JPH08135744A - チェーンテンショナ - Google Patents

チェーンテンショナ

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JPH08135744A
JPH08135744A JP7212842A JP21284295A JPH08135744A JP H08135744 A JPH08135744 A JP H08135744A JP 7212842 A JP7212842 A JP 7212842A JP 21284295 A JP21284295 A JP 21284295A JP H08135744 A JPH08135744 A JP H08135744A
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shoe
chain
spring
blade
blade spring
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JP7212842A
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English (en)
Inventor
Roger T Simpson
ロジャー・トッド・シンプソン
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BorgWarner Inc
Original Assignee
Borg Warner Automotive Inc
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Publication date
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    • F16H7/18Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転中のチェーンの振動を効果的に減衰させ
る。 【解決手段】 上側の凸面26および下側の凹面28を
有する上側シュー20と、支持面2に取り付けられ、上
側の凸面16および下側の凹面18を有する下側シュー
10と、下側シュー10と係合し、これに緊張力を作用
させるブレードスプリング30とを設けるとともに、上
側シュー凸面26がチェーン3に緊張力を作用させるよ
うに、上側シュー20を支持面2に回動可能に取り付
け、上側シュー凹面28が下側シュー凸面16と重なり
合ってスライド自在に接触するように、下側シュー10
を上側シュー20に対して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のタイミン
グチェーン駆動装置とともに用いられるチェーンテンシ
ョナに関し、さらに詳細には、二つのシューが重なり合
っている(オーバラップしている)ブレード型のチェー
ンテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】テンショナ装置は、複数
のスプロケット間を動力伝達用チェーンが移動するとき
のチェーン用制御装置として用いられている。一般に、
チェーンにある程度のテンションを与えてそれを維持す
ることは、騒音やスリップを防止するために重要なこと
である。スリップはカムシャフトのタイミングを数度変
化させ、損傷を生じさせる可能性があることから、スリ
ップを防止することは、内燃機関のチェーン駆動カムシ
ャフトの場合にとくに重要である。
【0003】内燃機関が運転される過酷な環境下におい
ては、温度の幅広い変化や、チェーンおよびテンショナ
を含むエンジンの種々の部品の線膨張係数の違いによっ
て、チェーンの緊張力は非常に高い値または低い値の間
で変化し得る。カムシャフトおよびクランクシャフトに
よるねじり振動は、チェーンの緊張力をかなり変化させ
る。この緊張力の変化はチェーンの伸びにつながる。さ
らに、チェーンが伸びた状態での使用中におけるチェー
ン部品の摩耗は、チェーンの緊張力の低下につながるチ
ェーンの伸びを生じさせる。
【0004】一般に、ブレード型チェーンテンショナ
は、チェーンに緊張力を与える単一のシューに、予め緊
張力を作用させた状態で組み合わされたブレードスプリ
ングを使用している。ブレードスプリングは弧状に形成
され、シューは概略平坦である。シューは、高温で荷重
が作用すると変形すなわち「クリープ」を起こす半剛体
材料から構成されている。ブレードスプリングは、シュ
ーの形状に沿わされ、シューに組み合わされている。半
剛体のシューは、ブレードスプリングが元のより曲がっ
た弧状の形状に戻るのを妨げているので、ブレードスプ
リングがシューに荷重を作用させることになる。
【0005】運転中にエンジンの熱がシューの温度を上
昇させてシューの剛性が低下すると、ブレードスプリン
グからの荷重がシューをより曲がった弧状の形状に変形
させる。このような変形を通じて、チェーンに緊張力が
与えられる。チェーンテンショナ組立体は、スプロケッ
ト間でチェーンの自由長に沿って配置されている。ブレ
ードスプリングが荷重を作用させてシューをより曲がっ
た弧状形状にすると、シューの先端は、チェーンのスパ
ン内にさらに入り込み、これによってチェーンの緊張力
を増加させる。
【0006】典型的なブレード型チェーンテンショナ
は、ブレードスプリングをただ一つのシューに組み合わ
せている。たとえば、ターナーらの米国特許第 3,490,3
02号は、ブレードスプリングがピン・孔結合を通じてシ
ューに機械的に組み合わされ、これによってシューに荷
重を作用させるように取り付けられたチェーンテンショ
ナを開示している。ブレードスプリングは常時シューに
当接している。
【0007】ブレードスプリングを単一のシューに取り
付けるための他の構造は、ヤングらの米国特許第 4,92
1,472号に開示されている。この特許は、ピンを使わず
にシュー端部の通路を通じてシューと機械的に組み合わ
されたブレードスプリングを有するブレード型チェーン
テンショナを開示している。
【0008】ブレードスプリングを単一のシューに取り
付けるためのまた別の構造は、クラダックらの米国特許
第 5,055,088号に開示されている。この特許は、シュー
の通路を通じて単一のプラスチック製シューと組み合わ
されるとともに、ピンにより固定された複数のブレード
スプリングを使用するブレード型チェーンテンショナを
開示している。
【0009】ブレードスプリングをシューに取り付ける
ための改良された構造は、ホワイトの米国特許第 5,26
6,066号に開示されており、該特許は、引用することに
よって本明細書の中に含まれる。この特許は、弧状に形
成されかつシューに荷重を作用させるようにシュー内部
のポケット部に組み合わされた、簡単な矩形状金属製帯
からブレードスプリングが構成されているブレード型チ
ェーンテンショナを開示している。
【0010】しかしながら、従来のブレード型チェーン
テンショナは幾つかの欠点を有している。その一つは、
シューの弧状形状の範囲が限られているということであ
る。運転温度の変化や緊張力の変化によってチェーンが
一時的に長くなることにより、スプロケット中心間距離
が長いタイミングチェーンでは、スプロケット中心間距
離が短いチェーンに比較して、チェーンは鉛直方向に大
きく振れる。またチェーンはその使用中には摩耗により
伸び、スプロケット中心間でチェーンの鉛直方向の振れ
量が増える。
【0011】このような鉛直方向の振れを制限して、チ
ェーンの余分な緩みをとるためには、チェーンテンショ
ナがより曲がった弧状形状にまで曲がらなければならな
いだろう。
【0012】しかしながら、従来のチェーンテンショナ
は、大きな形状の変化に追従しないので、チェーンに適
切な緊張力を維持させるほどの十分な力でチェーンに接
触するほど曲がることができない。時間が経過してチェ
ーンが伸びたときに、チェーンの余分な緩みをとるのに
必要なより湾曲した弧状の形状にさせるほどの高い初期
荷重をシューに与えておくためには、通常、もっと強い
ブレードスプリングが必要とされる。しかし、残念なが
ら、ブレードスプリングを強くすると、初期運転中の新
しいチェーンに高すぎる緊張力をチェーンテンショナが
作用させることになる。
【0013】従来のブレード型チェーンテンショナの他
の欠点は、チェーンの振動が長引きやすいということで
ある。上述のように、過酷な運転条件やエンジンのねじ
り振動は、チェーンの緊張力の変化をもたらす。ブレー
ドスプリングは、ねじり振動によるチェーン緊張力の変
化に反応する。振動数に応じて、ブレードスプリングの
ばね力は、チェーンを長い振動状態にする共振振動に反
応する。このような振動状態を最小にして、チェーンの
緊張力を一定に維持することは望ましいことである。
【0014】本発明は、制限された弧状形状の範囲や振
動の問題に取り組んでいるブレード型チェーンテンショ
ナを提供する。すなわち、本発明の目的は、チェーンの
振動を効果的に減衰させることができるチェーンテンシ
ョナを提供することにある。
【0015】本発明では、オーバーラップ形状の二つの
チェーンテンショナ用シューを用いることによって、一
方のシューがチェーンに緊張力を与え、他方のシュー
が、振動を減少させるために一方のシューの動きを減衰
させる。オーバーラップしたシュー形状はまた、チェー
ンテンショナが中心間距離の長いタイミングチェーンに
関連して大きな横方向運動に適合できるように、大きな
弧状運動範囲を許容する。本発明は、より小さい初期の
ブレードスプリング力で大きな弧状運動を得ようとして
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るチ
ェーンテンショナは、上面および下面を有する細長い上
側シューと、支持面に取り付けられ、上面および下面を
有する下側シューと、下側シューと係合し、これに緊張
力を作用させるブレードスプリングとを備え、前記上側
シューは、シュー上面がチェーンに緊張力を作用させる
ように、支持面に回動可能に取り付けられており、前記
下側シューは、上側シューの下面が下側シューの上面と
重なり合ってスライド自在に接触するように、配置され
ていることを特徴としている。
【0017】請求項2の発明に係るチェーンテンショナ
は、請求項1において、前記各シューが基端部と先端部
とを有し、前記各基端部がスプリングスロット部を有し
ており、前記ブレードスプリングが第1の端部および第
2の端部を有し、第1の端部が下側シューのスプリング
スロット部に係合し、第2の端部が上側シューのスプリ
ングスロット部に係合し、ブレードスプリングが弧状に
形成され、シューと係合するときに弾性的に変形し、そ
れによってばね力をシューに作用させるようになってい
ることを特徴としている。
【0018】請求項3の発明に係るチェーンテンショナ
は、請求項2において、前記各シューが、基端部と先端
部との間の距離によって限定された長さをそれぞれ有
し、上側シューの長さが下側シューの長さを越えてお
り、下側シューが支持面に固定されていることを特徴と
している。
【0019】請求項4の発明に係るチェーンテンショナ
は、請求項1において、各シューが室を有し、第1のブ
レードスプリングが下側シューの前記室内に配置されて
おり、第1のブレードスプリングが弧状に形成され、弾
性的に変形して下側シューにばね力を作用させるように
なっており、第2のブレードスプリングが上側シューの
前記室内に配置されており、第2のブレードスプリング
が弧状に形成され、弾性的に変形して上側シューにばね
力を作用させるようになっており、下側シューの基端部
が第1の支持部に回動可能に取り付けられており、下側
シューの先端部がストッパ部にスライド可能に接触して
おり、上側シューの基端部が第2の支持部に回動可能に
取り付けられており、下側,上側シューの回動の軸が実
質的に平行になるように、第1の支持部と第2の支持部
とが整列していることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】発明の概要 一実施態様においては、本発明は、二つのシューおよび
一つのフレードスプリングを有するブレード型チェーン
テンショナを含んでいる。一方のシューはスプリングス
ロット部を有し、支持部に強固に取り付けられている。
他方のシューは弧状に形成されるとともに、支持部に回
動可能に取り付けられた一端部にスプリングロット部を
有しており、その他端部は前記一方のシューに重なり合
って(オーバラップして)接触している。ブレードスプ
リングは、各シューのスプリングスロット部に係合する
二つの端部を有しており、シューにばね力を与えてい
る。
【0021】他の実施態様においては、本発明は、弧状
に形成された第1のシューを有するブレード型チェーン
テンショナを含んでおり、該第1のシューは、凸面を有
するとともに、支持部に回動可能に取り付けるための穴
が形成された一端部にスプリングスロット部を有してい
る。弧状に形成された第2のシューは凹面を有してお
り、他の支持部に回動可能に取り付けるための穴が形成
された一端部にスプリングスロット部を有している。
【0022】第2のシューの凹面は第1のシューの凸面
にスライド可能にオーバーラップしており、これによ
り、粘性流体層がこのスライド運動を減衰させるように
形成されたスライド接触領域を限定している。ブレード
スプリングは、二つのシューのスプリングスロット部と
係合する二つの端部を有しており、各シューにばね力を
与えるために第1のシューに当接している。
【0023】第3の実施態様においては、テンショナは
二つのシューおよび二つのブレードスプリングを含んで
いる。各シューは、ブレードスプリングが配置されかつ
シューにばね力を与えるスプリング室を有している。凸
面を有し弧状に形成された一方のシューは、支持部に回
動可能に取り付けられた一端部に節部を有しており、他
端部はストッパ部にスライド可能に接触している。弧状
に形成された他方のシューは、支持部に回動可能に取り
付けられた一端部に節部を有し、前記一方のシューの凸
面の一部にオーバーラップして回動可能に接触する凹面
を有している。粘性流体層は、凹面および凸面間のスラ
イド接触領域に形成されている。
【0024】本発明はまた、ダブルブレード型チェーン
テンショナの組立方法を提供する。この組立方法は、二
つのシューおよび一つのブレードスプリングを用意する
ことを含んでいる。シューは支持部に回動可能に取り付
けられ、スプリングスロット部に容易に接近できるよう
に一方が開放されている。ブレードスプリングの一端部
は、一方のシューのスプリングスロット部内に挿入さ
れ、ブレードスプリングの逆側端部は、他方のシューの
スプリングスロット部内に挿入される。一方のシューが
ブレードスプリングに当接し、他方のシューが一方のシ
ューにオーバーラップするように、各シューがブレード
スプリング側に回動させられる。
【0025】スプリングの形状がシューの平らな形状に
実質的に対応するようにスプリング形状を変形させるた
めに、シューはスプリングに押し付けられる。ばね力に
抗して組立体を適切な位置に保持するために、仮止めピ
ンがシューの上に設けられる。
【0026】好ましい実施態様の詳細な説明 図面について説明すると、図6は、チェーン3に隣接し
て設けられた本発明のダブルブレード型チェーンテンシ
ョナの一実施態様を示している。ダブルブレード型チェ
ーンテンショナ1は、チェーン3に緊張力を作用させる
ために、固定された支持面2に取り付けられている。テ
ンショナ1は、シューとしても知られる二つのブレード
10,20と一つのブレードスプリング30とを有して
いる。シューの各端部11,21は、それぞれ支持面2
上の二つの支持部40,41に回動可能に取り付けられ
ている。
【0027】説明の便宜上、支持面2からチェーン3に
向かう方向を「上方」とする。しかしながら、支持面2
に対する実際の方向には関係なく、テンショナがエンジ
ンに据え付けられたときには、チェーンがテンショナに
隣接しているということが当該分野の当業者に理解され
るだろう。したがって、上側シュー20は、チェーン3
の下側部分4に当接して配置されている。上側シュー2
0は下側シュー10にオーバーラップしている。下側シ
ュー10は、ブレードスプリング30上においてこれに
当接して配置されている。ブレードスプリングの一方の
端部31は、下側シュー10の回動可能な端部11に係
合しており、他方の端部32は、上側シュー20の回動
可能な端部21に係合している。
【0028】チェーンに緊張力を与えるために、上側シ
ュー20をチェーンに押し付けるばね力を、ブレードス
プリング30がチェーンに向かって上方に作用させる。
一般に、チェーンの緊張力の変化は、チェーンの鉛直方
向の動き(振れ)を生じさせる。チェーン駆動装置(図
示せず)からの緊張力が増加することにより、下側シュ
ー10および上側シュー20を下方に押しやる、チェー
ンの下方への振れが生じる。シューの下方への振れに応
じて、上側シュー20が下側シュー10に沿ってスライ
ドする。二つのシュー10,20の物理的接触は、チェ
ーン緊張力の変動およびばね力の反動によって生じるシ
ューの相対的動きを減衰させる。
【0029】図1ないし図4に示すように、下側シュー
10は第1の半径で弧状に形成されている。下側シュー
10は、シュー10を回動可能に取り付けるための開孔
または穴15が形成された基端部11に節部14を有し
ている。基端部11から先端部12にかけて腕部13が
弧状に延びており、該腕部13は、上側の凸面16と下
側の凹面18とを有している。下側の凹面18が節部1
4に連結される領域部分において、スプリングスロット
部17が節部14と腕部13との間に配置されている。
スプリングスロット17は、下側シューの全幅にわたっ
て延びている。
【0030】上側シュー20は、下側シューと同様の第
2の半径で弧状に形成されている。上側シュー20は、
シュー20を回動可能に取り付けるための開孔または穴
25が形成された基端部21において節部24を有して
いる。基端部21から先端部22にかけて腕部23が弧
状に延びており、該腕部23は、上側の凸面26と下側
の凹面28とを有している。下側シュー10の腕部13
の厚みと概略等しい距離だけ離れた腕部23下方の領域
部分において、スプリングスロット部27が節部24と
腕部23との間に配置されている。スプリングスロット
27は、上側シューの全幅にわたって延びている。
【0031】下側シュー10および上側シュー20は、
高温で大きな荷重が作用すると変形すなわち「クリー
プ」を起こす、たとえばナイロンのような合成材料から
構成される。たとえば6/6ナイロンは使用できる市販
材料の一つである。シューはまた、ガラス質の物質を含
む6/6ナイロンのような複合材料であってもよい。運
転中はエンジンの熱がシューを変形させ、ブレードスプ
リング30からの荷重の下でシューがより湾曲した弧状
の形状になるため、弾性的に変形可能な物質が望まし
い。高温でシュー10,20が大きく湾曲した弧状形状
になることは、チェーン3が加熱されて伸びるときにチ
ェーン3に緊張力を維持させる必要性に合致している。
【0032】また、上側シュー20および下側シュー1
0に異なる材料を使用してもよい。たとえば、耐摩耗性
および耐久性の高いPEEK(polyester ethylene ket
one)を上側シュー20に使用し、下側シュー10に6/
6ナイロンを使用してもよい。もし異なる材料が使用さ
れるのであれば、好ましくは、上側シューが硬くてより
耐久性のある材料であり、下側シューが柔らかくてより
柔軟性のある材料であるべきである。下側シュー用の材
料はまた、上側および下側シュー間の摺動抵抗を最適な
ものにするように選択される。
【0033】ブレードスプリング30は、適切な材料で
あれば何でもよく、典型的には、熱処理されたばね綱か
ら構成される。このような材料は容易に入手可能であ
り、当該分野の当業者に知られている。
【0034】ブレードスプリング30は一般に矩形状で
あり、シューの形成半径よりも小さい第3の半径で弧状
に形成されている。言い換えれば、ブレードスプリング
30は、比較的平坦に見えるシューよりも大きな曲率で
形成されている。ブレードスプリング30の矩形形状
は、スプリングスロット17,27内のブレードスプリ
ング30の各端部31,32において、全長および全幅
にわたって一様に分布したばね力を保証する。このばね
力により、各端部31,32がスプリングスロット部1
7,27の面に強固に係合し、これにより、ブレードス
プリング30がシューに組み合わされる。
【0035】図4ないし図6に示すように、シューは支
持部40,41の回りを回動する。シューの基端部1
1,21は、節部14,24の穴15,25を挿通しか
つそれぞれ支持部40,41に接続されるピン42,4
3に連結されている。シューは、上方に作用するばね力
に対して各々逆方向に回動するように、配置されてい
る。回動の中心軸は、上側シュー20が下側シュー10
と真正面からオーバラップするように、実質的に平行に
なっている。
【0036】上側シューの凹面28の実質的部分は、下
側シューの凸面16の実質的部分と重なり合い、スライ
ド可能に接触している。これらの対向面はスライド接触
面35の領域を形成している。上方に作用するばね力に
より、シューが互いに逆方向に上方へ回動し、この結
果、対向面16,28が互いにスライドする。
【0037】本発明のこの実施態様の構造はいくつかの
利点をもたらす。その第1は、各シューの基端部11,
21のみがブレードスプリング30と係合し、各シュー
の先端部12,22が自由端になっているので、ブレー
ドスプリングの作動範囲がシューによって抑制されない
ということである。むしろ、チェーンに緊張力を維持さ
せるためにより湾曲した弧状形状にまでブレードスプリ
ングが湾曲できるように、オーバーラップしているシュ
ー10,20が必要なだけ離れてスライドする。
【0038】第2は、オーバーラップしているシュー
が、チェーンの振動および動きを減衰させるスライド抵
抗を有していることである。他の利点は、異なる使用条
件下でチェーンテンショナ全体の性能を最適なものにす
るために、上側および下側シューの特定の機能に関係し
て、シューが異なる材料から構成されるということであ
る。
【0039】通常の運転中にチェーン3が上側シュー2
0の基端部21から先端部22まで動くことができるよ
うに、ダブルブレード型チェーンテンショナ1が設けら
れるのは好ましいことである。これにより、上側シュー
の先端の自由端22がチェーン3に引っ掛かったり干渉
したりするのが防止される。チェーンが上側シューの弧
状の凸面26の形状に概略沿うように、テンショナは配
置されている。
【0040】しかしながら、チェーンからの荷重がシュ
ーを変形させ、シュー形状を、ブレードスプリングおよ
びチェーン間の荷重の均衡によって決定される、対応す
るブレードスプリング30の弧状形状にする。チェーン
およびブレードスプリング30の対抗荷重は、対向面1
6,28がスライド可能な接触を保つように、上側およ
び下側シューを同じ弧状形状にする。
【0041】ダブルブレード型チェーンテンショナの他
の実施態様が図7に示されている。この実施態様は、第
1のシュー10,第2のシュー20,および単一のブレ
ードスプリング30を有している。下側シューの腕部1
3は、上側シューの腕部23よりもかなり短くなってい
る。上側シューの先端部22は、下側シューの支持面1
6にオーバーラップしている。下側シュー10は、固定
の支持面2に固定されている。上側シューは支持部41
に回動可能に取り付けられている。ブレードスプリング
30の一端部31は下側シューのスプリングスロット部
17に係合し、他端部32は上側シューのスプリングス
ロット部27に係合している。
【0042】上側シュー20の凹面部28aの比較的小
さい部分のみが下側シュー10の支持面16に接触して
いる。これが、スライド接触面の対応する小さい領域に
なっている。チェーンからの荷重が上側シューと下側シ
ューとの接触状態を維持する。下側シュー10とオーバ
ーラップしていない上側シュー20の凹面28の一部が
ブレードスプリング30と接触している。
【0043】本発明のこの実施態様の構造は、上述した
実施態様と同じ多くの利点をもたらす。このテンショナ
は大きな作動範囲を提供し、シュー間の摺動抵抗を提供
するものであり、各シューには異なる材料が用いられ
る。さらに、この実施態様は、テンショナに要求される
部品点数を削減する。下側シュー10を上側シュー20
よりもかなり短くし、下側シューを支持面2に固定する
ことにより、低コストのテンショナが提供される。本実
施態様は比較的小さなスライド接触領域35を有してい
るが、この構造は、回動可能なただ一つのシュー20と
これに対応した少ない部品とを備えた本発明の機能性を
達成している。
【0044】本発明によるダブルブレード型チェーンテ
ンショナのまた別の実施態様が図8に示されている。
【0045】ダブルブレード型チェーンテンショナのこ
の実施態様は、各シュー110,120内にそれぞれブ
レードスプリング133,134を有している。下側シ
ュー内のスプリング室119はブレードスプリング13
3を含んでいる。上側シュー内のスプリング室129は
他のブレードスプリング134を含んでいる。ブレード
スプリング133,134は、腕部113,123の実
質的に全長にわたって延びている。各ブレードスプリン
グ133,134は、引用することによって本明細書の
中に含まれる米国特許第 5,266,066号に記述されている
ような方法で、シュー110,120にそれぞれ独立に
ばね力を作用させる。
【0046】この実施態様の各シュー110,120が
各々に作用する独立したばね力を有しているとしても、
本発明の原理は、上側シュー120および下側シュー1
10のオーバーラップした協働関係にあることは明らか
である。下側シュー110が上側シュー120に緊張力
を作用させる一方、上側シュー120がチェーン3に緊
張力を作用させる。下側シュー110はまた、上側シュ
ー120の凹面128とスライド接触している凸面11
6を含んでいる。チェーンに対してテンショナの位置を
偏倚させるために、下側シュー110の先端部112は
固定のストッパ部146に対してスライド可能に配置さ
れている。シューの基端部111,121は、二つの支
持部140,141に回動可能に取り付けられている。
【0047】この実施態様は、下側シュー110内にの
みブレードスプリング133が含まれかつ上側シュー1
20内にはブレードスプリングが含まれていない状態で
も、機能し得るということが理解されるべきである。言
い換えれば、図6に示す上側シュー20を図8の上側シ
ュー120の位置に配置することができる。この態様
(図示せず)では、ばね力は下側シュー110から上側
シュー20を介してチェーン3に伝達されることになる
が、各シュー110,120が独立したブレードスプリ
ング133,134をそれぞれ内蔵している方が好まし
い。
【0048】本発明によれば、上側シュー120は下側
シュー110に対して種々の位置をとり得る。好ましい
位置は図8に示されている。下側シュー110の節部1
14は第1の支持部140に取り付けられ、第1の固定
軸142に枢支されている。上側シュー120の節部1
24は第2の支持部141に取り付けられ、第1の固定
軸142に平行な第2の固定軸143に枢支されてい
る。第1および第2の固定軸142,143は、それぞ
れ下側および上側シュー110,120に直交してい
る。上側シューの先端部122が下側シューの基端部1
11上に配置されるとともに、下側シューの先端部11
2が上側シューの基端部121の下方に配置されるよう
に、支持部140,141が対向配置されている。
【0049】この実施態様の構造もまた、上述の実施態
様と同じいくつかの利点をもたらす。また、この実施態
様は、各シューがブレードスプリングを内蔵しているこ
とにより、各シューの重なり合いの相対的な位置関係を
決める設計上の柔軟性を提供する。同様に、一つ以上の
ブレードスプリングが設けられることから、テンショナ
の固有振動数を変えたり、段階的なばね定数を提供した
りするために、異なる強さのスプリングを用いることが
できる。
【0050】本発明によるダブルブレード型チェーンテ
ンショナの運転時には、テンショナは、チェーンの振動
および鉛直方向の振れを減衰させるために機能する。チ
ェーン3の鉛直方向の振れまたは振動は、シュー10,
20のオーバーラップした形状を効果的に使用すること
によって、減衰される。
【0051】たとえば図6に示すように、より湾曲した
弧状形状に変形するブレードスプリングからの上方への
力は、上側シュー20を反時計回りに回動させる。この
反対方向の回転は、上側シューの下側の凹面28の、下
側シューの上側の凸面16に対するスライド運動に変換
される。シューのスライド運動への抵抗を作りだすこと
によって、ブレードスプリングの変形もまた抑制され
る。この抵抗は、チェーンの鉛直方向の振れおよび張力
変化に対するブレードスプリングの反動を減衰させ、こ
れにより、ブレードスプリングの反動に起因する長引く
チェーン振動を減衰させる。
【0052】シューのスライド運動に対する抵抗は、部
分的には対向面16,28間の摩擦による。好ましく
は、下側シュー10および上側シュー20のために選ば
れた材料は、同様の弧状形状を維持するために、運転中
の温度および荷重の下で同様に変形し、これにより、対
向面16,28が大きな表面領域35を形成することに
なる。この大きな表面領域35すなわちスライド接触領
域が、下側および上側シュー10,20の相対的なスラ
イド運動に対抗する実質的な摩擦力を導入していると考
えられている。
【0053】対向面16,28を異なった摩擦係数にす
るために、シューは種々の材料から構成され得る。摩擦
係数は、摺動面16,28に種々の処理を施すことによ
っても変化し得る。腕部13,23の長さや支持部4
0,41の位置を変えて、スライド接触領域35の面積
を変えることにより、摩擦は変化し得る。ばね力および
対抗するチェーン荷重が種々の運転条件下で一様に摩擦
力を分配するように、腕部13,23は同様の長さおよ
び対称性を有している方が好ましい。
【0054】摩擦に加え、粘性要素によってシュー1
0,20の動きが減衰される。オーバラップしたシュー
10,20は、シュー10,20の相対的な運動を減衰
させる粘性流体をスライド面16,28間において受け
入れるのに適合している。好ましくは、粘性流体はエン
ジンオイルである。運転中は、細かなオイルミストがタ
イミングチェーンボックス内に霧状に飛散する。接触す
る対向面16,18は毛管作用を起こし、これにより、
スライド接触領域35内にオイルフィルムを引き込む。
スライド接触領域35に形成されたオイルの層は、対向
面16,28の相対的なスライド運動に粘性抵抗を与え
る。
【0055】粘性流体の利点は、摩擦が依存している正
確な面間接触にはその減衰作用が依存していないという
ことであり、これは、オイルが対向面間の隙間を埋める
からであると考えられている。オイルを剪断するのに必
要な力は、摩擦に打ち勝つのに必要な力よりも大きいと
考えられている。チェーンの鉛直方向の小さな振れに関
連した高い振動数のために、オイルフィルムを剪断する
のに必要な荷重はシューのスライド運動に抵抗するのに
十分に高くなっている。
【0056】また、オーバラップしたシュー形状は、鉛
直方向の極端な振れにより伸びたチェーンに緊張力を維
持させるために、ブレードスプリングがより湾曲した弧
状形状にまで変形するのを許容している。とくに、スプ
ロケット心間距離の長いチェーンは、チェーンの伸びに
関連して鉛直方向に大きく振れる。たとえば、新しいチ
ェーンと比較すると、古い伸びたチェーンはさらに5m
m振れる。伸びたチェーンに同じ緊張力を維持させるた
めには、テンショナがより湾曲した形状で作動しなけれ
ばならない。
【0057】オーバラップしたシュー形状は、ブレード
スプリングがより湾曲した弧状形状まで曲がるように、
シューがスライドして「開く」のを許容する。オーバラ
ップしたシューはばね力に対して抗し得ない。したがっ
て、初期の低いブレードスプリング荷重は、伸びたチェ
ーンの鉛直方向の伸びの範囲に適合するのに必要な極端
な弧状形状を得るのに、満足のいくものである。
【0058】本発明はまた、ダブルブレード型チェーン
テンショナの組立方法を意図している。たとえば図4な
いし図6に示すように、ダブルブレード型チェーンテン
ショナは以下のように組み立てられる。
【0059】下側および上側シュー10,20がそれぞ
れ支持部40,41に回動可能に取り付けられる。スプ
リングスロット部17,27に接近できるように、シュ
ー10,20は別々に回動させられる。ブレードスプリ
ング30の第1の端部31は下側シュー10のスプリン
グスロット部17内に挿入され、ブレードスプリング3
0の第2の端部32は上側シュー20のスプリングスロ
ット部27内に挿入される。下側シュー10はブレード
スプリング30側に回動させられる。
【0060】次に、上側シュー20は、下側シュー10
にオーバラップするように、ブレードスプリング30側
に回動させられる。ブレードスプリング30が下側シュ
ー10の腕部13とほぼ同じ弧状形状に変形するまで、
下側シュー10をブレードスプリング30に圧接させる
ために、上側シュー20には常時力を作用させる。ブレ
ードスプリング30の端部31,32におけるばね力
は、ブレードスプリング30を適切な位置に保持するた
めに、スプリングスロット部17,27を強固に係合さ
せる。
【0061】次に、仮止めピン45が上側シュー20の
第2の端部22上に配置され、これにより、変形したブ
レードスプリング30のばね力に抗してシュー10,2
0が適切な位置に保持される。
【0062】組立体がエンジン内のチェーン3に隣接し
て取り付けられると、仮止めピン45が取り外される。
これにより、ブレードスプリング30がより湾曲した弧
状形状にまで動く。このばね力は、シュー10,20を
チェーン3に向かって上方に押しやる。対向するチェー
ン3の緊張力は、ブレードスプリングに対応してより湾
曲した弧状形状にまでシュー10,20を変形させる。
【0063】本発明は、オーバラップしたシューを用い
ることによって減衰特性を作りだす、チェーンテンショ
ナの分野における改良を有利に取り入れている。減衰作
用はチェーンの振動および鉛直方向の振れを減少させ
る。オーバーラップしたシュー形状はまた、心間距離の
長い、とくにタイミングチェーンにおいて必要とされる
初期のばね強さを小さくする。心間距離が長いチェーン
ほど、潜在的に鉛直方向の大きな振れを有している。オ
ーバーラップしたシューは、初期のばね強さに対する要
求は少ないままで、極端な鉛直方向位置でチェーンに緊
張力を維持させるために、より湾曲した弧状形状にまで
延びることができる。
【0064】本発明が関連する分野の当業者は、本発明
の精神や本質的特徴部分から外れることなく、とくに上
述の教示にしたがって、本発明の原理を採用する変形例
や他の実施態様を構築し得る。上述の実施態様は、あら
ゆる点において、限定としてではなく単なる例示として
見なされるべきものである。したがって、本発明は特定
の実施態様に関連して記述されているが、構造,順序,
材料その他の変更は、本発明の範囲内においてではある
が、当該分野の当業者には明らかであろう。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るチェ
ーンテンショナによれば、運転中のチェーンの振動を効
果的に減衰させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダブルブレード型チェーンテンシ
ョナの一実施態様の全体斜視図である。
【図2】図1のダブルブレード型チェーンテンショナの
正面図である。
【図3】図1のダブルブレード型チェーンテンショナの
平面図である。
【図4】図1のダブルブレード型チェーンテンショナの
正面図であって、組立時の開位置におかれたブレードを
示している。
【図5】図1のダブルブレード型チェーンテンショナの
正面図であって、組立後に仮止めピンを配置した装置を
示している。
【図6】図1のダブルブレード型チェーンテンショナの
正面図であって、チェーンの一部に隣接する位置に取り
付けられた装置を示している。
【図7】本発明によるダブルブレード型チェーンテンシ
ョナの他の実施態様の正面図である。
【図8】ダブルブレード型チェーンテンショナのまた別
の実施態様の正面図である。
【符号の説明】
1 チェーンテンショナ 2 支持面 3 チェーン 10 下側シュー 11 基端部 12 先端部 16 凸面(上面) 17 スプリングスロット部 18 凹面(下面) 20 上側シュー 21 基端部 22 先端部 26 凸面(上面) 27 スプリングスロット部 28 凹面(下面) 30 ブレードスプリング 31 第1の端部 32 第2の端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンテンショナ1において、 上面26および下面28を有する細長い上側シュー20
    と、 支持面2に取り付けられ、上面16および下面18を有
    する下側シュー10と、 下側シュー10と係合し、これに緊張力を作用させるブ
    レードスプリング30とを備え、 前記上側シュー20は、シュー上面26がチェーン3に
    緊張力を作用させるように、支持面2に回動可能に取り
    付けられており、 前記下側シュー10は、上側シュー20の下面28が下
    側シュー10の上面16と重なり合ってスライド自在に
    接触するように、配置されている、 ことを特徴とするチェーンテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記各シュー10,20が基端部11,
    21と先端部12,22とを有し、 前記各基端部11,21がスプリングスロット部17,
    27を有しており、 前記ブレードスプリング30が第1の端部31および第
    2の端部32を有し、第1の端部31が下側シューのス
    プリングスロット部17に係合し、第2の端部32が上
    側シューのスプリングスロット部27に係合し、ブレー
    ドスプリング30が弧状に形成され、シューと係合する
    ときに弾性的に変形し、それによってばね力をシューに
    作用させるようになっている、ことを特徴とする請求項
    1記載のチェーンテンショナ。
  3. 【請求項3】 前記各シューが、基端部11,21と先
    端部12,22との間の距離によって限定された長さを
    それぞれ有し、上側シュー20の長さが下側シュー10
    の長さを越えており、下側シュー10が支持面2に固定
    されている、ことを特徴とする請求項2記載のチェーン
    テンショナ。
  4. 【請求項4】 各シュー110,120が室119,1
    29を有し、 第1のブレードスプリング133が下側シュー110の
    前記室119内に配置されており、第1のブレードスプ
    リング133が弧状に形成され、弾性的に変形して下側
    シュー110にばね力を作用させるようになっており、 第2のブレードスプリング134が上側シュー120の
    前記室129内に配置されており、第2のブレードスプ
    リング134が弧状に形成され、弾性的に変形して上側
    シュー120にばね力を作用させるようになっており、 下側シュー110の基端部111が第1の支持部140
    に回動可能に取り付けられており、下側シュー110の
    先端部112がストッパ部146にスライド可能に接触
    しており、 上側シュー120の基端部121が第2の支持部141
    に回動可能に取り付けられており、下側,上側シュー1
    10,120の回動の軸が実質的に平行になるように、
    第1の支持部140と第2の支持部141とが整列して
    いる、ことを特徴とする請求項1記載のチェーンテンシ
    ョナ。
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