JPH0813228A - 支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート - Google Patents

支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート

Info

Publication number
JPH0813228A
JPH0813228A JP14970994A JP14970994A JPH0813228A JP H0813228 A JPH0813228 A JP H0813228A JP 14970994 A JP14970994 A JP 14970994A JP 14970994 A JP14970994 A JP 14970994A JP H0813228 A JPH0813228 A JP H0813228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
sheet
thermoplastic resin
supporting sheet
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14970994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Kojima
裕 小島
Keiichi Soejima
慶一 副島
Koji Kawaguchi
皓二 川口
Yuji Kohama
裕司 小濱
Kayoko Tokushige
香代子 徳重
Osamu Noguchi
修 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAKURAI KK
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
SAKURAI KK
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAKURAI KK, Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical SAKURAI KK
Priority to JP14970994A priority Critical patent/JPH0813228A/ja
Publication of JPH0813228A publication Critical patent/JPH0813228A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持シート上に熱可塑性樹脂を積層接着した
後、この熱可塑性樹脂の固化した表面に、布地を剥離強
度1〜100g/25mmに熱圧接着する。 【効果】 支持シートによって布地に剛性が与えられて
いるので、自動裁断機での裁断に適し、しかも支持シー
ト剥離後は接着剤が布地に残ることがない。縫製工場で
布地との熱圧接着が可能なので、衣服の生産個数が少な
い布地にも適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持シートが剥離可能
に接着された布地、特に衣服を製造するための布地であ
って、コンピュータを用いた型紙によって自動裁断する
に適した支持シート付き布地の製造法並びにこの支持シ
ート付き布地の製造に用いる布地熱圧接着用シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、衣服を作成する場合には、先ず衣
服を構成する各部分ごとの型紙を作成し、次に型紙を布
地に重ね合わせて、型紙の輪郭及びこの輪郭に縫い代分
を加えた裁断線を布地に転写し、引続き裁断線に沿って
裁断する。このようにして準備された衣服の各部分を裁
縫して製品を仕上げることになる。しかし、上記の方法
は、人手を中心に処理されるので工程数が多く、当然1
着当りの仕上げに要する時間及びコストが掛かりすぎる
ことが問題となる。
【0003】コンピュータ処理方式を導入して、直接に
布地に型を描き自動裁断できれば能率的であるが、布地
が柔らかいもの或いは薄いものは剛性不足のために自動
裁断機に掛けることができない。また、大量生産の場合
でも薄い布地を裁断するときは何枚も重ねて同時に裁断
するが、それでも剛性が不足するために皺が発生し、裁
断しにくいという問題があった。
【0004】また、縫製段階においても薄物では、布自
体に適度な張力を持たせながら縫わないと皺が起こる現
象(パッカリング)が発生することが問題とされた。
【0005】一方、特公平4−81944号公報には、
布地と支持シートとの積層シート材およびその製造方法
が提案されている。この積層シート材の製造方法は支持
シ−ト若しくは布地にポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合物などの塩化ビニル系樹脂組成物の非再
接着性樹脂をドット状に塗工する方法であり、それによ
って得られた積層材料は衣服デザインの立体確認のため
に用いられるものであって、布地と支持シートとを非再
接着性樹脂を介して剥離強度30〜300g/inch
に接合し、この積層状態のまま自動裁断機にセットでき
るようにしたものである。
【0006】しかし、この積層シート材は、所謂投錨効
果、つまり非再接着性樹脂が布地の目に入り込んだ状態
にあるために、裁断後に布地と支持シートとを剥離する
と、非再接着性樹脂は布地側に付着することが多いが、
どちらに付着するかは一定しない。更に非再接着性樹脂
の凝集破壊、つまり樹脂が分離して布地と支持シートと
の双方に付着する現象が起こる。このために、非再接着
性樹脂を全面ベタ塗工することなくドット状に配置する
ことで、布地に裏残りしても布地の風合いを損なうこと
がなく、しかも立体確認作業に支障が生じないように配
慮している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した立体確認用の
積層シート材は、剥離の際に起こる非接着性樹脂の破壊
の場所が布地との界面のみに限られないため、剥離した
後に布地に非再接着性樹脂が残ってしまう。このため
に、布地にアイロンをかけると接着剤が溶融状態になり
アイロンや他の布地に着いてしまったり、布地の風合い
を損ねるなどの問題があり、デザインの立体確認のよう
に仮止めをするに過ぎない場合には支障がないとして
も、製品としての衣服の作成には使用できなかった。
【0008】本発明は、剥離後も布地への糊残りがない
積層シートを作成することで、デザインの立体確認だけ
でなく、そのまま製品を作成することも可能な支持シー
ト付き布地の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、支持シート上に熱可塑性
樹脂を積層接着して成り、縫製工場等、任意の場所で布
地への熱圧接着が可能な布地熱圧接着用シートを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る支持シート
付き布地の製造方法は、支持シートに対してその表面側
又は裏面側に熱可塑性樹脂層を積層接着した後、この熱
可塑性樹脂層の上に布地を積層するに際して、支持シー
トと樹脂層の接着強度よりも弱く熱圧接着することを基
本とするが、具体的には前記熱可塑性樹脂層と前記布地
との間の剥離強度を1〜100g/25mmに熱圧接着
することを特徴とする。また、前記熱可塑性樹脂層の積
層が押出しコーティング法により行われることを特徴と
する。或いは共押出しコーティング法により2層以上の
樹脂を同時に積層することを特徴とする。そのいずれの
方法に際しても支持シートと熱可塑性樹脂層との接着強
度が布地と熱可塑性樹脂層との接着強度より強く調整す
ることを特徴とし、そのために剥離の際には布地が樹脂
を伴うこと無く剥離され、この布地はそのまま服地とし
て加工することができる。
【0011】本発明においては支持シートとして、紙、
合成紙、合成樹脂フィルム、不織布などを用いる。特に
コンピュータで型をプリントアウトする場合には、使用
するプリンタに対して印字、走行の適性が合う支持シー
トを使用する。紙は価格、剛性等の面から特に適してお
り、プリンタに合わせてインクジェット記録用紙、感熱
記録用紙、自己発色性感圧記録用紙などを用いることも
できる。
【0012】また、布地としては一般的に衣服などの縫
製に用いられる布であれば何でも対象とされるが、素材
としては綿、絹、羊毛などの天然繊維やレーヨン、キュ
プラ、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリプロピ
レンなどの化学繊維、またはこれらの混紡であっても良
い。
【0013】熱可塑性樹脂としては、好ましくはポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン樹脂など
のポリオレフィン系樹脂を使用する。当然、エチレンや
プロピレンと酢酸ビニル、エチルアクリレート、メチル
メタクリレートなどのコモノマーを用いた共重合樹脂お
よびポリエチレンやポリプロピレンを無水マレイン酸な
どで変性した樹脂でもかまわない。また押出しコーティ
ング可能なポリスチレン、ポリエステル、ポリアミドな
どの樹脂を使用しても良い。特に直鎖状低密度ポリエチ
レンとポリプロピレンとを2層構造で用いるのが好まし
く、この場合、支持シート上に2層の樹脂を共押出しす
るに際して、ポリプロピレンを支持シート側にして共押
出しした後に、ポリエチレン上に布地を熱圧接着する
が、布地とポリエチレンとの間およびポリプロピレンと
支持シートとの間のそれぞれの剥離強度に差をつけ、な
お両樹脂間の接着を強固にすることが容易なので、最適
な構成ということができる。
【0014】なお、支持シートに熱可塑性樹脂を積層接
着する手段としては、上記した押出しコーティング以外
に、熱可塑性樹脂を水或いは溶剤に溶解、分散した状態
で塗工する方法、又は予めシート化した熱可塑性樹脂を
用いて接着剤によって支持シートの上に積層接着するド
ライラミネーション等の方法を用いることができる。こ
うして製造される布地熱圧接着用シートは、布地を接着
する前の状態でも商品として取引されることが可能であ
る。例えば、この布地熱圧接着用シートは、製造工場で
量産された後に、小分けされて裁縫工場に購入される
と、縫製を予定している任意の布地と、任意の数量で熱
圧接着され、縫製に供される。布地熱圧接着用シートの
製造工程と布地との熱圧接着工程とは連続した一貫生産
であっても、時間を置いた別個の工程であってもよい。
【0015】本発明において、布地熱圧接着用シートと
布地との熱圧接着に際しては、接着強度を弱め所定の剥
離強度に調節しなければならないが、樹脂中に界面活性
剤や脂肪酸アミドなどの添加剤を少量配合することも有
効な手段である。布地熱圧接着用シートの熱可塑性樹脂
層と支持シートとの接着強度は、基本的には布地と熱可
塑性樹脂層との接着強度より強ければよいが、好ましく
は250g/25mm以上であることが好ましい。ま
た、上記のように支持シートと樹脂層、樹脂層と布地の
接着強度を調節するために、樹脂層を2層以上として支
持シート上に積層することも当然有効であり、特にこれ
ら2層以上の樹脂の積層を一度に行える共押出しラミネ
ーション法を使用することはさらに有効である。
【0016】本発明に係る支持シート付き布地は、熱可
塑性樹脂層が布地よりも支持シートに対して強く接着さ
れているので、熱可塑性樹脂層と布地との界面で剥離す
る。この界面での剥離強度は、1〜100g/25mm
とし、好ましくは2〜30g/25mmである。100
g/25mmより大きいと剥がれなくなったり、無理な
剥離で布地が変形したりする一方、1g/25mm未満
では意図しない剥離が起きてしまう恐れがある。2〜3
0g/25mmであれば、裁断作業中の接着状態と裁断
後の剥離作業との調和がとれている。なお、本発明にお
ける剥離強度は、JIS Z−0237の粘着力試験
(180度引きはがし法)に準じて測定された値であ
る。
【0017】布地と熱可塑性樹脂の剥離強度調節の因子
としては、熱可塑性樹脂の種類や樹脂層の厚み、添加剤
の有無や種類及び使用量、布地の材質、布地の織り方な
どを挙げることができる。また、両者を接着する手段と
しては、ヒートロール装置を使用して巻取状に行なうの
が作業性がよいが、その熱ロールの材質、表面温度、温
度をかける時間、押しつけ圧力なども剥離強度調節の因
子として挙げることができる。ヒートロール装置は、熱
ロールどうしが対向するものであっても、一方のみが熱
ロールであっても良く、また、一方のみが熱ロールの場
合、支持シートと布地とのどちらを熱ロール側とするか
は任意であるが、布地を保護するためには、支持シート
を熱ロール側に、布地を常温又は冷却ロール側にするの
が望ましい。
【0018】本発明では、上記した因子を適宜使い分け
ることによって、目標とする剥離強度を得ることができ
る。熱圧接着方法としては、上記ヒートロールの他に熱
プレスなど平版状で行っても構わない。また、熱圧接着
の工程も熱と圧力を同時にかけても良いし、加圧前に樹
脂層のみ、又は樹脂層と布地の双方をプレヒートした後
に圧力をかけてもよい。
【0019】本発明では、布地の表側の商品価値を僅か
でも損なわないためには、布地の裏側に樹脂層を介して
支持シートを積層することが望ましいが、これにこだわ
るものではなく、デザインの立体確認の場合等用途に応
じて、布地の表側に積層しても差支えない。
【0020】
【作用】本発明に係る製造法で得られる支持シート付き
布地は、支持シートに裁断線を描いた後に、裁断線で裁
断し、剥離して縫製するのが一般的である。或いは型の
縫い線を布地に描き、または描かないで、裁断線で裁断
し、支持シートを剥離して縫製する。こしが足りないた
めに扱いにくい薄物布地等では、必要に応じて剥離せず
に縫製し、その後に剥離することもできる。勿論、裁断
線で全体を裁断し、縫い線で布地を残して支持シートと
樹脂層とにだけ切込むハーフカットを施し、縫い代部分
の支持シートと樹脂層を取り除いた状態で縫製しても良
い。
【0021】縫い線或いは断裁線は手書きでもよく、裁
断の手段も人手でもよいが、コンピュータを用いて記憶
しておいた多くの種類・サイズの中から選んだ型或いは
コンピュータで設計した型を使って、コンピュータの出
力として直接に描き或いは自動裁断機で裁断すること
で、本発明の機能は最大限に発揮される。
【0022】また、裁断線を記入した別体のシートを本
発明の支持シート付き布地の上に重ねて裁断する場合に
も、布地を何枚も重ねて一緒に裁断する場合にも、いず
れにせよ布地は支持シートによって剛性を与えられてい
るので、確実に裁断することができる。
【0023】一方、布地熱圧接着用シートは、裁断すべ
き布地を熱接着した後には支持シート付き布地として、
上述したように用いる。
【0024】
【実施例】以下に実施例に従って本発明を説明する。 [実施例1]布地熱圧接着用シートの構成材料として、
熱可塑性樹脂として直鎖状低密度ポリエチレンとポリプ
ロピレンを2層で用い、また支持シートとしては上質紙
を用いた。先ず、直鎖状低密度ポリエチレンとポリプロ
ピレンとを各々溶融状態として共押出しTダイより27
5℃の温度で上質紙の上に、上質紙側にポリプロピレン
がくるように積層し、直ちにクーリングロールを用いて
ニップ圧1.0kg/cm2 で冷却圧着して、布地を熱
圧接着するための積層シートを得た。積層シートの樹脂
層の厚みは直鎖状低密度ポリエチレンが15μm、ポリ
プロピレンが5μmであった。積層の条件は、溶融膜の
積層速度100m/分、エアギャップ130mm、オゾ
ン濃度40g/m3 、オゾン流量3m3 /時であった。
なお、積層に際しては、樹脂溶融膜の上質紙と接着させ
る側にオゾン含有空気を吹き付ける処理を行った。ま
た、樹脂溶融膜積層直前に上質紙の樹脂と接する面に8
kw/m2 /分のコロナ処理を行った。その後、上記の
布地熱圧接着用シートの樹脂層の上に、厚み70μのポ
リエステル製の布地を重ね合わせ、ヒートロール装置に
掛けた。このヒートロール装置は、対向する一対のロー
ルのうち片方のみが120℃に調温されており、常温の
ロールを布地側に、加熱ロールを上質紙側にして、速度
1m/分で熱圧接着して支持シート付き布地を得た。得
られた支持シート付き布地は、自動裁断機で裁断しても
途中で部分的に浮いたりすることはなかった。しかも、
図1に断面図を示すように、裁断後の剥離に際しては、
上質紙1を捲り上げるとその裏面にポリプロピレン層2
及びポリエチレン層3を付着した状態で、布地4との間
で剥離を生じた。この時の剥離強度は10g/25mm
であり、布地を変形させることなく剥離することができ
た。
【0025】[実施例2]布地熱圧接着用シートの構成
材料として、実施例1と同じ直鎖状低密度ポリエチレン
を2層で用い、また支持シートとしては上質紙を用い
た。先ず、直鎖状低密度ポリエチレンを溶融状態として
これにオレイン酸アミドを750ppm添加混合した。
これとは別に用意した直鎖状低密度ポリエチレンを溶融
状態としてこれら樹脂をTダイより265℃の温度で共
押出し、上質紙の上にオレイン酸アミドを添加しない直
鎖状低密度ポリエチレンがくるように積層し、クーリン
グロールを用いてニップ圧2.0kg/cm2 で冷却圧
着して、布地を熱圧接着するための積層シートを得た。
樹脂層の厚みは2層の樹脂層いずれも10μであった。
なお、積層に先立って、樹脂溶融膜の上質紙と接着させ
る側にオゾン含有空気を吹き付ける処理を行った。条件
は溶融膜の積層速度150m/分、エアギャップ130
mm、オゾン濃度40g/m3 、オゾン流量3m3 /時
であった。また、樹脂溶融膜積層直前に上質紙の樹脂と
接する面に8kw/m2/分のコロナ処理を行った。次
に、上記の積層シートの熱可塑性樹脂層に接するように
60μのキュプラ製の布地を重ねて、100℃に調温し
た2個の熱ロールからなるヒートロール装置を用いて熱
圧接着を行い、支持シート付き布地を得た。熱圧接着の
速度は1m/分であった。得られた支持シート付き布地
は自動裁断機で裁断しても途中で部分的に浮いたりする
ことがなく、しかも支持シートを布地から剥離する際に
は剥離強度3g/25mmで布地を変形させることなく
剥離することができた。
【0026】上記の各実施例で得られた支持シート付き
布地の品質性能を評価した結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明に係る製造法により得られる支持
シート付き布地は、支持シートによって布地に剛性が与
えられているので、自動裁断機での裁断に適し、しかも
接着剤が布地に残ることがないので、デザインの立体確
認作業に用いる布地に制限されることなく、最終製品と
なる服地や裏地の裁断にも採用することができる。特
に、コンピュータ等に記憶してある多くの種類のデザイ
ン、サイズの中から選んだ型、或いはコンピュータの任
意設計による型を布地或いは支持シートに描いた後に、
裁断し縫製することによって、製品としての衣服を容易
に作成することができる。このことからオーダーメイド
に準ずるような製品を作成することも容易である。
【0029】なお、従来のように型紙を用い、人手で型
紙の線と縫い代を含んだ裁断線を布地に転写し、裁断線
で裁断した後に縫製して製品とする場合や、また薄い布
地を何枚も重ねて裁断する場合にも、本発明の支持シー
ト付き布地を使用すれば皺が発生することなく裁断し易
くなる。
【0030】本発明に係る製造法は、先ず、布地熱圧接
着用シートを作成し、その後に日を置いてから、このシ
ートを用いて布地と熱圧接着することもできるので、布
地熱圧接着用シートについては大量生産し、このシート
と布地との接着は、各地の縫製工場において任意の布地
を任意の量用いて行うことができる。このため、布地熱
圧接着用シートを用いれば、衣服の製造個数が少ない布
地についても支持シート付き布地として縫製することが
できるので、多品種少数生産に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る支持シート付き布地の剥離状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 上質紙 2 ポリプロピレン 3 ポリエチレン 4 布地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 皓二 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 小濱 裕司 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 徳重 香代子 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 野口 修 東京都台東区東上野1丁目11番12号 桜井 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持シート上に熱可塑性樹脂を積層接着
    した後、この熱可塑性樹脂の固化した表面に布地を重ね
    た状態で剥離可能に熱圧接着して、前記樹脂と布地との
    間の剥離強度をこの樹脂と前記支持シートとの間の剥離
    強度よりも小さく、且つ剥離強度1〜100g/25m
    mに接着することを特徴とする支持シート付き布地の製
    造法。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂の積層方法が押出しコ
    ーティング法である請求項1に記載の支持シート付き布
    地の製造法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂が2層以上であり積層
    方法が共押出しコーティング法である請求項1又は2に
    記載の支持シート付き布地の製造法。
  4. 【請求項4】 支持シート上に熱可塑性樹脂を積層接着
    して成り、且つ前記熱可塑性樹脂の外表面を布地との剥
    離強度1〜100g/25mmに接着する面として用い
    ることを特徴とする布地熱圧接着用シート。
JP14970994A 1994-06-30 1994-06-30 支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート Pending JPH0813228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14970994A JPH0813228A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14970994A JPH0813228A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0813228A true JPH0813228A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15481112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14970994A Pending JPH0813228A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0813228A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015045968A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 日産自動車株式会社 内装用布帛

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015045968A1 (ja) * 2013-09-27 2015-04-02 日産自動車株式会社 内装用布帛

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7381284B2 (en) Flocked transfer and article of manufacture including the application of the transfer by thermoplastic polymer film
JP4388744B2 (ja) 熱可塑性ポリマーフィルムによって転写体を貼付したフロック加工済転写体及び製品
JP2003295771A (ja) 熱転写プリントマーキングシートとその製造方法および表面意匠付き熱接着マーク
JPH0813228A (ja) 支持シート付き布地の製造法及び布地熱圧接着用シート
JPH07300713A (ja) 支持シート付き布地並びにその製造法
US5626702A (en) Process for production of flexible laminate
JPH0724951A (ja) 積層体および情報布帛の製造方法
JP2006240090A (ja) 支持体付き布地およびその製造方法
JP3709013B2 (ja) 熱接着貼合貼り紙
JP2000204326A (ja) 熱転写印字用熱接着シ―ト
JPH04125145A (ja) ソフトな感触のラミネート加工物の製造方法
US20090277572A1 (en) Fabrication and attachment of multi-part appliques
JPH0754284A (ja) プリント用積層体
JP3429565B2 (ja) 転写シート
JPS6013871A (ja) 接着シ−ト状物質
JPH0948958A (ja) 両面粘着テープの製造方法
JPH07324182A (ja) 両面粘着テープの製造方法
JPH02281901A (ja) 裏打化粧単板シートの製造方法
JP2011032598A (ja) 転写シート
JPH0929883A (ja) 補助プレ−ト付き表面材及びその使用方法
KR100423581B1 (ko) 가열 없이 라미네이트 가능한 경질 코팅층 및 감압접착층을 갖는 라미네이트 시트
JPH09267590A (ja) 複合圧着シ−ト及びその製造方法
JP3613517B2 (ja) 軟質ポリウレタンシート製造用工程紙
JP4159710B2 (ja) 植毛転写シート
JP3035936U (ja) 壁 紙