JPH08137319A - 定着ロール用クリーニングシート、及びこれを用いたクリーニング装置 - Google Patents
定着ロール用クリーニングシート、及びこれを用いたクリーニング装置Info
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- JPH08137319A JPH08137319A JP29593094A JP29593094A JPH08137319A JP H08137319 A JPH08137319 A JP H08137319A JP 29593094 A JP29593094 A JP 29593094A JP 29593094 A JP29593094 A JP 29593094A JP H08137319 A JPH08137319 A JP H08137319A
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Abstract
も安定してクリーニングできる定着ロール用クリーニン
グシート、及びこれを用いたクリーニング装置を提供す
ること。 【構成】 本発明のクリーニングシートは、ポリエステ
ル系繊維を70重量%を越えて含む繊維ウエブが、全面
的に圧着された層を有するものであり、200℃におけ
る収縮率が2%以下の繊維を、繊維ウエブ中、5重量%
以上含んでいると、より収縮しにくいクリーニングシー
トである。また、本発明のクリーニング装置は上記クリ
ーニングシートの、よりオイル移行性の高い表面が定着
ロールと接触するように巻き出す手段と、クリーニング
シートの定着ロールへの押圧手段と、クリーニングシー
トの巻き取り手段とを有するものである。
Description
グシート、及びこれを用いたクリーニング装置に関す
る。
る、トナーを紙などに定着するために使用する定着ロー
ルのクリーニングシートとして、芳香族ポリアミド系樹
脂からなる繊維を40%以上含む不織布に、シリコーン
オイルなどのオイルを含浸したものが使用されてきた。
しかしながら、このクリーニングシートは含浸されたオ
イル量の20%程度しか定着ロールに塗布できず、オイ
ルを有効に利用できないものであった。
903号公報において、定着ロールとの接触時に溶融し
ない繊維を含み、厚さ0.1〜1.0mmで、見掛密度0.
05〜0.40g/cm3の不織布からなる定着ロール用クリ
ーニングシート、具体的には、融点が210℃以上の熱
可塑性繊維を30〜70重量%含む繊維ウエブを部分的
に熱圧着した不織布を開示した。このクリーニングシー
トは従来よりも嵩高で、疎な構造を有しているため、定
着ロールにクリーニングシートを押しつけ、押圧ロール
で押し潰されて、保持していたオイルを定着ロールに塗
布しやすく、オイルを有効に利用できるものであった
が、熱圧着されておらず、繊維密度が低くて、繊維の自
由度の高い部分を有するものであるため、特に、熱可塑
性繊維の比率を高くした場合には、定着ロールの熱によ
り熱可塑性繊維が著しく収縮し、安定してクリーニング
できないものであった。
を解決するためになされたものであり、オイルの定着ロ
ールへの移行性に優れ、しかも安定してクリーニングで
きる定着ロール用クリーニングシート、及びこれを用い
たクリーニング装置を提供することにある。
リーニングシートは、定着ロール設置箇所の雰囲気温度
以上で、かつ定着ロールの表面温度よりも100℃高い
温度以下で、軟化する繊維(以下、「軟化繊維」という
ことがある)を70重量%を越えて含む繊維ウエブが、
全面的に圧着された層を有するものである。なお、軟化
繊維がポリエステル系繊維であると、融点が255℃程
度と高く、定着ロール設置箇所の雰囲気温度では軟化又
は溶融しにくいため好適に使用でき、更に、200℃に
おける収縮率が2%以下の繊維を、5重量%以上含んで
いると、定着ロールをクリーニングする際に収縮しにく
いため、定着ロールを傷つけたり、巻き長さが短くなっ
て、使用期間が短くなることもない。
ール用クリーニングシートの、よりオイル移行性の高い
表面が定着ロールと接触するように巻き出す手段と、ク
リーニングシートの定着ロールへの押圧手段と、クリー
ニングシートの巻き取り手段とを有するものである。
定着ロール設置箇所の雰囲気温度以上で、かつ定着ロー
ルの表面温度よりも100℃高い温度以下で、軟化する
繊維を70重量%を越えて含む繊維ウエブが、全面的に
圧着された層を有するため、定着ロールへの押圧手段に
より、この軟化繊維自体が変形し、定着ロールとの接触
面積が広くなると同時に、空隙に保持されたオイルを押
し出すため、クリーニング性及びオイル移行性に優れて
いる。また、このクリーニングシートは全面的に圧着さ
れ、緻密で繊維の自由度の低い層を有するため、軟化繊
維が軟化して変形しても、収縮しにくく、安定してクリ
ーニングできる。
グシートが定着ロールと接触した際に、定着ロールによ
る熱及び定着ロールへの押圧により、軟化し、変形し
て、定着ロールと密着すると共に、クリーニングシート
の空隙に保持されているオイルを押し出す働きをする。
そのため、この軟化繊維は定着ロール設置箇所の雰囲気
温度以上で、かつ定着ロールの表面温度よりも100℃
高い温度以下で軟化する必要がある。軟化繊維が定着ロ
ール設置箇所の雰囲気温度未満で著しく軟化すると、定
着ロールにオイルを塗布する前にオイルだれが生じ、軟
化繊維が定着ロールの表面温度よりも100℃高い温度
を越える温度で軟化すると、上記クリーニングとオイル
塗布の作用が低下するためである。より好ましくは、定
着ロール設置箇所の雰囲気温度よりも50℃以上で、か
つ定着ロールの表面温度よりも80℃高い温度以下で軟
化する繊維である。
200℃で、この際の定着ロール設置箇所の雰囲気温度
は120〜150℃程度であるため、例えば、定着ロー
ルの表面温度が170℃である場合には、120〜27
0℃の範囲内で軟化する繊維、定着ロールの表面温度が
200℃である場合には、150〜300℃の範囲内で
軟化する繊維を使用する。この軟化繊維としては、例え
ば、6ナイロン繊維や66ナイロン繊維などのポリアミ
ド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル系繊維、ビニ
ロン系繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維などがあ
る。これらの中でも、ポリエステル系繊維は融点が25
5℃程度と高く、定着ロール設置箇所の雰囲気温度では
軟化又は溶融しにくいため、好適に使用できる。
に、全面的に圧着した繊維ウエブ層中、70重量%を越
えて含まれており、好ましくは75重量%以上、より好
ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以
上含まれている。
一定荷重(0.01g/d以下)をかけながら、1℃/分の
割合で温度を上昇させ、急激に収縮した時の温度をい
う。
縮率が2%以下の繊維(以下、低収縮性繊維ということ
がある)を含むと、クリーニングシートが定着ロールと
接触した際に、より収縮しにくいため、収縮して厚みが
増し、摩擦抵抗が大きくなって、定着ロールを傷つけた
り、収縮によりシート長が短くなり、使用期間が短くな
るといった問題を生じないので、好適に使用できる。
又はパラ型の芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポ
リテトラフルオロエチレン、芳香族ポリエーテルアミ
ド、ポリベンツイミダゾール、ポリフェニレンサルファ
イドなどの樹脂成分からなる繊維、或いは、前記の軟化
繊維を弛緩熱処理により既に収縮した繊維などを単独
で、或いは混合して使用できる。これらの中でも、弛緩
熱処理した軟化繊維を使用すれば、軟化繊維量を多くで
き、オイル移行性を低下させることなく、収縮を抑える
ことができるので、より好適である。
が収縮しにくいように、全面的に圧着した繊維ウエブ層
中、5重量%以上含まれているのが好ましく、より好ま
しくは10重量%以上、最も好ましくは、15重量%以
上含まれている。なお、メタ型又はパラ型の芳香族ポリ
アミドなどの剛性のある繊維を低収縮性繊維として使用
する場合には、これら繊維の剛性により、軟化繊維の変
形を妨げないように、30重量%未満とする。
1g/d以下)をかけ、200℃の雰囲気下で20分間放
置した場合の寸法変化率をいう。
形状は、例えば、略円形状や、略三角形状、略四角形、
略五角形、略六角形などの略多角形状や、略I形状、略
K形状、略T形状、略V形状、略W形状、略X形状、略
Y形状などの略アルファベット形状や、略楕円形状、略
長円形状などであっても良い。
繊度0.1〜20デニールのものを使用するのが好まし
い。繊度が0.1デニール未満では、単繊維強度が不足
し、定着ロールとの摩擦により破断しやすく、他方、2
0デニールを越えると、オイルの保持性が悪いためであ
る。より好ましい繊度は0.5〜7デニールである。ま
た、繊維長は特に限定するものではなく、5〜150mm
程度のものを使用すれば良い。
形成した後、全面的に圧着して、全面的に圧着された層
を形成する。この繊維ウエブの形成方法として、例え
ば、カード法、エアレイ法などの乾式法や、湿式法など
がある。これらの中でも、カード法による一方向性の繊
維ウエブと、この一方向性の繊維ウエブと交差するよう
に、クロスレイヤーなどによって得た交差繊維ウエブと
を積層すると、全方向の強度に優れたクリーニングシー
トとすることができる。なお、この積層繊維ウエブから
得られるクリーニングシートの交差繊維ウエブ面が定着
ロールと接触するように巻き出すと、トナーを線的に払
拭できるので、よりクリーニング性に優れるという特長
もある。
合、少なくとも1層が軟化繊維を70重量%を越えて含
む繊維ウエブであれば良いが、効率的にオイルを塗布で
きるように、表面層に軟化繊維を70重量%を越えて含
んでいるのが、最も好ましい。なお、2層以上からな
り、クリーニングシートの両面を使用する場合には、ク
リーニングシートの両表面層に、軟化繊維を70重量%
を越えて含んでいるのが、より好適である。なお、軟化
繊維を70重量%を越えて含んでいる層以外の層は、前
記軟化繊維及び低収縮性繊維を自由に配合すれば良い
が、低収縮性繊維を主体(50重量%以上)とすれば、
この層によって、より収縮しにくく、安定してクリーニ
ングすることができる。
よって予め絡合すると、より緻密に絡み合った状態とす
ることができるので、後述の全面的な圧着によって、よ
り繊維の自由度が少なく、より収縮しにくいクリーニン
グシートとすることができる。
れば、緻密で、繊維の自由度が少なく、収縮しにくいク
リーニングシートが得られる。この圧着方法としては、
例えば、加熱したカレンダーロール間を通す方法や、平
板プレス機により行うことができるが、前者の方が、連
続生産に適しているため、より好適な方法である。この
カレンダーロール間を通す場合、十分に圧着でき、厚み
を均一に調整できるように、温度170〜250℃、線
圧10〜100kg/cmであるのが好ましい。より好まし
くは、温度190〜230℃、線圧30〜70kg/cmで
ある。
合、軟化繊維を70重量%を越えて含んだ繊維ウエブの
みを全面的に圧着し、他の層は部分的に圧着したり、水
流などによって絡合しても良いが、製造上、他の層も全
面的に圧着するのが好ましい。この全面的に圧着する方
法は、低目付でも優れた強度とすることができ、しかも
厚みの制御が容易なため、好適なクリーニングシートの
製造方法である。
伸ポリエステル繊維や、未延伸ポリフェニレンサルファ
イド繊維を、軟化繊維を70重量%を越えて含む繊維ウ
エブ中に混合しておくのが好ましい。これらの繊維は軟
化繊維でもあり、軟化繊維の量を減らすことなく、圧着
しやすいので、より好適に使用できる。
ートの厚さは20〜120μmであるのが好ましい。2
0μm未満であると、オイル及びトナーを保持する空隙
が少なくなり、120μmを越えると、オイル及びトナ
ーの保持に関与しない空隙が多く、非効率的となるため
である。より好ましくは、40〜90μmである。ま
た、目付は強度を維持し、空隙を低下させない範囲で、
10〜60g/m2であるのが好ましい。
を除去しやすくするために、ポリシロキサン系などのシ
リコーンオイルを含浸する。このオイルの含浸量はクリ
ーニングシートの厚さなどによって異なるが、10〜4
0g/m2程度が好ましい。また、オイルの粘度は特に限定
するものではなく、100〜50,000センチポアズ
のものが使用できる。
を使用する、クリーニング装置について、クリーニング
装置の一例である図1をもとに説明する。オイルを含有
したクリーニングシート1は巻出しシャフト2から巻き
出され、押圧ロール4により、定着ロールに押圧され、
定着ロールの熱及び押圧ロールによる圧力により、クリ
ーニングシートが変形して、定着ロールとクリーニング
シートとの接触面積が広くなるため、よりトナーの払拭
性に優れると共に、クリーニングシート中のオイルが押
し出され、効率的にオイルを塗布することができる。そ
の後、このクリーニングシートは巻取りシャフト3によ
って巻取られる。
ートのよりオイル移行性の高い表面が定着ロールと接触
するように巻き出し、よりオイルが押し出されやすいよ
うにする。例えば、2層からなるクリーニングシート
で、片面のみが軟化繊維を70重量%を越えて含む繊維
ウエブの圧着層である場合には、この軟化繊維を70重
量%を越えて含む繊維ウエブの圧着層が定着ロールと接
触するように巻き出し、3層からなるクリーニングシー
トで、中間層が軟化繊維を70重量%を越えて含む繊維
ウエブの圧着層である場合には、クリーニングシートの
オイル移行性のより高い表面が定着ロールと接触するよ
うに巻き出す。
うにして判断することができる。まず、一定の大きさ
(例えばA4サイズ)に裁断した、オイルを含有するク
リーニングシートを2枚用意する。このクリーニングシ
ートの1枚を完全に覆うことのできる2枚の紙で挟み、
温度50℃、圧力0.1kg/cm2のロール間を通す。この
時、1枚のクリーニングシートは片面(A面という)を
上向きにしてロール間を通し、他の1枚のクリーニング
シートはA面とは反対の面を上向きにして通す。そし
て、クリーニングシートを挟んだ2枚の紙の重量の増加
から、より増加量の大きかった面をオイル移行性の高い
表面と判断する。
は、図1に示すように円形状のもの、四角形、六角形な
どの多角形状のもので良いが、円形状であると、均一に
力がかかるので、より好適である。なお、この押圧手段
による押圧力は、クリーニングシートの軟化繊維を変形
させ、オイルを押し出しやすいように、0.1kg/cm2以
上であるのが好ましいが、定着ロールに傷をつけないよ
うに、0.2kg/cm2以下であるのが好ましい。また、こ
の押圧手段は、弾性及び耐熱性に優れた材料、例えば、
発泡又は無発泡のシリコンゴムなどからなるのが好まし
い。
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
ステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長38mm、断面
円形)35重量%、軟化点240℃、収縮率40%の未
延伸ポリエステル繊維(繊度5デニール、繊維長38m
m、断面円形)40重量%、及び軟化点なし、収縮率0.
5%のメタ型芳香族ポリアミド繊維(繊度1.5デニー
ル、繊維長38mm、断面円形、商品名:ノーメックス、
デュポン製)25重量%とをカード機により開繊して一
方向性の繊維ウエブを得た。次いで、この繊維ウエブ
を、温度210℃のスチールロールとコットンロール間
(線圧40kg/cm)を通して圧着し、目付25g/m2、厚
さ60μmの不織布を得た。その後、この不織布にジメ
チルポリシロキサン(粘度10,000CS)を25g/m2
コーティングして、クリーニングシートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)45重量%、軟化点240℃、収縮
率40%の未延伸ポリエステル繊維(繊度5デニール、
繊維長38mm、断面円形)40重量%、及び軟化点な
し、収縮率0.5%のメタ型芳香族ポリアミド繊維(繊
度1.5デニール、繊維長38mm、断面円形、商品名:
ノーメックス、デュポン製)15重量%とを使用した以
外は、実施例1と同様にして、目付25g/m2、厚さ60
μmの不織布に25g/m2のジメチルポリシロキサンをコ
ーティングしてクリーニングシートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)30重量%、軟化点240℃、収縮
率1.3%(弛緩熱処理済)のポリエステル繊維(繊度
1.5デニール、繊維長38mm、断面円形)15重量
%、軟化点240℃、収縮率40%の未延伸ポリエステ
ル繊維(繊度5デニール、繊維長38mm、断面円形)4
0重量%、及び軟化点なし、収縮率0.5%のメタ型芳
香族ポリアミド繊維(繊度1.5デニール、繊維長38m
m、断面円形、商品名:ノーメックス、デュポン製)1
5重量%とを使用した以外は、実施例1と同様にして、
目付25g/m2、厚さ60μmの不織布に25g/m2のジメ
チルポリシロキサンをコーティングしてクリーニングシ
ートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)60重量%、軟化点240℃、収縮
率40%の未延伸ポリエステル繊維(繊度5デニール、
繊維長38mm、断面円形)40重量%とを使用した以外
は、実施例1と同様にして、目付25g/m2、厚さ60μ
mの不織布に25g/m2のジメチルポリシロキサンをコー
ティングしてクリーニングシートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)50重量%、軟化点240℃、収縮
率1.3%(弛緩熱処理済)のポリエステル繊維(繊度
1.5デニール、繊維長38mm、断面円形)10重量
%、及び軟化点240℃、収縮率40%の未延伸ポリエ
ステル繊維(繊度5デニール、繊維長38mm、断面円
形)40重量%とを使用した以外は、実施例1と同様に
して、目付25g/m2、厚さ60μmの不織布に25g/m2
のジメチルポリシロキサンをコーティングしてクリーニ
ングシートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)40重量%、軟化点240℃、収縮
率1.3%(弛緩熱処理済)のポリエステル繊維(繊度
1.5デニール、繊維長38mm、断面円形)20重量
%、及び軟化点240℃、収縮率40%の未延伸ポリエ
ステル繊維(繊度5デニール、繊維長38mm、断面円
形)40重量%とを使用した以外は、実施例1と同様に
して、目付25g/m2、厚さ60μmの不織布に25g/m2
のジメチルポリシロキサンをコーティングしてクリーニ
ングシートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)30重量%、軟化点240℃、収縮
率40%の未延伸ポリエステル繊維(繊度5デニール、
繊維長38mm、断面円形)40重量%、及び軟化点な
し、収縮率0.5%のメタ型芳香族ポリアミド繊維(繊
度1.5デニール、繊維長38mm、断面円形、商品名:
ノーメックス、デュポン製)30重量%とを使用した以
外は、実施例1と同様にして、目付25g/m2、厚さ60
μmの不織布に25g/m2のジメチルポリシロキサンをコ
ーティングしてクリーニングシートを得た。
%の未延伸ポリエステル繊維(繊度5デニール、繊維長
38mm、断面円形)40重量%、軟化点なし、収縮率
0.5%のメタ型芳香族ポリアミド繊維(繊度1.5デニ
ール、繊維長38mm、断面円形、商品名:ノーメック
ス、デュポン製)60重量%とを使用した以外は、実施
例1と同様にして、目付25g/m2、厚さ60μmの不織
布に25g/m2のジメチルポリシロキサンをコーティング
してクリーニングシートを得た。
9%のポリエステル繊維(繊度1.5デニール、繊維長
38mm、断面円形)15重量%、軟化点240℃、収縮
率40%の未延伸ポリエステル繊維(繊度5デニール、
繊維長38mm、断面円形)40重量%、及び軟化点な
し、収縮率0.5%のメタ型芳香族ポリアミド繊維(繊
度1.5デニール、繊維長38mm、断面円形、商品名:
ノーメックス、デュポン製)45重量%とを使用した以
外は、実施例1と同様にして、目付25g/m2、厚さ60
μmの不織布に25g/m2のジメチルポリシロキサンをコ
ーティングしてクリーニングシートを得た。
維ウエブを、温度210℃、圧力40kg/cmで千鳥状
に、繊維ウエブの28%を部分熱圧着して、目付25g/
m2、凸部の厚さ150μmの不織布に25g/m2のジメチ
ルポリシロキサンをコーティングしてクリーニングシー
トを得た。
度18.8m/分、表面温度200℃の定着装置(キヤ
ノン(株)製、NP−5020)に、実施例1〜6及び
比較例1〜4のクリーニングシートを各々速度0.45m
m/秒で巻き出し、発泡シリコンゴム(断面円形)から
なる押圧ロールにより、圧力0.11kg/cm2で押圧し、
定着ロールをクリーニングすると同時に、ジメチルポリ
シロキサンを定着ロールに塗布した。なお、この時、定
着ロールとクリーニングシートとが接触した後に、クリ
ーニングシートから塗布されたジメチルポリシロキサン
を除去するために、目付780g/m2、厚み5.5mmの耐
熱フェルト(2×32cm)を押しあてた。この定着ロー
ルとの接触の前後におけるクリーニングシートの重量か
ら、オイル移行量を測定し、コーティングオイル量に対
するオイル移行量の百分率を計算した。この結果は表1
に示すように、本発明のクリーニングシートはオイル移
行性に優れていることがわかる。
裁断した、実施例1〜6及び比較例1〜4のクリーニン
グシートを200℃のオーブン中に1時間放置した後、
クリーニングシートの寸法(a(mm))を測定し、次の式
により乾熱収縮率を計算した。この結果も表1に示すよ
うに、全面的に圧着したクリーニングシート、特に、低
収縮性繊維を使用したクリーニングシートは収縮しにく
いことがわかる。
トは、定着ロール設置箇所の雰囲気温度以上で、かつ定
着ロールの表面温度よりも100℃高い温度以下で、軟
化する繊維を70重量%を越えて含む繊維ウエブが、全
面的に圧着された層を有するため、オイル移行性に優
れ、しかも安定してクリーニングできるものである。
定着ロール設置箇所の雰囲気温度では軟化又は溶融しに
くいため好適に使用でき、200℃における収縮率が2
%以下の繊維を、5重量%以上含んでいると、定着ロー
ルをクリーニングする際に収縮しにくいため、より安定
してクリーニングできるクリーニングシートである。
ール用クリーニングシートの、よりオイル移行性の高い
表面が定着ロールと接触するように巻き出す手段と、ク
リーニングシートの定着ロールへの押圧手段と、クリー
ニングシートの巻き取り手段とを有するため、オイル移
行性に優れ、安定してクリーニングできる装置である。
Claims (4)
- 【請求項1】 オイルを含有するクリーニングシートを
巻き出し、押圧手段により定着ロールに押圧して、定着
ロール表面をクリーニングすると同時にオイルを塗布
し、巻き取るクリーニング装置に使用するクリーニング
シートにおいて、定着ロール設置箇所の雰囲気温度以上
で、かつ定着ロールの表面温度よりも100℃高い温度
以下で、軟化する繊維(以下、「軟化繊維」ということ
がある)を70重量%を越えて含む繊維ウエブが、全面
的に圧着された層を有することを特徴とする定着ロール
用クリーニングシート。 - 【請求項2】 軟化繊維がポリエステル系繊維であるこ
とを特徴とする請求項1記載の定着ロール用クリーニン
グシート。 - 【請求項3】 200℃における収縮率が2%以下の繊
維を、繊維ウエブ中、5重量%以上含んでいることを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の定着ロール用クリ
ーニングシート。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の定着ロ
ール用クリーニングシートの、よりオイル移行性の高い
表面が定着ロールと接触するように巻き出す手段と、ク
リーニングシートの定着ロールへの押圧手段と、クリー
ニングシートの巻き取り手段とを有することを特徴とす
るクリーニング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29593094A JP3095108B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 定着ロール用クリーニングシート、及びこれを用いたクリーニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29593094A JP3095108B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 定着ロール用クリーニングシート、及びこれを用いたクリーニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08137319A true JPH08137319A (ja) | 1996-05-31 |
JP3095108B2 JP3095108B2 (ja) | 2000-10-03 |
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ID=17826965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29593094A Expired - Fee Related JP3095108B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 定着ロール用クリーニングシート、及びこれを用いたクリーニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3095108B2 (ja) |
Cited By (2)
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JP2012132992A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 電子写真装置用クリーニングシート基材 |
-
1994
- 1994-11-04 JP JP29593094A patent/JP3095108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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