JP3084611B2 - ブロックとブロックアレイ - Google Patents

ブロックとブロックアレイ

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JP3084611B2
JP3084611B2 JP08156221A JP15622196A JP3084611B2 JP 3084611 B2 JP3084611 B2 JP 3084611B2 JP 08156221 A JP08156221 A JP 08156221A JP 15622196 A JP15622196 A JP 15622196A JP 3084611 B2 JP3084611 B2 JP 3084611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木・建築・その
他の分野で用いられるブロックに関するものである。本
発明は、また、そのようなブロックで構成されるブロッ
クアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】歩道・車道を含む路面は特殊事情のない
かぎり舗装されるのが一般である。かかる舗装材とし
レンガ・コンクリート板・石板のような各種ブロックが
広く用いられている。これらのブロックは、また、建築
物の周辺路・公園の周回路・空地・空閑地などを舗装し
たり建築物の床を構成したりする場合にも用いられてい
る。
【0003】既述のブロックを用いる舗装工事では、ブ
ロックの敷設状態を安定にすること、多少の整地不良で
あればこれをブロックで吸収すること、敷きつめられた
ブロック間に有害な隙間を残さないこと、舗装面を許容
誤差の範囲内で仕上げることなど、工事を実施する上で
多くの条件が課せられている。
【0004】現状の舗装工事も上記の事項を満足させる
ように実施されている。したがって舗装面が設計どおり
に仕上がり、各ブロックが敷設面から剥れることのない
状態で敷設面に接地している。それに外観を損なったり
雑草を発生させたりするようなブロック間の隙間もな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の舗装工事は作業
員の熟練に依存するところが大きい。この種の工事も例
外に漏れず、熟練作業員の減少が評価の高い仕事の達成
を困難にしている。仮に熟練作業員を確保できたとして
も、ブロック間の目地工事などに際して多くの手間と多
くの時間を費やさねばならない。したがって工期の短縮
や工事費の節減をはかるのがむずかしい。
【0006】
【発明の目的】 本発明はこれらの技術的課題に鑑み、評
価の高い工事・工期の短縮・工事費の節減をはかること
のできるブロックを提供しようとするものである。本発
明により提供されるブロックは、舗装以外にも適用でき
る汎用性がある。本発明は、また、このようなブロック
の配列によるブロックアレイ、すなわち、有害な隙間が
なく外観が良好で保守・管理の容易なブロックアレイを
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係
ロックは所期の目的を達成するために下記の課題解決
手段を特徴とする。すなわち、請求項1に記載されたブ
ロックは、底面を開放された平面多角形の中空体からな
るブロック本 体と波形の板材からなる透過部材とを備え
ていること、および、ブロック本体の上方周囲部におけ
る一部周辺に被覆片が一体形成されていて該被覆片がそ
の周辺部から張り出しているとともに、ブロック本体の
上方周囲部における他部周辺であってその周辺部に沿う
上面に被覆片用の受座が一体形成されていること、およ
び、ブロック本体の上部壁面に通水孔が点在して形成さ
れ、かつ、透過部材の板面にも通水孔が点在して形成さ
れていること、および、透過部材がブロック本体の内部
に組み付けられてブロック本体により保持されており、
ブロック本体の通水孔と透過部材の通水孔とが、平面か
らみて互いに位置ずれしていることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係るブロックは、請求
項1記載のものにおいて、連結用孔がブロック本体の周
側面に形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係るブロックは、請求
項1または2記載のものにおいて、連結用突起が被覆片
の下面に形成されており、連結用突起を受け入れるため
の連結用孔が受座に形成されていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係るブロックアレイは
所期の目的を達成するために下記の課題解決手段を特徴
とする。すなわち請求項4記載のブロックアレイは、請
求項1〜3いずれかに記載のブロックが面状に配列され
て相互に連結されていることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5に係るブロックアレイ
は、請求項4記載のものにおいて、平面三角形のコーナ
ブロックが連結部材を介してブロック相互のコーナに連
結されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】 本発明のブロックで舗装面を形成する場合
数のものを敷設面上に設置したり埋設したりする。具体
的には敷設面上において各ブロックを互いに隣接させて
縦横に配列する。このようなブロック配列状態での隣接
関係では、一方のブロック本体側の受座が他方のブロッ
ク本体側の被覆片を受け入れる。これは被覆片で受座が
覆われるというものであるから各ブロックの隣接部間に
は隙間が生ぜず、したがって目地工事を省略することが
できる。また、隣接するブロック相互において、一方の
ブロックに対する他方のブロックの向きを前後・左右・
上下など任意の方向へ変えたとしても、被覆片と受座と
が重なり合いを保持しているかぎりは既述の隙間が生じ
ない。これはブロックの向きを微調整できるということ
であり、前後・左右・上下など緩やかな連結角度をもっ
てブロック相互を連結できるということでもある。した
がってブロックは、敷設面が粗略な状態にあってもこれ
に応じることができる。本発明ブロックは、さらに、ブ
ロック本体内に透過部材を備えており、これら両者の各
通水孔が平面からみて位置ずれしている。このようなブ
ロックは各通水孔に依存した通水性を有するが、ブロッ
ク本体の通水孔と透過部材の通水孔とが上記のように位
置ずれしているため、雑草が地上へ伸び出すことなく枯
死する。したがってブロックは、これを地面に付設した
とき、雑草の発生も防止する。
【0013】本発明のブロックが連結用突起・連結用孔
などの連結手段を備えているときこれの敷設に際して
ブロック相互を連結することができる。
【0014】本発明に係るブロックアレイは、本発明の
ブロックを用いて上記のように構成されるものである。
このようなブロックアレイには各ブロックの隣接部間に
隙間がなく、また、隙間がないから舗装面の外観も良好
である。
【0015】本発明に係るブロックアレイでは各ブロッ
クが連結されたものであるから(接着されていないか
ら)、点検のためにブロックを脱着したり部分的な舗装
破壊時にブロックを交換したりすることが簡単に行なえ
る。したがって、ブロックアレイの保守・管理が容易で
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るブロックの一実施形
態が図1・図2に例示されている。この図示例のブロッ
クにおいて、ブロック本体11は底面を開放された平面
四角形の中空体(箱形)をなしており、これの上方周囲
部には二つの略水平な被覆片12と二つの略水平な受座
13とがある。二つの被覆片12は、ブロック本体11
の上方周囲部において、全周の二分の一を占める周辺部
(四角形の直角をなす二辺部)と一体形成されてその周
辺部から張り出している。二つの受座13は、ブロック
本体11の上面に一体形成されてブロック本体11の残
る二分の一の周辺部(四角形の直角をなす他の二辺部)
に沿っている。両被覆片12の表面はブロック本体11
の上面と同じ高さであり、両受座13両被覆片12の
厚さ分だブロック本体11の上面よりも低い。すなわ
ちこれらには、両被覆片12が高く両受座13が低いと
いう高低差がある。これら被覆片12・受座13は、受
座が被覆片を受け入れ、被覆片が受座を覆うという相対
関係において互いに対をなすものである。
【0017】各被覆片12の下面に一つ以上(図示例
では二つずつ)の連結用突起14が一体に付設されてい
る。連結用突起14は矢形に膨らんだ下端をもつ縦割ピ
ンからなる。連結用突起14のピン形状はその縦割スリ
ットが許容する範囲内で弾性変形(収縮・復元)するも
のである。各受座13には、これを上下に貫通する一つ
以上(図示例では二つ)の連結用孔15が形成されてい
る。連結用孔15は長孔形状であって、その一部の孔径
が他の一部の孔径よりも少し大きい。連結用孔15の相
対的に小さい部分の孔径は、連結用突起14の矢形部の
外径よりも小さい。連結用突起14と連結用孔15とは
互いに対をなすものであってブロック相互を連結すると
きに用いられる。したがって、各被覆片12・各受座1
3においてこれら連結用突起14・連結用孔15の設け
られる部位は、このような連結のために図示例のような
位置に設定される。
【0018】ブロック本体11の上部壁面には、雨水な
どを通過させるための多数の通水孔16が点在して形成
されている。ブロック本体11の各側部壁面(周側面)
には一つ以上(例:2〜3個)の連結用孔17がそれぞ
れ形成されている。ブロック本体11の内部全周面(前
側内面・後側内面・右側内面・左側内面)には、後述の
透過部材21を保持するための支持突起18が形成され
ている。こうした支持突起18は、ブロック本体11の
前側内面・後側内面・右側内面・左側内面のいずれか二
面に形成されるだけでもよい。支持突起18は、これら
の全面・二面のいずれにあっても、一つまたは複数の短
寸のもので形成されることがある。その他、滑り止め効
果のある凹凸・溝・条などがブロック本体11の上面に
形成されていることがある。また、ブロック本体11の
上面全体が膨らんでいたり窪んでいたりすることが
る。中空体からなるブロック本体11は軽量化や材料節
減の点で望ましい。その他、被覆片12が上向きまたは
下向きに傾斜して張り出していることがある。このよう
な場合には、受座13も被覆片12対応して上向きまた
は下向きに傾斜している。
【0019】図2を参照して透過部材21は波形の板材
からなる。透過部材21の板面には多数の通水孔22が
点在して形成されている。図2に示された敷設用ブロッ
クの場合は、透過部材21がブロック本体11の内部に
嵌めこまれて支持突起18で支持されている。ブロック
本体11の各通水孔16とブロック本体11内にある透
過部材21の各通水孔22とは、平面からみてこれらが
重なり合うことがない(すなわち位置がずれている)。
【0020】図1・図2に例示されたブロックは金属・
合成樹脂(FRPを含む)・ガラス(例:強化ガラス)
・セラミック・コンクリートのいずれか、あるいは、こ
れらの複合材料からなる。透過部材21もこれと同様の
ものからなる。もちろんブロック本体11・透過部材2
1いずれか一方または両方を透明材料(光を透過させる
材料)製としたり、透明材料よりも光透過性の低い半透
明材料(光を透過させる材料)製としたり、または、不
透明材料(光を透過させない材料)製としたりすること
は任意の選択事項である。その一例としてブロック本体
11が不透明合成樹脂からなり、透過部材21が透明な
いし半透明の材料からなる。他の一例としてブロック本
体11・透過部材21は共に金属製からなる。この場合
にブロック本体11が塗料で着色されたり、金属メッキ
されたり、有色合成樹脂でコーティングされたりするこ
とがある。透過部材21に対するこのような表面処理は
任意の選択事項である。さらに他の一例としてブロック
本体11が金属製からなり、透過部材21が合成樹脂製
からなる。なお、ブロックが金属や合成樹脂以外のもの
からなる場合には、弾性変形(収縮・復元)する金属製
または合成樹脂製の連結用突起14が各被覆片12に付
設される。
【0021】透過部材21をブロック本体11内に組み
付けるための手段としては前述した支持突起18のほ
か、溶接・接着(接着剤)・締結(止具)・固結(コン
クリート接着)・連結用孔17に挿入される連結棒また
は連結パイプなどが採用されるが、いずれの手段を採用
するかはこれらの材質で決まる。
【0022】図3はブロックの連結に用いられる止具
すなわち連結用孔17に装着される連結ピン31を例示
している。この連結ピン31連結用突起12と同種の
ものであるが、独立した部品である点が連結用突起12
と異なっている。すなわち連結ピン31は、一端に頭部
32、他端に矢形部33、これら頭部32・矢形部33
間に軸部34を有し、しかも、矢形部33から軸部34
にわたり縦割り状のスリット35が形成されている。連
結ピン31は、たとえ弾性変形(収縮・復元)する金
属または合成樹脂からなる。
【0023】図4・図5は本発明に係るブロックの配列
連結状態を例示している。このブロックの連結状態で
は四つのブロック本体11が前後左右に隣り合ってい
る。これらブロック本体11における各被覆片12・各
受座13の関係図3を参照して以下のようなものであ
る。図3右上ブロック本体11の下側被覆片12は
下ブロック本体の上側受座13を覆っている。図3右上
ブロック本体11の左側被覆片12は左上ブロック本
体11の右側受座13を覆っている。図3左上ブロック
本体11の下側被覆片12は同左下ブロック本体11の
上側受座13を覆っている。図3右下ブロック本体11
の左側被覆片12は同左下ブロック本体11の右側受座
13を覆っている。また図4のように、各被覆片12と
各受座13とが重なり合った箇所で被覆片12側の連
結用突起14が受座13側の連結用孔15に嵌まり込ん
で隣接するブロック相互を連結している。かくて連結さ
れた複数のブロックは互いに密接していて、傾斜や凹凸
のない広い平坦面(上面)を形成している。
【0024】複数のブロックが図4・図5のように配列
されたときには、互いに隣接するブロック本体11の連
結用孔17もそれぞれ一致する。したがって各ブロック
本体11の連結強度を高める場合には、このように一致
した連結用孔17を利用して各ブロック本体11の側部
壁面を相互に連結すればよい。その一例として互いに一
致した両連結用孔17にわたって連結ピン31を差し込
む。他の一例では両連結用孔17にボルトを差し込み、
これにナットを締め付ける。さらに他の一例として、一
列状態で並ぶ各連結用孔17にわたり長い連結棒または
連結パイプを挿入し、その連結棒または連結パイプの端
末を止具で固定する。連結用孔17を利用する連結手段
は、ブロックの用途・設計仕様・現場の状況などに応じ
て任意に採用される。
【0025】なお、図4・図5のケースにおいてブロッ
ク相互の連結を強力にし、各ブロックを動かないものに
する場合には、たとえば、連結用突起14の軸部(矢形
端部を除いた部分)の長さを連結用孔15の長さ(軸方
向の寸法)と一致させさせればよい。こうした場合に
は、連結用突起14が連結用孔15内で動かなくなるた
め、連結状態のブロック相互も動かなくなる。連結用孔
17連結ピン31とを利用する連結手段でもこれに準
じた措置をとればよい。
【0026】図4・図5のように配列ならびに連結され
たブロックは、本発明ブロックアレイの一実施形態でも
ある。このようなブロックアレイにおいては、各ブロッ
クが敷設面上にそのまま設置されたり各ブロックの下部
が敷設面下(地中)へ埋設されたりするものである。各
ブロックの下部が埋設されるだけでブロックの敷設状態
が安定する場合には既述の各種連結は不要である。すな
わちブロックの安定性が得られる場合に、連結用突起1
4と連結用孔15および/または連結用孔17がブロッ
クから省略されることがある。
【0027】図6(A)(B)も本発明に係るブロック
の配列ならびに連結状態を例示している。このブロック
連結状態は図4・図5の例と実質的に同じであるが、一
部のブロック(ブロック本体11)が上下に傾斜したり
浮き上がったりしている点で前例と異なる。一部のブロ
ックをこのようにすることができるのは、連結用突起1
4の軸部が連結用孔15よりも長かったり連結ピンの軸
部が連結用孔17(二つ分)よりも長かったりするこ
と、すなわち、これら連結手段によるブロック連結力が
融通性のある緩いものであることによる。このような緩
いブロック連結のときは、ブロックを上下だけでなく、
前後方向や左右方向にも微調整することができる。した
がって、粗略な敷設面であってもこれに応じてブロック
を設置することができる。
【0028】図7(A)〜(D)は本発明に係るブロッ
クの他の実施形態を例示している。これらの各ブロック
は以下のようなものである。図7(A)のものは、平面
四角形をなすブロック本体11の上方周囲部において、
四角形の一組の対辺(二つの周辺部)に被覆片12が形
成されており、他の一組の対辺に受座13が形成されて
いる。図7(B)のものは、平面四角形をなすブロック
本体11の上方周囲部において四角形の各辺(各周辺
部)に被覆片12・受座13が形成されている。図7
(C)のものは、平面六角形をなすブロック本体11の
上方周囲部において六つの各辺(各周辺部)に被覆片1
2と受座13とが交互に形成されている。図7(D)の
ものは、平面三角形をなすブロック本体11の上方周囲
部において三角形の各辺(各周辺部)に被覆片12・受
座13が形成されている。
【0029】図7(A)〜(D)のブロックにおいて説
明を省略した事項は、既述の技術内容と同じである。既
述の技術内容は、また、技術的互換性の範囲内において
図7(A)〜(D)のブロックにも採用することができ
る。図7の各ブロックも、多数のものを配列および/ま
たは連結するという既述の内容に準じて敷設面上に設置
されたり敷設面下に埋設されたする。こうすることによ
り所要のブロックアレイが構成される。
【0030】上述したブロックおよびブロックアレイ
は、空地・空閑地・道路中央分離帯・庭(庭園)・公園
・上がり場・渡り廊下・ベランダ・テラスなどに設置ま
たは埋設して用いられ、また汚物溜の蓋・堆肥溜の蓋・
その他にも用いられる。
【0031】ちなみに、図示例のようなブロックまたは
ブロックアレイが地面に据えつけられる場合は、その地
における雑草の発生防止など、美化をはかりつつ雨水な
どを地下へ浸透させることができる。雑草の発生防止は
下記の理由による。
【0032】雑草の発生防止に関与するものとして日光
遮断・物理的閉塞性・過剰水分などをあげることができ
る。ブロック本体11が不透明体製であって透過部材2
1が光透過性材料からなる場合には、ブロック本体11
の各通水孔16からブロック内の透過部材21に太陽光
がスポット照射されるため雑草の発芽を招くことがあ
る。これで発芽した雑草は透過部材21のスポットライ
ト部へ伸びるが、この部分には地上へ伸び出すための孔
がないため、すなわち、ブロック本体11の各通水孔1
6と透過部材21の各通水孔22とが位置ずれしている
ために、雑草は成育することなく枯死する。しかも都合
のよいことには、発芽から枯死するまでの間の雑草が雨
水にともなわれて地中に浸透する栄養塩類(リンや窒素
など)を吸収するので地下水の清澄性が増す。また長期
的にみて、バクテリアによる雑草の分解物が堆積した場
合にはその部分の土壌が堆肥として活用できるようにな
る。その他、ブロック本体11の内部空間に活性汚泥が
充填されている場合には、低BOD値の雨水がより効果
的に処理される。
【0033】ブロックまたはブロックアレイが温泉やプ
ールなどの上がり場、渡り廊下などに用いられる場合
は、これらの箇所の水はけがよくなるベランダ、テラ
スなどの場合も、たとえば、整地された地面(未舗装)
にブロックまたはブロックアレイを敷きつめるだけでこ
れらを作製することができる。他に、上記ブロックまた
はブロックアレイが太陽電池を備えている場合は、これ
を電源とする電気的な設備(例:照明設備)を稼働させ
ることができる。反射鏡を有するブロックまたはブロッ
クアレイの場合は、とくに夜間における道路上の危険表
示に役立てることができる。上記のごとく設置されたり
埋設されたりするブロックやブロックアレイは、アスフ
ァルト舗装やコンクリートモルタルによる舗装と比べ、
施工および撤去が簡単である。
【0034】図8(A)(B)は平面三角形(直角二等
辺三角形)のコーナブロック41を示している。このコ
ーナブロック41は、図1・図2で述べたブロック多数
からなる後記ブロックアレイにおいて、ブロック相互の
コーナに連結されるものである。そのためにコーナブロ
ック41は、直角を挟む二辺(二つ周辺部)に受座42
を備え、連結用孔43が各受座42に二つずつ形成され
ている。すなわちコーナブロック41は、図1のブロッ
クをその対角線で二等分した場合の上半分に該当するよ
うな平面形状をしている。このようなコーナブロック4
1としては、図1のブロックをその対角線で二等分した
場合の下半分に該当するような平面形状のものもある。
コーナブロック41は板状でなくてもよい。たとえばコ
ーナブロック41が、ブロックについて述べたような平
面三角形の中空体あるいは充実体(厚い板状)からなる
こともある。
【0035】図7の(A)または(B)のブロックを用
いて構成されるブロックアレイ用のコーナブロックとし
て、図7(A)のブロックをその対角線で二等分したよ
うな平面形状ものや、図7(B)のブロックをその対角
線で二等分したような平面形状ものもある。また、図7
(C)のブロックを用いて構成されるブロックアレイ用
のコーナブロックとして、図7(C)のブロックをその
平面の垂直中心線で二等分したような平面形状ものや、
該ブロックをその平面の水平中心線で二等分したような
平面形状ものもある。
【0036】上述した各種のコーナブロックにも、ブロ
ック本体11を主体にした前記ブロックと同様のこと
が、技術的互換性の範囲内ですべて実施できるものであ
る。各コーナブロックの材料・材質は、前記ブロックに
関して述べたものと同じである。
【0037】図9(A)(B)は、コーナブロック41
のための連結部材51を例示している。この連結部材5
1は板状のもので、二つの被覆片12を背合わせにして
合体したような平面形状をしている。連結部材51の下
面には、前記連結用突起14と同様の連結用突起52が
四点配置で一体に付設されている。この場合における各
二つの連結用突起52の広い間隔は、図1のブロックの
各周辺部に二つずつある両連結用孔15の間隔や、コー
ナブロック41の各受座42に二つずつある両連結用孔
43の間隔と対応するものである。
【0038】図10は本発明に係るブロックアレイの一
実施形態を例示している。すなわち図10のブロックア
レイは、図1・図2で述べたブロック多数が、図4〜図
6のような態様で配列ならびに連結されたものである。
図10のブロックアレイは、さらに、コーナブロック
41が連結部材51を介してブロック相互のコーナに連
結されている。ブロック相互のコーナにあてがわれた直
角二等辺三角形のコーナブロック41は、その直角を挟
む二辺が、ブロック(二個)側において直角をなす二辺
と合致するものである。したがって、コーナブロック4
1に際しては、これら二箇所の合致した部分にわたって
連結部材51が装着される。図10においては、そのよ
うな連結部材51の装着箇所が斜線で略示されている。
【0039】図7(A)〜(D)に例示されたブロック
を用いてブロックアレイを構成する場合も、面状に配列
されたブロック相互が図10の説明と同様またはそれに
準じて連結されることとなる。
【0040】
【発明の効果】本発明ブロックは、路面の舗装やそれ以
外に用いる場合に複数ないし多数のブロックを相互に隣
接させて縦横に配列するものである。かかる隣接配列に
おいては、一方のブロック本体側の受座が他方のブロッ
ク本体側の被覆片で覆われるから各ブロックの隣接部間
に隙間が生ぜず、したがって目地工事を省略することが
できる。また被覆片と受座との重なり合いを保持してブ
ロックの向きを前後・左右・上下など任意の方向へ微調
整する場合には、既述の隙間が生じない。これは前後・
左右・上下など緩やかな連結角度をもってブロック相互
を連結できるということであるから、ブロック配列の自
由度が増し、各種の配列態様に応じることができる。さ
らにブロック配列に際して被覆片と受座とを重ね合わせ
るだけでよいから、この種の作業に熟練を要しない。ゆ
えに、このブロックを用いて実施する各種の工事におい
て、評価の高い工事・工期の短縮・工事費の節減などを
熟練なしに達成することができる。本発明ブロックは、
さらに、ブロック本体内に透過部材を備えており、これ
ら両者の各通水孔が平面からみて位置ずれしている。こ
のようなブロックは各通水孔に依存した通水性を有する
から水はけがよい。しかも、ブロック本体の通水孔と透
過部材の通水孔とが上記のように位置ずれしているた
め、雑草が地上へ伸び出すことなく枯死する。したがっ
てブロックは雑草の発生も防止する。
【0041】本発明ブロックが連結用突起・連結用孔な
どの連結手段を備えているときには、複数ないし多数の
ブロックをこれらの配列と同時に簡単に連結することが
できる。したがってブロック相互の配列状態を固定する
ための作業が能率よく行なえる。
【0042】本発明ブロックアレイは、本発明ブロック
を用いて上記のように構成されるものである。このよう
なブロックアレイは、各ブロック単体が互いに分離せず
一体構造物としての機械的特性を発揮する。また点検や
交換のためにブロックを取り外したり組み込んだりする
ことも簡単に行なえるから保守・管理の容易なものであ
る。しかも各ブロックの隣接部間に隙間がないから、外
観その他を含めて良好なブロックアレイとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ブロックの一実施形態を示した平面図で
ある。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】本発明ブロックの連結に用いられる連結ピンの
正面図である。
【図4】本発明ブロックの連結状態(ブロックアレイ)
を示した平面図である。
【図5】図4に示したブロック連結状態の断面図であ
る。
【図6】本発明ブロックの敷設状態(ブロックアレイ)
を略示した断面図および拡大断面図である。
【図7】本発明ブロックの他の実施形態を各種示した平
面図である。
【図8】本発明ブロックアレイで用いられるコーナブロ
ックの平面図と断面図である。
【図9】本発明ブロックアレイで用いられる連結部材の
平面図と側面図である。
【図10】本発明ブロックアレイの一実施形態を略示し
た平面図である。
【符号の説明】
11 ブロック本体 12 被覆片 13 受座 14 連結用突起 15 連結用孔 16 通水孔 17 連結用孔 18 支持突起21 透過部材 22 通水孔 31 連結ピン 32 頭部 33 矢形部 34 軸部 35 スリット 41 コーナブロック 42 受座 43 連結用孔 51 連結部材 52 連結用突起

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面を開放された平面多角形の中空体から
    なるブロック本体と波形の板材からなる透過部材とを備
    えていること、および、ブロック本体の上方周囲部にお
    ける一部周辺に被覆片が一体形成されていて該被覆片が
    その周辺部から張り出しているとともに、ブロック本体
    の上方周囲部における他部周辺であってその周辺部に沿
    う上面に被覆片用の受座が一体形成されていること、お
    よび、ブロック本体の上部壁面に通水孔が点在して形成
    され、かつ、透過部材の板面にも通水孔が点在して形成
    されていること、および、透過部材がブロック本体の内
    部に組み付けられてブロック本体により保持されてお
    り、ブロック本体の通水孔と透過部材の通水孔とが、平
    面からみて互いに位置ずれしていることを特徴とするブ
    ロック。
  2. 【請求項2】連結用孔がブロック本体の周側面に形成さ
    れている請求項1記載のブロック。
  3. 【請求項3】連結用突起が被覆片の下面に形成されてお
    り、連結用突起を受け入れるための連結用孔が受座に形
    成されている請求項1または2記載のブロック。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれかに記載のブロックが
    面状に配列されて相互に連結されていることを特徴とす
    るブロックアレイ。
  5. 【請求項5】平面三角形のコーナブロックが連結部材を
    介してブロック相互のコーナに連結されている請求項4
    記載のブロックアレイ。
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