JPH08135037A - 通気構造建築物 - Google Patents
通気構造建築物Info
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- JPH08135037A JPH08135037A JP28098694A JP28098694A JPH08135037A JP H08135037 A JPH08135037 A JP H08135037A JP 28098694 A JP28098694 A JP 28098694A JP 28098694 A JP28098694 A JP 28098694A JP H08135037 A JPH08135037 A JP H08135037A
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Abstract
率を向上させ、快適な居住空間を確保する。 【構成】 外壁4及び屋根5の内面側に隙間をあけて外
装断熱材7を設け、外壁4及び屋根5との隙間を通気層
8a、8bとする。外装断熱材7と連結させて床下断熱
材9を設ける。外装断熱材6及び床下断熱材9によって
区画された通気空間27内に、内装材30によって部屋
Rを区画する。建築物1の上部に、日射側の通気層8a
が連通された日射側室14及び非日射側の通気層8bが
連通された非日射側室15が仕切壁13によって区画さ
れた集熱ボックス12を設ける。日射側室14を形成す
る壁部に、通気空間27と連通する開閉可能な第1の窓
部16を形成するとともに、仕切壁13に開閉可能な第
2の窓部17を形成する。非日射側室15を外部と連通
させる。布基礎2によって区画された床下空間26と通
気層8a、8bとを連通させる。
Description
しい通気構造建築物に関するものである。
熱性及び気密性を向上させることにより、冷暖房の効率
を高め、省エネルギー化を図るとともに、快適な居住空
間を得ることが行なわれている。ところで、このよう
に、断熱性及び気密性を高めると、躯体における内部結
露等が生じて木材の劣化を引き起こしたりあるいはカ
ビ、ダニ等を生じさせてしまう恐れがあり、また、夏期
においては、日中断熱材に蓄積された熱気が、夜間輻射
熱として部屋内に放熱されて不快に感じられることがあ
る。このようなことは、断熱材の配設の仕方にも問題が
あるが、室内における通気・通湿が行なわれないために
生じる問題であり、このため、断熱材と外装材との間
に、上下端にて外部と連通させた通気層を設けて、通気
性を向上させるようにした建築物が建築されつつある。
気構造を有する建築物は、通気層を流れる空気によって
通気性を向上させることができる反面、通気性を得るた
めに上下端にて外部と連通しているため、日射によって
暖められた空気がそのまま外部へ放出されてしまい、冬
期においては、せっかく蓄積された自然熱エネルギーを
無駄にしてしまうという問題があった。また、上記建築
物にあっても、外側の通気性が向上されるだけで、躯体
内部における通気性の向上は依然として図られていない
ものであった。
ので、通気性を確保しつつ、冬期においては、少しの無
駄もなくし自然熱エネルギーを利用しながら暖房費等の
低減を図り、夏期においても、室内への熱の伝達を防い
で冷房効率の向上を図ることが可能な通気構造建築物を
提供することを目的としている。
に、請求項1記載の通気構造建築物は、躯体の外周側に
外装断熱材が配設され、該外装断熱材の外周側に僅かに
隙間をあけて外装材が設けられ、これら外装材と外装断
熱材との隙間が通気層とされてなり、かつ前記躯体の下
方に、前記外装断熱材と連結された床下断熱材が設けら
れ、該床下断熱材と前記外装断熱材とによって囲われた
内部空間内にて、内装材によって区画された部屋が形成
されてなる通気構造建築物であって、前記躯体の上部に
は、日射側の通気層と連通する日射側室及び非日射側の
通気層と連通する非日射側室を有し、非日射側室が外部
と連通された集熱ボックスが設けられ、前記日射側室を
区画する壁部には、前記内部空間に連通する開閉可能な
第1の窓部が形成され、前記日射側室及び非日射側室と
を区画する壁部には、これらを連通する開閉可能な第2
の窓部が形成されてなることを特徴としている。
1記載の通気構造建築物において、前記床下断熱材の下
方に、前記基礎によって区画された床下空間が形成され
てなり、該床下空間は、基礎に設けられた基礎断熱材に
よって囲われかつ前記日射側の通気層及び非日射側の通
気層にそれぞれ連通されてなることを特徴としている。
請求項3記載の通気構造建築物は、請求項2記載の通気
構造建築物において、前記基礎に、前記床下空間と外部
とを連通する開閉可能な床下換気口が形成されてなるこ
とを特徴としている。
2または請求項3記載の通気構造建築物において、前記
内部空間と床下空間とを連通する開閉可能な床下連通孔
が設けられてなることを特徴としている。請求項5記載
の通気構造建築物は、請求項1〜4のいずれか1項記載
の通気構造建築物において、前記内部空間と外部とを連
通する開閉可能な外部連通孔が設けられてなることを特
徴としている。
1〜5のいずれか1項記載の通気構造建築物において、
前記外装断熱材及び床下断熱材に、その内面側に溝部が
形成されてなることを特徴としている。請求項7記載の
通気構造建築物は、請求項1〜6のいずれか1項記載の
通気構造建築物において、前記集熱ボックスに設けられ
た前記第2の窓部に、日射側室内から非日射側室内へ空
気を送り出すファンが設けられてなることを特徴として
いる。
1〜7のいずれか1項記載の通気構造建築物において、
前記集熱ボックスに設けられた前記第1の窓部に、日射
側室内と内部空間との間に空気の流れを生じさせるファ
ンが設けられてなることを特徴としている。請求項9記
載の通気構造建築物は、請求項1〜7のいずれか1項記
載の通気構造建築物において、前記日射側室に設けられ
た前記第1の窓部に、端部が前記内部空間の下方側に設
置されたダクトが接続されるとともに、日射側室内の空
気を前記ダクトを介して前記内部空間の下方へ噴き出せ
るファンが設けられてなることを特徴としている。
内部が外装断熱材及び床下断熱材によって囲われている
ので、内部空間における断熱性が向上される。また、集
熱ボックスに設けられた第1の窓部及び第2の窓部を、
各季節に応じて開閉させることにより、通気性を確保し
つつ自然のエネルギーを有効に利用することが可能とな
る。請求項2記載の通気構造建築物によれば、床下空間
と各通気層とが連通されているので、冬は、床下からの
地熱が通気層へ伝達されて暖められ、夏は、床下からの
冷気が通気層へ伝達されて冷やされる。
床下換気口を閉鎖すると、床下空間が基礎断熱材によっ
て囲われて、床下空間内の良好な断熱が行なわれる。ま
た、床下換気口を開放することにより、外気が床下空間
内に取り込まれて通気層へ送り込まれることにより、通
気層における結露が防止される。請求項4記載の通気構
造建築物によれば、床下連通孔を開放することにより、
床下空間の冷気、地熱が効率良く内部空間内に取り入れ
られる。請求項5記載の通気構造建築物によれば、外部
連通孔を開放することにより、外気が内部空間内に取り
入れられる。
躯体と外装断熱材及び床下断熱材との取り付け箇所にて
溝部が空気の流路となり、断熱材の取り付け箇所におけ
る躯体の通気性が躯保される。請求項7記載の通気構造
建築物によれば、ファンによって日射側室の空気が非日
射側室内へ積極的に送り込まれる。
ファンによって内部空間内の空気が日射側室へあるいは
日射側室内の空気が内部空間へ積極的に送り込まれる。
請求項9記載の通気構造建築物によれば、ファンによっ
て日射側室内の空気がダクトを介して内部空間の下方側
から噴き出される。
によって説明する。図1において、符号1は、本実施例
の通気構造建築物である。この建築物1は、地盤に敷設
された布基礎2上に構築されたもので、梁3、柱等によ
って構成された躯体の外周側に、例えば、モルタル壁、
サイディング壁、コンクリート壁等の外壁(外装材)4
及び、例えば、金属板、平ぶき屋根材、かわら屋根材、
ストレート屋根材等からなる屋根(外装材)5が設けら
れている。
び屋根5の内面に沿ってかつこれら外壁4及び屋根5と
の間に隙間をあけて外装断熱材7が配設されており、外
壁4及び屋根5と外装断熱材7との隙間が通気層8a、
8bとされている。また、建築物1の床下には、床下断
熱材9が設けられており、前記外装断熱材7と連結され
ている。また、外装断熱材7及び床下断熱材9には、そ
の内面側に、図2に示すように、縦、横方向へ溝部10
が形成されており、これら外装断熱材7及び床下断熱材
9と躯体を構成する梁3、柱、床等との当接箇所におい
て、溝部10が空気の流路とされて通気されるようにな
っている。
に、外周が前記外装断熱材7によって覆われた集熱ボッ
クス12が設けられている。この集熱ボックス12は、
その内部が仕切壁(壁部)13によって仕切られてお
り、日射側に位置している日射側室14と非日射側に位
置している非日射側室15とが形成されている。そし
て、日射側室14には、日射側の通気層8aが連通さ
れ、非日射側室15には、非日射側の通気層8bが連通
されている。
画する壁部には、後述する通気空間(内部空間)27に
連通する第1の窓部16が形成され、また、日射側室1
4と非日射側室15とを区画する仕切壁13には、これ
ら日射側室14と非日射側室15とを連通させる第2の
窓部17が形成されている。そして、これら第1の窓部
16及び第2の窓部17には、それぞれ開閉扉21、2
2が設けられており、これら開閉扉21、22によっ
て、それぞれの窓部16、17が開閉されるようになっ
ている。また、この集熱ボックス12の上部には、換気
口23が形成されており、前記非日射側室15が外部と
連通されている。
に、扉24によって開閉される換気口25が形成されて
おり、この換気口25を介して、床下空間26と外部と
が連通されている。そして、この換気口25によって外
部と連通された床下空間26は、図5に示すように、前
記通気層8a、8bと連通されている。また、この建築
物1には、その内部に、内装材30によって複数の部屋
Rが区画されており、これら部屋R同士の間が通気空間
(内部空間)27とされている。これら部屋Rは、図5
に示すように、内装材30に形成された通気孔28ある
いは、コンセントボックス等によって前記通気空間27
と連通されている。
周側に配設されて、外部と床下空間26との間の断熱を
行なう基礎断熱材であり、符号32は、地中からの湿気
の侵入を防止するために敷設された防湿シートである。
なお、基礎断熱材31は、布基礎2の外周側に設けるこ
とが好ましいが、布基礎2の内周側に配設しても良い。
また、上記の各断熱材としては、例えば、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を発泡
させた、独立微細構造の合成樹脂発泡断熱板が好まし
い。
ついて、季節毎に説明する。 (1)冬期 図6及び図7に示すように、集熱ボックス12の第1の
窓部16を扉21によって閉じ、第2の窓部17を開放
した状態とし、さらに床下換気口25を閉めておく。こ
のようにすると、通気空間27内と外部とが、外装断熱
材7、床下断熱材9によって遮断され、通気空間27の
外部との断熱化及び気密化が図られ、各部屋R内におけ
る暖房の効率が大幅に向上される。また、床下空間26
と外部とが布基礎2によって遮断され、これにより床下
空間26及び通気層8a、8bの良好な断熱効果を得る
ことができるとともに、床下からの地熱を有効に利用す
ることができる。さらに、外部の冷気が各通気層8a、
8bへ侵入しないため、急激な冷却による結露の発生を
防止することができ、外壁4及び屋根5の内面における
結露の発生を確実に防止することができる。
用いられている暖房等の生活エネルギーによって暖めら
れた空気が循環し、各部屋Rが満遍なく暖められる。な
お、それぞれの通気層8a、8bは、集熱ボックス12
を介して外部と連通されているので、蒸れが防止され
る。
窓部16を開放し、第2の窓部17を扉22によって閉
じた状態として日射側の通気層8aを通気空間27と連
通させ、さらに床下換気口25を閉めておく。そして、
この状態にすると、日射側の通気層8a内の空気が太陽
熱によって暖められて、この暖められた空気が、集熱ボ
ックス12を介して通気空間27内へ送り込まれ、通気
空間27内の空気が、部屋R内にて使用している暖房等
の生活エネルギー及び窓等から取り入れられた太陽熱等
とともに暖められて循環し、各部屋Rが万遍なく暖めら
れる。また、非日射側の通気層8bでは、その上端側が
外部と連通されているので、通気層8b内における蒸れ
が防止される。また、この場合も、床下換気口25が閉
鎖されているので、地熱を有効に利用することができ
る。
1の窓部16及び第2の窓部17をそれぞれ開放した状
態とし、また、床下換気口25も開放する。このように
すると、集熱ボックス12にて各通気層8a、8b及び
通気空間27が外部と連通した状態となる。そして、日
射側の通気層8aでは、太陽熱によって暖められて上昇
気流が生じ、また、それぞれの通気層8a、8b内の暖
められた空気が床下換気口25から床下空間26内に進
入する風によって押し上げられて、集熱ボックス12か
ら外部へ放出され、それぞれの通気層8a、8bには、
地面からの冷気によって冷やされた床下空間26内の空
気が送り込まれることにより、温度が下げられる。
内における蒸れが確実に防止され、さらには、通気層8
a、8bの熱の、通気空間27への伝達を最小限に抑さ
えることができる。また、通気空間27内においては、
その上部にて気温が高くなるため、上昇気流が生じ、内
部の空気が集熱ボックス12を介して外部へ放出され
る。このとき、通気空間27内には、内装材30に形成
された通気孔28等から各部屋R内の空気が送り込まれ
る。このように、通気層8a、8b及び通気空間27の
熱気がそれぞれ集熱ボックス12から外部へ放出される
ので、各部屋Rが涼しくされる。
の窓部16を扉21によって閉じ、第2の窓部17を開
放した状態とし、さらに床下換気口25を開放してお
く。このようにすると、通気空間27内と外部とが、外
装断熱材7及び床下断熱材9によって遮断され、通気空
間27の外部との断熱化及び気密化が図られ、部屋R内
における冷房の効率が大幅に向上させる。また、前述し
たように、日射側の通気層8a内の空気は、太陽熱によ
って暖められて上昇気流が生じ、また、それぞれの通気
層8a、8b内の空気が、床下空間26内に吹き込んで
くる空気によって押し上げられ、集熱ボックス12から
外部へ放出され、さらに、それぞれの通気層8a、8b
に、床下の地面からの冷気によって冷やされた床下空間
26内の空気が送り込まれ、さらに温度が下げられる。
これにより、それぞれの通気層8a、8b内における蒸
れを確実に防止することができ、さらには、通気層8
a、8bの熱の通気空間27への伝達を最小限に抑さえ
ることができる。
1によれば、躯体内部が外装断熱材7及び床下断熱材9
によって囲われているので、通気空間27における断熱
性及び気密性を大幅に向上させることができ、さらに、
外装断熱材7と外壁4及び屋根5との間に通気層8a、
8bを設けたので、さらなる断熱効果を得ることができ
る。また、集熱ボックス12に設けられた第1の窓部1
6及び第2の窓部17を各季節に応じて開閉させること
により、太陽熱等の自然のエネルギーを有効に利用する
ことができ、快適な居住空間を得ることができる。ま
た、冷暖房の効率を高めることができ、これにより、冷
暖房費を節減することができる。また、床下空間26と
通気層8a、8bとを連通させたので、床下からの地熱
を有効に利用することができる。即ち、冬は、床下から
の地熱を通気層8a、8bへ伝達させて暖め、夏は、床
下からの冷気を通気層8a、8bへ伝達させて冷やすこ
とができる。
6を覆ったので、床下空間26内の断熱も行なうことが
でき、また、布基礎2に形成した床下換気口25を開く
ことにより、床下空間26内に外気を取り込ませて、通
気層8a、8bへ送り込むことができ、通気層8a、8
bにおける結露を防止することができる。さらに、外装
断熱材7及び床下断熱材9の内面側に溝部10が形成さ
れているので、躯体を構成する梁3、柱、床等との接触
箇所において、溝部10が空気の流路となり、これら外
装断熱材7及び床下断熱材9と躯体との接触箇所におけ
る確実な通気性を確保することができ、躯体の腐食を防
止することができる。これにより、結露による躯体の腐
食やカビ、ダニ等の発生を確実に防止することができ
る。また、結露の生じ易い非日射側の通気層8bを、そ
の上端部を外部へ常に連通させたことにより、非日射側
の通気層8bにおける結露も確実に防止することができ
る。
気空間27とを遮断したが、図13に示すように、スラ
イド板35をスライドさせることにより開閉される床下
連通孔36を床に形成しても良い。そして、夏期におい
て、床下連通孔36を開口させることにより、床下空間
26の冷気を、通気空間27へ直接取り入れることがで
き、通気空間27内の温度を良好に下げることができ
る。また、図14に示すように、建築物1の壁に、外部
と通気空間27とに連通する外部連通孔37を形成する
とともに、近接離間させることにより、外部連通孔37
を開閉する開閉蓋38を設けても良い。そして、夏期等
において、通気空間27内の温度が上昇した際に、外部
連通孔37によって外部と通気空間27とを連通させ
て、外部の涼しい空気を通気空間27内に導くことによ
り、上記床下連通孔36と同様に、通気空間27内の温
度を良好に下げることができる。
実施例に限定されることなく、例えば、図15に示すよ
うに、第1の窓部16及び第2の窓部17に電動ファン
41、41を設け、通気が必要なときに、これら電動フ
ァン41を駆動させて、積極的に空気を流すようにして
も良い。また、図16に示すように、日射側室14の下
方側に第1の窓部16を形成し、この第1の窓部16に
電動ファン42を設けるとともに、ダクト43を接続し
ておき、このダクト43の端部を通気空間27の下方側
へ配置させておくことにより、ダクト43を介して電動
ファン42によって送り込まれた空気を通気空間27の
下方側から噴き出させ、通気空間27内にて積極的に上
昇気流を生じさせるようにすれば、さらなる効率アップ
を図ることができる。また、集熱ボックス12の第1の
窓部16、第2の窓部17、床下換気口25等を、例え
ば、温度センサ、サーモスタット等を用いて自動的に開
閉させるようにしても良い。
造建築物によれば、下記の効果を得ることができる。請
求項1記載の通気構造建築物によれば、躯体内部が外装
断熱材及び床下断熱材によって囲われているので、内部
空間における断熱性及び気密性を大幅に向上させること
ができ、さらに、外装断熱材と外装材との間に通気層を
設けたので、さらなる断熱効果を得ることができる。ま
た、集熱ボックスに設けられた第1の窓部及び第2の窓
部を、各季節に応じて開閉させることにより、太陽熱等
の自然のエネルギーを有効に利用することができ、快適
な居住空間を得ることができる。また、冷暖房の効率を
高めることができ、これにより、冷暖房費を節減するこ
とができる。
床下空間と通気層とを連通させたので、床下からの地熱
を有効に利用することができる。即ち、冬は、床下から
の地熱を通気層へ伝達させて暖め、夏は、床下からの冷
気を通気層へ伝達させて冷やすことができる。また、基
礎断熱材によって床下空間を覆ったので、床下空間内の
断熱も良好に行なうことができる。請求項3記載の通気
構造建築物によれば、布基礎に形成した床下換気口を開
くことにより、床下空間内に外気を取り込ませて、通気
層へ送り込むことができ、通気層における結露を防止す
ることができる。
夏期において、内部空間内の温度が上昇した際に、床下
連通孔を開口させることにより、床下空間の冷気を、内
部空間へ直接取り入れることができ、内部空間内の温度
を良好に下げることができる。請求項5記載の通気構造
建築物によれば、夏期等において、内部空間内の温度が
上昇した際に、外部連通孔によって外部と内部空間とを
連通させて、外部の涼しい空気を内部空間内に導くこと
により、内部空間内の温度を良好に下げることができ
る。請求項6記載の通気構造建築物によれば、外装断熱
材及び床下断熱材の内面側に溝部が形成されているの
で、躯体を構成する梁、柱、床等との接触箇所におい
て、溝部が空気の流路となり、これら外装断熱材及び床
下断熱材と躯体との接触箇所における確実な通気性を確
保することができ、躯体の腐食を防止することができ
る。これにより、結露による躯体の腐食やカビ、ダニ等
の発生を確実に防止することができる。
ファンによって日射側室の空気を非日射側室内へ積極的
に送り込むことができ、空気の流通を積極的に行なわせ
ることができる。請求項8記載の通気構造建築物によれ
ば、ファンによって内部空間内の空気を日射側室へある
いは日射側室内の空気を内部空間へ積極的に送り込むこ
とができ、空気の流通を積極的に行なわせることができ
る。請求項9記載の通気構造建築物によれば、ファンに
よって日射側室内の空気を、ダクトを介して内部空間の
下方側から噴き出させることができ、内部空間内におけ
る循環を良好に行なわせることができる。
造を説明する通気構造建築物の断面図である。
断熱材の内面側の形状を説明する断熱材の内面側の斜視
図である。
られた集熱ボックスの構成及び構造を説明する集熱ボッ
クスの断面図である。
成された床下換気口を説明する布基礎付近の断面図であ
る。
下空間との連通状態及び内装材に形成された通気孔を説
明する布基礎及び床部分の断面図である。
空気の流れを説明する集熱ボックスの断面図である。
空気の流れを説明する建築物の断面図である。
空気の流れを説明する集熱ボックスの断面図である。
空気の流れを説明する建築物の断面図である。
び空気の流れを説明する集熱ボックスの断面図である。
び空気の流れを説明する建築物の断面図である。
び空気の流れを説明する建築物の断面図である。
られる床下連通孔の構成及び構造を説明する床の断面図
である。
けられる外部連通孔の構成及び構造を説明する壁の断面
図である。
た集熱ボックスの他の構造を説明する集熱ボックスの断
面図である。
た集熱ボックスの他の構造を説明する集熱ボックスの断
面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 躯体の外周側に外装断熱材が配設され、
該外装断熱材の外周側に僅かに隙間をあけて外装材が設
けられ、これら外装材と外装断熱材との隙間が通気層と
されてなり、かつ前記躯体の下方に、前記外装断熱材と
連結された床下断熱材が設けられ、該床下断熱材と前記
外装断熱材とによって囲われた内部空間内にて、内装材
によって区画された部屋が形成されてなる通気構造建築
物であって、 前記躯体の上部には、日射側の通気層と連通する日射側
室及び非日射側の通気層と連通する非日射側室を有し、
非日射側室が外部と連通された集熱ボックスが設けら
れ、 前記日射側室を区画する壁部には、前記内部空間に連通
する開閉可能な第1の窓部が形成され、前記日射側室及
び非日射側室とを区画する壁部には、これらを連通する
開閉可能な第2の窓部が形成されてなることを特徴とす
る通気構造建築物。 - 【請求項2】 前記床下断熱材の下方には、前記基礎に
よって区画された床下空間が形成されてなり、該床下空
間は、基礎に設けられた基礎断熱材によって囲われかつ
前記日射側の通気層及び非日射側の通気層にそれぞれ連
通されてなることを特徴とする請求項1記載の通気構造
建築物。 - 【請求項3】 前記基礎には、前記床下空間と外部とを
連通する開閉可能な床下換気口が形成されてなることを
特徴とする請求項2記載の通気構造建築物。 - 【請求項4】 前記内部空間と床下空間とを連通する開
閉可能な床下連通孔が設けられてなることを特徴とする
請求項2または請求項3記載の通気構造建築物。 - 【請求項5】 前記内部空間と外部とを連通する開閉可
能な外部連通孔が設けられてなることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか1項記載の通気構造建築物。 - 【請求項6】 前記外装断熱材及び床下断熱材には、そ
の内面側に溝部が形成されてなることを特徴とする請求
項1〜5のいずれか1項記載の通気構造建築物。 - 【請求項7】 前記集熱ボックスに設けられた前記第2
の窓部には、前記日射側室内から非日射側室内へ空気を
送り出すファンが設けられてなることを特徴とする請求
項1〜6のいずれか1項記載の通気構造建築物。 - 【請求項8】 前記集熱ボックスに設けられた前記第1
の窓部には、前記日射側室内と内部空間との間に空気の
流れを生じさせるファンが設けられてなることを特徴と
する請求項1〜7のいずれか1項記載の通気構造建築
物。 - 【請求項9】 前記日射側室に設けられた前記第1の窓
部には、端部が前記内部空間の下方側に設置されたダク
トが接続されるとともに、前記日射側室内の空気を前記
ダクトを介して前記内部空間の下方へ噴き出させるファ
ンが設けられてなることを特徴とする請求項1〜7のい
ずれか1項記載の通気構造建築物。
Priority Applications (1)
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