自在に固定しうるものであればどのような手段を用いても良い。

【００１９】次に、足に健康器具をスムースに装着すべく、嵌挿部材１を回転可能とする手段について、図８を参照しながら説明する。図８は嵌挿部材１ｂと本体２の結合部分の断面図である。先端に雄ねじ７’を有する軸ユニットとしてのフランジ付き軸１０を本体２に貫通させると共に、貫通穴を設けた嵌挿部材１ｂをこの軸に挿入した後に、雌ねじ７を設けている軸ユニットとしてのキャップ９をフランジ付き軸１０の先端に捩じ込むことにより、前記嵌挿部材１ｂを遊嵌させている。以上の構成により、嵌挿部材１ｂはローラーを形成して回転自在となり、足を健康器具にスムースに挿入できると共に、嵌挿部材１ｂの形状が略楕円形等の場合には、指の形状に応じて若干回転することにより、フィット性を向上できる。なお、上述した嵌挿部材１を回転自在とする手段は一例にすぎず、その他の手段を用いても何ら問題はない。また、前記ガイド６を健康器具Ａに設けた場合に、上述した機構と同様の機構によって、ガイド６も回転自在とすると器具を足に装着しやすくなるとともに、装着感が良い。一方、上述した嵌挿部材１の形状である（イ）、（エ）において、この機構を応用することにより、それぞれの球が独自に回転自在とすると好適である。

【００２０】ところで、人間の足の大きさには個人差があり、いわゆる足のサイズが同じであっても、指の長さ、太さは大きく異なる場合が多い。そこで、本実施例では、万人の足に適応するように、嵌挿部材１を本体２に対して若干の平行移動を可能とすることもできる。図９はその構成図であり、嵌挿部材１ｃと本体２の結合部付近の透視図である。嵌挿部材１ｃの下面にはスライド軸１１が設けられ、更にスライド軸１１の先端にはフランジ１１が設けられている。本体２には表面から裏面に貫通するスライド穴１３と、裏面には幅がフランジ１２の径よりわずかに広い溝１４（表面には貫通しない）が設けられており、スライド穴１３にはスライド軸１１が貫通し、また、溝１４にはフランジ１２があてはまる。すなわち、本体２は嵌挿部材１ｃとフランジ１２との間にゆるやかに挾まれた状態にある。そして、以上の構成により、嵌挿部材１ｃはスライド穴１３及び溝１４に沿って矢印の方向にスライドすることができる。スライド軸１１及びフランジ１２の材質は、滑りを良くするために金属であると好適である。なお、上述したスライド機構は１例に過ぎず、嵌挿部材１が本体２に対してスライドする機構であれば他の手段を用いても良い。

【００２１】

【効果】

以上述べてきたとおり、本考案の健康器具は、人間の足の指の間のつぼを刺激することにより、血行の促進や、疲労あるいはストレスの解消を図ることができる。そして、直接つぼを刺激する嵌挿部材や本体の材質および形状を適宜選択することにより多種多様な刺激を得ることができる。また、足の親指、及び小指の外側にガイドを設けることにより、この部分へ刺激を与えられると共に、健康器具の足へのフィット性を高めることができる。

【００２２】また、本考案の健康器具では、アダプタを設けることにより、嵌挿部材と本体とを着脱自在とすることができるので、前記嵌挿部材の選択を容易に行うことができる。

【００２３】さらに、嵌挿部材を回転自在とすることができるので、健康器具を足にスムーズに装着することができるとともに、嵌挿部材の形状が略楕円柱の場合には、指の形状に応じて変位するので、器具のフィット性を向上させることができる。

【００２４】さらに、本考案の健康器具には、嵌挿部材を本体に対して平行移動しうるスライダを設けたので、指が器具になじみやすいと共に、足の指の大きさに関わらず何人でも使用できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の健康器具の斜視図である。

【図２】本考案の健康器具の使用図である。

【図３】本考案の健康器具の斜視図である。

【図４】本考案の健康器具の斜視図である。

【図５】本考案の健康器具の使用図である。

【図６】嵌挿部材１の形状の例である。

【図７】嵌挿部材１と本体２の結合部の断面図である。

【図８】嵌挿部材１と本体２の結合部の断面図である。

【図９】スライダ機構の透視図である。

【符号の説明】

Ａ．健康器具１、１ａ、１ｂ、１ｃ．嵌挿部材２．本体３．スリッパ４．人間の足５．サンダル（本体２）６．ガイド７．雌ねじ７’．雄ねじ８．アダプタ９．キャップ１０．フランジ付き軸１１．スライド軸１２．フランジ１３．スライド穴１４．スライド溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】足の指と指の間に嵌挿し、この指の間に
位置させる少くとも２つの嵌挿部材と、これら嵌挿部材
の基端を連結し支持する本体とからなる健康器具。
【請求項２】前記嵌挿部材を４つ設けたことを特徴と
する請求項１に記載の健康器具。
【請求項３】前記本体に、足の親指及び小指の外側に
配するためのガイドを設けたことを特徴とする請求項１
または２のいずれかに記載の健康器具。
【請求項４】前記本体の形状が履物であることを特徴と
する請求項１乃至３のいずれかに記載の健康器具。
【請求項５】前記嵌挿部材と前記本体とを着脱自在に
固定しうるアダプタを設けたことを特徴とする請求項１
乃至４のいずれかに記載の健康器具。
【請求項６】前記嵌挿部材を、前記本体に立設する方
向を回転軸の方向として回転自在に支持する軸ユニット
を設けたことを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに
記載の健康器具。
【請求項７】前記嵌挿部材が、前記本体に対して平行
移動しうるスライド機構を設けたことを特徴とする請求
項１乃至６のいずれかに記載の健康器具。
【請求項８】前記嵌挿部材の形状が、略円柱であるこ
とを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の健康
器具。
【請求項９】前記嵌挿部材の形状が、略楕円柱である
ことを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の健
康器具。
【請求項１０】前記嵌挿部材の形状が、その長手方向
の中央部から両端に向って徐々に短径する形状であるこ
とを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の健康
器具。
【請求項１１】前記嵌挿部材の形状が、数個の球を直
線的に連結した形状であることを特徴とする請求項１乃
至７のいずれかに記載の健康器具。
【請求項１２】前記嵌挿部材の形状が、数個の球を直
線的に連結すると共に、さらに、この連結されたものを
平行且つ一列に複数配してなる形状であることを特徴と
する請求項１乃至７のいずれかに記載の健康器具。