JPH08137963A - 製品に関する情報処理システムおよびその情報管理方法 - Google Patents

製品に関する情報処理システムおよびその情報管理方法

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JPH08137963A
JPH08137963A JP28073694A JP28073694A JPH08137963A JP H08137963 A JPH08137963 A JP H08137963A JP 28073694 A JP28073694 A JP 28073694A JP 28073694 A JP28073694 A JP 28073694A JP H08137963 A JPH08137963 A JP H08137963A
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JP
Japan
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data
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JP28073694A
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English (en)
Inventor
Masahisa Kasai
昌久 笠井
Mitsuru Yoshimoto
満 芳本
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 販売部門のものに好適な情報処理システムを
提供する。 【構成】 分散管理システム10〜40から受信した情
報をデータベース130に登録すると共に受信情報の中
の営業部門で用いる特定情報を抽出して管理限界区分に
応じた管理をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄所で生産された製
品についての生産進捗状況、在庫等に関する情報を営業
部門や顧客の人間に好適な形態で提供することの可能な
製品に関する情報処理システムおよびその情報管理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、コンピュータを用いて製品の生産
に関する情報の管理を行うシステムが提案され、実用化
されている。代表的な例としては、製品の完成日を予測
する工程管理システム、倉庫に保管されている製品情
報、入出庫の日付、在庫量を記憶する在庫管理システム
が有名である。また、製品の受注から出庫までの一連の
製造履歴を入力してデータベース化し、注文の特性を分
析することにより経営に生かすようにしたシステムも提
案されている(特開平5−324670号、特開平5−
298327号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案により製品の
発生から消滅までの製造履歴を残せるようになってきた
が、これまでの業務別の管理システム(分散管理システ
ムと総称する)や一貫的な製造履歴データベースシステ
ムは営業部門や商社などの顧客の人間にとっては以下の
点で好適とは言えず、好適な情報管理システムが望まれ
ている。
【0004】1) 分散管理システムを採用している場
合には営業部門の者は工場担当者、あるいは倉庫担当者
に対して製品の入出荷の有無を確認し、製品の進捗状況
を把握する。担当者と連絡がとれない場合には進捗情報
を取得することができない。
【0005】2) 一貫的な情報履歴を記憶するデータ
ベースで入出庫、在庫に関わるデータを取得しても、営
業部門の人間は顧客に対して取得データを電話、ファク
シミリにより連絡しなければならない。このため、情報
の聞き間違い、記載ミスが発生することがある。
【0006】3) 販売計画を立案する分散管理システ
ムが知られているが営業部門の人間はこのシステムに対
して注文情報を入力する業務が発生する。
【0007】以上の不具合を解消するような情報管理シ
ステムはなく、また、生産関連の各種の情報管理システ
ムが営業部門のために有効的に活用されることはなかっ
た。このために本願出願人は特願平6−229655号
を提案しているがその提案には未だなお、改善の余地が
あった。
【0008】そこで本発明は、上述の点をふまえ、従来
の生産管理関連の情報管理システムに代わり営業部門お
よび顧客にとっても好適な情報を提供することのできる
販売計画支援システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、製品の受注から生
産を経て納入に到る処理工程を複数に分割し、当該分割
された処理工程において発生する情報をそれぞれ管理す
る複数の分散管理システムと、当該複数の分散管理シス
テムから製品に関連する情報を受信し、管理する集中管
理システムを有し、該集中管理システムは、営業部門で
用いる特定情報を受信した情報の中から抽出する抽出手
段と、当該抽出した特定情報をデータベースの形態で専
用的に記憶する記憶手段と具えたことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記特定情報を
前記分割された処理工程に関連づけて前記記憶手段に記
憶することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2の発明
に加えて、前記特定情報は製品の仕様に関する情報であ
ることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1の発明
に加え、前記集中管理システムは前記特定情報複数から
新たな特定情報を作成する情報処理手段をさらに具え、
該情報処理手段により作成された特定情報を前記記憶手
段に記憶することを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、前記特定情報は
製品の入出庫に関する情報であることを特徴とする。請
求項6に記載の発明は、請求項5の発明に加えて、複数
の製品保管場所についての前記製品の入出庫に関する情
報の有無の組み合わせから当該製品が前記複数の製品保
管場所の間を輸送中であるか否かを判別する手段と、肯
定判定が得られた場合には輸送中であることを示す所在
位置情報を作成することを特徴とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、製品の受注から
生産を経て納入に到る処理工程を複数に予め分割し、当
該分割された処理工程において発生する情報をそれぞれ
管理する複数の分散管理システムと、当該複数の分散管
理システムから製品に関連する情報を受信し、管理する
集中管理システムを設け、該集中管理システムは、営業
部門で用いる特定情報を受信した情報の中から抽出し、
当該抽出した特定情報をデータベースの形態で専用的に
記憶し、該特定情報の照会に応じて前記データベースか
ら当該特定情報を読み出すことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の発明は、分散管理システムから受け
取った情報の中の営業部門で用いる特定情報、例えば、
製品の所在位置、入出庫、在庫に関する情報を抽出して
データベースの形態で専用的に集中管理システムに記憶
する。
【0016】請求項7の発明は、さらに、必要に応じて
特定情報の表示や印刷を行うことが可能となる。
【0017】請求項2の発明では、特定情報を処理工程
に関連づけて記憶することにより記憶情報の表示を見や
すくする。
【0018】請求項3の発明では、特定情報を製品仕様
に関する情報とすることで製品の進捗状況が分かる。
【0019】請求項4、5、6の発明は製品の入出庫に
関する情報や管理限界区分を示す情報から保管場所の間
を輸送している場合のような製品の所在位置を検出し、
その所在位置を示す情報を作成する。
【0020】
【実施例】以下、図面を使用して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0021】図1は本発明を適用した販売計画支援シス
テムのシステム構成を示す。図1において、製造会社側
に設置され、製品の受注から生産を経て納入に到る処理
工程を複数に分割し、当該分割された処理工程において
発生する情報をそれぞれ管理する複数の分散管理システ
ムには、販売管理システム10と工場生産管理システム
20と流通基地システム30およびコイルセンタシステ
ム40とがある。図1において、販売拠点、例えば、本
社を含めた営業所には販売管理システム10が設置さ
れ、注文情報と、工場生産管理システム20から直接、
受信した製造進捗情報が販売管理システム10に登録さ
れ、登録情報をキーワード検索することが可能である。
顧客側からの正式な発注に関する注文情報は、販売管理
システム10に入力される。
【0022】より具体的には、注文情報としては、商社
等の注文者か最終のユーザである顧客を示す顧客コー
ド、顧客が管理し発番する顧客照合番号、発注する場合
に発番される契約番号、契約番号の明細である行番(以
下、行番と呼ぶ)、注文員数、注文質量および納期等の
顧客関連の顧客情報と、製品の規格、寸法などの受注仕
様情報が用意されている。なお納期、規格、寸法のいず
れか一つでも異なる場合は異なった行番として管理され
る。従って、同一の行番のもとで、1個以上のコイル又
はシートの梱包単位が工場で発生することになる。製造
進捗情報としては、製造工程中であるか工場の製品倉庫
に入庫し出荷待ちであるかを示す工程進捗情報が用意さ
れている。
【0023】これら情報の定義について、図2に示す。
販売管理システム10についての主要なキー項目は契約
番号と行番であるので、注文情報および製造進捗情報は
契約番号と行番をキーワードにして検索抽出することが
可能である。
【0024】製品を生産する工場の各々には工場生産管
理システム20が設置されている。製品とは1コイル又
はシートの1梱包単位を意味し、工場生産管理システム
20は製品入庫情報と製品進捗情報とを取り扱う。工場
生産管理システム20についての主要なキー項目は検査
工程で製品ができるときに1コイル又はシートの梱包単
位に発番される検査番号である。
【0025】製品入庫情報は製品基本情報、デリバリ情
報、製品所在情報および検索キー項目から構成され、製
品進捗情報は、製品が工場の倉庫へ入庫(以下、これを
単に入庫と呼ぶ)してから出荷までの各作業(出荷命
令、積み込み、出荷保留、通関等)の進捗実績年月日、
最新デリバリ情報、最新所在情報および検索キー項目か
ら構成される。製品基本情報は検査番号、規格、寸法、
品種、入庫日、製品員数、製品質量等の製品の実績仕様
項目から構成される。
【0026】製品デリバリ情報は、製品入庫の時点にお
いては、製品の受渡場所、経由地コード、納入指示日等
の情報から構成されるが、最新デリバリ情報では、出荷
される製品に付される送状の番号である送状番号、送状
番号の明細である送状番号行番が新たに追加されるほ
か、その他の情報も最新のものに更新されている。
【0027】これらのデリバリ情報は、顧客の要求項目
として、販売管理システム10に入力されたものが、工
場生産管理システム20に送られる。
【0028】製品所在情報は、製品の入庫の時点におい
ては、製品倉庫名等の情報から構成されるが、最新所在
情報では、出荷される製品の向先である流通基地システ
ム30やコイルセンターシステム40のコードが新たに
追加されるほか、その他の情報も最新のものに更新され
ている。
【0029】検索キー項目としては、前記検査番号の他
に、上流の販売生産管理システム10が持つ、前記注文
情報のうち、検索に使用される顧客コード、顧客照合番
号、契約番号、行番等も登録される。
【0030】流通基地システム30では工場などの出荷
地から出荷されて、流通基地システム30のサービスセ
ンタへの入庫およびサービスセンタからの出庫に至るま
での各作業(入庫、名義変更、加工、出庫等)の実績日
および重量等の情報を取り扱い、送状番号や送状番号行
番のほか、販売管理システム10と工場生産管理システ
ム20における検索キー項目によるキーワード検索が可
能である。
【0031】コイルセンタシステム(CCと略記するこ
とがある)40でも工場または上記流通基地のサービス
センタ等の出荷地から出荷されて、コイルセンタシステ
ム40への入庫およびコイルセンタシステム40からの
出庫に至るまでの各作業(入庫、加工、出庫等)の実績
日および重量等の情報を取り扱い、コイルセンタシステ
ム40内管理の在庫番号のほか、上流の販売管理システ
ム10、工場生産管理システム20、流通基地システム
30での検索キー項目でのキーワード検索が可能であ
る。
【0032】上記工場生産管理システム20の製品倉庫
への入庫から出荷までの情報と、流通基地システム30
の入庫から出庫までの情報およびコイルセンタシステム
40の入庫までの情報は、最終的に販売計画支援システ
ム内のデータベース130に格納されるときには一貫し
たキーとして検査番号のキーワードで検索することが可
能である。
【0033】次に製造会社側に設置され、前記複数の分
散管理システムから製品に関連する情報を受信し、デー
タベースの形態で管理する集中管理システム300のシ
ステム構成について説明する。集中管理システム300
は主にホストコンピュータ110、データベース130
を格納する記憶装置および前記複数の分散管理システム
と通信を行う通信装置140から構成される。
【0034】ホストコンピュータ110は通信装置14
0を介して前記複数の分散管理システムすなわち販売管
理システム10、工場生産管理システム20、流通基地
システム30およびコイルセンタシステム40と、情報
の授受をリアルタイムで行い、収集したデータについて
データベース130に登録する。
【0035】また、端末装置120から照会の指示が行
われた場合には、ホストコンピュータ110は指示に応
じてデータベース130から関連情報を読み出し、端末
装置120の表示器に表示させる。
【0036】データベース130の主要構成を図3に示
す。図3においてデータベース130は行番テーブル1
31、製品基本テーブル132、CC成品テーブル13
3およびエラーテーブル134を有している。行番テー
ブル131には製品基本テーブル132に記憶される製
品関連情報やCC成品テーブル133に記憶された入出
庫情報の相互の情報の関連を示す情報が記載されてい
る。より具体的には図4に○,△,−記号で示す注文情
報および製品情報が記載される。ここで○記号の記載位
置はその情報を行番テーブル131、製品基本テーブル
132、CC成品テーブル133に登録する工程を示
す。△記号の記載位置は、各工程の終了毎に△記号に対
応する情報が更新されることを示す。−記号は登録後の
情報がそのまま記載されることを示す。
【0037】本実施例では上述の分散管理システム20
0から送られてくる情報の中から、図4に示す項目につ
いての情報を抽出し、特定の情報については加工、編集
して行番テーブル131に登録し、以後、更新すること
に特徴がある。営業部門の人間はこの行番テーブル13
1の情報を照会することにより製品の進捗状況や納期に
関連する情報を取得し、顧客に説明することができる。
【0038】図4に示すように行番テーブル131に
は、受注時点で、販売生産管理システム10より、図2
の注文情報が登録され、この注文情報は、受注から、顧
客に向けての出荷すなわち工場出荷、サービスセンタ出
庫あるいはコイルセンタ出庫によって、システム全体に
よる管理が終わるまで更新されない。さらに、行番テー
ブル131は注文情報に対応した実績情報として、製造
進捗情報と製品加算集約情報が登録され、工場製造工程
以降コイルセンタ出庫まで逐次更新していく。まず工場
製造工程中は、図2の製造進捗情報が変更の都度、工場
生産管理システム20から販売生産管理システム10へ
情報授受され、行番テーブルへ反映される。工場で入庫
段階以降になると、工場生産管理システム20、流通基
地システム30、コイルセンタシステム40より製品質
量などを各進捗に応じて、図5に示す入庫からCC出庫
にいたるまで、同一契約番号、行番毎に加算集約して各
工程毎の製品加算集約情報を更新していく。
【0039】図3の製品基本テーブル132は上記分散
管理システムの中の販売管理システム10、工場生産管
理システム20、流通基地システム30、コイルセンタ
システム40から送られてきた情報を契約番号、行番、
検査番号に関連づけて記憶する。
【0040】製品基本テーブル132は上記分散管理シ
ステムの中で製品1単位毎の情報を管理するもので、ま
ず工場生産管理システム20より、図2の製品入庫情報
が送られ、本テーブルに登録される。製品の単位は、1
コイルまたはシートの1梱包単位であるので、この時以
後、製品1単位に対応する検査番号、上位の検索キー項
目である契約番号と行番および製品基本情報は変わらな
い。その後の工程進捗によって更新されるのは、製品デ
リバリ情報、製品所在情報であり、また進捗実績年月日
が順次追加登録されていくことになる。更新もしくは追
加登録されていく情報は、工場入庫から工場出荷の間に
発生したものは、その発生の都度工場生産管理システム
20から集中管理システム300に送られ、工場出荷時
点の情報が、本テーブルの所定の番地に記憶される。全
く同様に流通基地への入庫から出庫、およびコイルセン
タシステム40への入庫から出庫についても、それぞれ
流通基地システム30とコイルセンタシステム40から
送られた情報に基づいて、処理される。
【0041】CC成品テ−ブル133は上記分散管理シ
ステムの中のコイルセンタシステム40から送られてき
た入出庫情報、在庫情報を検査番号や在庫番号に関連づ
けて記憶する。
【0042】コイルセンタシステム40では、製品1単
位であるコイルが加工される場合は、2単位以上のコイ
ルあるいは梱包単位(成品と呼ぶ)に分割される。成品
1単位に対しては、検索キー項目として成品在庫番号を
付与し、本テーブルでは成品1単位毎に成品在庫番号の
ほか上位の検索キー項目である契約番号、行番および検
査番号、コイルセンタシステム40での成品毎の進捗実
績年月日、製品質量、成品質量などの情報を記憶する。
【0043】エラーテーブル134は分散管理システム
から送られてきた情報にエラーがあった場合のエラー内
容を記憶する。エラーの有無の検出処理はデータベース
130へデータを登録する前に行われる。
【0044】このようなシステム構成において実行され
る基本的な情報登録処理および検索処理を図5〜図8を
参照しながら説明する。なお、図5は行番テーブル13
1、製品基本テーブル132およびCC成品テーブル1
33の対応関係を製品の質量について表したものであ
る。
【0045】図6は本発明実施例の検索、照会のための
表示画面の一例を示す。図7は本発明実施例の検索、照
会のための他の表示画面を示す。図8は図1のホストコ
ンピュータ110が実行する基本的な処理手順を示す。
【0046】1)注文情報の登録 新規注文が発生すると、販売管理システム10から注文
情報が集中管理システム300の通信装置140に送ら
れる。通信装置140からの割り込み要求に応じてホス
トコンピュータ110は現在の処理を中断し、通信装置
140を介して受信した情報を内部に一次記憶し、次に
データベース130に登録する(ステップS10→S2
0→S30→S40)。このとき受信した注文情報の中
から契約番号、行番および受注仕様情報(図4参照)が
抽出され、データベース130の行番テーブル131に
登録される。例えば、行番に対する注文質量のデータが
図5に示すように行番テーブル131の中の質量に関す
る欄の項目『受注』に書き込まれる。なおこの時点では
その他の項目は空白の状態となっている。
【0047】2)生産状況の登録 生産工場では、工場生産管理システム20が生産に関わ
る処理、例えば、工程設計や生産指示等の処理を実行す
るほか、定期的に、図2に示す製造進捗情報、製品入庫
情報および製品進捗情報を集中管理システム300に送
信する。ホストコンピュータ110は通信装置140を
介して進捗情報および製品関連情報を受信すると、行番
テーブル131および製品基本テーブル132に記録す
る(図8のS10〜S40)。工場で製品が生産(加
工)されている間、工場生産管理システム20から情報
が繰り返し送られてくる。このため、データベース13
0の行番テーブル131の製造工程に関する情報(図4
参照)や質量に関する情報(図5参照)もデータの受信
毎に更新されていく。
【0048】製品が完成し、工場内の倉庫に搬入される
と、その工程に製品が到達していることを示す情報が工
場生産管理システム20から送られてくるので、集中管
理システム300のホストコンピュータ110はデータ
ベース130の行番テーブル131の製造進捗情報(図
4参照)を更新すると共に製品の管理範囲を規定した管
理限界区分情報を製造工場の範囲に留めたり製造工場か
ら倉庫側に更新したりする。さらに入出庫、保管、在庫
に関連する情報(図4参照)が新たに行番テーブル13
1の専用項目に登録される。
【0049】以後、製品の保管中に何らかの情報の変更
があると、工場生産管理システム20から変更情報が送
られるので、集中管理システム300でもリアルタイム
でその変更情報をデータベース130に修正登録する。
以後、製品がデリバリ拠点、すなわち、流通基地システ
ム30やコイルセンタシステム40に輸送され、製品の
保管位置が代わる毎に流通基地システム30やコイルセ
ンタシステム40から図4に示すような入出庫、保管、
在庫に関連する情報が送られるので、集中管理システム
300の行番テーブル131もその都度入出庫関連情報
が更新あるいは新規に登録されていく(図8のステップ
S40)。
【0050】このようにしてデータベース130上の行
番テーブル131に製品の位置や進捗状況を示す情報が
リアルタイムで反映されていくので、営業部門の人間は
この行番テーブル131の記載内容を表示画面で見るこ
とにより顧客の問い合わせに正確に応答することができ
る。
【0051】3)データの検索、照会 ホストコンピュータ110は上述の分散管理システム2
00から送られてくる情報についての登録、更新につい
ての処理はリアルタイムで実行するが、分散管理システ
ム200から情報が送信されていない間はデータベース
130に対する検索や照会の要求を受け付け、バッチ処
理またはリアルタイム処理で、要求に応える。
【0052】すなわち、検索、照会を行いたいものは端
末装置120あるいは販売管理システム10側のキーボ
ードを用いて図6の検索要求画面あるいは図7の照会画
面を表示器に表示させる。次に検索、照会に必要な情報
を入力したあと、検索、照会の要求をおこなう。このと
き、販売管理システム10が通信装置140を介した端
末装置として機能することは言うまでもない。
【0053】バッチ処理の場合には、この要求が集中管
理システム300のホストコンピュータ110に送られ
ると、ホストコンピュータ110は図8のステップS5
0でその要求を検知し、検索、照会の要求を内部メモリ
に登録し、処理の予約を行う(図8のステップS6
0)。
【0054】データベース130への情報登録、バッチ
処理の要求がない場合、ホストコンピュータ110の図
8の処理手順はステップS10→S70と進み、ここ
で、予約順にデータ検索、照会がなされる。データ検索
はキーワード検索であり、指示されたキーワードを有す
る一連のデータがデータベース130から読み出され、
処理の要求元に送られる。照会処理の場合、例えば製品
の在庫の照会などの場合には、指示された製品について
の在庫関係の情報を行番テーブル131と製品基本テー
ブル132から読み出し、集計して表示する。
【0055】このようなバッチ処理を実行中に通信装置
140がデータベース130への登録情報を受信した場
合には、このバッチ処理が中断され、データベースへの
登録処理がリアルタイムで実行されることは言うまでも
ない。
【0056】次にホストコンピュータ110により実行
される本発明関連の情報処理を図9〜図12を用いて説
明する。図9はデータベース130に対して情報を登
録、更新するためのホストコンピュータ110の処理手
順を示す。
【0057】分散管理システムから送られてくるデータ
は送信順が予め定められているので、ホストコンピュー
タ110はその順序に従ってホストコンピュータ110
内に受信データを一時格納する(ステップS110)。
【0058】ホストコンピュータ110はデータベース
130内のファイル順に従って、上記ファイル内のデー
タを読み出し、データベース130内の対応の格納場所
(アドレス)に書き込んで行く。以上の処理により営業
部門に提供する、注文情報、製品仕様情報(重量等)お
よび製品進捗情報(製品所在位置、入出庫情報等)が専
用的に設けられた行番テーブル131、製品基本テーブ
ル132、CC成品テーブル133に書き込まれる。こ
れらは契約番号、行番、検査番号、等をキーワードとし
てデータベースの形態で管理される。以上の処理により
営業部門で用いるデータが受信データの中から抽出さ
れ、データベース130の中に専用的にデータベース形
態で記憶される(図9のステップS110〜S15
0)。
【0059】なお、行番テーブル131にデータを登録
(或いは、更新)する場合に、現品位置情報(図3参
照)については図9の処理手順が実行され、管理限界区
分を示すデータと、入出庫情報の組み合わせから製品が
輸送中であるか否かの判定がなされる(図10のステッ
プS210〜S220)。例えば流通基地センタ(シス
テム)30とコイルセンタシステム40との間を製品が
輸送中である場合には、製品基本テーブル132の管理
限界区分はコイルセンタシステム40を示しており、そ
の区分でのデリバリ(出荷)に関する情報、例えば出荷
日に関する情報が書き込まれている。しかしながら、輸
送先のコイルセンタシステム40側の入庫情報、例え
ば、入庫日情報は書き込まれていないので、この組み合
わせから製品は輸送中であると判定することができる。
そこでホストコンピュータ110は現品位置情報として
輸送中であることを示す情報を新たに発生させデータベ
ース130の行番テーブル131の現品位置情報記憶領
域に書き込む。
【0060】行番テーブル131の記憶情報と同じ情報
およびその他の受信情報はデータベース130上の製品
基本テーブル132やCC成品テーブル133(図2参
照)内の対応アドレスにも格納される(図9のステップ
S140〜S150)。
【0061】このようにして登録或いは更新されたデー
タは分散管理システムまたは端末装置120からの検索
/照会要求により読み出され、要求元に送信される。
【0062】以上説明したように行番テーブル131に
は営業で用いる情報が専用的に記憶されるので、営業拠
点に設置された販売管理システム10或いは商社に設置
された情報処理システム50から納期、在庫の照会をデ
ータベース130に対して行うことができる。また、こ
れらのデータの読み出しについても、データ全体を検索
する必要はなく、ただちに、行番テーブル131にアク
セスすることができる。
【0063】製品を顧客に納入したした後は、データベ
ース130にこの製品関係の情報を残しておくと、デー
タベース130の情報量が増加し、データの検索時間も
長くなる。そこで、本実施例では、管理限界区分による
最終工程から出荷された製品については出荷の日から一
定の期間を経過するとデータベース130上から関連情
報を消去する。このためのホストコンピュータ110の
処理手順を図11に示す。
【0064】ホストコンピュータ110は例えば一日単
位で一定周期割り込みをかけて図11の処理手順を起動
する。この処理手順によりホストコンピュータ110は
そのデータベース130上の製品基本テーブル132、
CC成品テーブル133内の入出庫関係情報(図4参
照)を先頭部から順次に読み出し、出荷日の記載されて
いるデータを抽出する(図11のステップS300)。
【0065】次に現在の年月日と、出荷日情報の示す年
月日の差を算出する。算出値が一定値を越えた場合(図
11のステップS310が肯定判定)には、出荷日情報
に付随するキーワードを取得し、このキーワードに基づ
きこの製品に関するデータを検索し、記憶位置を確認し
てデータを消去する(図11のステップS320)。
【0066】以上の処理を行うことによりデータベース
の容量はある範囲に維持され、検索時間の長大化を阻止
することができる。
【0067】本実施例では製品在庫を販売計画支援シス
テム400において集中管理しているので、工場生産管
理システム20、流通基地システム30およびコイルセ
ンタシステム40で取り扱う在庫情報に基づき棚卸し処
理を実行する。この処理手順を図12に示す。ホストコ
ンピュータ110は棚卸し時期、例えば、月末になる
と、図12の処理手順を起動する。これにより工場生産
管理システム20、流通基地システム30およびコイル
センタシステム40からのデータ通信が禁止される(図
12のステップS400)。次にホストコンピュータ1
10はデータベース130上の在庫データを順次に読み
出して、製品の種類毎、あるいは顧客別毎等の分類別に
在庫量(員数、重量)を集計していく(図12のステッ
プS410)。この棚卸し処理自体は従来から知られて
いる在庫処理システムと同じであり特に詳細な説明を要
しないであろう。
【0068】集計結果は、ホストコンピュータ110内
のファイルに記憶され、或いは印刷される(図12のス
テップS420)。この後、ホストコンピュータ110
は工場生産管理システム20、流通基地システム30お
よびコイルセンタシステム40との間の通信の禁止を解
除して本制御手順を終了する(図12のステップS43
0)。一方、工場生産管理システム20、流通基地シス
テム30およびコイルセンタシステム40では販売計画
支援システム400との間で通信が禁止されている間も
自己のデータベースに対しては製品の入出庫情報の登
録、在庫情報の更新を行う。販売計画支援システム40
0との間の通信が許可された段階で棚卸し期間に収集さ
れたデータを販売支援システム400に送信する。以上
の処理により、従来、分散管理システムのみで実現して
いた在庫管理システムは、「コンピュータが棚卸しを実
行している間、入出庫データをデータベースに登録でき
ず、また、データベースの情報を読み出すができない」
という問題を解消することができる。
【0069】参考までに本発明の主要構成要件と実施例
の構成部の対応関係を記載しておく。請求項1の抽出手
段は図1のホストコンピュータ110が対応する。記憶
手段はデータベース130を記憶する記憶装置が対応す
る。請求項2の情報処理手段、請求項6の判別手段、所
在位置情報作成手段(図10参照)もホストコンピュー
タ110が対応する。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、7の発
明によれば、営業部門でも必要情報を迅速に、容易に取
得できるので、営業活動の改善に寄与することができ
る。
【0071】請求項2、3の発明によれば、営業部門で
必要とする特定の情報、例えば製品重量(仕様)や所在
位置などの特定情報を処理工程に関連づけて記憶手段に
記憶することによりこの特定情報から製品の生産進捗状
況が簡単にわかる。
【0072】請求項4、5、6の発明では、同一の客先
の製品重量を工場毎に合計して、客先向けに提示する情
報を作成したり、倉庫間を輸送する状況を入出庫情報か
ら判別して所在位置情報を新たに発生することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明実施例の主要情報とキーの関係を示す説
明図である。
【図3】図1のデータベース130の内部構成を示す説
明図である。
【図4】行番テーブル131,製品基本テーブル132
およびCC成品テーブル133の情報内容および登録更
新時期を示す説明図である。
【図5】データベース130への登録情報の一例を示す
説明図である。
【図6】本発明実施例の検索,照会のための表示画面を
示す説明図である。
【図7】本発明実施例の検索,照会のための表示画面を
示す説明図である。
【図8】図1のホストコンピュータが実行する処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】データ登録手順を示すフローチャートである。
【図10】製品の所在位置を判別するための処理手順を
示すフローチャートである。
【図11】データ削除手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】在庫棚卸処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 販売管理システム 20 工場生産管理システム 30 流通基地システム 40 コイルセンタシステム 50 情報処理システム 110 ホストコンピュータ 120 端末装置 130 データベース 140 通信装置 200 分散管理システム 300 集中管理システム 400 販売計画支援システム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の受注から生産を経て納入に到る処
    理工程を複数に分割し、当該分割された処理工程におい
    て発生する情報をそれぞれ管理する複数の分散管理シス
    テムと、 当該複数の分散管理システムから製品に関連する情報を
    受信し、管理する集中管理システムを有し、 該集中管理システムは、営業部門で用いる特定情報を受
    信した情報の中から抽出する抽出手段と、 当該抽出した特定情報をデータベースの形態で専用的に
    記憶する記憶手段とを具えたことを特徴とする製品に関
    する情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記特定情報を前記分割された処理工程
    に関連づけて前記記憶手段に記憶することを特徴とする
    請求項1に記載の製品に関する情報処理システム。
  3. 【請求項3】 前記特定情報は製品の仕様に関する情報
    であることを特徴とする請求項2に記載の製品に関する
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記集中管理システムは前記特定情報複
    数から新たな特定情報を作成する情報処理手段をさらに
    具え、該情報処理手段により作成された特定情報を前記
    記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の
    製品に関する情報処理システム。
  5. 【請求項5】 前記特定情報は製品の入出庫に関する情
    報であることを特徴とする請求項4に記載の製品に関す
    る情報処理システム。
  6. 【請求項6】 複数の製品保管場所についての前記製品
    の入出庫に関する情報の有無の組み合わせから当該製品
    が前記複数の製品保管場所の間を輸送中であるか否かを
    判別する手段と、肯定判定が得られた場合には輸送中で
    あることを示す所在位置情報を作成する手段を具えたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の製品に関する情報処理
    システム。
  7. 【請求項7】 製品の受注から生産を経て納入に到る処
    理工程を複数に予め分割し、 当該分割された処理工程において発生する情報をそれぞ
    れ管理する複数の分散管理システムと、当該複数の分散
    管理システムから製品に関連する情報を受信し、管理す
    る集中管理システムを設け、 該集中管理システムは、営業部門で用いる特定情報を受
    信した情報の中から抽出し、 当該抽出した特定情報をデータベースの形態で専用的に
    記憶し、 該特定情報の照会に応じて前記データベースから当該特
    定情報を読み出すことを特徴とする製品に関する情報処
    理システムの情報管理方法。
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