JP3012468B2 - 樹木保護板 - Google Patents

樹木保護板

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JP3012468B2
JP3012468B2 JP6288099A JP28809994A JP3012468B2 JP 3012468 B2 JP3012468 B2 JP 3012468B2 JP 6288099 A JP6288099 A JP 6288099A JP 28809994 A JP28809994 A JP 28809994A JP 3012468 B2 JP3012468 B2 JP 3012468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば街路樹等の根
を地上からの様々な負荷に対して保護するための樹木保
護板に関する。
【0002】
【従来の技術】街路樹や庭園樹等の根は、人が踏んだり
または車輌の乗り上げ等によって障害を受けないように
することが必要とされ、樹木周の地面を囲んでをカ
バーするための樹木保護板が従来から利用されている。
【0003】この樹木保護板としては、たとえば実開昭
63−80958号公報に記載されたものがある。この
公報に記載のものも含めて、たとえば4枚のカバー状の
保護板を樹木周りの地面に設置してこれらの保護板を互
いに連結し合い、地面を覆うことによって根への負荷を
遮断するというのが樹木保護板の基本的な構造である。
そして、保護板のそれぞれには、水と空気を流通させる
ために隙間や開口を開け、根腐れ等の発生がないように
する構造も要求される。
【0004】近来、市街地の歩道の舗装は単なるタイル
状の舗装板の配列だけでなく、様々な意匠性の豊かな舗
装材が使用されるようになった。このため、歩道に設置
される樹木周りに設ける樹木保護板も周囲の路面との調
和を図るため、たとえば水と空気の流通用の開口や隙間
によってできる模様のデザインを重視する傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の樹木保護板は、
先の公報に記載のように4枚の保護板を樹木周りの地面
に敷き詰め、これらをボルト・ナット等によって締結す
ることによって施工される。このため、ボルト・ナット
を確実に締結することにより、4枚の保護板がほぼ同じ
平面上にあるように構築し、歩行者の安全を確保してい
る。しかしながら、保護板は板状であるためその連結作
業は樹木周りで足場を十分に確保し難いものであった。
【0006】また、一旦設置してしまうとこれらを分解
して他の保護板と交換する作業はかなりの負担を伴う。
このため、設置済みの樹木保護板は比較的長期間に亘っ
て使用されることになりやすく、たとえば季節によって
その雰囲気が変化する樹木に対してマッチするように交
換するという所作もない。
【0007】
【0008】このように、従来の樹木保護板では、施工
後の安定維持の面や交換使用に対して十分な考慮がなさ
れていない。
【0009】本発明において解決すべき課題は、保護板
を安定した状態に維持でき且つ雰囲気を変えるために保
護板を自由に変えることができるようにすることにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の樹木保護板は、
地表から立ち上がる樹木周りの全周または一部の地面を
覆う樹木保護板であって、リブによって構成され前記地
面に敷設される一体または連結した枠体と、該枠体に形
され前記リブによって区画された貫通する開口と、該
開口に被せて固定される覆板とからなり、前記枠体また
は覆板の少なくとも一方に弾性変形可能であって前記枠
体および覆板を互いに係合させる固定具を設け、該固定
具を介して前記覆板を前記枠体に対して着脱自在とした
ことを特徴とする。この構成において、前記開口を複数
形成し、該開口に被せる覆板の配列姿勢の変更によって
異なる態様の全体模様を創成可能としたものとすること
もできる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】枠体を樹木周りに設置するとき、この枠体には
リブによって区画された貫通する開口を形成しているた
め、枠体を地面上に載置するときこの開口部分を足場と
して施工することができる。
【0015】また、弾性変形する固定具を利用すること
によって、ボルト,ナット等による締結や分離作業が一
切不要となり、覆板の交換が容易に行える。
【0016】更に、開口を複数形成しておけば、該開口
に被せた覆板を同じ姿勢の配列から回転させた姿勢とし
て枠体に組み込むことができ、このような姿勢の変化を
利用して表面の模様の向き変えることで樹木保護板
体模様の態様を様々に得ることが可能となる。
【0017】
【0018】
【実施例】図1は本発明の樹木保護板の一実施例を示す
概略分解斜視図である。
【0019】図において、Aは枠体であり、この枠体A
は樹木周りの地面に4個の枠構成部材1を後述するボル
ト・ナットによって締結して構成されたものである。こ
れらの4個の枠構成部材1のそれぞれに3枚ずつの覆板
2を着脱自在に取り付けることによって樹木保護板の全
体が構成される。
【0020】図2は枠構成部材1の詳細であって、同図
の(a)はその平面図、同図の(b)および(c)はそ
れぞれ同図(a)の正面図および右側面図である。
【0021】枠構成部材1は鋳造や鋼材の溶接等によっ
て製作されたもので、覆板2が被さる3個の開口1aを
有している。これらの開口1aは、外側リブ1bおよ
内側リブ1cによってその内外方向を区画し更に縁部
リブ1dおよび2本の区画リブ1eによってそれぞれ平
面形状が正方形となるように形成されたものである。
【0022】縁部リブ1dには隣接し合う枠構成部材1
をボルト・ナット締結するための連結座1f,1gをそ
れぞれ設ける。図2において左下端の縁部リブ1dに設
ける連結座1fはボルトを差し通してこれを回転しない
ように拘束するものであり、同図において右上端の縁部
リブ1dに設けた連結座1gは隣接する枠構成部材1の
連結座1fから挿通したボルトの先端を通すと共にナッ
トを受ける構成としたものである。
【0023】図3は隣接する枠構成部材1どうしをボル
ト3およびナット4によって連結したときの要部の縦断
面図である。
【0024】ボルト3はそのヘッド3aを四角形状とし
たものであり、連結座1fは通し孔1f−1と拘束孔1
f−2を連ねて貫通させている。拘束孔1f−2は四角
形状のヘッド3aよりも僅かに大きな凹窪状とすること
によって、差し込んだボルト3が回転しないように保持
する。また、他方の連結座1gはボルト3の通し孔1g
−1を貫通させたものであって、枠構成部材1の内部側
に臨む端面にナット4を突き当て配置可能としたもので
ある。
【0025】このような連結座1f,1gの組合せで
は、図3に示すようにボルト3を連結座1f側から差し
込み、連結座1gから突き出た部分にナット4を螺合す
ることによって、隣接する枠構成部材1どうしを連結す
ることができる。図4に4個の枠構成部材1をボルト3
およびナット4によって一体に連結したときの枠体Aの
平面図を示す。
【0026】図5は覆板2の詳細であって、同図の
(a),(b)および(c)はそれぞれ平面図、底面図
および側面図である。
【0027】覆板2は鋳造やプレス加工および樹脂を用
いた射出成形等によって製造されるものであり、底面に
は井桁状にリブ2aを設けると共にこれらのリブ2aの
端部を連続させて枠構成部材1に連結するための接合リ
ブ2bを形成し、これらの接合リブ2bにはそれぞれ2
個の取付け孔2cを開けている。
【0028】更に、覆板2には空気および水の流通のた
めの複数の開口2dを開ける。これらの開口2dは図示
のように直線状の長いものや短いもの、鉤状のものおよ
び円弧状のもの等の様々な形状を持ち、これらの組合せ
および配置によって覆板2に開口2dによる模様を形成
させている。これに加えて、図中の濃淡の差で現され、
黒で塗りつぶした濃い部分を基準面2eとしたとき、梨
地模様の淡い部分を少し凹ませた凹面2fとすることに
よって、これらの基準面2eと凹面2fによる凹凸模様
も持たせる。
【0029】覆板2は接合リブ2bよりも外側の領域の
載置面2gを枠構成部材1の外側リブ1b,内側リブ1
c,縁部リブ1d,区画リブ1e,の上に載せた状態
口1aを塞ぐように固定される。そして、覆板2の枠
構成部材1への固定のための部材として、覆板2の裏面
には図6および図7に示すように固定具5とその保持具
6とを予め一体に取り付ける。
【0030】図8は固定具5,保持具6およびこれらを
取り付ける覆板2の接合リブ2b部分を下側から見た概
略分解斜視図である。
【0031】固定具5は弾性変形可能な合成樹脂製であ
って、図7に示すように、接合リブ2b面に沿う基板5
aの上端から係合舌片5bを斜め下方に延ばした縦断面
形状を持ち、この係合舌片5bの先端部に係合部5cを
形成したものである。また、基板5aの裏面側には、接
合リブ2bの取付け孔2cの中に差し込む二股状の取付
けアーム5dを2個所に設ける。これらの取付けアーム
5dは図6に示すように接合リブ2b取付け孔2cを
貫通する長さを持ち、取付け孔2cから突き出た部分に
は外側へ膨出させた突起5eを形成すると共に、内壁に
は保持具6と係合させるための係合突起5fを設けたも
のである。また、突起5eの外側表面であって接合リブ
2bに固定したときに取付け孔2cに対峙する面には、
図6中の拡大図に示すように微小な階段状突起5e−1
を設ける。
【0032】一方、保持具6も合成樹脂製であって、図
8に示すように基板6aの一面から2本の拘束アーム6
bを突き出すと共に補強リブ6cを形成したものであ
る。拘束アーム6bどうしの間隔は、図6に示すよう
に、固定具5の二股状の取付けアーム5dの中に差し込
める大きさであり、その先端部を尖頭状のテーパ部6d
とすると共にその基部を外側に少し膨らませた係合部6
eとして形成している。この係合部6eは取付けアーム
5dの中に差し込んだときに係合突起5fに掛かって固
定具5および保持具6を連結保持する機能を持つ。
【0033】固定具5はその取付けアーム5dを取付け
孔2cの中に差し込み、その先端の突起5eを貫通させ
る。この差し込みのときには、突起5eどうしの幅が取
付け孔2cの開口幅よりも小さくなるように取付けアー
ム5dが互いに近付くように弾性変形し、突起5eが取
付け孔2cを貫通した後には元の形状に復元する。これ
により、図6に示すように突起5eの階段状突起5e−
1が取付け孔2cの開口縁に臨むようになると同時に、
基板aが接合リブ2bに沿う姿勢に拘束される。この
後、保持具6の拘束アーム6bを取付けアーム5dの中
に差し込むと、取付けアーム5dが幅方向に強制的に広
がり、係合部6eが係合突起5fよりも中に入り込むこ
とによってこれらの係合部6eと係合突起5fが互いに
係止し合う。
【0034】以上により、固定具5は保持具6によって
接合リブ2bに沿って固定される。そして、突起5eの
階段状突起5e−1が取付け孔2cの開口縁に当たるよ
うになるので、固定具5は接合リブ2bに確実に固定さ
れガタつく恐れもない。
【0035】図9は枠構成部材1の開口1aに対する覆
板2の装着要領を示す概略図である。
【0036】枠構成部材1の外側リブ1b,内側リブ1
c,縁部リブ1d,区画リブ1eの断面形状は、図7に
示すように開口1aに臨む側をテーパ面1hとしてお
、開口1aに合わせて覆板2を図9の(a)に示すよ
うにセットする。このとき、係合舌片5bの下端部がテ
ーパ面1hに載るようにし、覆板2を下に強く押すこと
で同図(b)のように係合舌片5bをテーパ面1hに当
てながら弾性変形させる そして、覆板2の載置面2g
が枠構成部材1の外側リブ1b,内側リブ1c,縁部リ
ブ1d,区画リブ1eの上面に載った段階で係合部5c
がテーパ面1hの下端から抜け出る寸法関係としておく
ことにより、同図(c)に示すように係合部5cがテー
パ面1hの下面に潜り込むように係合舌片5bが復元
て装着される。
【0037】以上により、覆板2は固定具5の係合舌片
5bの弾性変形によるテーパ面1hからの反力を利用す
ると同時に係合部5cによる外側リブ1b,内側リブ1
c,縁部リブ1d,区画リブ1eに対する係合力によっ
て枠構成部材1に固定される。したがって、覆板2の固
定に際しては、枠構成部材1が現場に設置されていれ
ば、ボルトやナット等を用いることなく単に開口1aの
中に覆板2を押し込む作業だけで済み、現場での施工が
簡単に行える。また、覆板2を取り外すときは、たとえ
ば適切な位置の開口2dの中に先端を鉤状とした工具を
差し込み、或る程度大きな力で引き上げれば係合舌片5
bの弾性変形を利用して覆板2を抜き取ることができ
る。
【0038】なお、固定具5は覆板2の裏面において四
方を向く面に位置している接合リブ2bの対向する2か
所または4か所全部に取り付ける。これにより、枠構成
部材1の開口1aに対して自在に取り付けることがで
き、覆板2の姿勢を様々に変えて組み込むことによっ
て、樹木保護板の表面全体の模様を変化させた施工が可
能となる。
【0039】図10はこの模様の変化を示すための樹木
保護板全体の平面図であり、同図の(a)は図5で示し
た覆板2を隣接し合うものどうしの姿勢を相互に変えて
配置した例であり、樹木を取り囲む部分のコーナー部に
円弧状の開口2dが位置して円の縁取り模様を現わした
例である。また、同図の(b)は覆板2を図において上
下,左右の姿勢を同じにして配列したものであり、基準
面2eと凹面2fとによる左斜め上がりの連続模様を表
現した例である。
【0040】このように、覆板2を1種類だけ備えるも
のであっても、その姿勢を変えた組合せの際に或る統一
された全体模様が表現できるように覆板2の表面模様を
形成しておけば、枠体Aに対する組合せ配列によって全
体の印象を様々に変えることができる。そして、覆板2
自体の着脱は固定具5の弾性変形を利用して簡単に行え
るので、たとえば季節に応じて組替えたり、樹木の種類
や周囲の風情に合わせて好適な模様の樹木保護板を提供
することができる。
【0041】なお、以上の実施例では、固定具5を覆板
2に取り付けているが、これに代えて枠構成部材1の外
側リブ1b,内側リブ1c,縁部リブ1d,区画リブ1
の内壁に弾性素材の固定具を設けるようにしてもよ
い。この場合でも、固定具としては覆板2をし込んだ
ときに弾性係合によってこの覆板2を拘束可能な構成と
することによって、覆板2を枠構成部材1に対して着脱
自在とすることができる。
【0042】また、固定具5の取付け方法についても、
本実施例に掲げるもののほか、取付けアーム5dに代え
てボルト状の部材を固定具5の裏面に設け、これにナッ
トを螺着するようにしたり、固定具5を接合リブ2b
に接着するようにしてもよい。
【0043】図11は環状の樹木保護板とした例を示す
枠構成部材と覆板の分解斜視図である。
【0044】枠構成部材1は、先の例とは異なって中心
角が90°の円弧状に形成されたもので、その外周を
側リブ1b,内側リブ1c,縁部リブ1dで形成し、さ
らに区画リブ1eによって1個の枠構成部材1に開口1
aを3か所形成し、それぞれの開口1aに覆板2をセッ
トできるようにしたものである。なお、枠構成部材1は
円弧状にした点だけが先の例と相違するだけで、他の部
分の構成は全く同じであり、同じ部材については共通の
符号で指示している。
【0045】図12は覆板2の詳細であって、これも先
の例のものに対して平面形状を扇形にした点だけが相違
してそのほかについては同様であり、同じ部材について
は共通の符号で指示する。
【0046】図12に示す覆板2は先の例で示した固定
具5を接合リブ2bに沿わせて保持具6によって取り付
けたものとし、図9で説明した要領で枠構成部材1に対
して簡単に着脱でき、図13に覆板2を円周方向に配列
して組み立てたときの平面図を示す。
【0047】図14の(a)は覆板2の模様を変えた例
であって、この覆板2の配列によって同図の(b)に示
す樹木保護板の全体模様とすることができる。
【0048】また、図15の(a)は覆板2の表面模様
更に別の例であって、これを配列して樹木保護板を構
築した平面図を同図の(b)に示す。
【0049】このように覆板2の表面模様を3通り用意
しておけば、この3種の覆板2の組合せとして表面模様
を変えることもできる。図16はその一例であって、こ
れは図12,図14および図15で示した模様の覆板2
を相互に並べたものであり、一枚の覆板2による模様と
は様相の異なる雰囲気の樹木保護板を構築することがで
きる。
【0050】図17以降は枠構成部材をパイプによって
構成し、根周りへの給水が十分にできるようにした例で
ある。
【0051】図17はパイプで構成した枠体Aの下面を
示すもので外郭が小径のパイプ8で平面視正方形状に
形成され、その内に配置した大径のパイプによって
それぞれ正方形の開口10を区画している。小径のパイ
プ8の外径は大径のパイプ9の外径の半分の大きさであ
り、これらのパイプ8,9の底面部にはそれぞれ適切な
ピッチで給水または施肥用の孔8a,9aを開けてい
る。
【0052】大径のパイプ9は図18の(a)およ
(b)に示す十字状の継手9bおよびT字状の継手9c
を利用して格子状に接続して図示のように構築される。
また、大径のパイプ9と小径のパイプ8とは、図19に
示すT字状の継手8bによって接続される。なお、これ
らの継手8b,9b,9cを利用することによって、図
20の底面図に示すように開口10を内外に2列配置と
なるようにパイプ8,9を敷設することもできる。
【0053】図21はパイプ8,9によって形成される
開口10を塞ぐ覆板11の底面図である。
【0054】覆板11は先の例と同様に通気のための開
口が必要であるがここでは省略しているもので、前記覆
板11は、開口10を塞いだとき大径のパイプ9の軸芯
までを塞ぐような正方形の平面状としている。そして、
覆板11の底面には、4辺にそれぞれ沿う4個の接合リ
ブ11aを下に突き出して形成している。この接合リブ
11aは外側を向く面に溝11bを幅方向の全長に亘っ
て形成すると共に、底面部の両端に下に突き出した凸部
11cを備えたものである。
【0055】接合リブ11aには、図22に示すように
覆板11をパイプ8,9によって形成された開口10に
着脱可能に固定するための固定具12を取り付ける。こ
の固定具12は合成樹脂製であって、接合リブ11aを
その下端から挟み込むほぼU字状断面の嵌合部12aと
その上端から外側に向けてほぼ逆U字状に曲げた係合舌
片12bを形成した縦断面形状を持つ。そして、嵌合部
12aには接合リブ11aの溝11bに嵌まり込む2条
の突起12cを形成し、これによって接合リブ11aに
対して上下方向の拘束を確実にしている。また、固定具
12は接合リブ11aの下端側に被せると同時に凸部1
1cの間に挟み込まれる長さを持ち、これによって覆板
11の辺方向への動きを規制する。
【0056】覆板11を開口10の中に落とし込むとき
には、図22の(a)の断面形状を持つ係合舌片12b
がパイプ9の周面に当たると内側に弾性変形していき、
覆板11の縁部分の下面がパイプ9の周面に当たるまで
差し込むと、同図の(b)に示すように係合舌片12b
がパイプ9の下側に潜り込むように変形した状態にな
る。これにより、係合舌片12bはパイプ9によって
向きへの移動を拘束され、パイプ9によって覆板11が
安定固定される。
【0057】図23は2連の覆板11の設置状態を示す
要部の縦断面図であり、これらの覆板11が隣接する部
分ではそれぞれの縁部が大径のパイプ9の芯の真上部分
に被さっている。また、外周に臨む覆板11の縁部は小
径のパイプ8の全体に被さるようにして組み込まれてい
る。
【0058】このように弾性変形する固定具12を備え
ることによって、先の例と同様に樹木周りの地面に設置
したパイプ8,9の枠組みに対して簡単に着脱すること
ができ、覆板11を様々なものに変更して使える。
【0059】ここで、パイプ8,9からの給水のため
に、外部からの配管を連結する接続部を設ける。この接
続部としては、たとえば図2に示すように、最も内側
のパイプ9に90°に立ち上げたエルボ状の継手13を
用いることができる。そして、この継手13に給水管1
5を接続すれば、全体が連通しているパイプ8,9に水
を通すことができ、それぞれに開けた孔8a,9aから
地中に水を送り込むことができる。
【0060】また、給水ばかりでなく、肥料を含ませた
液を給水中に混入して供給する作業も無論可能であり、
樹木の根周りの保護だけでなくその育成にも利用するこ
とができる。
【0061】図25の例では、上記継手13を内側のパ
イプ9の4か所に設け、これらの継手13に樹木の周り
に立ち上げたガード14を差し込んで組み立てることが
でき、同時に継手13の入口を閉じることができる。し
たがって、通常の場合にはガード14を連結しておけ
ば、樹木自身の保護とパイプ9内への土砂の流れ込み等
を防ぐことができる。
【0062】また、給水作業するときには、ガード14
を取り外し、図24に示すように配水車等に接続した供
15を継手13の中に差し込んで給水することによ
り、樹木周りの地中へ水を送り込むことができる。な
お、図25において示す符番7は縁石の内側に配置され
て樹木保護板を支持する枠材である。
【0063】
【発明の効果】本発明では、樹木周りの地面に枠体を設
置した上でこの枠体に形成した開口に覆板を被せるだけ
で容易に樹木保護板を形成することができる。また、樹
木周りに連結して枠体を設置する場合、開口を足場とす
ることができるため施工が容易になる。
【0064】また、弾性変形する固定具を利用して覆板
を枠体から着脱自在とすることで、ボルト・ナット等に
よる連結や分解作業が不要となり、現場で簡単に交換し
たり覆板の配列を変更したりできる。このため、表面の
模様等にバリエーションを持たせたものを複数準備して
おき、季節や樹木の雰囲気にマッチした樹木保護板の提
供が可能となる。
【0065】更に、覆板を複数形成した開口に被せて固
定する場合では、覆板の姿勢を様々に変えて配列を組合
せることができるので、覆板の表面模様が一つの仕様と
して固定されているものであっても、樹木保護板の全体
から見たときには様々な模様とすることが可能となり、
現場に適応した全体模様が得られる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹木保護板の一実施例であって枠構成
部材と覆板の概略分解斜視図である。
【図2】枠構成部材の詳細であって、同図の(a)はそ
の平面図、同図の(b)および(c)はそれぞれ同図
(a)の正面図および右側面図である。
【図3】枠構成部材の連結座によるボルト・ナット連結
を示す要部の断面図である。
【図4】4個の枠構成部材を連結して組み合わせたとき
の平面図である。
【図5】覆板の詳細であって、同図の(a)はその平面
図、同図の(b)は底面図、同図の(c)は側面図であ
る。
【図6】固定具による覆板の枠構成部材に対する係合を
示す要部の底面図である。
【図7】図6のA−A線矢視による縦断面図である。
【図8】固定具および保持具の覆板への取り付け構造を
示すための要部の分解斜視図である。
【図9】固定具の弾性変形を利用した覆板の枠構成部材
への結合をそれぞれ順に示す図である。
【図10】図5の表面模様の覆板の配置を変えたときの
2種類の模様の態様を示す平面図である。
【図11】4個の枠構成部材によって環状の保護板を形
成する例を示す概略分解斜視図である。
【図12】図11の枠構成部材に装着する扇状の覆板の
詳細であって、同図の(a)は平面図、同図の(b)は
底面図、同図の(c)は周方向から見た側面図である。
【図13】図12の表面模様の覆板を枠構成部材に配列
したときの表面模様の態様を示す図である。
【図14】別の表面模様を持つ覆板であって、同図の
(a)はその平面図、同図の(b)は枠構成部材に配列
したときの表面模様の態様を示す図である。
【図15】更に別の表面模様を持つ覆板であって、同図
の(a)はその平面図、同図の(b)は枠構成部材に配
列したときの表面模様の態様を示す図である。
【図16】図12,図14および図15にそれぞれ示し
た表面模様の覆板を組み合わせて配置したときの樹木
護板全体の表面模様の態様を示す図である。
【図17】パイプを格子状に組んで使えるようにした枠
体の底面図である。
【図18】パイプを接続するための継手を示す平面図で
ある。
【図19】小径のパイプと大径のパイプとを接続する継
手を示す図である。
【図20】パイプによる枠構造の別の例を示す底面図で
ある。
【図21】パイプで構成した枠体に装着する覆板の底面
図である。
【図22】固定具によるパイプへの接合を示す図であっ
て、同図の(a)は覆板に対する固定具の配置を示す要
部の縦断面図、同図の(b)はパイプに係合させた状態
を示す図である。
【図23】覆板を固定したときの要部の縦断面図であ
る。
【図24】パイプの継手部分を示す要部の斜視図であ
る。
【図25】樹木周りに覆板を配置すると共にパイプの継
手にガードを連結した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 枠体 1 枠構成部材 1a 開口1b 外側リブ(リブ) 1c 内側リブ(リブ) 1d 縁部リブ(リブ) 1e 区画リブ(リブ) 2 覆板 3 ボルト 4 ナット 5 固定具 6 保持具 7 枠材 8 パイプ (管状部材) 9 パイプ (管状部材) 10 開口 11 覆板 12 固定具 13 継手 14 ガード 15 供給管 (流体供給源)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表から立ち上がる樹木周りの全周また
    は一部の地面を覆う樹木保護板であって、リブによって
    構成され前記地面に敷設される一体または連結した枠体
    と、該枠体に形成され前記リブによって区画された貫通
    する開口と、該開口に被せて固定される覆板とからな
    り、前記枠体または覆板の少なくとも一方に弾性変形可
    能であって前記枠体および覆板を互いに係合させる固定
    具を設け、該固定具を介して前記覆板を前記枠体に対し
    て着脱自在としたことを特徴とする樹木保護板。
  2. 【請求項2】 前記開口を複数形成し、該開口に被せる
    覆板の配列姿勢の変更によって異なる態様の全体模様を
    創成可能とした請求項1記載の樹木保護板。
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