JP2000146222A - 家屋の暖房・放熱システム及びその制御方法 - Google Patents

家屋の暖房・放熱システム及びその制御方法

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JP2000146222A
JP2000146222A JP10336577A JP33657798A JP2000146222A JP 2000146222 A JP2000146222 A JP 2000146222A JP 10336577 A JP10336577 A JP 10336577A JP 33657798 A JP33657798 A JP 33657798A JP 2000146222 A JP2000146222 A JP 2000146222A
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heat
opening
ventilation layer
heating
path
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JP10336577A
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English (en)
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Yoshiyuki Tanaka
義之 田中
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Sahara Buresu Kogyo KK
Original Assignee
Sahara Buresu Kogyo KK
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

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  • Building Environments (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの送風手段で、冬季は通気層の熱を床下
や部屋に送り、夏季は小屋裏空間の熱を屋外に放出でき
る家屋の暖房・放熱システムを提供する。 【解決手段】 小屋裏空間Bに共用管71(共用路)を
設ける。その一端部に接続したダンパーボックス70に
は、屋根1の南向き傾斜部1sの通気層Asへ連通する
第1の連通口70aと小屋裏空間Bへ連通する第2の連
通口70bとを形成し、これら連通口70a,70bを
開閉するダンパー76(開閉手段)を設け、さらにファ
ン77(送風手段)を設ける。共用管71の他端部に設
けたダンパーボックス72には、床下空間Dへ延びる熱
供給管73(熱供給路)と屋外へ延びる放熱管74(放
熱路)とを分岐接続し、これら管73,74を開閉する
ダンパー78(開閉手段)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家屋における太
陽熱を利用した暖房と放熱を行うシステム及びその制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平10−140686号公報
に記載されているように、この種の家屋は、屋根に通気
層が設けられており、この通気層に共用路が接続され、
この共用路から熱供給路と放熱路とが分岐している。冬
季には放熱路を閉じ、熱供給路を開き、共用路に設けた
ファンを駆動することにより、太陽熱で暖められた通気
層の空気を共用路、熱供給路を経て床下空間や各部屋に
送り、暖房に利用している。一方、夏季には熱供給路を
閉じ、放熱路を開き、ファンを駆動させることによっ
て、通気層の熱気を屋外に放出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報のシ
ステムでは、夏季において通気層の熱気を放出しても、
屋根と天井との間の小屋裏空間については空気の出入り
がないため温度が上昇する。この小屋裏空間の熱が天井
を介して部屋に伝わり、部屋温度も上昇してしまう。
【0004】特開平10−220810号公報では、小
屋裏空間と屋外とを連通する換気口を設け、この換気口
にファンを取り付けて小屋裏空間の熱気を強制的に放出
することが記載されている。しかし、この換気口のファ
ンは、暖房・放熱システムから独立しており、それだけ
設備コストの上昇を招くことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明は、通気層を有する屋根を備え、この屋
根と天井との間に小屋裏空間が形成された家屋におい
て、次の(イ)〜(ホ)の構成を備えたことを特徴とす
る。 (イ)一端部に上記通気層に連通する第1の連通口と上
記小屋裏空間に連通する第2の連通口とが形成された共
用路。 (ロ)上記共用路の他端部に分岐接続され、床下空間又
は部屋へ延びる熱供給路。 (ハ)上記共用路の他端部に分岐接続され、屋外へ延び
る放熱路。 (ニ)上記共用路に設けられた送風手段。 (ホ)上記第1、第2の連通口、熱供給路、及び放熱路
をそれぞれ開閉する開閉手段。
【0006】第2の発明は、第1の発明において、上記
屋根の棟部に上記通気層の排気口が形成されていること
を特徴とする。第3の発明は、第2の発明において、上
記屋根が、南側を向いて傾斜する南向き傾斜部と、北側
を向いて傾斜する北向き傾斜部とを有し、これらの傾斜
部が交差する棟部に、両傾斜部の通気層を隔て、上記排
気口を分ける隔離板が設けられ、上記第1の連通口が、
南向き傾斜部の通気層と連通していることを特徴とす
る。
【0007】第4の発明は、第3の発明において、上記
棟部には、上記排気口の下方に設けられた断面U字形を
なす棟木によって集熱溝が形成されており、この集熱溝
の北側の縁に上記隔離板が上方へ突出して設けられ、上
記集熱溝を介して上記南向き傾斜部の通気層と上記第1
の連通口とが連通していることを特徴とする。
【0008】第5の発明は、第1〜4の何れかの発明に
おいて、上記第1の連通口の開閉手段と上記熱供給路の
開閉手段とを開状態とし、上記第2の連通口の開閉手段
と上記放熱路の開閉手段とを閉状態とし、上記送風手段
を駆動することによって、上記通気層の空気を共用路及
び熱供給路を経て床下空間又は部屋に送る暖房モードに
し、上記第2の連通口の開閉手段と上記放熱路の開閉手
段とを開状態とし、上記第1の連通口の開閉手段と上記
熱供給路の開閉手段とを閉状態とし、上記送風手段を駆
動することによって、上記小屋裏空間の空気を共用路及
び放熱路を経て屋外に放出する放熱モードにすることを
特徴とする。
【0009】第6の発明は、第5の発明において、上記
通気層に設けられた暖房用温度検出手段と、上記小屋裏
空間に設けられた放熱用温度検出手段と、これら温度検
出手段に応答して上記開閉手段を制御する制御手段とを
備え、上記制御手段は、冬季において、上記暖房用温度
検出手段の検出値が設定温度以上のとき、上記暖房モー
ドにし、夏季において、上記放熱用温度検出手段の検出
値が上記設定温度とは別途の設定温度以上のとき、上記
放熱モードにすることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、この実施の形態に係る
家屋を示したものである。この家屋の屋根1は、屋根板
10と、その内側に張られた断熱材19との二重構造に
なっている。これら屋根板10と断熱材19との間には
通気層Aが形成されている。同様に、家屋の外壁2は、
外壁材20と断熱材29との二重構造をなし、上記屋根
2の通気層Aに連なる通気層A’を有している。これら
通気層A,A’は、自然対流による結露防止や断熱性向
上の役割を担っている。
【0011】屋根1の断熱材19と部屋4L,4Rの天
井板4tとの間には、小屋裏空間Bが形成されている。
外壁2の断熱材29と部屋4L,4Rの側壁4wとの間
や、部屋4L,4Rどうしの側壁4w間には、壁空間C
が形成されている。この壁空間Cの上端部は、上記小屋
裏空間Bに連なり、下端部は、部屋4L,4Rの床板4
fと基礎5との間に形成された床下空間Dに連なってい
る。
【0012】外壁材20の下端部と断熱材29との間に
は、屋外の空気が通気層A’に流入する吸気口21が形
成されている。断熱材29には開口29aが形成されて
おり、この開口29aを介して床下空間Dが屋外へ連通
している。開口29aは、ダンパー25によって開閉さ
れるようになっている。床下空間Dと部屋4L,4Rと
は、床板4fに設けたフロアグリル40を介して連通し
ている。また、部屋4Lは、外壁2へ貫通するように設
けた吸気管41によって屋外と連通している。吸気管4
1には、温度が例えば18℃を越えると全開状態になり
18℃以下になると半開状態になるダンパー42が設け
られている。部屋4L,4Rの天井板4tには、排気管
45の下端部がそれぞれ接続されている。これらの排気
管45は、小屋裏空間Bを経て、屋根1を貫通してお
り、この屋根1に設けた煙突46にそれぞれ接続されて
いる。
【0013】上記屋根1の構造について詳述する。屋根
1は、南側(図において左側)を向いて傾斜する南向き
傾斜部1sと、北側を向いて傾斜する北向き傾斜部1n
とを備えている。南向き傾斜部1sには、多数の垂木1
1が東西方向(図1において紙面に直交する方向)に等
間隔ごとに架け渡されており(図5参照)、これらの垂
木11の上側に上記屋根板10が張られ、下側に上記断
熱材19が張られている。これによって、南向き傾斜部
1sの屋根板10と断熱材19との間の通気層Aが、垂
木11によって分割されている。同様に、北向き傾斜部
1sは、垂木11の上下に屋根板10と断熱材19とが
張られ、通気層Aが垂木11によって分割されている。
以下の説明においては、南向き傾斜部1sの通気層Aと
北向き傾斜部1nの通気層Aとを区別するために、それ
ぞれ符号As,Anを付すことにする。
【0014】南北の傾斜部1s,1nは、棟部1tにお
いて互いに間隔を置いて対峙しており、これらの傾斜部
1s,1nの屋根板10の上縁間に通気層As,Anの
空気が屋外へ排出される排気口13が東西方向に延びて
形成されている。排気口13の上方には雨除けのフード
14が設けられている。南北の傾斜部1s,1nの断熱
材19の上縁間には、棟木15が配置されている。棟木
15は、排気口13の下方に位置して東西方向に延びて
いる。この棟木15は、断面U字形をなしている。すな
わち、棟木15は、一定の間隔を置いて南北に対峙し、
南北の垂木11の上端部をそれぞれ支持する2本の合わ
せ棟木材15a,15bと、これら合わせ棟木材15
a,15bの下端部間に設けられた底板15cとを有し
ている。これら合わせ棟木材15a,15bと底板15
cとによって、排気口13に沿う集熱溝16が形成され
ている。
【0015】北側の合わせ棟木材15bには、隔離板1
7の下端部が固定されている。隔離板17は、棟木15
の長手方向に沿って長く延びている(図5参照)。この
隔離板17の上端部は、南北の屋根板10の上縁間の中
央に達している。これによって、南北の通気層As,A
nが隔離され、上記排気口13が南側の通気層Asに連
なる部分と北側の通気層Anに連なる部分とに分けられ
ている。また、南側の通気層Asだけが棟木15の集熱
溝16に連なっている。しかも、垂木11によって分割
された通気層Asが1つの集熱溝16に連なっている。
【0016】家屋は、冬季に南側の通気層Asの熱を床
下空間Dに送って暖房したり、夏季に小屋裏空間Bの熱
を屋外へ放出したりする暖房・放熱システムを備えてい
る。この暖房・放熱システムは集放熱管7を備えてい
る。集放熱管7は、小屋裏空間Bに設けられたダンパー
ボックス70(共用路の一端部)と、このダンパーボッ
クス70に接続された共用管71と、この共用管71の
反対側の端部に接続されたもう1つのダンパーボックス
72(共用路の他端部)と、このダンパーボックス72
の下板と側板から分岐して延びる熱供給管73(熱供給
路)及び放熱管74(放熱路)とを有している。共用管
71とその両端のダンパーボックス70,72とにより
特許請求の範囲の「共用路」が構成されている。
【0017】小屋裏空間Bのダンパーボックス70は、
棟木15の長手方向のほぼ中央において、その底板15
cの下面に固定されている。このダンパーボックス70
の上板と側板とにそれぞれ連通口70a,70bが形成
されている。図5に示すように、上板の連通口70a
(第1の連通口)は、棟木15の長手方向に離れて2つ
形成されおり、各連通口70aに連通管75が接続され
ている。これらの連通管75は、底板15cを貫通する
とともに、棟木15に沿って所定長さだけ一方は東側に
延び、他方は西側に延びてそれぞれ集熱溝16に連通し
ている。図1に示すように、側板の連通口70b(第2
の連通口)は、小屋裏空間Bに連通している。ダンパー
ボックス70には、連通口70a,70bを開閉するダ
ンパー76(第1、第2の連通口の開閉手段)が回動可
能に設けられている。このダンパー76がダンパーボッ
クス70の上板に添うと連通口70aが閉ざされ、連通
口70bが開かれる。また、側板に添うと連通口70a
が開かれ、連通口70bが閉ざされる。ダンパーボック
ス70と共用管71との接続部には、ファン77(送風
手段)が設けられている。
【0018】共用管71の他端部に接続されたダンパー
ボックス72には、ダンパー78(熱供給路と放熱路と
の開閉手段)が回動可能に設けられている。このダンパ
ー78がダンパーボックス72の側板に添うと熱供給管
73が開かれ、放熱管74が閉ざされる。また、下板に
添うと熱供給管73が閉ざされ、放熱管74が開かれ
る。
【0019】熱供給管73は、部屋4Rの側壁4wと断
熱材29とで形成された壁空間Cを伝って床下空間Dま
で延びている。放熱管74は軒下に延び、屋外に連通し
ている。
【0020】家屋の暖房・放熱システムは、部屋4Lに
設けられたコントローラ8(制御手段)をさらに備えて
いる。このコントローラ8に、南向き傾斜部1sの通気
層Asに設けられた温度センサ9A(暖房用温度検出手
段)の信号線(図示せず)と、小屋裏空間Bに設けられ
た温度センサ9B(放熱用温度検出手段)の信号線(図
示せず)とが接続されている。
【0021】コントローラ8は、上記ダンパー25,7
6,78やファン77を自動制御する。以下、このコン
トローラ8による制御動作について説明する。このコン
トローラ8の制御動作には、冬季、夏季の区別、及び通
気層Asや小屋裏空間Bの温度に応じて、暖房モード
(図3)、暖房休止モード(図4)、放熱モード(図
1)、及び放熱休止モード(図2)の4つのモードがあ
り、冬季においては、暖房モード又は暖房休止モードの
何れか一方が実行され、夏季においては、放熱モード又
は放熱休止モードの何れか一方が実行される。コントロ
ーラ8にはタイマーが内蔵されており、このタイマーに
よって冬季、夏季を判断する。
【0022】まず、冬季の制御動作について詳述する。
冬季は、南側の通気層Asに設けられた温度センサ9A
の検出値が設定温度T1(例えば20℃)以上であれば
暖房モードが実行され、それ未満であれば暖房休止モー
ドが実行される。すなわち、図3に示すように、晴天時
などには、太陽熱で南向き傾斜部1sの屋根板10が暖
められることによって、通気層Asの温度が設定温度T
1以上になる。これによって、暖房モードが実行され、
ダンパー76がダンパーボックス70の側板に添い、小
屋裏空間Bに連通する連通口70bが閉状態にされると
ともに、通気層Asに連通する連通口70aが開状態に
される。また、ダンパー78がダンパーボックス72の
側板に添い、放熱管74が閉状態にされるとともに、熱
供給管73が開状態にされる。そして、ファン77が駆
動される。
【0023】これによって、南側の通気層Asの設定温
度T1以上の空気(暖気)が、順次、集熱溝16、連通
管75、ダンパーボックス70、共用管71、ダンパー
ボックス72、及び熱供給管73を経て、床下空間Dに
供給され、部屋4L,4Rの床板4fを暖める。さら
に、床下空間Dに供給された暖気は、フロアグリル40
を通過して部屋4L,4R内に入る。この結果、部屋4
L,4Rの温度が上昇する。排気管45が部屋4L,4
Rの気圧の逃げ道を提供しているので、フロアグリル4
0から部屋4L,4R内への暖気供給は円滑に行われ
る。
【0024】このとき、北側の通気層Anの比較的冷た
い空気は、隔離板17に沿って上昇し、北側の通気層A
nに対応する排気口13から屋外に排出される。したが
って、この冷たい空気が南側の通気層Asの暖気に混じ
って床下空間Dに供給されることはない。よって、部屋
4L,4Rの暖房効率が良好になる。
【0025】一方、冬季の夜間や曇天時などのように、
太陽熱が供給されず、通気層Asの空気が設定温度T1
を下回っているときは、図4に示すように、暖房休止モ
ードが実行され、ダンパー76がダンパーボックス70
の上板に添うことによって、通気層Asに連通する連通
口70aが閉状態にされるとともに、ダンパー78がダ
ンパーボックス72の側板に添うことによって、放熱管
74が閉状態にされる。また、ファン77が停止され
る。これによって、上記設定温度T1未満の空気が部屋
4L,4Rに入るのが防止される。
【0026】なお、冬季の暖房モード及び暖房休止モー
ドにおいては、屋外と床下空間Dとを連通する開口29
aは、ダンパー25によって閉ざされている。これによ
って、屋外の冷たい空気が床下空間Dに直接流入するの
が防止される。
【0027】次に、夏季の制御動作について詳述する。
夏季は、小屋裏空間Bに設けられた温度センサ9Bの検
出値が、上記冬季における設定温度T1とは別途に設定
された温度T2(例えば30℃)以上であれば放熱モー
ドが実行され、それ未満であれば放熱休止モードが実行
される。
【0028】すなわち、夏季においては、小屋裏空間B
の温度が設定温度T2以上になりやすい。これによっ
て、図1に示すように、放熱モードが実行され、ダンパ
ー76がダンパーボックス70の上板に添うことによっ
て、通気層Asに連通する連通口70aが閉状態にされ
るとともに、小屋裏空間Bに連通する連通口70bが開
状態にされる。また、ダンパー78がダンパーボックス
72の下板に添うことによって、熱供給管73が閉状態
にされるとともに、放熱管74が開状態にされる。さら
に、ダンパー25によって屋外と床下空間Dとを連通す
る開口29aが開かれる。そして、ファン77が駆動さ
れる。
【0029】これによって、小屋裏空間Bの設定温度T
2以上の空気が、順次、ダンパーボックス70、共用管
71、ダンパーボックス72、及び放熱管74を経て、
屋外に放出される。それに伴い、屋外の空気が開口29
aから床下空間Dに流入し、壁空間Cを伝って小屋裏空
間Bに供給される。これによって、小屋裏空間Bの換気
がなされ、小屋裏空間Bに熱気がこもるのが防止され
る。したがって、小屋裏空間Bの熱が天井板4tを介し
て部屋4L,4Rに伝わることはない。この結果、部屋
4L,4Rの温度上昇を防止することができる。
【0030】夏季においては通気層As,Anも高温に
なりやすいが、この通気層As,Anの空気は、自然対
流によって排気口13から放出される。通気層Asに連
通する連通口70aが閉じられているので、通気層As
の空気が集放熱管7に取り込まれることはない。したが
って、集放熱管7が通気層Asの熱をもらって小屋裏空
間Bの放熱効率を損なうことはない。また、ファン77
の動力を小屋裏空間Bの熱気の放出だけに使うことがで
き、省エネルギーを図ることができる。
【0031】一方、夏季において、小屋裏空間Bの温度
が設定温度T2未満のときは、図2に示すように、放熱
休止モードが実行される。このモードでは、ファン77
が停止され、ダンパー76,78によって連通口70a
と放熱管74とが閉状態にされる。これによって、例え
ば部屋4L,4Rを冷房している場合に、屋外の比較的
温度の高い空気が連通口70aや放熱管74を介して取
り込まれるのを防止し、冷房効率を高めることができ
る。屋外と床下空間Dとを連通する開口29aは、開状
態に維持され、部屋4L,4Rの換気に寄与する。
【0032】このように、本発明の家屋の暖房・放熱シ
ステムでは、ダンパー76,78で集放熱管7の送風経
路を切り替えることによって、冬季は通気層Asの暖気
を床下空間Dや部屋4L,4Rに送って暖房する一方、
夏季は小屋裏空間Bの熱気を屋外に放出することができ
る。これによって、小屋裏空間Bに放熱用の別途の配管
や送風手段を設置する必要がなく、それだけ小屋裏空間
Bを小さくできるとともに、設備費の軽減を図ることが
できる。
【0033】本発明は上記実施の形態に限定されず、種
々の変更が可能である。例えば、ダンパー76,78の
開閉やファン77のオンオフは手動で行うようにしても
よい。また、コントローラ8で自動制御する場合でも、
タイマーの替わりに、冬季、夏季を手動で指定するスイ
ッチによって、暖房モード及び暖房休止モードを実行す
るか、放熱モード又は放熱休止モードを実行するかを区
別するようにしてもよい。ダンパー76,78(開閉手
段)は、連通口70a,70b、熱供給管73、及び放
熱管74ごとに別個に設けてもよい。熱供給管73を各
部屋4L,4Rに直接、連通させてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明では、
開閉手段を開閉操作することによって、冬季は屋根の通
気層の暖気を床下空間や部屋に送って暖房する一方、夏
季は小屋裏空間の熱気を屋外に放出し部屋への熱伝達を
防止することができる。これによって、部屋の温度上昇
を確実に防止することができる。また、小屋裏空間に放
熱用の別途独立した配管や送風手段を設置する必要がな
いので、それだけ小屋裏空間を小さくできるとともに、
設備コストの軽減を図ることができる。
【0035】第2の発明では、通気層の熱気は自然対流
によって排気口から放出されるので、共用路、放熱路を
介して放出する必要がない。したがって、共用路や放熱
路が通気層の熱をもらって小屋裏空間の放熱効率を損な
うことはない。また、送風手段の動力を小屋裏空間の熱
気の放出だけに使うことができ、省エネルギーを図るこ
とができる。
【0036】第3の発明では、冬季において北向き傾斜
部の通気層の冷気を屋外に排気する一方、南向き傾斜部
の通気層の暖気だけを取り入れ暖房に利用することがで
き、暖房効率が良好になる。第4の発明では、棟部の長
手方向に延びる集熱溝に通気層の暖気を集め、暖房に利
用することができる。
【0037】第5の発明では、システムを暖房と放熱と
に利用することができる。第6の発明では、2つの温度
検出手段によって暖房モード又は放熱モードを自動的に
選択し、実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る家屋の暖房・放熱シ
ステムを、夏季における放熱モードを実行している状態
で示す正面断面図である。
【図2】上記システムを、放熱休止モードを実行してい
る状態で示す正面断面図である。
【図3】上記システムを、冬季における暖房モードを実
行している状態で示す正面断面図である。
【図4】上記システムを、暖房休止モードを実行してい
る状態で示す正面断面図である。
【図5】図1の家屋の棟部を、一部切欠して示す平面図
である。
【符号の説明】 1 屋根 1s 南向き傾斜部 1n 北向き傾斜部 1t 棟部 4L,4R 部屋 8 コントローラ(制御手段) 9A 温度センサ(暖房用温度検出手段) 9B 温度センサ(放熱用温度検出手段) 13 排気口 15 棟木 16 集熱溝 17 隔離板 70 ダンパーボックス(共用路の一端部) 70a 連通口(第1の連通口) 70b 連通口(第2の連通口) 71 共用管(共用路) 72 ダンパーボックス(共用路の他端部) 76 ダンパー(第1、第2の連通口の開閉手段) 78 ダンパー(熱供給路と放熱路との開閉手段) 73 熱供給管(熱供給路) 74 放熱管(放熱路) 77 ファン(送風手段) As 南側の通気層 An 北側の通気層 B 小屋裏空間 D 床下空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気層を有する屋根を備え、この屋根と
    天井との間に小屋裏空間が形成された家屋において、次
    の(イ)〜(ホ)の構成を備えたことを特徴とする家屋
    の暖房・放熱システム。 (イ)一端部に上記通気層に連通する第1の連通口と上
    記小屋裏空間に連通する第2の連通口とが形成された共
    用路。 (ロ)上記共用路の他端部に分岐接続され、床下空間又
    は部屋へ延びる熱供給路。 (ハ)上記共用路の他端部に分岐接続され、屋外へ延び
    る放熱路。 (ニ)上記共用路に設けられた送風手段。 (ホ)上記第1、第2の連通口、熱供給路、及び放熱路
    をそれぞれ開閉する開閉手段。
  2. 【請求項2】 上記屋根の棟部には、上記通気層の排気
    口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    家屋の暖房・放熱システム。
  3. 【請求項3】 上記屋根が、南側を向いて傾斜する南向
    き傾斜部と、北側を向いて傾斜する北向き傾斜部とを有
    し、これらの傾斜部が交差する棟部に、両傾斜部の通気
    層を隔て、上記排気口を分ける隔離板が設けられ、上記
    第1の連通口が、南向き傾斜部の通気層と連通している
    ことを特徴とする請求項2に記載の家屋の暖房・放熱シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記棟部には、上記排気口の下方に設け
    られた断面U字形をなす棟木によって集熱溝が形成され
    ており、この集熱溝の北側の縁に上記隔離板が上方へ突
    出して設けられ、上記集熱溝を介して上記南向き傾斜部
    の通気層と上記第1の連通口とが連通していることを特
    徴とする請求項3に記載の家屋の暖房・放熱システム。
  5. 【請求項5】 上記第1の連通口の開閉手段と上記熱供
    給路の開閉手段とを開状態とし、上記第2の連通口の開
    閉手段と上記放熱路の開閉手段とを閉状態とし、上記送
    風手段を駆動することによって、上記通気層の空気を共
    用路及び熱供給路を経て床下空間又は部屋に送る暖房モ
    ードにし、 上記第2の連通口の開閉手段と上記放熱路の開閉手段と
    を開状態とし、上記第1の連通口の開閉手段と上記熱供
    給路の開閉手段とを閉状態とし、上記送風手段を駆動す
    ることによって、上記小屋裏空間の空気を共用路及び放
    熱路を経て屋外に放出する放熱モードにすることを特徴
    とする請求項1〜4の何れかに記載の家屋の暖房・放熱
    システムの制御方法。
  6. 【請求項6】 上記通気層に設けられた暖房用温度検出
    手段と、上記小屋裏空間に設けられた放熱用温度検出手
    段と、これら温度検出手段に応答して上記開閉手段を制
    御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、冬季において、上記暖房用温度検出手
    段の検出値が設定温度以上のとき、上記暖房モードに
    し、夏季において、上記放熱用温度検出手段の検出値が
    上記設定温度とは別途の設定温度以上のとき、上記放熱
    モードにすることを特徴とする請求項5に記載の家屋の
    暖房・放熱システムの制御方法。
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