JP3075855U

JP3075855U - 押圧健康器具

Info

Publication number: JP3075855U
Application number: JP2000006111U
Authority: JP
Inventors: 孝純藤井
Original assignee: Fuji Sangyo Co Ltd
Current assignee: Fuji Sangyo Co Ltd
Priority date: 2000-08-24
Filing date: 2000-08-24
Publication date: 2001-03-06
Anticipated expiration: 2006-08-24

Abstract

(57)【要約】【課題】身体のあらゆる部位に容易に使用でき、血行
促進及びツボ療法を同時に行なうともに、個人差若しく
は身体部位に応じて段階的に刺激を替えることのできる
健康器具を提供する。【構成】短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の木質
部材で形成された健康器具本体１は、各辺に挟まれる頂
部２Ａ、２Ｂ、２Ｃに丸みをもたせ、該頂部の曲率半径
が５〜８ｍｍ、１０〜１５ｍｍ、２０〜３０ｍｍなる曲
率の異なる弧状凸部の押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃで形成さ
れ、該押圧部が身体の一部に押圧可能に構成されること
を特徴とする

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、人体の足裏、足首、首、腰等の体中に分布するツボを刺激するとともに、血行を促進し、筋肉疲労を解消することのできるツボ刺激機能を兼ね備えた押圧健康器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、手のひらや足の裏等の身体部位に刺激を与えることで、血行が促進されたり、ツボの刺激効果により体調が改善されたりすることは一般に広く知られている。病院等で行われるリハビリ治療でも用いられるように身体を揉みほぐすことで血液の循環が良くなりマッサージ効果が得られるが、一方で、身体中に分布するツボを集中的に刺激することによる病状の改善効果が東洋医学によって明らかにされている。

【０００３】そして、これらの指圧効果及びマッサージ効果を狙った健康器具は多数提案されている。その中でも最も有名な器具の一つとして、青竹踏みが挙げられる。これは周知のとおり、縦に２分割した青竹の１片を曲面を上側に横置きにし、該曲面を足で踏み足裏に刺激を与えるものであるが、該技術に類似した出願が多数なされている。実開平５−６８５３１号では、外周囲に複数の突起が形成された筒状体からなるローラ部が左右別体に回転可能に支持されている足踏み健康器具が提案されており、青竹踏みやツボマットに較べて、より効果的に足の裏のツボを刺激することが出来、かつ左右異なったツボを刺激することが出来る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの方法では、血行促進のためのマッサージ効果はあるものの、指圧や針灸に見られるようにツボへの刺激は十分でなく、また、押圧力が一定であるために個人差に応じた刺激若しくはツボ治療の段階に沿った刺激を与えることができなかった。また、従来技術では使用範囲が足裏に限られているものが多く、他の部位に使用可能なものは少なかった。さらに、形状が複雑であったりと、製造が困難であるとともにその複雑な形状のために美観を損なうという問題を有していた。そこで、本考案はかかる従来技術の課題に鑑み、足裏に限定されず、首、腰、足首等の身体部位に利用可能であって、個人差に応じた刺激を与えることができ、かつリラックス効果の付加された押圧健康器具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かかる課題を解決するために、請求項１記載の考案として、断面略三角形状の柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部を身体の一部に押圧可能に構成したことを特徴とする。上記構成により、断面略三角形状の柱状体という簡易な構造で、あらゆる身体部位に適したマッサージ及び指圧を行なうことができ、コスト的にも美観的にも考慮された健康器具が提供できる。

【０００６】また、請求項２記載の考案は、断面略三角形状の柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部を夫々曲率の異なる弧状凸部で形成し、該弧状凸部を身体の一部に押圧可能に構成したことを特徴とする。このように、該頂部の曲率を夫々異ならせることで、使用者の個人差に応じた刺激を与えることができる。つまり、かかる押圧健康器具の使用初期若しくは体が不調であり刺激が強すぎる場合には曲率の最も大である頂角を使用し、身体への刺激が不十分であるときには、徐々に曲率の小さな頂角に替えて、使用者の治癒段階若しくは使用部位に応じて適した頂角を利用することができる。

【０００７】請求項３記載の考案は、短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部を夫々曲率の異なる弧状凸部で形成し、該弧状凸部を身体の一部に押圧可能に構成するとともに、該柱状体が木質部材からなることを特徴とする。かかる健康器具に木質部材を使用することで、木の感触が肌に合致して使用者に快適感を与えるとともに、マイナスイオン効果を期待することができる。このマイナスイオン効果とは、木材等から発散されるマイナスイオンにより副交感神経を刺激して身体をリラックスさせ、人体の新陳代謝を高めて疲労感を軽減させるものであり、これによりツボ刺激効果及び指圧効果に上記効果が付加され、より一層の健康維持、促進が可能となる。

【０００８】また、上記考案を好適に実現する考案として、請求項４記載では、短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部の曲率半径が５〜８ｍｍ、１０〜１５ｍｍ、２０〜３０ｍｍなる曲率の異なる弧状凸部で形成し、該弧状凸部を身体の一部に押圧可能に構成したことを特徴としている。このように曲率半径を設定することで、一般的に多くの使用者にとって最適なツボ刺激効果及び指圧効果を促す健康器具を提供することができる。

【０００９】請求項５記載の考案は、断面略三角形状の柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部が夫々曲率の異なる弧状凸部で前記柱状体の長辺に沿って複数の突起を有するように形成され、該弧状凸部を身体の一部に押圧可能に構成するとともに、該柱状体が木質部材からなることを特徴とする。かかる考案によれば、請求項１乃至４記載のツボ刺激健康器具とは異なり、身体部位をスポット的に押圧することができるため、指圧部位への刺激が増しツボ療法の効果が増大する。

【００１０】請求項６記載の考案は、短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の柱状体であって、該柱状体の各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部を曲率の夫々異なる弧状凸部で形成し、該弧状凸部を身体の一部に押圧可能に構成するとともに、該柱状体の表面を遠赤外線放射加工物で被膜することを特徴とする。これは、前記押圧健康器具の表面に、例えばジルコニア、アルミナ等の遠赤外線発生放射セラミックスを主成分とした微粉体を固着させることで、遠赤外線を発生させ、皮膚表面のみならず、身体内部まで保温するとともに、血行を促進し、健康の維持、増進に効果を奏する。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この考案の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。図１は本発明の実施形態にかかる押圧健康器具の斜視図で、図２はかかる押圧健康器具の寸法を示した側面図で、図３乃至図６は本実施形態にかかる押圧健康器具の使用状態を示す図で、図７は図１とは別の実施形態にかかる押圧健康器具の斜視図を示す。

【００１２】本発明における実施形態では、押圧健康器具は木製の本体１からなり、該本体１は長方形状の側面４Ａ、４Ｂ、４Ｃと、略三角形状の側面３、３とからなる略三角柱形状に形成されている。該押圧健康器具本体１を形成する木質部材は、耐久性の面から寄木を用いるのが好ましいが、材木を切断してそのまま加工したものでも、木屑を圧縮形成したものでもよく、加工面、耐久性及びコスト面を考慮して選択する。このように木質部材を用いることで、木の感触が肌に合致して使用者に快適感を与えるとともに、木自体より発散するヒノキオール等の香りやイオン効果が人体の新陳代謝を高め、疲労感を軽減させるいわゆる森林浴に相当するマイナスイオン効果が期待できる。かかる押圧健康器具本体１の長方形状側面４Ａ、４Ｂ、４Ｃは肩幅程度の長辺と５〜１２ｃｍの短辺を有し、夫々の面に挟まれた辺は夫々異ならせた丸みを持たせて押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃとしている。

【００１３】また、該本体１の端部に位置する三角形状側面３、３は図２に示すような形状を有している。図２に示すように、該三角形状側面３は夫々の頂角を基準に構成されており、本実施形態では頂角の曲率半径を夫々２０ｍｍ、１０ｍｍ、５ｍｍに設定している。これに伴い夫々の頂角に対する辺は、直線長さｌ_Ａが９４ｍｍ、ｌ_Ｂが８５ｍｍ、ｌ_Ｃが８０ｍｍとなり、各辺の全長Ｌ_Ａは１０７ｍｍ、Ｌ_Ｂは１０６ｍｍ、Ｌ_Ｃは１１１ｍｍとなる。また、各頂角から各辺への高さは、ｈ _Ａが９４ｍｍ、ｈ_Ｂが９９ｍｍ、ｈ_Ｃが９７ｍｍとなる。しかしながら、ここに示す本体１の寸法は一実施例に過ぎず、好ましい寸法としては、曲率半径が夫々２０〜３０ｍｍ、８〜１２ｍｍ、５〜８ｍｍとなる寸法であれば何れの長さ、曲率であっても構わない。

【００１４】かかる曲率は、本願考案者の幾多の実験に基づき設定されたもので、これにより３段階の指圧効果が得られる。該押圧健康器具の使用初期若しくは体が不調であり刺激が強すぎる場合には曲率の最も大きい頂角２Ａを使用し、指圧効果が不十分であるときは、２Ｂ、２Ｃと夫々の個人差に基づき適した頂角を利用するとよい。また、図３乃至図６に示すように、身体部位の使用個所によって適した頂角を有する押圧部を利用するとよい。

【００１５】次にかかる押圧健康器具の使用状態を図３乃至図６を用いて説明する。図３は足裏に使用したもので、図のように片足ずつ頂角に押圧させて適切な刺激を与えるように押圧してもよいし、本体１上に載り全体重をかけて足裏に刺激を与えてもよい。このように使用することで、最も血液の滞留しやすい足裏を揉み解し血行をよくし、血液の循環を促進する。また、足裏には多数のツボが集中しているため、足裏の押圧部に感じる刺激の強さにより身体の異常部位を知ることが出来、さらに押圧健康器具をかかる異常部位に重点的に使用することで改善することが期待できる。また、別の使用方法として、足指で押圧健康器具本体１の頂角を挟持する形で指圧する方法がある。通常動かすことのない足指を容易に開くことが出来、外反母趾等の病状を改善することが出来る。

【００１６】図４は首の後ろを刺激するように使用したもので、横臥した状態で枕のように首の付け根に押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃを当接する。刺激が強ければ押圧部に布地を当ててその上から押圧するとよい。また、該押圧部を首の後ろに押圧したまま首を左右に動かすことで視神経を始め様々な神経及びツボを十分に刺激することが出来、ツボ刺激効果、ツボ療法の効果が現れやすい。同様にして図５のように、腰部位に押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃを当接させてもよく、また、図６のように、横臥した状態若しくは長座した状態で足首に押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃを当接させてもよく、当接した足首を左右に動かすことにより一層高い効果が得られる。

【００１７】また、別の実施形態として、かかる押圧健康器具本体１の押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃに複数の突起を設けた実施形態を図７に示す。かかる実施形態は、該押圧部５Ａ、５Ｂ、５Ｃが波形を形成しているため、指圧効果をより高める構造となっている。これは、図１に示した押圧健康器具が直線的に身体部位を押圧するのに対し、本実施形態ではスポット的に圧力をかけるためツボ部位への刺激が増し、ツボ療法の効果が増大する。かかる突起は図７に示すように波形で形成してもよいし、押圧部に四角錐型突起若しくは半円球を直線状に配列させてもよい。また、該押圧部のうち１又は２箇所のみ突起状押圧部を設け、他の押圧部は図１に示した直線状に構成してもよい。

【００１８】さらに、本発明の別の実施形態として、前記実施形態に遠赤外線機能を付加させた押圧健康器具を説明する。これは、図１に示すように、前記実施形態のツボ刺激健康器具本体１の表面に遠赤外線放射加工物１０を被膜することにより可能となる。該遠赤外線放射加工物１０は、遠赤外線を放射する機能を有する素材であれば何れでもよいが、例えば、ジルコニア、アルミナ等の遠赤外線発生放射セラミックスを主成分として用い、人体に最適の波長８〜１６μを有するように加工したものが好ましい。これらの材料を微粉化して糊若しくは塗料と混合し、前記健康器具本体１の表面に塗布して固着させる。これにより、皮膚表面のみならず、身体内部まで保温するとともに血行を促進し、健康の維持、増進に効果を奏する。

【００１９】

【考案の効果】

上記構成により、本考案は下記に示す効果をもつ。請求項１、２、４記載の考案によれば、簡易な構造であらゆる身体部位に適したマッサージ及び指圧を行なうことができ利用範囲が広く、コスト的にも美観的にも考慮された健康器具を提供できるとともに、かかる押圧健康器具使用者の個人差及びしよう部位に応じて適した刺激を与えることができる。また、請求項３記載の考案によれば、素材に木質部材を使用することで木の感触が使用者に快適感を与えるとともに、副交感神経を刺激して身体をリラックスさせ、人体の新陳代謝を高めて疲労感を軽減させる効果がある。請求項５記載の考案によれば、身体部位をスポット的に押圧する構成となっているため、指圧部位への刺激が増し、ツボ療法の効果が増大する。さらに、請求項６記載の考案によれば、かかる押圧健康器具から遠赤外線を発散させることで、皮膚表面のみならず、身体内部まで保温するとともに、血行を促進し健康の維持及び増進に効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態にかかる押圧健康器具の斜
視図である。

【図２】本発明の実施形態にかかる押圧健康器具の寸
法を示した側面図である。

【図３】本発明の実施形態にかかる押圧健康器具を足
裏に用いた使用状態を示す図である。

【図４】本発明の実施形態にかかる押圧健康器具を首
に用いた使用状態を示す図である。

【図５】本発明の実施形態にかかる押圧健康器具を腰
に用いた使用状態を示す図である。

【図６】本発明の実施形態にかかる押圧健康器具を足
首に用いた使用状態を示す図である。

【図７】図１とは別の実施形態を示す押圧健康器具の
斜視図である。

【符号の説明】

１健康器具本体２Ａ、２Ｂ、２Ｃ頂部３三角形状側部４Ａ、４Ｂ、４Ｃ長方形状側部５Ａ、５Ｂ、５Ｃ押圧部１０遠赤外線放射加工物

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】断面略三角形状の柱状体であって、各辺
に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部を身体の一部に
押圧可能に構成したことを特徴とする押圧健康器具。
【請求項２】断面略三角形状の柱状体であって、各辺
に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部を夫々曲率の異
なる弧状凸部で形成し、該弧状凸部を身体の一部に押圧
可能に構成したことを特徴とする押圧健康器具。
【請求項３】短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の
柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、
該頂部を夫々曲率の異なる弧状凸部で形成し、該弧状凸
部を身体の一部に押圧可能に構成するとともに、該柱状
体が木質部材からなることを特徴とする押圧健康器具。
【請求項４】短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の
柱状体であって、各辺に挟まれる頂部に丸みをもたせ、
該頂部の曲率半径が５〜８ｍｍ、１０〜１５ｍｍ、２０
〜３０ｍｍなる曲率の異なる弧状凸部で形成し、該弧状
凸部を身体の一部に押圧可能に構成したことを特徴とす
る押圧健康器具。
【請求項５】断面略三角形状の柱状体であって、各辺
に挟まれる頂部に丸みをもたせ、該頂部が夫々曲率の異
なる弧状凸部で前記柱状体の長辺に沿って複数の突起を
有するように形成され、該弧状凸部を身体の一部に押圧
可能に構成するとともに、該柱状体が木質部材からなる
ことを特徴とする押圧健康器具。
【請求項６】短辺が５〜１２ｃｍの断面略三角形状の
柱状体であって、該柱状体の各辺に挟まれる頂部に丸み
をもたせ、該頂部を曲率の夫々異なる弧状凸部で形成
し、該弧状凸部を身体の一部に押圧可能に構成するとと
もに、該柱状体の表面を遠赤外線放射加工物で被膜する
ことを特徴とする押圧健康器具。