JPH08188748A - 速硬化性接着剤組成物 - Google Patents
速硬化性接着剤組成物Info
- Publication number
- JPH08188748A JPH08188748A JP29631694A JP29631694A JPH08188748A JP H08188748 A JPH08188748 A JP H08188748A JP 29631694 A JP29631694 A JP 29631694A JP 29631694 A JP29631694 A JP 29631694A JP H08188748 A JPH08188748 A JP H08188748A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyanoacrylate
- alkyl
- adhesive composition
- diacetone alcohol
- quick
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J4/00—Adhesives based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; adhesives, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09J183/00 - C09J183/16
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被着体表面が酸性であったり、水分が少ない
場合でもセットタイムの短いα−シアノアクリレート系
の速硬化性接着剤組成物を提供することである。 【構成】 アルキルα−シアノアクリレート、およびジ
アセトンアルコールからなる速硬化性接着剤組成物。
場合でもセットタイムの短いα−シアノアクリレート系
の速硬化性接着剤組成物を提供することである。 【構成】 アルキルα−シアノアクリレート、およびジ
アセトンアルコールからなる速硬化性接着剤組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、速硬化性接着剤組成物
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】速硬化性接着剤の主成分は、アルキルα
−シアノアクリレートモノマー（以下、α−シアノアク
リレートという）で、このモノマーは、空気中や被着体
表面に存在する微量の水分により速やかにアニオン重合
する性質を有している。
−シアノアクリレートモノマー（以下、α−シアノアク
リレートという）で、このモノマーは、空気中や被着体
表面に存在する微量の水分により速やかにアニオン重合
する性質を有している。
【０００３】上記速硬化性接着剤は、α−シアノアクリ
レートを主成分とし、必要に応じて各種の添加剤を配合
することにより改質した一液型無溶剤の接着剤であり、
被着体表面に存在する微量な水分により、常温において
極めて短時間に硬化し、ゴム、プラスチック、金属、ガ
ラス等の広範囲の被着体に対して、同種間または異種間
共に良く接着することから瞬間接着剤として、工業用、
医療用、一般家庭用等に幅広く使用されている。
レートを主成分とし、必要に応じて各種の添加剤を配合
することにより改質した一液型無溶剤の接着剤であり、
被着体表面に存在する微量な水分により、常温において
極めて短時間に硬化し、ゴム、プラスチック、金属、ガ
ラス等の広範囲の被着体に対して、同種間または異種間
共に良く接着することから瞬間接着剤として、工業用、
医療用、一般家庭用等に幅広く使用されている。
【０００４】しかしながら、上記α−シアノアクリレー
ト系接着剤は、被着体表面が酸性であったり、水分が少
ない場合には、硬化時間（セットタイム）が著しく長く
なり接着不良の原因となっていた。
ト系接着剤は、被着体表面が酸性であったり、水分が少
ない場合には、硬化時間（セットタイム）が著しく長く
なり接着不良の原因となっていた。
【０００５】上記問題を解決する方法として、環状また
は非環状のポリアルキレングリコールまたはその誘導体
などの添加剤を配合することが提案されている（例え
ば、特公昭６０−９０２７７、特開平４−１０３６８２
号公報）。しかしながら、上記記載の接着剤組成物にお
いてもある程度はセットタイムが短縮出来るが、必ずし
も満足できるものではなかった。
は非環状のポリアルキレングリコールまたはその誘導体
などの添加剤を配合することが提案されている（例え
ば、特公昭６０−９０２７７、特開平４−１０３６８２
号公報）。しかしながら、上記記載の接着剤組成物にお
いてもある程度はセットタイムが短縮出来るが、必ずし
も満足できるものではなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたものでその目的は、被着体表面が酸性で
あったり、水分が少ない場合でもセットタイムの短く、
且つ、貯蔵安定性に優れたα−シアノアクリレート系の
速硬化性接着剤組成物を提供することである。
鑑みてなされたものでその目的は、被着体表面が酸性で
あったり、水分が少ない場合でもセットタイムの短く、
且つ、貯蔵安定性に優れたα−シアノアクリレート系の
速硬化性接着剤組成物を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の速硬化性接着剤
組成物に用いられるアルキルα−シアノアクリレートと
しては、下記化学式で示されるものである。
組成物に用いられるアルキルα−シアノアクリレートと
しては、下記化学式で示されるものである。
【０００８】
【化１】
【０００９】上式中、Ｒはアニオン重合性基を含まない
基であれば特に限定されるものではなく、メチル、エチ
ル、ｎ−プロピル、イソプロピル、ｎ−ブチル、イソブ
チル、ｓｅｃ−ブチル、ｔ−ブチル、ｎ−ペンチル、ネ
オペンチル、ｎ−ヘキシル、イソヘキシル、ｎ−オクチ
ル、イソオクチル、２−エチルヘキシル、ドデシル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル等のアルキル基の他、ア
ルケニル基、２−クロロエチル、トリルオロエチル等の
ハロゲン化アルキル基、メトキシエチル、エトキシエチ
ル、プロポキシエチル、ブトキシエチル等のアルコキシ
アルキル基、アリル基、プロパギル基、ベンジル基、フ
ァニル基、テトラヒドロフルフリル基、アラルキル基な
どが挙げられ、特に好ましくはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などの低級アルキル基である。これ
らモノマーは１種以上を併用しても良い。
基であれば特に限定されるものではなく、メチル、エチ
ル、ｎ−プロピル、イソプロピル、ｎ−ブチル、イソブ
チル、ｓｅｃ−ブチル、ｔ−ブチル、ｎ−ペンチル、ネ
オペンチル、ｎ−ヘキシル、イソヘキシル、ｎ−オクチ
ル、イソオクチル、２−エチルヘキシル、ドデシル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル等のアルキル基の他、ア
ルケニル基、２−クロロエチル、トリルオロエチル等の
ハロゲン化アルキル基、メトキシエチル、エトキシエチ
ル、プロポキシエチル、ブトキシエチル等のアルコキシ
アルキル基、アリル基、プロパギル基、ベンジル基、フ
ァニル基、テトラヒドロフルフリル基、アラルキル基な
どが挙げられ、特に好ましくはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基などの低級アルキル基である。これ
らモノマーは１種以上を併用しても良い。
【００１０】本発明の接着剤組成物は、上記アルキルα
−シアノアクリレートおよびジアセトンアルコールから
なる。上記ジアセトンアルコールは、アルキルα−シア
ノアクリレート系接着剤のセットタイムを速くするもの
であって、少なくなるとセットタイムを速くする効果が
低下し、多くなるとセットタイムは速くなるが貯蔵安定
性が悪くなるため、α−シアノアクリレート１００重量
部に対して０．０５〜１０重量部であり、好ましくは
０．５〜５重量部である。
−シアノアクリレートおよびジアセトンアルコールから
なる。上記ジアセトンアルコールは、アルキルα−シア
ノアクリレート系接着剤のセットタイムを速くするもの
であって、少なくなるとセットタイムを速くする効果が
低下し、多くなるとセットタイムは速くなるが貯蔵安定
性が悪くなるため、α−シアノアクリレート１００重量
部に対して０．０５〜１０重量部であり、好ましくは
０．５〜５重量部である。
【００１１】本発明の速硬化性接着剤組成物には、通常
使用されるアニオン重合禁止剤、ラジカル重合禁止剤が
添加されても良い。上記アニオン重合禁止剤としては、
例えば二酸化イオウ、メタンスルホン酸、パラトルエン
スルホン酸等のスルホン酸塩類、三フッ化ホウ素錯体な
どが挙げられる。上記ラジカル重合開始剤としては、例
えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、ハイドロキノンモノエチルエーテルなどが挙げられ
る。
使用されるアニオン重合禁止剤、ラジカル重合禁止剤が
添加されても良い。上記アニオン重合禁止剤としては、
例えば二酸化イオウ、メタンスルホン酸、パラトルエン
スルホン酸等のスルホン酸塩類、三フッ化ホウ素錯体な
どが挙げられる。上記ラジカル重合開始剤としては、例
えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、ハイドロキノンモノエチルエーテルなどが挙げられ
る。
【００１２】さらに、ポリエーテル化合物等の硬化促進
剤、疎水性シリカ、親水性シリカなどのチキソトロピー
付与剤、香料、染料、可塑剤、顔料などを適宜添加され
ても良い。
剤、疎水性シリカ、親水性シリカなどのチキソトロピー
付与剤、香料、染料、可塑剤、顔料などを適宜添加され
ても良い。
【００１３】
【作用】本発明は、α−シアノアクリレートにジアセト
ンアルコールを配合することにより、接着剤のセットタ
イムを著しく短縮できる。その具体的な機構は、明確で
はないが被着体の表面にあるイオン性物質の陽イオンを
ケトン基及び／又は水酸基がブロックし、被着体表面の
アニオン性を高めることによりα−シアノアクリレート
系接着剤のアニオン重合性を高め、セットタイムが短縮
出来るものと推測される。
ンアルコールを配合することにより、接着剤のセットタ
イムを著しく短縮できる。その具体的な機構は、明確で
はないが被着体の表面にあるイオン性物質の陽イオンを
ケトン基及び／又は水酸基がブロックし、被着体表面の
アニオン性を高めることによりα−シアノアクリレート
系接着剤のアニオン重合性を高め、セットタイムが短縮
出来るものと推測される。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
尚、以下「部」とあるのは「重量部」を意味する。 （接着剤組成物の調整）表１に示した配合組成に従っ
て、エチル−α−シアノアクリレート、ハイドロキノ
ン、パラトルエンスルホン酸、及びジアセトンアルコー
ルを配合し、速硬化性接着剤組成物を得た。
尚、以下「部」とあるのは「重量部」を意味する。 （接着剤組成物の調整）表１に示した配合組成に従っ
て、エチル−α−シアノアクリレート、ハイドロキノ
ン、パラトルエンスルホン酸、及びジアセトンアルコー
ルを配合し、速硬化性接着剤組成物を得た。
【００１５】（セットタイムの評価）上記で得られた各
速硬化性接着剤組成物を、ＪＩＳ Ｋ−６８６１「α−
シアノアクリレート系接着剤の試験方法」に定められた
方法に従って、接着させたものが５ｋｇｆの接着強度に
達するまでの時間（秒）をもって評価した。
速硬化性接着剤組成物を、ＪＩＳ Ｋ−６８６１「α−
シアノアクリレート系接着剤の試験方法」に定められた
方法に従って、接着させたものが５ｋｇｆの接着強度に
達するまでの時間（秒）をもって評価した。
【００１６】（貯蔵安定性の評価）同じく、ＪＩＳ Ｋ
−６８６１「α−シアノアクリレート系接着剤の試験方
法」に準拠し、上記で得られた各速硬化性接着剤組成物
を、ポリエチレン製の容器に充填し７０℃の恒温槽に７
日間保管後、２０℃に冷却し、その粘度（ｃｐｓ）をブ
ルックフィールド型回転粘度計で測定した。以上の測定
結果を表１に示した。
−６８６１「α−シアノアクリレート系接着剤の試験方
法」に準拠し、上記で得られた各速硬化性接着剤組成物
を、ポリエチレン製の容器に充填し７０℃の恒温槽に７
日間保管後、２０℃に冷却し、その粘度（ｃｐｓ）をブ
ルックフィールド型回転粘度計で測定した。以上の測定
結果を表１に示した。
【００１７】次いで、ケミカルランプを用いて上記カバ
ーに用いたＰＥＴフィルムの上から照射強度２ｍＷ／ｃ
ｍ2 で８分間照射してアクリル系粘着シートを得た。
ーに用いたＰＥＴフィルムの上から照射強度２ｍＷ／ｃ
ｍ2 で８分間照射してアクリル系粘着シートを得た。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【発明の効果】本発明の速硬化性接着剤組成物は、ジア
セトンアルコールを配合することによりセットタイムが
著しく短縮できる。しかも、貯蔵安定性にも優れている
ので、種々の被着体に対して素早く接着する速硬化性接
着剤として幅広い用途に適用できる。
セトンアルコールを配合することによりセットタイムが
著しく短縮できる。しかも、貯蔵安定性にも優れている
ので、種々の被着体に対して素早く接着する速硬化性接
着剤として幅広い用途に適用できる。
Claims (1)
- 【請求項１】アルキルα−シアノアクリレート１００重
量部および、ジアセトンアルコール０．０５〜１０重量
部からなる速硬化性接着剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29631694A JPH08188748A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 速硬化性接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29631694A JPH08188748A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 速硬化性接着剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08188748A true JPH08188748A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=17831976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29631694A Withdrawn JPH08188748A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 速硬化性接着剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08188748A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001123126A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-08 | Three Bond Co Ltd | 硬化促進剤 |
| WO2001041157A1 (fr) * | 1999-12-03 | 2001-06-07 | Bridgestone Corporation | Film a conduction anisotrope |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP29631694A patent/JPH08188748A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001123126A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-08 | Three Bond Co Ltd | 硬化促進剤 |
| WO2001041157A1 (fr) * | 1999-12-03 | 2001-06-07 | Bridgestone Corporation | Film a conduction anisotrope |
| US6706391B2 (en) | 1999-12-03 | 2004-03-16 | Bridgestone Corporation | Anisotropically electroconductive film |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020205 |