JP3674065B2 - 搬送システムにおけるバッテリ充電方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はバッテリを搭載した天井式搬送車を備えた搬送システムにおけるバッテリ充電方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場内等において、天井に敷設された走行用レールに沿って走行し、地上ステーションとの間で荷の移載作業を行う天井式搬送車を備えた搬送システムが提案されている。この天井式搬送車は走行用レールに沿って走行する車体と、当該車体に対して昇降可能に設けられたハンドリング装置とから構成されている。
【0003】
前記車体にはバッテリが搭載され、当該バッテリは天井式搬送車を走行させるための走行モータ、ハンドリング装置を昇降させる巻き上げ装置及びハンドリング装置の駆動電源を供給している。このバッテリへの充電作業は天井に設置された充電器との間で行われる。
【0004】
しかしながら、充電器を天井に設置するには、作業者が天井付近まで登る必要があるため、高所作業機器等が必要となるとともに、高所作業となるため充電器の設置作業に時間や労力を要するという問題がある。更に、車体に設けられたバッテリに対して、バッテリ液を補うなどのメンテナンス作業を行う場合にも、同様高所作業となるためメンテナンス作業に時間や労力を要するという問題がある。
【0005】
そこで、特開平5−207611号公報には、走行経路上に充電ステーションを設け、充電ステーションにて、使用中の消耗したバッテリを充電済みのバッテリに自動で交換する技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、充電ステーションにて消耗したバッテリと、充電済みのバッテリを交換するためには時間及び手間がかかるという問題がある。そして、このバッテリの交換時には、荷の搬送作業及び地上ステーションとの荷の移載作業等の各種作業を行うことができず、天井式搬送車の作業効率が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、天井式搬送車の作業効率を低下させることなく、効率良くバッテリを充電する搬送システムにおける充電方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、搭載されたバッテリにより駆動される天井式搬送車の車体に対して吊下部材を介して昇降する昇降体と、前記天井式搬送車との間で荷の移載作業を行う地上ステーションとを備え、前記バッテリを前記昇降体に搭載した搬送システムにおけるバッテリ充電方法であって、前記昇降体を地上ステーション側に降下させて、前記昇降体に設けられた充電用コネクタと、前記地上ステーションに設けられた電源コネクタとを連結させ、前記バッテリに充電電源を供給させることをその要旨とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記吊下部材は導電部材からなり、前記バッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電されることをその要旨とする。
請求項3記載の発明は、搭載されたバッテリにより駆動される天井式搬送車の車体に対して吊下部材を介して昇降する昇降体と、前記天井式搬送車との間で荷の移載作業を行う地上ステーションとを備え、前記バッテリを前記昇降体に搭載した搬送システムにおけるバッテリ充電装置であって、前記昇降体に設けた充電用コネクタと、前記地上ステーションに設けられ、昇降体の下降時には前記充電用コネクタを接続可能に設けた電源コネクタと、地上側に設けられ、前記電源コネクタと接続されたバッテリ充電器とを備えたことをその要旨とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記昇降体は荷を載置するためのハンドリング装置であることをその要旨とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記吊下部材は導電部材からなり、バッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電されることをその要旨とする。
【0012】
【作用】
従って、請求項1記載の発明によれば、天井式搬送車が昇降体を降下させると、昇降体側の充電用コネクタと、地上ステーション側の電源コネクタとが接続され、充電電源からの電源によりバッテリは充電される。また、昇降体にバッテリが搭載され、昇降体の昇降とともにバッテリも昇降する。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、吊下部材は導電部材から形成されているので、昇降体に搭載されたバッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電される。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、天井式搬送車が昇降体を降下させると、昇降体側の充電用コネクタと、地上ステーション側の電源コネクタとが接続され、充電電源からの電源によりバッテリは充電される。また、昇降体にバッテリが搭載され、昇降体の昇降とともにバッテリも昇降する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、地上ステーションと、ハンドリング装置との荷の移載作業時に昇降体側の充電用コネクタと、地上ステーション側の電源コネクタとが接続され、バッテリが充電される。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、吊下部材は導電部材から形成されているので、昇降体に搭載されたバッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電される。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜図7に従って説明する。
図1,図2に示すように、工場等の天井には、走行経路を形成する走行用レール1が敷設され、当該走行用レール1に沿って天井式搬送車2が走行するようになっている。そして、天井式搬送車2は走行経路下に位置し、地上に設けられた地上ステーションSTとの間で荷Wの移載作業を行うようになっている。
【0018】
走行用レール1は、断面ほぼコの字状をなし、水平に延びる下側支持部3と、上側支持部4と、両支持部3,4を連結する連結部5とから構成されている。この走行用レール1は押し出し成形により形成されている。前記下側支持部3の先端には起立部3aが走行用レール1の長手方向に沿って形成されている。起立部3aの先端(上端)には基端側より幅広の水平部3bが形成されている。又、上側支持部4の先端には下方へ突出するガイド突条4aが走行用レール1の長手方向に沿って形成されている。
【0019】
天井式搬送車2を構成する車体としての搬送体6には、図1に示すように、走行輪としての駆動輪7及び従動輪8が設けられている。天井式搬送車2は、これら駆動輪7及び従動輪8が水平部3bを転動することにより、走行用レール1に沿って走行するようになっている。この搬送体6には、走行モータ9が設けられている。そして、前記駆動輪7は当該走行モータ9の駆動に基づいて駆動されるようになっている。
【0020】
搬送体6には、ガイドローラ10a,10bが設けられ、ガイド突条4a及び起立部3aの側面を転動することにより、走行時における搬送体6の横振れを防止するようになっている。
【0021】
又、搬送体6の下面には、光通信器Haが取り付けられている。
更に、搬送体6の下部には、吊下部材としての複数(本実施例では4本)の吊下ベルト11を介して昇降体を構成する基台12が取り付けられている。この吊下ベルト11はステンレス等の導電材料からなる薄板から構成されている。又、吊下ベルト11は搬送体6に設けられた巻き上げ装置13にて巻き上げ、繰り出しが行われ、基台12は当該吊下ベルト11の巻き上げ、繰り出しに基づいて昇降するようになっている。又、基台12上には、バッテリBが載置されている。このバッテリBは吊下ベルト11の下端に対して電気的に接続されている。更に、基台12には前記光通信器Haと対向する位置に光通信器Hbが取り付けられている。
【0022】
一方、前記巻き上げ装置13は、各吊下ベルト11に対応して設けられ、当該吊下ベルト11を巻き取る巻き取りドラム14と、各巻き取りドラム14を連結する連結軸15及びベルト16と、巻き取りドラム14に形成されたパイプ部17と、当該パイプ部17に接触する接触子18と、ドラム14を回転駆動する駆動モータ19とから構成されている。尚、前記巻き取りドラム14は導電部材としての鋼材から形成されている。このため、バッテリBからの電源は吊下ベルト11、巻き取りドラム14、パイプ部17及び接触子18を介して走行モータ9及び駆動モータ19等へと供給される。即ち、このバッテリBからの電源供給によって走行モータ9及び駆動モータ19が駆動され、天井式搬送車2の走行及び巻き上げ装置13の巻き上げ、繰り出しが行われるようになっている。
【0023】
又、基台12には、荷Wを載置するための昇降体を構成するハンドリング装置21が取り付けられている。このハンドリング装置21には、基台12に取り付けられた上板部22、上板部22の下部に取り付けられた四角形状の枠体23、前記枠体23内に取り付けられた車載コンベア装置24とから構成されている。この車載コンベア装置24には、荷Wを載置するとともに、移載するためのコンベアベルト24aが設けられ、当該ベルト24aは車載コンベアモータ24bの駆動に基づいて回転駆動される。又、前記各枠体23は連結フレーム23aにて連結され、その連結フレーム23aには突部23bが形成されている。突部23bには鉛直方向に延びるとともに、上方に向かうほど縮径するテーパ状のガイド孔23cが形成されている。
【0024】
又、前記枠体23の側部には、取付部材Raを介して充電用コネクタとしての充電カップラ25が取り付けられている。図4,図6に示すように、充電カップラ25の下部には、収納凹部25aが形成されている。この収納凹部25aの上面には2箇所に収納孔25bが形成されている。各収納孔25bには電極端子26が配設され、これら電極端子26はスプリング26aにて常には下方に付勢されている。
【0025】
図1,図3に示すように、前記ステーションSTには地上コンベア装置27が設けられ、当該地上コンベア装置27には複数のローラ27aが設けられている。即ち、このローラ27aは地上コンベアモータ27bが駆動されることにより、回転駆動されるようになっている。又、地上コンベア装置27の前側には、ハンドリング装置21を配置するポートPTが設けられている。そして、これらコンベアベルト24a及びローラ27aが駆動された状態において、地上コンベア装置27と車載コンベア装置24との間で荷Wの移載作業が行われる。この場合、前記コンベアベルト24aの上面と、前記ローラ27aの上端とが面一になるハンドリング装置21の高さが移載高さとなる。
【0026】
又、前記ポートPTのフレームの両側には鉛直に延びるガイドピンPが設けられ、各ガイドピンPの先端部には先端に向かうほど縮径するテーパ部Paが形成されている。即ち、ガイドピンPはハンドリング装置21の降下時に前記ガイド孔23cに挿通されることにより、当該ハンドリング装置21をポートPTに対して確実に位置決めするようになっている。
【0027】
又、ポートPTには取付部材Rbを介して電源コネクタとしての電源カップラ28が取り付けられている。図5,図6に示すように、この電源カップラ28の上面には2個の電極端子29が設けられている。そして、ガイドピンPがガイド孔23cに挿通された状態で、ハンドリング装置21が移載高さまで降下すると、充電カップラ25の収納部25aに電源カップラ28の頭部28aが挿通され接続される。この接続状態において、各カップラ25,28の電極端子26と電極端子29とは互いに接触する。そして、その接触により充電器30からの電源が充電カップラ25側に供給される。この充電器30は急速充電用の充電器であって、短時間にバッテリを充電する能力を有する。即ち、ハンドリング装置21が移載高さにある場合には、充電カップラ25,電源カップラ28が接続されることによりバッテリBに充電器30からの電源が供給され、充電器30が急速充電されるようになっている。しかも、電極端子26,29は電源カップラ25,28の接続時において当該電極端子29により電極端子26がバネ力に抗して上方に押圧された状態で接触している。このため、電極端子26,29を確実に接触させることができる。
【0028】
次に、天井式搬送車2の電気的構成について説明する。
図7に示すように、搬送体6には、搬送体6自身を制御するための車載コントローラ31が設けられている。車載コントローラ31には走行モータ9及び巻き上げ装置13の駆動用の駆動モータ19が接続されている。即ち、車載コントローラ31は走行モータ9及び駆動モータ19を駆動制御するようになっている。
【0029】
車載コントローラ31は光通信器Ha,Hbを介してハンドリング装置21に設けられた移載コントローラ33と通信可能に設けられている。移載コントローラ33には車載コンベアモータ24bが接続されている。移載コントローラ33は車載コントローラ31からの指令信号に基づいて車載コンベアモータ24bを駆動制御するようになっている。又、移載コントローラ33は例えばコンベアベルト24a上の荷Wの移載が完了したか否かを示す完了信号や、当該コンベアベルト24a上の荷Wの載置状態等を示す各種信号を車載コントローラ31に出力し、当該車載コントローラ31は移載コントローラ33からの各種信号に基づいてコンベアベルト24a上の荷Wの状態を判断するようになっている。
【0030】
そして、走行モータ9、駆動モータ19及び車載コンベアモータ24bはバッテリBから電源が供給されるようになっている。更に、車載及び移載コントローラ31,33にもバッテリBから電源が供給されるようになっている。
【0031】
このように構成された天井式搬送車2にて、ステーションSTとの間で荷Wの移載作業を行う場合には、天井式搬送車2の図示しない検出センサが走行用レール1に取着されたステーションSTを示す検出マークを検出することにより、ステーションSTの位置を判別し、車載コントローラ31は天井式搬送車2を停止させる。その後、車載コントローラ31は巻き上げ装置13を駆動し、吊下ベルト11を繰り出してハンドリング装置21を移載高さまで下降させる。すると、ガイド孔23cはガイドピンPに挿通され、ハンドリング装置21は地上ステーションSTに対して位置決めされる。
【0032】
この場合、天井式搬送車2の走行及びハンドリング装置21の昇降は、バッテリBからの電源の供給により行われる。
そして、ハンドリング装置21が移載高さまで降下し、充電カップラ25,電源カップラ28が接続されると、充電器30からバッテリBに電源が供給され、当該バッテリBは急速充電される。この間、コンベア装置24のコンベアベルト24aはバッテリBからの電源に基づいて駆動され、コンベアベルト24a上の荷Wを地上コンベア装置27上に載置したり、地上コンベア装置27上の荷Wをコンベアベルト24a上に載置する荷Wの移載作業を行う。
【0033】
そして、この荷Wの移載作業が終了すると、吊下ベルト11は巻き上げられ、ハンドリング装置21は上昇する。すると、ハンドリング装置21の上昇とともに、充電カップラ25,電源カップラ28の接続が解除され、バッテリBの充電作業が終了する。
【0034】
従って、上記実施例によれば、地上ステーションSTとの間で、荷Wの移載作業を行うためにハンドリング装置21が移載位置まで下降した時に、充電カップラ25,28が接続され、バッテリBが充電される。従って、単にハンドリング装置21を移載位置まで下降させるだけで容易にバッテリBの充電を行うことができる。しかも、充電器30は急速充電器なので、移載作業中にバッテリBを充電することができ、バッテリBを充電するための作業時間を特別に設ける必要がなく、天井式搬送車2の稼働率を向上させることができる。
【0035】
又、充電器30は工場の床面側に設置したので、例えば充電器30を天井側に設け、ハンドリング装置21の巻き上げ時にバッテリBの充電を行う場合に比較して、容易に充電器30を設置することができる。しかも、基台12上のバッテリBを地上に降下させて容易に充電できるとともに、バッテリBの充電時等において当該バッテリBにバッテリ液を補うなどのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0036】
又、バッテリBからの電源は吊下ベルト11を介して搬送体6側、即ち、走行モータ9及び駆動モータ19等に供給されるので、電源供給用の専用のケーブルを設ける必要がなく、電源供給のための構成を簡略化できる。
【0037】
更に、搬送体6側に供給される電源は、巻き上げ装置13のパイプ部17と、接触子18との接触に基づいて容易に搬送体6側に供給できる
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更して次のように実施してもよい。
【0038】
(1)上記実施例では、吊下ベルト11を介してバッテリBからの電源を搬送体7側に供給したが、専用の電源供給ケーブルを使用してバッテリBからの電源を供給してもよい。
【0039】
(2)上記実施例において、接触子18を巻き取りドラム14に巻き取られた吊下ベルト11に接触するように構成してもよい。
(3)上記実施例において、ハンドリング装置21には車載コンベア装置24に代えて荷を把持するためのチャック装置を設けてもよい。又、車載コンベア装置24やチャック装置を特に設けず、枠体23の底面上に荷を載置するように構成してもよい。
【0040】
(4)上記実施例において、ハンドリング装置21とは別に搬送体6に対して昇降する昇降体を設け、当該昇降体に充電ケーブルを取り付け、昇降体の降下時にバッテリBの充電を行うように構成してもよい。
【0041】
(5)上記実施例において、吊下部材として吊下ベルト11に代えて吊下チェーンを使用してもよい。
(6)上記実施例では、充電場所を移載作業を行う地上ステーションとしたが、充電専用のステーションを設け、その専用ステーションにてバッテリの充電を行うようにしてもよい。
【0042】
(7)上記実施例では、基台12にバッテリBを載置したが、搬送体6側に設置してもよい。この場合、基台12に充電カップラ25を設け、その充電カップラは吊下ベルト11又は専用のケーブルを介してバッテリに接続する。すると、吊下ベルト11により昇降体(基台12及びハンドリング装置21等)を吊り下げるための吊り下げ荷重を小さくすることができる。
【0043】
上記実施例から把握できる技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)前記吊下部材は吊下ベルト11である。従って、吊下ベルト11にて容易且つ確実にハンドリング装置21を昇降させることができる。
【0044】
尚、本明細書中において使用した用語「導電部材」を次のように定義する。
「導電部材」とは、電流を流すことができる部材であって、上記実施例に示すステンレス及び鋼材等の鉄からなる部材のみならず、例えば比較的導電率の高い金、銀、銅、アルミニウム、クロム及びニッケル等からなる各種の部材をも含む意味である。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように各請求項記載の発明によれば、昇降体の下降に基づいて容易にバッテリを充電することができる。また、バッテリが昇降体に載置されているので、当該昇降体の降下時に、地上にて容易にバッテリの充電やメンテナンス作業を行うことができる。請求項4記載の発明によれば、昇降体を降下させ、ハンドリング装置と地上ステーションとの移載作業時において容易にバッテリを充電することができる。請求項2,5記載の発明によれば、昇降体を吊下する吊下部材から電源が供給され、バッテリが充電されることから、バッテリ充電のための構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 天井式搬送車及び地上ステーションを示す概略構成図。
【図2】 天井式搬送車を示す正面図。
【図3】 地上ステーション及びハンドリング装置を示す側面図。
【図4】 ハンドリング装置側の充電カップラを示す斜視図。
【図5】 地上ステーション側の電源カップラを示す斜視図。
【図6】 充電カップラと電源カップラを示す断面図。
【図7】 天井式搬送車の電気ブロック図。
【符号の説明】
2…天井式搬送車、6…車体としての搬送体、11…吊下部材としての吊下ベルト、21…昇降体としてのハンドリング装置、25…充電用コネクタとしての充電カップラ、28…電源コネクタとしての電源カップラ、ST…地上ステーション、B…バッテリ。
【産業上の利用分野】
本発明はバッテリを搭載した天井式搬送車を備えた搬送システムにおけるバッテリ充電方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場内等において、天井に敷設された走行用レールに沿って走行し、地上ステーションとの間で荷の移載作業を行う天井式搬送車を備えた搬送システムが提案されている。この天井式搬送車は走行用レールに沿って走行する車体と、当該車体に対して昇降可能に設けられたハンドリング装置とから構成されている。
【0003】
前記車体にはバッテリが搭載され、当該バッテリは天井式搬送車を走行させるための走行モータ、ハンドリング装置を昇降させる巻き上げ装置及びハンドリング装置の駆動電源を供給している。このバッテリへの充電作業は天井に設置された充電器との間で行われる。
【0004】
しかしながら、充電器を天井に設置するには、作業者が天井付近まで登る必要があるため、高所作業機器等が必要となるとともに、高所作業となるため充電器の設置作業に時間や労力を要するという問題がある。更に、車体に設けられたバッテリに対して、バッテリ液を補うなどのメンテナンス作業を行う場合にも、同様高所作業となるためメンテナンス作業に時間や労力を要するという問題がある。
【0005】
そこで、特開平5−207611号公報には、走行経路上に充電ステーションを設け、充電ステーションにて、使用中の消耗したバッテリを充電済みのバッテリに自動で交換する技術が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、充電ステーションにて消耗したバッテリと、充電済みのバッテリを交換するためには時間及び手間がかかるという問題がある。そして、このバッテリの交換時には、荷の搬送作業及び地上ステーションとの荷の移載作業等の各種作業を行うことができず、天井式搬送車の作業効率が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、天井式搬送車の作業効率を低下させることなく、効率良くバッテリを充電する搬送システムにおける充電方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、搭載されたバッテリにより駆動される天井式搬送車の車体に対して吊下部材を介して昇降する昇降体と、前記天井式搬送車との間で荷の移載作業を行う地上ステーションとを備え、前記バッテリを前記昇降体に搭載した搬送システムにおけるバッテリ充電方法であって、前記昇降体を地上ステーション側に降下させて、前記昇降体に設けられた充電用コネクタと、前記地上ステーションに設けられた電源コネクタとを連結させ、前記バッテリに充電電源を供給させることをその要旨とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記吊下部材は導電部材からなり、前記バッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電されることをその要旨とする。
請求項3記載の発明は、搭載されたバッテリにより駆動される天井式搬送車の車体に対して吊下部材を介して昇降する昇降体と、前記天井式搬送車との間で荷の移載作業を行う地上ステーションとを備え、前記バッテリを前記昇降体に搭載した搬送システムにおけるバッテリ充電装置であって、前記昇降体に設けた充電用コネクタと、前記地上ステーションに設けられ、昇降体の下降時には前記充電用コネクタを接続可能に設けた電源コネクタと、地上側に設けられ、前記電源コネクタと接続されたバッテリ充電器とを備えたことをその要旨とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記昇降体は荷を載置するためのハンドリング装置であることをその要旨とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記吊下部材は導電部材からなり、バッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電されることをその要旨とする。
【0012】
【作用】
従って、請求項1記載の発明によれば、天井式搬送車が昇降体を降下させると、昇降体側の充電用コネクタと、地上ステーション側の電源コネクタとが接続され、充電電源からの電源によりバッテリは充電される。また、昇降体にバッテリが搭載され、昇降体の昇降とともにバッテリも昇降する。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、吊下部材は導電部材から形成されているので、昇降体に搭載されたバッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電される。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、天井式搬送車が昇降体を降下させると、昇降体側の充電用コネクタと、地上ステーション側の電源コネクタとが接続され、充電電源からの電源によりバッテリは充電される。また、昇降体にバッテリが搭載され、昇降体の昇降とともにバッテリも昇降する。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、地上ステーションと、ハンドリング装置との荷の移載作業時に昇降体側の充電用コネクタと、地上ステーション側の電源コネクタとが接続され、バッテリが充電される。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、吊下部材は導電部材から形成されているので、昇降体に搭載されたバッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電される。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜図7に従って説明する。
図1,図2に示すように、工場等の天井には、走行経路を形成する走行用レール1が敷設され、当該走行用レール1に沿って天井式搬送車2が走行するようになっている。そして、天井式搬送車2は走行経路下に位置し、地上に設けられた地上ステーションSTとの間で荷Wの移載作業を行うようになっている。
【0018】
走行用レール1は、断面ほぼコの字状をなし、水平に延びる下側支持部3と、上側支持部4と、両支持部3,4を連結する連結部5とから構成されている。この走行用レール1は押し出し成形により形成されている。前記下側支持部3の先端には起立部3aが走行用レール1の長手方向に沿って形成されている。起立部3aの先端(上端)には基端側より幅広の水平部3bが形成されている。又、上側支持部4の先端には下方へ突出するガイド突条4aが走行用レール1の長手方向に沿って形成されている。
【0019】
天井式搬送車2を構成する車体としての搬送体6には、図1に示すように、走行輪としての駆動輪7及び従動輪8が設けられている。天井式搬送車2は、これら駆動輪7及び従動輪8が水平部3bを転動することにより、走行用レール1に沿って走行するようになっている。この搬送体6には、走行モータ9が設けられている。そして、前記駆動輪7は当該走行モータ9の駆動に基づいて駆動されるようになっている。
【0020】
搬送体6には、ガイドローラ10a,10bが設けられ、ガイド突条4a及び起立部3aの側面を転動することにより、走行時における搬送体6の横振れを防止するようになっている。
【0021】
又、搬送体6の下面には、光通信器Haが取り付けられている。
更に、搬送体6の下部には、吊下部材としての複数(本実施例では4本)の吊下ベルト11を介して昇降体を構成する基台12が取り付けられている。この吊下ベルト11はステンレス等の導電材料からなる薄板から構成されている。又、吊下ベルト11は搬送体6に設けられた巻き上げ装置13にて巻き上げ、繰り出しが行われ、基台12は当該吊下ベルト11の巻き上げ、繰り出しに基づいて昇降するようになっている。又、基台12上には、バッテリBが載置されている。このバッテリBは吊下ベルト11の下端に対して電気的に接続されている。更に、基台12には前記光通信器Haと対向する位置に光通信器Hbが取り付けられている。
【0022】
一方、前記巻き上げ装置13は、各吊下ベルト11に対応して設けられ、当該吊下ベルト11を巻き取る巻き取りドラム14と、各巻き取りドラム14を連結する連結軸15及びベルト16と、巻き取りドラム14に形成されたパイプ部17と、当該パイプ部17に接触する接触子18と、ドラム14を回転駆動する駆動モータ19とから構成されている。尚、前記巻き取りドラム14は導電部材としての鋼材から形成されている。このため、バッテリBからの電源は吊下ベルト11、巻き取りドラム14、パイプ部17及び接触子18を介して走行モータ9及び駆動モータ19等へと供給される。即ち、このバッテリBからの電源供給によって走行モータ9及び駆動モータ19が駆動され、天井式搬送車2の走行及び巻き上げ装置13の巻き上げ、繰り出しが行われるようになっている。
【0023】
又、基台12には、荷Wを載置するための昇降体を構成するハンドリング装置21が取り付けられている。このハンドリング装置21には、基台12に取り付けられた上板部22、上板部22の下部に取り付けられた四角形状の枠体23、前記枠体23内に取り付けられた車載コンベア装置24とから構成されている。この車載コンベア装置24には、荷Wを載置するとともに、移載するためのコンベアベルト24aが設けられ、当該ベルト24aは車載コンベアモータ24bの駆動に基づいて回転駆動される。又、前記各枠体23は連結フレーム23aにて連結され、その連結フレーム23aには突部23bが形成されている。突部23bには鉛直方向に延びるとともに、上方に向かうほど縮径するテーパ状のガイド孔23cが形成されている。
【0024】
又、前記枠体23の側部には、取付部材Raを介して充電用コネクタとしての充電カップラ25が取り付けられている。図4,図6に示すように、充電カップラ25の下部には、収納凹部25aが形成されている。この収納凹部25aの上面には2箇所に収納孔25bが形成されている。各収納孔25bには電極端子26が配設され、これら電極端子26はスプリング26aにて常には下方に付勢されている。
【0025】
図1,図3に示すように、前記ステーションSTには地上コンベア装置27が設けられ、当該地上コンベア装置27には複数のローラ27aが設けられている。即ち、このローラ27aは地上コンベアモータ27bが駆動されることにより、回転駆動されるようになっている。又、地上コンベア装置27の前側には、ハンドリング装置21を配置するポートPTが設けられている。そして、これらコンベアベルト24a及びローラ27aが駆動された状態において、地上コンベア装置27と車載コンベア装置24との間で荷Wの移載作業が行われる。この場合、前記コンベアベルト24aの上面と、前記ローラ27aの上端とが面一になるハンドリング装置21の高さが移載高さとなる。
【0026】
又、前記ポートPTのフレームの両側には鉛直に延びるガイドピンPが設けられ、各ガイドピンPの先端部には先端に向かうほど縮径するテーパ部Paが形成されている。即ち、ガイドピンPはハンドリング装置21の降下時に前記ガイド孔23cに挿通されることにより、当該ハンドリング装置21をポートPTに対して確実に位置決めするようになっている。
【0027】
又、ポートPTには取付部材Rbを介して電源コネクタとしての電源カップラ28が取り付けられている。図5,図6に示すように、この電源カップラ28の上面には2個の電極端子29が設けられている。そして、ガイドピンPがガイド孔23cに挿通された状態で、ハンドリング装置21が移載高さまで降下すると、充電カップラ25の収納部25aに電源カップラ28の頭部28aが挿通され接続される。この接続状態において、各カップラ25,28の電極端子26と電極端子29とは互いに接触する。そして、その接触により充電器30からの電源が充電カップラ25側に供給される。この充電器30は急速充電用の充電器であって、短時間にバッテリを充電する能力を有する。即ち、ハンドリング装置21が移載高さにある場合には、充電カップラ25,電源カップラ28が接続されることによりバッテリBに充電器30からの電源が供給され、充電器30が急速充電されるようになっている。しかも、電極端子26,29は電源カップラ25,28の接続時において当該電極端子29により電極端子26がバネ力に抗して上方に押圧された状態で接触している。このため、電極端子26,29を確実に接触させることができる。
【0028】
次に、天井式搬送車2の電気的構成について説明する。
図7に示すように、搬送体6には、搬送体6自身を制御するための車載コントローラ31が設けられている。車載コントローラ31には走行モータ9及び巻き上げ装置13の駆動用の駆動モータ19が接続されている。即ち、車載コントローラ31は走行モータ9及び駆動モータ19を駆動制御するようになっている。
【0029】
車載コントローラ31は光通信器Ha,Hbを介してハンドリング装置21に設けられた移載コントローラ33と通信可能に設けられている。移載コントローラ33には車載コンベアモータ24bが接続されている。移載コントローラ33は車載コントローラ31からの指令信号に基づいて車載コンベアモータ24bを駆動制御するようになっている。又、移載コントローラ33は例えばコンベアベルト24a上の荷Wの移載が完了したか否かを示す完了信号や、当該コンベアベルト24a上の荷Wの載置状態等を示す各種信号を車載コントローラ31に出力し、当該車載コントローラ31は移載コントローラ33からの各種信号に基づいてコンベアベルト24a上の荷Wの状態を判断するようになっている。
【0030】
そして、走行モータ9、駆動モータ19及び車載コンベアモータ24bはバッテリBから電源が供給されるようになっている。更に、車載及び移載コントローラ31,33にもバッテリBから電源が供給されるようになっている。
【0031】
このように構成された天井式搬送車2にて、ステーションSTとの間で荷Wの移載作業を行う場合には、天井式搬送車2の図示しない検出センサが走行用レール1に取着されたステーションSTを示す検出マークを検出することにより、ステーションSTの位置を判別し、車載コントローラ31は天井式搬送車2を停止させる。その後、車載コントローラ31は巻き上げ装置13を駆動し、吊下ベルト11を繰り出してハンドリング装置21を移載高さまで下降させる。すると、ガイド孔23cはガイドピンPに挿通され、ハンドリング装置21は地上ステーションSTに対して位置決めされる。
【0032】
この場合、天井式搬送車2の走行及びハンドリング装置21の昇降は、バッテリBからの電源の供給により行われる。
そして、ハンドリング装置21が移載高さまで降下し、充電カップラ25,電源カップラ28が接続されると、充電器30からバッテリBに電源が供給され、当該バッテリBは急速充電される。この間、コンベア装置24のコンベアベルト24aはバッテリBからの電源に基づいて駆動され、コンベアベルト24a上の荷Wを地上コンベア装置27上に載置したり、地上コンベア装置27上の荷Wをコンベアベルト24a上に載置する荷Wの移載作業を行う。
【0033】
そして、この荷Wの移載作業が終了すると、吊下ベルト11は巻き上げられ、ハンドリング装置21は上昇する。すると、ハンドリング装置21の上昇とともに、充電カップラ25,電源カップラ28の接続が解除され、バッテリBの充電作業が終了する。
【0034】
従って、上記実施例によれば、地上ステーションSTとの間で、荷Wの移載作業を行うためにハンドリング装置21が移載位置まで下降した時に、充電カップラ25,28が接続され、バッテリBが充電される。従って、単にハンドリング装置21を移載位置まで下降させるだけで容易にバッテリBの充電を行うことができる。しかも、充電器30は急速充電器なので、移載作業中にバッテリBを充電することができ、バッテリBを充電するための作業時間を特別に設ける必要がなく、天井式搬送車2の稼働率を向上させることができる。
【0035】
又、充電器30は工場の床面側に設置したので、例えば充電器30を天井側に設け、ハンドリング装置21の巻き上げ時にバッテリBの充電を行う場合に比較して、容易に充電器30を設置することができる。しかも、基台12上のバッテリBを地上に降下させて容易に充電できるとともに、バッテリBの充電時等において当該バッテリBにバッテリ液を補うなどのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0036】
又、バッテリBからの電源は吊下ベルト11を介して搬送体6側、即ち、走行モータ9及び駆動モータ19等に供給されるので、電源供給用の専用のケーブルを設ける必要がなく、電源供給のための構成を簡略化できる。
【0037】
更に、搬送体6側に供給される電源は、巻き上げ装置13のパイプ部17と、接触子18との接触に基づいて容易に搬送体6側に供給できる
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更して次のように実施してもよい。
【0038】
(1)上記実施例では、吊下ベルト11を介してバッテリBからの電源を搬送体7側に供給したが、専用の電源供給ケーブルを使用してバッテリBからの電源を供給してもよい。
【0039】
(2)上記実施例において、接触子18を巻き取りドラム14に巻き取られた吊下ベルト11に接触するように構成してもよい。
(3)上記実施例において、ハンドリング装置21には車載コンベア装置24に代えて荷を把持するためのチャック装置を設けてもよい。又、車載コンベア装置24やチャック装置を特に設けず、枠体23の底面上に荷を載置するように構成してもよい。
【0040】
(4)上記実施例において、ハンドリング装置21とは別に搬送体6に対して昇降する昇降体を設け、当該昇降体に充電ケーブルを取り付け、昇降体の降下時にバッテリBの充電を行うように構成してもよい。
【0041】
(5)上記実施例において、吊下部材として吊下ベルト11に代えて吊下チェーンを使用してもよい。
(6)上記実施例では、充電場所を移載作業を行う地上ステーションとしたが、充電専用のステーションを設け、その専用ステーションにてバッテリの充電を行うようにしてもよい。
【0042】
(7)上記実施例では、基台12にバッテリBを載置したが、搬送体6側に設置してもよい。この場合、基台12に充電カップラ25を設け、その充電カップラは吊下ベルト11又は専用のケーブルを介してバッテリに接続する。すると、吊下ベルト11により昇降体(基台12及びハンドリング装置21等)を吊り下げるための吊り下げ荷重を小さくすることができる。
【0043】
上記実施例から把握できる技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)前記吊下部材は吊下ベルト11である。従って、吊下ベルト11にて容易且つ確実にハンドリング装置21を昇降させることができる。
【0044】
尚、本明細書中において使用した用語「導電部材」を次のように定義する。
「導電部材」とは、電流を流すことができる部材であって、上記実施例に示すステンレス及び鋼材等の鉄からなる部材のみならず、例えば比較的導電率の高い金、銀、銅、アルミニウム、クロム及びニッケル等からなる各種の部材をも含む意味である。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように各請求項記載の発明によれば、昇降体の下降に基づいて容易にバッテリを充電することができる。また、バッテリが昇降体に載置されているので、当該昇降体の降下時に、地上にて容易にバッテリの充電やメンテナンス作業を行うことができる。請求項4記載の発明によれば、昇降体を降下させ、ハンドリング装置と地上ステーションとの移載作業時において容易にバッテリを充電することができる。請求項2,5記載の発明によれば、昇降体を吊下する吊下部材から電源が供給され、バッテリが充電されることから、バッテリ充電のための構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 天井式搬送車及び地上ステーションを示す概略構成図。
【図2】 天井式搬送車を示す正面図。
【図3】 地上ステーション及びハンドリング装置を示す側面図。
【図4】 ハンドリング装置側の充電カップラを示す斜視図。
【図5】 地上ステーション側の電源カップラを示す斜視図。
【図6】 充電カップラと電源カップラを示す断面図。
【図7】 天井式搬送車の電気ブロック図。
【符号の説明】
2…天井式搬送車、6…車体としての搬送体、11…吊下部材としての吊下ベルト、21…昇降体としてのハンドリング装置、25…充電用コネクタとしての充電カップラ、28…電源コネクタとしての電源カップラ、ST…地上ステーション、B…バッテリ。
Claims (5)
- 搭載されたバッテリにより駆動される天井式搬送車の車体に対して吊下部材を介して昇降する昇降体と、前記天井式搬送車との間で荷の移載作業を行う地上ステーションとを備え、前記バッテリを前記昇降体に搭載した搬送システムにおけるバッテリ充電方法であって、
前記昇降体を地上ステーション側に降下させて、前記昇降体に設けられた充電用コネクタと、前記地上ステーションに設けられた電源コネクタとを連結させ、前記バッテリに充電電源を供給させる搬送システムにおけるバッテリ充電方法。 - 前記吊下部材は導電部材からなり、前記バッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電される請求項1記載の搬送システムにおけるバッテリ充電方法。
- 搭載されたバッテリにより駆動される天井式搬送車の車体に対して吊下部材を介して昇降する昇降体と、前記天井式搬送車との間で荷の移載作業を行う地上ステーションとを備え、前記バッテリを前記昇降体に搭載した搬送システムにおけるバッテリ充電装置であって、
前記昇降体に設けた充電用コネクタと、
前記地上ステーションに設けられ、昇降体の下降時には前記充電用コネクタを接続可能に設けた電源コネクタと、
地上側に設けられ、前記電源コネクタと接続されたバッテリ充電器と
を備えた搬送システムにおけるバッテリ充電装置。 - 前記昇降体は荷を載置するためのハンドリング装置である請求項3記載の搬送システムにおけるバッテリ充電装置。
- 前記吊下部材は導電部材からなり、バッテリからの電源は当該吊下部材を介して車体側に給電される請求項3又は4記載の搬送システムにおけるバッテリ充電装置。
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