JPH08137357A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08137357A
JPH08137357A JP6280195A JP28019594A JPH08137357A JP H08137357 A JPH08137357 A JP H08137357A JP 6280195 A JP6280195 A JP 6280195A JP 28019594 A JP28019594 A JP 28019594A JP H08137357 A JPH08137357 A JP H08137357A
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image forming
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blade
forming apparatus
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幸男 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレード方式により転写ベルトをクリーニン
グする装置において、簡単な構成で高いクリーニング効
率の達成。 【構成】 駆動ロール9に張架して搬送される転写ベル
ト7の上流側に第1のクリーニングブレード53を、第
1のクリーニングブレード53の下流側に第2のクリー
ニングブレード55を配設する。第1のクリーニングブ
レード53はベルト7の搬送方向に対して逆方向から当
接するドクター方式に配設し、第2のクリーニングブレ
ード55はベルト7の進行方向に順方向に当接するワイ
パー方式に配設する。第2のブレード55は押圧片63
の回動によりブレード55を支持する支持板52を押圧
して、ブレード55をベルト7に接離させると共に、画
像形成装置の画像情報、第1のクリーニングブレード5
3の運動状況等により、第2のブレード55の押圧力を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写ベルト、中間転写体
または感光体等の移動体を用いた画像形成装置に関し、
特に、両面複写後に移動体の表面に付着するトナー等の
異物を除去するクリーニング装置を備えた画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置は定着装置によっ
て定着された転写用紙には、定着ロール、または加圧ロ
ールに供給された離型剤(シリコンオイル等)の一部が
転移される。この転移したオイルは比較的短時間にトナ
ー粒子間、またはピンホールを通じて用紙の繊維中に拡
散する。特に、トナー像が存在しない用紙の表面に転移
したオイルは直接用紙の繊維中に拡散してゆき、画像形
成装置の作動や、画質に与える影響はほとんどないもの
であった。ところが、カラー画像形成装置、とくに3色
または4色のトナーを重ね合わせて多数の色を再現する
カラー画像形成装置においては単色の画像形成装置に比
較して、(1)トナーの重ね合わせによる多数の色を再
現するため、定着すべきトナー層が厚くなる。(2)定
着によって色の異なるトナーを混色して発色させるため
に、十分加熱流動化させねばならない。等の相違がみら
れる。
【0003】そのため、定着装置にとってはオフセット
が起こりやすい条件となり、オフセット防止のために
は、高い離型性を有する定着装置が要求され、シリコン
ゴム等のゴム状弾性体を被覆した定着ロールに多量の離
型剤を塗布する定着装置が用いられている。そして、転
写用紙に供給されるオイルの量は、画像密度に依存する
ので、写真や図表等の画像密度が高い像をプリントした
場合、像部分のトナー上に多量のオイルが存在すること
になる。このような状態の片面プリント済みの用紙を両
面プリントのため画像形成装置内で循環させると、用紙
に付着しているオイルが用紙搬送経路の搬送ロール、転
写ベルト、感光体等に付着してしまう。
【0004】このような条件下において、例えば両面プ
リント動作において、2面目の作像を行う際に、1面目
の定着を終えた転写用紙が再び移動体に吸着されるとき
に、移動体に離型剤が付着し、移動体上に付着した離型
剤によって移動体のクリーニング性能が損なわれ、クリ
ーニング不良となった。一般的には、ジャム時に転写ベ
ルト上に付着したトナーやレジストレーション補正用の
マークは最終的にはクリーニング手段により取り除いて
いた。そして、この種の画像形成装置においては、クリ
ーニング手段としてはクリーニング効率を考慮してブレ
ード方式を採用している。
【0005】しかし、転写ベルトのオイル付着量によ
り、クリーニングブレードと転写ベルトとの摩擦係数は
異なり、摩擦係数の変動によりクリーニングブレードは
スティックスリップ現象をおこした。極端なスティック
スリップ現象により、クリーニングブレードが振動して
いると、クリーニングブレードのエッジが不安定となり
転写ベルト上のトナー等の汚れはブレードを通過してし
まい、確実なクリーニング作用を行うことができなかっ
た。そこで、用紙上のオイルを除去する構成を備えた記
録材搬送装置が、特開平5−188720号公報に開示
され、さらに、転写ベルトの振動吸収手段を設けた画像
形成装置が特開平6−51677号公報に開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】また、ブレードを複数
枚設けることによりトナーのすり抜けを防止しようとす
る場合、複数のブレードを被クリーニング面に対して順
方向に当接する組合せとすると、クリーニング効果が低
い。また、ブレードを被クリーニング面に対して逆方向
に当接させるとクリーニング効果は高いが、移動体表面
にトナー等の付着物(潤滑剤)が少ない場合には、ブレ
ードめくれを起こしてしまうので、複数ブレードによる
クリーニング装置においては、付着物の少ない下流側に
は配設することは好ましくなかった。
【0007】さらに、複数のブレードを有するクリーニ
ング装置においてはブレードの保持を一体化しており、
一つのブレードに発生した振動は直接他のブレードに伝
わってしまう不都合が生じた。そこで、本発明は複数の
ブレードによるクリーニング手段を有する画像形成装置
において、簡単な構成で高いクリーニング効率をあげる
ことができるクリーニング機構を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置に
配設する転写画像、転写用紙等を搬送する移動体に当接
してクリーニングする複数のクリーニングブレードを有
するクリーニング装置は、移動体の移動方向上流側に配
設するクリーニングブレードの先端を移動体の移動方向
に対して逆方向から当接し、下流側に配設するクリーニ
ングブレードの先端は移動体の移動方向に対して順方向
に当接する構成を基本的に具備する。また、複数のクリ
ーニングブレードはそれぞれ独立した保持部材に保持さ
れる構成、下流側に配設されるブレードは上流側に配設
するブレードの稼働状況により移動体の表面への当接、
離間を調節される構成をも具備する。
【0009】
【作用】移動体の上流側に配設されたクリーニングブレ
ードは移動体の移動方向の逆方向から移動体の表面に当
接してクリーニングを行い、ブレードをすり抜けてベル
ト上に残留する異物は、上流側に配設されるブレードの
振動等の移動状況により圧接力を調節した下流側に配設
するクリーニングブレードで拭き取られる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。 実施例1 図3は本発明を実施したフルカラー画像形成装置であ
る。フルカラー画像形成装置は、回転軸に回転自在に支
持される像担持体(感光ドラム)2Y,2M,2C,2
Kを備え、それぞれの像担持体(感光ドラム)の外周部
に画像形成手段が配置される。画像形成手段は任意の手
段とし得るが、本実施例に示す画像形成手段は、感光ド
ラム表面を例えば−500〜800Vに均一に帯電する
一次帯電器3Y,3M,3C,3Kと、色分解された光
像またはこれに相当する光像を照射し、感光ドラム2
Y,2M,2C,2K上に静電潜像を形成する露光手
段、例えばレーザービーム露光装置等からなる露光手段
(図示せず)と、感光ドラム2Y,2M,2C,2K上
の静電潜像を可視像化する現像装置5Y,5M,5C,
5Kとを具備する。
【0011】現像装置5Y,5M,5C,5Kは、イエ
ロー、シアン、マゼンタとブラックによる4色のトナー
等の現像剤が収納されており、均一に帯電された感光ド
ラムの静電潜像が形成された部分に、レーザービームで
それぞれのトナーが付着するよう現像バイアス等の現像
条件を選択している。感光ドラム上に現像された可視像
(トナー像)は、駆動軸9及びそれとともに従動する軸
10〜12によって矢印A方向に移動する転写ベルト搬
送装置により搬送される転写用紙70に転写される。給
紙装置300,305,310から供給された転写用紙
70は、吸着用コロナ放電器14により転写ベルト7に
吸着され、順次それぞれの感光体ドラムに対向して設け
られた転写位置に搬送される。転写ベルト7を挾んで反
対側には用紙吸着ロール13、吸着用コロナ放電器14
が設置され、転写用紙70に電荷を注入して転写ベルト
に転写材(用紙)を吸着させる。転写装置においる転写
用コロナ放電器8Y,8M,8C,8Kはそれぞれ異な
る電圧(例えば+4.2KV〜12.0KVの電圧)が
印加され、転写電流は+50μA〜+2000μAとな
っている。
【0012】転写終了後の転写用紙70は、転写ベルト
7との静電的な吸着力を弱める為の交流発振の直流バイ
アスが印加可能なコロナ放電器29と、樹脂等の絶縁部
材からなる剥離爪21により転写ベルト7から剥離さ
れ、定着器100へと案内される。剥離爪21により転
写ベルト7から剥離された用紙70は、定着装置100
によりトナー像が加熱定着される。その際、トナー像が
定着ロール105または加圧ロール110にオフセット
するのを防止するため、多量のシリコンオイル等の離型
剤が用紙表面に塗布される。
【0013】片面プリントの場合は用紙70は搬出側搬
送路240を経て排出される。両面プリントの場合は、
用紙70は用紙反転搬送路230へ送られ、この搬送路
を通過途上用紙の表裏が反転され、両面専用搬送部21
0へ送られ、画像形成装置の上流側に進行し、再度転写
ベルト7に送られ、用紙の裏面(第2面目)にトナー像
が転写される。
【0014】転写ベルト7は転写用紙70の剥離終了
後、転写工程の最下流から最上流の転写工程へ進行する
間に、転写ベルトを挾むようにして設けられた内側ベル
ト除電用コロナ放電器23および、外側ベルト除電用コ
ロナ放電器24により除電される。ベルト除電用コロナ
放電器は剥離手段29同様交流発振の直流バイアスが印
加可能な交流コロナ放電器である。除電された転写ベル
ト7の表面は、転写ベルトのクリーニング手段(装置)
50によりクリーニングされ、新しい周回に入る。
【0015】次に本発明の画像形成装置に搭載するクリ
ーニング装置を説明する。 実施例1(図1、図2参照) 転写ベルトのクリーニング装置50は除電用コロナ放電
器23,24の下流側に配設される。転写ベルト7は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂フィルム、ポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルエーテル
ケトンフィルムなどの高い絶縁性を有する材料を使用し
ている。この材料を所定寸法にカットした後、両端を例
えば超音波溶着してつないだ無端状のベルト体であり、
転写用紙を載置して搬送を行う。
【0016】クリーニング装置50は、レジストレーシ
ョン補正用のレジストマーク、濃度制御用のトナー像パ
ッチ等や、紙詰まり時の未転写トナー等を除電された転
写ベルトの表面から除去する。転写ベルトのクリーニン
グ装置50は、主にクリーニングの補助手段としてのク
リーニングブラシ51、第1のクリーニングブレード5
3、第2のクリーニングブレード55、クリーニングし
たトナーを貯蔵する回収トナーボックス等を収容するク
リーニングユニット57で構成されている。クリーニン
グブラシ51は除電器23,24を通過したベルト7に
当接してベルト7の表面に付着する塵埃を掃き取る。
【0017】第1のクリーニングブレード53はクリー
ニングブラシ51の下流に配設し、ブラシ51により塵
埃を一応除去されたベルト7にブレードエッジ533を
当接して残留のトナー等の紛塵、異物、オイル等を拭き
取る。第1のクリーニングブレード53はブレードエッ
ジ533をベルト7を介して駆動ロール9上に位置さ
せ、ベルトの進行方向に対して逆方向から接触するよう
(この接触方式をドクター方式という)に配設する。第
1のクリーニングブレード53はクリーニングユニット
57に取り付けられて、常時クリーニングブレードのエ
ッジが転写ベルト7の表面に接触する構成となってい
る。
【0018】第2のクリーニングブレード55は第1の
クリーニングブレード53の下流側に位置し、ブレード
エッジ555はベルト7を介して駆動ロール9上に接触
する。第2のクリーニングブレード55のブレードエッ
ジ555はベルト7の進行方向に沿って順方向に接触す
る(この接触方式をワイパー方式という)。第2のクリ
ーニングブレード55はベルト7上を摺接して、第1の
クリーニングブレード53をすり抜けて転写ベルト7上
に残留するトナー等の粉塵を除去する。
【0019】ここで、ドクター方式とワイパー方式のク
リーニングブレードの特性をみると、ドクター方式のク
リーニングブレードはワイパー方式のブレードに対して
クリーニング性能が高いが、動作において高い接触位置
精度を必要とする。この事実により、ベルト上のクリー
ニング作業を主に実行する第1のクリーニングブレード
53はクリーニング性能が高いドクター方式の配設方式
をとり、第1のクリーニングブレード53をすり抜けた
トナーをクリーニングする、ブレードエッジの位置精度
が比較的低くてもよい第2のクリーニングブレード55
はワイパー方式で配設する。
【0020】このように、上流側にクリーニング効果の
高いドクターブレード、下流側にめくれの発生しないワ
イパーブレードを配置することによって、通常の使用状
態、ブレード振動状態時のいずれにおいても、ブレード
のめくれが発生しない良好なクリーニング効果が得られ
る。また、クリーニングブレードは当接方式によらず、
接触部エッジの被クリーニング部材との間の摩擦係数の
変動により、常時振動しているが、両面機能を持ったフ
ルカラー画像形成装置においては転写ベルトへのオイル
付着によりこの摩擦係数の変動が更に加速される。この
ブレードの振動は取付部分の剛性が弱いとブレード自体
から発生した振動は保持部材やクリーナーハウジングに
伝わり、共振することにより増巾されてしまう。特に複
数のクリーニングブレードを設けた装置においてはこれ
が互いに干渉し合い、振動が増巾される。そこでこの実
施例に示す取付方式を相違させた各クリーニングブレー
ド53、55は、独立した保持部材により保持させるこ
とにより、一つのブレードに振動が発生しても他のブレ
ードには影響を与えることがなく、従来技術による不都
合を解消することができる。次にクリーニングブレード
53,55の素材による特性をみる。クリーニングブレ
ードは熱硬化性を有するポリウレタンゴム材を素材とし
て形成した板状体である。ゴム材料は弾性的性質と粘性
的性質とを合わせ持っており、クリーニング作用には弾
性をある程度必要とするが、この特性は反発弾性により
強弱を判断することができる。
【0021】そこで、高反発弾性の材料と低反発弾性の
材料との特徴を表1により見る。
【表1】 なお、ゴム材料の反発弾性は図4に示すグラフにも表さ
れているが、環境の依存性が大きい。例えば、高反発弾
性素材も低反発弾性素材も温度が低いと反発弾性が低
く、高温となるに従って反発弾性が高くなる。しかし、
高反発弾性材料は低温低湿におけるクリーニング性能は
良好で永久変形が小さいが、振動吸収が悪い。低反発弾
性材料は低温低湿におけるクリーニング性能が悪く、永
久変形も大きいが、振動吸収性能が良好である。これら
の事実より、高いクリーニング性能を要求される第1の
クリーニングブレード53には高反発弾性素材を使用す
るのが好ましい。
【0022】また、クリーニングブレードと被クリーニ
ング部材であるベルトとの摩擦係数が高くなってスティ
ックスリップ現象が発生し、ブレードが振動を繰り返し
たとき、高反発弾性材はこの振動を吸収することができ
ない。そして、この振動は音のエネルギーとなって、異
音を発生することがある。第1のクリーニングブレード
53をすり抜けてくるトナーだけをクリーニングする第
2のクリーニングブレードはブレードエッジに到達する
トナー量がかなり少ないため、上記の如くスティックス
リップ現象をおこしやすい。よって、第2のクリーニン
グブレード55には振動吸収の効果の高い低反発弾性材
料を使用するのが好ましい。このクリーニング装置は第
1のクリーニングブレード53に高反発弾性材を用いる
ことにより位置精度を高く配設でき、クリーニング効率
もよい。また、第2のクリーニングブレード55には低
反発弾性材を用いることにより、いわゆるブレード鳴き
と称される異音の発生を防止することができる。
【0023】第2実施例(図6参照) この実施例は第1のクリーニングブレードの配設位置を
変更している。第2のクリーニングブレード550はワ
イパー方式によりそのエッジ557を駆動ロール9上に
圧接させて、高い圧接力を得ている。第1のクリーニン
グブレード530はドクター方式で配設されるが、ブレ
ードのエッジ537は駆動ロール9の上流側でベルト7
に当接させている。当接位置s1はベルト7が駆動ロー
ル9に接触する位置S2より寸法S上流側に位置させて
いる。この寸法Sは0mm〜8mmが選択可能であるが、特
に4mm程度の距離がよい。ベルト7は、例えばフイルム
の厚さが75μmのとき、超音波溶着で融着したシーム
部の厚さは約100〜120μmとなる。この場合にお
ける駆動ロール9上に接触しているブレードの先端の振
動は図6に示すようになる。すなわち、シーム部におけ
るブレードの振動時T1、T2、T3、T4の振幅は(P1
−P2)となる。
【0024】しかし、ブレード530の接触部を駆動ロ
ール9から外した場合、シーム部が通過したときのブレ
ードエッジ537の振動は図7に示すように、振幅(P
3−P2)は、振幅(P1−P2)よりかなり小さくなる。
これは、ベルトを支持するものがないため、シーム部が
通過するとき、ベルト7がわずかにブレードが押圧する
方向に逃げることができ、その結果、ブレード530の
振動が抑制される。この実施例におけるクリーニング装
置は第1のクリーニングブレード530の振動が抑制さ
れて振幅が小さく、ベルト7の上流側で確実なクリーニ
ング効果を奏することができる。
【0025】第3実施例 この実施例は下流のワイパーブレードの圧接力を上流の
ドクターブレードよりも相対的に高く構成している。ク
リーニング圧力の変化に対するクリーニング性の特性を
図8に示す。一般にドクター方式を調べた場合、接触角
等、他の要因はあるものの、クリーニング圧力に対する
クリーニング性は図示のグラフのように、線aで示すワ
イパー方式は線bで示すドクター方式の加圧に対するク
リーニング性が低い。すなわち、ワイパー方式はドクタ
ー方式に比べ、相対的に強いクリーニング圧力が必要で
ある。本実施例では板厚2.0mm、自由長10.5m
m,ゴム硬度(JIS Aスケール)70°の同一断面
形状を持つクリーニングブレードを用いテストした結
果、転写ベルト表面に残留したトナーを完全にクリーニ
ングするにはドクター方式では約1.0gf/mm(単
位巾)以上、ワイパー方式では、2.2gf/mm以上
のクリーニング圧力が必要であった。そこで、第2のク
リーニングブレード55のベルト7表面への当接力は、
第1のクリーニングブレード53のベルト7表面への当
接力より約2倍強、高く設定している。
【0026】第4実施例 この実施例は第1のクリーニングブレード53のクリー
ニング状況、あるいは画像形成モード、画像情報等によ
り、第2のクリーニングブレード55の圧接力を調整し
ている。第2のクリーニングブレード55はクリーニン
グユニット57に回動自在に取り付けられた支持板52
に固着されている。支持板52は装置本体に固着する逆
L字型の支持枠61の一端に配設するバネ62を介して
装置本体に連結され、装置本体側に付勢されている(図
2参照)。支持枠61の他端には押圧片63を回動自在
に取付ける。押圧片63を逆時計回り方向に回転したと
き支持板52を押圧する。支持板52はバネ62の付勢
力に抗して駆動ロール9方向に回動し、支持板52に取
り付けられている第2のクリーニングブレード55がベ
ルト7方向に進出し、転写ベルト7に接触する(図1の
実線で示す状態)。第2のクリーニングブレード55の
ベルト7表面への当接、離間はベルト上に残留するトナ
ー等の粉塵の多少により制御装置により制御されてい
る。
【0027】(A) 第1のクリーニングブレードの状
況により第2のクリーニングブレードの圧接力を調節す
る。 A−1 第1のクリーニングブレードの振動に伴う歪みを歪みゲ
ージにより検出する。歪みの測定値の変動が大きくなっ
たとき、第2のクリーニングブレードの圧接力を通常の
圧接力より強くする。 A−2 駆動ロールの駆動負荷を駆動モーターの電流値の変化等
で検知する。駆動ロールの駆動負荷の変動が大きくなっ
たとき、第2のクリーニングブレードの圧接力を通常の
圧接力より強くする。この方法は第1のクリーニングブ
レードのベルトとの摩擦係数の変動が大きくなると、ク
リーニングブレードの振動が発生し、また同時に駆動ロ
ールの負荷変動も発生することから、駆動ロールの負荷
変動を検知することによって摩擦係数の変動を数値化し
て求め、駆動ロールの駆動負荷の数値が大きくなったと
き、すなわち、摩擦係数が大きくなったときは、クリー
ニングブレードの振動が発生しており、第1のクリーニ
ングブレードをすり抜けてベルト上に残留するトナーが
多くなる。それに伴って、第2のクリーニングブレード
の圧接力を高めて、クリーニング性能を高める。
【0028】(B) 画像形成装置の作動選択モード
(両面コピーモード選択、設定枚数、原稿枚数、用紙サ
イズ等)、および画像密度情報に応じて、第2のクリー
ニングブレードの圧接力を制御する。両面コピーモー
ド、設定枚数が多い、原稿枚数が多い、画像密度が高い
等の、転写ベルトに多量の剥離剤が付着する条件の場
合、第2のクリーニングブレードの圧接力を強くする。
転写用紙に付着する剥離剤(オイル)の量は、図9に示
すように、画像密度が高くなるとトナーの量が多くな
り、オイルの付着量が多くなる。オイル量が多くなる
と、ドクター方式の第1のクリーニングブレードによる
クリーニング性能が低下し、その結果ベルト上に残留す
るトナー等の異物が多くなるので、第2のクリーニング
ブレードの圧接力を高めてクリーニング効率を改善す
る。
【0029】なお、上記実施例においては説明の簡素化
のため、クリーニングブレードは上流に1個、下流に1
個配設するクリーニング装置を示したが、上流に複数個
のブレード、下流側に複数個のブレードをそれぞれ設け
る構成とすることもできる。また、上記実施例において
は、クリーニング対象は転写用紙を吸着保持する絶縁性
無端状ベルトであって、離型剤供給型トナー定着手段を
備えた両面記録可能なタンデム型カラー複写機を示した
が、移動体はドラム状感光体、ベルト状感光体、転写画
像を保持搬送するベルト状中間転写体などが含まれる。
【0030】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は転写画像、また
は転写用紙を搬送するベルトの上流、下流の2個所で当
接方法を換えてクリーニングを実行するので、確実なク
リーニング作業が行える。また、上流側に配設するクリ
ーニング手段はベルトの進行方向に対して逆方向から当
接させてクリーニング効率を良くし、残留する粉塵があ
ると予測できる場合には下流側のクリーニング手段を操
作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クリーニング装置の構造説明図。
【図2】 クリーニング装置の非作動状態の説明図。
【図3】 画像形成装置の概略図。
【図4】 クリーニングブレードの素材別特性を示すグ
ラフ。
【図5】 クリーニング装置の他の実施例の構造説明
図。
【図6】 転写ベルトの振動状態の説明図。
【図7】 転写ベルトの振動状態の説明図。
【図8】 クリーニング圧力とクリーニング性の関係を
示すグラフ。
【図9】 画像密度とシリコンオイル付着量との関係を
示すグラフ。
【符号の説明】
7 転写ベルト、 9 駆動ロール、 50 クリーニ
ング装置、 51 クリーニングブラシ、 52 支持
板、 53 第1のクリーニングブレード、55 第2
のクリーニングブレード、 61 支持枠、 63 押
圧片。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体表面の付着物を除去するクリーニ
    ング装置を備える画像形成装置において、 上記クリーニング装置は、先端を移動体表面に圧接する
    複数のクリーニングブレードを有し、 移動体表面の移動方向の上流側に配設するクリーニング
    ブレードの先端は、移動体表面に対して逆方向から移動
    体表面に当接し、下流側に配設するクリーニングブレー
    ドの先端は、移動体表面の移動方向に対して順方向に当
    接する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 クリーニングブレードは、それぞれ独立
    した保持部材に保持されてなる請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 下流側に配設するクリーニングブレード
    はブレードの先端が移動体表面へ圧接する位置、離間す
    る位置に移動可能に構成されてなる請求項1記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 下流側に配設するクリーニングブレード
    の移動体表面への圧接力は上流側に配設するクリーニン
    グブレードの稼働状況により調節するよう構成してなる
    請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上流側に配設するクリーニングブレード
    の反発弾性は下流側に配設するクリーニングブレードの
    反発弾性より高い請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像形成装置は、離型剤
    供給型トナー定着手段と、転写用紙に対する両面記録手
    段と、移動体表面の付着物を除去するクリーニング装置
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 下流側に配設するクリーニングブレード
    の移動体表面への圧接力は、画像形成装置の作動選択モ
    ードに応じて調節されるよう構成してなる請求項6記載
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 下流側に配設するクリーニングブレード
    の移動体表面への圧接力は、画像密度情報に応じて調節
    されるよう構成してなる請求項6記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 移動体が画像または転写用紙を保持搬送
    する無端状ベルトであり、該無端状ベルトは駆動ロール
    を含む複数のロールによって張架搬送され、下流側に配
    設するクリーニングブレードはロール上に位置する無端
    状ベルトに圧接し、上流側に配設するクリーニングブレ
    ードは該ロールの上流位置で無端状ベルトに圧接するよ
    う構成してなる請求項1記載の画像形成装置。
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