JPH0813954B2 - α―シアノアクリレート系接着剤組成物 - Google Patents

α―シアノアクリレート系接着剤組成物

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JPH0813954B2
JPH0813954B2 JP2223673A JP22367390A JPH0813954B2 JP H0813954 B2 JPH0813954 B2 JP H0813954B2 JP 2223673 A JP2223673 A JP 2223673A JP 22367390 A JP22367390 A JP 22367390A JP H0813954 B2 JPH0813954 B2 JP H0813954B2
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JP
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cyanoacrylate
adhesive
meth
set time
adhesive composition
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義明 倉沼
明相 大須賀
明彦 宮崎
哲彦 深田
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積水アイコー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一液型のα−シアノアクリレート系接着剤
組成物に関し、更に詳しくは、速い接着速度(セットタ
イム)、高い接着強度、優れた貯蔵安定性を有する一液
型のα−シアノアクリレート系接着剤組成物に関する。
(従来の技術) α−シアノアクリレート系接着剤の主成分は、下記式
〔I〕で示されるアルキルα−シアノアクリレート(以
下、単に「α−シアノアクリレート」という)で、この
モノマーは、空気中または固体表面に存在する水分によ
って速やかにアニオン重合する性質を有している。
〔式中、Rは炭素数1〜16のアルキル、アルケニル、
アラルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール
等の基を表わす。〕 α−シアノアクリレート系接着剤は、このモノマーに
必要に応じて各種の添加剤を配合して改質した一液性無
溶剤の接着剤であり、被着体の間で、空気中や被着体表
面に存在するわずかの水分により、常温において極めて
短時間に硬化し、しかも強い接着力を示す。そして、こ
の接着剤は、ゴム、プラスチック、金属、ガラス、木
材、皮革などの広範囲の材料を、同種間または異種間で
よく接着することができる。そのため、従来から、瞬間
接着剤として、工業用、医療用、一般家庭用などに広く
使用されている。
ところが、このα−シアノアクリレート系接着剤は、
被着体表面が酸性であったり、水分が少ないとセットタ
イムが著しく遅くなり、接着強度も不充分となることが
ある。例えば、材質材料、プラスチック発泡体等の多孔
質材、ナイロン、ポリアセタール、EPDM等の難接着材な
どを被着体とした場合には、セットタイムが著しく遅く
なり、接着強度も低下する。
そこで、従来、α−シアノアクリレート系接着剤のセ
ットタイムや初期接着力の改善のために非環状ポリアル
キレンオキサイドなど各種添加剤を配合することが提案
されているが(例えば、特公昭60−37836号)、更に新
たな改善手段が求められている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは、α−シアノアクリレート系接着剤のセ
ットタイム等の改良のため鋭意検討を行なった結果、α
−シアノアクリレートに、ポリアルコキシビスフェノー
ルA(メタ)アクリレートを添加することにより、α−
シアノアクリレートの本来有する特性を失うことなく、
セットタイムが速くかつ接着強度が高く、しかも貯蔵安
定性の良好な接着剤組成物の得られることを見出し、そ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
なお、本発明において、セットタイムとは、JIS K−6
861で定義されている測定方法により、定められた条件
下で接着されたものが5kgfの接着強度に達するまでの時
間(秒または分)を意味する。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、α−シアノアクリレートに、ポリア
ルコキシビスフェノールA(メタ)アクリレートを含有
せしめて或る一液型のα−シアノアクリレート系接着剤
組成物が提案される。
本発明で用いるα−シアノアクリレートは、前記式
〔I〕で表わされる化合物であり、Rの具体例として
は、メチル、エチル、n−,i−プロピル、n−,i−,sec
−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、エチルヘキ
シル、ドデシル、アリル、プロパギル、シクロヘキシ
ル、メトキシエチル、エトキシエチル、テトラヒドロフ
ルフリル、ベンジル、フェニル、2−クロロエチル、ト
リフルオロエチルなどが挙げられる。これらの中でも、
Rがメチル、エチル、プロピル、ブチルなどの低級アル
キル基であるものが、セットタイムが速く、接着強度も
高いため賞用される。これらのα−シアノアクリレート
は、単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用す
る。
本発明で用いるポリアルコキシビスフェノールA(メ
タ)アクリレートの代表的なものは、下記一般式〔II〕
で表わされるポリアルコキシビスフェノールAジ(メ
タ)アクリレートである。
式中、R1は水素またはメチル基を表わし、nは1以上
の整数、また、mは2〜100の整数を表わす。好ましく
は、nが2(エトキシ基)または3(プロポキシ基)で
ある。
ポリアルコキシビスフェノールA(メタ)アクリレー
トは、ポリアルコキシビスフェノールAと(メタ)アル
リル酸とのエステル化反応、あるいはポリアルコキシビ
スフェノールAと(メタ)アルリル酸エステル類とのエ
ステル交換反応等によって得ることができる。そして、
本発明で用いるポリアルコキシビスフェノールA(メ
タ)アクリレートは、式〔II〕で表わされるポリアルコ
キシビスフェノールAジ(メタ)アクリレートのほか
に、ポリアルコキシビスフェノールAモノ(メタ)アク
リレート、あるいはポリアルコキシビスフェノールAジ
(メタ)アクリレートとポリアルコキシビスフェノール
Aモノ(メタ)アクリレートとの混合物などを包含す
る。
具体例としては、ポリエトキシビスフェノールAジア
クリレート、ポリエトキシビスフェノールAジメタクリ
レート、ポリプロポキシビスフェノールAジアクリレー
ト、ポリプロポキシビスフェノールAジメタクリレート
などを挙げることができる。これらは、1種または2種
以上を組み合わせて使用する。
ポリアルコキシビスフェノールA(メタ)アクリレー
トの配合割合は、α−シアノアクリレート100重量部に
対して、通常、0.01〜30重量部、好ましくは0.05〜10重
量部、更に好ましくは0.1〜5重量部である。この配合
割合が過小であると、セットタイムおよび接着強度改善
効果が少なく、逆に、過大であると貯蔵安定性や溶解
性、耐水性などが不充分となるおそれがある。
本発明のα−シアノアクリレート系接着剤組成物に
は、一般に使用されているアニオン重合禁止剤(例え
ば、二酸化イオウ、スルホン酸、パラトルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸等)、ラジカル重合禁止剤(例え
ば、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル等)、増粘剤(例えば、ポリメチルメタクリレート、
ポリα−シアノアクリレート、メタクリル系共重合体、
アクリルゴム、セルローズ誘導体、ポリ酢酸ビニル
等)、チキソトロピー付与剤、香料、染料、顔料、可塑
剤などを適宜添加することができる。
(実施例) 以下に実施例および比較例を挙げて本発明について具
体的に説明する。なお、部は重量基準である。
物性の測定方法は以下のとおりである。
〈セットタイム〉 JIS K−6861「α−シアノアクリレート系接着剤の試
験方法」(8.セットタイム)にしたがって測定した。た
だし、ブナ材を試験片とする場合には、25×100×5(m
m)の形状のものを用いた。
〈引張剪断強度〉 JIS K−6861「α−シアノアクリレート系接着剤の試
験方法」(6.引張せん断接着強さ)にしたがって測定し
た。
〈貯蔵安定性〉 JIS K−6861「α−シアノアクリレート系接着剤の試
験方法」(10.貯蔵安定性)にしたがって、α−シアノ
アクリレート系接着剤組成物を70±2℃の恒温槽内に5
日間保持した後、直ちにセットタイムおよび外観をブラ
ンクのものと比較して判定した。
[実施例1〜16、比較例1〜2] エチルα−シアノアクリレート100部に、ラジカル重
合禁止剤としてハイドロキノン0.05部、アニオン重合禁
止剤としてパラトルエンスルホン酸0.003部、増粘材を
添加する場合にはポリメチルメクタリレートを4部の割
合で配合し、さらに、第1表に示す種類および配合割合
のポリアルコキシビスフェノールA(メタ)アクリレー
トを配合してα−シアノアクリレート系接着剤組成物を
調整した。
試験片としてブナ材を用いた場合の物性の測定結果を
第2表に、また、試験片として鉄、ナイロン、ポリアセ
タール、EPDMを用いた場合の物性の測定結果を第3表に
示す。
なお、貯蔵安定性(70℃/5日間)については、実施例
および比較例のα−シアノアクリレート系接着剤組成物
とも、良好であった。
第2表から明らかなように、本発明のα−シアノアク
リレート系接着剤組成物は、酸性で多孔質の木質材料
(ブナ材)に対して、良好なセットタイムおよび接着強
度を示し、一液型の瞬間接着剤として優れた特性を有す
るものである。
また、第3表の結果からは、金属(鉄)あるいはナイ
ロン、ポリアセタール、EPDM等の難接着材などを被着体
とした場合にも、良好なセットタイムおよび接着強度を
示すことが分かる。
これに対して、ポリアルコキシビスフェノールA(メ
タ)アクリレートを配合しない場合(比較例1〜2)に
は、ブナ材や難接着材を被着体とすると、セットタイム
が極めて遅く、接着強度も低いものであり、被着体が鉄
の場合もセットタイムが不充分である。
(発明の効果) 本発明によれば、セットタイムが著しく速く、接着強
度、貯蔵安定性が良好であり、しかも酸性および/また
は多孔質の被着体、あるいは一般に難接着材とされてい
るナイロン、ポリアセタール、EPDM等を被着体とする場
合であっても、一液型の瞬間接着剤として優れた特性を
示すα−シアノアクリレート系接着剤組成物が提供され
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−シアノアクリレートに、ポリアルコキ
    シビスフェノールA(メタ)アクリレートを含有せしめ
    て成る一液型のα−シアノアクリレート系接着剤組成
    物。
JP2223673A 1990-08-23 1990-08-23 α―シアノアクリレート系接着剤組成物 Expired - Lifetime JPH0813954B2 (ja)

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JPH04103682A (ja) 1992-04-06

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