JPH08136928A - ラビング布 - Google Patents

ラビング布

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JPH08136928A
JPH08136928A JP6301646A JP30164694A JPH08136928A JP H08136928 A JPH08136928 A JP H08136928A JP 6301646 A JP6301646 A JP 6301646A JP 30164694 A JP30164694 A JP 30164694A JP H08136928 A JPH08136928 A JP H08136928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubbing
filaments
weft
forming
alignment
Prior art date
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Pending
Application number
JP6301646A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kuwata
政人 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラビング面における配向溝形成用突起を構成
するフィラメントの分散性のよいラビング布を提供す
る。 【構成】 経糸12を撚ったフィラメント12Aで構成
し、緯糸13A、13Bを撚りのないフィラメント14
で構成する。そして、緯糸13A、13Bの両端をラビ
ング面側に突出する配向溝形成用突起13a、13bと
なるように織り込む。これによって、配向溝形成用突起
13a、13bを構成するフィラメント14の分散性を
向上させることができ、ひいては、配向溝どうしの間隔
および溝幅を均一化することができ、液晶表示装置の表
示特性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶パネルを構成す
る透明基板に設けた配向膜に、配向溝を形成するための
ラビング布に関する。
【0002】
【従来の技術】ラビング工程は、液晶パネル組立工程の
中で、歩留りを最も左右する工程といわれている。ラビ
ングとは、周知のように配向膜を付着した後の透明基板
表面を、毛足の長さ1.5〜3.0mmのラビング布
(バフ布)で一定方向に擦り、配向膜表面に微細な溝
(以下、配向溝という)を作る工程である。図5は、そ
のラビング工程を説明する斜視図である。同図に示すよ
うに、ラビング工程では、基台1上に、配向膜を付着さ
せた透明基板2を載置し、ラビング布4を巻き付けて固
定したラビングローラ5を回転させつつ基台1を走行さ
せて、ラビング布4を配向膜に接触させて配向溝を形成
するものである。図6に示すように、従来のラビング布
4は、経糸7と緯糸8とを織って構成したものである。
同図に示すように、経糸7と緯糸8とは、それぞれ複数
(40〜60本程度)のフィラメントに撚りをかけて耐
久性を持たせている。図7は、このような構成のラビン
グ布4の非ラビング面側にバックコート剤9を付着させ
て保持し、この非ラビング面側をラビングローラ5に接
着した状態を示している。同図に示すように、ラビング
面側の突起(緯糸8のフィラメント8A)で透明基板2
に付着させた配向膜3の表面に配向溝を形成している。
なお、同図中2Aは、透明基板2に設けられた表示用電
極を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のラビング布4を用いてラビングを行った場合、
図7に示したように、ラビング面側の突起となる経糸7
および緯糸8のフィラメント7A、8Aが共に撚りをか
けられているため、ともするとフィラメント8Aが分散
せずに、集束してしまう問題があった。このように、フ
ィラメント8Aどうしが集束してしまうと、配向膜3へ
均一に配向溝を形成することができず、そのため液晶分
子の配向に偏りが生じて液晶パネルの表示特性が悪化す
る問題が発生する。また、一度、ラビング処理時のフィ
ラメントの集束性が原因となる不良が発生すると、数枚
の基板がラビング処理されてしまうまでこの集束が保持
され、不良品が多くでてしまう問題があった。この発明
が解決しようとする課題は、配向膜に均一に配向溝を形
成できるラビング布を得るには、どのような手段を講じ
ればよいかという点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、液
晶パネルを構成する透明基板に設けられた配向膜の表面
を一定方向に擦るラビング工程に用いられると共に、経
糸と緯糸とで織られてなり、かつ前記経糸および緯糸の
うち一方が起毛されて配向溝形成用突起を構成するラビ
ング布において、前記配向溝形成用突起を構成する糸
が、複数のフィラメントを撚りをかけずに束ねて構成さ
れていることを、その解決手段としている。また、前記
配向溝形成用突起を構成する糸の織り込み方向が、前記
ラビング工程の際に前記一定方向(ラビング方向)に対
して直角をなすように設定されることを特徴としてい
る。さらに、前記配向溝形成用突起が形成されない、他
方の糸が、複数のフィラメントに撚りをかけて束ねて構
成されていることを特徴としている。
【0005】
【作用】この発明においては、ラビング布を構成する経
糸および緯糸のうち一方が起毛されて配向溝形成用突起
が形成され、かつ配向溝形成用突起を有する糸を構成す
る複数のフィラメントを撚りをかけずに束ねたため、配
向溝形成用突起を構成するフィラメントどうしの分散性
が向上し、配向膜に形成される配向溝どうしの間隔や溝
幅を均一にする作用がある。このため、液晶パネルの表
示特性を向上させる作用を奏する。特に、配向溝形成用
突起が形成された糸の織り込み方向が、ラビング方向に
対して直角をなすように設定すれば、配向溝形成用突起
を構成するフィラメントどうしの分散性をより向上させ
る作用がある。さらに、配向溝形成用突起が形成されな
い、他方の糸が、複数のフィラメントに撚りをかけて束
ねて構成されるようにすると、ラビング布自体の強度を
従来と同程度に維持でき、それに伴いラビングローラへ
の接着強度も維持できる。
【0006】
【実施例】以下、この発明に係るラビング布の詳細を図
面に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本実施例
のラビング布の部分拡大図である。同図中、11はラビ
ング布であり、経糸12と二種類の緯糸13A、13B
とを織り合わせて構成されている。経糸12は、例えば
40〜60本のフィラメント12Aを撚って構成されて
いる。緯糸13A、13Bは、例えば40〜60本程度
のフィラメント14を撚らずに束ねて構成されている。
緯糸13Aは、3本の経糸12に渡って織り込まれて、
その両端が布表面(ラビング面)方向に突出する配向溝
形成用突起13aとなっている。また、緯糸13Bは、
1本の経糸12に掛けただけの織り込み状態であり、そ
の両端は緯糸13Aと同様にラビング面側に突出する配
向溝形成用突起13bとなっている。なお、配向溝形成
用突起13a、13bは、緯糸13A、13Bが撚られ
ていないため、複数のフィラメント14が分散した状態
となっている。そして、これら配向溝形成用突起13
a、13bの毛足の長さは、例えば1.5〜2.0mm
程度になるように設定されている。
【0007】図2は、ラビング布11をラビングローラ
5に装着してラビング処理を行っている状態を示す断面
図である。同図に示すように、ラビング布11の裏面に
は、バックコート剤15を付着させて緯糸13A、13
B等の抜け落ちを防止している。なお、ラビング布11
をラビングローラ5に装着する場合は、図2に示すよう
に、バックコート剤15とラビングローラ5を接着剤等
を用いて接合させればよい。この際に、経糸12がラビ
ングローラ5の回転方向に沿って配置され、かつ緯糸1
3A、13Bがラビングローラ5の幅方向に沿うように
配置されるようにする。すなわち、緯糸13A、13B
の織り込み方向が、ラビング方向に対して直角をなすよ
うに設定する。このように配置することにより、図2に
示すように配向溝形成用突起13a、13bを構成する
フィラメント14がラビングローラ5の幅方向に分散し
やすくなる。そして、これらの分散したフィラメント1
4で配向膜3をラビングすれば、配向膜3の表面に間隔
および溝幅がほぼ均一化された配向溝16が形成でき
る。なお、同図中2はガラス等の透明基板、2Aは表示
用電極を示している。
【0008】このような構成のラビング布11にあって
は、緯糸13A、13Bに撚りをかけずにフィラメント
14の分散性を良好となし、フィラメント14どうしが
絡まり合うことを防止できるとともにラビング布11の
使用寿命を長くすることができる。また、経糸12を構
成する複数のフィラメント14を撚っているため、ラビ
ング布11とバックコート剤15との付着強度を充分に
確保できる。そして、バックコート剤15が確実に布側
に保持されるため、バックコート剤15に保持されてい
る緯糸13A、13Bの固着強度も確保することができ
る。
【0009】以上、実施例について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に基づく
各種の設計変更が可能である。上記実施例では、緯糸を
略W字形状の緯糸13Aと略V字形状の緯糸13Bとの
2種類としたが、例えば図3に示すように、略W字形状
の緯糸13Aのみ1種類を用いて経糸12に対して1本
ずつ順次ずれるように織り込む構成としてもよい。ま
た、例えば図4に示すように、5本の経糸12に渡って
織り込まれる緯糸13Cを用い、その配向溝形成用突起
13cが布面に均一になるように適宜配置する構成とす
れば、緯糸13Cの保持強度を向上することもできる。
このように、本発明は、各種の変形例に適用することが
可能である。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、ラビング面におけるフィラメントの分散性
を向上でき、配向膜に形成される配向溝の間隔および溝
幅の均一性を向上する効果を有する。このため、本発明
に係るラビング布を用いれば、液晶表示装置の表示特性
の向上を図ることができる。また、例えば経糸を構成す
るフィラメントに撚りをかけておくことによって、布の
接着強度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラビング布の実施例を示す部分拡
大斜視図。
【図2】本発明に係るラビング布の使用状態を示す部分
断面図。
【図3】本発明の変形例を示す説明図。
【図4】本発明の変形例を示す説明図。
【図5】ラビング処理工程を示す斜視図。
【図6】従来例の部分拡大斜視図。
【図7】従来のラビング布の使用状態を示す部分断面
図。
【符号の説明】
2 透明基板 3 配向膜 5 ラビングローラ 11 ラビング布 12 経糸 13A、13B 緯糸 13a、13b 配向溝形成用突起 14 フィラメント 15 バックコート剤 16 配向溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネルを構成する透明基板に設けら
    れた配向膜の表面を一定方向に擦るラビング工程に用い
    られると共に、経糸と緯糸とで織られてなり、かつ前記
    経糸および緯糸のうち一方が起毛されて配向溝形成用突
    起を構成するラビング布において、 前記配向溝形成用突起を構成する糸が、複数のフィラメ
    ントを撚りをかけずに束ねて構成されていることを特徴
    をラビング布。
  2. 【請求項2】 前記配向溝形成用突起を構成する糸の織
    り込み方向が、前記ラビング工程の際に前記一定方向に
    対して直角をなすように設定される請求項1記載のラビ
    ング布。
  3. 【請求項3】 前記配向溝形成用突起が形成されない、
    他方の糸が、複数のフィラメントに撚りをかけて束ねて
    構成されている請求項1記載のラビング布。
JP6301646A 1994-11-11 1994-11-11 ラビング布 Pending JPH08136928A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025682A1 (en) * 2004-08-31 2006-03-09 Ju Hwa Song Manufacturing method of fabric for rubbing lcd device and fabric manufactured thereby
KR100897506B1 (ko) * 2002-11-21 2009-05-15 삼성전자주식회사 러빙천 및 이를 이용한 러빙 장치

Cited By (3)

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