JP2000029031A - ラビング処理装置、ラビング処理方法、ラビング布および液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

ラビング処理装置、ラビング処理方法、ラビング布および液晶表示素子の製造方法

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JP2000029031A
JP2000029031A JP19924398A JP19924398A JP2000029031A JP 2000029031 A JP2000029031 A JP 2000029031A JP 19924398 A JP19924398 A JP 19924398A JP 19924398 A JP19924398 A JP 19924398A JP 2000029031 A JP2000029031 A JP 2000029031A
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roller
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Mitsuhiro Murata
充弘 村田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的にラビング処理し、かつ被処理基板が
有する段差によるラビング処理むらを抑制する。 【解決手段】 ラビングローラ5は、植設されたパイル
を有するラビング布8を回転ローラ7の外周面に巻着し
て成る。ステージ21に載置された被処理基板1の被処
理膜表面にラビングローラ5を接触させ、基板1および
ローラ5を相対的に移動させてラビング処理する。ラビ
ングローラ回転軸方向13は、被処理基板移動方向に直
交する方向20に対して、ローラ回転軸6の一方端部6
aを基準に傾斜する。ラビング布8のパイル並設方向1
2に直交する方向14は、ラビングローラ5の回転軸方
向13に対して、ローラ回転軸6の一方端部6aを基準
にローラ回転方向10に傾斜し、ローラ回転軸方向に直
交する方向11とパイル並設方向12とが成す角度θ1
は、20°≦θ1≦40°の範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば液晶表示
装置などの液晶を用いたデバイスが有する配向膜を形成
するために用いられ、配向膜用の樹脂膜などの被処理膜
に対してラビング処理を施すラビング処理装置およびラ
ビング処理方法に関する。またラビング処理装置が備え
るラビング布に関する。さらに該ラビング処理装置を用
いた液晶表示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶を用いたデバイスとして液晶表示素
子が挙げられる。近年、液晶表示素子はマルチメディア
機器に搭載されており、パーソナルコンピュータのソフ
トウエアにおける高画質処理に伴って、中間調表示にお
ける高画質表示が必要とされ、このために表示の均一化
が必要とされている。中間調表示の均一化の大きな因子
として、液晶の熱による配向むらが挙げられる。液晶配
向むらの発生要因の一つに、ポリイミドなどの樹脂膜を
ラビング処理して配向膜を作成する際に発生するラビン
グ処理むらがある。
【0003】図9は、従来技術であるラビング処理装置
が備えるラビングローラ51を示す斜視図である。図1
0は、ラビングローラ51の拡大斜視図である。ラビン
グローラ51は、回転ローラ53の外周面に、互いに直
交する2方向に周期性を有する間隔をあけてそれぞれ植
設されたパイルを有するラビング布54を巻着して構成
される。ラビングローラ51は、回転軸52に沿って、
回転方向55に回転可能である。
【0004】ラビング処理装置はまた水平方向に移動可
能なステージ(図示せず)を備え、該ステージに被処理
基板が載置される。液晶表示素子のためのラビング処理
において用いられる被処理基板は、透光性基板上に表示
用の電極が形成され、該電極を覆って透光性基板上に被
処理膜である樹脂膜が形成されたものである。ステージ
上に載置された被処理基板の樹脂膜表面に、ラビングロ
ーラ51を接触させ、被処理基板およびラビングローラ
51を相対的に移動させることによって、樹脂膜表面が
ラビング処理される。このようなラビング処理によっ
て、樹脂膜が一方向に延伸されて液晶分子の配向分子を
規制する配向膜となる。
【0005】図11は、図10の領域Bのラビング布5
4を拡大して示す斜視図である。ラビング布54は、縦
横に編まれた数十本のフィラメントを束ねたパイル63
を、所定の布地の縦糸61と横糸62との間に編込み、
各パイル63の植毛長さが均一に成るように形成された
布である。パイル63は、縦糸61に直交するように、
すなわち横糸62と平行に編込まれる。矩形のラビング
布54は、通常、縦糸61および横糸62の長手方向に
沿って裁断され、縦糸61または横糸62が回転軸52
に平行となるようにして、回転ローラ53の外周面に貼
付けられる。
【0006】特開平9−73087号公報には、回転ロ
ーラに巻着したラビング布のパイルの植設位置に起因し
た、パイルの被処理膜への当たり強度の不均一によるラ
ビング処理むらを抑制する技術が開示されている。該公
報では具体的に、パイルの並設方向がラビングローラの
回転方向に対して若干傾斜するようにして、ラビング布
を回転ローラに巻着している。また、被処理基板の移動
方向に直交する方向とラビングローラの回転軸方向とが
平行に設定され、被処理基板は該基板の移動方向に対し
て傾斜して配置される。これによってラビング布のパイ
ルを被処理膜表面に均一に同回数接触するようにし、被
処理膜表面を均一にラビング処理している。
【0007】また、特開平2−22624号公報には、
基板のコーナ部分によるパイルの毛根部の乱れを抑制す
るために、被処理基板の移動方向に直交する方向に対し
て、基板とラビングローラの回転軸方向とを±1°〜±
45°の範囲で傾けてラビング処理する技術が開示され
ている。これによって、パイルの毛先別れによって発生
する直線状のむらを抑制して、面内均一性の高い液晶配
向性を得ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】STN(スーパーツイ
ステッドネマティック)型液晶表示素子において、液晶
の配向状態は中間調表示に大きく影響する。たとえば、
高画質表示を実現するための液晶特性の改良に伴い、中
間調表示および最適電圧表示において液晶配向むらが目
立ちやすくなり、製品の歩留りが低下する。また、液晶
配向むらの目立ちやすい素子を用いて表示状態を継続す
ると、光源として用いられる冷陰極管の熱によって素子
の端部に、いわゆる白抜けが発生し、表示品位が低下す
る。
【0009】前記特開平9−73087号公報では、被
処理膜表面を均一にラビング処理することができるが、
被処理基板は基板移動方向に対して傾斜しているので、
該基板がラビングローラに接触した際に、基板のコーナ
部分によってパイルの毛根部にずれが生じる。このずれ
によってラビング処理むらが発生し、液晶表示素子のコ
ーナ部分の配向安定性が低下して、上述したような白抜
けが発生する。
【0010】前記特開平2−22624号公報では、面
内均一性の高い液晶配向性が得られるが、被処理膜面下
の電極の段差部分によってパイルの毛根部にずれが生じ
る。これのずれによってラビング処理むらが発生し、液
晶表示素子の段差部分の配向安定性が低下して、上述し
たような白抜けが発生する。
【0011】また、液晶表示素子においては視角特性を
充分に高く保ちながら液晶配向むらを無くすことが望ま
れる。たとえば、液晶配向むらを抑制するために左右方
向の視角特性を犠牲にすることは望ましくない。
【0012】本発明の目的は、ラビング処理を効率的に
実施でき、かつ被処理基板が有する段差によるラビング
処理むらを抑制することができるラビング処理装置およ
びそのようなラビング処理方法を提供することである。
また、前記ラビング処理装置に用いられるラビング布を
提供することである。さらに、高い視角特性を保持して
液晶配向むらを防止することができる液晶表示表子の製
造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理膜を有
する被処理基板が載置されるステージと、ステージの載
置面に平行な方向にステージを移動する移動手段と、ス
テージに載置された被処理基板の被処理膜表面に接触可
能に配置されるラビングローラであって、互いに直交す
る2方向に周期性を有する間隔をあけてそれぞれ植設さ
れたパイルを有するラビング布を回転ローラの外周面に
巻着して成るラビングローラと、ラビングローラを回転
駆動する駆動手段と、を備え、ステージに載置された被
処理基板の被処理膜表面にラビングローラを接触させ、
被処理基板およびラビングローラを相対的に移動させて
被処理膜表面をラビング処理するラビング処理装置にお
いて、ステージ載置面に平行な平面において、ラビング
ローラの回転軸方向は、被処理基板の移動方向に直交す
る方向に対して、ローラ回転軸の一方端部を基準に傾斜
しており、ステージ載置面に垂直な平面において、ラビ
ング布のパイル並設方向に直交する方向は、ラビングロ
ーラの回転軸方向に対して、ローラ回転軸の一方端部を
基準にローラ回転方向に傾斜しており、パイル並設方向
とローラ回転軸方向に直交する方向との成す角度θ1
は、20°≦θ1≦40°の範囲に選ばれることを特徴
とするラビング処理装置である。
【0014】本発明に従えば、上述したようなラビング
条件が設定され、被処理基板の被処理膜表面にラビング
ローラが接触されて、被処理基板およびラビングローラ
が相対的に移動され、被処理膜表面がラビング処理され
る。
【0015】被処理基板の移動方向に直交する方向に対
して、ラビングローラは適切に傾斜して配置されるの
で、高い密度でラビング処理すること、すなわち被処理
基板表面に接触するパイルの密度を高めることができ
る。したがって、効率的にラビング処理することができ
る。
【0016】また、ラビング布は、そのパイル並設方向
を考慮して回転ローラに適切に巻着されるので、被処理
基板が有する段差によるパイル毛根部のずれを生じない
ようにすることができる。たとえば、STN型液晶素子
用の基板の場合、高い視角特性を保持するように設けら
れた帯状電極の長手方向と、パイルの並設方向とをほぼ
一致させることができ、帯状電極の段差によるパイル毛
根部のずれを防止することができる。したがって、ラビ
ング処理むらを抑制することができる。
【0017】なお、θ1<20°となると、被処理基板
が有する段差によるパイル毛根部のずれが発生し、また
θ1>40°となると、ラビング布の縦糸および横糸の
テンションの影響を受けて該ラビング布を回転ローラに
適切に巻着することが困難となるので、好ましくない。
【0018】また本発明は、ラビングローラの回転軸方
向は、被処理基板の表面に平行な方向に対して、ローラ
回転軸の他方端部を基準に角度θ2を成し、角度θ2
が、0.0001°≦θ2≦0.0126°の範囲に選
ばれることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、上述した範囲の角度θ2
で被処理基板とラビングローラとが適切に配置されるの
で、基板垂直方向のラビング処理密度を均一に保持する
ことができる。θ2<0.0001°およびθ2>0.
0126°のときには、基板垂直方向のラビング処理密
度が大きく変化する傾向が見られ、液晶素子の面内輝度
に偏りが生じるので、好ましくない。
【0020】また本発明は、被処理基板の移動方向とラ
ビングローラの回転軸方向に直交する方向との成す角度
θ3が、0°≦θ3≦50°の範囲に選ばれることを特
徴とする。
【0021】本発明に従えば、上述した範囲の角度θ3
で被処理基板とラビングローラとが適切に配置される。
被処理基板を基板移動方向に対して傾斜して配置した場
合、該基板がラビングローラに接触した際にパイルの毛
根部にずれが生じ、これによって直線状のラビング処理
むらが発生する。しかし本発明では、基板移動方向に対
してラビングローラを傾斜して配置し、基板移動方向に
対して被処理基板は傾斜しないようにして配置している
ので、前記むらが発生することなくラビング処理するこ
とができる。
【0022】また本発明は、被処理基板は、基板上に複
数の帯状電極が互いに平行に形成され、帯状電極を覆っ
て被処理膜である樹脂膜が形成されて構成され、ラビン
グ布のパイル並設方向と帯状電極の長手方向との成す角
度θ4が、35°≦θ4≦45°の範囲に選ばれること
を特徴とする。
【0023】本発明に従えば、上述したような帯状電極
と樹脂膜とを有する被処理基板が使用され、前記範囲の
角度θ4でラビングローラと被処理基板とが適切に配置
される。したがって、高い密度でラビング処理すること
ができ、また帯状電極の段差によるパイル毛根部のずれ
を防止してラビング処理むらを抑制することができる。
【0024】また本発明は、被処理膜のラビング処理方
法において、被処理膜のラビング処理工程の前に、上述
のうちのいずれか1記載のラビング処理装置のラビング
ローラの表面に所定の布を接触させて、500rpm以
上1000rpm以下の範囲の回転数で該ラビングロー
ラを回転させる工程を含むことを特徴とするラビング処
理方法である。
【0025】本発明に従えば、ラビング処理工程の前
に、上述したようにしてラビングローラを布と接触させ
て回転することによって、パイルの毛先が揃う。したが
って、処理の初期段階から均一なラビング処理が可能と
なる。ラビングローラの回転数が500rpmよりも小
さいと、ラビング布のパイルの毛先の配列がばらつき、
均一なラビング処理ができず、また回転数が1000r
pmよりも大きいと、ラビング布の耐久性が著しく低下
するので、好ましくない。
【0026】また本発明は、回転ローラの外周面に巻着
される矩形のラビング布であって、互いに直交する2方
向に周期性を有する間隔をあけてそれぞれ植設されたパ
イルを有するラビング布において、ラビング布用布地の
縦糸の長手方向と、ラビング布を回転ローラに巻着した
ときに回転ローラの回転軸方向とは直交する方向に沿う
ラビング布の一辺との成す角度θ5が、20°≦θ5≦
40°の範囲に選ばれて裁断されていることを特徴とす
るラビング布である。
【0027】本発明に従えば、回転ローラに巻着される
矩形のラビング布は、ラビング布用布地に対して、上述
した角度θ5で斜めに裁断されたものである。このよう
なラビング布を回転ローラの外周面に巻着することによ
って、上述したようなラビング処理装置に搭載されるラ
ビングローラを容易に実現することができる。
【0028】また本発明は、被処理膜である樹脂膜を有
する被処理基板である基板部材の樹脂膜に対して、上述
のうちのいずれか1記載のラビング処理装置を用いてラ
ビング処理して配向膜を形成する工程と、配向膜が形成
された一対の基板部材を配向膜を内方側にして互いに対
向させ、該基板部材間に液晶を封入して液晶表示素子を
作成する工程とを含むことを特徴とする液晶表示素子の
製造方法である。
【0029】本発明に従えば、上述したようなラビング
処理装置を用いて作成された配向膜を有する一対の基板
部材間に液晶を封入して液晶表示素子が作成される。こ
のような液晶表示素子は、表示直後において白抜け現象
は発生しない。また、表示を続け、光源である冷陰極管
の熱の影響を受けても白抜け現象は発生しない。さら
に、中間調表示および最適電圧表示のいずれにおいて
も、液晶配向むらは発生しない。
【0030】また本発明は、前記液晶表示素子の作成工
程では、液晶分子が基板部材間で180〜260°ねじ
れ配向するSTN型の液晶表示素子を作成することを特
徴とする。
【0031】本発明に従えば、STN型液晶表示素子は
表示品位に対してラビング処理むらの影響を受けやすい
が、上述したようなラビング処理装置を用いてラビング
処理し、液晶表示素子を作成することによって、ラビン
グ処理むらを低減することができ、表示品位を格段に向
上することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるラビング処理装置の構成を簡単に示す図である。図
1(A)は平面図であり、図1(B)は斜視図である。
また図2は、該ラビング処理装置の拡大断面図である。
さらに図3は、ラビング布8の拡大斜視図である。ラビ
ング処理装置は、被処理基板1が載置されるステージ2
1と、該ステージ21を水平方向に移動する移動手段
と、ラビングローラ5と、該ラビングローラ5を回転駆
動する駆動手段とを備える。
【0033】被処理基板1は、少なくともラビング処理
すべき被処理膜を有し、本実施形態では、透光性を有す
る基板2の一方表面に複数の帯状電極4を互いに平行に
間隔をあけて形成し、該電極4を覆って基板2の一方表
面に被処理膜である樹脂膜3を形成したものを被処理基
板1とした。
【0034】ステージ21を水平方向に移動する移動手
段は、水平移動用モータ44を含む。該モータ44を駆
動することによって、ステージ21の載置面に平行な、
たとえば一方向および該一方向とは反対の他方向に、ス
テージ21が移動可能に構成される。ステージ21の移
動方向のうちのラビングローラ5に近接する方向を移動
方向9とする。
【0035】ラビングローラ5は、回転ローラ7と、該
ローラ7の外周面に巻着されるラビング布8とを備え
る。ラビング布8は、図3に示されるように、所定の布
地の縦糸23と横糸24との間にパイル22を編込ん
で、各パイル22の植毛長さが均一に成るように形成さ
れた布である。パイル22は、縦横に編まれた数十本の
フィラメントを束ねたものである。またパイル22は、
互いに直交する2方向に周期性を有する間隔をあけてそ
れぞれ植設され、具体的には、縦糸23に直交するよう
に、すなわち横糸24と平行に編込まれる。
【0036】ラビングローラ5を回転駆動する駆動手段
は、回転駆動用モータ45を含む。該モータ45を駆動
することによって生じた回転力は、ギア46によって回
転軸6に伝達される。したがって、ラビングローラ5は
回転軸6に沿ってローラ回転方向10に回転駆動可能に
構成される。
【0037】前記ラビングローラ5は、ステージ21に
載置された被処理基板1の被処理膜表面に接触可能に配
置され、ステージ21に載置された被処理基板1の被処
理膜表面にラビングローラ5を接触させ、被処理基板1
およびラビングローラ5を相対的に移動させることによ
って、被処理膜表面がラビング処理される。
【0038】続いて、本実施形態のラビング処理装置の
特徴点について説明する。図1(A)に示されるよう
に、ステージ載置面に平行な平面において、ラビングロ
ーラ5の回転軸方向13は、被処理基板1の移動方向9
に直交する方向20に対して、ローラ回転軸6の一方端
部6aを基準に傾斜している。これによって、高い密度
でラビング処理することができる。すなわち、被処理基
板1の被処理膜表面に接触するパイル22の密度を高め
ることができる。したがって、効率的にラビング処理す
ることができる。
【0039】また、図1(B)に示されるように、ステ
ージ載置面に垂直な平面において、ラビング布8のパイ
ル並設方向12に直交する方向14は、ラビングローラ
5の回転軸方向13に対して、ローラ回転軸6の一方端
部6aを基準にローラ回転方向10に傾斜している。す
なわち、図1(B)において、パイル並設方向12は、
ローラ回転軸方向13に直交する方向11に対して、反
時計回り方向19に傾斜している。さらに、パイル並設
方向12とローラ回転軸方向13に直交する方向11と
の成す角度θ1は、20°≦θ1≦40°の範囲に選ば
れる。これによって、被処理基板1が有する段差による
パイル毛根部のずれを生じないようにすることができ
る。たとえばSTN型液晶表示素子用の被処理基板1で
は、高い視角特性を保持するように設けられた帯状電極
4の長手方向と、パイルの並設方向12とをほぼ一致さ
せることができ、帯状電極4の段差によるパイル毛根部
のずれを防止することができる。
【0040】このように、ラビングローラ5と被処理基
板1とを適切に配置し、かつ回転ローラ7にラビング布
8を適切に巻着することによって、効率的にラビング処
理するとともに、ラビング処理むらを抑制したラビング
処理が可能となる。
【0041】なお、θ1<20°では、被処理基板1が
有する段差によるパイル毛根部のずれが発生する。すな
わち、被処理基板1の帯状電極4のパターンにラビング
布8のパイルの毛根部を均一に制御しながら接触させる
ことが難しく、被処理基板1のコーナ部分におけるラビ
ング処理むらの発生を抑制する効果が薄い。また、θ1
>40°では、ラビング布8のテンションの影響によっ
て該ラビング布8を回転ローラ7に適切に巻着すること
が困難となる。すなわち、ラビング布8の貼付け時にラ
ビング布8自体の伸びが斜めに働きやすく、回転ローラ
7の回転軸6と平行になるようにラビング布8の裁断面
を配置することが難しい。したがって、θ1は、20°
≦θ1≦40°の範囲に選ぶことが好ましい。
【0042】また、ラビングローラ5の回転軸方向13
は、被処理基板1の表面に平行な方向15に対して、ロ
ーラ回転軸6の他方端部6bを基準に角度θ2を成し、
角度θ2は、0.0001°≦θ2≦0.0126°の
範囲に選ばれることが好ましい。上記範囲の角度θ2で
ラビングローラ5と被処理基板1とを配置することによ
って、基板垂直方向のラビング処理密度を均一に保持す
ることができる。
【0043】なお、θ2<0.0001°およびθ2>
0.0126°では、基板垂直方向のラビング処理密度
が大きく変化する傾向が見られ、液晶表示素子の面内輝
度に偏りが生じる。したがって、θ2は、0.0001
°≦θ2≦0.0126°の範囲に選ばれることが好ま
しい。
【0044】さらに、被処理基板1の移動方向17と、
ラビングローラ5の回転軸方向13に直交する方向16
との成す角度θ3は、視角特性を考慮して、0°≦θ3
≦50°の範囲に選ばれることが好ましい。被処理基板
1を移動方向17に対して傾斜した場合、被処理基板1
がラビングローラ5に接触した際にパイルの毛根部にず
れが生じ、これによって直線状のラビング処理むらが発
生する。しかし、本実施形態では、移動方向17に対し
てラビングローラ5を傾斜し、移動方向17に対して被
処理基板1は傾斜しないようにしているので、直線状の
ラビング処理むらは生じない。
【0045】またさらに、ラビング布8のパイル並設方
向12と帯状電極4の長手方向18との成す角度θ4
は、パイル毛根部のずれを考慮して、35°≦θ4≦4
5°の範囲に選ばれることが好ましい。これによって、
高い密度で効率的にラビング処理することができ、また
帯状電極4の段差によるパイル毛根部のずれを防止して
ラビング処理むらを抑制することができる。
【0046】次に、ラビング処理方法について説明す
る。まず、被処理基板1を準備してラビング処理装置の
ステージ21の上に載置し固定する。このとき、樹脂膜
3を上にして基板移動方向9に水平に載置し固定する。
そして、前述した角度θ1〜θ4を適宜設定し、ラビン
グローラ5を回転するとともにステージ21を移動し
て、被処理基板1の樹脂膜3の表面にラビングローラ5
を接触させながらラビングローラ5と被処理基板1とを
相対的に移動させる。これによって、ラビングローラ5
のパイル22によって樹脂膜3の表面が一方向にラビン
グ処理される。
【0047】ここで、前述のラビング処理工程の前に、
ラビングローラ5の表面に所定の布を接触させて、50
0rpm以上1000rpm以下の範囲の回転数で該ラ
ビングローラ5を回転する布こすり工程を実施すること
が好ましい。このような布こすり工程によって、パイル
22の毛先が揃うので、樹脂膜3を初期段階から均一に
ラビング処理することができる。
【0048】なお、ラビングローラ5の回転数が500
rpmよりも小さいと、ラビング布8のパイル22の毛
先の配列がばらつき、均一にラビング処理ができない。
また回転数が1000rpmよりも大きいと、ラビング
布8の耐久性が著しく低下する。したがって、布こすり
工程におけるラビングローラ5の回転数は、500rp
m以上1000rpm以下の範囲に選ぶことが好まし
い。
【0049】図4(A)は、所定の領域が裁断されてラ
ビング布8とされる布地25を示す平面図であり、図4
(B)は裁断されたラビング布8を回転ローラ7に巻着
する様子を示す斜視図である。布地25は、従来技術の
ラビング処理装置に用いられる布地と同じであり、具体
的には図3で説明したようである。
【0050】布地25は、該布地25の縦糸23の長手
方向26と、ラビング布8を回転ローラ7に巻着したと
きにラビングローラ5の回転軸方向13とは直交する方
向11に沿うラビング布8の一辺27との成す角度θ5
が、20°≦θ5≦40°の範囲に選ばれるようにして
裁断される。なお、前記一辺27に直交する他の一辺2
9は、回転ローラ7の回転軸方向13に沿って巻着され
る。これによって、パイル22の並設方向28は、前述
したように、ローラ回転軸方向13に直交する方向11
に対してローラ回転軸6の一方端部6aの側に傾斜し、
ローラ回転軸方向13に直交する方向11とパイル並設
方向12との成す角度θ1は、20°≦θ1≦40°の
範囲に選ばれることとなる。
【0051】ラビングローラ5を構成する回転ローラ7
に巻着される矩形のラビング布8は、ラビング布用の布
地25の縦糸方向26に対して、上述した角度θ5で斜
めに裁断されたものである。このようなラビング布8を
回転ローラ7の外周面に巻着することによって、上述し
たようなラビング処理装置に搭載されるラビングローラ
5を容易に実現することができる。なお、このように裁
断されたラビング布8も本発明の範囲に属するものであ
る。
【0052】図5は、前記ラビング処理装置を用いて作
成した配向膜を有する液晶表示素子31を示す図であ
る。図5(A)は断面図であり、図5(B)は平面図で
ある。液晶表示素子31は、一対の基板部材38,39
を対向して配置し、該基板部材間に液晶層40を配置し
て構成される。
【0053】各基板部材38,39は、透光性基板3
2,35の一方表面に帯状の透明電極33,36を形成
し、該電極33,36を覆って基板32,35の上に配
向膜34,37を形成して、それぞれ構成される。この
ような基板部材38,39の配向膜34,37は、前述
のラビング処理装置を用いて作成される。次に、一対の
基板部材38,39を配向膜34,37を内方側にして
互いに対向させ、該基板部材間に液晶を封入して液晶表
示素子31が完成する。
【0054】上述したようなラビング処理装置を用いて
作成された配向膜34,37を備える液晶表示素子31
は、表示直後において白抜け現象は発生しない。また、
表示状態を続け、光源である冷陰極管の熱の影響を受け
ても、白抜け現象は発生しない。さらに、中間調表示お
よび最適電圧表示のいずれにおいても、液晶配向むらは
発生しない。
【0055】特に、基板部材38,39の間で液晶分子
が180〜260°ねじれ配向するSTN型の液晶表示
素子31では、すなわち図5(B)に示されるように、
各基板部材38,39のラビング方向41,42の角度
調整によって、液晶分子のねじれ角43を180°〜2
60°の範囲に設定した液晶表示素子31では、液晶配
向むらの改善は顕著である。すなわち、STN型液晶表
示素子31は表示品位に対してラビング処理むらの影響
を受けやすいが、上述したようなラビング処理装置を用
いて配向膜34,37を作成することによって、ラビン
グ処理むらを低減することができ、表示品位を格段に向
上することができる。なお、このような液晶表示素子、
特にSTN型液晶表示素子の製造方法も本発明の範囲に
属するものである。
【0056】続いて、本発明の具体例である実施例1〜
3を比較例1〜3と併せて説明する。ここでは、ラビン
グ処理装置によって配向膜を形成して液晶表示素子を作
成した例について説明する。図6は、ラビング処理装置
を示す図である。図6(A)はθ1=20°としたとき
を示し、図6(B)はθ1=40°としたときを示す。
図7は、ラビング処理装置のラビングローラ5の拡大斜
視図である。図8は、図7の領域Aのラビング布8を拡
大して示す斜視図である。図8(A)はθ1=20°と
したときを示し、図8(B)はθ1=40°としたとき
を示す。
【0057】(実施例1)ラビング布8として旭化成工
業株式会社製YA−18R(商品名)を用いた。該ラビ
ング布8をθ1=20°として回転ローラ7に巻着して
ラビングローラ5とした。その他の条件として、θ2=
0.005°,θ3=40°,θ4=40°,θ5=2
0°とした。図8(A)に示されるように、巻着された
ラビング布8のパイル22は、ラビング時に斜めにかか
る負荷に従うように配列されやすい。したがって、配向
膜用樹脂膜を均一にラビング処理することが可能であ
る。
【0058】また、ラビングローラ5の回転数を150
0rpmとし、基板移動速度を80mm/sとして、ラ
ビング処理を行った。配向膜が形成された一対の基板部
材を、該基板部材間に液晶を封入して貼合わせ、STN
型液晶表示素子を作成した。このような液晶表示素子の
液晶の配向状態は均一であった。また、素子端部におけ
る白抜け現象は少なく、中間調表示における液晶配向む
らは発生しなかった。 (実施例2)θ1=40°とした以外は実施例1と同様
のラビングローラ5を用いた。図8(B)に示されるよ
うに、θ1=20°の場合と同様に、巻着されたラビン
グ布8のパイル22は、ラビング時に斜めにかかる負荷
に従うように配列されやすく、配向膜用樹脂膜を均一に
ラビング処理することが可能である。
【0059】また、実施例1と同様の条件でラビング処
理し、同様にしてSTN型液晶表示素子を作成した。こ
のような液晶表示素子の液晶の配向状態は均一であっ
た。また、素子端部における白抜け現象は少なく、中間
調表示における液晶配向むらは発生しなかった。
【0060】(実施例3)実施例1,2において、さら
にθ2を0.0001°または0.0126°に設定し
てラビング処理を行い、STN型液晶表示素子を作成し
た。このような液晶表示素子の液晶の配向状態は均一で
あった。また、素子端部における白抜け現象はさらに少
なく、中間調表示における液晶配向むらは発生しなかっ
た。
【0061】(比較例1)θ1=0°とした以外は実施
例1と同様のラビングローラ5を用いた。図11に示さ
れるように、巻着されたラビング布54のパイル63
は、ラビング時に斜めにかかる負荷に対してばらつきや
すい。したがって、配向膜用樹脂膜を均一にラビング処
理することができない。
【0062】また、実施例1と同様の条件でラビング処
理し、同様にしてSTN型液晶表示素子を作成した。こ
のような液晶表示素子において、素子端部で白抜け現象
が発生し、中間調表示で液晶配向むらが発生していた。
また、ラビング処理工程の前に布こすり工程を行った場
合でも、白抜け現象が発生し、中間調表示で液晶配向む
らが発生した。
【0063】(比較例2)比較例1において、さらにθ
2を0に設定してラビング処理を行い、STN型液晶表
示素子を作成した。このような液晶表示素子において、
素子端部で白抜け現象が発生し、また中間調表示で液晶
配向むらが発生した。これらの発生頻度は、比較例1よ
りも多かった。
【0064】(比較例3)比較例2において、θ2を
0.0127°に設定してラビング処理を行い、STN
型液晶表示素子を作成した。このような液晶表示素子に
おいて、素子端部で白抜け現象が発生し、また中間調表
示で液晶配向むらが発生した。これらの発生頻度は、比
較例1よりも多かった。また、素子上下方向に明暗を伴
う表示不良が発生した。
【0065】実施例1〜3および比較例1〜3につい
て、配向膜のラビング方向、すなわち延伸方向に伴う位
相差およびラビング軸角度のずれの実測結果を表1に示
す。
【0066】
【表1】
【0067】表1から、位相差が大きい液晶表示素子で
は、表示品位が優れていることが判る。また、素子の上
辺部および中央部の位相差の変化が少ない液晶表示素子
では、表示の均一性が優れていることが判る。さらに、
ラビングの軸角度のずれが少ない液晶表示素子では、光
源としての冷陰極管の熱による上辺部の液晶配向むらが
少ないことが判る。したがって、実施例1〜3の構成に
よるラビング布8のパイル22の毛根部は、液晶表示素
子用基板上に形成された電極4のパターンを覆って形成
された樹脂膜3の上を均一にずれてゆき、電極4による
段差の影響を受けることなく均一にラビング処理される
ものと考えられる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラビング
ローラの回転軸方向を被処理基板の移動方向に直交する
方向に対して、ローラ回転軸の一方端部を基準に傾斜し
て配置し、またラビング布のパイル並設方向に直交する
方向をラビングローラの回転軸方向に対して、ローラ回
転軸の一方端部を基準にローラ回転方向に傾斜するよう
にし、パイル並設方向とローラ回転軸方向に直交する方
向との成す角度θ1を20°≦θ1≦40°の範囲に選
んだ。したがって、効率的にラビング処理することがで
きるとともに、ラビング処理むらを抑制することができ
る。
【0069】また本発明によれば、ラビングローラの回
転軸方向は、被処理基板の表面に平行な方向に対して、
ローラ回転軸の他方端部を基準に0.0001°≦θ2
≦0.0126°の範囲に選ばれる角度θ2を成すよう
に配置したので、基板垂直方向のラビング処理密度を均
一に保持することができる。
【0070】また本発明によれば、被処理基板の移動方
向とラビングローラの回転軸方向に直交する方向との成
す角度θ3を0°≦θ3≦50°の範囲に選んだので、
基板移動方向に対してラビングローラを傾斜して、直線
状のラビング処理むらを生じないようにすることができ
る。
【0071】また本発明によれば、基板上に複数の帯状
電極が互いに平行に形成され、帯状電極を覆って被処理
膜である樹脂膜が形成されて構成される被処理基板を用
い、ラビング布のパイル並設方向と帯状電極の長手方向
との成す角度θ4を35°≦θ4≦45°の範囲に選ん
だので、高い密度でラビング処理することができ、また
帯状電極の段差によるパイル毛根部のずれを防止してラ
ビング処理むらを抑制することができる。
【0072】また本発明によれば、ラビング処理工程の
前にラビングローラを布と接触させて回転するようにし
たので、パイルの毛先が揃い、初期段階から均一にラビ
ング処理することができる。
【0073】また本発明によれば、回転ローラに巻着さ
れる矩形のラビング布は、ラビング布用布地に対して2
0°≦θ5≦40°の範囲の角度θ5で斜めに裁断され
たものである。このようなラビング布を回転ローラの外
周面に巻着することによって、ラビング処理装置に搭載
されるラビングローラを容易に実現することができる。
【0074】また本発明によれば、ラビング処理装置を
用いて作成された配向膜を備える一対の基板部材間に液
晶を封入して液晶素子を作成した。このような液晶表示
素子は、表示直後において白抜け現象は発生せず、また
表示を続けて光源である冷陰極管の熱の影響を受けて
も、白抜け現象は発生しない。さらに、中間調表示およ
び最適電圧表示のいずれにおいても、液晶配向むらは発
生しない。
【0075】また本発明によれば、表示品位に対してラ
ビング処理むらの影響を受けやすいがSTN型液晶表示
素子において、ラビング処理むらを低減することがで
き、表示品位を格段に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるラビング処理装置
の構成を簡単に示す図であり、図1(A)は平面図であ
り、図1(B)は斜視図である。
【図2】ラビング処理装置の拡大断面図である。
【図3】ラビング布8の拡大斜視図である。
【図4】図4(A)は、所定の領域が裁断されてラビン
グ布8とされる布地25を示す平面図であり、図4
(B)は裁断されたラビング布8を回転ローラ7に巻着
する様子を示す斜視図である。
【図5】ラビング処理装置を用いて作成した配向膜を有
する液晶表示素子31を示す図であり、図5(A)は断
面図であり、図5(B)は平面図である。
【図6】ラビング処理装置を示す図であり、図6(A)
はθ1=20°としたときを示し、図6(B)はθ1=
40°としたときを示す。
【図7】ラビング処理装置のラビングローラ5の拡大斜
視図である。
【図8】図7の領域Aのラビング布8を拡大して示す斜
視図であり、図8(A)はθ1=20°としたときを示
し、図8(B)はθ1=40°としたときを示す。
【図9】従来技術であるラビング処理装置が備えるラビ
ングローラ51を示す斜視図である。
【図10】ラビングローラ51の拡大斜視図である。
【図11】図10の領域Bのラビング布54を拡大して
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 被処理基板 2 基板 3 樹脂膜 4 帯状電極 5 ラビングローラ 6 回転軸 7 回転ローラ 8 ラビング布 9,17 基板移動方向 10 ローラ回転方向 11 ローラ回転軸方向に直交する方向 12,28 パイル並設方向 13 ローラ回転軸方向 14 パイル並設方向に直交する方向 15 被処理基板表面に平行な方向 16 ローラ回転軸に直交する方向 18 帯状電極長手方向 19 反時計回り方向 20 基板移動方向に直交する方向 21 ステージ 22 パイル 23 縦糸 24 横糸 25 布地 26 縦糸長手方向 27,29 ラビング布の一辺 31 液晶表示素子 32,35 透光性基板 33,36 帯状透明電極 34,37 配向膜 38 一方基板部材 39 他方基板部材 40 液晶層 44 水平移動用モータ 45 回転駆動用モータ 46 ギア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理膜を有する被処理基板が載置され
    るステージと、 ステージの載置面に平行な方向にステージを移動する移
    動手段と、 ステージに載置された被処理基板の被処理膜表面に接触
    可能に配置されるラビングローラであって、互いに直交
    する2方向に周期性を有する間隔をあけてそれぞれ植設
    されたパイルを有するラビング布を回転ローラの外周面
    に巻着して成るラビングローラと、 ラビングローラを回転駆動する駆動手段と、を備え、 ステージに載置された被処理基板の被処理膜表面にラビ
    ングローラを接触させ、被処理基板およびラビングロー
    ラを相対的に移動させて被処理膜表面をラビング処理す
    るラビング処理装置において、 ステージ載置面に平行な平面において、ラビングローラ
    の回転軸方向は、被処理基板の移動方向に直交する方向
    に対して、ローラ回転軸の一方端部を基準に傾斜してお
    り、 ステージ載置面に垂直な平面において、ラビング布のパ
    イル並設方向に直交する方向は、ラビングローラの回転
    軸方向に対して、ローラ回転軸の一方端部を基準にロー
    ラ回転方向に傾斜しており、パイル並設方向とローラ回
    転軸方向に直交する方向との成す角度θ1は、20°≦
    θ1≦40°の範囲に選ばれることを特徴とするラビン
    グ処理装置。
  2. 【請求項2】 ラビングローラの回転軸方向は、被処理
    基板の表面に平行な方向に対して、ローラ回転軸の他方
    端部を基準に角度θ2を成し、 角度θ2が、0.0001°≦θ2≦0.0126°の
    範囲に選ばれることを特徴とする請求項1記載のラビン
    グ処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理基板の移動方向とラビングローラ
    の回転軸方向に直交する方向との成す角度θ3が、0°
    ≦θ3≦50°の範囲に選ばれることを特徴とする請求
    項1または2記載のラビング処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理基板は、基板上に複数の帯状電極
    が互いに平行に形成され、帯状電極を覆って被処理膜で
    ある樹脂膜が形成されて構成され、 ラビング布のパイル並設方向と帯状電極の長手方向との
    成す角度θ4が、35°≦θ4≦45°の範囲に選ばれ
    ることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1記
    載のラビング処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理膜のラビング処理方法において、 被処理膜のラビング処理工程の前に、請求項1〜4のう
    ちのいずれか1記載のラビング処理装置のラビングロー
    ラの表面に所定の布を接触させて、500rpm以上1
    000rpm以下の範囲の回転数で該ラビングローラを
    回転させる工程を含むことを特徴とするラビング処理方
    法。
  6. 【請求項6】 回転ローラの外周面に巻着される矩形の
    ラビング布であって、互いに直交する2方向に周期性を
    有する間隔をあけてそれぞれ植設されたパイルを有する
    ラビング布において、 ラビング布用布地の縦糸の長手方向と、ラビング布を回
    転ローラに巻着したときに回転ローラの回転軸方向とは
    直交する方向に沿うラビング布の一辺との成す角度θ5
    が、20°≦θ5≦40°の範囲に選ばれて裁断されて
    いることを特徴とするラビング布。
  7. 【請求項7】 被処理膜である樹脂膜を有する被処理基
    板である基板部材の樹脂膜に対して、請求項1〜4のう
    ちのいずれか1記載のラビング処理装置を用いてラビン
    グ処理して配向膜を形成する工程と、配向膜が形成され
    た一対の基板部材を配向膜を内方側にして互いに対向さ
    せ、該基板部材間に液晶を封入して液晶表示素子を作成
    する工程とを含むことを特徴とする液晶表示素子の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記液晶表示素子の作成工程では、液晶
    分子が基板部材間で180〜260°ねじれ配向するS
    TN型の液晶表示素子を作成することを特徴とする請求
    項7記載の液晶表示素子の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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