JPH08134559A - 廃棄ケミカルコンデンサーからのアルミニウム原料の回収法及び該アルミニウム原料を用いた鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤 - Google Patents

廃棄ケミカルコンデンサーからのアルミニウム原料の回収法及び該アルミニウム原料を用いた鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤

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JPH08134559A
JPH08134559A JP27747294A JP27747294A JPH08134559A JP H08134559 A JPH08134559 A JP H08134559A JP 27747294 A JP27747294 A JP 27747294A JP 27747294 A JP27747294 A JP 27747294A JP H08134559 A JPH08134559 A JP H08134559A
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aluminum
steel
slag
crushed
aluminum material
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Masaru Takashima
愈 高島
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AIKOO KK
Aikoh Co Ltd
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AIKOO KK
Aikoh Co Ltd
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B7/00Working up raw materials other than ores, e.g. scrap, to produce non-ferrous metals and compounds thereof; Methods of a general interest or applied to the winning of more than two metals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C7/00Treating molten ferrous alloys, e.g. steel, not covered by groups C21C1/00 - C21C5/00
    • C21C7/04Removing impurities by adding a treating agent
    • C21C7/06Deoxidising, e.g. killing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B21/00Obtaining aluminium
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来ほとんど廃棄処分されていた
ケミカルコンデンサーからアルミケース及びアルミ箔を
回収して鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤の金属アルミニウム
源とすることによって、金属アルミニウムの回収率を従
来の10重量%以下から50重量%以上としたものであ
る。 【構成】 本発明は、廃棄ケミカルコンデンサーを破砕
し、該破砕物を酸素濃度を10容量%以下としかつ30
0〜550℃の温度範囲の雰囲気のキルン内で可燃物質
を炭化させ、冷却後篩分け、磁選等により炭化物及び鉄
分を分離することを特徴とする再生アルミニウム原料の
回収法及び前述の回収法で得られたアルミニウム原料に
各種成分を添加して成分調整を行ない、所望形状に成形
してなることを特徴とする、鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤
にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄ケミカルコンデン
サーよりアルミニウムを回収して再生アルミニウムを回
収しかつ該アルミニウムを用いて鉄鋼用又はスラグ用脱
酸剤とする、廃棄ケミカルコンデンサーからのアルミニ
ウムの回収率を高め、再資源化を推進しようとするもの
である。
【0002】
【従来の技術】廃棄ケミカルコンデンサーからアルミニ
ウムを回収することは提案されているが、アルミニウム
の回収率は精々10重量%であり実用化はされていな
い。
【0003】一方、従来の代表的な脱酸剤はアルミ地金
を塊状もしくはショット状で使用していたが、アルミニ
ウム源として、廃棄物から回収される再生アルミニウム
を利用することも試みられている。
【0004】再資源化の対象とされるアルミニウムを構
成要素とする廃棄物は種々あるが、廃棄ケミカルコンデ
ンサーについては、前述の如くアルミニウムの回収率が
低いために、鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤の主要なアルミ
源として再資源化の対象とはされ難たかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】廃棄ケミカルコンデン
サーからアルミニウムを回収しようとするときに次の課
題が存在する。
【0006】すなわち、廃棄ケミカルコンデンサーは、
該コンデンサーを構成している金属アルミニウム(アル
ミケース、アルミ箔)、鉄、紙、プラスチック等の複雑
な要素からなっているためアルミニウムの分離回収が困
難であった。
【0007】そのため、外殻を構成するアルミニウムの
一部が回収されているに過ぎず、アルミ箔を含めてほと
んどは廃棄処分されることから、金属アルミニウムにつ
いての回収率は10重量%以下であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来ほとんど
廃棄処分されていたケミカルコンデンサーからアルミケ
ース及びアルミ箔を回収して鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤
の金属アルミニウム源とすることによって、金属アルミ
ニウムの回収率を従来の10重量%以下から50重量%
以上としたものであり、本発明の技術的構成は、廃棄ケ
ミカルコンデンサーを破砕し、該破砕物を酸素濃度を1
0容量%以下としかつ300〜550℃の温度範囲の雰
囲気のキルン内で可燃物質を炭化させ、冷却後篩分け、
磁選等により炭化物及び鉄分を分離することを特徴とす
る再生アルミニウム原料の回収法及び前述の回収法で得
られたアルミニウム原料に周知の各種成分を添加して成
分調整を行ない、所望形状に成形してなることを特徴と
する、鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤に存する。
【0009】前述の如き技術的構成からなるアルミニウ
ム原料の回収法及びこのアルミニウム原料を用いた鉄鋼
用又はスラグ用脱酸剤の調製について以下に詳述する: (1)廃棄ケミカルコンデンサーを破砕及び/又は剪断
する第一工程 廃棄ケミカルコンデンサーは、剪断式(例えば一軸剪断
破砕機)や衝撃式(例えばハンマークラッシャー)破砕
機で40mm以下に破砕する。
【0010】(2)破砕物から金属アルミニウムを分離
する第二工程 破砕された廃棄ケミカルコンデンサーは炉内の酸素濃度
が10容量%以下にコントロールされたキルン内に入れ
300〜550℃の温度範囲にて金属アルミニウムを酸
化させることなく樹脂や紙等の可燃物を炭化させ、排出
冷却後篩分け並びに磁選機にて鉄分を除く。
【0011】この第二工程における酸素濃度を10容量
%とする理由は、10容量%を超えるときは、アルミニ
ウムの酸化のために回収率が著しく低下するからであ
る。
【0012】また、キルン温度を300〜550℃の範
囲とする理由は、550℃を超えると、酸素濃度が10
容量%以下であっても酸化が進行し、300℃未満では
可燃物の炭化速度が遅いため作業性が悪く、いずれも好
ましくないからである。
【0013】以上の工程により再生アルミニウム原料を
製造することができる。
【0014】更に以上の工程で得られたアルミニウム原
料から鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤を得るには次の各工程
により調製する: (1)分離した金属アルミニウムに添加成分を加えて成
分調整する第一工程 回収されたアルミニウム原料のアルミニウム純度を分析
し、鉄鋼用脱酸剤として使用るために、使用時の条件に
応じて他の金属アルミニウム源(例えば回収アルミ製飲
料缶の破砕物やアルミ切削屑等)を添加し、またスラグ
用脱酸剤として使用する場合は石灰石及び蛍石等の添加
物を加え、それぞれ成分を調整する。
【0015】このとき、アルミニウム含有量は少なくと
も60重量%以上であることを必要とする。
【0016】(2)成分調整された脱酸剤用又はスラグ
用組成物をプレス成形する第二工程 成分調整された前記脱酸剤用組成物は所定の形状にプレ
ス成形するが、必要に応じて粒度調整のために、前述の
剪断式あるいは衝撃式破砕機にて再破砕、整粒後、プレ
ス成形する場合もある。
【0017】この場合、理想的な成形後の嵩密度を得る
ためには、金属アルミニウムの粒子径が12mm以下に
なるように再破砕するのが好ましい。
【0018】以下、本発明の実施例を説明する。
【0019】
【実施例】
実施例1 回収されたコンデンサー廃棄物を一軸剪断破砕機にて破
砕し、25mmスクリーン通過排出後、炉内温度約45
0℃、酸素濃度6〜7容量%のキルンに投入し、紙、樹
脂、ゴム等の有機物を炭化、燃焼させ、排ガスは再加熱
炉にて二次燃焼させ完全燃焼して無害なガスとし、その
一部は熱回収のために再使用した。
【0020】加熱処理後の廃棄ケミカルコンデンサーは
3mm目の振動スクリーンで微粉および異物を除去し
た。
【0021】以上の工程によって分離した金属アルミニ
ウムは200℃以下に冷却した後、ハンマークラッシャ
ーにて6mm以下に再粉砕し、サイクロンにて1mm以
下を分離、除去した。
【0022】このようにして整粒された粒径1〜6mm
の金属アルミニウムを50トンプレス機にてφ50mm
×30mm厚さの円柱状に成形した。成形品として、嵩
密度が2.3g/cm3 以上のアルミニウム塊が得られ
た。
【0023】実施例2 前記実施例1で得られたサイクロンで分離した粉粒状ア
ルミニウムを主成分とする鉄鋼(溶鋼)用脱酸剤の組成
物は下記の組成とする: 再生アルミニウム(粉粒状) 70重量% アルミ切削屑 30重量% また、スラグ用脱酸剤の組成物は下記組成とする: 再生アルミニウム(粉粒状) 85重量% 石灰石(CaCO3 ) 10重量% 蛍 石(CaF2 ) 5重量% 尚、Na2 CO3 を添加する場合もある。
【0024】上記成分調整した組成物を所望形状にプレ
ス成形し、鉄鋼用脱酸剤とした。その嵩密度は2.4g
/cm3 であった。
【0025】この鉄鋼脱酸剤を用いて実際に溶湯の脱酸
処理を行ったところ次のような良好な結果が得られた。
【0026】脱酸効果について、投入量に対する脱酸に
寄与したアルミニウム量の比をAl歩留りとして評価す
るとき、従来のアルミニウム新材のみによるとき50〜
60%であったのが、本発明品では50〜55%であ
り、ほぼ同等の効果が得られた。
【0027】スラグ用脱酸剤についても実験の結果、従
来品と略同様の結果が得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、従来、コンデンサー廃
棄物からの金属アルミニウムの回収率が10重量%以下
であったものが50重量%以上となってアルミ源として
再資源化し得るものとなり、鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤
のアルミニウム源として好適に使用しうるものである。
【0029】また、本発明の工程によって回収されたア
ルミニウムは、鉄鋼用脱酸剤に限定することなく、再生
アルミニウム原料として地金の代替もしくは増量用とし
ても供せられるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22B 7/00 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄ケミカルコンデンサーを破砕し、該
    破砕物を酸素濃度を10容量%以下としかつ300〜5
    50℃の温度範囲の雰囲気のキルン内で可燃物質を炭化
    させ、冷却後篩分け、磁選等により炭化物及び鉄分を分
    離することを特徴とする再生アルミニウム原料の回収
    法。
  2. 【請求項2】 廃棄ケミカルコンデンサーを破砕し、該
    破砕物を酸素濃度を10容量%以下としかつ300〜5
    50℃の温度範囲の雰囲気のキルン内で可燃物質を炭化
    させ、冷却後篩分け、磁選等により炭化物及び鉄分を分
    離し、分離されたアルミニウムに周知の各種成分を添加
    して成分調整を行ない、所望形状に成形してなることを
    特徴とする、鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤。
JP27747294A 1994-11-11 1994-11-11 廃棄ケミカルコンデンサーからのアルミニウム原料の回収法及び該アルミニウム原料を用いた鉄鋼用又はスラグ用脱酸剤 Pending JPH08134559A (ja)

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KR1019950011577A KR960017878A (ko) 1994-11-11 1995-05-11 폐기 케미칼콘덴서로부터의 알루미늄 원료의 회수법과 이 알루미늄 원료를 이용한 철강용 또는 슬러그용 탈산제

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100792001B1 (ko) * 2007-06-07 2008-01-04 주식회사 디에스 알루미늄 가압 성형체 및 그 제조방법과 제조장치
CN101884996A (zh) * 2010-06-07 2010-11-17 郴州万容金属加工有限公司 铝质电容拆解与资源回收的方法及设备
KR101248183B1 (ko) * 2011-01-21 2013-04-15 (주)엔엠텍 구리정광을 얻기 위한 연소선광법
CN103915263A (zh) * 2014-04-15 2014-07-09 中国科学院福建物质结构研究所 一种超级电容器及其电极材料的回收方法

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