JPH08140494A - 樹木保護板 - Google Patents

樹木保護板

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JPH08140494A
JPH08140494A JP28809994A JP28809994A JPH08140494A JP H08140494 A JPH08140494 A JP H08140494A JP 28809994 A JP28809994 A JP 28809994A JP 28809994 A JP28809994 A JP 28809994A JP H08140494 A JPH08140494 A JP H08140494A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護板を安定した状態に維持でき且つ雰囲気
を変えるために保護板を自由に変えることができるよう
にすること。 【構成】 地表から立ち上がる樹木周りの地面に敷設す
る枠体の開口に覆板を着脱自在に被せることによって、
樹木の根部分の地面をカバーして保護できるようにす
る。これにより、季節に応じて覆板の交換を容易にした
だけでなく、覆板を多角形とすることにより、その覆板
の向きを変えるだけで全体の模様を変化させることがで
きる。また、枠体を管状部材としてこれに外部から水等
を供給して管状部材に開けた孔から地面に放出可能と
し、給水や肥料を混入させた液の散布ができるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば街路樹等の根
を地上からの様々な負荷に対して保護するための樹木保
護板に関する。
【0002】
【従来の技術】街路樹や庭園樹等の根は、人が踏んだり
または車輌の乗り上げ等によって障害を受けないように
することが必要とされ、樹木の地上周りを囲んで地面を
カバーするための樹木保護板が従来から利用されてい
る。
【0003】この樹木保護板としては、たとえば実開昭
63−80958号公報に記載されたものがある。この
公報に記載のものも含めて、たとえば4枚のカバー状の
保護板を樹木周りの地面に設置してこれらの保護板を互
いに連結し合い、地面を覆うことによって根への負荷を
遮断するというのが樹木保護板の基本的な構造である。
そして、保護板のそれぞれには、水と空気を流通させる
ために隙間や開口を開け、根腐れ等の発生がないように
する構造も要求される。
【0004】近来、市街地の歩道の舗装は単なるタイル
状の舗装板の配列だけでなく、様々な意匠性の豊かな舗
装材が使用されるようになった。このため、歩道に設置
される樹木周りに設ける樹木保護板も周囲の路面との調
和を図るため、たとえば水と空気の流通用の開口や隙間
によってできる模様のデザインを重視する傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の樹木保護板は、
先の公報に記載のように4枚の保護板を樹木周りの地面
に敷き詰め、これらをボルト・ナット等によって締結す
ることによって施工される。このため、ボルト・ナット
を確実に締結することにより、4枚の保護板がほぼ同じ
平面上にあるように構築し、歩行者の安全を確保してい
る。しかしながら、保護板は板状であるためその連結作
業は樹木周りで足場を十分に確保し難いものであった。
【0006】また、一旦設置してしまうとこれらを分解
して他の保護板と交換する作業はかなりの負担を伴う。
このため、設置済みの樹木保護板は比較的長期間に亘っ
て使用されることになりやすく、たとえば季節によって
その雰囲気が変化する樹木に対してマッチするように交
換するという所作もない。
【0007】更に、デザイン性の重視の面から、保護板
に開ける開口等の模様を緻密化させるようにすると、個
々の開口断面が小さくなる。このため、空気の流通には
さほど支障はないものの、水を十分に地面に送り込むに
は影響があるし、保護板の表面にも水が溜まりやすく、
しかも飛散した水が歩道上にも溜まってしまい景観にマ
ッチしないものとなる。
【0008】このように、従来の樹木保護板では、施工
後の安定維持の面や交換使用に対して十分な考慮がなさ
れていない。
【0009】本発明において解決すべき課題は、保護板
を安定した状態に維持でき且つ雰囲気を変えるために保
護板を自由に変えることができるようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、地表から立ち
上がる樹木周りの全周または一部の地面を覆う樹木保護
板であって、前記地面に敷設する一体または連結した枠
体と、該枠体に形成した開口と、該開口に被せて固定さ
れる覆板とからなることを特徴とする。
【0011】この構成において、枠体または覆板の少な
くとも一方に弾性変形可能であって枠体及び覆板を互い
に係合させる固定具を設け、この固定具を介して覆板を
枠体に対して着脱自在としたものとすることができる。
【0012】また、覆板を多角形の平面形状とし、枠体
へのそれぞれの覆板の配列姿勢の変更によって異なる態
様の全体模様を創成可能な模様を表面に形成したものと
してもよい。
【0013】更に、枠体を全てが連通し合う管状部材に
よって構成し、これらの管状部材に前記地面に向け流体
を放出する孔を開けると共に外部からの給水等の流体供
給源に接続可能な継手を設けた構成とすることもでき
る。
【0014】
【作用】枠体を樹木周りに設置するとき、この枠体には
開口を形成しているため、枠体を地面上に載置するとき
この開口部分を足場として施工することができる。
【0015】また、弾性変形する固定具を利用すること
によって、ボルト,ナット等による締結や分離作業が一
切不要となり、覆板の交換が容易に行える。
【0016】更に、覆板を多角形の平面形状としておけ
ば、同じ姿勢の配列から回転させた姿勢として枠体に組
み込むことができ、このような姿勢の変化を利用して表
面の模様の向きも変えることで保護板全体の模様の態様
を様々に得ることが可能となる。
【0017】そして更に、枠体を管状部材として地面に
向けて水等を放出する孔を開けたものとすれば、管状部
材に給水することで樹木周りの地中に水を送り込むこと
ができ、また肥料等を混入した施肥用の液の供給も可能
となる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の樹木保護板の一実施例を示す
概略分解斜視図である。
【0019】図において、Aは枠体であり、この枠体A
は樹木周りの地面に4個の枠構成部材1を後述するボル
ト・ナットによって締結して構成されたものである。こ
れらの4個の枠構成部材1のそれぞれに3枚ずつの覆板
2を着脱自在に取り付けることによって樹木保護板の全
体が構成される。
【0020】図2は枠構成部材1の詳細であって、同図
の(a)はその平面図、同図の(b)及び(c)はそれ
ぞれ同図(a)の正面図及び右側面図である。
【0021】枠構成部材1は鋳造や鋼材の溶接等によっ
て製作されたもので、覆板2が被さる3個の開口1aを
有している。これらの開口1aは、外側リブ1b及び内
側リブ1cによってその内外方向を区画し更に縁部リブ
1d及び2本の区画リブ1eによってそれぞれ正方形の
平面形状を持つように形成されたものである。
【0022】縁部リブ1dには隣接し合う枠構成部材1
をボルト・ナット締結するための連結座1f,1gをそ
れぞれ設ける。図2において左下端の縁部リブ1dに設
ける連結座1fはボルトを差し通してこれを回転しない
ように拘束するものであり、同図において右上端の縁部
リブ1dに設けた連結座1gは隣接する枠構成部材1の
連結座1fから挿通したボルトの先端を通すと共にナッ
トを受ける構成としたものである。
【0023】図3は隣接する枠構成部材1をボルト3及
びナット4によって連結したときの要部の縦断面図であ
る。
【0024】ボルト3はそのヘッド3aを四角形状とし
たものであり、連結座1fは通し孔1f−1と拘束孔1
f−2を連ねて貫通させている。拘束孔1f−2は四角
形状のヘッド3aよりも僅かに大きな凹窪状とすること
によって、差し込んだボルト3が回転しないように保持
する。また、他方の連結座1gはボルト3の通し孔1g
−1を貫通させたものであって、枠構成部材1の内部側
に臨む端面にナット4を突き当て配置可能としたもので
ある。
【0025】このような連結座1f,1gの組合せで
は、図3に示すようにボルト3を連結座1f側から差し
込み、連結座1gから突き出た部分にナット4を螺合す
ることによって、連結座1f,1gどうしを連結するこ
とができる。図4に4個の枠構成部材1をボルト3及び
ナット4によって一体に連結したときの枠体Aの平面図
を示す。
【0026】図5は覆板2の詳細であって、同図の
(a),(b)及び(c)はそれぞれ平面図、底面図及
び側面図である。
【0027】覆板2は鋳造やプレス加工及び樹脂を用い
た射出成形等によって製造されるものであり、底面には
井桁状にリブ2aを設けると共にこれらのリブ2aの端
部の4面には枠構成部材1に連結するための接合リブ2
bを形成し、これらの接合リブ2bにはそれぞれ2個の
取付け孔2cを開けている。
【0028】更に、覆板2には空気及び水の流通のため
の複数の開口2dを開ける。これらの開口2dは図示の
ように直線状の長いものや短いもの、鉤状のもの及び円
弧状のもの等の様々な形状を持ち、これらの組合せ及び
配置によって覆板2に開口2dによる模様を形成させて
いる。これに加えて、図中の濃淡の差で現され、黒で塗
りつぶした濃い部分を基準面2eとしたとき、梨地模様
の淡い部分を少し凹ませた凹面2fとすることによっ
て、これらの基準面2eと凹面2fによる凹凸模様も持
たせる。
【0029】覆板2は接合リブ2bよりも外側の領域の
載置面2gを枠構成部材1の各リブ1b,1c,1d,
1eの上に載せた状態で各開口1aを塞ぐように固定さ
れる。そして、覆板2の枠構成部材1への固定のための
部材として、覆板2の裏面には図6及び図7に示すよう
に固定具5とその保持具6とを予め一体に取り付ける。
【0030】図8は固定具5,保持具6及びこれらを取
り付ける覆板2の接合リブ2b部分を下側から見た概略
分解斜視図である。
【0031】固定具5は弾性変形可能な合成樹脂製であ
って、図7に示すように、接合リブ2b面に沿う基板5
aの上端から係合舌片5bを斜め下方に延ばした縦断面
形状を持ち、この係合舌片5bの先端部に係合部5cを
形成したものである。また、基板5aの裏面側には、接
合リブ2bの取付け孔2cの中に差し込む二股状の取付
けアーム5dを2個所に設ける。これらの取付けアーム
5dは図6に示すように接合リブ2bを取付け孔2cを
貫通する長さを持ち、取付け孔2cから突き出た部分に
は外側へ膨出させた突起5eを形成すると共に、内壁に
は保持具6との係合突起5fを設けたものである。ま
た、突起5eの外側表面であって接合リブ2bに固定し
たときに取付け孔2cに対峙する面には、図6中の拡大
図に示すように微小な階段状突起5e−1を設ける。
【0032】一方、保持具6も合成樹脂製であって、図
8に示すように基板6aの一面から2本の拘束アーム6
bを突き出すと共に補強リブ6cを形成したものであ
る。拘束アーム6bどうしの間隔は、図6に示すよう
に、固定具5の二股状の取付けアーム5dの中に差し込
める大きさであり、その先端部を尖頭状のテーパ部6d
とすると共にその基部を外側に少し膨らませた係合部6
eとして形成している。この係合部6eは取付けアーム
5dの中に差し込んだときに係合突起5fに掛かって固
定具5及び保持具6を連結保持する機能を持つ。
【0033】固定具5はその取付けアーム5dを取付け
孔2cの中に差し込み、その先端の突起5eを貫通させ
る。この差し込みのときには、突起5eどうしの幅が取
付け孔2cの開口幅よりも小さくなるように取付けアー
ム5dが互いに近付くように弾性変形し、突起5eが取
付け孔2cを貫通した後には元の形状に復元する。これ
により、図6に示すように突起5eの階段状突起5e−
1が取付け孔2cの開口縁に臨むようになると同時に、
基板6aが接合リブ2bに沿う姿勢に拘束される。この
後、保持具6の拘束アーム6bを取付けアーム5dの中
に差し込むと、取付けアーム5dが更に幅方向に強制的
に広がり、係合部6eが係合突起5fよりも中に入り込
むことによってこれらの係合部6eと係合突起5fが互
いに係止し合う。
【0034】以上により、固定具5は保持具6によって
接合リブ2bに沿って固定される。そして、突起5eの
階段状突起5e−1が取付け孔2cの開口縁に当たるよ
うになるので、固定具5は接合リブ2bに確実に固定さ
れガタつく恐れもない。
【0035】図9は枠構成部材1の開口1aに対する覆
板2の装着要領を示す概略図である。
【0036】枠構成部材1の各リブ1b,1c,1d,
1eの断面形状は、たとえば図7に示すように開口1a
に臨む側をテーパ面1hとしておき、開口1aに合わせ
て覆板2を図9の(a)に示すようにセットする。この
とき、係合舌片5bの下端部がテーパ面1hに載るよう
にし、覆板2を下に強く押すことで同図(b)のように
係合舌片5bをテーパ面1hに当てながら弾性変形させ
て開口1a側に嵌め込む。そして、覆板2の載置面2g
が枠構成部材1のリブ上面に載った段階で係合部5cが
テーパ面1hの下端から抜け出る寸法関係としておくこ
とにより、同図(c)に示すように係合部5cがテーパ
面1hの下面に潜り込むように係合舌片5bが復元す
る。
【0037】以上により、覆板2は固定具5の係合舌片
5bの弾性変形によるテーパ面1hからの反力を利用す
ると同時に係合部5cによるリブ1b,1c,1d,1
eに対する係合力によって枠構成部材1に固定される。
したがって、覆板2の固定に際しては、枠構成部材1が
現場に設置されていれば、ボルトやナット等を用いるこ
となく単に開口1aの中に落とし込む作業だけで済み、
現場での施工が簡単に行える。また、覆板2を取り外す
ときは、たとえば適切な位置の開口2dの中に先端を鉤
状とした工具を差し込み、或る程度大きな力で引き上げ
れば係合舌片5bの弾性変形を利用して覆板2を抜き取
ることができる。
【0038】なお、固定具5は覆板2の裏面において四
方を向く面に位置している接合リブ2bの対向する2か
所または4か所全部に取り付ける。これにより、枠構成
部材1の開口1aに対して自在に取り付けることがで
き、覆板2の姿勢を様々に変えて組み込むことによっ
て、樹木保護板の表面全体の模様を変化させた施工が可
能となる。
【0039】図10はこの模様の変化を示すための樹木
保護板全体の平面図であり、同図の(a)は図5で示し
た覆板2を隣接し合うものどうしの姿勢を相互に変えて
配置した例であり、樹木を取り囲む部分のコーナー部に
円弧状の開口2dが位置して円の縁取り模様を現わした
例である。また、同図の(b)は覆板2を図において上
下,左右の姿勢を同じにして配列したものであり、基準
面2eと凹面2fとによる左斜め上がりの連続模様を表
現した例である。
【0040】このように、覆板2を1種類だけ備えるも
のであっても、その姿勢を変えた組合せの際に或る統一
された全体模様が表現できるように覆板2の表面模様を
形成しておけば、枠体Aに対する組合せ配列によって全
体の印象を様々に変えることができる。そして、覆板2
自体の着脱は固定具5の弾性変形を利用して簡単に行え
るので、たとえば季節に応じて組替えたり、樹木の種類
や周囲の風情に合わせて好適な模様の樹木保護板を提供
することができる。
【0041】なお、以上の実施例では、固定具5を覆板
2に取り付けているが、これに代えて枠構成部材1の開
口1aを形成している各リブ1b〜1eの内壁に弾性素
材の固定具を設けるようにしてもよい。この場合でも、
固定具としては覆板2を落とし込んだときに弾性係合に
よってこの覆板2を拘束可能な構成とすることによっ
て、覆板2を枠構成部材1に対して着脱自在とすること
ができる。
【0042】また、固定具5の取付け方法についても、
本実施例に掲げるもののほか、アーム5dに代えてボル
ト状の部材を固定具5の裏面に設け、これにナットを螺
着するようにしたり、固定具5を接合リブ面に接着する
ようにしてもよい。
【0043】図11は環状の樹木保護板とした例を示す
枠構成部材と覆板の分解斜視図である。
【0044】枠構成部材1先の例とは異なって中心角が
90°の円弧状に形成されたものであり、開口1aを外
側リブ1b,内側リブ1c,縁部リブ1d及び区画リブ
1eによってそれぞれ形成し、1個の枠構成部材1に3
枚の覆板2をセットできるようにしたものである。な
お、枠構成部材1は円弧状にした点だけが先の例と相違
するだけで、他の部分の構成は全く同じであり、部材に
ついては共通の符号で指示している。
【0045】図12は覆板2の詳細であって、これも先
の例のものに対して平面形状を扇形にした点だけが相違
してそのほかについては同様であり、同じ部材について
は共通の符号で指示する。
【0046】図12に示す覆板2は先の例で示した固定
具5を接合リブ2bに沿わせて保持具6によって取り付
けたものとし、図9で説明した要領で枠構成部材1に対
して簡単に着脱でき、図13に覆板12を円周方向に配
列して組み立てたときの平面図を示す。
【0047】図14の(a)は覆板2の模様を変えた例
であって、この覆板2の配列によって同図の(b)に示
す樹木保護板の全体模様とすることができる。
【0048】また、図15の(a)は更に覆板2の表面
模様の別の例であって、これを配列して樹木保護板を構
築した平面図を同図の(b)に示す。
【0049】このように覆板2の表面模様を3通り用意
しておけば、この3種の覆板2の組合せとして表面模様
を変えることもできる。図16はその一例であって、こ
れは図12,図14及び図15で示した模様の覆板2を
相互に並べたものであり、一枚の覆板2による模様とは
様相の異なる雰囲気の樹木保護板を施工することができ
る。
【0050】図17以降は枠構成部材をパイプによって
構成し、根周りへの給水が十分にできるようにした例で
ある。
【0051】図17はパイプで構成した枠体Aの下面を
示すもので、平面形状が正方形の外郭が小径のパイプ8
で形成され、その内部に配置した大径のパイプ8によっ
てそれぞれ正方形の開口10を区画している。小径のパ
イプ8は大径のパイプ9の外径の半分の大きさであり、
これらのパイプ8,9の底面部にはそれぞれ適切なピッ
チで給水または施肥用の孔8a,9aを開けている。
【0052】大径のパイプ9は図18の(a)及び
(b)に示す十字状の継手9b及びT字状の継手9cを
利用して格子状に接続して図示のように構築される。ま
た、大径のパイプ9と小径のパイプ8とは、図19に示
すT字状の継手8bによって接続される。なお、これら
の継手8b,9b,9cを利用することによって、図2
0の底面図に示すように開口10を内外に2列配置とな
るようにパイプ8,9を敷設することもできる。
【0053】図21はパイプ8,9によって形成される
開口10を塞ぐ覆板11の底面図である。
【0054】覆板11は先の例と同様に通気のための開
口が必要であるがここでは省略しているもので、大径の
パイプ9の芯から垂直に立ち上げた部分の周面に縁を持
つように被せることができる正方形の平面形状を持つ。
そして、覆板11の底面には、4辺にそれぞれ沿う配置
の4個の接合リブ11aを下に突き出して形成してい
る。この接合リブ11aは外側を向く面に溝11bを幅
方向の全長に亘って形成すると共に、底面部の両端に下
に突き出した凸部11cを備えたものである。
【0055】接合リブ11aには、図22に示すように
覆板11をパイプ8,9によって形成された開口10に
着脱可能に固定するための固定具12を取り付ける。こ
の固定具12は合成樹脂製であって、接合リブ11aを
その下端から挟み込むほぼU字状断面の嵌合部12aと
その上端から外側に向けてほぼ逆U字状に曲げた係合舌
片12bを形成した縦断面形状を持つ。そして、嵌合部
12aには接合リブ11aの溝11bに嵌まり込む2条
の突起12cを形成し、これによって接合リブ11aに
対して上下方向の拘束を確実にしている。また、固定具
12は接合リブ11aの下端側に被せると同時に凸部1
1cの間に挟み込まれる長さを持ち、これによって覆板
11の辺方向への動きを規制する。
【0056】覆板11を開口10の中に落とし込むとき
には、図22の(a)の断面形状を持つ係合舌片12b
がパイプ9の周面に当たると内側に弾性変形していき、
覆板11の縁部分の下面がパイプ9の周面に当たるまで
差し込むと、同図の(b)に示すように係合舌片12b
がパイプ9の下側に潜り込むように変形した状態にな
る。これにより、係合舌片12bはパイプ9からの上向
きへの移動を拘束され、パイプ9によって覆板11が安
定固定される。
【0057】図23は2連の覆板11の設置状態を示す
要部の縦断面図であり、これらの覆板11が隣接する部
分ではそれぞれの縁部が大径のパイプ9の芯の真上部分
に被さっている。また、外周に臨む覆板11の縁部は小
径のパイプ8の全体に被さるようにして組み込まれてい
る。
【0058】このように弾性変形する固定具12を備え
ることによって、先の例と同様に樹木周りの地面に設置
したパイプ8,9の枠組みに対して簡単に着脱すること
ができ、覆板11を様々なものに変更して使える。
【0059】ここで、パイプ8,9からの給水のため
に、外部からの配管を連結する接続部を設ける。この接
続部としては、たとえば図25に示すように、最も内側
のパイプ9に90°に立ち上げたエルボ状の継手13を
用いることができる。そして、この継手13に給水管1
5を接続すれば、全体が連通しているパイプ8,9に水
を通すことができ、それぞれに開けた孔8a,9aから
地中に水を送り込むことができる。
【0060】また、給水ばかりでなく、肥料を含ませた
液を給水中に混入して供給する作業も無論可能であり、
樹木の根周りの保護だけでなくその育成にも利用するこ
とができる。
【0061】図25の例では、上記継手13を内側のパ
イプ9の4か所に設け、これらの継手13に樹木の周り
に立ち上げたガード14を差し込んで組み立てることが
でき、同時に継手13の入口を閉じることができる。し
たがって、通常の場合にはガード14を連結しておけ
ば、樹木自身の保護とパイプ9内への土砂の流れ込み等
を防ぐことができる。
【0062】また、給水作業するときには、ガード14
を取り外し、図24に示すように配水車等に接続した供
給ホース15を継手13の中に差し込んで給水すること
により、樹木周りの地中へ水を送り込むことができる。
なお、図25において示す符番7は縁石の内側に配置さ
れて樹木保護板を支持する枠材である。
【0063】
【発明の効果】本発明では、樹木周りの地面に枠体を設
置した上でこの枠体に形成した開口に覆板を被せるだけ
で容易に樹木保護板を形成することができる。また、樹
木周りに連結して枠体を設置する場合、開口を足場とす
ることができるため施工が容易になる。
【0064】また、弾性変形する固定具を利用して覆板
を枠体から着脱自在とすることで、ボルト・ナット等に
よる連結や分解作業が不要となり、現場で簡単に交換し
たり覆板の配列を変更したりできる。このため、表面の
模様等にバリエーションを持たせたものを複数準備して
おき、季節や樹木の雰囲気にマッチした保護板の提供が
可能となる。
【0065】更に、覆板を多角形の平面形状として枠体
に取り付けるようにする場合では、覆板の姿勢を様々に
変えた姿勢での配列の組合せができるので、覆板を一つ
の仕様としてその表面模様が固定されているものであっ
ても、樹木保護板の全体から見たときには様々な模様と
することが可能となり、現場に適応した施工が得られ
る。
【0066】また、枠体を底面に孔を開けた管状部材と
して給水や肥料を混入した液をこの管状部材を利用して
地面に供給可能とすれば、覆板及びその周辺の歩道上に
水が溜まることがないため、景観にもマッチしたものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹木保護板の一実施例であって枠構成
部材と覆板の概略分解斜視図である。
【図2】枠構成部材の詳細であって、同図の(a)はそ
の平面図、同図の(b)及び(c)はそれぞれ同図
(a)の正面図及び右側面図である。
【図3】枠構成部材の連結座によるボルト・ナット連結
を示す要部の断面図である。
【図4】4個の枠構成部材を連結して組み合わせたとき
の平面図である。
【図5】覆板の詳細であって、同図の(a)はその平面
図、同図の(b)は底面図、同図の(c)は側面図であ
る。
【図6】固定具による覆板の枠構成部材に対する係合を
示す要部の底面図である。
【図7】図6のA−A線矢視による縦断面図である。
【図8】固定具及び保持具の覆板への取り付け構造を示
すための要部の分解斜視図である。
【図9】固定具の弾性変形を利用した覆板の枠構成部材
への結合をそれぞれ順に示す図である。
【図10】図5の表面模様の覆板の配置を変えたときの
2種類の模様の態様を示す平面図である。
【図11】4個の枠構成部材によって環状の保護板を形
成する例を示す概略分解斜視図である。
【図12】図11の枠構成部材に装着する扇状の覆板の
詳細であって、同図の(a)は平面図、同図の(b)は
底面図、同図の(c)は周方向から見た側面図である。
【図13】図12の表面模様の覆板を枠構成部材に配列
したときの表面模様の態様を示す図である。
【図14】別の表面模様を持つ覆板であって、同図の
(a)はその平面図、同図の(b)は枠構成部材に配列
したときの表面模様の態様を示す図である。
【図15】更に別の表面模様を持つ覆板であって、同図
の(a)はその平面図、同図の(b)は枠構成部材に配
列したときの表面模様の態様を示す図である。
【図16】図12,図14及び図15にそれぞれ示した
表面模様の覆板を組み合わせて配置したときの保護板全
体の表面模様の態様を示す図である。
【図17】パイプを格子状に組んで使えるようにした枠
体の底面図である。
【図18】パイプを接続するための継手を示す平面図で
ある。
【図19】小径のパイプと大径のパイプとを接続する継
手を示す図である。
【図20】パイプによる枠構造の別の例を示す底面図で
ある。
【図21】パイプで構成した枠体に装着する覆板の底面
図である。
【図22】固定具によるパイプへの接合を示す図であっ
て、同図の(a)は覆板に対する固定具の配置を示す要
部の縦断面図、同図の(b)はパイプに係合させた状態
を示す図である。
【図23】覆板を固定したときの要部の縦断面図であ
る。
【図24】パイプの継手部分を示す要部の斜視図であ
る。
【図25】樹木周りに覆板を配置すると共にパイプの継
手にガードを連結した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 枠体 1 枠構成部材 1a 開口 2 覆板 3 ボルト 4 ナット 5 固定具 6 保持具 7 枠材 8 パイプ 9 パイプ 10 開口 11 覆板 12 固定具 13 継手 14 ガード 15 供給ホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表から立ち上がる樹木周りの全周また
    は一部の地面を覆う樹木保護板であって、前記地面に敷
    設する一体または連結した枠体と、該枠体に形成した開
    口と、該開口に被せて固定される覆板とからなる樹木保
    護板。
  2. 【請求項2】 前記枠体または覆板の少なくとも一方に
    弾性変形可能であって前記枠体及び覆板を互いに係合さ
    せる固定具を設け、該固定具を介して前記覆板を前記枠
    体に対して着脱自在としてなる請求項1記載の樹木保護
    板。
  3. 【請求項3】 前記覆板を多角形の平面形状とし、前記
    枠体へのそれぞれの覆板の配列姿勢の変更によって異な
    る態様の全体模様を創成可能な模様を表面に形成してな
    る請求項1または2に記載の樹木保護板。
  4. 【請求項4】 前記枠体を全てが連通し合う管状部材に
    よって構成し、これらの管状部材に前記地面に向け流体
    を放出する孔を開けると共に外部からの給水等の流体供
    給源に接続可能な継手を設けてなる請求項1から3のい
    ずれかに記載の樹木保護板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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