JP2002213541A - チエーンガイド - Google Patents
チエーンガイドInfo
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Abstract
の軸線方向について不均一にならないように改良された
チェーンガイドを提供する。 【解決手段】 吸気カム軸(1)と排気カム軸(3)と
を連動させるチェーン(5)の走行を安定化させるため
のチエーンガイド(11)の構成を、シリンダヘッド側
に固定される第1部分(固定部14・24)と、チェー
ンに接触する第2部分(ガイド部15・25)と、前記
第2部分のチェーン接触面を平行移動させる手段(例え
ば平行リンク機能を備える連結部16や断面形状がU字
状をなす折り返し部29など)とを有することを特徴と
するものとする。これにより、チェーンとの接触面がチ
ェーンピンの軸線に対して傾斜することがない。
Description
カム軸とを連動駆動するチェーンの走行を安定化させる
ためのチエーンガイドに関するものである。
シリンダヘッドには、図6に示すように、吸気カム軸1
と、該カム軸1で駆動される吸気弁2と、排気カム軸3
と、該カム軸3で駆動される排気弁4とが設けられてい
る。そして吸気カム軸1と排気カム軸3とは、コネクテ
ィングロッド7を介して各気筒のピストン8と連結され
たクランク軸9に対し、チェーン5とスプロケット6a
・6bとからなる同期機構10を介して連結されてお
り、クランク軸9の1/2の回転速度で両カム軸1・3
が同期駆動されるようになっている。
は、遠心力でチェーン5が外側に広がったり、経時変化
でチェーン5が伸びたりすると、バルブタイミングを狂
わせる要因となるので、チェーン5の両カム軸間に掛け
渡された部分に適宜な手段をもって押圧力Tを作用さ
せ、踊りや振れがチェーン5に生じないようにしてい
る。この押圧手段として、鋼板製のチェーンガイドをシ
リンダヘッドに固定し、これをチェーンの両カム軸間に
掛け渡された部分に当接させるようにした構造が、例え
ば特開平9−273429号公報に開示されている。
技術にあっては、チェーンガイドは断面形状がI字状や
クランク状をなし、一端が固定された片持ち梁の構造を
採っている。従って、チェーンからの反力を受けるとチ
ェーンガイドの遊端が上向きに撓み、チェーンガイドの
チェーン摺接面が、チェーンの走行面(チェーンピンの
軸線)に対して傾斜してしまう。その結果、チェーンに
対するチェーンガイドの押圧力分布がチェーンピンの軸
線方向について不均一になり、チェーンにねじれが生ず
るおそれがあった。
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、チ
ェーンに対する押圧力分布がチェーンピンの軸線方向に
ついて不均一にならないように改良されたチェーンガイ
ドを提供することにある。
ために、本発明は、その請求項1において、吸気カム軸
(1)と排気カム軸(3)とを連動させるチェーン
(5)の走行を安定化させるためのチエーンガイド(1
1)の構成を、シリンダヘッド側に固定される第1部分
(固定部14・24)と、チェーンに接触する第2部分
(ガイド部15・25)と、前記第2部分のチェーン接
触面を平行移動させる手段(例えば平行リンク機能を備
える連結部16や断面形状がU字状をなす折り返し部2
9など)とを有することを特徴とするものとした。これ
によれば、チェーンとの接触面がチェーンピンの軸線に
対して傾斜することがない。
を、平行リンク機能を備える連結部で連結するもの(請
求項2の構成)とすれば、スプロケットの前方への第2
部分の突出量を抑制し得るので、チェーンケースの小型
化に有利である。
を、断面形状がU字状をなす折り返し部で連結するもの
(請求項3の構成)とすれば、形状が単純なので製造工
程が簡略で済む。
明について詳細に説明する。
チェーンガイドを示している。このチェーンガイド11
は、図示されていないチェーンケース内に設けられると
共に、吸気カム軸1並びに排気カム軸3のスプロケット
取り付け側の軸端を支持する軸受12が設けられたカム
ホルダ13に対する固定部14と、吸・排気両カム軸1
・3間に掛け渡されたチェーン5の上面に対向するガイ
ド部15と、固定部14とガイド部15との間を連結す
る連結部16とからなっている。
面(カム軸方向)から見て凸形状をなし、連結部16
は、各高位部同士の連結節16aと各低位部同士の連結
節16bとが、側方から見て互いに平行に延在する平行
リンク形状をなしている。このチェーンガイド11は、
金属板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより、上記し
た各部が一体に形成されており、これにより、部品点数
の増加を抑制している。また、固定部14とガイド部1
5とを平行リンク機能を備える連結部16で連結するも
のとすることにより、スプロケット6a・6bの前方へ
のガイド部15の突出量を最小限に抑えられるので、チ
ェーンケースの小型化に寄与し得る。
製のシュー17が例えばモールド成型によって取り付け
られており、このシュー17がチェーン5の上面に摺接
してチェーン5の振れを抑制するようになっている。ま
た、シュー17の長手方向(チェーン延在方向)の両端
には、吸気カム軸1のスプロケット6aに対するチェー
ン噛合開始部と、排気カム軸3のスプロケット6bに対
するチェーン噛合終了部との上方を覆い、チェーン5の
歯飛びを防止するための歯飛び防止突起18がチェーン
ガイド11に一体形成されている。これにより、部品点
数の削減に寄与している。
9と共締めで固定部14が取り付けられる面とチェーン
5におけるシュー17が摺接する面との高さの違いに応
じて連結部16の初期角度が定められており、チェーン
5の吸・排気両カム軸1・3間に掛け渡された部分にガ
イド部15の押し下げ力が常時加わるようにされてい
る。
ムホルダ等のようにシリンダヘッドと一体をなす部分に
単純な板材の一端を固定し、その遊端に設けたシューを
チェーンに当接させたものであった。これに対し、本実
施例に示したものは、固定部14とガイド部15との間
が、平行リンクを介して連結された形をとっている。こ
れによると、チェーン5の走行による発生する上向きの
力がガイド部15に加わると、この力は、平行な2本の
節16a・16bからなる連結部16の弾発力により受
け止められる。この弾発力によってチェーン5の張力が
適正に保たれ、チェーン5に踊りや振れが生ずることが
防止される。
摺接面は、連結部16の平行リンク作用によって上下に
平行移動する。従って、チェーンガイド11のチェーン
との接触面がチェーン走行面つまりチェーンピン21の
軸線に対して傾斜せず、チェーン5上でのチェーンピン
21の軸線方向についての押圧力分布が常に均一となる
ので、チェーン5にねじれを生ずることがない。
態を示している。この実施例におけるチェーンガイド1
1は、上記した第1実施例と同様に、吸気カム軸1並び
に排気カム軸3を支持するカムホルダ13に対し、カム
ホルダ13を締結するボルト19と共締めで固定される
固定部24と、吸・排気両カム軸1・3間に掛け渡され
たチェーン5の上面に対向するガイド部25と、固定部
24とガイド部25との間を連結する連結部26とから
なり、一枚の鋼板を打ち抜き且つ曲げ加工して形成され
ている。
13の上面とチェーン5の上面との高さの違いに応じて
先ずクランク状に曲成された後にスプロケット6の上方
へ向けて延出され、さらに側方から見てU字状をなす折
り返し部29をもって下向きに且つカムホルダ13側へ
向けて曲折され、その最遊端25aにチェーン5の上面
に摺接するシュー27が設けられている。そしてシュー
27の長手方向(チェーン延在方向)の両端には、図5
に示すように、吸気カム軸1のスプロケット6aに対す
るチェーン噛合開始部と、排気カム軸3のスプロケット
6bに対するチェーン噛合終了部との上方を覆い、チェ
ーン5の歯飛びを防止するための歯飛び防止突起28が
チェーンガイド11に一体に形成されている。このよう
にして、形状を単純化して製造工程の簡略化を企図して
いる。また、上記構造によると、ガイド部25の最遊端
25aつまりシュー27の取り付け部が折り返し部29
の内側(カムホルダ側)に設けられているので、チェー
ンケースを大型化せずに済む。
がガイド部25に加わると、連結部26は固定部24を
支点として折り返し部29を上昇させる向きに撓む。こ
れと同時に、シュー27が設けられた最遊端25aは、
折り返されてカムホルダ13側へ延出されているので、
この側は、折り返し部29を支点としてその遊端が上向
きに変形する。これにより、U字状に折り返されて互い
に対向する部分の傾きが相殺され、その結果、シュー2
7のチェーン摺接面が上下に概ね平行移動することとな
る。従って、チェーン5上でのチェーンピン21の軸線
方向についての押圧力分布が常に均一となるので、チェ
ーン5にねじれを生ずることがない。
ーン5と非接触なので、図5に示したようにUターン形
状とはされておらず、単に固定部24とガイド部25と
の高さの差に対応してクランク状に曲折されている。
よる発生する上向きの力がガイド部25に加わると、こ
の力は連結部26の弾発力により受け止められ、この弾
発力によってチェーン5の張力が適正に保たれ、かつチ
ェーン5に踊りや振れが生ずることが防止される。
ガイド11のチェーン5に対する摺接面は、合成樹脂製
のシューを設けずに金属面が直接チェーン5に接触する
ようにしても良い。
よれば、チェーンに対する摺接面がチェーンピンの軸線
に対して傾斜することがないので、チェーンピンの軸線
に対してチェーン接触シューが傾くことに基因するねじ
れがチェーンに生ずることを皆無にする上に大きな効果
を奏することができる。特に、請求項2の構成とすれ
ば、スプロケットの前方へのガイド部の突出量を抑制し
得るので、チェーンケースの大型化を抑制する上に効果
的であり、また、請求項3の構成とすれば、形状が単純
なので製造工程を簡略化する上に効果的である。
図
図
単体の斜視図
Claims (3)
- 【請求項1】 吸気カム軸と排気カム軸とを連動させる
チェーンの走行を安定化させるためのチエーンガイドで
あって、 シリンダヘッド側に固定される第1部分と、チェーンに
接触する第2部分と、前記第2部分のチェーン接触面を
平行移動させる手段とを有することを特徴とするチェー
ンガイド。 - 【請求項2】 前記第1部分と前記第2部分との間が、
平行リンク機能を備える連結部で連結されることを特徴
とする請求項1に記載のチェーンガイド。 - 【請求項3】 前記第1部分と前記第2部分との間が、
断面形状がU字状をなす折り返し部で連結されることを
特徴とする請求項1に記載のチェーンガイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007693A JP4630466B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | チエーンガイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007693A JP4630466B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | チエーンガイド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213541A true JP2002213541A (ja) | 2002-07-31 |
JP4630466B2 JP4630466B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=18875413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001007693A Expired - Fee Related JP4630466B2 (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | チエーンガイド |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1647738A1 (en) * | 2004-10-15 | 2006-04-19 | Morse Tec Europe S.R.L. | Guide device for the chain of the timing system of an internal combustion engine, in particular of a V-engine |
JP2009203957A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Honda Motor Co Ltd | 車両用エンジンのカムシャフト駆動装置 |
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JPH08135744A (ja) * | 1994-11-02 | 1996-05-31 | Borg Warner Automot Inc | チェーンテンショナ |
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JPH10231905A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-02 | Tsubakimoto Chain Co | チェーン張力緩和装置 |
-
2001
- 2001-01-16 JP JP2001007693A patent/JP4630466B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4630466B2 (ja) | 2011-02-09 |
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