JPH08140217A - 搬送装置 - Google Patents
搬送装置Info
- Publication number
- JPH08140217A JPH08140217A JP6276192A JP27619294A JPH08140217A JP H08140217 A JPH08140217 A JP H08140217A JP 6276192 A JP6276192 A JP 6276192A JP 27619294 A JP27619294 A JP 27619294A JP H08140217 A JPH08140217 A JP H08140217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- alumite
- carriage
- static electricity
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 台車に帯電した静電気をアルマイト処理され
たアルミニウム製レールに確実に逃がし、制御装置の破
損や誤動作を防止すること。 【構成】 アルマイト処理されたアルミニウム製レール
1にレール長手方向に関し一定間隔など間欠的にアルマ
イト除去部分1Bを形成し、台車のフレームから垂らし
たスチール製鎖や導電性紐等の導電性部材をアルマイト
除去部分1Bに接触させて、レール1のアルミニウム地
金に静電気を逃がす。
たアルミニウム製レールに確実に逃がし、制御装置の破
損や誤動作を防止すること。 【構成】 アルマイト処理されたアルミニウム製レール
1にレール長手方向に関し一定間隔など間欠的にアルマ
イト除去部分1Bを形成し、台車のフレームから垂らし
たスチール製鎖や導電性紐等の導電性部材をアルマイト
除去部分1Bに接触させて、レール1のアルミニウム地
金に静電気を逃がす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッテリ駆動式天井走行
台車システムなど、アルマイト処理されたアルミニウム
製レールに沿って台車が走行する搬送装置に関し、特に
台車の車輪とレールとの摩擦で発生する静電気を確実に
逃がすための改良に関する。
台車システムなど、アルマイト処理されたアルミニウム
製レールに沿って台車が走行する搬送装置に関し、特に
台車の車輪とレールとの摩擦で発生する静電気を確実に
逃がすための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】バッテリ駆動式天井走行台車システムな
ど、アルミニウム製レールに沿って台車が走行する搬送
装置では、アルミニウム表面の滑らかさと硬度を確保す
るために、またアルミニウム表面の酸化対象のために、
一般にレールのアルミニウム表面がアルマイト処理され
ている。
ど、アルミニウム製レールに沿って台車が走行する搬送
装置では、アルミニウム表面の滑らかさと硬度を確保す
るために、またアルミニウム表面の酸化対象のために、
一般にレールのアルミニウム表面がアルマイト処理され
ている。
【0003】しかし、アルマイト処理されたアルミニウ
ム製レール上を台車が走行すると、走行車輪とレールと
の摩擦により静電気が発生し、時には、台車が1kV以上
まで帯電することがある。静電気は台車に搭載した制御
装置を誤動作あるいは破損させることがあるので、効果
的に逃がす必要がある。
ム製レール上を台車が走行すると、走行車輪とレールと
の摩擦により静電気が発生し、時には、台車が1kV以上
まで帯電することがある。静電気は台車に搭載した制御
装置を誤動作あるいは破損させることがあるので、効果
的に逃がす必要がある。
【0004】従来は、台車のアルミニウム製等の金属フ
レームにスチール製の鎖や導電性の紐を接続してレール
表面に垂らし、台車に溜った静電気を逃がしている。
レームにスチール製の鎖や導電性の紐を接続してレール
表面に垂らし、台車に溜った静電気を逃がしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アルマイトの
導電率は未処理のアルミニウムに比べて著しく悪化する
ので、静電気の逃げが遅く、必ずしも効果的であるとは
言えない。
導電率は未処理のアルミニウムに比べて著しく悪化する
ので、静電気の逃げが遅く、必ずしも効果的であるとは
言えない。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題点を解消
した搬送装置を提供することを目的とする。
した搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の搬送装置は、バッテリ駆動式天井走行台車システム
など、アルマイト処理されたアルミニウム製のレール
と、このレールに沿い走行する台車とを具備する搬送装
置において、前記レールに対し摺接可能に前記台車の導
電性フレームに接続されたスチール製鎖や導電性紐など
の導電性部材を有し、この導電性部材と摺接する前記レ
ールの面に台車走行方向に関して例えば一定間隔など間
欠的にアルマイト皮膜が無い部分が形成されていること
を特徴とするものである。
明の搬送装置は、バッテリ駆動式天井走行台車システム
など、アルマイト処理されたアルミニウム製のレール
と、このレールに沿い走行する台車とを具備する搬送装
置において、前記レールに対し摺接可能に前記台車の導
電性フレームに接続されたスチール製鎖や導電性紐など
の導電性部材を有し、この導電性部材と摺接する前記レ
ールの面に台車走行方向に関して例えば一定間隔など間
欠的にアルマイト皮膜が無い部分が形成されていること
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】台車がレール上を走行すると、導電性部材が間
欠的にアルマイト皮膜が無い部分でレールに接触し、静
電気をその都度確実に逃がす。従って、静電気による帯
電電圧が低下し、台車に搭載されている制御装置の破損
や誤動作を防止することができる。特に、アルマイト皮
膜が無い部分が一定間隔で形成されている場合は、台車
が一定走行距離毎に、あるいは定速走行では一定走行時
間毎に静電気が確実に逃げ、静電気の帯電電圧が均一に
低下する。従って本発明は、特にバッテリ駆動式天井走
行台車システムに対して、台車に通常制御装置が搭載さ
れていることから極めて有用である。
欠的にアルマイト皮膜が無い部分でレールに接触し、静
電気をその都度確実に逃がす。従って、静電気による帯
電電圧が低下し、台車に搭載されている制御装置の破損
や誤動作を防止することができる。特に、アルマイト皮
膜が無い部分が一定間隔で形成されている場合は、台車
が一定走行距離毎に、あるいは定速走行では一定走行時
間毎に静電気が確実に逃げ、静電気の帯電電圧が均一に
低下する。従って本発明は、特にバッテリ駆動式天井走
行台車システムに対して、台車に通常制御装置が搭載さ
れていることから極めて有用である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の搬送装置の一実施例として、
本発明をバッテリ駆動式天井走行台車システムに適用し
た実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図面中、図
1、図2はレールを示し、図3は天井走行台車を示す。
本発明をバッテリ駆動式天井走行台車システムに適用し
た実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図面中、図
1、図2はレールを示し、図3は天井走行台車を示す。
【0010】図1、図2に示すように、レール1は軽量
化等のためにアルミニウム製であり、基本的には全体に
アルマイト処理が施されているが、レール長手方向(台
車走行方向)に関し一定距離の間隔毎にレール表面を研
摩してアルミニウム地金が露出するまでアルマイト皮膜
1Aを積極的に除去し、アルマイト除去部分1Bを形成
してある。
化等のためにアルミニウム製であり、基本的には全体に
アルマイト処理が施されているが、レール長手方向(台
車走行方向)に関し一定距離の間隔毎にレール表面を研
摩してアルミニウム地金が露出するまでアルマイト皮膜
1Aを積極的に除去し、アルマイト除去部分1Bを形成
してある。
【0011】このようなレール1を図3に示すように所
定の天井(図示省略)に架設し、天井走行台車2をレー
ル1に乗せて走行可能としてある。天井走行台車2のフ
レーム3はアルミニウム製であり、このフレーム3の前
後にスチール製鎖や導電性紐などの導電性部材4を取り
付けてフレーム3との電気的接続をとり、これら導電性
部材4をフレーム3から垂らしてレール1表面特にアル
マイト除去部分1B(図1参照)と摺接可能にしてあ
る。従って、本実施例では、天井走行台車2の一定走行
距離毎に、あるいは定速走行では一定走行時間毎に導電
性部材4がレール1のアルマイト除去部分1B(図1参
照)で露出したアルミニウム地金に接触し、その都度静
電気が逃げる。
定の天井(図示省略)に架設し、天井走行台車2をレー
ル1に乗せて走行可能としてある。天井走行台車2のフ
レーム3はアルミニウム製であり、このフレーム3の前
後にスチール製鎖や導電性紐などの導電性部材4を取り
付けてフレーム3との電気的接続をとり、これら導電性
部材4をフレーム3から垂らしてレール1表面特にアル
マイト除去部分1B(図1参照)と摺接可能にしてあ
る。従って、本実施例では、天井走行台車2の一定走行
距離毎に、あるいは定速走行では一定走行時間毎に導電
性部材4がレール1のアルマイト除去部分1B(図1参
照)で露出したアルミニウム地金に接触し、その都度静
電気が逃げる。
【0012】天井走行台車2にはバッテリ5を搭載し、
同じく天井走行台車2に搭載した走行用モータ6、昇降
用モータ7、移載用モータ8及びこれらを制御するCP
Uを用いた制御装置9の電源としてある。従って、フレ
ーム3から周期的に静電気が逃げて帯電電圧が十分低下
するから、制御装置9の誤動作や破損がなくなる。
同じく天井走行台車2に搭載した走行用モータ6、昇降
用モータ7、移載用モータ8及びこれらを制御するCP
Uを用いた制御装置9の電源としてある。従って、フレ
ーム3から周期的に静電気が逃げて帯電電圧が十分低下
するから、制御装置9の誤動作や破損がなくなる。
【0013】なお、図3において、モータ6はレール1
に接触する走行輪10を駆動する。11はガイドローラ
である。モータ7は昇降機構12にてギヤ13を駆動
し、リフタベルト14の巻取・繰出を行って移載機構1
5を昇降させる。モータ8は移載機構15にて荷物の取
扱いのために係止部16の開閉を行う。
に接触する走行輪10を駆動する。11はガイドローラ
である。モータ7は昇降機構12にてギヤ13を駆動
し、リフタベルト14の巻取・繰出を行って移載機構1
5を昇降させる。モータ8は移載機構15にて荷物の取
扱いのために係止部16の開閉を行う。
【0014】上記実施例ではアルマイト皮膜1Aを研摩
により除去しているが、例えばアルマイト処理時に予め
アルミニウム地金の露出部分ができるようにマスキング
を行うなど、研摩以外の他の手段によりアルマイト皮膜
1Aの無い部分を形成しても良い。また、導電性部材4
としてスチール製鎖あるいは導電性紐を用いているが、
走行輪10やガイドローラ11が導電性でありフレーム
3と導通している場合は、これらを静電気を逃がすため
の導電性部材として用いることができる。また、レール
1はアルミニウム製でアルマイト処理を施したものであ
るが、アルミニウム以外の他の金属でできたレールに導
電率の悪い被覆が施されている場合にも、本発明と同じ
く一定距離毎など間欠的に被覆が無い部分を形成して地
金に静電気を逃がすことができる。また、アルマイト除
去部分1B等の地金露出部分はレール全体の極く一部で
あるが、保護等のために適宜な導電性物質のコーティン
グを施しておくと良い。更に、レール1は大地等、適宜
接地しておくと良い。
により除去しているが、例えばアルマイト処理時に予め
アルミニウム地金の露出部分ができるようにマスキング
を行うなど、研摩以外の他の手段によりアルマイト皮膜
1Aの無い部分を形成しても良い。また、導電性部材4
としてスチール製鎖あるいは導電性紐を用いているが、
走行輪10やガイドローラ11が導電性でありフレーム
3と導通している場合は、これらを静電気を逃がすため
の導電性部材として用いることができる。また、レール
1はアルミニウム製でアルマイト処理を施したものであ
るが、アルミニウム以外の他の金属でできたレールに導
電率の悪い被覆が施されている場合にも、本発明と同じ
く一定距離毎など間欠的に被覆が無い部分を形成して地
金に静電気を逃がすことができる。また、アルマイト除
去部分1B等の地金露出部分はレール全体の極く一部で
あるが、保護等のために適宜な導電性物質のコーティン
グを施しておくと良い。更に、レール1は大地等、適宜
接地しておくと良い。
【0015】
【発明の効果】本発明の搬送装置によれば、台車のフレ
ームから導電性部材を通しアルマイト皮膜の無い部分毎
にレールに静電気が逃げ、帯電電圧が低下する。従っ
て、制御装置の静電気による破損や誤動作の防止が可能
である。
ームから導電性部材を通しアルマイト皮膜の無い部分毎
にレールに静電気が逃げ、帯電電圧が低下する。従っ
て、制御装置の静電気による破損や誤動作の防止が可能
である。
【図1】本発明の一実施例に係るレールを示す正面図。
【図2】同レールの側面図。
【図3】本発明の一実施例に係るバッテリ駆動式天井走
行台車システムを示す図。
行台車システムを示す図。
1 アルミニウム製フレーム 1A アルマイト皮膜 1B アルマイト除去部分(アルマイト皮膜が無い部
分) 2 天井走行台車 3 アルミニウム製フレーム 4 導電部材 5 バッテリ 9 制御装置
分) 2 天井走行台車 3 アルミニウム製フレーム 4 導電部材 5 バッテリ 9 制御装置
Claims (3)
- 【請求項1】 アルマイト処理されたアルミニウム製の
レールと、このレールに沿い走行する台車とを具備する
搬送装置において、前記レールに対し摺接可能に前記台
車の導電性フレームに接続された導電性部材を有し、こ
の導電性部材と摺接する前記レールの面に台車走行方向
に関して間欠的にアルマイト皮膜が無い部分が形成され
ていることを特徴とする搬送装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記アルマイト皮膜
が無い部分は一定間隔で前記レールに形成されているこ
とを特徴とする搬送装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記台車は
バッテリ駆動式の天井走行台車であることを特徴とする
搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6276192A JPH08140217A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6276192A JPH08140217A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08140217A true JPH08140217A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17565986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6276192A Pending JPH08140217A (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08140217A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH101046A (ja) * | 1996-06-18 | 1998-01-06 | Daifuku Co Ltd | 搬送設備 |
JP2007022496A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Koshin Seiki:Kk | 移動ユニット |
JP2021008339A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | ダイハツ工業株式会社 | 搬送装置 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP6276192A patent/JPH08140217A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH101046A (ja) * | 1996-06-18 | 1998-01-06 | Daifuku Co Ltd | 搬送設備 |
JP2007022496A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Koshin Seiki:Kk | 移動ユニット |
JP2021008339A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-28 | ダイハツ工業株式会社 | 搬送装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030304 |